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ヤングラジオさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 151-200
THOUSAND EYES-BLOODY EMPIRE
FIREHOUSE-Prime Time
WINGER-Better Days Comin’
ALTER BRIDGE-Blackbird
SEBASTIAN BACH
WARDRUM-Messenger
GAMMA RAY-Empire Of The Undead
WINGER-Karma
FUEL-Puppet Strings
HELLOWEEN-Better Than Raw
ADRENALINE MOB
PRIMAL FEAR-Delivering the Black
PRIMAL FEAR-Unbreakable
ALL THAT REMAINS-A War You Cannot Win
JAMES LABRIE-Impermanent Resonance
ROYAL HUNT-A Life to Die For
ALICE COOPER-Hey Stoopid
FOREIGNER-Inside Information
TESTAMENT
ANDI DERIS-Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads
SKID ROW-Slave to the Grind
SLAYER
MR. BIG-What If...
W.E.T.-Rise Up
AVENGED SEVENFOLD-Hail to the King
TRIVIUM
ALTER BRIDGE-Fortress
DREAM THEATER-Dream Theater
TESTAMENT-Dark Roots of Earth
THE DEVIL WEARS PRADA-8:18
JAMES LABRIE-Static Impulse
THE DEVIL WEARS PRADA-Dead Throne
AVENGED SEVENFOLD
DISTURBED
QUEENSRYCHE
SKILLET-Rise
TRIVIUM-In Waves
MEGADETH-Super Collider
CHILDREN OF BODOM-Halo of Blood
THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below
AMARANTHE-Amaranthe
STONESOUR-House of Gold & Bones Part 2
FAIR WARNING-Sundancer
ZARD-OH MY LOVE
STRATOVARIUS-Episode
PRETTY MAIDS-Motherland
FAIR WARNING
HELLOWEEN-7 Sinners
BULLET FOR MY VALENTINE-Temper Temper
BON JOVI-What About Now
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発言している4曲を連続再生 - Youtube



THOUSAND EYES-BLOODY EMPIRE ★★★ (2014-05-17 20:00:33)

昨年聞いたアルバムの中で、最も意表を突かれた作品である。
日本産と聞くと、僕は正直手を出しづらい傾向が今でもある。
とは言っても一部のバンドは好きだし、日本産でも良いバンドが存在する事は理解しているつもりではある。
それでも、なかなか手を出せない現状ではある。

所謂イエテボリスタイルのメロディック・デスは、今やメタルコアの一部として残っている感じがするものの、もはや一昔前に流行ったメロディック・デスをやっているバンドは、ほとんど存在しない。
そんな中、このバンドがやっているのは、そのど真ん中である。
特に目新しい事をやっている訳ではないけど、とにかく楽曲の出来が良く、統一性のある作風が爽快感をも、もたらす作品である。
また、メロディの一部やその展開等に、日本産という要素を多少感じさせるものの、サウンドにはスケール感があり、完成度から言えば
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FIREHOUSE-Prime Time (2014-05-14 21:16:26)

CJ・スネア率いるRUBICON CROSSが、ようやく1stアルバムを発売した。

それがきっかけで、FIREHOUSEの中でも印象の薄い5th以降を聞き直してみた。
正直「カテゴリー5」の楽曲自体は、そんなに悪くない。
しかし、楽曲全体の元気の無さとセルフプロデュースによる問題点は、当時も気になる点だった。
どこでパワーバランスが崩壊したのか分からないけど、次作「O2」は彼らの作品の中でも、最も楽曲的に魅力を感じない作品だった。
当時もあまり聞いていなかった為か、CDなんて新品そのものである。

そして、この作品である。
この作品だけは、発売してから1年後ぐらいに買った記憶がある。
CJが居るのに、彼がVo.でない楽曲が3曲もある。
もうはっきり言って、バンドが末期的な状態である事は容易に想像できる。
音楽性も、
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WINGER-Better Days Comin’ (2014-05-06 04:37:08)

僕は、楽曲の出来が良いと思っても否定することがあるし、逆に楽曲の出来はイマイチと感じたとしても称賛することがある。
例えば「Ⅳ」なんかは、楽曲の出来そのものは決して悪くないと思う。
その考えは、当時も今も実は変わっていない。
だけど、アプローチの仕方、作品に対する考え方を変えれば、もっと良いアルバムに仕上がった可能性が高いと感じたので、当時は肯定はしなかった。
楽曲の出来は、勿論大事なことではあるけれど、それが好きなバンドである場合、僕は点より線という視点で見てしまう習性がある。
これを肯定すると、次作はどうなるのか.......そのシミュレーションの結果が良くないから、肯定は出来ないという考えになる。

逆に「KARMA」に関して言えば、黄金期の良さを復活させたいという意図が作品全体に感じられ、これこそが多くのファンが期待する路線であり、個人的
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ALTER BRIDGE-Blackbird ★★★ (2014-04-23 16:30:42)

1stよりも地味な印象にはなっているけど、最新作に至るまでの成長の過程において、このバンドの基礎はこの2ndでかっちり固まったと断言できる程、完成度が高い作品である。
楽曲といいその演奏能力といい、そこら辺のバンドには再現できないその質の高さは、既にこの2ndで確立している。
また、楽曲の骨格がしっかりしていて、それでいて単純ではないその巧妙さ、上手さがこのバンドの最大の特徴でもある。
彼らは4枚のアルバムを発表しているけど、実はこの2ndが最高傑作ではないかという気さえする。

キャッチーさだけではない、その渋さが個人的にはたまならい魅力である。
このバンドの総合力の高さは、もっと注目されてもいい気がする。
個人的には③~⑤が好きである。

SEBASTIAN BACH (2014-04-20 20:16:44)

今年発売された作品の中では、新作が僕の中では圧倒的No.1である。
全体的に小粒の作品が多いという現実はあるけれど、それなりのスタッフで意図して作品を作れば、やっぱりこういった「そのアーティストらしい作品」は出来るんだという事を再確認できたという意味においても、この新作は案外貴重な気がする。
純粋な意味でのアメリカのHR/HMシーンは、もう無いに等しいレベルという存在感になってしまっているけど、こういった楽曲で勝負できる新人に是非登場してもらいたいものである。

