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鉄鉢さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1-50
SLAYER-Christ Illusion
NUCLEAR ASSAULT-Handle With Care
ARCH ENEMY-Wages of Sin
BON JOVI-These Days
RATT-Infestation
DANGER DANGER-Revolve
ACCEPT-Balls to the Wall
SHARK ISLAND-Law of the Order
ZENO-Runway To The Gods
MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying
NICKELBACK-All the Right Reasons
GRIM REAPER-Rock You to Hell
HIBRIA-Defying the Rules
LAMB OF GOD-Wrath
PRETTY MAIDS-Future World
BON JOVI-Keep the Faith
ANTHRAX-Among the Living
MEGADETH-Endgame
BULLET FOR MY VALENTINE-Scream Aim Fire
GUNS N' ROSES-Chinese Democracy
MAGNUM-On a Storyteller's Night
CIRCUS MAXIMUS-Isolate
METALLICA-Death Magnetic
METAL CHURCH-The Human Factor
BLIND GUARDIAN-Tales From the Twilight World
ANTHRAX-The Greater of Two Evils
EDGUY-Hellfire Club
The Silent Force
CELTIC FROST-To Mega Therion
NEW ENGLAND-Explorer Suite
NELSON-After the Rain
TRIVIUM-The Crusade
TRIVIUM-Ascendancy
SAVATAGE-Gutter Ballet
BLACK SABBATH-Headless Cross
RHAPSODY OF FIRE-Power of the Dragonflame
LILLIAN AXE-Poetic Justice
220VOLT-Eye to Eye
LION-Dangerous Attraction
KREATOR-Coma of Souls
RIOT V-Fire Down Under
SONATA ARCTICA-Ecliptica
TEN-Ten
FIREHOUSE-Good Acoustics
DEATH ANGEL-Act III
SOILWORK-Figure Number Five
ONSLAUGHT-In Search of Sanity
FIREHOUSE-Firehouse 3
DRIVER-M.a.r.s.
DIAMOND HEAD-Borrowed Time
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発言している8曲を連続再生 - Youtube



SLAYER-Christ Illusion ★★ (2010-06-11 23:06:00)

基本的には7th「DIABOLUS IN MUSICA」~8th「GOD HATES US ALL」の延長上・同じ方法論(モダン・ヘヴィネスの取り込み)で創られた9thアルバム、と思うのですが。
オリジナル・メンバーのデイヴ(Dr.)が復帰するだけで、どーしてコレほどまでに『如何にもSLAYER』的スラッシュ・サウンドに回帰・変貌して聴こえてしまうのでしょーか(ホント凄い人です)。最高に走ってるぅ~。
イカス。

NUCLEAR ASSAULT-Handle With Care ★★ (2010-06-11 22:13:00)

ハードコア・パンク出自の激烈サウンドを臆面も無く曝け出し、(80年代における)「時代の急先鋒」的存在と言っても過言ではなかったクロスオーヴァーHMバンド、NUCLEAR ASSAULTの3rdフルレンスにして傑作。
スピーディ&パンキッシュでありながら、我武者羅に突っ走る「粗暴」さだけでなく如何にも正統HM的な「構築美」をも感じさせるキレのあるリフ廻し&曲展開。さり気なくも計算高い巧みな作り込みは心憎くすら思えます。
スラッシャーに超お薦め。分かりやすいカッコ良さが光ってます。

ARCH ENEMY-Wages of Sin ★★ (2010-06-05 19:32:00)

驚異の超絶デス・ヴォイス女性シンガー、アンジェラ姐さん加入で話題となった新編成ARCH ENEMYの4th。
名作3rd「BURNING BRIDGES」との曲の優劣等の比較はまぁ措きまして、とても“ ヘヴィメタル然 "とした内容の充実作であることに一片の疑いの余地も無いと思います。
元々デスメタルにメロディアスな要素を取り込み、その認知度の向上に多大なる貢献を果たした彼らでありますが・・・
本作では更にそれが突き詰められて、「良い意味」での普遍性というか取っ付き易さが存分に発揮されているような。
その魅力で、新たなファン層の獲得(特に女性とか)に成功したことは想像に難くありません。
今となっては、この後の「DOOMSDAY MACHINE」・「RISE OF THE TYRANT」 ( 「ANTHEMS OF REBELLION」は、う~ん・・・まぁ、措い
…続き

BON JOVI-These Days ★★ (2010-06-05 17:25:00)

彼らの『代表作』と言い切れる3rd「SLIPPERY WHEN WET」~5th「KEEP THE FAITH」辺りは、インパクトと分かり易さを兼ね備えた圧倒的存在感に満ち満ちています。
それに比してその後(95年)に世に出たこの6thは、何と言うか(それまでの作風に慣れ親しんだファンであるほどに感じてしまう)取っ掛かりの取っ付き難さというか・・・あからさまに(BON JOVI にしては)「暗く」「スローで」「地味な」イメージが全編に漂う異色の仕上がりに。
前年にそれまでの集大成的ベスト盤「CROSS ROAD」を出したばかりではありましたが、
①煌びやかな80年代型HM/HRシーンの衰退という時代背景
②「KEEP THE FAITH」発表後のアレック・ジョン・サッチ(B.)の脱退という否応も無いバンド内の変化
という致し方ない状況が、音楽性の変貌というカ
…続き

RATT-Infestation ★★ (2010-05-29 22:48:00)

ジャンルは全然違うのですが、個人的な感触はココ最近で云うとMEGADETHの「ENDGAME」に匹敵する衝撃度。
(80年代に全盛を極めた老舗バンドの、華々しい凱旋復帰みたいな印象)
それくらいに抜群の・・・「瓢箪から駒(失礼かな?)」的ハイクオリティ作品です。
特に僕と同じアラフォー世代のメタラーの方々には、「懐古主義」なんてネガティブな思考や「まさか今更~」なんて疑心に囚われずに是非とも聴いてほしい快作。
グラマラスでありながら、現代的ヘヴィネスをもそつ無く上手にその血肉に漲らせたかのような絶妙のバランス感覚。1曲目の「Eat Me Up Alive」から鳥肌モノ(ギターソロなんて涙チョチョ切れるくらいカッコイイ)です。
凄いぜRATTの底力 !

