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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 301-350
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MOTT THE HOOPLE-All the Young Dudes
MR. BIG-Deep Cuts: The Best of the Ballads
MR. BIG-Mr. Big
Mr. Big
NEIL YOUNG-Harvest
NEIL YOUNG-Harvest Moon
NEIL YOUNG-Mirror Ball
NIRVANA
NIRVANA
NIRVANA-In Utero
NIRVANA-Nevermind
OASIS
OASIS-(What’s the Story) Morning Glory?
OASIS-Be Here Now
OASIS-Definitely Maybe-Live Forever
OASIS-Don't Believe the Truth
OASIS-Heathen Chemistry-Little by Little
OUTRAGE-Life Until Deaf
OVERKILL-The Years of Decay
OZZY OSBOURNE-The Ultimate Sin
PAUL MCCARTNEY(WINGS)-Band on the Run
PAUL MCCARTNEY(WINGS)-Chaos and Creation in the Backyard
PAUL RODGERS-Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters
PEARL JAM-Binaural
PEARL JAM-Dissident
PEARL JAM-No Code
PEARL JAM-Pearl Jam
PEARL JAM-Riot Act
PEARL JAM-Ten
PEARL JAM-Tokyo,japan March 3rd 2003
PEARL JAM-Vitalogy
PEARL JAM-Vs.
PEARL JAM-Yield
PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅰ
PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅱ
PETER GABRIEL-So
PETER GABRIEL-Up
PETER GABRIEL-Us
PINK FLOYD-Animals
PINK FLOYD-Delicate Sound of Thunder
PINK FLOYD-P·u·l·s·e
PINK FLOYD-The Dark Side of the Moon
PINK FLOYD-Wish You Were Here
PRAYING MANTIS-A Cry for the New World
PRAYING MANTIS-Time Tells No Lies
PRONG-Cleansing
QUEEN-Return of the Champions
QUEEN-The Miracle
QUEENSRYCHE-Q2K
QUEENSRYCHE-Rage for Order

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MOTT THE HOOPLE-All the Young Dudes ★★ (2003-08-02 01:17:00)

'72年発表。5作目。
デヴィッド=ボウイがプロデュ-スを担当。個人的には1曲目にTHE VELVET UNDERGROUNDの「SWEET JANE」がカヴァーされているのが感慨深い。また、3曲目のタイトルトラックは全ロックファン必聴の名曲。非常に感動的であり、この大袈裟さ加減はQUEENをも想起させる。とりあえず名曲。
アルバムトータルで見ると決してハードではなくポップロックと言ってよい作風だが、名作。

MR. BIG-Deep Cuts: The Best of the Ballads ★★ (2003-08-02 01:05:00)

'00年発表。バラードもしくはバラード系の曲のみを集めたベスト。
HM/HRが嫌いな妻にも聴けるアルバムとして、本作は重宝している。しかし、購入しておいてなんだが、このような企画盤が発表されることからもこのバンドがどういうバンドだったか、レコード会社からどのように売り出されていたのか、そしてそれがある一部のメンバー達の思惑とどれほどのギャップがあったのかがわかろうというものだ。
やはり、「TO BE WITH YOU」が当たってしまったのがそもそもの間違いである。エリックを天狗にしたのみならず、バンドのパブリックイメージを決定付けてしまった。
HRバンドはバラードを最大のヒットにしてはいけないという好例。購入しておいてなんだが。

MR. BIG-Mr. Big ★★ (2001-12-28 00:31:00)

'80年代末期に誕生した"スーパーバンド"の中でも、最もテクニカルなプレイヤーが集まったのが、このMR.BIGだった。しかもブルースを基盤に置いたHRをやるという・・・。FREEのスーパーチャージャー・ヴァージョンか?一体どんなものを聴かせてくれるのだろうか?当時個人的に最も期待していたのが、このバンドだった。
しかし。どうもビリーが狙っていたものを他のメンバーが理解していなかったのではないか?そんな気がしてならない。勿論、個々の楽曲の出来は申し分ない。だが、正直なところ楽曲の基盤にあるのはあくまでもアメリカンなHRで、ブルースは軽く振られたコショー程度だったように思えてならないのだ。
このような個人的な肩透かし感を別にすると、本作は間違いなく傑作である。①、⑥、⑧、⑨、⑩は名曲。これを聴かずして死ぬなかれである。
ちなみに2nd以降はますますブルースっぽさが消え、私の
…続き

Mr. Big ★★ (2001-12-28 00:31:00)

'80年代末期に誕生した"スーパーバンド"の中でも、最もテクニカルなプレイヤーが集まったのが、このMR.BIGだった。しかもブルースを基盤に置いたHRをやるという・・・。FREEのスーパーチャージャー・ヴァージョンか?一体どんなものを聴かせてくれるのだろうか?当時個人的に最も期待していたのが、このバンドだった。
しかし。どうもビリーが狙っていたものを他のメンバーが理解していなかったのではないか?そんな気がしてならない。勿論、個々の楽曲の出来は申し分ない。だが、正直なところ楽曲の基盤にあるのはあくまでもアメリカンなHRで、ブルースは軽く振られたコショー程度だったように思えてならないのだ。
このような個人的な肩透かし感を別にすると、本作は間違いなく傑作である。①、⑥、⑧、⑨、⑩は名曲。これを聴かずして死ぬなかれである。
ちなみに2nd以降はますますブルースっぽさが消え、私の
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NEIL YOUNG-Harvest ★★ (2003-02-05 00:32:00)