アメリカの新人は、なんでこういった作品を作らないんだろう。
もういいでしょ、メタルコアは......。
似たようなバンドばかりだし......。

WARDRUM-Messenger ★★★ (2014-04-16 16:42:19)

ギリシャ発、一部のコアなファンからは絶賛されている3rdである。
とにかく、メロディがクサくてこの手のファンなら聞いて損は無いというレベルである。
一番近いのはノクターナル・ライツであり、どこかインペリテリ風でもある。
それらのバンドの絶頂期の頃のクサさを有しながら、楽曲の基本は哀愁要素が強いメロディック・スピード・メタルである。

と言いながら、僕はそれらの主流なナンバーではなく、サビがトニー・ハーネル的な③や良い意味でしつこい進行の⑥、また楽曲の骨格がイングヴェイ的な⑨等が好きだったりする。
今のこのご時世で、こういう楽曲を聴ける幸せはマニアにはたまらないと思うけど、この手にあまり興味がない友人に聞かせると、まあまあというそっけない返事が返ってきたりする。
例えば、先に挙げたバンドを超えるような出来の楽曲があれば、強烈にプッシュしたいけど、僕
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GAMMA RAY-Empire Of The Undead ★★ (2014-04-06 02:50:26)

彼らの全盛期は、4th~6thあたりだと僕は思っている。
あくまでも個人的な感覚だけど、8thアルバム「MAJESTIC」あたりから感じ始めた楽曲の弱さは、9th、10thと残念ながら回復する事はなかった。
途中にヘヴィさやモダンさを取り入れたり、原点回帰を試みたりと、バンド側も試行錯誤を試みていたので
そういう点は評価できると思うけど、キャッチーさを置き去りにしている楽曲には僕は正直不満があった。

約4年振りの新作、あまり期待はしていなかった。
結果から言えば、肩の力が抜けて随分バラエティーに富んだ楽曲で構成されている。
ある意味吹っ切れたのか、過去の典型的な路線の楽曲は少ない。
ここに物足りなさを感じる人も居るだろうけど、個人的には楽曲の幅が広がって面白くなったと思う。
少なくとも僕は8th以降では、一番好きである。

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WINGER-Karma ★★★ (2014-04-02 16:28:50)

振り返れば、3rdアルバム「PULL」は時流に乗った作風ではあったけど、彼らの実力を証明する内容で、僕は結構気に入っていた。

そして前作「Ⅳ」は、13年振りの新作となったけど、時代のブランクを感じさせない所には凄さを感じたものの、内容的には一体何をやりたいのかが見えにくく、モダンさやダークさばかりが印象に残った作品であった。
実験的又は意欲作と言えば、見かけの言葉としてはいいけど、再結成バンドにありがちな「昔の良さをある意味否定している」様に僕の目には映った。
このバンドの、良さは一体何なのか......。
「らしさ」を考えると、やっぱり僕には納得いかない部分が多かった。
とは言っても、個々の楽曲の部分部分には玄人集団ならではの仕掛けも結構あったけど.....。

そして、5枚目の「KARMA」である。
この作品を聞いて僕が単純に思
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FUEL-Puppet Strings (2014-03-18 18:53:18)

前作から約7年振り、通算5枚目のオリジナルアルバム。
前作ではVo.のブレットが脱退して、新しいシンガーを入れてアルバムを制作。
しかし、今度はブレットが復帰したのはいいけれど、オリジナルメンバーは居なくなるという、彼らの順風満帆ではない活動履歴を証明するような感じで発表された新作。

メインソングライターがいなくなり、どうなるのか心配だったけど、これはこれでまあまあかな....という出来で、個人的にはなんとか合格点という感じである。
そりゃあ、名作と思っている3rdなんかと比較すると、聞き劣りする部分は多い。
音楽性もかなり変わってしまっていて、気だるさやラフな要素を強調したグランジ・オルタナ的感覚が、強くなっている。
もしこれが、ブレットがVo.でなければ、僕の場合あまり魅力がない作品になる。
結局は、カール・ベルとブレットがいてこその
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HELLOWEEN-Better Than Raw (2014-03-11 21:42:13)

彼らの作品の中では、個人的にはあまり好きではない作品。
だけど、「Midnight Sun」を聞きたいが為に、定期的に引っ張りだす。
そうは言っても、飛ばして聞くことはあまりないので、この曲が登場するまでは少し我慢の時間に入る。
そして、ようやく最後に登場するんだけど、この瞬間が実にたまらない。
待ってました、と言わんばかりに、何故かガッツポーズをしたくなる。

こういった感覚を持てる楽曲というのは、実はそんなに多くない。
だけどHELLOWEENというバンドは、そういう楽曲を数多く持つバンドである。
日本では記録も多少残っているとは思うけど、どちらかと言えば記録よりも記憶に残るバンドの代表格である。
名曲を数多く持つ、現役最強クラスのソングライターチームでもある。
これだけのキャリアがありながら、まだまだ現役バリバリである所は
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ADRENALINE MOB ★★ (2014-03-09 12:27:56)

精力的に活動するラッセル・アレンとドリーム・シアターを脱退したマイキーが合流して、一体どんな音楽をやるのかに注目が集まった彼らのデヴューアルバム、12年発売である。

プログレっぽい作品に期待が集まったけど、ここで聞かれるのはモダンさを重視した今風のラウド・ロックである。
そうは言っても基本はオーセンティックなHR/HMなので、客観的に見ればそれらの中間ぐらいの位置である。
マイキーがソングライティングに関わっていない事は明白で、楽曲にしろ演奏にしろ特別にその存在感は感じない。
突出した楽曲は無いし、何か特別な事をやっている訳ではないけれど、一枚のアルバムとしての完成度は予想よりも全然高い。ここら辺に強者達の実力を垣間見ることが出来るわけで、決して自分の期待を裏切る事は無かった。