DANGER DANGER-Revolve ★★ (2010-05-29 21:55:00)

テッド・ポーリー(Vo.)復帰も相俟って、往年のファンにとっては感涙モノの復活作。
「進化」は無いけれど、勿論「劣化」なども無し。
1st・2ndのような『カラッ』とした底抜けの明るさはまぁ減退してるけど、逆に温もりと少し湿った情感に包まれた印象の『聴かせる』メロディアスHRに。
メンバーの経年変化(加齢)に合わせて、ややムーディ指向にシフトしている・・・という表現が適切でしょうか?
(もちろんハードにドライヴしてる曲もありますよ)
バラード⑤「Fugitive」・⑦「Rocket to Your Heart」とか、ちょっとDEF LEPPARDチック?な⑧「F.U.$」などの惹き込まれるメロディ・センスには、ただただウットリ。

ACCEPT-Balls to the Wall ★★ (2010-05-29 09:25:00)

次作「METAL HEART」で一皮剥けたACCEPT。大袈裟に言うと煌びやかな印象。
それに比して本作はそこに至る道程の集大成的位置付けで、重くて渋い何とも屈強な音像がセールスポイントです。
疾走曲は無いけど、男性フェロモンに塗れたカッコ良さがプンプン。
僕は、メロディアスな⑥Love Childが大のお気に入り。

SHARK ISLAND-Law of the Order ★★ (2010-05-07 16:53:00)

HM/HRシーンが盛り上がった80年代。その頃活動していた幾多のバンドの中で・・・
実力があって曲もイイのに「鳴かず飛ばず(ある意味泣いた?)」で売れなかった、という存在のアメリカにおける代表格がこの人達。
当時ギラギラしたLAメタル主流の時勢に、何ともライトで落ち着いた味わい深いロックサウンドを聞かせてくれた彼ら。
力まず気取らずと云うか、確かな演奏&歌唱力からくる余裕と優しさみたいなものが、この作品からは感じられるのです。
個人的には②Shake for Me、④Bad for Each Other、⑧Why Should I Believe、⑨Ready or Notなんか特に聞き惚れてしまいます。
この頃のアメリカンHR系が好きな人なら「必携」と言っても過言ではない・・・んじゃないですかね? コレ。
今聴いたら「地味」って言う人もいるかもしれま
…続き

ZENO-Runway To The Gods ★★ (2010-05-07 13:40:00)

誤解を恐れず云えば、疑い無しに・文句無しにZENO作品中で一番万人ウケしそうなアルバム。
既存の神性が減退した代わりに、ロック特有のダイナミックな熱さが前面に。
弾きまくりのジーノのギターには只々悶絶。ボーマンの声質・歌唱は曲調にマッチしてるし旨いです。
まるで約束されたかのように高いクオリティ。旋律の心揺り動かす即効力は相変らず。
全体の雰囲気の(それとヴォーカル交代による)変化が、この作品最大の争点。
根っからの(拘りのある)ファンにとっては、これを我慢出来るかどうかが好き嫌いの分かれ目。
でも普遍的に(例えば一見さんにも)アピールし得る魅力は、過去最大級と言えるのでは。
1stから好きな僕も、メチャメチャ楽しめます。

MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying ★★ (2010-05-07 13:02:00)

こういう音はアメリカ人にしか出せない、と言えるくらいに能天気で破天荒なクロスオーヴァー・スラッシュ・サウンド。
捻りも拘りも括りも関係無し。ただひたすらに音を楽しみたい人の為の、35分間ノンストップの爽快な縦ノリ疾走型メタル・アルバムです。
頭を振り乱して跳ね捲くるのが大好きな、モッシャーにお薦めの1枚。

NICKELBACK-All the Right Reasons ★★ (2010-05-07 12:36:00)

男臭くも、爽やかなフィール。
そんな直球勝負のロック・サウンドが魅力のNICKELBACKの傑作5th。
ある意味2000年代ハードロックのスタンダード的な存在とも云える程に、普遍性の高い持ち味を相変らず醸しながらも・・・
ヘヴィなタッチ、もしくは逆にソフトなアピール等を随所に散りばめたバラエティ豊かに練り込んだ作風。
北米圏で既にモンスター級のビッグ・ネームである、彼らならではの貫禄と風格が漂います。
この手の音が好きな人には、ドライブBGMの定番にもなり得るのでは?
ジャケ写の疾走する車を見るにつけ、コレ聴きながら運転したい気分に。

GRIM REAPER-Rock You to Hell ★★ (2010-05-07 11:25:00)

