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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 151-200
PETER GABRIEL-Us
PETER GABRIEL-So
R.E.M.-Out of Time
TOAD THE WET SPROCKET-Dulcinea
BIG COUNTRY-The Crossing
U2-All That You Can’t Leave Behind
U2-Pop
U2-Achtung Baby
STEELY DAN-Aja
R.E.M.-Monster
R.E.M.-Automatic for the People
BRIDES OF DESTRUCTION-Here Come the Brides
SKID ROW-Thickskin
MANIC STREET PREACHERS
THE DARKNESS-Permission to Land
CATHEDRAL-Caravan Beyond Redemption
DAVID BOWIE-Reality
BAD MOON RISING-Blood
THE WILDHEARTS-The Best of the Wildhearts
AC/DC-Ballbreaker
SODOM-Code Red
DAVID BOWIE-Heathen
DAVID BOWIE-1.outside
DAVID BOWIE-Eart Hl I Ng
SONIC YOUTH-Dirty
SONIC YOUTH-Goo
QUEENSRYCHE-Tribe
RAGE-Soundchaser
HUGHES TURNER PROJECT-Hughes Turner Project 2
DEEP PURPLE-Bananas
IRON MAIDEN-Dance of Death
OASIS
OASIS-Definitely Maybe-Live Forever
OASIS-Heathen Chemistry-Little by Little
OASIS-(What’s the Story) Morning Glory?
JEFF BECK-Jeff
DAVID BOWIE-1987: Let's Dance: Montreal, QC, Canada
DAVID BOWIE-Low
AC/DC-Highway to Hell
THIN LIZZY-Live and Dangerous
QUEENSRYCHE-Rage for Order
BAD COMPANY-Straight Shooter
MOTT THE HOOPLE-All the Young Dudes
MR. BIG-Deep Cuts: The Best of the Ballads
URIAH HEEP-The Magician's Birthday
ROLLINS BAND-Weight
RATT-Invasion of Your Privacy
PEARL JAM-Tokyo,japan March 3rd 2003
JEFF BECK-Wired
LOU REED-Rock'n'roll Animal
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発言している2曲を連続再生 - Youtube



PETER GABRIEL-Us ★★ (2004-03-25 22:37:00)

'92年発表。ソロ6作目。
'89年発表の『PASSION』を挟み、実に6年ぶりのオリジナルアルバムであったのだが、この作品には騙された。
何がって?
作品の質や内容に関しては文句無い。それどころか、私は本作こそが彼の最高傑作ではないかとさえ思っている。ピーターの離婚がきっかけとなって自閉症気味になってしまった娘さんへ「どうか僕と話をしてくれないか」と語りかける①、前作『SO』のヒットシングル「SLEDGEHAMMER」を想起させる④、沈み込むような歌詞ではあるが、淡々とした歌声が徐々に叙情性を増してきて深い感動を呼ぶ⑦、寓話的でポップな⑨、他の曲もそれぞれ非常に味わい深く、ここの楽曲及びアルバムトータルで見ても非常に完成度が高い。
では、何に騙されたのか。それはこの作品に漲るポジティヴな雰囲気にだ。
私はてっきり彼が救われたのかと思ったのだ。
そうじ
…続き

PETER GABRIEL-So ★★ (2004-03-25 22:22:00)

5作目のソロアルバム。'86年発表。
良くは知らないが、おそらく彼のソロ作の中では最も売れたのではないだろうか?
①と②、③、⑦は凝ったヴィデオ・クリップも作られ、耳に聞覚えのある方も多いだろう。
私は②のヴィデオ・クリップを見て、この人にはまった。
作風でいうと彼のソロ作の中では最もポップであり、かつメジャー感が色濃く漂う。わけも無くスケールが大きく感じられたりもする。
ちなみに③のヴィデオ・クリップは2種類あり、私はケイト=ブッシュと抱き合って回りながら歌うヴァージョンが好きだ。
でも、この作品の本質は①や⑥なのだと思う。②や⑦のようなヤケクソ気味の明るさは、この人が背負っているものの裏返しなのだ。よく笑う人ほど、実は人一倍寂しがりやなのだ。