'72年発表。
言っておくがハードではない。だが、たまーに無性に聴きたくなるのだ。
全編アコースティックで、ニール=ヤングのナイーヴな一面を堪能できる。このおっさんは轟音ギターのノイズ親父として名を馳せているが、他方ではこのような優しい歌をそよそよと歌ったりもするのだ。特に4曲目の「HEART OF GOLD」が有名。傑作。

NEIL YOUNG-Harvest Moon ★★ (2005-02-05 17:08:00)

この間、息子と2人でスキーに行った時に車内で聴いた。
久し振りに聴いたが、しみじみと良かった。
アコースティックな本作は、あの傑作『HARVEST』の続編と言ってよいだろう。
優しくて、哀しくて、それでいて凛とした強さが垣間見える。アートワークも秀逸。
傑作。

NEIL YOUNG-Mirror Ball ★★ (2002-12-21 00:52:00)

'95年発表。
何故このサイトでニール=ヤングを取り上げるのか。
それはPEARL JAMがからんでいるからに他ならない。
本作は契約上の理由で明記されていないが、バックバンドをPEARL JAMが担当している。そのせいもあってか、1曲目からずしりと重いロックが聴ける。ニール=ヤングといえば"グランジの父"であり、轟音を支配するのに長けているアーティストでもあるのだが、本作で聴けるのはシンプルでハードなロックである。このHRよりの音のせいか、ニールのファンの間では本作の評価は低い。だが私は本作を愛してやまない。
⑥の「DOWN TOWN」のようなキャッチーな曲も魅力的な、傑作アルバムである。

NIRVANA ★★ (2002-11-17 00:47:00)

ベスト盤発売に寄せて~グランジロックを回顧する~
NIRVANAのベスト盤が発売された。未発表曲が入っているらしいが、今のところ買うつもりはない。しかし、バンドが消えてからもうしばらく経つのに、ここでベスト盤が発売されるというのは、このバンドの"商品価値"というのがまだまだ認められている証であろう。当然ながらレコード会社がどう認識していようが、このバンドがROCK史において重要な位置を占めていることについては疑いない事実である。それはこの先何年経とうが変わらないと思う。
このベスト盤と時期を同じくして、FOO FIGHTERSの4thが発売された。バンドのメンバーも固まり、演奏はタイト。"FOO節"にも磨きがかかり、かなりの力作である。だが、おそらくNIRVANAのベスト盤の方が売れるのではないだろうか。そんな気がする。
バンドの歴史はとうの昔に終止符をうち、かつてのメ
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NIRVANA ★★ (2002-11-17 16:57:00)

YOSIさん、お久しぶりです。早速のご意見有難う御座います。嬉しいなあ。
御指摘の件は実は予想していました。結果的にオルタナティヴロックの定義づけをかなり"一部限定"なもので括って書いたもので。そうそう、ありましたね「ミクスチャーロック」。
YOSIさんの文章を読んで改めて当時の流れを考えるに、確かに私の定義ではオルタナティヴロックの説明はかなり不十分だったと思います。私も理解としてはYOSIさんの定義づけでよろしいかと思います。ご指摘、有難う御座いました。
というわけで、ここの私の文章を読まれた方は、あわせてYOSIさんの文章もお読みになって下さい。
さ、次は何処で語りましょうか。リクエストお待ちしております(大嘘)。

NIRVANA-In Utero ★★ (2002-07-28 00:55:00)

'93年発表。スタジオ作として通算3枚目。
実はここ数年本作を聴くことはない。
理由は単純。聴いていると死にたくなってくるから。
発表当時、良く聴いていたのは6曲目の「DUMB」と12曲目の「ALL APOLOGIES」だった。
スティーヴ=アルビニの作った音は、ザラザラした質感を持ち生々しい。前作の持っていた音の整合感は喪失したが、ロックが本来持っていた生きることに対する嘆き、悲しみ、怒りを表現するのに、これ以上の音はなかろう。そしてカートの歌声。詩。
ロック史上に名を残す傑作アルバムであるとともに、呪われた人の生を、切り裂いた腹から臓物を掻きだすように告発した作品。
そしてカートは子宮へと帰っていった。二度と生まれてくることは無い。

NIRVANA-Nevermind ★★ (2001-07-08 18:55:00)

"彼"が死んだと知った時、「何故死ねるのだろう」と思った。ドラッグが彼を殺したのだが、愛する妻や娘に対する思いは、ドラッグなど凌駕すると私は思ったのだ。
だが、脳内に満ち満ちた唾棄すべき化学物質に死をほのめかされ、彼は逝ってしまった。それが現実だ。
本作はNIRVANAのメジャーデヴュー作にして最大のヒット作だ。1stはあまりにもダークで、かつ破滅的。ほとんど自慰行為に近い(それでも見るべき楽曲はあるのだが)。3rdは本作の成功で反動的に(必然的に)1stの世界観に半分戻ってしまった。NIRVANAの作品で、本作は一番とっつきやすい。
大ヒットしたのも当然だ。時流が鬱を求めていたし、比類なきポップセンスが破壊的にラウドなギターで表現されていたのだ。
耳になじむメロディーを持つハードな楽曲。歌詞はこの上なくダーク。'90年代初頭、皆が望んでいたものがこの上ない形で与
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OASIS ★★ (2003-08-19 23:40:00)