スティーヴ・グリメット(Vo.)の伸びやかな歌唱が好き! というだけで個人的に無条件にお気に入りのバンド。
そんなGRIM REAPERのラストを締め括った87年発表の名作3rd。(1stも有名。ビルボード入りしました)
仮にスティーヴ贔屓の色眼鏡を外したとしても見えてくる粗は、①強烈にイカしてない、惨いジャケ絵 ②同じく強烈に怖い、スティーヴの面構え ③流石に今聴くと、やや古臭い?サウンド(しょうがない) ・・・ぐらいなモンでしょうか。
正統派メタルサウンドをバックに繰り出される、「これがプロの仕事」と言わんばかりに完全無欠な歌声。
この後ONSLAUGHTにスティーヴが移らなければ(← コレで解散)どうなってたのかなぁ、このバンド。
80年代の隠れ名盤と言える1枚です。

HIBRIA-Defying the Rules ★★ (2010-05-07 10:41:00)

聴けばアラフォーのオッサンの○○も反り繰り返るくらいに元気になりそうな、勢い溢れ捲くるブラジリアン・HMバンドHIBRIA衝撃のデビュー作。
「時代錯誤」・・・というと度を越した言い方になりますが、これ程までにコッテコテの正統派メタル魂を標榜する新人が2000年代に出現した事には、熱い滾りと喜びの身震いを禁じえませんでした。
確かな実力に裏打ちされた、時にメロスピチックに・ネオクラシカルに・プログレッシブにと多彩な表情で魅せる目まぐるしいサウンドは圧巻。(ヴォーカルも激ウマ。素晴らしい)
力強い。

LAMB OF GOD-Wrath ★★ (2010-05-07 09:56:00)

確固たる “メジャー"な地位を既に獲得した、メタルコア・バンドLAMB OF GODの怒涛の5thアルバム。
グルーヴィーな肌触りと縦ノリ的なセンスを併せ持ち、更にメタル特有の重さとイイ意味での極悪さをも兼ね備えた強烈なサウンドに仕上がっています。
特に②In Your Words ~ ④Contractorあたりの疾走感には目を瞠るモノが。
アコースティックギターで幕を開けるオープニングの①The Passingには、往年のメタルファンも思わずニヤリ・・・?

PRETTY MAIDS-Future World ★★ (2010-05-07 02:16:00)

「オリジナリティー」という意味で、このバンドはずば抜けたモノを持っていました。
当時(80年代)、「北欧」出身且つ煌びやかな「キーボード」サウンドを身上としながらノリも勢いもある骨太な音作りは、なかなか稀有な存在感をも醸し出していました。
この2ndアルバムは、(SFじみたジャケ絵共々)1stから更に進んだ洗練度・メジャーへの志向性を窺わせるPRETTY MAIDSの意欲作です。
彼らは今もなお活動を続ける老舗バンド。その若き頃の輝きが満ち溢れたこの作品を聴くと、これからもずっと息永く頑張ってほしいと思います。

BON JOVI-Keep the Faith ★★ (2010-05-07 01:16:00)

解散の危機を乗り越えて発表された、バンド復活作にして貫禄ある5th。
前2作のような華やかさは(イイ意味で)やや後退し(でも掴みの①I Believeや④In These Armsは爽やかに聴かせる名曲)、特にバラード曲においては風格・渋さすら漂わせる重厚な作品です。(⑤Bed Of Rosesが抜群)
当時は、この音楽性の変化に戸惑うファンも少なからず。
コレを聴きながらセピア色のジャケ写を眺めていると、若かったあの頃を思い出しちゃいます。

ANTHRAX-Among the Living ★★ (2010-05-07 00:37:00)

跳ねるような躍動感に満ち溢れた、極上スラッシュ作品。
前半部の縦ノリな「勢い」は特筆モノ(②Caught In A Moshはスバらしい名曲)で、中盤の勇壮でカッコいい⑥Indiansや⑦One Worldにも痺れさせられる。
正にANTHRAXの「何たる」かを体現したアルバム。楽しくて聴き心地の良い親しみやすさがあります。

MEGADETH-Endgame ★★ (2009-09-23 19:17:00)

攻撃性(そしてスピード)とメロディの抜群さが、随所から溢れ出してる感満載のとても「判りやすい」作品。
「判りやすい」・・・それは曲がキャッチー、というコトだけでなく何と云うか ~
一聴して全体の完成度の高さが感触として容易に窺い知れる、単純明快にして圧倒的なインパクト。本作にはソレがぶっちぎりに具わっています。
理屈抜きに・聴くほどに、ただシンプルに「カッコイイ」の一言。
80年代の黎明期から活躍する、“ スラッシュメタル "勢のそれこそ「最古参」の部類に位置づけられるMEGADETH。
そういったバンドの代表作・名盤と讃えられるアルバムは、たいていがその(活動の)初期に集中するもんですが・・・
今作は再結成以降のデイヴの、愚直に地道なアイデンティティーの研鑽によって成し得た、“ 00年代 "における傑作だと思います。

BULLET FOR MY VALENTINE-Scream Aim Fire ★★ (2009-01-12 19:42:00)

若いバンドなのですが・・・
『安心』して聴けるところが何気に凄い。2ndにして既に。
前作の特徴でもある(やや過剰気味な)スクリームが減退したことで、より理性的で聴き易いタッチに変化しました。
「アク」が無くなったというか、歌メロが判りやすくなった感触。
でも変わったのはソレくらいで、曲は相変らず「走って」るし申し分なしのカッコ良さです。
メタル純度の高い作品。