R.E.M.-Out of Time ★★ (2004-03-13 00:00:00)

'91年発表。WB発第2弾。
底抜けに明るい①から始まる本作は、全体を通して明るく溌剌とした作風。だがその明るさが空々しかったりもするちょっと一筋縄ではいかない作品。
などと言いつつ、実際のところは⑥にとどめをさされていたりする。「笑顔輝く幸せな人々」。歌詞の内容はともかくとして、メロディが凄く綺麗。
名盤。

TOAD THE WET SPROCKET-Dulcinea ★★ (2004-03-12 23:48:00)

'94年発表。
アメリカという国は面白い国で、グランジの旋風が吹き荒れる一方でTOAD~のようなメロウなメロディを奏でる正当派ロックバンドがしっかり売れていたりする。R.E.M.もメランコリックな楽曲とハードな楽曲を同居させた作品を、本作と同時期に発表して売れていた。
①も良いが③が最も好き。AFNでよく流れていた。
'90年代はHR/HMの暗黒時代のような捉えられ方をされているかもしれないが、その影には本バンドやCOLLECTIVE SOUL、SOUL ASYLUMのようなバンドが存在していた。ロック全体でみると決して悪い時代ではなかった。

BIG COUNTRY-The Crossing ★★ (2004-03-12 23:38:00)

'83年発表。記念すべき1stアルバム。
今現在BIG COUNTRYのことを覚えている人がどれほど居るのかわからないが、'80年代に洋楽に関心を持っていた人なら、間違いなく1曲目は耳にしたことが有ると思う。聴けば絶対に「ああ、この曲知ってる」と思うはず。
スコットランド民謡調のフレーズを全世界に鳴り響かせたのは凄い。2nd以降の諸作は知らないが、この1stは間違いなく名盤。'96年にデジタルリマスターされて再発しているので、興味を持った方は是非。

U2-All That You Can’t Leave Behind ★★ (2004-03-12 23:28:00)

「どうしても捨て去れないもの」っていう言い回しが泣かせる。
1曲目は素晴らしい名曲。まさかもう1度このような曲に巡りあえるとは。
テクノっぽさを手法の一つとして用い前作までに獲得したものを残しつつも、自分自身の模倣に陥らずに自らの核を掴み取った名作。

U2-Pop ★★ (2004-03-12 23:22:00)

初めに聴いた時は「おやおや」と思ったね。
でも『ZOOROPA』で慣らされていたし、軽い失望はすぐに雲散霧消していった。
最初の3曲も良いけど、⑥が大好き。
何をやってもU2はU2ということがよりはっきりした作品。

U2-Achtung Baby ★★ (2004-03-12 23:18:00)

そうそう。ykさんが言うとおり、ここでファンの入れ替えがあったね。
俺の知り合いもここから先の作品を聴かなくなった。
良い曲が多いし、物凄くど派手にイメージチェンジを図ったのに、U2らしさはしっかり残されているという、奇跡のようなバランス感覚を誇示した作品。
個人的に一番好きな曲は④かな。
しかし、このバンドってなにやるんでも真面目だよねえ。マクフィストにしたって「肥大化・偶像化したロックスターのパロディ」を真剣にやって、なんだか訳わかんないことになってた。結局みんな絶賛するしかなかったという。U2らしいや。

STEELY DAN-Aja ★★ (2004-03-11 01:02:00)

