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STONESOUR-Hydrograd
STONESOUR-Hydrograd-Hydrograd
STRATOVARIUS-Elysium
STRATOVARIUS-Episode
STRATOVARIUS-Eternal
STRATOVARIUS-Nemesis
STRATOVARIUS-Polaris
STRATOVARIUS-Polaris
SYMPHONY X-The Damnation Game
Songs From the Sparkle Lounge
TESLA-Forever More
TESLA-Into the Now
TESLA-Simplicity
TESTAMENT
TESTAMENT-Brotherhood of the Snake
TESTAMENT-Dark Roots of Earth
TESTAMENT-The Best of Testament
TESTAMENT-The Formation of Damnation
THE ALMIGHTY-Crank
THE DEVIL WEARS PRADA-8:18
THE DEVIL WEARS PRADA-Dead Throne
THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below
THEOCRACY-Ghost Ship
THOUSAND EYES-BLOODY EMPIRE
THREE DAYS GRACE
THREE DAYS GRACE
THREE DAYS GRACE-Human
THREE DAYS GRACE-Outsider
THREE DAYS GRACE-Outsider-Nothing to Lose but You
TNT-Realized Fantasies-Hard to Say Goodbye
TREAT
TREAT-Coup de Grace
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM
TRIVIUM-In Waves
TRIVIUM-In Waves
TRIVIUM-In Waves-Drowning in Slow Motion
TRIVIUM-Silence in the Snow
TRIVIUM-Silence in the Snow-Breathe in the Flames
TRIVIUM-The Sin and the Sentence
TRIVIUM-The Sin and the Sentence
TRIVIUM-The Sin and the Sentence-The Wretchedness Inside
TRIVIUM-Vengeance Falls
TRIVIUM-Vengeance Falls

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STONESOUR-Hydrograd ★★★ (2017-07-05 20:41:33)

個人的な感覚で言えば、順当な変化であり進化であり、成長であると思う。

前作と前々作はコンセプト・アルバムであったけど、所謂オルタナティヴ・メタルから正統派HR/HMへと変貌を遂げた作品であった。
この新作、分かりやすく言えば、集大成的な内容であり、より正統派というか普遍的な要素を強めた作品に仕上がっている。
僕は、前作や前々作の揺り戻しが働いて、もっとヘヴィでストレートな楽曲が占める作品になると予想していたけど、見事にハズれた結果となった。
どこかマイナー臭くメランコリックでもあり、いい意味でクセのある楽曲によって構成されている。
でもキャッチーさがきちんとあるので、楽曲自体はバラエティーに富んでいて面白い。
肩の力を抜きながら、楽曲の出来そのもので勝負にきている感じである。

聞き応えのある作品である。
個人的なお気に入りは
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STONESOUR-Hydrograd-Hydrograd ★★★ (2017-07-07 21:22:50)

新作の中では、1番好きな曲である。

前作や前々作、ましてやそれ以前とも作風が違うのが、今作の最大の特徴かも知れない。
それ故に、メンバーチェンジの影響をあまり感じさせない。
僕は彼らのサウンドを特徴付けている重要なポイントを、ロイのドラムに置いている。
この新作でも、実に彼の特徴的なものが良く出ている。
決して単純ではない点が、怪しさ溢れる楽曲群の中で、光輝いている。

サウンド・プロダクションから言えば、僕は前作や前々作の方が好きだけど、ライブ感は確かに感じる作風である。
この新作、楽曲の平均値がホントに高い。
ベスト・アルバムの候補である。

STRATOVARIUS-Elysium ★★★ (2011-09-15 18:37:43)

メインソングライターを失った前作が、決してネガティブな内容でなかった事を、僕は高く評価した。
楽曲の出来そのものよりも、これが一番重要だと思っていたので、前作は合格点どころかその遥か上の出来であったように思う。

この新作、うがった見方をすれば、自分たちの過去へのオマージュとも言えなくもない。
でも、それは違う気がする。

ここに表現されているのは、前作の流れを汲んだあくまで新生のSTRATOVARIUSである。
ファンの為だけでもなく、逆に自分達だけの為でもないという考えの基に制作された、実に優しさを感じる作風である。

お金の為だけに活動しているバンドも最近数多いが、そんな考えでは決して出来ない爽快感がここにある。
一時期の低迷が嘘のような、完全復活である。
是非、再評価して頂きたいバンドである。

STRATOVARIUS-Episode ★★★ (2013-04-20 19:21:56)

彼らの存在を知ったのは、確か2ndの頃であったと思うけど、注目し始めたのは4thアルバムである。
結果的にオリジナル作品は全部持ってるけど、それはあの90年代中期~後期という暗黒の時代を支えてくれた事が大きい。
あの時代に、短いインターバルでコンスタントに良作を生み出してくれたという事実が、僕の中では彼らの存在価値を高めた最大の要因となっている。
総崩れ状態にあったメジャーなバンド達とは違って、当時は本当に頼もしく見えたものである。
だからこそ、煮え切らない作品を発表しても、僕は買い続けてきたのである。

彼らの最高傑作は?と聞かれた場合、僕は正直返答に困ってしまう。
それは、やっぱり4th~6thには、当時のシーンが重なって特別な思い入れがあり、それにさえ優越を付けるのが難しいからである。
彼らのような音楽をやっているバンドは、昔から結構
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STRATOVARIUS-Eternal ★★★ (2015-09-13 11:19:34)

