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ヤングラジオさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 51-100
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MYRATH-Legacy ★★★ (2017-01-09 10:35:01)
この手の作品を積極的に聞かない人にも、大きな衝撃を与えたという意味においても、16年この作品を高く評価したHR/HMファンは予想以上に多かった気がする。
よく言われるように、オーファンド・ランドやキャメロットに音楽性は近いと思うけど、僕は広義的に捉えて今回ドリーム・シアターを比較対象とする。
ドリーム・シアターは16年に新作を出した。
だけど、僕は全く好きになれなかった。
実際、購入後2回しか聞いていないし、今後聞かないのかもしれない。
実はドリーム・シアターの方が、このバンドよりも遥かに高度な事をやっている。
なのに、この作品の方が、圧倒的に心を揺さぶる。
それは、何故なのだろうか......。
こういった嬉しい誤算的作品は、たまに出てくるけど、いつも思うことは、音楽にとって何が大事であるかという事である。
計算で作
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IN FLAMES-Battles-Like Sand ★★★ (2016-12-23 20:37:48)
新作の中では、一番のお気に入り。
結局、2016年のベスト・アルバムは、この曲を収録したこの作品になった。
実は、彼らの作品をベスト1に選んだのも、初めてである。
強力な作品が無いという、相対的な結果からこうなったけど、勿論いろいろな意味があっての事ではあるけど......。
ちょっと前に出たライブ盤の出来もよく、僕にとっては奇跡的な復活となった。
よくぞ、踏ん張ってくれた。
METALLICA-Hardwired… to Self‐Destruct-Confusion ★★★ (2016-12-20 15:09:00)
この新作の中では、一番のお気に入り。
僕はこの新作に良い評価をしていないけれど、アルバムを最初から聞いてきて、ディスク2のこの曲までの感じは、実は悪くないという印象がある。
でも、それは「聞きやすい」という理由からくるものであり、そこには聞き流せば......という条件が付いてくる。
深く考えずに、BGM的に聞くのであれば、そんなに悪くないのかも知れない。
しかし、である。
ひねりがない、案外さらっと流れていく楽曲には、物足りなさがある。
「前作ほどのツギハギ感はない」という言葉をいろいろなサイトのレビューでよく見かけるけど、(B!誌で前田氏も言っていたけど、)それは決して悪い事だけではないハズである。
ツギハギ感は、楽曲を磨いていく過程で起こる現象でもあり、アーティストの懸命さが伺えるものでもあり、したり顔で否定的な意味で、簡単
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SIXX:A.M.-Prayers for the Blessed ★★★ (2016-11-20 21:48:14)
早くもというか、予定通りというか、4月に発売された前作と対をなす新作の登場である。
このバンドのサウンドには、いろいろな要素が組み込まれているけど、あくまでもHR/HMバンドとしての立ち位置からのアプローチになっているので、そこが面白い。
楽曲は、ドラマティックであり、メランコリックであり、シアトリカルであり、ダイナミックである。
またオールド的な要素を含みながらも、あくまでもモダンさを基本に置いているので決して古臭くなく、そこが比較的若いファンの心を捉えているのだと思う。
これだけ、いろいろな要素を盛り込みながらも散漫にならず、印象的に仕上げられるその巧みな技は、他のバンドでは味わえないものであり、このバンドの絶対的な魅力となっている。
前作もいいけど、今作もいい。
つわもの達がちょっと本気を出せば、こういう結果になるという見本である
METALLICA-Hardwired… to Self‐Destruct ★ (2016-11-20 07:18:41)
あんまり、こういう言い方は好きではないけれど、今現在アーティストにとって新作を作る意味や意義、前作とのインターバルが8年という歳月をどう考えるのかとか、今の彼らにとって出来る事は何なのかとか、作品の内容とは直接関係がない要素が当然気にはなってくる。
僕は今でも彼らのファンだけど、盲目的なファンではない。
結論から言えば、僕の評価は高くない。
僕の意見は、B!誌における大野さんの意見に限りなく近い。
この新作、今の彼らが自由に何の圧力も受けずに曲作りを行ったならばこうなるといった感じで、あまり新鮮味がないし、楽曲に変化が乏しい。
これは今の音楽シーンにも関係することなので、致し方が無いのかもしれないけど、20年でオリジナルが3枚という実績から考えても、なんか腑に落ちない感覚が残る。
僕はその3枚の中では、「デス・マグネティック」が一番好き
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IN FLAMES-Battles ★★★ (2016-11-11 17:43:24)
音楽的方向性は違えどメタリカ等と同様に、彼らは各年代(90年代・00年代・10年代)によって、音楽性に変化がある。
もはや、当初のメロディック・デスの面影は無く、完全にオルタナティヴ・メタルへと開き直った感が強い新作である。
僕は、前作の質の高さを認めつつも、内向的すぎる方向性には賛成できなかった。
それが、思い切ったシフト・チェンジの結果ならまだ納得できたけど、らしさを置いてきぼりにして、どこか煮え切らない難解さを増そうとする姿勢は、違うんじゃないかと結論付けた。
このまま自然に進んではいけない、絶対に.......。
この新作、大まかに言えば従来の路線に戻っている。