'77年発表。
まあ、これしか持っていないのだが。それでも書かせて欲しい。
HM/HRを聴くようになってからしばらくは、意味も無くポップや邦楽を蔑むような目で見ていた。中でも(本当に全く理由が無いのだが)大嫌いだったのが「大人の雰囲気漂うお洒落なポップソング」だった。例えば本作のような。
年齢を重ね、色々経験すると良いことが一つある。物事を測る尺度が複数手に入れられることだ。
それでSTEELY DAN。大人っぽくてお洒落だが、全く手が抜かれていない。特に本作は腕っこきのスタジオミュージシャン総動員だ。「あのシンバルの音は、なかなか良く叩けたと思うんだ」とかいう発言を目にすると、ポップ職人の心意気というものを感じてしまう。
何が対象にしろ、真剣に作られて血が通ったものを目にすることは嬉しいものだ。アジアに対する誤まった理解は大目に見るとして、本作はなかなかに
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R.E.M.-Monster ★★ (2004-03-11 00:43:00)

'94年発表。
1曲目の冒頭、ノイジーなギターが「ジャーン」とかき鳴らされた瞬間に私は本作に惚れていた。
前作と比較すると何か「ギラギラ感」が増したような気がする。意味も無くU2の『ACHTUNG BABY』を想起する。
1曲目も良いが、私にとって本作で最も重要な曲は9曲目「I TOOK YOUR NAME」だ。何年も前に研修で奈良に滞在していた時、商店街の角にあるCD屋でBGMに流れていたのを聴いた。「あれ?この曲なんだっけ?俺、知ってるぞ」一瞬、R.E.M.だとわからず、やけにヘヴィでルーズなリフに聞き惚れた。今でもこの曲は大好きだ。何を歌っているのかは知らないが。

R.E.M.-Automatic for the People ★★ (2004-03-07 20:02:00)

'92年発表。ワーナーブロスからの3作目。
おそらく大ヒット作ということなんだと思う。ビルボードで何位を取ったかは知らない。
彼等のことを「世界で最も重要なバンド」だとは思っていないし、「僕達にはR.E.M.が居る」ことなどどうでもいい。そもそもどうしてあんな青臭いコピーを書いて平然としてられるのか。
R.E.M.はただのロックンロールバンドだ。それ以上でもそれ以下でもない。
本作はギターの歪み具合が絶妙で、曲のメロディも素晴らしい。全体的に暗いトーンが支配的課と思えば、要所々々で明るいメロデイを持つキャッチーな曲も配され、全体的を通して聴きやすい。非常に優れたロックアルバムだ。
①・②・③の冒頭のロック3曲も良いが、④の泣けてきそうになるバラードも良い。他の曲も重いものからメロウなものまで押しなべて完成度が高い。
彼等のことをお洒落でひねたポップバン
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BRIDES OF DESTRUCTION-Here Come the Brides ★★ (2003-12-29 16:27:00)

これ、いいよぉ~。
確かに一撃必殺の大傑作ってなわけではないけれど、じわじわ利いてくる良作だね。
冒頭のスピードナンバーが気に入れば、もうBODの虜でしょう。
Voのロンドンはかなりの個性派。1曲目の東洋音階風で微妙に難しいメロディも、まったく危なげない。良いパフォーマーだと思う。
ニッキーのコメントでは、なんだかこのバンドに関してはしゃかりきになって働くつもりはないようなことを言っていたけれど、是非ライヴをやるべきだし、馬車馬のように働くべきだと思う。
頂点取れんじゃないの?下手するともう一度。

SKID ROW-Thickskin ★★ (2003-11-01 00:29:00)

この前C3さんと意見交換したときに、「おそらくゴリ押し感のない3rdのような作風」ではないかとの予想を立てた。
聴いてみて、半分当たったが半分外れたことがわかった。
ゴリ押し感、あります。ヴォーカルには。
新しいVoは結構頑張っていると思う。声質もバズに似ているのではなかろうか。正直言って「Voが弱い」という印象は、数度聴きなおした今でも持っていない。ソリンジャー。悪くない。
加えて、1stの頃に戻ったかのような楽曲が数曲収録されており、これらは総じて魅力的。こういうものを聴かせてくれるのなら、バンド名がどんなものであろうと私は彼等を支持する。
しかしだ。最後に駄目出しするが、アルバムの主体となる3rdの路線を引き継ぐかのような曲は、かなりメロディが弱い。3rdで見られたグイグイ聴き手を引っ張る強引さがない。そういう意味ではインストゥルメンタルに「ゴリ押し感
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MANIC STREET PREACHERS ★★ (2003-10-26 23:28:00)