これも、「やっちゃった」ってなところですかね。
LOU REEDに引き続き、またもや非HR/HMで追加してしまいました。
METALLICAのラーズが好きだからとかどうとかというのは関係なく、良いバンドです。
個人的には2ndが最も良い楽曲が揃っており、そこそこハードで一番好き。次が5th、その次が1st、その次に3rdで4thは未購入(妹のをさらっと聴かせて貰ったのだけれど、なんかピンとこなかった)といった感じ。
よかったら、聴いてみてください。

OASIS-(What’s the Story) Morning Glory? ★★ (2003-08-19 23:24:00)

'95年発表。2nd。
OASISについては、この2ndアルバムに限って言うとHRバンドと考えても良いんじゃないかと思う。そもそも「ブリットポップ」なんぞという訳のわからないムーヴメントの一翼を荷わされて、本人達は実は良い迷惑だったのではなかろうか。ポップバンドじゃねえって。OASISは。ロックバンドだ(ポップバンドを馬鹿にするわけではないのだが)。
1曲目「HELLO」で軽くジャブをかました後、2曲目「ROLL WITH IT」はハードになったビートルズみたいだ。ここから先はもう誰にも止められない。名曲がずらりと並ぶ。
特に10曲目「MORNING GLORY」。これはハードな良い楽曲。
この2ndで完全に天下を取ってしまったため、本人達は未だにこの作品を超えることが出来ないでいる。最新作『HEATHENCHEMISTRY』は少し頑張った(というか開き直った)が
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OASIS-Be Here Now ★★ (2005-06-05 21:28:00)

'97年発表。3rdアルバム。
発表当時は、どうも好きになれなかった。
ファンというのは残酷なもので(って、俺だけか?いや、わかってくれる人も居るよね?)2ndと同程度では満足できないのだ。それ以上のもの、もっと凄いものを期待していた。だが、個人的にはやはり2ndの出来の方が上で、期待が裏切られたことにより「可愛さ余って憎さ百倍」に。
しかし、6thアルバムが発表されたのを機に、過去の作品を再評価しようと聴いてみたところ、これが良い。2ndの後にこの作品を発表したというのは、かなり奇跡に近いのではないかとすら思う。
ただ、最初に聴いた時にも思ったけれど、曲数が多いかな。もうちょっと曲を絞り込んでコンパクトにまとめたら、「名盤度」が上昇したのに。それがほんの少し残念。

OASIS-Definitely Maybe-Live Forever ★★ (2003-08-19 23:35:08)

衝撃のデヴュー作の3曲目。
正直話題になった「SUPERSONIC」なんかよりもこの曲の方がピンときた。
歌メロが目茶苦茶切ない、名曲。
カラオケで歌おうとするとしょぼいけど。

OASIS-Don't Believe the Truth ★★ (2005-06-05 21:40:00)

6thアルバム。ただしライヴ盤と企画盤を除く。
前作からこのバンドは、自らの2ndアルバムを「超えるべき目標」に設定することをやめたと思っているのだが、本作でもその路線が踏襲されている。それは正解だ。
1stシングルの③はバリバリのOASIS節炸裂で、これを聴いちゃうとついつい「全曲こういうのを!また2ndみたいなアルバムを!」と思ってしまうのだが、「いやいや。待て待て」と。
今の彼等は本当に自然体で、やりたい曲をやりたいように演るのが格好良いのだ。どの曲をとっても「OASISの曲」だし、彼等はどんどんシングルカットしてOASISが無敵だと言うことを声高に宣言するレベルから、アルバム一枚をじっくりと聴かせる、存在感だけで十分に勝負できるレベルへと「成長」したのだと思う。
というわけで、本作はじっくり楽しみたい。

OASIS-Heathen Chemistry-Little by Little ★★ (2003-08-19 23:30:35)

現時点での最新作中、最もお気に入りの一曲。
なんか寂しげで儚げで、それでいて優しいメロディがたまらなく心地良い。歌詞の内容はちょっぴり後ろ向きだけれども。
こういう曲が書けるなら、これからも応援していく。

OUTRAGE-Life Until Deaf ★★ (2001-08-31 23:44:00)

'95年発表。7作目。
実は、"日本産HMバンドも捨てたものではない"と本気で思ったのはこのアルバムに出会ったからだ。自分の中に無意識のうちに育っていた、日本産HMバンドに対する偏見を完全に払拭してくれた作品。
全篇、硬質なHM。特に好きなのは冒頭の「MEGALOMANIA」、6曲目「ECHO」、8曲目「YOU SUCK」など。
当時、"ギターをザクザクいわせながら疾走するHM"に飢えていた私にとって、このアルバムは旱魃の最中の慈雨のようだった。
OUTRAGEは、現在(2001年8月)Voが脱退したまま3人編成で活動しているが、どうか頑張ってもらいたいと思う。このバンドは日本が世界に誇れるバンドだ。