しかし、新たな試みもあり新鮮さもある。
楽曲は、素直に単純には流れないものが多い。
また、ここからこう流れてほしいという手前で、完結になっているものもある。
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TESTAMENT-Brotherhood of the Snake ★★★ (2016-10-28 21:47:47)
このキャリアでありながら、現役感を前面に打ち出す通算11枚目の新作である。
このメンツからも想像できるように、もう余裕感が半端ではない。
それは曲作りにおいても、演奏力においてでもあり、そこら辺のバンドでは到底勝ち目がないレベルである。
それにしても、バランス感覚にも優れていて、統一性から言っても抜け目は全くない。
作風は、前作や前々作の延長線上にあり、特別に新たな要素は感じられない。
なのに、マンネリ感など一切感じさせない仕上がり具合である。
また、③④や⑦といった楽曲には遊び感覚を取り入れながら、ちょっとしたアクセント付けも行うしたたかさである。
硬派である。
とにかく、古くからのファンが彼らに望むものは、ほぼ全て入っている感じである。
僕なら、90点は付けたいね。
ALTER BRIDGE-The Last Hero ★★★ (2016-10-11 15:23:46)
トレモンティは、この新作を2ndと4thの中間と表現しているようだけど、個人的には2nd~4thまでの延長線上にありながら、1stにおけるスケールの大きさやキャッチーさを取り入れた集大成的な仕上がりになっていると思う。
言い方を変えれば、アリーナ・ロックへの傾倒が強い作品とも言えるし、テクニカルな部分を一旦置いておいて、ナショナル・チャートで戦える程の質の高い楽曲で構成された作品とも言える。
とにかく、スケールがでかい。
このバンドのコンポーザーとしての実力の高さを証明する内容であり、楽曲にはパワーがある。
またコンテンポラリー色も強く、1曲たりとも捨て曲はない。
個人的には、ダークでありヘヴィでありエモーショナルである③や⑥が好きだけど、それもいいアクセントになっている。
1stシングルを聞いた時、ちょっと弱すぎないかと新作の出来が心
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VOLCANO-Juggernaut ★★★ (2016-09-22 13:13:31)
アーティストが、今現在の音楽シーンに落胆するのは簡単ではあるけど、それはファンも同じだろうけど、比較的自由な環境であまりプレッシャーを感じることなく曲作りを行い、物事をシンプルに考えられるという反対側の立場に立てば、その中にも光明を見いだせるのではないだろうか。
前作からわずか1年という、圧倒的に短いスパンでの新作リリースである。
基本的な方向性は、前作とあまり変わらない。
だけど、フックやギターソロを甘味になりすぎない程度に多めに仕込んでいる為、楽曲はバラエティーに富んでいるし、聞き応えもある。
特に日本的なある意味クサい展開を取り入れた④~⑦がアクセントになっていて、面白い仕上がりになっている。
この作風で世界を目指せよと言っても、80年代や90年代では、その言葉に説得力はない。
だけど、今の時代なら面白い気がする。
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ROYAL HUNT-Cargo ★★ (2016-09-14 19:10:59)
メインは「パラドックス」の楽曲なので新鮮味はないけれど、このバンドの凄さや何故「パラドックス」が名作と言われるのかを理解するのには、いい作品である。
スタジオ・アルバムで聞いた方が、勿論サウンド等に繊細さを感じる事が出来る訳だけど、ライブで聞いてもその魅力が落ちない点は、今のバンドの実力の高さを暗に示している。
このバンドの作品を聞いていると、アルバムのセールスが作品の出来に比例しない事を痛感させられ、個人的には過小評価という言葉を最近強く感じるバンドの代表格でもある。
個性は大事であり、それはバンド自身の魅力を語る時、何物にも代え難いものである。
似たようなバンドを探しても見つからない.....これは、いつの時代にも重要な要素ではないだろうか。
DOKKEN-Best of Dokken ★★★ (2016-09-07 17:40:37)
ベスト盤は好きではないけど、選曲的にも悪くないし、当時の雰囲気を感じたいが為に、たまに引っ張り出す。
今でも彼らの作品は、定期的に聞いている。
やっぱり4枚目までの作品の出来は良く、また似たような作品に巡り会えないという理由からも貴重である。
セールスだけが、バンドのステータスを決めるわけではない。
彼らよりビッグなバンドは巨万といる。
だけど、このコーラスワークはそこらへんのバンドでは味わえない。
個性は、大事である。
楽曲は、いまだ色あせていない......。
SONS OF TEXAS-Baptized in the Rio Grande ★ (2016-09-05 19:15:34)
日本デビューを飾り、今ホットな彼らの1stは、いい意味でアメリカのロックチャートでウケがいいバンドの、良いとこ取りをした音楽性であり、言い方を変えればアメリカでは普遍的な人気を誇るタイプの音楽性でもある。
よって、新しさなんかは感じないものの、ダイナミックな音作りと相俟って、大物感を醸し出す作風になっている。
僕がこういったバンドの1stアルバムを聞くときは、どのくらい楽曲にキャッチーさがあるのかをチェックする。
音作りなんかは、それなりのスタッフが制作すればそうなるので、あくまでも楽曲にどれくらい魅力を感じるかがキーポイントとなる。
個々の楽曲の完成度は、確かに高い。
上手くできていると思うし、新人なのに安定感もある。
だけど正直に言えば、僕はあと一歩という感じがする。
良いとこどりは決して悪くはないけれど、個性をもっと磨かない
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IN FLAMES (2016-08-27 20:55:19)