GEORGEさんも仰るとおり、1stだけはHRとして聴いてもよい作風です。
1曲目が素晴らしく格好良い曲で、他にも佳曲が多数収録されておりました。
彼等は存在自体が面白く、1st発表前に「1stをチャートの1位に送り込んで解散だ!」と発言し物議を醸し出しました。意地悪なマスコミが「おいおい。冗談でしょ?」と揶揄したところ、「ふざけんな。マジだ!」とリズムギタリストでヴィジュアル方面及びイデオロギー担当のメンバーが自らの腕に刃物で「4REAL」(だったと思う)と刻んだ事件もありました。
1stは残念ながら1位にはならず、「まさか2ndを作らないよね・・・」と一部(大部分?)の人々は解散することを予測していたのですが、彼等は2ndを発表。当時は「禁断の2nd」と呼ばれ、ここ日本でも「マニックスを解散させる会」などが発足したりもしました。
2ndは質は低くないのですが、
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THE DARKNESS-Permission to Land ★★ (2003-10-16 00:17:00)

'03年発表。1st。
いやあ、嬉しいねえ。全く。
一言で言うと、王道HR以外の何物でもないね。だけれども、Voのファルセットが効果満点で、凄く「キャラが起っている」。このヴォーカリストの存在感だけで、本作の成功は約束されたようなものではなかろうか。
いかがわしく、猥雑で、バッタもん臭くて(類義語反復か?)、それでいて格好良い。ジャスティンについては俺はQUEENのフレディよりエアロのスティーヴンを想起したね。なんか顔が似ているし。
なんかお馬鹿なアートワークも含めて、俺は本作を支持する。この'70年代臭さがプンプンするHRがイギリスで売れていることに乾杯だっ!

CATHEDRAL-Caravan Beyond Redemption ★★ (2003-10-12 03:46:00)

'99年発表。5th。
2nd以降の彼等独特のキャッチーさを加えた諸作品の中にあって最高の出来と評価している。個人的に最も好きな作品。
ただ、GEORGEさんも上でおっしゃっている様に、ドゥ-ムを求めると肩透かしをくらう。かといって普通のメタルかというとそのおどろおどろしさに圧倒される。そういった見方からすると、意外とレコード会社は売り方に苦慮したのではなかろうか。なんとなくこのへんの展開がMEGADETHに似ているなとも思う。
とはいえ、私もパクネさんと同意見。異界への扉を叩く気があるのなら、本作が一番敷居が低い。

DAVID BOWIE-Reality ★★ (2003-10-12 03:33:00)

'03年発表。オリジナルスタジオアルバムとしては26枚目だそうな。
作品の基本的なトーンは前作と共通する。個人的な感触ではポップ感が(前作比)約2割増しってところだろうか。
落ち着いて聴けるし、ボウイ独特の節回しというか「切れているところ」も堪能できる優れた作品と評価できよう。
この人、本当に『'hours...'』で悟りを開いたんだろうか。
ただ、日本盤ボーナストラックの⑫は蛇足かも。カヴァーとして非常に出来が良いのは認めるが、大作⑪で聴き終えたほうが製作者の意図をより良く汲めると思う。⑫で終わると作品の印象が結構違ってくる。やたら明るいというか。

BAD MOON RISING-Blood ★★ (2003-10-03 22:32:00)