前作から約2年半振り、通算15枚目のオリジナル・アルバム。

僕は、前作「Nemesis」が好きである。
それは、トルキ時代の典型的路線から一歩変化を加えた、新機軸とも言えるフックを多めに仕込んだ、ある意味プログレ要素が強い楽曲が気に入ったからなんだけど、この新作でもその部分を核に据えている。
変化のある楽曲と言えども、前作ほどは凝っておらず、1曲1曲がスムーズに流れる工夫が成されている。
それが、前作からの揺り戻し部分なのかなと思えるけど、この新作非常にバランスが良い。
作品の統一性から言えば、前作を上回り、楽曲の出来に関してもその平均値がかなり高い。
もうベテランと呼べるキャリアだと思うけど、楽曲には躍動感がしっかりとある。

僕は③~⑤のような変化のある楽曲が気に入ったけど、それらの楽曲によって、その前後の楽曲が輝きを増している
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STRATOVARIUS-Nemesis ★★★ (2013-02-20 18:06:57)

今だから言うけど、僕にとってアルバム「POLARIS」は、楽曲的にはツギハギだらけという印象で、メインのソングライターを失ったダメージの大きさが、強烈に印象に残る作品であった。
だけど、裏を返せば、メンバーの必死さが伝わる内容で、何とかバンドを存続させたいという強い思いが、僕には痛いくらいに伝わってくる作品だった。
だから、彼らを応援したいという気持ちになった。

そして、前作「ELYSIUM」は楽曲的には完全復活という内容で、マティアスを獲得できた事が、運命的とも言える程の効果をもたらした作品となった。
今後このバランスさえ崩れなければ、彼らの将来は安泰であると言い切れる程の楽曲の充実度があった。

さて、この新作、かなりの違和感がある。
前作を聞いたファンで、この作風を予想できた人は居ないのではないかと言えるぐらいに、モデルチェンジをし
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STRATOVARIUS-Polaris ★★ (2009-05-20 17:35:00)

中心人物でありメインのソングライターであった、ティモ・トルキ脱退の影響は、結果的にプラスに働いたようである。
個人的には新作が出れば購入はするが、もう昔のように興味は無くなっていた。
ここ数年は、はっきり言って低迷が続いていた。その原因は、ファンの方ならご存知だろうけど.........。
楽曲も弱いし、それより一体感の無さが、サウンド以外にも表れていた。
はっきり言ってしまえば、僕の中では半分終わったバンドになっていた。
この新作、確かに飛び抜けた楽曲は無い。しかし、メインのソングライターを失いながら、ここまでらしいサウンドを作ってきた事に、正直驚いた。
音楽的には、中期のあたりに戻っている。ここが、僕には一番うれしかった。
こういうアルバムを作れる事を、誰が予想しただろうか........。
ファンの方なら、一聴の価値は十分にある力作で
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STRATOVARIUS-Polaris ★★ (2009-05-28 13:20:00)

僕は、コティペルトのファンでもなく、トルキのファンでもなく、バンドのファンである。
今回の新作を褒めているからと言って、それは、トルキの事を否定しているわけではない。(恐らく、他の人も同じだと思う)
逆に言えば、トルキがいたからこそ、今STRATOVARIUSというバンドが存在しているわけで、それはトルキ抜きでは絶対に考えられない事でもある。
どちらが正しいとか、間違っているということではなく、僕の場合、トルキ抜きでよくぞここまで頑張ったなあという、楽曲よりもその過程の方を強く褒めていたりする。
どのバンドにも言える事だけど、できれば、オリジナルメンバーで頑張ってもらいたい............メンバーの脱退の話など、聞きたくはない。
だけど、それは不可能に近い。メンバーの仲が同等に良いというバンドなど、滅多に存在しない。大きなバンドになれば、さまざまな問
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SYMPHONY X-The Damnation Game ★★ (2008-05-03 16:09:00)

現在の彼らよりも、良い意味でポップであり聞きやすい作品である。頑固一徹自分らしさを貫く姿勢も好きだし、音楽そのものもテクニカルであるがキャッチーである所が好きである。
僕はこの頃の作品が好きである。こういったバンドは数こそ案外多いが、長く愛せるバンドというのは、意外に少なかったりする。貴重な存在である・・・・・・。

Songs From the Sparkle Lounge ★★ (2008-05-04 05:25:00)

よくこういったサイトで、何故否定的な意見を載せるんだという意見を目にするけど、それはそのアーティストが好きだからそうなるわけで、どうでもいいバンドであれば、僕は発言する気にさえならない。
僕がデフ・レパードというバンドに最も期待するのは、楽曲の質の高さであり、徹底的に楽曲を磨いていくというその姿勢にある。
今回の新作の楽曲に、僕は魅力を感じない。楽曲の雰囲気や輪郭は、従来とあまり変わりない。しかし、訴えてくるものが無いのである。
そこが逆に、僕にとっては大きなマイナスポイントになる。それなら、作風そのものを変えてもいいだろうし、思い切ったモダン・ロックへのアプローチもできたのではないのか・・・・・・・・。
自分が購入した作品を、悪く言うのは気が引けるけど、ファンだから正直な意見を言いたい。「らしさ」に僕は、徹底的にこだわる・・・・・・。5150さんの意見に、賛成で
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TESLA-Forever More ★★ (2008-10-26 07:20:00)