今風.....この部分は今後もきっと保たれるハズである。

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PRIMAL FEAR-Delivering the Black ★★★ (2014-02-12 14:37:52)

僕は前作を高く評価したけど、この新作も侮っていては損をする程の力作に仕上がっている。
もっとメディアでもファンの間でも、話題になって然るべき要素を多分に含む熱い作品である。
もう過去のPrimal Fearは、忘れてもいい。
過去の残像は、返って作品の評価を邪魔するし、改めて彼らに接する人には障害となるからである。

路線的には前作とは違い、従来の硬派な路線に戻っている。
従ってメロディアスな部分は若干後退しているものの、楽曲の骨格は太くなりその分重量感を増している。
前作同様、楽曲は良く出来ているし、こういった路線のバンドにありがちな中だるみ的要素も無い。
曲調からも、ラルフのVo.はガンマ・レイを想像させるけど、今の彼らは遥かに上の存在感である。
今になって、まさかの絶頂期......僕にはそう感じる。
前は買っていたのに、
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PRIMAL FEAR-Unbreakable ★★★ (2014-02-11 08:42:38)

このバンドの場合、初期~中期にかけては気になって聞いていたけど、最近は全く興味が無くなっていた。
正統派.....と言えば聞こえはいいけど、裏を返せば変化に乏しく飽きやすいという要素を、同時に含んでいる事を意味している。

アルバムの平均的な出来は悪くないハズである。
僕は全作品持っている訳ではないので断言はできないけど、安定感という意味では抜群であると思う。
でもその安心感こそが、返って邪魔をするのである。

この作品、僕には劇的とも言える変化を感じる。
良い意味でもそうでない意味でも地味だった楽曲には、華やかさもあり、楽曲は一回りスケールアップしている。
相変わらず、これだ!と言える楽曲には乏しいものの、各楽曲の平均値が上がった事で、マンネリ感の払拭に成功している。
メンバーチェンジがなければ、僕はこの作品聞いてはいなかった
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ALL THAT REMAINS-A War You Cannot Win ★★ (2014-01-14 21:38:25)

恐らく従来のファンからは、軟弱になったとかポップ過ぎるといった批判的な意見が聞こえそうな、12年発売の通算6枚目の作品である。

例えば③⑤⑧等に代表される、従来のメタルコア路線でない楽曲に不満を抱く気持ちは分からなくもないけど、自分的にはそこが逆に魅力的に感じてしまうのが正直な感想である。
特に⑧、この曲なんかはメタルコアでもなんでもなくて、普通のHRなんだけど、僕はこの1曲の為にアルバムを買った程気に入っており、このバンドのメロディアスな部分が上手く出てて、この路線でもいいのではと、個人的には思ってしまう程である。
元々このバンドは、メロディアスな楽曲を書ける実力があるのに、なんでもっとこういったキャッチーな路線に舵取りをしないのか不思議に思っていたけど、今後は是非キャッチーな要素をもっと増やしてもらいたい。

クリーンパートが多すぎる......
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JAMES LABRIE-Impermanent Resonance ★★ (2014-01-11 18:05:42)

僕は、前作を高く評価している。
例えば、Dream Theaterの最新作と前作「Static Impulse」を比較した場合、個人的にはソロ作の前作の方に軍配が上がる程、気に入っている。
その前作を、超えることは出来るのか。

個人的な感覚で言えば、残念ながらその前作を越えてはいない。
でも決して、出来が悪い訳ではなく、路線自体も前作の延長線上である。
また、アルバム全体の統一性で言えばこの作品の方が上であるだろうし、整合感も上である。

ただ、各楽曲のドラマティックさやいい意味でのバラエティさは、前作の方が圧倒的に上である。
メロデスにラブリエ.......ある意味、アンバランスの美学とでも言おうか、その絶対的要素が減っている点が、個人的には物足りない残念な点である。
まとまる......のは良い事なんだけど、敢えてまとまら
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ROYAL HUNT-A Life to Die For ★★★ (2014-01-09 19:59:52)

B!誌におけるアンドレの発言には、改めて考えさせられるものが多く、問題の深刻さを痛感した。
先が見えない........これは、別に音楽業界に限ったことでは無いけど、どうやったらアーティストを救う事ができるのか.......難しすぎる問題である.......。

昔は購入していたCDを、何故今買えないのだろうか.........。
もう、アーティストを支える気持ちさえ無いのだろうか.........。
例え、音源が無料で確保できたとしても、そこには全く何も残らないのである。
崩壊と限界.......アンドレの発言は、一部の大物を除くほとんどのアーティストが直面している問題でもある。

この新作、僕なんかは素晴らしい出来であると思う。
こういった優れたアーティストが活動できる場所は、絶対に奪ってはならない......。
ファンであ
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ALICE COOPER-Hey Stoopid ★★★ (2013-12-31 21:12:21)

この1週間は、ほとんど音楽を聴く時間がなかった。
新譜も買ったけど、開封すら出来ていない。
まあ、そんな事はどうでもいいけどね....。

この作品、僕の中での評価は高く、91年発売の作品とは思えない完成度の高さを誇る。
80年代後半~90年代初頭にかけては、HR/HMが一大ムーブメントになった影響もあり、オーバープロデュース的な作品も多かった。
中には結果的に、アーティストの魅力を半減させたような、作品も多かった。

しかし、この作品の様に、この時代だからこそ出来た名盤もあり、そういった意味でも貴重な時代ではあった。
どんな優れたアーティストであっても、今この完成度を再現するのは難しい。
それは、売れっ子ソングライターやプロデューサー、豪華なゲスト陣、予算や時間が十分にないと、ここまでの完成度に結びつかないからである。

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FOREIGNER-Inside Information ★★ (2013-12-21 17:12:52)