'93年発表。2nd。
書き込みもされていないし、なんかあまり評判も良くない。
だが、昨日中古盤屋で見つけ、思わず購入してしまった。
う~ん。確かに決めの1曲に欠けているような気はするが、私は結構気に入った。
傑作と言い切ることには躊躇をおぼえるが、これは明らかに駄作ではない。ブルージーなHRで、前作より少し湿り気を帯び翳りがある。
本作は時代に迎合しているだろうか。確かに当時はピッカピカの笑顔でど明るいアメリカンHRなどを演奏したら背中を刺されるような雰囲気はあった。だが、本作に漂う「翳り」はグランジロックで括られたバンド群が表現しようとしていたものや、生き残りを賭けたHMバンドが怒りや、ヘヴィさとともに体現しようとしていた「ダーク」さなどとは本質的に違うと思う。
もともとこのバンドにはブルーズの影響が少なからず見えていたことを考えると、ブルーズの暗
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THE WILDHEARTS-The Best of the Wildhearts ★★ (2003-10-02 01:21:00)

うん。このベスト盤は良いね。確かに全て聴き所だと思います。
彼等の特徴はハードなギターサウンドを基調にしつつも、かならず歌メロにキャッチーなサビが入るところ。ハードでありながらポップであるという、非常に贅沢なバンドです。
才能はあるんだけれども、なかなか継続的な活動を行なえないバンドの経営状況が恨めしい。

AC/DC-Ballbreaker ★★ (2003-10-02 00:59:00)

'95年発表。
曲に問題はないと思います。はっきり言いますが、リック=ルービンのプロデュースに問題ありでしょう。この人、確かWOLFSBANEの作品でもこじんまりとした音作りをしていませんでしたっけ。
AC/DCには生々しい音やラフな音作りがお似合いで、そういう音作りだからこそ曲中の「空間」というか「隙間」も生きるのに。こんなに整理されて綺麗に小さくまとめられた音じゃ、曲が可哀相です。と、いうわけで皆さん。本作を聴く時にはせめて大きな音で聴きましょう。

SODOM-Code Red ★★ (2003-10-02 00:47:00)

'99年発表。
実はこういう音楽の熱心な聴き手とは言えないのだが、たま~に聴きたくなるのも事実。正直なところ聴いていてSLAYERの「あのアルバム」を思い出した。
とにかく激烈であまりにも暴力的な音ゆえ、例え「あの野郎、ぶっ殺してやる!」と怒りに煮えたぎっていても、本作を聴くと逆に怒りが収まってしまいそうな気がする。「ま、いいか。なんか、すっとしたわ」とか。
とはいえ、HMを聴くと暴力的になる。とか。あの殺人犯は事件を起こす前にHMを聴いていた。とかで下らない議論になるのは何故なのかねえ。はっきりいって関係ないと思う。ただの偏見だよねえ。だって、ある殺人犯が事件の直前に聴いていたのが某局の『みんなの歌』だったらどうするよ。多分どのマスコミもそのことを騒ぎ立てないんじゃないかな。

DAVID BOWIE-Heathen ★★ (2003-10-02 00:27:00)

'02年発表。
『異教徒』と名付けられた本作は、前作同様これまでのキャリアを総括するような安心して聴ける作風となっている。常に何か別のものを生み出そうとして躍起になっていたボウイは、もうここには居ない。だが、色々なものを犠牲にして、血を吐きながら獲得した「音」がここには惜しげもなく並んでいる。創るべき人が創るべくして創りえた、小さくも広大な音世界。
老成などしちゃいない。ボウイはボウイだ。

DAVID BOWIE-1.outside ★★ (2003-10-02 00:09:00)

'95年発表。
コンセプトとストーリーをひねりすぎて、ギャグ一歩手前となってしまった悲劇の作品。
とはいえ音楽性は次の作品のはっちゃけぶりを暗示するようでもあり、なかなか興味深い。
個人的には本作の肝は「THE HEARTS FILTHY LESSON」が収録されている所に有る。
映画『SEVEN』のエンディングに流れるこの曲は、映画を観終えてささくれだっている私の神経を、ビシリと刺激した。誰だよ、これ。エッ!ボウイなの?
今でも格好良く、切れまくっている曲だと思う。

