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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
MILES DAVIS-Bags' Groove
MILES DAVIS-You're Under Arrest
MILES DAVIS-Star People
MILES DAVIS-Agharta
MILES DAVIS-Get Up With It-Rated X
MILES DAVIS-Get Up With It
MILES DAVIS-On the Corner
MILES DAVIS-Bitches Brew
Nas-Illmatic
RUN-D.M.C.-Back From Hell-What’s It All About
RUN-D.M.C.-Raising Hell
DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第5番 ニ短調 Op.47
DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第4番 ハ短調 Op.43
THE PILLOWS-Please Mr. Lostman
LIV MOON-Symphonic Moon
CYNIC-Carbon Based Anatomy
ANGRA-Aurora Consurgens
3 INCHES OF BLOOD-Long Live Heavy Metal
BEETHOVEN-Orchestral Music-交響曲第5番ハ短調op.67(『運命』)
BEETHOVEN-Solo Piano Music-ピアノソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57
CYNIC-Kindly Bent to Free Us
KORN-The Path of Totality
YES-Time and a Word
MONTROSE-Montrose-Rock the Nation
MONTROSE-Montrose
Death Dealer-War Master
NICKELBACK-The Long Road
ANNIHILATOR-Annihilator-The Trend
ANNIHILATOR-Annihilator
MOTORHEAD
Public Enemy-Apocalypse 91… The Enemy Strikes Black
Public Enemy-Fear of a Black Planet
Public Enemy-Yo! Bum Rush the Show
Public Enemy-It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
A TRIBE CALLED QUEST-The Low End Theory
MILES DAVIS-In a Silent Way
上原ひろみ-Brain
ORIANTHI-Believe
SOUNDGARDEN-King Animal-Non-State Actor
SOUNDGARDEN-King Animal
IN FLAMES-A Sense of Purpose-Move Through Me
IN FLAMES-A Sense of Purpose
BETWEEN THE BURIED AND ME-Alaska
RADWIMPS-絶体絶命
RADWIMPS-アルトコロニーの定理-One man live
RADWIMPS-アルトコロニーの定理-おしゃかしゃま
RADWIMPS-アルトコロニーの定理
MR. BIG-What If...-Once Upon a Time
MR. BIG-What If...
CYNIC-Re-traced
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発言している13曲を連続再生 - Youtube



MILES DAVIS-Bags' Groove ★★ (2016-05-07 16:28:11)

表題曲の出だしを聴いただけで、「ああ、これこれ」と思います。テーマ・メロディが印象的で、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンがとても心地よく、和みます。モダン・ジャズ・カルテットでのヴァージョンよりも好き。
「Airegin」や「Oleo」も、2年後のマラソン・セッション時の録音よりもゆとりが感じられます。
休日の午後に部屋を片付けてゆっくり読書なんぞする時に、かけたくなるアルバム。
ケンカ・セッションの伝説で有名で、緊張感に満ちた強烈なアルバムという評判ですが、私には大人の余裕の感じられる、落ち着いたリズムのメロディアスな作品という位置づけです。

MILES DAVIS-You're Under Arrest ★★ (2016-04-10 23:35:15)

黒ずくめの男が物騒なものを持ってにらみつけてくるジャケからハードな内容を予想して買うとずっこける、けっこうポップなアルバムです。
スティングが語りで参加したり、マイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーのカヴァーが入っていたりと、一般音楽ファンには入り込みやすい作品じゃないでしょうか。
こういうのも楽しいです。

MILES DAVIS-Star People ★★ (2016-04-10 23:16:35)

ロック/メタル耳に最も即効性がありそうなスタジオ盤は、これな気がします。
'69年から'75年あたりまでのエレクトリック期における混沌暗黒ファンクの方がそりゃ強烈ですが、曲が長すぎたり難解すぎたりして、とっつきにくいので。
'81年に6年ぶりに復活してからの3作目、'83年発表の本作は、全体にすっきりしたサウンドで、エレキ・ベースやギターが目立ち、ジャズ未経験者でも問題なく聴けそうです。
いや、1曲目「Come Get It」なんて、完全にプログレもしくはジャズ・ロックです。マーカス・ミラーのチョッパー・ベースが煽りまくりの疾走曲。
ゆったりした曲でもブルージーにむせび泣いているところなんかは、ハード・ロックのブルージーなバラードと同様の感覚で聴けます。
'70年代に比べれば整合感が増し、言ってみれば普通のフュージョンになったようなもので、この時期を退化・堕
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MILES DAVIS-Agharta ★★★ (2016-04-09 02:07:16)