結論から言えば、僕は前作の方が好きである。
タイトル・トラックの①を聞いた時、ああこの路線で来たか.......と思った。しかし、全体を聞き終えた時、逆に①は浮いた楽曲であることに気がついた。
僕は①が好きである。
新作の出来が悪いとは思わないけど、まとまりという点において、リラックスできる作風な分、僕は緊張感の欠如という感じがどうしても残った。
このバンドに緊張感は必要無いのかも知れないけど、何かが足りない気がした。
僕は前作の攻撃性が好きだったので、それを推し進めるか、何か芯を明確にしてもらいたかった気がする。
でもこのバンド、僕は大好きである。

TESLA-Into the Now ★★ (2009-12-13 07:43:00)

2nd「グレイト~」は、名作であった。
でも彼らの場合、曲作りが上手いので、時代性を含もうが、どの作品にもらしさは楽曲に組み込まれている。
この作品、僕は結構好きで、今でもよく聴いている。
カヴァーアルバムといい、この作品といい、音楽に対する純粋さが作品に滲み出ている所が好きである。
この作品なんか、時代に埋もれた名作といっても過言ではない気がする。
曲作りのセンスは、ピカイチのバンドである。

TESLA-Simplicity ★★★ (2014-07-02 17:24:05)

前作から約5年半振り、オリジナルとしては通算7枚目となる新作である。
演奏にしろ曲作りにしろ、安定感のあるバンドであるから、この作品もファンの方なら十分楽しめる内容に仕上がっていると思う。
楽曲の出来自体も良く、ソングライティング力もこれっぽっちも衰えていない。
適度なキャッチーさとジョン・クーガー並みのアメリカン要素がある、期待通りの内容である。

僕は大好きなバンドであるから、この作品も既に結構聞いている。
②~④あたりも好きだし、⑧⑩⑪なんかもいいし、本当にいい出来である。
こういうバンドは、いつまでも応援していきたいね、本当に。
バラエティーに富んだ楽曲で構成されているけど、マイナスに感じないのは、楽曲の出来が総じていいからである。
個人的には、前作よりも好きかな。

TESTAMENT (2013-12-11 04:19:25)

ライブ盤である「Dark Roots Of thrash」の出来は、半端ない。
スラッシュ・メタルと呼ばれるバンドの中でも、メタリック感が圧倒的に強いのがこのバンドの最大の魅力だと思うけど、本当にこの作品が凄いのである。
僕は普段、ギターがどうのこうのとか、ドラムがどうのとかは言わないけど、アレックスのギターとジーンのドラムはホントに単純に凄い。
特にジーン・ホグランに関しては、いつも思うんだけど、これぐらいのこと朝飯前というぐらいの感じで叩いているんだけど、これが正確で安定感という意味では抜群なのである。

B!誌でも書かれたけど、今の彼らは四天王をも上回るライブ・バンドだと僕も思う。
是非、映像で確かめてもらいたいけど、この迫力はとにかく半端ない。
そこら辺の新人バンドでは、絶対に勝てないね。
とにかく、凄い。

TESTAMENT-Brotherhood of the Snake ★★★ (2016-10-28 21:47:47)

このキャリアでありながら、現役感を前面に打ち出す通算11枚目の新作である。
このメンツからも想像できるように、もう余裕感が半端ではない。
それは曲作りにおいても、演奏力においてでもあり、そこら辺のバンドでは到底勝ち目がないレベルである。
それにしても、バランス感覚にも優れていて、統一性から言っても抜け目は全くない。

作風は、前作や前々作の延長線上にあり、特別に新たな要素は感じられない。
なのに、マンネリ感など一切感じさせない仕上がり具合である。
また、③④や⑦といった楽曲には遊び感覚を取り入れながら、ちょっとしたアクセント付けも行うしたたかさである。

硬派である。
とにかく、古くからのファンが彼らに望むものは、ほぼ全て入っている感じである。
僕なら、90点は付けたいね。

TESTAMENT-Dark Roots of Earth ★★★ (2013-09-13 17:21:30)

08年にリリースされた前作は、アグレッシブさやヘヴィさを強調しながらも、楽曲にはらしさが戻っており、個人的にはよく聞いた作品になった。
そして12年にリリースされたこの作品は、3rdや4th辺りのポップさやキャッチーさが戻っており、楽曲的には前作以上に面白い作品に仕上がっている。

この作品は、海外でも比較的評価が高く、結局それは楽曲の出来の良さを証明しているとも言える。
スラッシュというジャンルに特に思い入れが無い人にでも、楽曲の良さで勝負できる懐の深さがある。
また、新世代スラッシュと言われるバンドと比較しても、総合力では圧勝できる風格さえある。
今となっては、案外貴重な存在である。
単に昔の焼き直しになっていない点は、素晴らしい。

TESTAMENT-The Best of Testament ★★ (2010-02-11 17:40:00)

彼らもベスト盤が何種類も発売されてるけど、その中でも自分はこれが好きですね。
選曲が良いとか悪いとかは、個人によってかなり変わってくると思うけど、これを聴いて何も感じないなら、その人はテスタメントとは縁が無かったと考えるべきであろう。
そういう意味では、入門的には良い作品である。
A級なんだけど、B級の匂いもあるというか、その曖昧なポジションが逆に好きというファンが多いバンドでもある。
どこか歌謡曲的というか、哀愁のメロディというか日本人の琴線をかなり刺激してくるスラッシュメタルという点では、貴重な存在である。

TESTAMENT-The Formation of Damnation ★★ (2008-05-17 20:36:00)