OVERKILL-The Years of Decay ★★ (2003-01-05 15:13:00)

'89年発表。
「THRASH METAL」という言葉は当時、過激なMETALの代名詞だった。しかし、今本作を聴くと全然普通のHMである。もちろんザクザクしたリフのスピーディーな曲も収録されているが、メロディアスな曲、叙情性に満ち満ちた曲もあり、非常にバラエティに富んだ内容である。曲の展開が若干複雑なところはどこかMEGADETHを想起させるものもあるし、全体的に完成度は非常に高い。
「このような"良いバンド"が数多く存在していたというのが'80年代だったのだな・・・」と、思わず遠い目をしてつぶやかせてしまう、本作はそういう良質な作品である。

OZZY OSBOURNE-The Ultimate Sin ★★ (2005-07-22 22:34:00)

それを聴くと、当時の情景が頭に浮かぶという作品が何枚かある。
本作もその一枚。中学時代の自分のことを思い出す。これを聴きながら高校受験の勉強をしたんだっけか?そういう意味で、DPの『FIREBALL』同様、冷静な評価を下すことが難しい。なにせ「青春」だからな!(照れ笑い)
とは言え、一応内容にも触れておこう。
個人的には1stと同じくらい好きで、ダークさ、ヘヴィさもかなりなものがある。でも、1st・2ndと比較すると、よりカラッと西海岸的な印象が多少ある。LAメタルっぽいというか。まあ、単に印象だから。それが良いとか悪いとかの話ではない。悪いどころか、捨て曲なしで全曲フックを持った名曲揃いだし、ちょっとトホホなのはアートワークだけだあ。
名盤!!

PAUL MCCARTNEY(WINGS)-Band on the Run ★★ (2005-09-21 23:33:00)

'73年発表。
本作は結構凄まじい製作環境のもとで作られている。
なにせレコーディング直前にバンドメンバー2人が脱退。そのうちの1人の脱退理由は、レコーディング先に選ばれたアフリカに「行きたくない」からだったという。
結局残ったメンバー1人と奥さんとポールの3人で製作。
それで最高傑作と呼び名も高い本作を作ってしまうのだから、やはりポールは天才なのである。
ちょっぴりアフリカンな楽曲も交え、あっという間に聴き終えてしまう本作は、当然名盤。

PAUL MCCARTNEY(WINGS)-Chaos and Creation in the Backyard ★★ (2005-09-21 22:55:00)

たまにこういうのをしみじみと聴きたくなります。
年のせいでしょうか(笑)。
ほぼ全楽曲をポール自身がプレイ。ソロ20作目となる本作は、ひたすら心地良いメロディがこんこんと流れ出る湧水のように繰り出されます。
なかなかに力作。なかなかに名盤。

PAUL RODGERS-Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters ★★ (2001-09-07 00:03:00)

'93年発表。言わずと知れた、マディ=ウォーターズに捧げられたトリビュートアルバム。
ポールの歌については、まあ上手いのは当然なのだが、それにも増してこの作品を凡百のトリビュート作品とは異なる特別なものにしているのは、ゲストギタリストの豪華さである。
BUDDY GUY、TREVOR RABIN、BRIAN SETZER、JEFF BECK、STEVE MILLER、DAVID GILMOUR、SLASH、GARY MOORE、BRIAN MAY、NEAL SCHON、RICHIE SAMBORA・・・。
この錚々たる顔ぶれ!全く信じられない。こんなことが出来るのもポールの人徳だろう。
ちなみに老婆心ながら、主なギタリストの所属(していた)バンドを列記すると、YES、PINK FLOYD、GUNS N' ROSES(SLASH'S SNAKEPIT)、QUEEN、
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PEARL JAM-Binaural ★★ (2001-09-01 23:41:00)

2000年発表。7作目(オリジナル・アルバムでは6作目)。
前作『YIELD』は癒しと復活の喜びを謳歌するものだった。その後の彼等が何処に向かっていくのか・・・。その答えがこの『BINAURAL』だ。
本作での彼等はあらゆる束縛から解放された姿を見せてくれている。表現されているのはロックの持つダイナミズムと、そして圧倒的な存在感だ。その"音"はただ魂を揺さぶるためだけに存在している。
本作の詩世界は暗い。しかし曲調はダークでヘヴィな現実に希望を見いだすかのように、どこかしら明るさを感じさせるものになっている。
「最終出口」はとうの昔に通過してきた。だが、その先は行き止まりではなかった。
本作を聴いていると思い出す光景がある。
数年前、琵琶湖に行った時だ。その日は曇っており、私は岸辺でぼんやりと湖面と雪の残る山々を眺めていた。
すると不意に景色が明
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PEARL JAM-Dissident ★★ (2002-06-08 02:43:00)