'74年までの、『Get Up With It』や『Dark Magus』を聴くと、まだ'70年頃からの「得体のしれない異形音楽」感がありありと残っていますが、この'75年ライヴの吹っ切れ具合はどうでしょうか。
御大がボロボロに燃え尽きて引退する直前のこの演奏には、前年までの作品と比べると、段違いに整合感が感じられ、圧倒的にわかりやすくなっています。
まず一聴して、ギター・リフが、ちゃんとロケンローしてます。ギター・ソロまであります。トランペットやサックスのソロも、断片的なノイズではなく、まさしくジャズのそれに戻っています。メロディアスで熱い!
ファンク要素もばっちりで、ちゃんとノることができ、踊れます。
これが成長か後退かは評価の分かれるところでしょうが、一つの到達点として貴重な記録だと思います。
横尾忠則のアートワークも素晴らしい。ジャケ買いでも後悔しま
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MILES DAVIS-Get Up With It-Rated X ★★★ (2016-04-09 01:42:13)

'72年のスタジオ録音曲。凶悪にして苛烈な人力ドランベース・ジャズです。
オルガン、フェンダー・ローズ、エレクトリック・ピアノ、ギター、ベース、シタール、ドラムス、パーカッション、タブラによるグチャドロ・ノイズ。
金縛り状態で、音楽の可能性というものについて考えさせられます。

MILES DAVIS-Get Up With It ★★★ (2016-04-09 01:34:16)

一時引退する前に、'70年から'74年までの音源で急遽出されたアルバムらしいです。ジャケ地味、30分以上の曲が2曲、中身寄せ集め。買う気になる要素が薄いですが、実は内容の衝撃度は最高級。
個性の強い曲たちが期せずしてそろい踏みの、超過激な隠れ名盤です。
デューク・エリントンを追悼する1曲目がゆったりとした曲で30分超というところで挫折しそうですが、2曲目以降、徐々に盛り上がり、リズムの奔流に身を任せていると、4曲目、恐怖のオルガン・ノイズとドラムンベースが炸裂する「Rated X」で唖然茫然。
あまりに衝撃的な演奏に、「できましたできました、人間にもこんなことできました」という教育テレビのネタを口にしたくなります。これは環境が許す限りの大音量で聴くことをおすすめします。
そこから先はもう、サイケもブルースもファンクも呑み込んだ圧倒的な雑食プログレ・ジャズに翻弄させ
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MILES DAVIS-On the Corner ★★★ (2016-04-09 01:16:07)

実にヒップな感じのジャケに、これはノリノリで踊れそうだぞ、そういやクラブ・シーンですげー評価高いアルバムだよな、なんて思って買うと大火傷しそうになるアルバム。
またはジャケがポップで軽薄そうで敬遠している硬派な人に、後々聴かず嫌いを後悔させる罪深い作品。
『Bitches Brew』よりもずっと性急なリズムで、やたら熱い演奏が続きますが、相変わらずジャンル分けの難しい異形音楽。ぐっとファンク色は強まっていますが、素直にノれない奇妙なリズムのギクシャクさが何ともエグいです。これ、踊れますか?
正直、楽しいより怖いです。
でもこんなの、これ以外じゃ聴けません。なんてオリジナリティ。そして圧倒的に面白い。大好きです、このアルバム。

MILES DAVIS-Bitches Brew ★★ (2016-04-09 01:03:48)

『Round About Midnight』や『Kind of Blue』と並んで、マイルスの名盤として有名・・・ですが、前記2枚とは全くの別物です。
いわゆる「ジャズ」なるものを期待して聴くと、だいぶ趣が違います。エレクトリックでノイジーですが、銘菓ひよこさんのおっしゃるように、フュージョンやロックとも言い難い。ファンクの影響はあっても踊れない。
実際はファンクやロックのファン層にも受けて、よく売れたアルバムのようですが、わけわからんし、けっこうダルいというのが正直なところ。
とはいえ、まずジャケが素晴らしい。LPサイズで買って、飾りたい衝動に駆られます。タイトルとあいまって、どことなく淫靡で呪術的。この圧巻の音絵巻にぴったりで、そそられます。
そしてメンバー超豪華。ウェザー・リポートと、リターン・トゥ・フォーエヴァーと、マハヴィシュヌ・オーケストラはここから派
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Nas-Illmatic ★★★ (2016-03-20 22:27:11)

歴史的名盤との呼び名も高い、'94年発表の1stアルバムです。超豪華プロデューサー陣が才能ある若者を盛り立てて作り上げた、世紀の一枚といった感じ。
シンプルで落ち着いた、実に渋い、陰気とさえ感じられる作品なのですが、中毒性も高く、ついついじっくり聴いてしまいます。
即効性ということでいえば『It Was Written』や『Hip Hop Is Dead』の方がすんなりと聴けましたが、繰り返し聴くなら、このアルバムが一番。
コンパクトにまとまっていて、密度が濃く、隙がない作品です。

RUN-D.M.C.-Back From Hell-What’s It All About ★★ (2016-03-20 22:19:19)

めちゃくちゃ聴き覚えあるけどなんだっけこれ……と、しばらく悩みました。THE STONE ROSESの「Fool's Gold」が元ネタ。
こういうのをすんなり使っちゃう姿勢が面白い。気だるい原曲が元気に生まれ変わっています。

RUN-D.M.C.-Raising Hell ★★★ (2016-03-20 22:08:54)