セルフカバー、ライブを挟んでの新作ということになるけど、現ラインナップは僕にとっては魅力的であり、それがバンドのタイトさを復活させた要因であることを証明した形に仕上がっている。
後期の彼らの楽曲の延長線上ではあるけれど、楽曲のコンパクトさやタイトさから、初期に少し戻ったと感じるファンも多いのではないだろうか。
サウンドはダイナミックだし、ファンの待っていた過去の路線に近い点は、個人的には嬉しかった。僕は結構気に入っています。

THE ALMIGHTY-Crank ★★ (2009-03-09 16:17:00)

ありそうであまりない、バランス感覚で成り立つ作品である。
彼らの場合、作品毎に多少色が違うけど、客観的に言えば恐らく最高傑作であろう。
サウンドは今聞いても、あまり古さは感じない。モダン・ロックとしても成り立つような、作風である。
楽曲にはひとクセあり、この手が苦手な人でも、聞きやすい作品ではないだろうか。
僕は当時、結構好きなバンドだった。
でも、こういうアメリカンではないR&Rものは、イマイチ日本ではウケが弱いんだよなあ~。

THE DEVIL WEARS PRADA-8:18 (2013-09-11 21:20:06)

現代のバンドは、音楽的な振り幅が狭くなってきている。
変化の幅が微妙だったり、実に分かりにくかったりする。
その為、それをどう捉えたらいいのかに悩む事が多い。
アーティスト側に立って考えるのか、それとも一人のファンとして考えるのか、はたまたあくまでも客観的に考えるのか、その選択にも迷いが生じてしまう事が多い。

僕は、3rdアルバムが圧倒的に好きである。
もし、このジャンルで生きていくのなら、そのスタイルを維持する事が望ましかったハズである。

だけど、そのスタイルを真似するバンドは、今の時代いくらでもいる。
そうなった時、バンド自身の本質が表れてくるのである。
一歩踏み出すのか、それとも、そこに留まるのか......当然、やりたいことが変わる事だってある。
正解が無いこの問題にぶち当たった時、どう答えを出すのか。

…続き

THE DEVIL WEARS PRADA-Dead Throne ★★★ (2013-08-21 14:54:46)

EPを挟んでいるものの、前作からは2年を経過しての4thアルバムである。
ちなみに、新作がもうすぐ発売される。

EP「Zombie」は、3rdを気に入っていた自分にとっては、最初は違和感ばかりが目について、なんで変わっちまったんだという感想しか思い浮かばなかった。
キーボードを含めた、あのエモっぽい劇的な展開こそが、このバンドの最大の魅力っだったのではないか。
なんでなんだ......。

だけど、冷静に聞いてみると、全5曲の出来は決して悪くなく、むしろ良かったのである。
最初は、攻撃性ばかりが増して、ドラマティックさの後退と感じたこのEP、今ではお気に入りの作品となっている。

そして、この4thである。
やはり、3rdよりEPの路線に近く、良い意味での昔のちゃらついた感覚は皆無となっている。
より硬派に、あくま
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THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below ★★★ (2013-05-26 16:11:03)

メタルコアというジャンルが、世間でどう捉えられているのか正直分からないけど、(例えば一般のHR/HMファンのどれくらいが、この手のバンドを聞いているのかとか......)そのジャンル以外のファンにも支持があるバンドというのは、はっきり言ってそんなに多くはないハズである。
それは、どのジャンルのバンドにも共通する事ではあるけど、そういった魅力がないと結局は活動が長続きしない。

僕は、彼らの作品の中で集大成的なこの3rdが一番好きである。
とにかく、暑苦しいサウンドで、ライブを観ようがCDを聴こうが、ぐったり疲れてしまう。
聴いた後、爽快感を感じる事はないし、そこら辺のバンドと比較して、違いが分からない人も多いに違いない。
だけど、この作品の隠れた整合感が僕は好きである。
安易にブレイクダウンに逃げない......所が、頼もしい。

THEOCRACY-Ghost Ship ★★★ (2017-10-29 16:11:22)

発売は昨年で、購入は17年に入ってからだけど、実は好きなアーティストであったりする。

アメリカ発でやっているのはメロディックなパワーメタルだから、まあ珍しいといえばそうなんだろうけど、このバンドの一番の面白さは型にハマっていない所にある。
制約がないから、良い意味でオヤッといった展開の曲が多く、不思議な魅力がある。
アメリカンらしいストロングさもあり、ヨーロッパのバンドにはないダイナミックさがある。

弱点をあげれば決定打と言える楽曲が無いといった答えになるのかも知れないけど、それこそがこのバンドの魅力でもある。
突出した曲がなくても、アルバム一枚で聞けば、十分な説得力がある。
統一性もあり、衝撃度で言えば、17年でもかなり上位にきた作品である。

ベストトラックは③④。
個性は大事であり、ターゲットはキャッチーなバンド
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THOUSAND EYES-BLOODY EMPIRE ★★★ (2014-05-17 20:00:33)

昨年聞いたアルバムの中で、最も意表を突かれた作品である。
日本産と聞くと、僕は正直手を出しづらい傾向が今でもある。
とは言っても一部のバンドは好きだし、日本産でも良いバンドが存在する事は理解しているつもりではある。
それでも、なかなか手を出せない現状ではある。

