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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
THE BEATLES-Revolver
HEART-Heart
JOE PERRY-Joe Perry
LOU REED-Berlin
LOU REED-Growing Up in Public
LOU REED-Legendary Hearts
LOU REED-Coney Island Baby
THE VELVET UNDERGROUND-Live at Max's Kansas City
HAREM SCAREM-Mood Swings
JUDAS PRIEST-Angel of Retribution
STEVE VAI-Real Illusions: Reflections
HANOI ROCKS-Another Hostile Takeover
LOU REED-Live in Italy, September 1983
LOU REED-Transformer
THE VELVET UNDERGROUND-Loaded(fully Loaded Edition)
THE VELVET UNDERGROUND-The Velvet Underground
THE VELVET UNDERGROUND-White Light/White Heat
THE VELVET UNDERGROUND-The Velvet Underground & Nico
BRYAN ADAMS-18 Til I Die
HOLLYWOOD ROSE-The Roots of Guns N' Roses
PRAYING MANTIS-A Cry for the New World
BLACK SABBATH-Sabotage
BLACK SABBATH-Born Again
NEIL YOUNG-Harvest Moon
DIO-Master of the Moon
ANTHRAX-The Greater of Two Evils
LOUDNESS-ROCK SHOCK
U2-How to Dismantle an Atomic Bomb
SAXON-Lionheart
MEGADETH-The System Has Failed
DEAD END-Ghost of Romance
MANIC STREET PREACHERS-Lifeblood
SILVERTIDE-Show and Tell
BLUE OYSTER CULT-Mirrors
BLUE OYSTER CULT-On Your Feet or on Your Knees
ANTHEM-Eternal Warrior
BLUE OYSTER CULT-The Revölution by Night
STONE TEMPLE PILOTS-Core
STONE TEMPLE PILOTS-Tiny Music... Songs From the Vatican Gift Shop
JUDAS PRIEST-Defenders of the Faith
JUDAS PRIEST-British Steel
JUDAS PRIEST-Ram It Down
VELVET REVOLVER-Contraband
UFO-You Are Here
THE DATSUNS-Outta Sight/Outta Mind
PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅱ
U2-War
U2-Zooropa
PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅰ
PETER GABRIEL-Up
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THE BEATLES-Revolver ★★ (2005-05-14 23:04:00)

この間、車内で聴いていたら、息子が「YELLOW SUBMARINE」をいたく気に入ってしまった。何度もリピート。家族で合唱。
③に代表されるひねくれポップソングや、名曲②(KANSASもカヴァーした)、⑧はもちろん、サイケデリックな曲も好きだ。
ROCK黎明期にこのようなメロディ至上主義かつ実験精神に富んだバンドが存在したことを喜びたい。THE BEATLESの音楽は奇跡だ。

HEART-Heart ★★ (2005-05-14 22:57:00)

名曲多数収録の本作は、甘酸っぱい青春時代の思い出を想起させるという意味で、格別の思い入れがある。
3曲目の「NEVER」は何度MTVで観たことか。ちなみに4曲目の「THESE DREAMS」は私自身の結婚披露宴で最後に流した。歌詞の意味が適当かどうかは別として、メロディが綺麗だったので。
アンとナンシー、どちらが好みかって?(誰も訊いてないって)
もちろん、ナンシー。ナンシー、ナンシー、ナンシーと3回繰り返す。
ギターを弾く女性の格好良さを、このバンドで刷り込まれた。

JOE PERRY-Joe Perry ★★ (2005-05-14 22:42:00)

畜生!格好良いぞ!
出来たてほやほやの新作だ!これがハードロックの真髄だ!熱いぞ!激しいぞ!そしてクールだ!もう、我ながらなに言ってんだかわからないぞ!
というわけで、'05年発表。ソロ作としては4枚目。
あえて書くが、AEROSMITHのギタリスト(の一人)であるジョー=ペリーが、ドラム以外の全ての楽器を弾きたおした渾身の作品だ。
確かに、のっけから「これスティーヴンが歌っているヴァージョンも聴きてえなぁ」と思わされるが、そんなことはすぐに忘れる。曲が良い。ギターが良い(ハードかつメロウ、とにかく全てがぶち込まれている)。曲順が良い。
「だから、こういうのが好きなんだって!」と意味も無く声を荒げ、机をバシバシ叩きたくなってしまう痛快な作品。名盤。
エアロの次作は是非、この路線でお願いします!