当時、僕はHR/HMよりも、普通のロック・ポップス系作品の方を数多く聞いていた気がする。
所謂80年代というのは、僕にとっては黄金期であり、こういった聴き応えのある産業ロック的な作品も多く、別にHR/HMに拘らなくても、十分満足できる音楽シーンであった。

フォリナーと言えば、この作品という人も結構いるようで、実は僕もオンタイムで聞いたこの作品が一番印象に残っていたりする。
オンタイム......やっぱり、これは大事なことで、後追いで聞いた場合とは違うその時代の空気感があったりする。
彼らの場合、名盤扱いされるのは違う作品だけど、この作品だって僕にとっては名盤すぎる内容である。
優れたソングライターの実力を証明するバンド......それが、フォリナーである。

TESTAMENT (2013-12-11 04:19:25)

ライブ盤である「Dark Roots Of thrash」の出来は、半端ない。
スラッシュ・メタルと呼ばれるバンドの中でも、メタリック感が圧倒的に強いのがこのバンドの最大の魅力だと思うけど、本当にこの作品が凄いのである。
僕は普段、ギターがどうのこうのとか、ドラムがどうのとかは言わないけど、アレックスのギターとジーンのドラムはホントに単純に凄い。
特にジーン・ホグランに関しては、いつも思うんだけど、これぐらいのこと朝飯前というぐらいの感じで叩いているんだけど、これが正確で安定感という意味では抜群なのである。

B!誌でも書かれたけど、今の彼らは四天王をも上回るライブ・バンドだと僕も思う。
是非、映像で確かめてもらいたいけど、この迫力はとにかく半端ない。
そこら辺の新人バンドでは、絶対に勝てないね。
とにかく、凄い。

ANDI DERIS-Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads ★★★ (2013-12-09 15:26:12)

ソロ作品としては、本当に久々の新作である。
思い返せば、1stはPink Cream 69時代のポップ色が強く、それはファンが望んだ路線でもあり、評判もなかなか良かった。
そして2ndは、時流に流されたような作風で、個人的には問題外の内容だった。
CDは持っているけど、僕はもう10年以上聞いていない。

そして、この新作である。
あの2ndの悪夢を考えれば、僕には購入するのに相当ハードルが高い作品だった。
購入する理由......それは、アンディが好きであり、コンポーザーしての実力を認めているからという以外には何もない。
僕は、アンディは、実に器用な人だと思っている。
ソングライターとしての実力も、かなり高いし、その幅も広い。
基本は、Helloween用のアウトテイクというのは、想像しやすい。
事あるごとに、アンディはH
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SKID ROW-Slave to the Grind (2013-11-27 06:53:26)

個人的には、バズが居た3rdまでしか好きではない。
しかも楽曲的に見れば、1stの方が圧倒的に好きではある。

00年代以降、80年代型のキャッチーなHRをオマージュしたようなバンドが出てきてはいるけれども、このスキッド・ロウに近いバンドは出現していない。
特別に変わった事をしている訳ではないけれど、再現しにくい要素を多分に含むバンドである。
この作品が発売された91年......実は、微妙な年である。
アメリカの音楽シーンが、変わり始めてはいるものの、まだ大物バンドによって支えられていた感はあった。
後に大物バンドまでその波にさらわれていく事になるけれど、当時は今後が楽しみなバンドの代表格であった。

実は1st~3rdまで、作風は全く異なる。
でもらしさは健在であるし、楽曲の出来もいい。
最近のバンドは、変化を嫌う傾向
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SLAYER (2013-11-25 14:37:30)

ジェフの件があり、実は今年最も聞いた回数が多かったアーティストが、このスレイヤーである。
新譜が発売していないにも、関わらずである......。
TRIVIUMの作品もかなり聞き込んだと思うけど、それでも圧倒的に多かった気がする。
スラッシュというジャンルの中でも、僕にとっては何故か彼らは異端であり、最も正統でもある。

四天王の中でも、音楽性をほとんど変えず、それでも圧倒的な存在感を誇るというのが、彼らの強みである。
僕は、00年代に入ってからの方が、彼らの作品をよく聞いている。
それは、00年代の作品の方が好きという事ではなく、年々彼らの凄味を感じるようになったからである。
結局オリジナルは、全部持っている。
しかも、どの作品もまんべんなく聞いている。
それは、アルバムの平均値が高い事を意味しているのである。


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MR. BIG-What If... ★★★ (2013-11-10 15:31:11)

発売当時は、あまり音楽に集中していない時期だったので、まあまあかなという印象だけ残った。
長い、短いに関わらず、僕にはこういう音楽をあまり聞かないという時期が不定期で訪れる。

実は最近、こういう普通のHR/HMをよく聞いている。
00年代以降、ラウド・ロックやメタルコア等の、ど真ん中ではないHRを聞く機会が増えた。
それは、有望な新人がなかなか登場しない従来のHR/HMでは、とても満足できない状態に陥った為であり、僕にとっては必然の流れであった気がする。
しかし、そのシーンにも限界を感じてきたため、戻ってきているというのが現状である。

この作品、2ndの様にポップではないし、キャッチーさも正直少ない。
だけど、楽曲には躍動感があり、全曲スリリングである。
やっぱり、このメンツでしかマジックは起こらないのである。
ヒット
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W.E.T.-Rise Up ★★★ (2013-11-07 15:10:15)

1stよりも、ロック色を強くした2ndである。
やっぱり、ジェフのVo.はいいね。
彼がVo.である事で、点数が5点ぐらいはアップするからね。

1stもかなり評価が高かったと思うけど、個人的にはこの2ndの方が好きかもしれない。
哀愁さ加減は多少減ってはいるものの、楽曲の骨格はこの2ndの方がしっかりしていると思う。
楽曲によっては、タリスマンに似ているし、平均的なクオリティーも決して1stには劣っていない気がする。
個人的には、2ndの方がはるかに上だけどね。
という事は、1stが好きだった人にも、ハードポップが好きな人にも、十分アピール出来る完成度であると思う。