'86年発表の3rdアルバムです。
AEROSMITHとの「Walk This Way」共演でメタラー的にも認知度の高い作品。数々のメタル名盤にも関わってきたリック・ルービンによるプロデュース。
このアルバムで聴けるRUN-DMCのノリって気持ちよくてたまらないのですが、それがなぜかというと、「ロックンロール」してるからなのかなと思っています。ほとんどファンク・ロック的な、タテノリのグルーヴ感がノリノリ。
ヒップホップのドラム・ループのリズムって実際のところファンキーさは希薄なことが多く、慣れるまではロック耳に厳しいのですが、彼らのリズムはすんなり耳になじみました。
THE KNACKの「My Sharona」を引用した「It's Tricky」等、一聴目から楽しく踊れる曲が満載。
ギターやスクラッチの音も多めで、今どき時代遅れすぎるこんな音のヒップホップ作
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DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第5番 ニ短調 Op.47 ★★★ (2016-03-20 21:38:16)

とにかく聴いていて楽しい、カタルシスを味わえる曲です。勇壮でもあり、メロディも印象的で、ショスタコーヴィチの15の交響曲中、最もとっつきやすい作品です。
泣いたり笑ったり、落ち込んだり興奮したり。起伏に富んで感情を刺激してくれます。
遅めのテンポをとる指揮者でも速めのテンポをとる指揮者でも、メロディや構成が十分に魅力的なので、どちらにしても楽しめます。
ロジェストヴェンスキー/ソ連国立文化省交響楽団で聴いたらプログレのコンセプト・アルバムみたいに情景が浮かび、冒険の旅に出た気分が味わえました。
感情移入の激しい演奏なら、ロマンティックにすら感じられるバーンスタイン/ニューヨーク・フィルのライヴ盤がお気に入り。
定番のムラヴィンスキー/レニングラード・フィルはテンポにしても激しさにしても、メタラー好みで文句なし。
朝比奈/大阪フィルの不思議な雰囲気も味わ
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DMITRII SHOSTAKOVICH-Shostakovich Symphony Works-交響曲第4番 ハ短調 Op.43 ★★★ (2016-03-20 21:21:29)

Dr.Strangeloveさんのおっしゃる通り、スラッシュ・メタルを連想させる超高速っぷりにのけぞる奇天烈な交響曲です(前の3作も変てこな交響曲ですが)。
そのまま発表すれば命の危険もあると考えつつ、作曲者が捨て去らずに初演まで20年以上温存した、大編成の超過激な自信作。ど派手なところもあるのですが、全体としてはとっつきにくさもあり、決して「キャッチーな疾走曲」ではありません。
慣れて魅力を感じられるようになるまではちょっと時間のかかるタイプの曲だと思いますが、良い演奏に当たった時の衝撃度も抜群です。
私のお気に入りはラトル/バーニンガム市響のもの。ものすごくクリアな録音で情報量が格段に多く、音の奔流に圧倒されます。得体のしれない恐ろしさという点には欠けるのですが、「え、こんな曲だった!?」と初聴で耳を疑いました。
コンドラシン、ロジェストヴェンスキー、ゲルギエ
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THE PILLOWS-Please Mr. Lostman ★★★ (2016-03-20 21:01:43)

後にも先にも、店頭(中古CD屋でした)で流されていた曲に関して店員にアーティスト名を尋ねたのは、このアルバムを聴いたときだけです。
なんだか好みだなーと思いながら、1曲なら流してしまうところ、何曲か聴いた段階で、このアーティストをスルーしたら一生後悔しそうだと感じ、店員に訊きました。
当時の印象は、PALE SAINTSとサニーデイ・サービスを混ぜたようなバンドというわけのわからないもので(メロディアスで繊細でどこか過激な感じ?)、買って聴いてみて、「ああ、これは一生もののバンドだ」と思いました。THE CUREなんかにも通じるかな。
ポップセンスは抜群ながら、何作も聴くと歌詞のテーマが似通っているなとも思いますが、本当に才能のある、名曲の多いバンドです。このアルバムも2~6曲目は文句なし。「ストレンジカメレオン」は掛け値なしの名曲。
名盤です。

LIV MOON-Symphonic Moon ★★ (2016-03-20 20:34:36)

清水昭男の参加と美麗ジャケに惹かれて買ったアルバムですが、これは大いにはまりました。
多少のJ-POP臭さや、声の線の細さは感じたにしても、これだけの高品質であれば文句は言いません。むしろ男声コーラスの方が邪魔。
1曲目の「Amen!」から、エロさ満点で魅了されてしまいますが、そういう妖美的要素はほとんどのメタル作品で味わえないだけに、希少価値が高いです。多少、陰陽座にも通じるかも。
曲毎にけっこう歌詞(歌声)のキャラクターが違い、その辺が白と黒というコンセプトなのでしょうが、最初は違和感を禁じえませんでした。が、それこそこのアルバムの個性であると考えれば、完成度の高い、考え抜かれた作品だと評価できます。
今後も追って行きたいバンドです。