LOU REED-Berlin ★★ (2005-04-19 23:54:00)

'73年発表。3作目。初期のコンセプトアルバム。
製作は難航し困難を極めたが、おそろしいほど完成度の高い作品が出来上がった。
最初から最後まで聴き手を離さない展開は見事の一言に尽きる。中でも「暗い感覚」とか「キャロラインの話<1><2>」、「子供たち」、「悲しみの歌」は出色の出来である。
特に「悲しみの歌」は、聴いていると思わず涙が出てきそうになる。
ロック史上に残る傑作。

LOU REED-Growing Up in Public ★★ (2005-04-19 23:47:00)

'80年発表。13作目(ベスト盤を除く)。スタジオアルバムとしては10作目。
本作は、ルーの作品群の中でもかなりポップな部類に位置付けられ、おだやかな作風である。
ルーのきれた面が好きだが、本作のようにそよそよと歌っているのも好きだ。
と言っても、歌詞には全く毒気が無いかと言うとそうでもない。
「公衆の面前で育つ。パンツだけの姿で」
そんな風に歌うのは、私生活のスキャンダラスな面ばかりが取りざたされていたルー一流の皮肉なのだろう。

LOU REED-Legendary Hearts ★★ (2005-04-19 23:36:00)

'83年発表。15作目(ベスト盤を除く)。スタジオアルバムとしては12作目。
前作(『THE BLUE MASK』)が異様に高いテンションと完成度を誇っていたため、本作は少しおとなしく聴こえる。
実際、ルーの詩もなんだか落ち着き過ぎな印象を受ける。
しかし、やさしく歌われる1曲目のタイトルトラックや、⑧、⑪の雰囲気がどうにも好きなのだ。聴いていると「酸いも甘いもかみ分けて」という言葉が頭をよぎる本作は、切れ味の鋭さはない反面、優しい傑作である。

LOU REED-Coney Island Baby ★★ (2005-04-19 23:27:00)

'76年発表。ソロ8作目。スタジオアルバムとしては6作目。
第Ⅰ期RCA時代のラストを飾る傑作アルバム。
全編を通してピンと張った緊張感がたまらない。名曲「KICKS」、「CONEY ISLAND BABY」を含む。特に「KICKS」はシンプルなリフの反復に徐々に凄みを増していくルーのヴォーカルがのり、本作のハイライトと言えよう。

THE VELVET UNDERGROUND-Live at Max's Kansas City ★★ (2005-04-19 23:18:00)

'72年発表。ライヴ盤。
バンドのリーダーだったルー=リードは、本作に収録されたライヴをもって脱退した。
録音はモノラルのカセットテープレコーダーによるもので、「音は良いのか」と問われると、「非常に悪い」と答えざるを得ない代物だ。
それでも本作は録音された当時の雰囲気が生々しくパッキングされているという点において、得がたい作品だといえる。
ルーのヴォーカルはどこかぶっきらぼうで、ギターも投げやりな印象を受ける。やたらと手数の多いビリー=ユールのドラムが耳障りだ。
バンドの終末期、ルーの苦悩がどれほどのものであったのかが、しみじみわかるライヴ盤だ。

HAREM SCAREM-Mood Swings ★★ (2005-04-19 23:07:00)

'93年発表。2ndアルバム。
以前「自分にとってこれが神盤(神のごとく崇め奉りたいほど惚れこんだアルバム)」というスレッドが立ったが、本作こそ私にとっての「神盤」である。
ある時期、HM/HRの音作りがやたらと装飾過多に聴こえ、シンプルなロックやグランジロック、メロコアやファンパンクを聴いていたことがあった。そんな時に「たまにはHRを聴くか」とひっぱり出したのが本作だった。
するとどうだろう。目茶苦茶良いのだ。これが。正直なところ、DEF LEPPARDの『HYSTERIA』並に傑作だと思ったものだ。
メロディアスであり、かつギターのエッヂも効いており、ある意味理想的なHRが体現された本作は、個人的には'90年代に発表されたアルバムの中で(自分が購入した中での話だが)ベスト3に入る出来だと思う。
だが、これだけの捨て曲無しどころか全曲シングルカットOKな作
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JUDAS PRIEST-Angel of Retribution ★★ (2005-04-17 23:33:00)

ははは。doveさんのコメントにちょっとショック受けてたりして。
この作品って、単体じゃ良くないのかなあ。最近の若い人たちって、こういうのはもうピンと来ないのかな?
玄人ではなくても、十分に楽しめるアルバムだと思うんだけれど。駄目ですか?
そりゃあ、確かに他のアルバムを知っていると楽しみは倍増するよね。それは間違いない。
でもそんなもの知らなくたって、本作の価値は全く変わらないと思うよ。ぶっちゃけた話、ロブ復帰作だということを差し引いて聴いたって、JUDAS PRIESTであることを伏せて聴いたって、十二分に格好良いHMだと思う。
あ、doveさんを批判したわけじゃないからね。上記のコメントをきっかけにして頭に浮かんだことをつらつらと書いてみただけなんで。
う~ん。でも若い人達が聴くとぬるいのかなあ(笑)。あ、繰り返しちゃった。

STEVE VAI-Real Illusions: Reflections ★★ (2005-04-17 23:20:00)

ヴァイ節大全開。
大聖堂というか、大迷宮というか。ものすごく複雑に入り組んでいるようにみえて、実は非常にシンプルというか。テクニックばりばりなのに嫌味無く聴けるし。
ビリーは居るわトニーは居るわ。参加メンバーだけで久々に聴くと鼻血が出そうな作品なのだけれど、実際に聴いているとどんどん頭の中がクリアになっていくというか、視界が開けていくような気分になれるとんでもない作品です。

HANOI ROCKS-Another Hostile Takeover ★★ (2005-04-17 23:12:00)