年内に発売予定の新作から、2曲が公開されている。
「これくらい思い切った方がいい......。」
「まあ、やっぱりこうなるよね。」
振り返れば前作は、生みの苦しみを味わう新機軸に特化した作風だった。
逆に前々作は、極端に言えば似たような楽曲が多かったので、それらを解消すべく前作は、バラエティーに富んだ楽曲で構成されていた。
従来型の前々作、新型の前作、どっちを選択するのかに興味があったけど、どうやら彼らは従来の路線に戻した感じである。
とは言っても、表面の質感は今までと違っていて、それは新しいかも知れない。
前作は、作りこんだ力作でもあり一枚のアルバムとしての完成度も高かった。
だけど、窮屈な感じは従来の良さが殺されているように、僕には感じた。
別に目新しい事を、無理してやる必要はない。
音楽的な幅が広け
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SKILLET-Comatose ★★★ (2016-08-25 18:35:51)
個人的には、このバンドの最高傑作である。
とにかく、06年~07年にこの作品を聞きまくった記憶がある。
日本ではクリスチャン・ロックと言っても、??の人も多いだろうけど、この作品で彼らはそういう枠組みに収まり切れない存在となった。
この作品からは、8曲ものシングルが生まれたけど、とにかく楽曲の出来がいい。
今の彼らの転機となった作品でもあり、このバンドのソングライティング力を是非確かめて頂きたい。
僕は今でもよく聞くし、このバンドの音楽性が大好きである。
SOILWORK-Beyond the Infinite ★★ (2016-08-14 00:13:45)
間もなく発売されるレア音源集に、このミニ・アルバム5曲も収録されているので、そちらの方がお勧めではあるけど、せっかくなので発言してみた。
僕は発売当時購入したけど、お気に入りでまあまあ聞いていた。
元々メンバーの入れ替わりが激しいバンドではあるけど、それなりの作品に仕上げてくるその巧みな技は健在で、例えそれがアウトトラックであろうが、本編の楽曲と比較しても遜色はない。
どう考えても、一時期よりはここ日本での人気は落ちてはいると思うけど、僕は今でも好きなバンドの一つである。
バラエティに富んだ5曲ではあるけど、出来も悪くない。
再評価して欲しいバンドである。
TRIVIUM-In Waves-Drowning in Slow Motion ★★★ (2016-08-07 05:16:47)
ここ2作品では、コンテンポラリー色を強めているけど、本来こういった装飾の少ないストレートな楽曲にも、このバンドの魅力が上手く表現されている。
彼らにとっては最も得意としているパターンの楽曲だと思うけど、僕は大好きである。
また、このアルバムからは、数曲がシングルカットされているけど、後半の地味な位置にも⑭同様「らしい」楽曲を組み込んでくる、そのセンスも堪らない。
この楽曲を収録しているこのアルバムこそ、彼らとは......という代名詞となる作品であると僕は思う。
やっぱり、いいバンドである。
SKILLET-Unleashed ★★★ (2016-08-05 20:10:55)
う~ん、なるほどね......。
ようやく、日本での知名度も少し上がってきた感じがする、彼らの約3年ぶりの新作である。
僕は先行シングルの①しか聞いていなかったけど、正直弱いなと感じていたし、新作の出来が多少不安であった。
ここ数作品に限って言えば、楽曲自体にもあまり変化が無く、逆に言えばそこが良かったんだけど、そろそろ目先を変えてくるのかなと予想していたけど、まあそんな感じである。
そうは言っても、音楽的な方向性に変化はなく、ファンが戸惑うような作風では決してない。
今流行りの要素を取り入れつつ、幅を少し広げた感じである。
前作や前々作にあった、強烈なキラーチューンは見当たらないものの、更に前進しようとするその姿勢の表れが、この作風であると僕は分析する。
変化のタイミングも、ベストである。
例えば④や⑫みたいな楽曲
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ALTER BRIDGE ★★★ (2016-05-23 18:53:24)
マーク・トレモンティの、通算3枚目のソロ作品を聞いてみた。
僕は、この人のソングライターとしての実力を高く評価していて、ソロ作品も全て持っている。
この新作も、非常にらしい作品であり、トレモンティ節が炸裂している。
個人的には間違いなく最高傑作であると思うし、なんせ楽曲の出来がいい。
勿論、過去2作品の延長線上の内容ではあるけれど、サウンドはヘヴィであり現アルター・ブリッジとの共通点も多い。
アルター・ブリッジのテクニカルな部分が好きな人は勿論だけど、比較的シンプルなので骨太のロックが好きな人
にもアピール出来るかもしれない。
これはいい。
単純にカッコいい。
SIXX:A.M.-Prayers for the Damned ★★★ (2016-05-05 18:49:33)
前作との比較で言えば、良い意味で一般のHR/HMファンにアピール出来る作風に戻った感じがする。
とは言っても、あくまでも2ndや3rdの延長線上にあり、劇的な変貌を遂げているわけではない。
1stは今でもよく聞くけど、やっぱり1stは異質な感じがする。
そもそも僕はニッキーが参加していて、それがモトリーとは全く違うサウンドであり、しかも若いファンに支持されていて、ロックチャートでも健闘している所に惹かれたわけであり、音楽性自体に変更がない点は嬉しかった。
3人のメンバーは、ソングライターでもあり、各々プロデューサー的な立場もできる訳であり、そういう所もマニアの心を惹きつける。
この新作なんて、実に絶妙なバランスで成り立っている楽曲で構成されていて、真似しようと思ってもなかなか真似できない仕上がりになっていて面白い。
一見ニッキー色は薄い