CYNIC-Carbon Based Anatomy ★★★ (2016-03-20 20:22:50)

ブルガリアン・ヴォイスやアジア・中東などのエスニックな音楽を連想させるところもあって、非常に私好みな方向性にメロメロです。
『RE-TRACED』と並んでお気に入り。(実際、セットで発売されている日本盤を買いました。)
もうメタルなのかロックなのか、マーケット的にどこを狙ってるのかも皆目わかりませんが、CYNICを聴くときは現実逃避したい気分だから、美しい音楽でどこでもないどこかへ連れて行ってもらえれば、それで良いと思えます。
こうやって色々実験して、たくさん傑作をつくってほしいものです。ずっと聴き続けます。

ANGRA-Aurora Consurgens ★★★ (2016-03-20 20:03:37)

私はこの作品でエドゥ期のANGRAを見直しました。これだけテクニカルで情熱的なメタルも、そうありません。なんてスリリング。
まぎれもなくこの人たちでしか作り得ない、個性派メタル作品です。展開が全く読めず、初聴時には翻弄されました。メタルで久々に予定調和を超えて、ドキドキワクワクさせられました。
メロスピ的疾走曲とはちょっと違うのかもしれませんが、音数はかなり多く、緊張感は相当なもので、全体的にスピーディーで過激な作品に聞こえます。
コンセプトも面白いし、やっぱりANGRAってすげーなーと思い、前2作も含めてANGRAへの評価を改めた1枚です。プログレッシヴなメタルの傑作。

3 INCHES OF BLOOD-Long Live Heavy Metal ★★★ (2016-02-28 21:56:54)

タイトルにあふれ出るメタル愛に、思わずニヤリとさせられますが、中身にもオールド・スクールなHR/HMへの愛情があふれかえっています。
3rdアルバムを先に聴いていましたが、かなりメロディが増量された印象で、良い意味で驚きました。
それでもウド系のダミ声ハイトーンと粗削りなサウンドは健在で、メイデン系メロディとのバランスは程よいなと思えます。(これでさわやかプロダクションな優等生バンドでは、ゲンナリ……)
言いたいことはほぼ火薬バカ一代さんが言い尽くされていらっしゃいます。本当に愛すべき正統派バンド。
ディオへのオマージュには、泣けてきました。末永く活躍してほしいと願っています。

BEETHOVEN-Orchestral Music-交響曲第5番ハ短調op.67(『運命』) ★★★ (2016-02-28 21:17:39)

クラシックをこれから聴いてみようというメタラーやロック・ファンにとりあえず交響曲を薦めるとしたら、まずこのベートーヴェンの5番からだろうなと思います。
印象的な主題の繰り返しがリフ主体で展開されるメタル曲に通じ、疾走感や激しさもあり、総じてメロディもわかりやすい上にメタラーの好きな短調で、構成もかっちりしていて、何より長すぎない。
実にメタル耳に優しい作品です。その上、指揮者もオーケストラも演奏し慣れていて、よっぽどでなければ外れをつかむ危険がない。
私もこれまで何十種類か聴いても、拒否反応を覚えたのは1枚だけで、それも何回か聴けば受け入れられたので、誰の指揮で聴いてもそれなりに楽しめる曲だなーと思っています。冒頭だけ聴き比べても面白い作品です。
初めに聴くなら、やはり定番のカルロス・クライバー/ウィーン・フィルでしょうか。聴いていて、いささかも不満を覚えることが
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BEETHOVEN-Solo Piano Music-ピアノソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57 ★★ (2016-02-28 21:02:56)

ピアノソナタの中でも、「悲愴」と「月光」とのセット(+1の場合も)になったCDでよく売られている入門曲で、タイトル的にもまずメタラーが聴きたくなる1曲です。
今は輸入盤であれば、国内盤1枚の値段で全集32曲がそろってしまいますが、バラ売りで買ったCDに一番多く入っているのは、やはりこの曲かも。
情熱的もしくは暑苦しい録音の多い曲でもあり、ロック・ファンとしてはやはり初めに聴く1枚に入っていてほしい曲ではないでしょうか。
私は普段聴きなら、バックハウスかギレリスがしっくりきます。
メタル耳的には、耳が痛くなるほどヘヴィに轟音で押しまくるコルスティックや、パンキッシュにゴリゴリ爆走するロックしまくったグルダ、ドゥームのように重くグロテスクで最後だけあほみたいに疾駆するグールドなど、魅力的な盤が目白押しです。
音がキラキラきれいなのに考えすぎなのか、細か過ぎる上に
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CYNIC-Kindly Bent to Free Us ★★ (2016-02-28 20:49:21)