いやあ、素晴らしい出来じゃないですか。これ。
昨日購入したばっかりなんですけれど、思わず車内で繰り返し聴いてしまいました。後部座席の息子と娘からブーイングです。「うるさい」だって。
なんと言っても、事実上の冒頭である2曲目「BACK IN YER FACE」が格好良いですね。マイケルのあの大傑作ソロアルバムを思い出しちゃったな。この曲が確か1stシングルでしょ?その意気や良し!というくらい勢いのあるハード・ロケンローです。
他にも④を聴いて、「ああ、この雰囲気。1stじゃん!」とか、⑧や⑫のハードな楽曲もグー(死語?)だし、⑩や⑰のバラード系もグッときましたよ。
こうして考えてみると、本作はショーだね。緩急もあるし、いくつか山場があるし。
それに、1stから本作までダイレクトにつながるものが感じられるというのも凄いな。やはりHANOIは唯一無比なんだね。
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LOU REED-Live in Italy, September 1983 ★★ (2005-04-10 21:47:00)

'84年発表。'83年9月に行なわれたイタリアでのライヴを収録したもの。
ルーという人はライヴ盤の発表が多いのだが、本作はあまたあるライヴ盤の中でも最高峰に位置する。
音楽性は全く異なるが、RUSHのライヴ盤やDEEP PURPLEの『MADE IN JAPAN』と同様のスリルと興奮を味わうことが出来る点で、私は本作を高く評価している。各曲のアレンジもハードかつアップテンポなものとなっており、HM/HRに馴染んだ耳でも十分に楽しめる。全く不足は無い。
本当に上手いロック職人達が本気を出したら、どんなえらいことになるかをはっきりと教えてくれる名盤である。代表曲が収められているため、ルーを初めて聴く人にも良いだろう。

LOU REED-Transformer ★★ (2005-04-10 01:16:00)

'72年発表。2ndソロ作。
上の方も書いておられるが、デヴィッド=ボウイがプロデュースに関わっている。
1stではまだ本調子ではなかった感があるが、この2ndでルーの創作意欲が爆発した感がある。①③⑤⑦など代表曲を収録し、その他の楽曲もそれぞれ個性的である。
曲調だけを見るとロックとはいえ少しソフト路線なのだが、歌詞はというとこれが逆をいっており、思いっきり過激である。スキャンダラス(陳腐な言い方だが)という表現がピッタリだ。
今では珍しくもないが、ゲイコミュニティについて触れられていたり、アンディ=ウォーホル周辺のいかがわしくも胡散臭い人物達についての曲もある。
音楽とは全く関係ない分野で物議を醸し出したのも本作発表時であった。裏ジャケットには当時の恋人であるレイチェルが映っている。美人だが男性だ。

THE VELVET UNDERGROUND-Loaded(fully Loaded Edition) ★★ (2005-04-10 01:01:00)

『LOADED』自体は'70年に4枚目のアルバムとして発表されているが、ここでは'97年に発表された2枚組の「(スペシャル・ヴァージョン)」をご紹介しよう。
なぜなら、『LOADED』はルーが完成直前にバンドを脱退したため、ダグ=ユールとマネージャーが「仕上げてしまった」不幸なアルバムだったのだが、このスペシャル・ヴァージョンの2枚目では各曲の初期のヴァージョンや異なるミックスが聴け、ルーが意図したところが掴み易いのではないかと思われるからである。未発表ヴァージョンやアウトテイク、デモなども満載で、ファンにとっては嬉しい企画盤であった。
『LOADED』自体の話になると、これは非常にポップな作品である。ルーのキャリアの中でも重要な位置を占める2曲(「スイート・ジェーン」、「ロックンロール」)を含んでもいる。
だが、やはりルーが最後まで関わらなかったためか、ある種の違和感
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THE VELVET UNDERGROUND-The Velvet Underground ★★ (2005-04-10 00:43:00)

'69年発表。3rdアルバム。
まあ色々あって、ジョン=ケイルが脱退してしまったわけだが、そのためか本作には綺麗な曲、ルー一流のノリの良いロックナンバー等が多い。前者の代表が「キャンディ・セッズ」と「ペイル・ブルー・アイズ」、後者の代表が「ホワット・ゴーズ・オン」と「ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト」である。ケイル一人がバンドのアヴァンギャルドな面を担当していたわけではないと言わんばかりの「殺人ミステリー」も面白い。
本作ではケイルの後釜であるダグ=ユールも大人しく良い仕事をしていたのだが・・・。

THE VELVET UNDERGROUND-White Light/White Heat ★★ (2005-04-10 00:33:00)

'68年発表。2ndアルバム。
1stにはリリカルな部分も存在していたのだが、ニコが居なくなった本作はジョン=ケイルの実験音楽的アプローチが大きく取り上げられ、全カタログ中随一のハードさ、ヘヴィさを誇る。
過激。暴虐。暗黒。これらの言葉をいくら並べても表現できない暗いもの、激しいものが本作にはある。
代表曲は1曲目のタイトルトラック及び2曲目の「ギフト」、それに6曲目の「シスター・レイ」。
個人的にはギフトの詩が・・・。内容はあまりに残酷すぎてここでは書けない。