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TREAT (2016-04-21 19:41:46)
復活作から、約6年ぶりとなる新作を聞いてみた。
あまり詳しくは調べていないけど、この作品の世間での評価は、前作には及ばないもののまずまずといった感じである。
正直に言えば、僕はあまり好きではない。
アルバムのジャケットからも、なんとなく想像できたけど、なんか煮え切らない感じが全編を覆っている。
音楽性は違うけど、再結成後のヨーロッパがたどった道となんか似ていて、ファンが望んでいるのはそっちの道じゃないよと言いたくなる感じである。
勿論、イントロや楽曲の部分部分には彼ららしい哀愁感はあるし、そんなに悪い出来でもないかも知れない。
だけど、1曲1曲のメリハリに乏しく、似たような感じが続く点は、僕にとってはマイナスに感じる。
例えその理由が、自分たちのルーツを遡った結果であったとしても、メロディのキャッチーさにはこだわって欲しかったし、
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ANTHRAX-For All Kings ★★ (2016-03-10 17:48:36)
元々、なんでもありというスタンスを取っていたバンドである、という事を忘れていなければ、まあ彼ららしい作品という位置付けでいいと思う。
勿論、初期のような感じではないし、前作とも少し質感は違っている。
もはや単純に「スラッシュ・メタル」というには無理な部分が多く、モダンさを取り入れながらも、基本は普遍的なHR/HMであると言えるではないだろうか。
楽曲は、単純に流れない。
これをどう捉えるのか。
もしジョーイがヴォーカルでなければ、楽曲自体は少し弱いのかなという感じがするものの、それも今に始まった事ではないので、個人的には真ん中より少し上といった評価である。
でもジョナサンは、想像以上に楽曲に新鮮味を与えているので、それはかなりのプラスポイントではある。
僕は前半が好きだけど、後半のオルタナ感も決して悪くない。
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HOLY GRAIL-Times of Pride and Peril ★★ (2016-03-04 17:39:29)
こういったバンドの最大の良さは、いい意味で安っぽいサウンドとその哀愁具合であったりする。
基本はポップなHRであり、80年代には腐る程存在していたタイプではあるけど、こういったサウンドが好きな自分には、たまらない魅力があるのは事実である。
あのバンドやあのバンドに似ているといった批判も聞こえてきそうだけど、それらを吹き飛ばす程の爽快感がある。
B級だよ...だから...むしろ、それこそが、このバンドの最大の魅力のハズ...。
分かる人には、分かると思うけどね。
DREAM THEATER-The Astonishing ★ (2016-02-06 19:37:39)
まあ数回は聞いてみたけど、例えばB!誌のレヴューを参考にすると、僕の意見は広瀬さんの言葉でほぼ語りつくされる。
ラッシュは、彼らと多くの共通点を持ちながら、日本でいまいちブレイクできなかったけど、結局その要因はこういうことでしょと、ひねくれた自分にはそう表現したくなる作風である。
この作品の良さが全く分からないわけではないけれど、HR/HM色が薄く強弱に乏しいこの新作には、全く熱くなれない自分がいる。
また、重さや激しさを望まないファンも居るにはいるだろうけど、多くのファンはそうではないと思うので、そういう意味でも評価に難しい作品である。
分かりやすさ......それは、決して=単純という事ではないけれど、彼らにはもっとシンプルな所で勝負してもらいたい。
複雑だけど分かりやすいという、彼らのひとつの長所が殺されているように僕には感じる。
DREAM THEATER-Dream Theater-Behind the Veil ★★★ (2016-01-30 20:16:24)
僕はこの作品に関してあまり良い評価をしていないけれど、アルバムの後半に関しては結構好きだったりする。
この手のタイプの楽曲なら今後も期待出来そうだけど、でもやっぱり彼らにはいろいろなバリエーションの作品を期待したいから、今後の事を見据えての辛口な評価となった。
彼らは、一般的に最高傑作と呼ばれる2ndの続編みたいな作品や、それと同じような作品を敢えて作らなかったから、僕は彼らをより好きになったし、新作が楽しみで仕方がない存在となった。
予想をしても当たらない......この感覚は意外に大事であるし、そのバンド自身にそれだけの力量が求められるので、これは一部のバンドに限られる現象でもある。
新作はまだ聞いていないけど、その辺りをバンド自身がどう考えているのか見極めたいと思う。
このバンドに、予定調和は必要ない。
MEGADETH-Dystopia ★★★ (2016-01-26 18:17:39)
今の音楽シーンに、かつての80年代のような勢いはない。
アーティストが、必死で名作と呼ばれるような作品を作ったとしても、HR/HMバンドの場合、その売り上げはたかがしれている。
よって、現代ではそこに何のおいしさも感じないだろうし、逆にリスクは伴う。
全く無名の新人ならいざ知らず、ある程度のキャリアや代表作を数多く持つ彼らのようなバンドが、新作を出す意味や意義を真剣に考えた時、それを躊躇したとしても何の不思議さも無い。
適当に......という言葉は決して発しないだろうけど、私利私欲を最優先に考えながら、それを上手くごまかしてファンの為と言いながら、惰性で活動しているバンドも実は多かったりする。
活動を停止しない.......それを現代風に言えば、創作活動を停止しない事である。
言い方を変えれば、新作を出すという事である。
ライブ
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EVANS BLUE-The Pursuit Begins When This Portrayal of Life Ends-In a Red Dress and Alone ★★ (2015-11-21 21:55:16)