GUNS N' ROSES-Chinese Democracy ★★ (2009-01-11 22:31:00)

『GUNS N' ROSES』名義でのリリースは、諸々の「大人の事情」ってコトで。
オリジナル・メンバー復帰が叶わないことも、10年以上前から確定済み。
まんまアクセルの「ソロ・アルバム」的な内容であっても、こればかりは致し方ありません。
↑ この「現実」に折り合いの出来るファン(もしくはGUNS未体験者)なら充分に楽しめる、クオリティの高いHR作品です。
歌唱力に関しては全く衰え知らず。相変らずカラフルに変化する声色・歌いまわしに聴き惚れるばかり。
バラードタイプの曲が多めだけど、コレこそ正にアクセルの「真骨頂」。彼の魅力・実力が十二分に発揮されています。
イジー、スラッシュ、ダフらとの化学反応で輝いていた「あの頃」の音に執着が強い人は・・・ 聴かないほうが・・・。

MAGNUM-On a Storyteller's Night ★★ (2009-01-10 22:26:00)

本格派「ブリティッシュ・ハード」特有の湿っぽさと、ある意味産業ロックのように洗練されたポップ感&煌びやかさ。
それらが絶妙に攪拌された感の、「80年代」MAGNUM(全盛期)の傑作(5th)。
特にボブ・カトレイの「激情」型ヴォーカルの迫力は素晴らしく、メロディアスでキャッチーな②Just Like An Arrowや劇的に盛り上がるバラード⑩The Last Dance等、どんな曲を歌っても天下一品です。
「 」内のキーワードに、強くそそられるモノを感じる方にオススメ。

CIRCUS MAXIMUS-Isolate ★★ (2009-01-06 22:39:00)

ノルウェーからの新たなる刺客が放つ、驚愕の日本デビュー盤(2nd)。
巷に溢れかえるプログレHMバンドの中で、ココ最近では断トツに抜きん出たNewcomerではないでしょうか。
DTからの影響丸出し感は否めないのですが、そんなコトなど瑣末に思えるくらいに素晴らしい内容。
楽曲から迸る情感が尋常ではなく、この手のジャンルに付き物のリズム・メロディの「捏ね繰り廻し」も全く鼻に付かない程。
ヴォーカルは特筆に値する実力の持ち主で、ジェームス・ラブリエとトニー・ハーネルを足して2で割ったような声質は、狂おしくそこはかとない愁いをも帯びて聴き手を惹きつけます。
次作も期待せずにはいられません。

METALLICA-Death Magnetic ★★ (2008-09-14 20:58:00)

個人的に一度聴いた段階で最初に感じたのは、『気持ち「METALLICA」(ブラック・アルバム)に近いかな~』という印象。
10曲中7曲が7分以上。でも冗長・饒舌とは微塵にも感じさせないトコロは正に貫禄のなせる業。
やや複雑難解な曲展開には、確かに正直とっつき難い印象も・・・
言い換えればサラッとしたBGM的要素は一切皆無で、聴き手に一定の根気を要求するタフな内容です。
前作「St.Anger」の音を “乾" と喩えるとすると、本作の音は “潤" でしょうか。非常に艶めかしいです。
(まぁ、それだけ「St.~」サウンドが異質とゆーか・・・ 平たく云えば、元に戻った?)
往年の「スラッシュ節」を随所で炸裂させつつも、それのみに偏らずモダンに巧く纏める手際は流石。
名作を予感させる完成度。彼らの『集大成』という言葉が相応しい、良質のメタル・アルバムだ
…続き

METAL CHURCH-The Human Factor ★★ (2007-10-08 21:09:00)

バンド初期の「顔」的存在だったデイヴィッド・ウェイン(Vo)脱退後の、METAL CHURCHの名作(4th)。
スラッシーなフレーバーは影を潜め、正統派パワーメタル・サウンド全開の内容に。キャッチーさに関してはMETAL CHURCH全作品中でも群を抜いています。
後任Voマイク・ハウ(3rdから参加)の歌唱が非常にエネルギッシュで、勢いのある楽曲を更にパワフルにアグレッシブに盛り上げています。
このバンドはアルバム毎にカラーが変わるのですが、個人的にはコレが一番お気に入りです。良質のHM作品。

BLIND GUARDIAN-Tales From the Twilight World ★★ (2007-10-06 22:32:00)

「これがBLIND GUARDIAN!!」といった感じに、バンド・イメージが完全に確立した名作3rd。
内容は、前2作と比べて表現力等で飛躍的進歩を遂げた完成度の非常に高いGMP(ジャーマン・メロディアス・パワーメタル)炸裂で、発表後15年以上経った今聴いてもその迫力は色褪せることがありません。
(最近発売されたリマスター盤では更にパワーアップ!)
冷静に聴けばド派手に厚化粧なコテコテ・クサクサ感MAXのオーヴァー・プロデュース・サウンドなんですが、起伏の激しい巧みな展開とバリエーシヨンの幅広い楽曲から発揮される抜群の説得力で鼻に衝くことがないトコロが流石。
当時彼らはHELLOWEENの亜流のような存在でしたが、“本作の時点では"攻撃性・ドラマティック性に於いてそのHELLOWEENを凌駕していたと思います。
勢いに関しては“ブラガー"作品中、次作の4th
…続き

ANTHRAX-The Greater of Two Evils ★★ (2007-10-05 23:12:00)