所謂イエテボリスタイルのメロディック・デスは、今やメタルコアの一部として残っている感じがするものの、もはや一昔前に流行ったメロディック・デスをやっているバンドは、ほとんど存在しない。
そんな中、このバンドがやっているのは、そのど真ん中である。
特に目新しい事をやっている訳ではないけど、とにかく楽曲の出来が良く、統一性のある作風が爽快感をも、もたらす作品である。
また、メロディの一部やその展開等に、日本産という要素を多少感じさせるものの、サウンドにはスケール感があり、完成度から言えば
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THREE DAYS GRACE ★★★ (2012-10-04 14:34:33)

最新作である「TRANSIT OF VENUS」を購入した。
全体としては、彼らの中で最もポップでシングル向きの楽曲が多かった、2nd「ONE‐X」と同じぐらい、聞き答えのある作品に仕上がっている。
方法論は異なるが、2ndとは違うベクトルで、聞かす楽曲が増えているのは、さすがである。
彼らの中で2ndが最もコマーシャルな作品であると思うけど、前作そして今作とより自然な作風に仕上げてきている。
それを言い換えれば、より本来の姿を表してきているとも受け取れる。

それにしても、このバンド楽曲作りが抜群に上手い。
ダークであり陰な世界観は変わらないが、メロディーラインの組み立て方は円熟の域に達している。
僕が所謂こういったオルタナ・メタルやポスト・グランジのバンド達を推しているのは、こういったバンドの方が自分の心に響くものが多いからで、ジャンル
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THREE DAYS GRACE ★★★ (2015-03-26 19:28:33)

自分が気に入っているバンドというのは、今のそのメンバーで活動を続けて欲しい....例え、そこにどんな理由があろうと....そう思うのはファンの勝手であり、わがままなのかも知れない...。
それを十分理解した上でも、僕はわがままを言いたい.....。

Vo.のアダムの脱退が発表されたのは、もう2年以上前の事である。
もうすぐ新作が発売になるけど、先行シングルである2曲を聞く限りでは、サウンドの質や楽曲そのものにはあまり変化は無い。
これで安泰......なんて事は、2曲だけではとても判断出来ない。
僕は前作である4thが、とても気に入っている。
3rdの出来が、やや弱いかなと感じていたので、4thの出来は重要であると思っていたけど、4thは
アルバム・オリエンテッド・ロックアーティストらしく、聴き応えのある内容だった。
その作品発売後
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THREE DAYS GRACE-Human ★★ (2015-04-02 17:59:33)

約2年半振りの新作、通算5枚目である。
Vo.がアダム・ゴンティアからマット・ウォルストにチェンジしているけど、彼らにあまり興味が無い人が聴けば、楽曲によっては気が付かないかも知れないというぐらいに似ている。
まあ元々似ている部分もあるけど、寄せている部分も多く、それはライブを観ると分かりやすいかも知れない。

楽曲そのものの出来は総じて良く、アダムに思い入れがある自分が聞いても印象は決して悪くない。
また、コンテンポラリー色が強化され、一枚のアルバムとしてはここ2作品よりも統一性がある作風に仕上がっている。
しかし、当然マイナスに感じる部分もある。
僕は実験的な部分もこのバンドの場合嫌いではなかったので、その部分が無くなっているのは少し寂しい。
恐らくそういった部分を彼が担っていたと僕は思うので、それは仕方がない事なのかも知れない。
…続き

THREE DAYS GRACE-Outsider ★★★ (2018-03-09 20:39:36)

敢えて言葉を選べば、良い意味でこじんまりとまとまっている作品である。
今の時代、シングルヒットにどんな意味が...どんな価値があるのだろうか...。
それを考えた結果ではないだろうけど、彼らのマイナーでありダークな良さが前面に出た内容である。

楽曲的には、シングルとしては弱いかもしれない。
また、アルバムはらしさに力点を置きながら、マイナー臭を強調した楽曲で構成されている。
これを、弱いと感じるファンも多いだろうけど、僕は前作よりも断然好きである。

彼らには、いろいろな魅力があるけど、何と言っても曲作りの上手さは流石としか言いようがない。
今の時代、ファンにとっては決して悪い事ばかりではない。
非常に「らしい」作品である。

THREE DAYS GRACE-Outsider-Nothing to Lose but You ★★★ (2018-03-15 21:35:36)

アルバムの中では、一番好きな曲。
落ち込んでいる時に、僕は彼らの作品を聞きたくなる。
この作品で、個人的にはグッと持ち直した感覚がある。

何処か切なく、やっぱり夜に聞きたくなるアーティストである。

TNT-Realized Fantasies-Hard to Say Goodbye ★★★ (2017-07-29 21:22:06)

世間でよく言われる一風変わった曲というのは、努力の結果生まれるというよりも、むしろひらめき型の天才タイプのソングライターが書いている場合が多い。
前作で言えば、②⑥タイプの楽曲があるから僕はこのバンドが好きだった。
とにかく、この作品の中では圧倒的に好きな楽曲である。

この作品の①②は、今でもよく聞いている。

TREAT (2016-04-21 19:41:46)

復活作から、約6年ぶりとなる新作を聞いてみた。
あまり詳しくは調べていないけど、この作品の世間での評価は、前作には及ばないもののまずまずといった感じである。

正直に言えば、僕はあまり好きではない。
アルバムのジャケットからも、なんとなく想像できたけど、なんか煮え切らない感じが全編を覆っている。
音楽性は違うけど、再結成後のヨーロッパがたどった道となんか似ていて、ファンが望んでいるのはそっちの道じゃないよと言いたくなる感じである。
勿論、イントロや楽曲の部分部分には彼ららしい哀愁感はあるし、そんなに悪い出来でもないかも知れない。