日本盤は'95年発表。実はこれ、アルバムではなくシングルである。
ただし、普通にシングルカットされたものではなく、全7曲収録のうち、6曲がライヴだった。
当時はまだ、『LIVE ON TWO LEGS』がリリースされておらず、彼等のライヴ音源がまとまっていたというところに、本作の価値はあった。
輸入盤では、DISC2と3があり、これらは『DISSIDENT』と銘打たれながらも、「DISSIDENT」は収録されておらず、ライヴ音源がそれぞれ8曲ずつ収録されていた。
そう。つまり、DISC1~3を揃えれば、全22曲収録のライヴ盤になるというわけなのだ。
2nd発表まもなくのライヴなので、非常に熱気のこもった演奏が聴ける。もちろん楽曲は1st、2ndから。
その後『YIELD』までのベスト選曲で、『LIVE ON TWO LEGS』をリリースし、そこまでは良
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PEARL JAM-No Code ★★ (2001-09-02 00:57:00)

'96年発表。4作目。
PJの全カタログ中最も暗鬱で重い作品。
当時のバンドの内情(チケット・マスターとの抗争によりツアーが出来ない状況、メンバー間の人間関係の悪化)を反映したとも思われるような、閉塞感に満ちている。
音楽的方向性は完全に解体され、拡散している。自分達の持ち札をバラバラにし、それを床一面に並べて熟考しているかのような印象を受ける。二ール=ヤングのアルバムに参加した経験も、大きな影響を与えている。
しかし、結果的にPJはこのアルバムを制作することにより、脱皮し大きく空に羽ばたく事が可能となった。そういう意味では記念碑的、通過儀礼的な作品である。

PEARL JAM-Pearl Jam ★★ (2006-06-30 23:41:00)

例えていうなら、「旧友からもらった手紙」である。
とりあえず、必ず聴く。
他のアーティストではRUSH、LOU REED、U2、IRON MAIDEN、DEEP PURPLEがそうだ。
聴いた結果文句を言うこともあるが、必ず買って聴く。
切って捨てることはしない。期待を裏切られたとしてもだ。
本作に限って言えば、期待以上の出来だ。溌剌としている。
それが、ただただ嬉しい。

PEARL JAM-Riot Act ★★ (2002-11-24 17:34:00)

'02年発表。スタジオ作として7作目。
タイトルだけ見ているとなにか凄く過激な音を想像してしまうが、実際のところは非常にストレートなハードロックに仕上がっている。
これまでの作品に見られたようなパンキッシュでアップテンポな、まえのめりな感じの楽曲も収録されていない。そういう意味では「地味だ」との評価を受けるかもしれない。
しかし、本作の価値は実はそのような所にはなく、そしてもちろん「LOVE」解禁や、政治色が強まった詩世界にあるのでもないと個人的には思う。様々な音楽的実験を展開し、前作あたりで「なんでもあり」という開放感を獲得したこのバンドが、本作でストレートなロックを奏でているということ。それはある意味自分達の内奥から滲み出てきたものを、そのままの形で楽曲へと昇華させているということに他ならない。
この作品は不思議だ。これといって突出した楽曲も無く1曲目などむし
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PEARL JAM-Ten ★★ (2001-09-02 00:02:00)

'91年発表。1作目。
初めて聴いた時には、このアルバムが馬鹿みたいに売れている(アメリカでね)というのが納得できなかった。
だが、繰り返し聴くうちに「ああ。そうか」と思えてきた。
本作はPJの全カタログ中最もHR/HM寄りの作品である。名曲「EVEN FLOW」、「ALIVE」、「JEREMY」を含む。
彼らの音楽がもつ独特のうねりと浮遊感はもうこのころに完成されている。
2nd以降、彼らは様々な方向性を試しつつ(解体、拡散、再構築)、"等身大の音楽"を模索していくことになる。

PEARL JAM-Tokyo,japan March 3rd 2003 ★★ (2003-07-30 03:01:00)

'03年発表。題名のとおり今年の3月3日に行なわれた、武道館公演を収録したライヴ盤。
CD2枚組みで収録時間は約2時間20分。ライヴ盤といえばすでに『LIVE ON TWO LEGS』('98年発表)が存在するが、もし彼等のライヴパフォーマンス未体験の方が居たら、やはり本作がお勧め。
個人的には本作における最も美しい部分は6曲目『DISSIDENT』から9曲目『GIVEN TO FLY』までの流れである。特に7曲目『LOVE BOAT CAPTAIN』は感動的だ。以前『RIOT ACT』の項で"特に突出した楽曲が存在しない"みたいなことを書いたが、訂正する。この曲は(他の曲もだけれど)素晴らしい。
また、以前『DISSIDENT』の項でライヴ盤大量リリースについて批判したが、それも撤回したい(というか保留にしたい)。なぜかというと本作の成立する背景がえらいことになってい
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PEARL JAM-Vitalogy ★★ (2001-09-02 00:41:00)

'94年発表。『生命学』と題された3作目。
前作でその兆しを見せた"解体"が一層進み、本作は恐ろしいほどヴァラエティーに富む内容を誇っている。しかし、その個性は失われず(逆により一層明らかなものとなり)アルバムは奇跡的な統一感を感じさせている。
「最終出口」と歌う1曲目「LAST EXIT」とそれに続く「SPIN THE BLACK CIRCLE」はザラリとした質感を持つハードな楽曲。その対極にあるのが5曲目の「NOTHINGMAN」や11曲目の「BETTER MAN」。この2曲は穏やかさ、明るさ、優しさが感じられる。
他の楽曲には実験的なものもあり、アルバムの初めから終わりまで飽きさせない。