個人的には、非常にお気に入りのアルバムです。(ファン投票による、ある意味「パーフェクト」選曲のベスト&セルフ・カヴァー作品。)
現代風アレンジで甦る怒涛の如きスラッシュの名曲の数々。
まぁ確かに原曲に概ね忠実なものもあれば、正直「もうちょっとココは・・・」なんてのも在ったりもするんですが。
熱烈ファンにとってはジョン・ブッシュのヴォーカルも・・・マイナス要因になってしまうのでしょうか?
でもANTHRAXというバンドの「本質」というか理屈を超越したカッコ良さは、十二分に作品全体から溢れ出ています。(1st~3rdの曲なんかでも全然古臭く感じないからスゴイ。むしろクオリティ・アップしてます。)
初心者のお試しには格好の一枚です。コレを聴いてハマったなら、過去のオリジナル・アルバムも是非。

EDGUY-Hellfire Club ★★ (2007-10-03 23:03:00)

『レィディ~ス・エ~ンド・ジェントゥルムェ~ン!!』
メロスピから正統パワーメタルに路線をシフトして(勿論随所に名残りはありますが)一皮剥けたEDGUYが創り上げた、6作目にして最強の超絶アルバム。
「ポジティブな体育会系」とでも云いましょうか、手に汗握るほどエネルギッシュで明快さ・爽快さ溢れる躍動感漲るキャッチー・サウンドが、聴く者を一発で魅了します。
恐ろしい程の完成度と全体から滲み出る貫禄&メジャー感は、ジャーマン・メタル界の正に“突然変異"。
それにしてもトビアス・サメット (Vo)って、めちゃ歌巧いなぁ。
でも8曲目「Lavatory Love Machine」導入部のシャウトには思わず笑ってしまいます。
・・・オチャメだぁ~。

The Silent Force ★★ (2007-10-02 23:52:00)

シンフォニック・ゴシック・メタルの決定版的名作です。
荘厳・重厚に響き渡る迫力のドラマティック・サウンド & 美しく清らかに冴え渡るシャロン・デン・アデル(正にディーヴァ)のヒーリング・ヴォイスで、聴く者をグイグイと絢爛の音世界に“惹き"摺り込みます。
全体的に何処か物悲しげな哀愁感を漂わせつつも、それでいて衝き抜けるような高揚感にも満ち満ちた・・・ 何とも云えない凄味というか説得力溢れる圧倒的に壮大な雰囲気が絶品。
個人的には「捨て曲云々」なんて考えるのが馬鹿らしくなるほどに、徹頭徹尾飽きるコトなく・ダレることなく聴き通せます。
・・・「これはメタルじゃない」と云う人もいるかもしれませんが。

CELTIC FROST-To Mega Therion ★★ (2007-10-01 23:35:00)

アンダーグラウンド・シーンの「魔王」&「先駆者」的存在として尊敬・畏怖の念とともに語り継がれ、また昨年の衝撃的な新作発表で奇跡の復活を果たした伝説的バンドです。
(80年代)初期ブラック・メタルのイメージというと、その「粗さ」と「荒さ」が災いして一種イロモノ的扱いをされかねない向きも無きにしも非ずでしたが・・・
彼らに関しては、その徹底したグロテスク(?)な前衛的先進性で以って、このジャンルの新たな可能性を開拓・追求した立役者的存在と言えるでしょう。
このバンドはアルバム毎に微妙に作風が変わるのですが、その中でもこの作品は彼らの代表作と断言出来る(ある意味「アート」の域に達した)一枚です。
スピードを抑えつつもスラッシーに刻まれるリフと唸り搾り出すようなヴォーカルとが織り成す、まるで中世魔導書のように如何わしくも深淵な、ケイオスティックに広がる独特の音世界。
…続き

NEW ENGLAND-Explorer Suite ★★ (2007-01-26 21:41:00)

“ ある意味 "あのALCATRAZZの「母体」とも言えるのかもしれないバンド。(メンバー3名が参加)
表看板がグラハム・ボネット & イングウェイとすると、このNEW ENGLANDが屋台骨のような感じでしょうか。
哀愁感を散りばめた煌びやかで何処か儚いサウンドがこのバンドの身上。
ALCATRAZZの面影はほとんど感じられませんが、そんなコト関係無しに素晴らしいと思える美旋律作品です。
タイトル・チューン「Explorer Suite」は彼らの代表的な名曲です。
産業ロック系の音が好物な人は是非。(ALCATRAZZ以前の作品なので・・・ 勿論古いっス)

NELSON-After the Rain ★★ (2007-01-22 23:07:00)

美麗ハード・ポップの極み。(HM/HRの範疇に入る・入らないの問題は措いといて)正しく『名盤』と呼ぶに相応しい傑作です。
これ程までに素晴らしいメロディを創れる・聴かせる才能。ネルソン兄弟はホントに天才です。
「(Can't Live Without Your) Love And Affection」、「After The Rain」、「Only Time Will Tell」、「Too Many Dreams」等、多数の名曲を収録。
アメリカン・ロックの『良心』の塊のようなアルバムです。

TRIVIUM-The Crusade ★★ (2007-01-19 22:30:00)

前作も良かったけど、また更に「化けた」印象のTRIVIUM怒涛の最新3rdアルバム。
一皮剥けた・・・ いや、二皮ぐらい「ズル剥け」ているように思います。
↑ 上の皆さんも書かれていますが、演ってる内容はより正統派メタルに回帰・肉迫するスタイルで、アグレッシブながら非常にキャッチーな仕上がり。
進化・成長の度合い著しく、正に「今この瞬間が絶頂期」と言わんばかりの勢い溢れるエネルギッシュな迫力が作品全体に漲っています。
バンドの桁違いなモチベーションの高さが伝わってくるようです。
「若い」ってコトはホントに素晴らしい。・・・やはり物凄い逸材だ。
傑作 !!