だけど、1曲1曲のメリハリに乏しく、似たような感じが続く点は、僕にとってはマイナスに感じる。
例えその理由が、自分たちのルーツを遡った結果であったとしても、メロディのキャッチーさにはこだわって欲しかったし、
…続き

TREAT-Coup de Grace ★★★ (2012-10-28 13:59:23)

個人的には一番好きな「ORGANIZED CRIME」に、総合点としては肉薄する程の出来である。
楽曲の出来が平均的によく、それがあの時代.....つまりは80年代の空気感を多分に含むので、恐らく古いファンからは懐かしく、また新しいファンからは新鮮に聞こえるという、相乗効果を生み出し、これがこの作品の高評価に繋がっているような気がする。

80年代の、あのサウンドを再現しようとしている、当時を知らない若いバンドは結構存在するが、突き抜ける感覚というか、楽曲は似ていても空気感が決定的に違っている事が多い。
個人的には、それがイマイチという評価に結びつきがちであるが、この作品は良い意味で古臭く洗練され過ぎていないので、そこがなんといっても最大の良さかも知れない。

ここまで当時の雰囲気が出せるのは、元々バンドにコンポーザーとしての実力があるからであり、オリ
…続き

TRIVIUM (2012-11-20 15:04:51)

今現在、世間での評価がどれくらいなのかわからないけど、僕は今かなり注目しているバンドである。

振り返れば、3rdが出た時、世間での高評価に僕は疑問を感じた。
確かにメタリカ的な要素が強く、HR/HMにより近づいた作風がファンに支持されたのかもしれないけど、僕は小さくまとまった感じがして、それが一番気に入らなかった。
テクニックもあり将来性もある若いバンドが、音楽性を狭める(可能性を狭める)方向性に走る事は歓迎すべき事では無いと僕は強く思っているので、そのギャップの大きさに正直ついていけなかった。

そして4thである。
確かに揺り戻しの現象もあり、アグレッシブさも復活した。
だけど、自分の期待したものとの距離は大きく、満足というレベルには達していなかった.....。

現在における最新作「IN WAVES」を初めて聞いた時、こ
…続き

TRIVIUM (2013-08-01 16:33:43)

デイヴィッド・ドレイマンをプロデューサーに迎えた、新作からのリーダートラック「Brave This Storm」が解禁になっている。
何故ドレイマンなのか......その真意は、まだわからない。
だけど、何らかの変化を求めた結果からくるものだと思うので、この人選も実は非常に彼ららしい。
守る事よりも、攻める事が大事であるというよりも、その場で留まる事が出来ないタイプのバンドである。

自分たちのカラーは、既に出来ている。
だけど、現状維持を好まない頑固な精神性に揺らぎは全くない。
その結果、変化を恐れないし、リスクという考え方そのものが無い。

新曲は、非常にアグレッシブである。
新作の全貌はまだ見えないけど、どんな作品であれ、付いていこうと僕は決めた。

TRIVIUM (2013-10-05 18:08:22)

B!誌レヴューでの高評価。
最近は、CD購入前にはあまり情報を入れないようにしているけど、気になって仕方なかった。

何故、ドレイマンなのか......。
その意味も、段々分かってきた......。
僕は「In Waves」は名作だと思っているけど、新作はそれ以上に面白い作品になりそうである。
「In Waves」を高く評価し、TRIVIUMファンでもあるドレイマンが、プロデュースしているのだから......。
話題性を作るという意味合いが、ゼロである事が証明されたのだから、これが失敗するハズがない。
あと、何日だ......。

TRIVIUM (2013-10-17 17:20:09)

最新作は、僕の中では年間ベストアルバムに決定している。

その内容に不満を持っている人も当然居るだろうけど、出来上がった作品の質の高さは勿論、プロデューサーとしては実績が全く無かったドレイマンを起用し、いい意味で予想を大胆に裏切る作品を発表したそのチャレンジ精神を、僕は高く評価したい。
CDが売れない時代に、無駄に予算を掛けられない事情も十分想像出来るけど、何故プロデューサーが必要なのかを考える意味合いにおいても、この作品の意味する所は大きい。
HR/HMバンドの強みは、自分達だけで曲作りを出来る所にある。
下手に邪魔されたくない....プライドも高く拘りも強いHR/HMバンドにとって、プロデューサーと意見の対立があって不快な思いをするぐらいなら、自分達だけで楽曲を仕上げて、ミキシングだけ任しておけば......という発想になりやすい。
でも、そのアー
…続き

TRIVIUM (2014-05-10 16:45:53)

先日、突然ドラマーであるニックの脱退のニュースが入ってきた。
彼らはツアー中であり、今後の日程もかなり決まっているハズ。
何故、今なんだろうか......。
バンド側、ニック本人のコメントを見る限り、まあ友好的な感じもするけど.....。
でも、何らかの問題があり、その問題がある程度深刻にならない限り、こういった事は起きないわけで..
.....そう考えると、そのズレの原因が気になる所だけど.....。

僕の場合、メンバーの脱退の話はできるだけ聞きたくない。
そうは言っても、こういう事は必ず起こるものでもある。
両者にとって、この決断がより良い方向に向かうよう祈るばかりである。