サウンドの質は多少違えど、この手のドラマティックなサウンドを軸に据えるバンドが、当時は結構存在していた。
最近はあまり見かけない気もするけど、探せば居るのかも知れない。
このバンド、僕は密かに好きだったけど、とにかくこの1曲だけは別格である。
とにかく、当時は何度も繰り返し聞いていた気がする。
ドラマティック.....この手のVo.も、僕は好きである。
DEF LEPPARD-Def Leppard ★★ (2015-11-11 05:27:17)
今の彼らに、一体何を求めたらいいのだろうか....。
前作は約6年振り、そして今作は約7年半振りである。
こんな時代だから、作品と作品のインターバルが長めになるのは、ある意味仕方がない。
だけど、自分達の損得を最優先にせず、コンスタントに新作を発表してくれるアーティストが、僕は好きである。
現役感.....これは案外重要であって、それは新作を出す事が一番の効果をもたらしてくれる。
もし、彼らがほとんど曲作りを行っていなかったとすれば、その割には良く出来ているとも言える。
だけど、やっぱり一枚の作品として捉えれば、全体として何か訴えてくるものがない。
楽曲を単体で聴けば、そんなに悪くない感じはするけれど、あの全盛期を見てきたものからすれば、物足りないという言い方も勿論出来る。
結局、どうなのかと聞かれれば、点数で追えば84点で
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CHILDREN OF BODOM-I Worship Chaos ★★ (2015-10-20 18:49:58)
コンスタントに新作をリリースしてくれる彼らだけど、これが通算9枚目のオリジナル・アルバムとなる。
もうこれくらいのキャリアになると、劇的な何かを期待するのは正直難しくなる。
元々作品毎に、音楽性を意識的に変えるバンドでもないので、自ずと狭いフィールドで戦わなければならないタイプのバンドという事になる。
また、こういったバンドは、常にマンネリズムとの戦いも余儀なくされる。
僕は、彼らに特別な感情を抱いた事は一度もない。
なのに、何故追っかけているのかと言えば、やっぱり彼らにはそれだけの魅力があり、個性があるからである。
新作を作れば、ある一定基準は必ず超えてくるその安定感は、もっと評価されてもいいのではないだろうか。
この新作、個人的にはよく出来ていると思う。
新鮮味もあり、特に①~⑤の前半はキャッチーさもあり強力である。
…続き
TRIVIUM-Silence in the Snow-Breathe in the Flames ★★★ (2015-10-08 20:31:14)
新作の中では、一番好きな曲。
メロウな感じから始まり、なんか80年代的な雰囲気もあり、とにかく展開や起伏の多めな曲であるけど、彼らの曲作りの器用さを堪能できる1曲である。
たまにレヴューで、キイチはグロウルやデスボイスを止めてクリーンボイスに舵を切ったように書かれているけど、それはちょっと本質と違う気がする
前作や今作なんかは、元々それを必要としない曲作りが成されており、作風なんかもある意味自分達のスキルアップの為という要素も強く、なんでも出来るようにしている過程であるとも言える。
僕なんかにしてみれば、彼らはもうそこら辺のバンドには追いつけないレベルまで成長していて、メタルコアからの脱却というよりも、メタルコアとかそういうジャンルを必要としないバンドにまで進化している気がする。
この変幻自在さは、現代のバンドが忘れてしまっているものでもあり
…続き
SHINEDOWN-Threat to Survival ★★ (2015-10-06 19:05:52)
前作から約3年半振り、通算5枚目のオリジナル・アルバムである。
前作は、とにかく楽曲がキャッチーであり、そのレベルはこの手のバンドの中でも群を抜いており、彼らの最高傑作であると思った。
このバンドの最大のライバルは、立ち位置が似ているニッケルバックであり、ソングライティング力で言っても僕は完全に上回った気がした。
彼らは、作品毎にマイナーチェンジを繰り返している。
よって、意識的に狙っている所も前作とは違っている。
一般のHR/HMファンにとっては、ダイナミックさを前面に出した3rdあたりが一番ウケがいいと思うけど、前作そして今作は残念ながらHM/HM色は薄れている。
特にこの新作は、楽曲の骨格が所謂トップ40ものに近くなっているので、大衆性は増しているけど、SHINEDOWNのキャッチーなロック部分が好きな人にとっては、少しキツイかな
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TRIVIUM-Silence in the Snow ★★★ (2015-10-05 21:12:23)
前作から2年ぶりの新作である。
コンスタントに新作をリリースしてくれるアーティストには、積極的に応援をしていきたいし、ファンの方にも応援して頂きたい。
先行で公開されていた②③⑦を聞いた時、②③と⑦の雰囲気がちょっと違っていた為に、新作はもしかしたら散漫な内容になるのでは.....と少し不安だったけど、なんてことはないまとまり具合である。
②③と⑦は、この新作のふり幅の最大値であり、よってそれ以外の楽曲はそのバランスこそ違えど、その中に収まっている印象である。
この新作で、僕は彼らの一つの終着点を見た気がした。
それは、この作品が最高傑作であるとか、集大成であるという事ではなく、彼らが今まで意識的に行ってきた、作品毎にカラーを変えるという試行はこれで最後にしてもいいのでは、という感じがしたという事である。
勿論、それは挑戦を止めろという
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LAMB OF GOD-VII: Sturm und Drang-512 ★★★ (2015-09-27 21:56:46)
今年下半期の、僕にとっての大物バンドのリリースラッシュは、現在進行中である。