こういった楽曲は、そこら辺の新人バンドには書けないので、やっぱりソングライティングにセンスがあるというのは、強い武器だよね。
本当に、良い出来ですよ。

AVENGED SEVENFOLD-Hail to the King ★★ (2013-10-30 16:27:39)

マシーン・ヘッドのロブの発言の真意がどうであれ、それはある程度HR/HMを聞き続けている人なら、誰しもが感じた事ではなかったであろうか。
確かに、あれもこれも似ているし、そう言いたくなる人の気持ちもわからなくもない。

だけど、彼らはレブを失っている。
バンドの特徴的部分の中心を失っているのだから、その点は考慮してもらいたい。
しかも、アルバムの変遷で考えれば、この作風は決して突然変異ではない。
楽曲の出来も、悪くはない。

個人的には、これが決して最終目標地点ではない気がする。
この新作は、彼らがリスタートするための準備的な作品であると僕は思う。
だから、今後彼らがどういった道を選択するのか、想像しづらい。
元に戻すのか、進化の速度を速めるのか、先は全く読めない。
もしかしたら、迷走するのかもしれない.......
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TRIVIUM (2013-10-17 17:20:09)

最新作は、僕の中では年間ベストアルバムに決定している。

その内容に不満を持っている人も当然居るだろうけど、出来上がった作品の質の高さは勿論、プロデューサーとしては実績が全く無かったドレイマンを起用し、いい意味で予想を大胆に裏切る作品を発表したそのチャレンジ精神を、僕は高く評価したい。
CDが売れない時代に、無駄に予算を掛けられない事情も十分想像出来るけど、何故プロデューサーが必要なのかを考える意味合いにおいても、この作品の意味する所は大きい。
HR/HMバンドの強みは、自分達だけで曲作りを出来る所にある。
下手に邪魔されたくない....プライドも高く拘りも強いHR/HMバンドにとって、プロデューサーと意見の対立があって不快な思いをするぐらいなら、自分達だけで楽曲を仕上げて、ミキシングだけ任しておけば......という発想になりやすい。
でも、そのアー
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ALTER BRIDGE-Fortress ★★★ (2013-09-30 17:22:01)

HR/HMファンの間では、マイルズ・ケネディが属するバンドという認識が強いだろうけど、個人的にはCREEDのメンバーによる別プロジェクトという認識が強いバンドの新作である。

はっきり言って、今のCREEDとALTER BRIDGEの音楽性には、そんなに差が無いと僕は思っているけど、強いて違いを挙げるとすれば、CREEDはポップスチャートでも戦えるキャッチーさがあり、一方ALTER BRIDGEは、あくまでもロックチャートを主戦場とする仕上げ方にしている。
結局、両者を使い分ける事が出来る器用さが、メインソングライターであるトレモンティの強みであり、このバンドの強みである気がする。

とにかく、このバンド曲作りが抜群に上手い。
例えば、前作で言えば「Isolation」今作で言えば「Addicted To Pain」みたいなメロディがキャッチーでシング
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DREAM THEATER-Dream Theater (2013-09-19 17:42:27)

僕は空気を読めないし、そもそもそれを読もうという意識が無い。
でも、だからと言って、皆が誉めているからという理由で、敢えてそれを否定するというような偏屈的意識は無い。
個人的には、アーティストを応援する事と、作品に対する評価は全く別物であり、例え酷評していたとしても、本人的にはそれなりに言葉を選んでいるつもりではいる。

今年に入って、ショップで予約をして購入したアルバムはたった2枚しかない。
その内の1枚が、このアルバムである。

巷では、アルバムタイトルからも予想できる新生ドリーム・シアターの出発作とか、マンジーニが曲作りから全面参加した作品であるとか、マンネリ感の払拭に成功しているとか、いろいろな意味でのポートノイ批判とか、そういった意見が多いけど、僕は、先ず楽曲のつまらなさに目がいったし、むしろ前作で危惧していた心配事が浮き彫りになった感
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TESTAMENT-Dark Roots of Earth ★★★ (2013-09-13 17:21:30)

08年にリリースされた前作は、アグレッシブさやヘヴィさを強調しながらも、楽曲にはらしさが戻っており、個人的にはよく聞いた作品になった。
そして12年にリリースされたこの作品は、3rdや4th辺りのポップさやキャッチーさが戻っており、楽曲的には前作以上に面白い作品に仕上がっている。

この作品は、海外でも比較的評価が高く、結局それは楽曲の出来の良さを証明しているとも言える。
スラッシュというジャンルに特に思い入れが無い人にでも、楽曲の良さで勝負できる懐の深さがある。
また、新世代スラッシュと言われるバンドと比較しても、総合力では圧勝できる風格さえある。
今となっては、案外貴重な存在である。
単に昔の焼き直しになっていない点は、素晴らしい。

THE DEVIL WEARS PRADA-8:18 (2013-09-11 21:20:06)

現代のバンドは、音楽的な振り幅が狭くなってきている。
変化の幅が微妙だったり、実に分かりにくかったりする。
その為、それをどう捉えたらいいのかに悩む事が多い。
アーティスト側に立って考えるのか、それとも一人のファンとして考えるのか、はたまたあくまでも客観的に考えるのか、その選択にも迷いが生じてしまう事が多い。

僕は、3rdアルバムが圧倒的に好きである。
もし、このジャンルで生きていくのなら、そのスタイルを維持する事が望ましかったハズである。

だけど、そのスタイルを真似するバンドは、今の時代いくらでもいる。
そうなった時、バンド自身の本質が表れてくるのである。
一歩踏み出すのか、それとも、そこに留まるのか......当然、やりたいことが変わる事だってある。
正解が無いこの問題にぶち当たった時、どう答えを出すのか。

…続き

JAMES LABRIE-Static Impulse ★★ (2013-08-30 20:16:35)

この作品、個人的にはついで買いであったし、あまり期待もしていなかったけど、当時はまあまあ聞いていた作品である。
ドリーム・シアターにおける彼の過小評価には、僕は苦言を呈したいけど、彼が想像以上に魅力的なVo.であるのかを再認識するには、いい作品である。