DAVID BOWIE-Eart Hl I Ng ★★ (2003-10-02 00:02:00)

'97年発表。
正直、本作でのボウイはコンセプトをうだうだと考えるのを止め、単純に自分の興味のおもむくままに音楽を作っている。それが結果的に今の自然体のボウイを生み出した。本作でボウイは自らのキャリアの寿命を延ばすことに成功したのだと思う。
音楽性はなんのひねりも無いジャングルビートに、ポップなメロディとたまにノイジーなギターが乗っかるというもの。それが格好良い。それが気持ち良い。
前作が、やけに力が入っているんだけれどちょっと方向性がトホホなんじゃないか?という作品だったので、この転身を私は当時も今も高く評価している。
といっても前作(『1.OUTSIDE』)も嫌いじゃないのだけれど。

SONIC YOUTH-Dirty ★★ (2003-10-01 23:47:00)

'92年発表。8作目。
NIRVANAの大ブレイクが影響して、彼等のキャリアの中でも最大の異色作となったのが本作。
6作目の『DAYDREAM NATION』収録の「TEEN AGE RIOT」と双璧をなす(彼等にしては)ポップかつキャッチーな曲である「SUGAR KANE」が聴ける本作は、私個人としては彼等の最高傑作であると信じて疑わない。もちろん、真性SONICファンを自認する方々に言わせれば、「これを最高傑作だなんて。わかっていないね」というところかもしれない。
バンド自身も本作を最後にこの路線からきっぱり決別。9作目では『SISTER』(5作目)の頃の音作りを想起させる作品を発表した。
「SUGAR KANE」はアーノルド=シュワルツネッガー主演映画である『END OF DAYS』にも収録されている。「おお、この曲の良さを忘れられない人が居たのか!」と少し
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SONIC YOUTH-Goo ★★ (2003-10-01 22:32:00)

'90年発表。7枚目。
僕はこの作品と6th、8thが好き。本作も含めてSONIC YOUTHが最もHRっぽい音作りをしていた頃の作品だから。
本作では「TUNIC(SONG FOR KAREN)」と「MILDRED PIERCE」に衝撃を受けたなあ。前者は聴きながら、子供の頃飼っていた亀が居なくなっちまって、探してもみつからなくて、半年ほど後に食器棚の裏からミイラ化して発見されたのを思い出した。それと、夜の7時で暗くなっているのに、職場の前の道路でカラスがギャ-ギャ-鳴いていたこととか。なんかそういう、そこはかとなく嫌な感じ。
後者は早朝に気持ちよく車を飛ばしていたら、突然目の前に車に轢かれた猫の死体を見つけて急ブレーキを踏むような感覚を味わえます。最後に驚いた。この手の展開って最近は珍しくもないんだろうけど、当時は「凄い嫌なものを聴いちゃったな・・・」と少しビビリま
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QUEENSRYCHE-Tribe ★★ (2003-09-28 04:29:00)

ちょっと暴言を吐きます。
ここにきて実は『THE WARNING』以降の作品が全て揃いまして、本作に至るまでを『HEAR IN THE~』や『Q2K』も含めて聴きなおしてみたのですが、正直なところこのバンドは『PROMISED LAND』で完成させた形を今に至るまで深化させているのだなと感じました。
いや、なにを言いたいのかというと『HEAR~』や『Q2K』は別に問題作でもなんでもないのではないかと。『Q2K』にしたって『EMPIRE』と通ずるところがあるような気がするし。
上の方々はさすがに熱心な聴き手のようで、非常に的を得た評価をされていると思います。このバンドは最盛期の作品においてですら一聴して即良さがわかるという作風ではなく、聴き手に聴き込みを要求しております。非常に聴き応えのある良質な作品を届けてくれており、それは本作も変わりありません。
私も今さら『O
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RAGE-Soundchaser ★★ (2003-09-28 03:50:00)