PEARL JAM-Vs. ★★ (2001-09-02 00:21:00)

'93年発表。2作目。
前作と比較して、方向性がより普遍的なロックに歩み寄った。その作風はパンキッシュな一面や、アコースティックな一面も見せており、表現の幅は確実に広がっている。前者の代表が1曲目の「GO」であり、後者を代表するのが3曲目の「DAUGHTER」である。
個人的には本作はPJの全カタログ中、最も好きな曲が多いアルバムである。「GO」、「DAUGHTER」、「GLORIFIED G」、「DISSIDENT」、「REAVIEWMIRROR」がベスト。

PEARL JAM-Yield ★★ (2001-09-01 10:37:00)

'98年発表。5作目。
暗鬱で痛々しかった前作『NO CODE』を経て、穏やかな日差しに身を包まれたような、どこか安らぎに満ちた本作が発表された。
本作のテーマは、「癒された傷」だと思う。完全に消えたわけではない傷跡を眺め、ちょっと微笑んでみせる。そんな作品。
全曲、どれも味わい深い。パンキッシュで勢いのある①はPJの十八番。2ndの「GO」や3rdの「SPIN THE BLACK CIRCLE」などと同系統に位置付けられる。そう、決して"牙"や"棘"は失っていない。では、"安らぎに満ちた"とはどういう意味か?
その答えは④と⑤にある。
壮大なイメージを喚起し、救済者の存在を暗示する「GIVEN TO FLY」、ちょっぴり屈折したユーモアを織り込みながら、限りなく優しく歌う「WISHLIST」。
この2曲を聴いてみて欲しい。
聴き終えた時に、少し
…続き

PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅰ ★★ (2004-03-26 22:30:00)

'77年発表。ソロ第1作目。
実際にはアルバムタイトルは単に『PETER GABRIEL』と付けられており、「Ⅰ」は便宜上付されているにすぎない。それは4作目まで踏襲される。要するにソロ1作目から4作目までは皆『PETER GABRIEL』なのだ。
まあ、ともあれ1作目。GENESIS脱退後初めての作品なのだが、本作は「身辺整理」の意味が込められている。牧歌的、マザーグース(寓話)的な部分はGENESISを強く想起させる。それでいて様々な新しい要素も含んでおり、それらがピーター一流の調理法によって料理されている。本作から3作目まではロバート=フリップとトニー=レヴィンが参加し、バックアップも万全である。一見地味な印象も受けるが、間違いなく名作であると断言したい。
①・②・⑨などの名曲を含み、他の曲も完成度が非常に高いのだが、やはり④が本作の最重要曲であろう。この人を喰っ
…続き

PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅱ ★★ (2004-05-31 22:15:00)

'78年発表。ソロ2作目。全英10位、全米45位。
1stで身辺整理はすませたとばかりに、本作はロバート=フリップのプロデュースのもと、より独自の世界を構築している。
楽曲自体はピーターが書いており、フリップ色が強いかと言うとそうでもない。しかしフリップは1st同様かなり気持ち良さそうにギターを弾いている。また、おそらくトニー=レヴィンだと思うのだがベースもブンブンいっている。そのせいか、ピーターのソロの中でも比較的ロック色が濃いような気がする。
①はプログレ・ハード・ポップな名曲。⑤はフリップのメタリックで引き摺る様なギターが印象的。個人的に本作で最も好きな曲。
ワールドミュージック傾倒以前の作品では本作と前作は甲乙つけ難い。名作。

PETER GABRIEL-So ★★ (2004-03-25 22:22:00)

5作目のソロアルバム。'86年発表。
良くは知らないが、おそらく彼のソロ作の中では最も売れたのではないだろうか?
①と②、③、⑦は凝ったヴィデオ・クリップも作られ、耳に聞覚えのある方も多いだろう。
私は②のヴィデオ・クリップを見て、この人にはまった。
作風でいうと彼のソロ作の中では最もポップであり、かつメジャー感が色濃く漂う。わけも無くスケールが大きく感じられたりもする。
ちなみに③のヴィデオ・クリップは2種類あり、私はケイト=ブッシュと抱き合って回りながら歌うヴァージョンが好きだ。
でも、この作品の本質は①や⑥なのだと思う。②や⑦のようなヤケクソ気味の明るさは、この人が背負っているものの裏返しなのだ。よく笑う人ほど、実は人一倍寂しがりやなのだ。

PETER GABRIEL-Up ★★ (2004-03-25 22:48:00)

'02年発表。'00年の『OVO』を挟み、『US』から10年後に発表されたソロ作7枚目。
①を聴いて暗然とした。
結局この人はずーっと闇の中だったのだ。この1曲目の印象が強すぎて、私の中の本作の位置付けは「陰惨なアルバム」という印象が拭い去れない。
とはいえ、あまりに痛々しすぎようが、暗い闇に沈みこんでいくような感覚に襲われようが、アルバムの完成度はやはり高い。『US』の裏側が本作と言えるが、ネガティヴな感覚に満ちているわけではない。暗い部屋の中で、月光に照らされ鏡に映った顔は、やはり決然とした意思に満ちている。ピーターは救われてはいないが決して負け犬ではないのだ。
唯一⑥がやや皮肉っぽくてポップだが、この曲は是非みのもんたさんに捧げたい。人間、たまには反省することが必要だ。誰でもそうだが。