ソイルワークやイン・フレイムスに共通するメロディック・デスを基本に置きながら、そこに印象的なラブリエのノーマル・ボイスが乗っかってくるという、ある意味アンバランスな感覚こそがこの作品の最大の魅力であり、エモっぽさもありながら個性的なサウンドが構築されている。
一歩間違えばダサくなりそうな作風を、楽曲の出来がカヴァーしているし、バックを固めるメンバーも実に個性的である。
もしかしたら、このメンツで本格的に活動してもいいのではと感じさせる程、楽曲の出来はいい。
当時の評価は先ず先ずだったと思うけど、案外ノ
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THE DEVIL WEARS PRADA-Dead Throne ★★★ (2013-08-21 14:54:46)

EPを挟んでいるものの、前作からは2年を経過しての4thアルバムである。
ちなみに、新作がもうすぐ発売される。

EP「Zombie」は、3rdを気に入っていた自分にとっては、最初は違和感ばかりが目について、なんで変わっちまったんだという感想しか思い浮かばなかった。
キーボードを含めた、あのエモっぽい劇的な展開こそが、このバンドの最大の魅力っだったのではないか。
なんでなんだ......。

だけど、冷静に聞いてみると、全5曲の出来は決して悪くなく、むしろ良かったのである。
最初は、攻撃性ばかりが増して、ドラマティックさの後退と感じたこのEP、今ではお気に入りの作品となっている。

そして、この4thである。
やはり、3rdよりEPの路線に近く、良い意味での昔のちゃらついた感覚は皆無となっている。
より硬派に、あくま
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AVENGED SEVENFOLD (2013-08-08 18:54:39)

新作からのタイトルトラックを聞いてみたけど、これは賛否分かれるだろうなという印象である。
僕が思うに、前々作から変化の兆候はあったし、それは前作「Nightmare」でも同じ考えだったと思うけど、ザ・レヴが亡くなった影響で、「Nightmare」はむしろ逆に、従来の自分達に戻った様な作風になった。
これは、マイクのドラムスにも象徴されていて、出来るだけ従来の彼ららしさを壊さないように徹していた事も少し影響している。

もし、ザ・レヴが存在していたとしても、彼らは変化する方向性にはあったとは思う。
ただ、ザ・レヴのドラムスはかなり個性的で、曲作りという点でも重要な要素を担っていたので、それは他人では真似がしにくい訳で、そう考えると全く同じ変化でも、その幅は結果的に大きくなってしまうのではないだろうか。
本来なら、前作というワンクッションがあったハズである
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DISTURBED ★★ (2013-08-03 16:38:31)

ドレイマンの「DEVICE」に対抗するかの如く、ダン・ドネガン率いる「FIGHT OR FLIGHT」のアルバムが発売になった。

ダンがどこまで本気なのか分からないが、このサウンドは「DISTURBED」よりもHR色は薄い。
例えば、どのバンドに近いかと聞かれれば、僕は「BREAKING BENJAMIN」と答えるだろう。
個人的には、どんなサウンドを作るのかに密かに注目していたけど、ある意味意表を突かれた格好である。
アメリカのチャートをこまめに見ている人なら気が付くと思うけど、これはもう5~6年前にアメリカのロック・チャートで主流だった典型的なポスト・グランジ路線であり、僕なんかは少し懐かしい感じがした。

これを、何故今.......まあ、こんなサウンドも出来るんだぞという腕試し的な感じで作ったのならいいけど、まさかこれを本気で続けるとで
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QUEENSRYCHE (2013-07-06 17:25:52)

「QUEENSRYCHE」どうですか?聞きました?
と、ショップの店員さんに尋ねられた。
いや、聞いてないし、買うつもりもないです、と僕は答えた。
じゃあ、聞いてみてくださいと、恐らく私物であろうCDを貸してくれた。
まあ、いつも行くショップなので、仲はいいけど、実は彼らの新譜に全く興味はなかった。

バンド内のゴタゴタには、うんざりする事が多い。
今回の分裂だって、まあ然るべき時が来たんだなという感覚しか湧いてこず、これで終わったなと正直思った。
僕は、アルバムのレビューをする時、こういった背後の事情をできるだけ考えないようにしている。
でも、ここまで明らかになると、もう無視するわけにもいかない。

クリスが脱退した時点で、QUEENSRYCHEは終わった。
多分、これも正解であろう。
個人的に言えば、「Pr
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SKILLET-Rise ★★★ (2013-06-26 18:45:00)

真価が問われる、前作から約4年ぶりの新作である。
「やっぱり、こうなるのである。」

良かった......。
時代の逆風を受けながらも、前作はアメリカで大ヒットを記録した。
彼らの場合、作品を発表する毎に、順調にセールスを伸ばしてきている。
勿論、ファンも確実に増やしている。

彼らの分岐点は、楽曲にドラマティックさとキャッチーさが増した「Collide」にあると思うけど、特に前々作、前作、そしてこの新作は3部作と言っていい程、完成度が高い。
この新作の作風を、どうするのか......。
前作が大ヒットを記録して、約4年という歳月......どういう舵取りをするのか。
僕は、この点に注目していた。

さすが、である。
やっぱり、こうなるのである。
コンセプト・アルバムであるという事実は抜きにしても、
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TRIVIUM-In Waves ★★ (2013-06-19 17:44:21)

現在のバンドは、80年代組に比べても音楽的な振り幅が少なくなってきている。
振り幅が少ない事は、決してネガティブな事だけではないけど、勿論、時代背景も関係する事だし....だけど、それをバンド自らが選択しすぎる傾向が強い点には、僕はあまり納得がいっていない。
バンド自身の目標ラインが下がっているのは、ある意味仕方がないのかもしれないけど、あまりにもその枠に入ろうとする若いバンドが多いのには、少々がっかりしている。