その中でも、かなり上位に位置しているこの新作の中でも、一番好きな曲である。
ドラマティックであり、サウンドに隠された威圧感は、以前のそれとは異質である。
PVも劇的であり、サウンドに込められた迫りくる恐怖感は、新たな魅力でもある。
新作は、楽曲の面白さで言えば、間違いなく過去最高である。
LAMB OF GOD-VII: Sturm und Drang ★★★ (2015-09-22 11:34:53)
今でも定期的に聞いているのは、「As the Palaces Burn」ぐらいであり、最近のハード・コア色が強すぎるというか、コア路線まっしぐらという方向性にイマイチ魅力を感じていなかった自分にとっては、劇的な変貌に感じる。
ちなみに前作は購入していないし、ここ数作品はあまり印象にも残っていない。
勿論、前作や前々作の路線が好きな人は多いだろうし、それこそがこのバンドらしさという感じはする。
でも、バラエティに富んでいて、各楽曲に面白みが増したこの新作は、僕にとっては最高傑作だと感じる。
この新作、恐らく彼らの歴史の中で、前作からの変化が一番大きい作品ではないだろうか。
聴く人によっては、迫力が足りないとかオリジナリティが足りないと感じるかも知れない。
だけど、僕は良い意味で聴きやすくなった楽曲には、新たな魅力が加わったと感じている。
む
…続き
VOLCANO-Melt ★★ (2015-09-22 10:52:45)
CDショップの店員さんのちょっとしたコメントが、妙にひっかかり思わず購入した一枚だけど、13年のTHOUSAND EYES同様、やるなJAPAN勢と感じた作品である。
僕はこのバンドの過去を一切知らないし、バンド名を知っていたぐらいで、なんの予備知識もなかったけど、日本発でないと出ない音色が多数あり、これは....なかなかいいんじゃないのと、素直に思ったのは事実である。
どこかで聞いた事があるという感じよりも、なんか懐かしいなあ~という展開の曲が多く、泣きの種類も日本発らしい哀愁を含んでいて、琴線に触れてくる。
アルバム一枚としても、オヤッと感じるような曲もなく、良く出来ている。
最近のこういった日本勢のサウンドを聞いていると、なんか懐かしく、世界が忘れてしまっている要素を上手く楽曲に取り入れているなあ~と、僕は感じる。
ROYAL HUNT-Devil's Dozen-Until The Day ★★★ (2015-09-16 21:46:36)
とにかくドラマティックなナンバーで、この作品で一番好きな曲である。
こういった作品が、正当な評価を得られない今の日本の市場って...。
ロイヤル・ハントに期待するもの...それが、新作には詰まっている。
変化を期待しないし、このままで変わらないで欲しい。
変わらない事の偉大さを、最近の彼らには強く感じる。
貴重なバンドである。
DISTURBED-Immortalized-Save Our Last Goodbye ★★ (2015-09-16 15:13:29)
この作品の中でも、一番好きなナンバー。
⑥⑧なんかも結構好きで、中盤の出来には納得できるものがある。
でも、僕はこの新作に良い評価をしていない。
それには理由があって、自分なりの評価方法で考えれば、肯定できないという事になる。
決して、内容が悪いという事でもなく、らしくないという訳でもない。
表現の仕方を変えれば、良い評価をしている作品よりも、聞いている回数は多かったりする。
僕の場合、良い評価をしていても、あんまり聞かなかったりすることもあるし、この作品のように逆に評価は高くなくても、リピート率が高いこともある。
それは、ひっかかる要素がどれくらいあるかに関係していて、そういう意味ではクセになる要素は多い。
恐らく僕はこのサイトでも一番推しているだろうし、好きなバンドである事になんら変わりはない。
SLAYER-Repentless ★★ (2015-09-14 16:54:26)
00年代以降の作品で言えば、時代性の影響が強かった「God Hates Us All」から、前作「World Painted Blood」に至るまで、80年代への回帰の方向に向かっている様に、個人的には感じた。
そうはいっても、それは極端ではなく、単にモダンさが薄れていっただけかも知れない。
ジェフが亡くなり、サウンドがどう変わるのか心配していたけど、その変化は確かに感じるんだけど、楽曲は総じて良く出来ており、サウンドプロダクションも良く、そのダメージは最小限に抑えられている。
例えば、SLAYERというバンドに特別に思い入れがない、モダンなスラッシュ・メタルが好きな若い人にとっては、00年代以降の作品で言えば、圧倒的に支持されそうな作風である。
この変化は、近年のACCEPTと何か似ていて、昔は昔で良かったんだけど、今は今で良いよねといった感じである。
…続き
SLAYER-God Hates Us All ★★ (2015-09-13 17:44:07)
当時聞いた時も今現在聞いても、モダンさが強調されている印象が強い作品である。
とにかく、うねるサウンド、ヘヴィ・ロックが猛威を振るっていた時代性の影響を受け、内省的で激しい。
でも彼らの場合、基本の範疇は決まっていて、どこに比重を置くかによって変わる範囲は意外に小さく、それ故芯はぶれないという特徴を持つ。
スラッシーなのが良いのか、こういうヘヴィさが良いのかは、人によって変わるだろうけど、僕なんかはそれがこのバンドの特徴だと思っているので、らしい作品だと思う。
良い意味でやかましく、しつこい作品である。
今聞いても古臭さは、意外に感じない。
また、モダンさは多いけど、作品の変遷で見ても、違和感は感じない。
やっぱり、基本はブレていないのである。
STRATOVARIUS-Eternal ★★★ (2015-09-13 11:19:34)
前作から約2年半振り、通算15枚目のオリジナル・アルバム。
僕は、前作「Nemesis」が好きである。
それは、トルキ時代の典型的路線から一歩変化を加えた、新機軸とも言えるフックを多めに仕込んだ、ある意味プログレ要素が強い楽曲が気に入ったからなんだけど、この新作でもその部分を核に据えている。