ニックの加入によって、TRIVIUMの音楽性は格段にスケールアップした。
力強さが加わり、リズムに重量感が増した。
それに、飾らな
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TRIVIUM (2015-07-31 18:34:49)

新作から、新曲が公開されている。
この1曲で判断するのはアレだけど、やっぱり変化を恐れないバンドらしく、攻めにきている感じがする。
マイケル・バスケットがプロデュースをしているのが、何とも意味深であるけど、よりメロディックな方向へのシフトチェンジを予感させる新曲である。
大人しいというか、良い意味で80年代的というか古臭いというか、モダンさエクストリームな要素を抑えた、メタルコアからの脱却を推し進めたような作風は、前作同様賛否が出そうである。

やっぱり、ファンへの迎合なんてありえないバンドらしく、自分たちが作りたいものを作るという強い姿勢は実に頼もしい。
現役バンドの中でも、かなり上位に位置するそのチャレンジ精神は、もっと評価されてもいいと思う。

TRIVIUM (2015-08-31 18:37:31)

「今」という瞬間を、最も強く感じさせてくれるバンドがTRIVIUMである。
作品毎にカラーはあるけれど、新作には前作があったからこその味付けが必ず成されている。

気なって仕方なかったので、公開されている他の新曲を聞いてみたけど、やっぱりらしい楽曲である。
各バンドには得意な路線というものがあるけれど、それを一旦置いてまで新たな挑戦を望んでくる。
公開されている中では、「Until The World~」が一番好きだけど、新作がとにかく待ち遠しい。
僕にとって、大物のリリースラッシュがしばらく続く。
嬉しい悲鳴である。

TRIVIUM (2017-08-06 20:58:31)

ようやくという感じで、新曲がリリースされた。
僕はこのバンドの前進力が好きだけど、実験的な要素はもうあまり必要がないと思っている。
各個人には、あの作品が好きだとか、あの時代が好きだとか思い入れがあると思うけど、彼らにはその再現を試みるという考え方がないので、今後は集大成的な作品で僕はいいと思う。

この新曲自体はあまり好きではないけど、集大成的な楽曲にはなっている。
新作が楽しみである。
ファンが望む、アグレッシブさがどこまで復活するのか見ものである。

TRIVIUM-In Waves ★★ (2012-01-26 14:35:41)

2ndと3rd、どちらが好きかと問われれば、2ndという答えは今でも変わっていない。
だけど、それでも世間の高評価程、個人的には高い評価ではない。
ある意味2ndと3rdは、このバンドにおけるふり幅の最大限と捉えれば、この新作まで彼らの音楽性はあまり変わっていない。
そりゃ、多少の変化はあるけれど、それは十分想定内であるといえる。

個人的には2nd、新作、4th、3rdの順で好きである。
だから、この新作の評価は決して悪くない。
1曲1曲それぞれの完成度という点でも、個人的には良くできていると思う。
ただし、このバンドのファンからすれば、らしさの減少という風に捉えれる可能性は正直高い。
このバンドならでは........という要素が、減っているのは事実である。
だから、どのサイトでも、この新作あまり評価が高くない。

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TRIVIUM-In Waves ★★ (2013-06-19 17:44:21)

現在のバンドは、80年代組に比べても音楽的な振り幅が少なくなってきている。
振り幅が少ない事は、決してネガティブな事だけではないけど、勿論、時代背景も関係する事だし....だけど、それをバンド自らが選択しすぎる傾向が強い点には、僕はあまり納得がいっていない。
バンド自身の目標ラインが下がっているのは、ある意味仕方がないのかもしれないけど、あまりにもその枠に入ろうとする若いバンドが多いのには、少々がっかりしている。

4th~この作品で彼らは、現状維持路線を好まなかった。
元々、僕はそういう所が好きなんだけど、彼らは試行錯誤を繰り返しながら、現在に至っている。
楽曲だけ見れば、前作の方が僕は好きかもしれない。
だけど、停滞を良しとしない考えの基で作られた、この作品の意味する所は大きい。
自分達らしさとは......その考え方の結果としての形が
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TRIVIUM-In Waves-Drowning in Slow Motion ★★★ (2016-08-07 05:16:47)

ここ2作品では、コンテンポラリー色を強めているけど、本来こういった装飾の少ないストレートな楽曲にも、このバンドの魅力が上手く表現されている。
彼らにとっては最も得意としているパターンの楽曲だと思うけど、僕は大好きである。

また、このアルバムからは、数曲がシングルカットされているけど、後半の地味な位置にも⑭同様「らしい」楽曲を組み込んでくる、そのセンスも堪らない。
この楽曲を収録しているこのアルバムこそ、彼らとは......という代名詞となる作品であると僕は思う。
やっぱり、いいバンドである。

TRIVIUM-Silence in the Snow ★★★ (2015-10-05 21:12:23)

前作から2年ぶりの新作である。
コンスタントに新作をリリースしてくれるアーティストには、積極的に応援をしていきたいし、ファンの方にも応援して頂きたい。

先行で公開されていた②③⑦を聞いた時、②③と⑦の雰囲気がちょっと違っていた為に、新作はもしかしたら散漫な内容になるのでは.....と少し不安だったけど、なんてことはないまとまり具合である。
②③と⑦は、この新作のふり幅の最大値であり、よってそれ以外の楽曲はそのバランスこそ違えど、その中に収まっている印象である。