PETER GABRIEL-Us ★★ (2004-03-25 22:37:00)

'92年発表。ソロ6作目。
'89年発表の『PASSION』を挟み、実に6年ぶりのオリジナルアルバムであったのだが、この作品には騙された。
何がって?
作品の質や内容に関しては文句無い。それどころか、私は本作こそが彼の最高傑作ではないかとさえ思っている。ピーターの離婚がきっかけとなって自閉症気味になってしまった娘さんへ「どうか僕と話をしてくれないか」と語りかける①、前作『SO』のヒットシングル「SLEDGEHAMMER」を想起させる④、沈み込むような歌詞ではあるが、淡々とした歌声が徐々に叙情性を増してきて深い感動を呼ぶ⑦、寓話的でポップな⑨、他の曲もそれぞれ非常に味わい深く、ここの楽曲及びアルバムトータルで見ても非常に完成度が高い。
では、何に騙されたのか。それはこの作品に漲るポジティヴな雰囲気にだ。
私はてっきり彼が救われたのかと思ったのだ。
そうじ
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PINK FLOYD-Animals ★★ (2001-11-23 19:44:00)

「よぉ、豚の旦那。あんたちょっと妙な感じだな」
工場の上に浮かぶ巨大な豚もシュール。
プログレッシヴ・ロックと聞くと、「技巧派が揃って難解な音楽をやっている」というふうに思われる方もいるかもしれない。しかしPFを聴けば、構成が複雑ではなく、テクニカルであることを全面に出さなくとも"プログレッシヴ"にロックしていることを思い知らされる。
脳の深奥に直結し、自身の内面から人類全体の集合無意識の海へと飛び込んでいくような、遊離感と感覚の跳躍を喚起する音楽がここにある。

PINK FLOYD-Delicate Sound of Thunder ★★ (2001-12-02 06:58:00)

'88年発表の2枚組ライヴ盤。もうアルバムのアートワークと、タイトルだけで十分名作の域に達していると思う。内容は『A MOMENTARY LAPSE OF REASON』発表後のライヴなので、1枚目はほとんど『A MOMENTARY~』からの曲で構成されている。2枚目は「吹けよ風、呼べよ嵐」で始まり、「RUN LIKE HELL」で幕を閉じる。その間は往年の名曲が6曲。当時はライヴ・ヴァージョンのベスト盤として活用していた。
PFはロジャー=ウォーターズ脱退以降の活動については、思想的・イデオロギー的に死んだ脱殻のような存在との指摘もされたが、このライヴ盤を聴いているとそんなことはどうでも良くなってくる。PFが同時代的なバンドとしてしっかり生きていることを実感させてくれる。
しかし気になるのは邦題。『光』って・・・。見たまんまだろう、そりゃ・・・。確か『THE DIVISIO
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PINK FLOYD-P·u·l·s·e ★★ (2001-11-23 19:23:00)

'95年発表のライヴ盤。2枚組なのだが、本作の売りはなんといっても『THE DARK SIDE OF THE MOON』がライヴ・ヴァージョンで完全収録(DISK2)されていることである。
ちなみに1枚目は、比較的新しい曲の中に代表曲がちらほら見えるという構成なのだが、その中に「ASTRONOMY DOMINE」が・・・。シド=バレット作のこの曲、好きなのだが結構怖かったりする。
いずれにせよ、PFの魅力を堪能できる作品。パッケージに点滅するLEDが付いているのはご愛嬌。私は速攻で電池を抜き取った。

PINK FLOYD-The Dark Side of the Moon ★★ (2003-01-05 14:13:00)

うん。やまねこさんには悪いが、こういう作品だからこそ気軽に聴いてみて欲しい。
「プログレッシヴロックは難解」そう思っている方がいるとしたら、それは大きな間違いである。「プログレッシヴロック」とは、平たく言えば、「未だかって誰も聴いたことがない音楽を創造する」ということを目的とした音楽である。それはメロディや詩世界やコンセプトなど、様々な分野において追求されており、あくまで多元的なものなのだ。理解しがたいような抽象的な歌詞を、テクニカルなフレーズにのせて歌うものを「プログレッシヴロック」だと思っているのなら、それはすぐ改めてもらいたい。この『狂気』(邦題)を聴いて。
若い人など特にそうだ。「プログレッシヴロック=DREAM THEATER」という傾向がまま見られるが、それはプログレッシヴという意味を一面的にしか捉えていない。さもなければ裏と表の両面でしか考えていない。プログレッ
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PINK FLOYD-Wish You Were Here ★★ (2001-06-25 00:47:00)

'76年発表の、9作目。
前作『狂気』の大ヒットがプレッシャーとなり、相当な難産の末にリリースされた。が、結果として歴史に残る傑作が産みだされた。
幽玄さ漂うプログレッシヴブルース「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」は勿論、4曲目の「あなたがここにいてほしい」(あえて邦題で書かせてもらう)は名曲中の名曲。特に④は、元リーダーで精神を病み脱退したシド=バレットに捧げられ、涙なくしては聴けない。