THE VELVET UNDERGROUND-The Velvet Underground & Nico ★★ (2005-04-10 00:22:00)

'67年発表。1stアルバム。プロデューサーとしてアンディ=ウォーホルの名前が明記されているが、まあ、名前だけだ。とはいえ、ウォーホルはスタジオを借りたりレコーディングの為の資金を提供している。
ウォーホルが描いたバナナのアートワークが有名なので、「聴いたことはないが名前だけは知っている」とか「なにかの雑誌でバナナを見た」という人もいるかもしれない。
商業的には全く成功していないのだが、後の世のアーティスト達に与えた衝撃は非常に大きい作品である。ルーの独特な詩世界と秀逸なリフの楽曲群に、ジョン=ケイルの実験音楽的なアプローチが一部絡み、今聴いても先鋭的な音楽が構築されている。
たまにTHE BEATLESの「へルター・スケルター」が一番最初のHMだという意見を聞くが、私は本作の11曲目「ヨーロピアン・サン」も同様のものとして挙げたい。最初期のHMというだけでなく、インダ
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BRYAN ADAMS-18 Til I Die ★★ (2005-03-26 23:45:00)

前作はもろLEPPSだったが、楽曲の質の高さと結構HRちっくな曲の存在で愛聴していた。
それに較べ本作は購入当初ものすごく地味に思えたため、あまり聴きこむことをしなかった。
しかし、ここにきてまた引っ張り出して聴いている。しかもひんぱんに聴いている。
結構良い作品だ。というのが今の感想。前作より土っぽく、それでいてフックを持った楽曲。落ち着いた感じもまた良し。こういうのも良くなってきたねえ。

HOLLYWOOD ROSE-The Roots of Guns N' Roses ★★ (2005-03-26 23:34:00)

'04年の秋に日本盤発表。
アルバム名を読めばわかることだが、このバンドはGUNS N' ROSESの前身である。
HM/HRの歴史上でもかなり面白い存在であり、かなりの注目を浴びていたはずなのだが、誰も書き込まないというのはGN'R自体の存在感が希薄になりつつあるということの証か?
アクセルの人間性及び現在のところ長期間活動休止中というのは問題だが、それでもGN'Rの重要性は揺るぎないものであってほしい。そういう願いを込めて追加させてもらう。
まず1点目。本作はアルバムではない。残された5曲のデモ(うち2曲は既発表曲)に加え、ギルビー=クラークがリミックスしたヴァージョンと、フレッド=コウリーがリミックスしたヴァージョンが加えられ全15曲収録ではあるが、そういうものを指してアルバムとは言えないだろう。しかも、最も生々しくて格好良いのはデモヴァージョンだったりする
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PRAYING MANTIS-A Cry for the New World ★★ (2005-02-19 11:03:00)

'93年発表。3rdアルバム。
発表当時はグランジロック台頭期にあたったため、この出来の良さはほとんど奇跡だった。完全に時代に逆行しているのはもちろん、「自分達の持ち味とはなにか」を徹底的に追求し、みごとに昇華させた。発表当時、本当によく聴いた一枚(グランジもよく聴いていたんだけどさ)。
個人的には4曲目の「LETTING GO」と10曲目の「JOURNEYMAN」にとどめをさされた。この2曲は永遠の名曲だと思う。10~11の終盤の流れも見事。美しすぎる。
残念だったのは本作発表後にVo.のコリン=ピールが脱退してしまったことだ。確か俳優業に転職するとかが理由だった。

BLACK SABBATH-Sabotage ★★ (2005-02-05 17:20:00)

で、こちらは意外とほめている人が多くないことに驚いた。
オジーの存在感、楽曲の良さ、スケール感の大きさ、そして荘厳なイメージ等、全てにおいて名盤であることを主張している。
そしてある意味非常にメタリックでさえあるように感じる。
正直言って、実は本作が1st~6thの中では最も怖い気がする。

BLACK SABBATH-Born Again ★★ (2005-02-05 17:14:00)

結構、ほめている人が多いのに驚いた。
出来のよさについては、同感。
でも、すみません。怖くなかったです(笑)
ギランのVoは(いつもそうだが)決してメロディアスとは言えないが、ダークでヘヴィな作風と良くマッチしている。
HM全盛期前半の時期にあって、なんだか妙に存在感をアピールする一枚。もちろん一聴の価値あり。

NEIL YOUNG-Harvest Moon ★★ (2005-02-05 17:08:00)

この間、息子と2人でスキーに行った時に車内で聴いた。
久し振りに聴いたが、しみじみと良かった。
アコースティックな本作は、あの傑作『HARVEST』の続編と言ってよいだろう。
優しくて、哀しくて、それでいて凛とした強さが垣間見える。アートワークも秀逸。
傑作。

DIO-Master of the Moon ★★ (2005-02-05 16:48:00)