4th~この作品で彼らは、現状維持路線を好まなかった。
元々、僕はそういう所が好きなんだけど、彼らは試行錯誤を繰り返しながら、現在に至っている。
楽曲だけ見れば、前作の方が僕は好きかもしれない。
だけど、停滞を良しとしない考えの基で作られた、この作品の意味する所は大きい。
自分達らしさとは......その考え方の結果としての形が
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MEGADETH-Super Collider ★★★ (2013-06-09 12:44:54)

「お前ら、新作(新曲)聞きたいだろ!」
ファンの気持ちを考えず、比較的大物でありながら、新作を出さずに昔の遺産で興行のみという安全策で活動しているバンド達を嘲笑う、御大の新作の登場である。
アルバムが売れない、こんな時代でもコンスタントに新作を出してくれる、デイヴという男は実にファン想いである。

何度か聞いてみたし、インタヴュー記事を読んだりもしたけど、この作品の目指している方向性は「Criptic~」ではなく、やっぱり「Countdown~」のような気がする。
でも、それは所謂パート2という事ではなく、全体的な質感という意味においてである。
「Countdown~」の最大の特徴は「空間を残す」という事と、「楽曲にアクセントをつけるリズム、テンポの変化の付け方」にあると思う。

弾き過ぎず、変化をつけるというのは、案外難しい。
僕は
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CHILDREN OF BODOM-Halo of Blood ★★★ (2013-06-02 18:53:53)

通算8枚目のオリジナルアルバム。
前作「Relentless~」は、メロディにキャッチーさが比較的たくさんあり、個人的には結構お気に入りの作品になった。
彼らの作品で言えば、やはり5枚目の「Are You~」と前作の7thが最もアメリカナイズされた作品という事になるだろうけど、それを言い換えればキャッチーさが盛り込まれた作品という事になる。

僕が彼らの作品を好きなのは、一風変わったメロディであったり、先を読ませない独特のリフ展開であったりする。
彼らをメロディック・デスと定義したとしても、そのジャンルの中でも似たようなバンドを見つけるのが難しい。
この個性こそが魅力であり、個人的には他のバンドに比べキャッチーさを求める割合は少ない。

この新作、キャッチーさだけを見れば、5thや7thには劣っている気がする。
でも、見方を変えれば、
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THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below ★★★ (2013-05-26 16:11:03)

メタルコアというジャンルが、世間でどう捉えられているのか正直分からないけど、(例えば一般のHR/HMファンのどれくらいが、この手のバンドを聞いているのかとか......)そのジャンル以外のファンにも支持があるバンドというのは、はっきり言ってそんなに多くはないハズである。
それは、どのジャンルのバンドにも共通する事ではあるけど、そういった魅力がないと結局は活動が長続きしない。

僕は、彼らの作品の中で集大成的なこの3rdが一番好きである。
とにかく、暑苦しいサウンドで、ライブを観ようがCDを聴こうが、ぐったり疲れてしまう。
聴いた後、爽快感を感じる事はないし、そこら辺のバンドと比較して、違いが分からない人も多いに違いない。
だけど、この作品の隠れた整合感が僕は好きである。
安易にブレイクダウンに逃げない......所が、頼もしい。

AMARANTHE-Amaranthe ★★ (2013-05-15 14:48:01)

恐らく基本はポップな楽曲なんだろうけど、アレンジは近未来的な部分があり、同時にメロデスやメタルコア的な要素を盛り込んでくる不思議なサウンドである。
個人的にはskilletがデスっぽく、ヘヴィにアレンジされたらこうなるといった感じなんだけど、楽曲はあくまでもドラマティックに作られているので、聞いていて心地いい。
僕の場合、この手ではこれ以上サウンドが軽くなると興味はわかないんだけど、そういう意味でも絶妙なバランス感覚で成り立っている音楽である。
楽曲の基本は、ポップなので、こういうサウンドがあまり得意でない人にもアピールできる魅力はあると思う。

所々にしか出てこないけど、ソイルワーク的な部分が個人的には好きである。

STONESOUR-House of Gold & Bones Part 2 ★★★ (2013-05-05 17:35:40)

昨年発売された、この作品の前篇となる「~PART 1」を僕は、その年のベストアルバムに選んだ。
今の時代に、2部構成......時代なんて関係ないぜと言わんばかりの、掟破りの方法論である。
それにしても、その内容も併せて、前作は僕にとってかなり衝撃的な作品だった。
その、続編である。

この「~PART 2」を聞くと、一見地味な印象に写るかも知れない。
「~PART 1」よりも、楽曲のバラエティーさに欠けるし、メロディもポップではない。
しかし、これは歌詞の内容に合わせた曲作りになっている為であり、決して曲自体がつまらない訳ではない。
むしろ、この「~PART 2」を聞くことによって、「~PART 1」の説得力が増して、それぞれが一層際立つという相乗効果を生み出している。

コリィーのVo.の迫力は、前作同様凄い。
それに
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FAIR WARNING-Sundancer (2013-05-04 20:39:57)

何故こうなったのかのヒントは、メンバーの発言から窺い知る事ができる。
恐らくメンバーは意図していないであろう、「RAINMAKER」との共通点は、バラエティーに富んだ曲構成とアルバム全体の緊張感の無さに表現されている。

僕は、2ndにあたる「RAINMAKER」が彼らの作品の中では、一番好きではない。
だけど、好きな曲も数多くあり、結果的に楽曲のバラツキが好きではない最大の要因となっている。

この新作、僕はあまり気に入らなかった。
これまでの作品で、2ndを除く全作品に共通する、あくまでも楽曲をドラマティックに盛り上げるという曲作りと少し距離を置いて、この新作、普通のバンドと同じ視点で曲作りがなされている。
ここに、先ず違和感を感じる。
これを、人によってはフックが足りないと捉えるだろうし、メロディーが弱いと感じるかもしれない。
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ZARD-OH MY LOVE ★★★ (2013-04-21 18:20:03)