クトゥルフ神話に題材を求めた割には、凄く元気で妙に明るくて笑ってしまった。
だがそれはそれとして、今回も印象的なリフ、メロディ、フック満載の高品質作となったのは疑いない。
HMの剛直な部分とメロディアスな部分を余さず表現し、曲展開はちょっぴり複雑、リズムギターはザクザク、ギターソロは流麗なものを聴かせてくれるというこのバンドの持ち味は今回もバッチリ生かされています。
なんか3rd~4thのころのMEGADETHに少し似てないかなあ。もちろん褒め言葉として。
HMを聴きたければこれを聴きな!ってなところですかね。う~ん。やっぱこのギター聴いていて気持ち良いなあ。傑作!

HUGHES TURNER PROJECT-Hughes Turner Project 2 ★★ (2003-09-28 03:37:00)

いや、誰かが必ず書き込んでくれていると信じていたのだが。
発売後1ヶ月ほど経つのだが、私が最初になってしまうとは・・・。そんなに反響がなかったのだろうか。
あのね。素晴らしい作品です。前作の焼き直しでなく、2人のプロジェクトとして独自の方向性で新しい魅力も作り出してきているし。「単に上手い奴が2人で歌っている」っていうんじゃなくて、超強力なツインヴォーカルが堪能できるとともに、しっかり2人の個性が浮き彫りにされた楽曲もあります。
妙に現代性を意識せず、かつ古臭く感じさせないという絶妙な匙加減で作られた楽曲群はお見事!曲の並びも良く考えられていて、聴き始めると止まりません。文句無く王道HRの傑作でしょう。
是非聴いて下さいね。いや、本当に。冗談じゃなくて。

DEEP PURPLE-Bananas ★★ (2003-09-28 03:21:00)

一言で言うと、どの楽曲も良く練りこまれてフック満載の素晴らしい作品である。
モーズ加入後の最高傑作であることは間違いなく、ジョン=ロードの不在もマイナスとはなっていない。
個人的にはタイトルトラックのような楽曲をせめてもう1曲入れてくれれば、と思わないでもないが、それはタイトルトラックが素晴らしい緊張感を孕んだ名曲だからだ。ギターとオルガンのバトルはこのバンドの十八番で、それをしっかり「売り」として認識されているのは嬉しいし、もっと聴かせて欲しい。
このバンドに問題が一つあるとすれば、それはギランがあといつまで歌えるかということだ。新作リリースのペースをもっと上げて欲しい。
さすがの私も、ギランが居なくなったこのバンドをDEEP PURPLEとは呼べない。

IRON MAIDEN-Dance of Death ★★ (2003-09-28 03:07:00)

2003年発表。13枚目のスタジオアルバム。
アートワークのメインテーマは『死の舞踏』で、中央に死神に扮したエディが立ち、踊りの輪の中に入るよう手を差し出している。向かって右端に最も手前に居る女性も虚ろな目で我々をいざなう。
音的には『THE NUMBER OF THE BEAST』(3rd)以降に構築したこのバンドの持つあらゆる面を総括したような印象を受けた。個々の楽曲についてはすでに上で様々な方が触れているので、ここで全てについて改めて論じないが、①は「ACES HIGH」を彷彿とさせる名曲である。実のところ、このバンドは必殺の一撃を1曲目に持ってくることは少なかったりする。意外と、「疾走感はあるのだが、ややラフ、あるいは少し大味、もしくはちょっと複雑」な楽曲が多い。そんな中で、本作の幕開けは『POWERSLAVE』、『FEAR OF THE DARK』に似ている。
…続き

OASIS ★★ (2003-08-19 23:40:00)

これも、「やっちゃった」ってなところですかね。
LOU REEDに引き続き、またもや非HR/HMで追加してしまいました。
METALLICAのラーズが好きだからとかどうとかというのは関係なく、良いバンドです。
個人的には2ndが最も良い楽曲が揃っており、そこそこハードで一番好き。次が5th、その次が1st、その次に3rdで4thは未購入(妹のをさらっと聴かせて貰ったのだけれど、なんかピンとこなかった)といった感じ。
よかったら、聴いてみてください。