日本盤を購入した。
B誌のレヴューを読むと評価はそれほど高くなかったので、少し小粒な出来だった前作から更にスケール感が減少した作風を予想した。
だが、聴いてびっくり。
今のところ結構な回数を聴きこんでいる。
冒頭は1stの1曲目を思い出させ、なかなかの好感触。そして、続く2曲目が良いのだ。DIOの新譜を聴いて歌メロがすぐに耳に残ったのは久しぶりである。名曲じゃないか?これ。
3曲目以降は十分DIOっぽいのだが、ちと小粒。特に4曲目は歌メロの一部が「HUNGRY FOR HEAVEN」(3rdの5曲目)に酷似しており、懐かしさと同時に複雑な思いを抱いた。だが、総じて飽きずに聴け、理由が良くわからないのだが、たいして異ならないはずの前作より断然好きである。
とはいえ、これがDIOの傑作の1枚ですか?と尋ねられると、無言でうつむくしかない。なによりこれでは最
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ANTHRAX-The Greater of Two Evils ★★ (2004-11-22 22:45:00)

俺はベラドナさんのVoが苦手なので、正直ジョンが歌いなおしてくれて嬉しい。
こんなことを書くと古くからのファンに叱られるのだろうが仕方がない。安心して聴けるのだ。
リリースのタイミングが遅いのでは?という意見もあるようだが、俺はここで出して正解だと思う。前作のオリジナルアルバムが復活作として遜色ない出来だったし、炭素菌騒動も一応落ち着いて、ツアーも長期間頑張り、今の彼等の活動は安定し、かつ充実している。
もう一度エールを送りたい。
「頑張れ!ANTHRAX!」
そうそう。本作品について。「これがスラッシュだ!」という気合の入りよう。走る走る。
HMは個人的にはヘヴィにグルーヴするのも良いけど、走る方が好きだ。名盤。

LOUDNESS-ROCK SHOCK ★★ (2004-11-22 22:34:00)

①は賛否両論あろうが、俺は好きだ。格好良い。
でも、やっぱりオリジナルと同じようにやってもらわなければならないものもある。
それは④と⑥。
少しブルータルなアレンジとなってはいるが、ほぼそのままで納得できる出来だ。
なんといっても5thで受けた衝撃が原体験にあるもので。
②もギターソロがピロピロいっていて「く~っ。これだよこれ!」という感じ。
やはりなんだかんだいってもLOUDNESSは格好良いな。
ただ、一つだけ苦言を呈すると、Voが少し引っ込み気味に聴こえてならない点が気になる。
せっかく熱唱しているのに。

U2-How to Dismantle an Atomic Bomb ★★ (2004-11-22 22:23:00)

某誌によれば、『THE JOSHUA TREE』以来の傑作だとか。
「またまた~。上手いんだから。そういう言い回し」
聴く前にはそう思わないでもなかった。
しかし。
聴いた今ではこう思う。
「そうかもしれない」
まあ、そうであるかどうかは聴いた人が各々判断すればよいだけの話だ。
だが、傑作であるのは疑いない。
まず、1曲目がとてつもなく格好良い。
「VERTIGO」この曲はU2一流のHRな名曲である。
この曲だけでなく、ところどころに1stや2ndの楽曲が持つ雰囲気を、おぼろげに感じることがままある。1stで「OUT OF CONTROL」や「THE ELECTRIC CO.」を、2ndで「GLORIA」を聴いて喜んでいたくちにはこたえられない作品だ。
HRっぽいU2をまた聴けるとはなあ。ただただそれが素直に嬉しい。

SAXON-Lionheart ★★ (2004-10-31 14:29:00)

SAXON、最近アルバムのアートワークが格好良いと思いませんか。
それだけでなく内容も充実していますね。本作も冒頭からかっ飛ばしてくれて、思わず「ウォー」と雄叫びを上げたくなる心地良さです。
タイトルトラックも絶品です。
本作を聴いたら、『KILLING GROUND』が聴きたくなり、続けて聴いてしまいました。あらためて、「良い作品を連発しているなぁ」と感動した次第です。
政則さんが書いた「マンネリズム」は褒め言葉ですね。AC/DCなんかもそうですけど。頑固職人というか、伝統芸能というか。いずれにせよ、SAXONの楽曲がHMの超一級品であるという点は疑いないでしょう。
ここ日本でも売れてくれないかな。

MEGADETH-The System Has Failed ★★ (2004-10-31 14:08:00)

まいったな。
これ、間違いなく「皆が聴きたかったMEGADETH」だよ。
捨て曲も無い。個人的には⑧が他の曲に較べて少し「普通」かなと思えるだけで。
①~③を聴いて何も感じ入ることがなかったら購入は控えた方がいいね。
①は4th以前の作品に収録されていてもおかしくはない作風だ。②はサビのメロディが秀逸で、7thに収録されているメロディックな曲の系譜上にある。
③は前半に歌、後半はリフですっ飛んでいくのは2ndの「あの曲」を彷彿とさせる。
まあ、他の曲も含めて、リフの切れ味が戻ったことと曲の展開が複雑なことはムステイン印の「インテレクチュアル・スラッシュ」が復活したと言って良いと思うし、5th以降の作品で追及してきたメロディアスな部分も良い形で残されていると思う。
一つ気に入らない点があるとすると、音質にもっとシャープさが欲しかったな。ブルータルな
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DEAD END-Ghost of Romance ★★ (2004-10-23 22:10:00)