変化のある楽曲と言えども、前作ほどは凝っておらず、1曲1曲がスムーズに流れる工夫が成されている。
それが、前作からの揺り戻し部分なのかなと思えるけど、この新作非常にバランスが良い。
作品の統一性から言えば、前作を上回り、楽曲の出来に関してもその平均値がかなり高い。
もうベテランと呼べるキャリアだと思うけど、楽曲には躍動感がしっかりとある。
僕は③~⑤のような変化のある楽曲が気に入ったけど、それらの楽曲によって、その前後の楽曲が輝きを増している
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IRON MAIDEN-The Book of Souls ★★★ (2015-09-08 20:29:18)
ブルースが復帰した後で言えば、「A Matter Of Life~」が一番好きで、「The Final Frontier」が一番好きではない。
実は、この2作には大作志向という共通点があり、ランニングタイムも長い。
約5年振りとなるこの新作も2枚組であり、それらをしのぐ長さで90分を超える。
振り返ってみれば、前作はプログレ色が強すぎて、難解な曲が多く、リピート回数も極端に少なかった。
それは正直に言えば、楽曲そのものに魅力が乏しかった為であり、作風自体に問題はなかった。
またこれは、「A Matter Of Life~」というコンセプト作を作った後という事が影響していて、ある意味仕方がない事なのかなと個人的には思っていた。
元々、複数の有能なソングライターを擁するバンドであるから、今後には何の心配も無かった。
この新作、前作は一
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BON JOVI-Burning Bridges ★ (2015-09-07 19:17:14)
BON JOVIに限らず、あらゆる物事を裏側から見つめれば、当然その印象は変わってくる。
果たして、それが良い事なのか悪い事なのかは、正直分からない。
BON JOVIは変わってしまった......というのは、簡単である。
でも、それは本当なのだろうか......。
他人の意見やメディアの情報に、流されてはいないだろうか。
作品の評価に、それらの要素を組み込み過ぎる事には、僕は反対である。
とは言っても、この作品を聞いてBON JOVIらしいとは、とても言えない内容である。
B!誌が、あえてクロス・レヴューにしている事情からもわかるように、中途半端な作品である。
契約消化の為の作品......という事情を抜きにしても、アウトトラックの寄せ集め的な感覚が強く、
故に一枚の作品としての色が無い。
要は、これをファン・
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ROYAL HUNT-Devil's Dozen ★★★ (2015-08-31 17:32:15)
もしかしたら、もう新作は出ないのかも....と思っていたので、単純に新作が出て嬉しかった。
しかも、予想以上に早くリリースしてくれた事には、感謝の気持ちでいっぱいである。
内容に関しては、前作、前々作の延長線上であり、これらを3部作と呼んでもいいぐらい、どの作品も質が高く統一性もあり、僕は大好きである。
アンドレ・アンダーセンの作るこの世界観は、他の人では真似が難しく、似たようなバンドを必至で探したとしても、見つからないレベルだと僕はずっと思っている。
だからこそ貴重であり、できるだけ長くロイヤル・ハントを続けてもらいたいと切に願うばかりである。
一時期の低迷が嘘のような、大活躍である。
彼らを評価するなら、今しかないのである。
僕にとっては、今こそ黄金期である。
SOILWORK-The Ride Majestic ★★ (2015-08-31 16:34:32)
前作から、約2年半振り通算10枚目のオリジナル・アルバムである。
結果として、ピーター在籍時の典型的な楽曲は姿を消し、前作でやんわり示した新たな路線をグッと前に推し進めた内容に仕上がっている。
僕の感覚で言えば、もう別のバンドと言っていい程の変貌であり、あの独特なキャッチーさが無くなり少し寂しさを感じるものの、前作よりも焦点を絞った作風には新たな世界観があり、ダークで冷たさが支配する
作風の中にも、メンバーの熱さが伝わる内容に仕上げてきている。
ピーターが書いていたような、キャッチーさを再現するのは正直難しい。
ならば、別の方法でと考えるのは自然の流れであり、この変化はまあ然るべきものなのかも知れない。
ピーターというメインソングライターの脱退により、新たな方向性に行かざるを得なかったのも事実だろうし、そろそろ新しい試みに挑戦したかった
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BULLET FOR MY VALENTINE-Venom-Playing God ★★★ (2015-08-25 18:49:08)
僕にとって、この新作の評価を高めている要因の一つが、ボーナストラックの出来の良さにある。
この曲だって、ちょっとアレンジを変えてヘヴィに仕上げれば、本編に収録できたハズである。
だけど、徹底的にポップな要素を排除する考えであれば、この曲は収録できない。
また、11曲で本編は十分であるという考え方もある。
ポップな要素は、前作にもあったし、その前にもあった。
だけど、この曲を含め新作のボーナストラックには、一味違う感覚がある。
楽曲作りにおいて、一番大事な要素は、何なのか。
それを、思い出したというか、原点に帰ったというか、とにかく大きな意識改革がなければ、こういう仕上がりにはならない。
今後、ポップな楽曲を作ったとしても、こういう仕上がりなら、大歓迎である。
楽曲に面白みが増したというか、今後の可能性を示したという意味でも、⑫
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DISTURBED-Immortalized (2015-08-22 21:54:11)