1stから2ndへの変化に比べると、今回は前作の延長線上という感じで、衝撃度はさほどでもありませんでした。
が、この彼ら独自の音楽の中毒性は相変わらず。
神秘的なアートワーク、儚いメロディと複雑なリズム、浮世離れした歌に酔い痴れてしまいます。
少し気になったのは、何ヵ所かのギター・ソロがけっこう普通で、夢見心地から醒めてしまうところ。もうちょっと不思議なメロディにしてほしい。
曲展開も、少し普通に「プログレ・メタル」的なときがありますが、もっともっと脱メタルしてくれた方が魅力的になりそう。
期待が大きい分、注文もつけたくなりますが、唯一無二のバンドによる高品質のアルバムです。

KORN-The Path of Totality ★★★ (2016-02-28 20:36:33)

うひゃー、楽しい! というのが第一印象でした。もう10枚目、ベテランになってもなおこんな冒険をしてくれるなんて、本当に音楽バカなバンドです。
自然に身体がノリノリになります。洗い物や掃除の際にかけると、仕事がはかどるので重宝します。ダブステップやブレイクビーツ/ドラムンベースと融合した、エレクトロ・ビートの目立ちまくるダンサブルなアルバム。
この衝撃度は、5th以来かなぁ。(アンプラグド・ライヴも逆ベクトルのアレンジで衝撃的でしたが)
これまでも色々取り入れてきた雑食バンドですが、一気に踏み込んだ結果、中途半端さがなくて気持ちよいアルバムになりました。実験的でありながら融合具合も自然で、らしさは健在です。
原点回帰を謳った前作には正直、さほど強い印象を受けなかったのですが、今作でスッキリ、溜飲が下がりました。
ダブステップはよく知らないので、その分、新鮮さも
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YES-Time and a Word ★★ (2016-02-28 20:24:35)

オケも導入して、既にプログレッシヴ・ロック然としている、’70年の2ndです。
常に名盤として紹介されるのが4thと5thであることもあり、私もこのアルバムを軽視していて、まともに聴いたのは最近でした。
無心に聴けば、実に爽快な作品。大作主義が行き過ぎたりポップ過ぎたりすることもなく、ロックとしての勢いを保っています。
肝は間違いなく、完全に主役と化したクリスのベース。再生装置のバランスを確認したくなるほど、前面に出て暴れまわっています。
バンド全体としても、前進しよう、変化しようという意欲が満々なところはまさしくプログレ。
イエス作品の中でも、これから個人的な聴く頻度が上位に来ること間違いなしの、鮮烈なアルバムです。

MONTROSE-Montrose-Rock the Nation ★★★ (2016-02-28 20:07:52)

リフの印象度はピカイチ。
身体を動かさずにいられなくなるノリと、熱い歌唱に燃え上がらずにいられません。
青春時代、深夜2時から、伊藤政則さんのラジオ番組「ロック・ザ・ネイション」のオープニング・ナンバーとして聴いた記憶が強い曲でもあります。

MONTROSE-Montrose ★★ (2016-02-28 19:53:59)

乾いてスカスカな見通しの良い音の、直球アメリカン・ハード・ロックです。
'73年発表ですが、40年以上経ったいま聴いても全く古びない、実に気持ち良いサウンド。こういう音のロック、好きだなー。
即効性があるのは勿論ですが、ほどよくハードに歪みつつストレスのない音づくりとかっこよくロックしたフレーズの数々には、病みつきになってしまいます。

Death Dealer-War Master ★★ (2016-01-05 00:24:08)

メンバーの豪華さはもちろん、アートワークの酷さもといスバラシサからして、「買うしかない!」という気分にさせられますね。
(実際は、よく参考にしている上の御三方のレビューを読んで、こりゃ買わねばと思いました)
皆さんおっしゃるように、凄まじく濃い、正統派ゴリゴリ・パワーメタル。純度100%、これぞメタルな1枚です。
まさしくこの手のものが好きな選ばれし者だけが手に取るであろうジャケやタイトルが良心的。間違って買ったら火傷じゃすみません。
「正統派」/「ハイトーン」/「暑苦しい」/「疲れる」
これらのキーワードが大好物な真のメタル・マニアにはたまらない逸品です。(と言いつつ、私も胸やけ気味で、5回くらい聴いてやっと素直に楽しめました。けっこうスルメ盤です)
頭3曲の畳みかけっぷりは特筆ものです。それから、雄々しいコーラスにトキメイてしまいそうになる9曲目「
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NICKELBACK-The Long Road ★★★ (2016-01-04 23:51:00)

近年、嬉しい廉価アルバム・セットを連発してくれているRhinoレーベルの5枚セット(3rd~7th)を昨年の初めに買って以来、通勤途中に最も車内で再生したのは、たぶんこのアルバムです。
重量感と軽快さのバランスが最もツボにはまり、何度聴いても心地好い作品。アレンジは次作以降の方が凝っていますし、ヘヴィさでもメロディアスさでも勝るアルバムはありますが、理屈抜きの快感度合いでは、断トツ。
『METALLICA』~『RELOAD』のあたりのMETALLICAがやりたかったことを、コンパクトかつ理想的な形で示したアルバムじゃないかと思っています。
勢い抜群の1曲目「FLAT ON THE FLOOR」でつかみはOK、その後もほんのりと哀愁を帯びつつ、ミドル・テンポ主体ながらもノりがよい曲が続き、重みと刺激を保ちつつ最後までキャッチーさを保ちます。
ハード・ロックとヘヴィ・
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ANNIHILATOR-Annihilator-The Trend ★★ (2016-01-04 23:32:29)