これを記している現在、ビクターが廉価版を期間限定で再発している。
発売当初、気にはなっていたのだが手がまわらなかったので、今回ようやく本作と次作を購入した。
ものすごく良い。
全体的な完成度の高さを評価すると次作『shambara』に軍配が上がるのだが、特に気に入った楽曲が2曲も入っているという点において、私は本作のほうが好きだ。
「PHANTOM NATION」と「SKELETON CIRCUS」。この2曲は名曲である。
他の楽曲も質は高く、もっと早く知っておくべきだったと思った次第である。

MANIC STREET PREACHERS-Lifeblood ★★ (2004-10-23 21:59:00)

'04年発表。
個人的には、まずは5thに近いこの作風を歓迎したいのだが、本作は単に5thの路線に戻ったというような単純なものではない。
なにより嬉しいのはU2などの影響が垣間見えることだ。それがほどよいスパイスとなり、マニックスが持つ抒情性や哀愁がさらに際立って聴こえる。
全曲、美しく透明感が素晴らしい。特に好きなのは⑤と⑥か。他の曲も聴き込めばますます良さがわかってくるようだ。
アートワークも美麗で秀逸。
名作である。

SILVERTIDE-Show and Tell ★★ (2004-08-29 03:04:00)

'04年発表。1st。
私も5150さん同様、BLACK CROWESに似ているとの印象を持った。
BCの作品で言えば5thの作風に近いか。
アメリカからこういう新人バンドが現れてくることを、切実に待ち望んでいたのだが、ついに現れたことを非常に嬉しく思う。グランジやミクスチャー、メロコアやファンパンクの影響を感じさせない作風は、ようやく王道ハードロックが戻ってきたということを宣言するものである。グランジやファンパンクだって悪くないが、王道ハードロックが全く存在しないのは寂しいしつまらない。
本作は新人のフルアルバムとしては出色の出来だが、それだけではなく7曲目の存在が個人的にはツボだ。文句なしの名曲と思われる⑦を聴くためだけでも本作を買う価値があるのではと思う。最近出てきた新人達は、アルバムトータルで聴くと「すごく良い」が、「この1曲!」というのが欲しいと常々思っ
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BLUE OYSTER CULT-Mirrors ★★ (2004-07-29 16:00:00)

'79年発表。パンクロックの台頭により、恐竜扱いされたバンドの少しもがいている姿が本作に透けて見える。
とはいえ、しげさんが書かれているとおり①はライヴで聴いても素晴らしい。アルバム冒頭を飾るにふさわしいBOCらしい名曲である。もちろん③の出来のよさは言うまでもない。
他の曲の中には一部BOC特有の毒気が足らない物も見受けられる。普通のAORとしては出来は良いのだが。いずれにせよとりあえず捨て曲は無い。
駄作ではない。良質な作品と評価したい。

BLUE OYSTER CULT-On Your Feet or on Your Knees ★★ (2004-07-29 15:47:00)

'75年発表。4作目。ライヴ盤としては1枚目。
上のお二人も語っておられるが、これを聴いてBOCにはまらなければ、それは嘘というものだろう。
マグマが噴出しているかのごとく、熱く、混沌として、制御できないエネルギーの放出の様はただただ心地良い。
HRファンなら一度は聴いておくべきだ。

ANTHEM-Eternal Warrior ★★ (2004-07-29 15:40:00)

はっきり言わせてもらう。
傑作である。
1曲目を聴いて欲しい。凄いぞ。
ミュージシャンにとって「前作を超えるものを作る」というのは大変なことだ。
彼等はやってのけた。
今、世界中を見渡してみても、これほど徹頭徹尾ヘヴィメタルなバンドはANTHEM以外にどれだけいるのだろう。
混じりけ無しのHM。純度100%の超鋼鉄音楽。褒め言葉ではなく、客観的表現として捧げさせてもらう。

BLUE OYSTER CULT-The Revölution by Night ★★ (2004-07-28 23:17:00)

'83年発表。
前半はキーボードの割合が多く、ギターはおとなしめの印象を受けるが、後半はハードでギターが派手な曲が多くなる。
「ニューヨークの冷めた狂気」というのがやはり一番しっくりくる音作りで、楽曲の質は押しなべて高い。①のリフは「BOC印」がばっちり押され、「やっぱこれこれ」という感じ。歌メロのサビもキャッチー。⑦はBOCのテーマソング?⑨で終わるのがなんとも言えず美しい。
必殺の1曲はないかもしれないが、全曲好きだ。そういう意味で名盤。

STONE TEMPLE PILOTS-Core ★★ (2004-06-17 23:38:00)

'93年発表。1st。
タイトルどおりだ。本作で体現されているものがこのバンドの「コア」である。
このデヴュー作からすでに唯一無二の存在であることを宣言している。
ヘヴィで、ポップで、ダークな格好良いロックバンドが彼等だった。
売れることが悪だというなら、レコードなど作らずトイレの中ででも演奏していれば良いのだ。
売れて何が悪い。良いものを作れば売れるのだ。と言わんばかりに、更にポップな2ndを発表したのは痛快であった(その2ndがB!誌で確か60点台だったのも、別の意味で痛快であった)。