今CDを整理中なので、久々に聞いてみたけど、やっぱりいいね。
ZARDのCDは3枚持っているけど、一番聞いたのがこの作品である。
シングル以外の出来が良くて、歌詞の説得力といい、名盤ですよ。

僕は自分で編集したmyベストMDを、今でも定期的に聞いてます。
ZARDって、メロディが秀逸で、坂井さんの人間的な魅力が詰まってますね。

STRATOVARIUS-Episode ★★★ (2013-04-20 19:21:56)

彼らの存在を知ったのは、確か2ndの頃であったと思うけど、注目し始めたのは4thアルバムである。
結果的にオリジナル作品は全部持ってるけど、それはあの90年代中期~後期という暗黒の時代を支えてくれた事が大きい。
あの時代に、短いインターバルでコンスタントに良作を生み出してくれたという事実が、僕の中では彼らの存在価値を高めた最大の要因となっている。
総崩れ状態にあったメジャーなバンド達とは違って、当時は本当に頼もしく見えたものである。
だからこそ、煮え切らない作品を発表しても、僕は買い続けてきたのである。

彼らの最高傑作は?と聞かれた場合、僕は正直返答に困ってしまう。
それは、やっぱり4th~6thには、当時のシーンが重なって特別な思い入れがあり、それにさえ優越を付けるのが難しいからである。
彼らのような音楽をやっているバンドは、昔から結構
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PRETTY MAIDS-Motherland ★★★ (2013-04-17 17:04:47)

こういう頑張っているバンドには、自ずと応援したい気持ちになる。
最近CDに限らず、CT、LP、MDと整理中なんだけど、それでも購入する新譜の数は減らしてはいない。
それは、今現役で活動しているバンドは、今応援しなければという気持ちがわく為であり、この行為はHR/HMを聞き続ける限りは、止めないようにと自分自身に言い聞かせている部分もある。

前作から約3年ぶりの新作は、好評だった前作の流れを汲む内容で大きな変化はない。
大方のファンの期待は、決して裏切ってはいないと思う。
ただ、楽曲の統一性では前作に軍配は上がるけど、いい意味でのバラエティーさで言えば、今作の方がはるかに上である様に思う。
僕は⑥~が特に好きなんだけど、そういう意味でも曲順に関してはちょっと不満があるかもしれない。

でも、ベテランここにありという感じで、決して守りに
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FAIR WARNING (2013-04-15 21:46:53)

待望の新作が、間もなく登場である。
このバンドの曲作りにおけるポテンシャルの高さは、一級品である。
僕はまだ一曲も聞いていないけど、全く心配していない。
心配する必要性がないのが、このバンドの強みである。

前作「AURA」だけは、あと一歩という感じがしたけど、それでもそこら辺のバンドには書けない曲が並ぶというソングライティング力を、このバンドは持っている。
発売したアルバムの平均的なクオリティーの高さなんて、はっきり言って欧米のメジャーなアーティストに対しても全く引けを取らない実力である。

ビッグ・イン・ジャパン........それが、何か.......。
この良さが分からないなんて、この良さに気づかないなんて、本当にもったいないですよ。
曲作りに限界を感じさせない、このバンドに僕はマンネリなんて、一度も感じた事はありません
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HELLOWEEN-7 Sinners ★★★ (2013-03-26 21:59:32)

彼らの歴史の中では、比較的地味な印象の作品になってはいるけど、統一感もあり僕は結構好きだったりする。
また、ソングライティング面においては、無理をせず背伸びせずという感じではあるけど、現メンバーの実力がさりげなく発揮されていて、実はすごいバンドなんだと再認識するには、もってこいの作品かも知れない。
こういう地味な印象の作品でも、やっぱり楽曲は良いのである。
個々の楽曲のインパクトという点では、昔の方が強かったけど、楽曲の平均的なレベルで言えば、全く衰えを感じさせない所が何といっても凄い。

曲作りにおいてアンディは、実はマーカスがキーポイントになっていると語っていたけど、全く同感である。
このアルバムのアクセントになっているのも、やっぱりマーカスなのである。
名曲の多さで言えば、現役のバンドの中でも、ハロウィンは間違いなくトップクラスである。

BULLET FOR MY VALENTINE-Temper Temper ★★ (2013-03-22 17:58:50)

新作「TEMPER TEMPER」は、予想通り従来のファンからは厳しい意見が多かった。
それは、ある程度マットは予想出来ていたのかも知れない。
BURRN!では、バンド側がアリーナ・ロック・バンドになりたいのだという見方をしていたけれど、もしそうなら、このやり方は間違っている気がする。

バンドがファンに媚びる必要性は、全く無い。
ファンが何を望んでいるかなんて、考えなくてもいい。
しかし、である。
確かに、彼らがこれまで出した4枚のアルバムの変遷を辿れば、そういう見方そのものは当たっている気がする。
だけど、僕はそれよりもマットは「BFMVらしさ」というものを、常に深く考えていた気がする。
「BFMVらしさの確立」に、かなり力点を置いてきた気がする。

しかし、この「らしさ」の捉え方というのは、実はやっかいで時にバンドが
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BON JOVI-What About Now ★★★ (2013-03-15 15:48:19)

いつものスタッフによって制作された事実からして、変わりようが無いと僕は思っていたけど、まあ予想通りの内容の新作である。

彼らに過去の作品のようなハードさを求めるなら、「Crush」の時か「Have a Nice Day」の時しかチャンスは無かったと僕は思っているので、この楽曲、このサウンドは個人的には納得である。
「Lost Highway」、「The Circle」そしてこの新作は、アレンジこそ多少違うけど、前半に比較的シングル向きの楽曲を集める構成や楽曲そのものにも、あまり変化はない。
恐らくジョンにとって、今のスタッフは余程居心地が良いんだろうなというのは、何となくわかる事だし、この作風もCDが売れない今の音楽シーンや、シングルヒットがアルバムのセールスにあまり反映されない事を考えれば、致し方のないことだと僕は思う。
逆に言えば、もし80年代後半のよ
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