TRIVIUM-Ascendancy ★★ (2007-01-18 23:05:00)

此処最近の(若手)アメリカン・メタル中、お気に入りのバンドです。
何処がイイのか? と問われると実は正直困ってしまうのですが、三十路親父メタラーの僕が聴いても一番「取っ付き易い」「分かり易い」スタイル・・・とでも言いましょうか。
単純にメロディに惹かれるのです。(そこはかとなく哀愁感の漂う⑧「Dying In Your Arms」が特に好き)
こういう音が今アメリカでブレイクしているという事実は喜ばしいです。
でも「流行りモノ」の範疇を更に超越する魅力・可能性が、このアルバムからは滲み出ている気がします。
限定盤収録のカヴァー曲「Master Of Puppets」が、これまた良かった。
イイ意味で「そのまんま」なところが微笑ましくて、好感度大。

SAVATAGE-Gutter Ballet ★★ (2006-12-21 23:38:00)

・・・昔(僕のHM/HRの師匠だった)CD屋のお兄さんが、
「もし “この1曲のためにこのCDを買え ! " という薦め方をしてもイイのなら、そのうちの1枚がコレだよ。」
と教えてくれたアルバム。
その『1曲』は、タイトル・チューンの②「Gutter Ballet」。初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。
89年発表の作品というコトで今聴くと少々古臭いし、ヴォーカルもややクセがあるのですが・・・ 重厚且つ荘厳な名曲です。
目まぐるしく劇的な曲展開がこの作品の売りで、④「When The Crowds Are Gone」⑦「Hounds」なんかも巧みに“聴かせる"イイ曲。
これぞ正に、正統派・ドラマティックHM。大好きです。

BLACK SABBATH-Headless Cross ★★ (2006-12-18 19:31:00)

トニー・マーティン参加期の『様式美BLACK SABBATH』の名作。
次作「TYR」と比肩する程の完成度を誇る(と僕は思っています)素晴らしいHM作品です。
(例えば「TYR」の2曲目「The Law Maker」のような)疾走系チューンは無いけれど、アルバム全体を覆うミドルテンポの厳かな雰囲気が何とも絶品です。
本作から参加のコージー・パウエルのドラミングは正に「出色」モノで、そのタフなタッチがサウンドを更に重々しくパワフルに引き締めている感じがします。
③「Devil & Daughter」~④「When Death Calls」はアルバム最大の山場にして、抜群の名曲。
このサイトでの「TYR」の発言数(評価)はサバス作品中2位なのに、本作はその半分程度・・・。
何だかちょっと不思議です。

RHAPSODY OF FIRE-Power of the Dragonflame ★★ (2006-12-12 21:57:00)

現在のメタル・シーンにおいて、『クラシカル』 『シンフォニック』 『メロスピ』というキーワードから真っ先に思い浮かべるバンド。
このスタイルは決して斬新な表現方法ではないけれど、大仰なまでに徹底した「クサさ」(勿論褒め言葉です)と怒濤の如き迫力に満ち溢れる作風は、他の同系バンドと比べても相当に頭抜けた存在と言えるでしょう。
この4thは、「エメラルド・ソード・サーガ」4部作の最終章にしてRHAPSODYの最高傑作です。
②「Knightrider Of Doom」③「Power Of The Dragonflame」⑥「Agony Is My Name」⑨「The Pride Of The Tyrant」等、このジャンルが大好物なメタル・ファンには涎と涙が止まらない名曲・佳曲を収録。
此処最近のRHAPSODY作品については・・・ 特に何とも言えませんが ~
…続き

LILLIAN AXE-Poetic Justice ★★ (2006-11-28 01:30:00)

“ 極上の "B級HRバンド、LILLIAN AXEの傑作3rdアルバム。
心揺さ振られるほどに壮快且つキャッチーな楽曲が売り。彼らは決して「成功した」とは言えませんが、アメリカン・メロディアス・ハードの『真の』醍醐味を堪能させてくれる素晴らしいバンドです。
特に・・・ 微妙な愁いの情感と弾けたリズム・テンポの調和が絶妙な③「True Believer」と、狂おしく強烈な哀メロ・バラード⑤「See You Someday」・⑩「The Promised Land」は掛け値無しの名曲で、いつ聴いても僕を感動の渦に引きずり込んでくれます。
↑ みなさんが仰られているとおりジャケ・デザインは確かに「惨い」ものですが(まぁユーモアは感じられるのですが)、中身はホントに「美しい」とさえ形容したくなるくらい抜群のクオリティです。
(HM/HR界の)影に埋もれた名作。

220VOLT-Eye to Eye ★★ (2006-11-25 23:38:00)

マックス・ノーマンのプロデュースによる垢抜けたサウンド・メイクと、持ち前の北欧的流麗メロディ・センス & 美麗コーラスとが相俟って何ともゴージャスな音楽性に「化けた」印象の、220VOLT渾身の勝負作(4th)。
正に「高品質」の一言で、一つの作品として改善の余地の見当たらない「会心」の出来映えと言える内容だと思います。
ダイナミズム且つキャッチーさ溢れるアップテンポ・ナンバーも在れば、シットリした哀愁と透明感に満ちたポップ若しくはバラード・ナンバーも在ったりと、楽曲のバラエティも多彩。
特に「Love Is All You Need」の促す高揚感は特筆モノで、個人的にも涙がチョチョ切れるほどにウットリ聴き惚れてしまう珠玉の名曲です。
80年代北欧メタルの名作の一枚。