この新作で、僕は彼らの一つの終着点を見た気がした。
それは、この作品が最高傑作であるとか、集大成であるという事ではなく、彼らが今まで意識的に行ってきた、作品毎にカラーを変えるという試行はこれで最後にしてもいいのでは、という感じがしたという事である。
勿論、それは挑戦を止めろという
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TRIVIUM-Silence in the Snow-Breathe in the Flames ★★★ (2015-10-08 20:31:14)

新作の中では、一番好きな曲。
メロウな感じから始まり、なんか80年代的な雰囲気もあり、とにかく展開や起伏の多めな曲であるけど、彼らの曲作りの器用さを堪能できる1曲である。

たまにレヴューで、キイチはグロウルやデスボイスを止めてクリーンボイスに舵を切ったように書かれているけど、それはちょっと本質と違う気がする
前作や今作なんかは、元々それを必要としない曲作りが成されており、作風なんかもある意味自分達のスキルアップの為という要素も強く、なんでも出来るようにしている過程であるとも言える。

僕なんかにしてみれば、彼らはもうそこら辺のバンドには追いつけないレベルまで成長していて、メタルコアからの脱却というよりも、メタルコアとかそういうジャンルを必要としないバンドにまで進化している気がする。
この変幻自在さは、現代のバンドが忘れてしまっているものでもあり
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TRIVIUM-The Sin and the Sentence ★★★ (2017-10-21 20:18:00)

僕は、先行で公開された①しか聞いてなかったけど、前作の延長線上の香りが強くて納得できなかった。
だけど、それは前作の先行公開された楽曲を聞いた時にも感じた事でもあり、その曲が決して新作を代表する楽曲になっていないのでは、という予感も同時にあった。
その予感は当たるのか......。

先ず振り返っておくと、前々作はオルタナティヴ・メタル色が強くモダン的なアプローチで、キャッチーさが多めに盛り込まれていた作品であった。
そして前作は、80年代の雰囲気を取り入れながらクラシック・メタル色が強く、前作同様キャッチーさを大切にしていた作品であった。

この新作、簡単に言えば集大成的な内容になっている。
これまで彼らは、作品ごとにカラーを作り、いろいろな角度で挑戦してきた。
しかし今回は、その力の入れ方のベクトルを、らしさの確立に切り替えた感じ
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TRIVIUM-The Sin and the Sentence ★★★ (2017-11-03 15:56:49)

恐らく、僕が選ぶ17年のベスト・アルバムは、この作品になりそうである。

集大成という言葉は、音楽的なことは勿論、それ以外の部分にも当てはまる。
彼らは、今の時代には珍しくファンを常に置き去りにしてきた。
「ついてこれない奴は、ついてこなくてもいい」という姿勢は、貫くのが案外難しい。
そこには、当然リスクを伴う。
ファンは大事であるけれども、絶対に迎合はしない......。
この強い信念の下、彼らは自分達のやりたいこと、やるべき事を優先してきた。
その結果が、この新作に表れている。
特に⑧~⑩なんて3部作と呼べる程、今現在の彼らが強く反映されている。

個人的には、コア色が強い後半が特に好きである。
前々作も年間のベスト・アルバムに選んだけど、それとは別の良さがある。

TRIVIUM-The Sin and the Sentence-The Wretchedness Inside ★★★ (2017-10-26 21:03:23)

この新作の中では、1番好きな楽曲。

今の時代、先は全く見えない。
前に進んでも、そこに何かがあるという保証なんて一つもない。
必死で頑張っても、報われないのがオチである。
だけど、だから何なんだ......。

このバンドの前進力は、実に頼もしい。
いろいろな意味で、ズルをしているバンドが多い中、手を抜かないその姿勢はまぶしすぎる。
貴重である。

TRIVIUM-Vengeance Falls ★★★ (2013-10-08 21:35:36)

マット・キイチ・ヒーフィー率いるTRIVIUMの約2年ぶりの新作は、あらゆる意味で守りに入っているバンド達への挑戦状的作品に仕上がっている。

楽曲は複雑でありながらも、力強くコンパクトである。
また、プロデューサーであるドレイマンの功績は大きく、DISTURBEDの良さをTRIVIUMに融合させて、楽曲に新鮮味を与えている事に成功している。
Vo.に限らずドラムス、ギター、ベース全てが新たなチャレンジを施し、過去のどの作品よりも単純に一体感がある。
とにかく、楽曲はメロディアスだし、泣きも十分にあって、ツイン・リードも適材適所で見事に決まってくる。
空間の使い方も上手くて、サウンドプロダクションも非常にバランスがいい。

個人的には、期待以上の出来であり、文句の一つも浮かばない完璧な作品である。
もうメタルコアなんて言葉は、必要がな
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TRIVIUM-Vengeance Falls ★★★ (2013-10-09 20:44:06)

最新作は、変化を恐れずチャレンジや努力を怠らなかったバンドの集大成である。
彼らは、数多くのライブをこなし、実力を磨いてきた。
そして、ファンサービスにも手を抜かなかった。
そういう謙虚な姿勢があってこその結果であり、決してこれは偶然の産物ではない。

優れたアーティストというのは、案外自己分析能力に長けている。
それでも、第三者的意見は必要である。
その重要性を、この作品は証明している。

らしさとは、何なのか........。
それは自分たちが作り出すというより、結果的にできあがるものなのである。

決して、マットだけが優れているのではない。
実は、バンド全体が凄腕集団になっていたのである。

この作品の一番の凄さは、このバンドの無限の可能性を証明した所にある。
これこそ、未来へとつながる
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