PRAYING MANTIS-A Cry for the New World ★★ (2005-02-19 11:03:00)

'93年発表。3rdアルバム。
発表当時はグランジロック台頭期にあたったため、この出来の良さはほとんど奇跡だった。完全に時代に逆行しているのはもちろん、「自分達の持ち味とはなにか」を徹底的に追求し、みごとに昇華させた。発表当時、本当によく聴いた一枚(グランジもよく聴いていたんだけどさ)。
個人的には4曲目の「LETTING GO」と10曲目の「JOURNEYMAN」にとどめをさされた。この2曲は永遠の名曲だと思う。10~11の終盤の流れも見事。美しすぎる。
残念だったのは本作発表後にVo.のコリン=ピールが脱退してしまったことだ。確か俳優業に転職するとかが理由だった。

PRAYING MANTIS-Time Tells No Lies ★★ (2003-04-16 00:13:00)

これさあ、俺にとっちゃあ「幻の名盤」だったんだよねえ。
数年前にCD化されたのを購入して聴いた時には、「なんかぬるいつくりだな」と思った。
でもそれは大きな間違いだった。ポップなメロディを流麗なツインリードで聴かせてくれる、良質なHMアルバムだと最近ようやく気づいた次第。
名盤。

PRONG-Cleansing ★★ (2001-06-19 23:30:00)

「洗浄」である。
初めて聴いたときは脳味噌を引きずり出され、頭蓋骨内壁をゴシゴシこすられるような気分になった。というと気色悪いか。まあ要するに頭を空っぽにしてのめりこめる1枚ということですな。
①、②もいいけど私が一番好きなのは④。凄いよこの曲。月にまで飛んでいけそうなスピード感もたまらんし、カミソリの歯のように鋭いリフの連続も痛快。
いいバンドだったねえ。

QUEEN-Return of the Champions ★★ (2005-09-21 22:09:00)

はっきり言いますが、私はQUEENのファンでもあり、ポールのファンでもあります。
そして、大いにこの作品を楽しみました。
良いんです。これはそもそもQUEENではありません。名義はQUEEN PAUL RODGERSなんですから。
正直なところ、予想を上回る熱唱、熱演です。フレディと同じくらい個性的かつ実力派のポールをVo.に据えたのは大正解だと思います。
それになにより嬉しいのは、ポールが原曲の雰囲気を尊重して歌っていることです。5150さんは違和感を感じられたようですが、私は「BOHEMIAN RHAPSODY」を聴いた時、少し感動しましたよ。

QUEEN-The Miracle ★★ (2003-05-06 23:27:00)

'89年発表。13枚目のスタジオ作。
本作が発表された時点では、まだフレディの病については公にされていなかった。故に当時は非常に能天気に聴いていた。余計な思いを抱かずに聴けたという意味では幸せだったのかもしれないが、フレディ亡き今、彼がどんな思いで歌っていたかを考えながら聴くのが、やはり本作に接する上で正しい姿勢だと思う。
本作は純然たるHR作ではない。彼等のキャリアを総括する作風である。つまりなんでもあり。
初期のHRを想起させるものとしては④が挙げられ、中期のポップなHRを感じさせるものとしては②、⑥が挙げられる。もちろん後期のブラック・ディスコ系の曲もある。⑤がそれだ。当然全てが最新型QUEENの楽曲として作られており、古臭さは微塵も感じさせずに温故知新を形にしている。
と、以上に色々書いたが、実は私にとって本作は10曲目の「WAS IT ALL WORTH
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QUEENSRYCHE-Q2K ★★ (2005-08-09 17:57:00)

昨晩、ナイトキャップがわりに聴きました。久し振りに。
でも全編聴けてしまいましたよ。眠くならずに。
駄作の定義を「見るべきところが一つも無い作品」と定義した場合、本作はどうかというと駄作ではないと思われます。
確かに、名曲が目白押しの傑作かというと残念ながらそこまではいかないと思いますが。
しかし少なくとも退屈な作品ではないと思います。彼等の強烈な個性はしっかり主張していますよ。本作でも。多少ラフになろうが、デジタルっぽいアレンジが施されようが、彼等は彼等です。

QUEENSRYCHE-Rage for Order ★★ (2003-08-03 01:28:00)

今日、ちょっと手伝い仕事に行く途中の電車の中で聴いていた。というか、ここのところ気に入ってちょくちょく聴いている。
上の方で様々な方々がすでに色々と熱く語っておられるが、全くそのとおり。一聴して「こりゃ、良い。最高!」とはならないが、一度聴くと妙にひっかかり気がつくとじわじわとお気に入りになっている。非常に緻密で緊張感に満ちた彼等一流のHMは、今聴いても全く古ぼけていない。彼等の最高傑作という評価も頷ける。
まあ、本作を皮切りに『OPERATION~』も、『EMPIRE』も、『PROMISED LAND』もどれも非常にレベルが高く、それぞれに独特の味わいが有る。おそらく本作と『OPERATION~』がバンドのキャリアとしては頂点(セールス的には『EMPIRE』)。なのだろうが、出来る事なら本作から『PROMISED LAND』までの4作品はセットで聴いておきたいところだ。
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