イントロだけで、「ああ、こういうの好きだったな~」と、高校生の頃の自分の嗜好を思い出しました。
もちろん、今でも好物です。
メタルに何を求めてたかって、こういうメロディアスかつ攻撃的でスカッとする音楽だったのですよ。
これをカッコいいと思える感性が、自分をメタラーにしたのだなと納得しました。ギター・リフ/ソロのメロディがいちいちツボです。

ANNIHILATOR-Annihilator ★★★ (2016-01-04 23:11:18)

長いことこのバンドの作品に触れていなかったのですが、セルフ・タイトルだから力が入っていそうだなと思い、ずいぶん久しぶりに買ってみたアルバム(もう2年くらい前だけど)。
一聴して、どストライクだなーと、笑いがこみあげました。実際、ここ数年で最もはまったメタル作品はこれだった気がします。
これだけ美味しいメロディを激しくぶちまけてくれるメタルは、久々に味わいました。メタル・ギターを存分に堪能できる逸品です。
1曲目のイントロからおなかいっぱいになるくらいに、これでもかとクサクサなギター・メロディが展開しまくりつつ、切れのあるリフに男らしい吐き捨て歌唱が乗るところにしびれました。
思わず頭を振りながら声を合わせて歌いたくなる(4)「Betrayed」もお気に入り。
冒頭に勢いのある曲を固めながら、全体ではかなり多彩な曲調になっているところも飽きなくて良いです。

MOTORHEAD (2015-12-29 19:41:43)

昨日、レミーの「コーラのジャックダニエル割り」を真似て、数年ぶりにウィスキーのコーラ割りを飲んで、メタルを聴いていたところでした。
レミーのダミ声と快いベース、数々の名曲には、青春時代のストレス解消で、何度もお世話になりました。
どうか安らかに・・・でもあの世でもロックしてるんでしょうね、レミー。
今夜はNo Sleep 'til Hammersmithを聴いて寝ます。

Public Enemy-Apocalypse 91… The Enemy Strikes Black ★★★ (2013-10-05 23:26:08)

'91年発表の4thアルバムです。
メタラー的にはANTHRAXが共演して、「BRING THE NOISE」をリメイク収録したアルバムということで、知名度が高い作品でしょうか?
これだけ最初から最後までテンションの衰えないアルバムも珍しく、興奮しっ放しで一気に聴き通せます。
このアルバムの流れで最後に「BRING THE NOISE (with ANTHRAX)」が流れると、アドレナリンが噴出して、最高。

Public Enemy-Fear of a Black Planet ★★★ (2013-10-05 23:14:49)

'90年発表の3rdアルバムです。
サウンドの過激さは最高潮に達し、「911 IS A JOKE」等の痛烈な批判も盛り込み、当時最も過激にロックしていた作品の一つでしょう。
ちょっと曲数が多く、集中して最後まで聴くのは難しいところもありますが、1曲ごとのインパクトは強烈。
これまた歴史的名盤です。

Public Enemy-Yo! Bum Rush the Show ★★ (2013-10-05 23:04:45)

'87年発表の1stアルバムです。
まだトラックが若干シンプルなこともあり、次作以降の問答無用で衝動を喚起するような凶暴性は抑えめです。
とはいえ時代を考えれば十分にノイジーで過激な音で、メッセージ性を押し出す姿勢も含め、既に彼らのスタイルは確立されている印象。
タイトル曲や「RIGHTSTARTER (MESSAGE TO A BLACK MAN)」なんかは、いま聴いても耳が痛くなります。
まあチャックDのラップが乗れば、軟弱な作品など生まれようはずもなく、「公衆の敵ナンバー1」たるパワーは示されています。

Public Enemy-It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back ★★★ (2013-09-29 00:45:50)

'88年発表の2ndアルバムです。専門誌の歴代ヒップホップNo.1アルバムという評価も納得の、刺激にあふれた名盤。
ヒップホップなんてほとんど知らなかった頃に買って、激しさとメッセージ性の強さ、そして楽曲の完成度にヒップホップへの偏見(メロディのない気楽なパーティー音楽という誤解)が吹き飛びました。
ボム・スクワッドによるノイジーなトラックづくり、ターミネーターXのスクラッチ・ノイズはエレキ・ギターに勝るとも劣らない強烈さで、刺激がないと眠くなるメタル耳にも快かったのが、何よりも馴染みやすかったです。
そして強い主張を持った歌詞を激しく吐き出す手法が、ラップという表現にメッセージを効果的に伝える手段としての必然性を感じさせてくれて、抵抗を取り除いてくれました。
タイプの違うMCが交互にラップすることで飽きにくいのもプラス要素。
初めて聴いてから十数年経ち、新
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A TRIBE CALLED QUEST-The Low End Theory ★★ (2013-09-29 00:34:27)