STONE TEMPLE PILOTS-Tiny Music... Songs From the Vatican Gift Shop ★★ (2004-06-17 23:27:00)

'96年発表。3作目。
本作は相当な難産の末にようやく発表されている。
製作過程の中では相当ウェイランドと他のメンバーとの間がギクシャクしていた時期もあると聞く。その割には奇跡のように出来が良いアルバムである。
結局2ndから3rdの頃に出来た深い溝は埋まることがなく、5th発表後STPは休止状態になってしまうのだが、逆に言えばよく5枚もアルバムを作ったというべきか。
本作は表現の幅が広がり、ウェイランドの歌メロもポップセンスに磨きがかかっている。楽曲群はヴァラエティに富み、ヘヴィロックの枠組みだけでは収まらないスケール感を主張している。本作をベストに挙げる人も多かろう。私も品質の高さについて異論があろうはずもない。
ただ、聴くのがつらいのだ。ウェイランドの声が非常に痛々しく感じられるのだ。
その痛々しくぞっとするような寂寥感ですら本作の魅力の一部とな
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JUDAS PRIEST-Defenders of the Faith ★★ (2004-06-16 00:09:00)

HMの教科書のようなアルバムです。前作も良い作品なのですが、正直なところタイトルトラックが終わった後の3曲が、「なぜここにこいつらを並べるのだ・・・」という印象を受けたので本作の方が好きです。
本作も前半に比較し後半が若干弱いのですが、それは前半があまりにも強烈すぎるからでしょう。前作ほど「あらら。竜頭蛇尾・・・」という思いをさせられなかったので、アルバムトータルで見ても出来は非常に良いと言えます。
しかし、JPは曲の配置があまり上手くありませんでしたね。IRON MAIDENなんかは名曲と良い曲の間に「そこそこの曲」を紛れ込ませるのが上手ですが、JPの場合「そこそこの曲3連発!」とか「似たようなテンポの曲攻撃!」とかがたまにあるので、もったいないなあと思います。でも、逆にいえば「名曲3連発!」とかをやって「凄え!」と思わせるからそうなってしまうとも言えますが。

JUDAS PRIEST-British Steel ★★ (2004-06-15 23:53:00)

アルバムタイトルを見るといかにもHMなのですが、上で指摘されている方も居られるように、本作は純然たるHM作ではありません。どちらかというと基本的な形はHRです。
また、音が結構きれいに整理されているので、一聴したところスカスカに聴こえないこともない。それもまた違和感を感じる原因かと思われます。
しかし、そんなことはどうでも良いのです。曲が格好良いのですから。
本作はJPには珍しく(失礼!)、捨て曲が無く曲の配置も良く考えられている名作です。この完成度の高さは、管見ながら『PAINKILLER』と『DEFENDERS OF THE FAITH』に匹敵するものと評価しています。これがまた、良い時期に発表されたのでした。時流を先取りすることに秀でていたJPの面目躍如といったところでしょうか(たまに失敗しますが)。

JUDAS PRIEST-Ram It Down ★★ (2004-06-15 23:39:00)

HIGASHIさんの言うとおりだと思います。
「ちょっとポリシーが無いんじゃないの?」そういう見方は当時ありましたね。
閑話休題。本作の内容は悪くないです。だけど個人的にはやはり弱い曲はあるかな・・・と。
あと、⑧はどうでしょうか。発表当時も非難の槍玉に挙げられていたような気がしますが、やはりこういう海老で鯛を釣るような所業はいかがなものかと。蛇足かと思われます。
しかし、正直なところ①及び⑤~⑦の存在だけで私は本作を名盤だと評価したい。特に⑦は聴いていると背筋がゾクゾクします。

VELVET REVOLVER-Contraband ★★ (2004-06-05 09:20:00)

あ、そうそう。肝心なことを書き忘れていたけれど、本作は傑作だ。
スラッシュのギターワークはここ10年間で最高のリフとプレイだ。ダフのうねるベースも絶品。マットの上手さは改めて言うまでもない。
必聴。俺はしばらくはこの1枚だけでいい。

UFO-You Are Here ★★ (2004-06-01 00:04:00)

'04年発表。
『現在地』というタイトルが泣かせる。
ヴィニーはギターに味が出てきたねえ。上手い。
でも個人的にツボにはまったのはリズム隊の仕事かな。ジェイソン。しびれるね。
それにしても本作発表時のピート=ウェイのインタヴューは大爆笑ものだったな。近年稀に見るロケンローなお言葉満載の名インタヴューだった。間違いなく酒飲んでいるし、ところどころになんの脈絡も無く挿入される「俺は危険な人生を歩んできたんだ」とか最高だ。自分が離れていた時期の諸作品についてもやたらと冷淡なのはお約束。しかも「WAYSTEDはアメリカじゃUFOより売れていたんだ」だって。
というわけで、本作を聴いて気づいたんだがUFOはピートです。この人のキャラでもっています(笑)。