LION-Dangerous Attraction ★★ (2006-11-25 22:28:00)

87年に発表されたWHITESNAKEの「WHITESNAKE(SERPENS ALBUS)」と、このLIONのデビュー・アルバム。
同じブリティッシュHRスタイルを基調とする音楽性なのに、結果的に前者が大ブレイクして後者が「泣かず飛ばず」に終わってしまったのは、未だに何だか不思議な気がします。
(まぁ知名度が天と地ほど違いますし、比較するコト自体酷だとは思うのですが)
カル・スワン(Vo)、ダグ・アルドリッジ(G)、マーク・エドワーズ(Dr)という(今考えると)錚々たる面子の集まりだったのに、(彼らの実力はともかく)内容のイマイチ「華やかさ」に欠ける雰囲気が災いしたのでしょうか。
でもカルの熱唱(それこそデイヴィッド・カヴァーディルに匹敵し得る迫力)もダグの情感溢れるプレイも、非の打ち所が無いほどに輝いています。
楽曲も決して地味じゃ~ありません。非常に高
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KREATOR-Coma of Souls ★★ (2006-11-25 00:33:00)

既に20年以上の長いキャリアを持つベテラン・バンドですね。
ジャーマン・「スラッシュ」・・・というカテゴライズでいいのかな? と思うくらいにスタイルの変遷が激しい彼らの、(発表順だと)中期の作品。
(実際には1stから5年後・90年発表なのでやっぱりコレも初期なのかな。)
「落ち着いた」という評には同感です。勿論イイ意味で。
(衝動的スピード感に溢れる1st~3rdと比べると)曲展開・リフのアレンジに鍛え抜かれた緻密さと整合感が生まれ、聴き手を唸らせるほどに錬られた内容に仕上がっています。
KREATORの作品中では特にキャッチー & メロディアス(?)とも言える、名作だと思います。

RIOT V-Fire Down Under ★★ (2006-11-12 19:28:00)

初代ヴォーカリスト、ガイ・スペランザが参加した最後の作品にして(初期)RIOTの隠れた名作です。(81年発表なのでかなり古いですが)
ヨーロピアン・テイスト溢れる正統HMサウンドと、それに乗っかるツイン・リード・ギターが醸し出す(アメリカのバンドなのに)潤った情感漂うムードがグー。
同時期のNWOBHMを意識したのか影響を受けたのか、(1st・2ndより更に)楽曲にスピード感とパワーが感じられる充実の内容だと思います。
特に①「Swords And Tequila」は、漲る力強さが感じられる佳曲です。

SONATA ARCTICA-Ecliptica ★★ (2006-11-12 16:19:00)

抜群の「様式美」と「疾走感」、そして北欧(フィンランド)出身バンド特有の「煌びやかさ・透明感」が満ち溢れるサウンド。
極上の旋律美で聴き手をグイグイと魅了する、メロスピ界のニュー・ジェネレーションSONATA ARCTICAの衝撃のデビュー・アルバム。
1stにしてこの完成度の高さは、正に「驚異」の一言です。
特に①「Blank File」 ~ ⑥「Fullmoon」までの流れは絶品 & 完璧。素晴らし過ぎて溜め息出ちゃいます。
7年前の作品だけど、今聴いても・・・ 心が昂るぅぅぅぁぁアア~~~ !
名盤です。

TEN-Ten ★★ (2006-11-07 00:03:00)

ブリティッシュ・ロックの薫り高い、ドラマティックな美旋律が売り。
哀愁漂うメロディアス・ハード・ポップです。
(例えばFWのトミー・ハートみたいな絶唱系の)「熱さ」「激しさ」はあまり感じられないかもしれないけど、落ち着いた(醒めた ?)雰囲気で甘くムーディに歌い上げるゲイリー・ヒューズのヴォーカルは秀逸です。
(こういう風に「しっとり」聴かせる歌唱法も味があるし、実際結構テクが必要というか難しいんじゃあないでしょうか)
ヴィニー・バーンズのギターも、適度なハードさと「泣き」の情感のバランスが絶妙で◎。さり気無く聴き手の心のツボを押さえるイイ仕事してます。
この手のジャンルが好きな人にはオススメの一品。
華美な派手さは抑え目だけど、カタルシス的癒しの効用抜群(特にバラードが)の優れたHR作品です。

FIREHOUSE-Good Acoustics ★★ (2006-11-01 22:52:00)

全否定というワケでもないですが、元来僕はHRバンドのアコースティック・アルバムにはあまり興味の無いタチです。
・・・でも、コレだけは『 別格 』 !!
ファンには正に感涙モノの超絶感動作品です。
新曲もイイのですが、やはり1st~3rdからの(ベスト選出的)リメイク曲が素晴らし過ぎ。
「Love Of A Life Time」「All She Wrote」「When I Look Into Your Eyes」「Don't Treat Me Bad」「Here For You」」「I Live My Life For You」 ・・・全部◎
彼らのメロディメーカーとしてのズバ抜けて卓越した才能と、魅力溢れる楽曲の遍く普遍性の高さを、改めて痛感させられる内容です。
本作の出来が良過ぎたせいか、このイメージを引き摺り過ぎて次作以後同じ手法を踏襲。マンネリ
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DEATH ANGEL-Act III ★★ (2006-11-01 21:51:00)