'91年発表の2ndアルバムです。ジャズとヒップホップとの融合を高いレベルで実現した歴史的名盤という位置づけでしょうか。
低音にこだわった音づくりが魅力で、リズム・トラックの音の良さだけでも買いです。ベースとドラムが気持ち良ければおっけーという人には心地よいアルバム。特にジャズのベースが好きならおすすめです。
マニアにはたまらないサンプリングづかいなのでしょうが、彼らの他のアルバムのように多彩なネタの面白さを楽しむ感じは少なく、この手の音楽に免疫がないとストイックすぎて厳しい内容かもしれません。しかし抑制を効かせていてもここまで真剣に作られて緊張感があると、退屈は感じません。それでいてマッチョさを誇示しないネイティヴ・タン一派ならではの穏やかなラップが作風にマッチしていて疲れないのが良いです。

MILES DAVIS-In a Silent Way ★★ (2013-09-29 00:02:06)

'69年発表。この年には唖然とするほど暴力的な作品もあるし、エレクトリック期のマイルスといえばノイジーな轟音ファンク・ロック・サウンド……という先入観を見事に裏切られたアルバム。
黒い透明感なんて矛盾した形容をしたくなります。私の中でこの作品は白に反転して明滅する黒と、広がる波紋のイメージ。
無愛想なのに美しい、厳めしいのに涼しげ、エレクトリックなのにアコースティックな印象を持ってしまう。常に音は鳴っているのに静寂を感じ取ってしまう、どうにも不思議な音楽です。
参加メンバーたちのその後の作品にも色彩は違えどこのアルバムに通じるイメージが感じ取れますが、やはりこれは独特で、ここでしか聴けない音があります。

上原ひろみ-Brain ★★ (2013-09-28 23:49:36)

'04年発表の2ndです。
1曲目の「KUNG-FU WORLD CHAMPION」からして、耳に突き刺さるキーボードにエレキ・ベースとドラムで、まるっきりプログレなロック・サウンド。ロック・リスナーにとってはとっつきやすいと思います。
全体的にはピアノ・トリオでの抒情的な曲が多く、1stよりも落ち着いている印象ですが、メロディはかなりポップで、ジャズという意識なしにインスト曲として聴ける感じ。昔ながらのジャズは苦手という人も聴きやすいアルバムだと思います。

ORIANTHI-Believe ★★ (2013-09-28 23:38:52)

ラジオで数曲聴いて、ギターの爽快な弾きまくり度合いと歌メロの良さに一発KOされました。
こんなに心地よくギターをたっぷり聴かせてくれるハードロック、久々だなーというのが第一印象。
どの曲も耳になじみます。これは買いです。

SOUNDGARDEN-King Animal-Non-State Actor ★★ (2013-09-28 23:23:26)

醒めているようでいるようで熱い、彼らならではの切迫した雰囲気がヒリヒリ伝わってきます。
懐かしいなあ、この空気感。
メロディはあくまでキャッチーなところもさすが。

SOUNDGARDEN-King Animal ★★★ (2013-09-28 23:08:34)

1曲目から、SOUNDGARDENでしかありえない音が鳴っています。
彼らの解散後も様々なバンドに触れてきましたが、まさしく唯一無二の音/グルーヴを作り出していたバンドなんだなぁと、しみじみ。
帰ってきたクーカイさんがおっしゃるように、ドロドロ具合やブチ切れ具合は以前に及ばないまでも、味わい深いハードなロック。私にはかなり刺激的な音。
歌詞はダークで含蓄があり、歌は相変わらず巧い上に情念がこもり、演奏陣は全員が主役と言える活躍ぶり。メロディもよく、アレンジも多彩。
編成や曲の骨格だけ見ればシンプルなのに、どこを切っても感心してしまうクオリティで、気づけば繰り返し聴いてしまいます。
近年、こんなにリフが魅力的なアルバムってあったかな?
これはもう、ハード・ロックの理想形と言っても過言ではないんじゃなかろうか?
そんなことを考えながら、今日も聴いてし
…続き

IN FLAMES-A Sense of Purpose-Move Through Me (2013-09-28 22:48:08)

およそメロデスらしくないリフに、不思議に浮いたキーボードのフレーズ。
ジャンル横断的な曲なのに違和感なくアルバムに溶け込んでいるところが、彼らの懐の深さでしょうか。
前後の曲とのつながりも好き。(というか、前後の曲もやはり単純にメロデス的ではないところが面白い)

IN FLAMES-A Sense of Purpose ★★ (2013-09-28 22:40:45)

前作があまりにも傑出していて、その衝撃から抜け出せずに聴いたため最初は印象が薄く、今頃になってから、はまっています。
涙腺を刺激するメロディはそのままに、幅広い曲調を無理なく取り込み、デジタルもアコースティックもごちゃまぜなハイブリッド・メロデス。
以前から色々やってきていますが、どんどんこなれて違和感がなくなってきています。安住せず常に実験を繰り返す姿勢が好ましいですね。
作曲能力の高さと、個性の強さに改めて感服しました。