THE DATSUNS-Outta Sight/Outta Mind ★★ (2004-05-31 23:45:00)

'04年発表の2nd。
本人達がインタヴューの中で言明しているとおり前作はファストな曲が多かった。その前作に較べると、本作はぐっと音楽的引き出しの数が増えている。
冒頭はさすがに勢いのある曲が配されているが、それにしたってグイグイ押すだけの曲ではない。歌メロがメロディアスで、なかなか一筋縄ではいかない。
この1曲目で得た印象は、結局のところアルバム全体の印象でもある。
個人的には「単なる1stの延長線上にある作品」を期待していたので、この聴き込みに耐え得る作風は以外だったのだが、何回か聴いて今は大いに満足している。
2ndでこんな作品出すようじゃ、末恐ろしい。このバンドは化けるぞ。きっと。

PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅱ ★★ (2004-05-31 22:15:00)

'78年発表。ソロ2作目。全英10位、全米45位。
1stで身辺整理はすませたとばかりに、本作はロバート=フリップのプロデュースのもと、より独自の世界を構築している。
楽曲自体はピーターが書いており、フリップ色が強いかと言うとそうでもない。しかしフリップは1st同様かなり気持ち良さそうにギターを弾いている。また、おそらくトニー=レヴィンだと思うのだがベースもブンブンいっている。そのせいか、ピーターのソロの中でも比較的ロック色が濃いような気がする。
①はプログレ・ハード・ポップな名曲。⑤はフリップのメタリックで引き摺る様なギターが印象的。個人的に本作で最も好きな曲。
ワールドミュージック傾倒以前の作品では本作と前作は甲乙つけ難い。名作。

U2-War ★★ (2004-04-20 00:16:00)

'83年発表。3rd。
ゴリゴリと硬質な作風は、初期のU2の到達点とも言える。
叙情的でもあるメロディは、しかしひたすら閉塞感に満ちており、すぐにもそこから逃げ出さなければ押しつぶされてしまいそうな気にさせられる。
U2のカタログの中でも、最もヘヴィでシリアスな1枚と言えよう。そして冷え冷えとしており硬いのだ。北極海に浮かぶ氷山や、ほうき星の核のように。

U2-Zooropa ★★ (2004-04-20 00:05:00)

'93年発表。『ACHTUNG BABY』からあまり間をおかずに発表された本作は、個人的にはU2の諸作品の中でも最も過激な1枚と位置付けている。言うまでもなく、初めてU2を聴こうとする人は本作を最初に手にとってはならない。
前作から導入されたデジタルなアレンジが本作からさらに支配的になり、完全にエレクトロ・ポップの世界が展開されている。あの大ヒットした前々作をU2作品の標準規格に据えて考えると、本作は悪夢以外の何物でもなかろう。
しかし、「U2とはこうあるべき」みたいな思い込みをなくして聴いてみると、これもまためくるめくU2ワールドなのだ。
本作のキーワードは「やりたい放題」である。あまりにもシリアスかつカリスマティックな存在に祀り上げられてしまった自身を、前作で少し茶化してみた。しかしそれでも大真面目すぎたため、本作では羽目を外してみたという具合か。作り手側にとっては
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PETER GABRIEL-Peter Gabriel Ⅰ ★★ (2004-03-26 22:30:00)

'77年発表。ソロ第1作目。
実際にはアルバムタイトルは単に『PETER GABRIEL』と付けられており、「Ⅰ」は便宜上付されているにすぎない。それは4作目まで踏襲される。要するにソロ1作目から4作目までは皆『PETER GABRIEL』なのだ。
まあ、ともあれ1作目。GENESIS脱退後初めての作品なのだが、本作は「身辺整理」の意味が込められている。牧歌的、マザーグース(寓話)的な部分はGENESISを強く想起させる。それでいて様々な新しい要素も含んでおり、それらがピーター一流の調理法によって料理されている。本作から3作目まではロバート=フリップとトニー=レヴィンが参加し、バックアップも万全である。一見地味な印象も受けるが、間違いなく名作であると断言したい。
①・②・⑨などの名曲を含み、他の曲も完成度が非常に高いのだが、やはり④が本作の最重要曲であろう。この人を喰っ
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PETER GABRIEL-Up ★★ (2004-03-25 22:48:00)

'02年発表。'00年の『OVO』を挟み、『US』から10年後に発表されたソロ作7枚目。
①を聴いて暗然とした。
結局この人はずーっと闇の中だったのだ。この1曲目の印象が強すぎて、私の中の本作の位置付けは「陰惨なアルバム」という印象が拭い去れない。
とはいえ、あまりに痛々しすぎようが、暗い闇に沈みこんでいくような感覚に襲われようが、アルバムの完成度はやはり高い。『US』の裏側が本作と言えるが、ネガティヴな感覚に満ちているわけではない。暗い部屋の中で、月光に照らされ鏡に映った顔は、やはり決然とした意思に満ちている。ピーターは救われてはいないが決して負け犬ではないのだ。
唯一⑥がやや皮肉っぽくてポップだが、この曲は是非みのもんたさんに捧げたい。人間、たまには反省することが必要だ。誰でもそうだが。


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