活動休止期間を経て、前作から約5年振り通算6枚目のオリジナル・アルバムである。
最近では5年ぐらいのインターバルは割とある事なので、単に新作が5年振りに出ただけと考えても良さそうなんだけど、そうはいかない事情がこの新作の中身にある。
僕は、前作で1st~続いた彼らの集大成、言い換えれば一つの完成型を見た感じがした。
前作「Asylum」には危ないとも言える緊張感があり、こういった作品の後には必ず何かが起こるものである。
まさかそれが、活動停止に繋がるとは思わなかったけど、それぐらいの中身の濃さはあった気がする。
僕は、中途半端な妥協のある再出発なら、このまま終わってもいいという考え方をずっと持っていたけど、正直この新作を聞いて複雑な気持ちになった。
生みの苦しみを味わう、前作の延長線上のような作品にならない事は分かっていたけど、僕にとっ
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BULLET FOR MY VALENTINE-Venom ★★★ (2015-08-20 18:40:42)
前作からの大きな変更点としては、ポップな要素の排除にある。
だけど、メロディには前作とは違ったキャッチーさがある。
まあ、そこがソングライターとしての実力の高さであり、このバンドの魅力である気がする。
僕は、前作である「Temper Temper」を初めて聞いた時、アグレッシブやヘヴィさが正直足りないなと思った。
もし、あの楽曲で勝負したいなら、シリアスさやダークさ、アルバム全体を通しての緊張感を残さないと、今まで彼らの作品を聞いてきたファンにとっては、軟弱さが目立つし、ポップ過ぎて散漫な印象ばかりが残ってしまい、バンド側が損をしてしまうなと感じた。
楽曲自体は良く出来ているし、変化を持たせようとした意図も十分に伝わる。
また、彼らは作品毎にカラーを持たせているけど、それさえもマイナス効果になっている気がした。
僕が感じるこの作品
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SHINEDOWN ★★★ (2015-07-26 05:49:17)
待望の新作から新曲が公開されているけど、これがまた彼ららしく良い出来である。
前作「Amaryllis」は、楽曲の完成度から言えば、文句のつけようがなかった。
収録曲の8割ぐらいがシングルカットできそうな楽曲のキャッチーさは、他のバンドでは絶対に再現できないレベルである。
それにしても、このバンドのソングライティング力は正直凄い。
この新曲も、実に彼ららしい。
楽曲の幅が広いというか、器用というか、このバンドの強みは、楽曲をキャッチーに仕上げられるその巧みな腕にある。
人の心を惹きつけるキャッチーな楽曲が書けるのに、さまざまな理由でそれを放棄してしまうバンドも多いけど、それがいかに魅力的な事かが、このバンドの楽曲を聞いていると強く感じる。
BLACKWELDER-Survival of the Fittest ★★ (2015-07-15 17:38:53)
2015年の上半期は、例年に比べてもアルバムの購入枚数が少ない。
それは自分にとって魅力的な作品が少ないのが理由であり、この傾向は年々加速度を増している気がする。
この作品もどうなんだろうと思いつつ、予算的には余っているので購入してみた。
最近のPRIMAL FEARの充実感がなければ、あまり興味は湧かなかったのかもしれない。
ラルフ・シーパースは魅力的なVo.であるけど、GAMMA RAYに関してはカイのVo.でも僕は十分だとずっと思っているので、やっぱり今のPRIMAL FEARの充実感が興味を抱いた最大の理由である。
よくあるプロジェクト作品の一つと言ってしまえばそれまでだけど、メンツから想像できるようにサウンドは良い意味で多国籍になっており、ヨーロピアン+アメリカンで、まあそこが一番のアピールポイントだとは思うけど、バラエティーに富ん
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BLESSTHEFALL-Awakening ★★ (2015-07-12 18:09:25)
ポストハードコアというと、HR/HMファンという立場から言えば、近いようで遠い存在だし遠くて実は近い存在だと思うけど、アメリカのロックシーンをず~と見ている者からすれば、この手しか元気がない訳で、なんだこれといったアマチュアに限りなく近いバンドも多い中、たまにこれは.....といったバンドに出会ったりする。
僕は、このバンドが特別に好きという訳ではないけど、新作がもうすぐであるし、あらゆる意味で中間には居るバンドだと思うので、紹介してみた。
この手には、この手の音楽の良さがある。
アメリカの音楽シーンには、ここ数年何の動きも無いと思うけど、相変わらず若者には支持があるジャンルである。
ARMORED SAINT-Win Hands Down ★★ (2015-07-12 17:29:49)
結局、哀愁を含んだ(それ程多くはないと思うけど)アメリカン・パワーメタルが好きかどうか、又はアンスラックスにも在籍したジョン・ブッシュのVo.が好きかどうかが、この作品の評価に影響を与えそうな気がする。
僕はジョンが大好きなので、この作品の良さが理解できるけど、もしこの作品がジョンでなかったならばと考えた時、ちょっと評価に悩みそうな内容でもある。
時流に関係しないオールド的な部分が多い所や男気くさい部分は、HR/HMを長く聞いて来られた方には懐かしくもありプラス部分にはなると思うけど、やたら装飾部分が多い所やごった煮色が強い所はややもするとマイナス評価になりかねないと思う。
正統派.....結局はこの部分が根幹にはあるので、ギリギリそれらの散漫になりかねない要素を一歩手前で持ちこたえている感じがするけど、うーん難しい作品であることは間違いない。
僕
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