BETWEEN THE BURIED AND ME-Alaska ★★ (2013-09-14 23:53:25)

デスメタルをしっかり分かっている人たちが、無理なく好きな音楽性を加えてどれもこれも同時にやっちゃいましたという印象。
カオティックコアやプログレの方がより本質なのかもしれませんが、ただスタイルとしてデス要素を取り入れたようなバンドではないんだろーなと感じます。
メタルコアやスクリーモに飽きてきたころに聴いたのですが、目からウロコでした。ごちゃまぜなのに、一本通った芯の強さが違う。
メタル耳が素直に順応し、違和感なく繰り返し聴いてしまいます。ああきもちいい。

RADWIMPS-絶体絶命 ★★ (2013-09-14 23:28:53)

前作よりも重苦しいというか真剣な雰囲気が増し、世界(社会)と自分との関係・距離感に関する歌詞が増えた印象。ちょっとBUMP OF CHICKENを連想するような曲もいくつか。あと筋肉少女帯とヤプーズを混ぜたようなぐちゃぐちゃ具合。
とはいえユーモア感覚も置き去りにせず、勢いと韻にこだわった言葉選びのセンスと新世代的なリズム感も健在。
特に「君と羊と青」の息もつかせぬたたみかけ具合は強烈です。J-POPならではの面白さ。
刺激的で、今後も注目していきたいバンドです。

RADWIMPS-アルトコロニーの定理-One man live ★★ (2013-09-14 23:17:13)

中学・高校生の時にこんな曲が聴きたかったなーと思わせる、青春の鬱屈を吹き飛ばすようにまっすぐなポップ・ナンバー。

RADWIMPS-アルトコロニーの定理-おしゃかしゃま ★★ (2013-09-14 23:14:42)

ふざけたタイトルだけで嫌悪感を抱かれそうですが、宗教と人生に関する素直な疑問をダジャレ満載でぶつけた歌詞は実際のところ真面目。
凝りまくったリフと爽快なスピード感覚は、テクニカル・メタル好きにもアピールするんじゃなかろーか。

RADWIMPS-アルトコロニーの定理 ★★ (2013-09-14 23:09:15)

アルバムや曲のタイトルからしてある種の諧謔、もしくはひねくれた照れ隠しを感じさせますが、歌詞も期待どおりに作り込まれています。巧みに韻を踏みながらも軽やかに哲学しつつ、英詞も日本語も無理なく乗りこなし青春の傷つきやすさも演出する多面性が実に面白いです。
どうやら歌詞が子供っぽいと不評らしいのですが、これだけ考えて歌詞を構築しているバンドって少ないと思うのだけれど……。青春時に捕まる問題を、言葉を選びながら真摯にかつユーモアを忘れずに描写しています。
音楽性は、現代の若者ならではのハイブリット感覚と確かな技巧に依って、ポップもロックもハードでヘヴィなのもアコースティックもあれもこれもミックスし、新世代プログレちっくな21世紀ポップスを聴かせてくれます。
何でもできる実力があるからこそ、何でもやってしまっちゃってる印象。そんでもって何だかんだで、振幅が大きいのにどの曲もキャ
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MR. BIG-What If...-Once Upon a Time ★★ (2013-09-14 22:50:41)

アルバム中でもかなりのお気に入り。
グイグイ引っ張ってゆく強靭なグルーヴが気持ちよい、ご機嫌な1曲。
エリックの歌唱も無理なくマッチしています。

MR. BIG-What If... ★★ (2013-09-14 22:47:06)

発売当時、懐古趣味的な気分で買ったら、思った以上にゴリゴリにハードな作品で耳が痛くなりました。
嬉しいなあ、青春時代にはまった人たちが大人げなくロックしてるのを聴けるなんて。
歌に合うかどうかなんて知らんとばかりにエゴ丸出しで弾きまくる演奏陣に、あくまで俺が主役だとエヴァーグリーンな歌声(ちょっとドスも利いてきたけれど)を乗せてくるエリック。
サウンド・プロダクションのせいも大きいのでしょうが、以前よりもスリリングになって、新鮮な気分で聴くことができます。
震災後のライヴも、到底行けやしないと思っていたけれど、体験することができて感激しました。

CYNIC-Re-traced ★★★ (2013-09-14 22:32:19)

『TRACED IN AIR』も大好きですが、こちらの方が浸れます。もはやメタル要素なんかどうでもいいとさえ思えるようになりました。
過激な実験作とも言えますが、穏やかな非メタル音楽とも言える作風。
何をしても持ち味を保ちつつ、音を聴いているだけで心地よい。
加工されていながらも、より切なさが増し、まどろみに通じる暖かさとやさしさが付加されているようにも感じます。
聴いている間、別世界に連れて行ってくれる。それだけで貴重な作品。手放せない、一生ものの一枚です。


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