これは味わい豊かな「聴かせるスラッシュ・メタル」です。
カラフルというか、表情豊かなサウンド・アレンジの妙が光るDEATH ANGELの挑戦的意欲作。
「ファンク的要素の融合」とよく言われるアルバムですが・・・味付け程度のモノで(勿論コレを実際に実践するのは生易しいコトではないと思います)、HM本来のアグレッションやダイナミズムは全く損なわれておらず、聴いて安心の優れた内容を誇っています。
フックが効いてるけど耳に心地良く響く流麗なメロディと、巧みで滑らかなヴォーカル&コーラス・ワーク。
軽妙且つ重厚な、“ベイエリア・クランチ"(厳密に言うとコレは少し「変り種」的な音ですが)の絶品アルバムです。

SOILWORK-Figure Number Five ★★ (2006-10-29 22:57:00)

「メロディック・デス」とラウド系「ヘヴィ・ロック」のそれぞれのオイシイ旨味を、高純度で抽出して合成凝縮したような音楽性。( ← 自分で言ってて「何だコレ ?」って感じですが)
強烈なグルーヴ感・スピード感溢れる楽曲に、インダストリアル・ミュージックに通じる人工的・電子的なサウンド・アレンジを塗した、如何にもアメリカのマーケットを意識したかのようなスタイルです。
・・・勿論ソレが悪いと言ってるワケじゃ~ありません。
ここまで無敵に高水準な内容を誇るHMアルバムを創造し得る、凄まじいポテンシャルとモチベーションを見せ付ける(魅せ付ける)SOILWORKには、自然と畏敬の念が込み上げてきます。
初期の頃と比べると目まぐるしい程の音の「変化」ですが、コレこそがバンドにとっては至極正当な「進化」なのでしょう。
「カッコイイ」&「素晴らしい」としか言えない傑作。

ONSLAUGHT-In Search of Sanity ★★ (2006-10-29 19:13:00)

スティーブ・グリメット参加作品・・・というだけで無条件に大好きな一枚です(前任者サイ・キーラーのヴォーカルも味がありましたが)。
スティーブの歌唱力を活かす為か(ホントに巧いんだ、コレが)、音楽性は2ndまでの「コテコテ」のスラッシュ・メタルから幾分かパワー・メタル寄りに変化しています。
疾走感を損なわずに(攻撃性・鋭さはやや減退してるかな ?)、イイ意味でキャッチーで聴きやすい内容になった印象です。
そこはかとなく耳を過る、メロディ中のさり気ないブリティッシュ風味がこれまた絶妙。
高品質なHMアルバム。コレは名作でしょう。

FIREHOUSE-Firehouse 3 ★★ (2006-10-29 12:53:00)

彼ら「らしさ」と断言出来る甘い美旋律はそのままに、1st・2ndに比べてややレイドバックというかイイ意味で肩の力が少~し抜けた感じの、ゆとりある作風の3rd。
それでも充分ハードだし、情感たっぷりにうっとり聴かせるアルバムの出来映えは本作も秀逸。流石はFIREHOUSEです。
サウンドは何気に「生」々しい仕上がりで、醸し出す雰囲気にバンドの進歩が窺える充実の内容だと思います。(大人しく・・・ というか、「大人らしい」音になった ?)
バラード「I Live My Life For You」がお気に入り。発表当時は、猿のように毎日聴いてました。

DRIVER-M.a.r.s. ★★ (2006-10-28 19:32:00)

デビュー・ソロ・(インスト)アルバムではネオ・クラシカル・サウンドを炸裂させていた速弾きギタリスト、トニー・マカパイン。
その彼が、同じ年にプロジェクト的バンドとして参加して作られたのがこのアルバムです。
ルディ・サーゾ(B)とトミー・アルドリッジ(Ds)という盤石のリズム隊とのコラボレーションで繰り広げられる正統HMサウンドは、正に「アグレッシブ」の一言。
此処でのトニーのギターはギラギラしたロック・スタイルで、彼のソロ・アルバムで聴けるものとは多少毛色の違うプレイではありますが、ハード且つエモーショナルで聴き応え抜群です。(こういうタイプの楽曲を弾かせてもホントに巧い。やはり主役はトニーと言っていいでしょう)
ヴォーカルは、IMPELLITERIでの活動で有名なロブ・ロック。当時は新人だったけど既にその力量は一線級で、素晴らしい歌唱を披露しています。
8
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DIAMOND HEAD-Borrowed Time ★★ (2006-10-16 15:11:00)

ミディアム・テンポのブリティッシュ・ハード・サウンドから滲み出る「渋味」。
そして繰り出される多彩なリフから感じる「妙味」と、緊張感溢れるプレイから伝わる「凄味」。
如何にもなファスト・チューンは無いのに、これだけ聴き手をゾクゾクさせるスタイルは珍しいです。シャープな迫力が絶品。
今聴くと確かに古臭いし(NWOBHM期のバンドです)、ややマニアックな「B級」っぽさは否めませんが・・・
渋好みのHM/HRファンにはDIAMOND HEAD、オススメです。
METALLICAがカヴァーした「Am I Evil?」収録。 目まぐるしい曲展開が秀逸です。


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