OASIS-Definitely Maybe-Live Forever ★★ (2003-08-19 23:35:08)

衝撃のデヴュー作の3曲目。
正直話題になった「SUPERSONIC」なんかよりもこの曲の方がピンときた。
歌メロが目茶苦茶切ない、名曲。
カラオケで歌おうとするとしょぼいけど。

OASIS-Heathen Chemistry-Little by Little ★★ (2003-08-19 23:30:35)

現時点での最新作中、最もお気に入りの一曲。
なんか寂しげで儚げで、それでいて優しいメロディがたまらなく心地良い。歌詞の内容はちょっぴり後ろ向きだけれども。
こういう曲が書けるなら、これからも応援していく。

OASIS-(What’s the Story) Morning Glory? ★★ (2003-08-19 23:24:00)

'95年発表。2nd。
OASISについては、この2ndアルバムに限って言うとHRバンドと考えても良いんじゃないかと思う。そもそも「ブリットポップ」なんぞという訳のわからないムーヴメントの一翼を荷わされて、本人達は実は良い迷惑だったのではなかろうか。ポップバンドじゃねえって。OASISは。ロックバンドだ(ポップバンドを馬鹿にするわけではないのだが)。
1曲目「HELLO」で軽くジャブをかました後、2曲目「ROLL WITH IT」はハードになったビートルズみたいだ。ここから先はもう誰にも止められない。名曲がずらりと並ぶ。
特に10曲目「MORNING GLORY」。これはハードな良い楽曲。
この2ndで完全に天下を取ってしまったため、本人達は未だにこの作品を超えることが出来ないでいる。最新作『HEATHENCHEMISTRY』は少し頑張った(というか開き直った)が
…続き

JEFF BECK-Jeff ★★ (2003-08-19 23:07:00)

ここんところずーっと聴いている。
だけれども全然飽きない。
『WHO ELSE!』以降のデジタルビートを背景に持つ路線を、今作も踏襲しているのだが、もう"デジタルビートに印象的なフレーズをのせる"などの次元ではないな。この人の音楽は。
デジタルビートのリズム中に、がっちり「ジェフ印」が刻印されたフレーズをグリグリねじ込むっていうのが適当な表現か。
同一路線を歩む方法としては、同じことを質を下げずに続けていくという方法と、作品を出すたびに進化していくという方法があるが、当然ジェフは後者。しかもまだまだ遊び足りないという感じ。本当にこの人の好奇心、探究心、表現することに対しての貪欲さには呆れ返る。
まあ、聴いてみなよ。すげえから。ってな作品。

DAVID BOWIE-1987: Let's Dance: Montreal, QC, Canada ★★ (2003-08-19 22:57:00)

'83年発表。14作目。全英1位、全米4位。大ヒットアルバム。
本人はなんだか「実験的な作品だった」とか「売れると思っていなかった」とか言っているが、「MODERN LOVE」、「CHINA GIRL」、「LET'S DANCE」の冒頭3連発でノックアウトされない者は居ないのではないか。これが売れなければ嘘だろう。
古くからのボウイのファンにどう思われているかは知らないが、私は古いファンではないので、この作品は大好きだ。なんかブッ千切れてしまったボウイがここに居る。
本作と次作『TONIGHT』はなんだかんだ言ってお気に入り。

DAVID BOWIE-Low ★★ (2003-08-19 22:49:00)

'77年発表。10作目。全英2位、全米11位。
ベルリン3部作の幕開けとなる本作は、タイトルが全てを表している。
どうしようもなく憂鬱で、深く沈んでいて、だからこそ美しい作品だ。
前半はポップな小作品が並んでいるが、そのわざとらしいくらい明るい曲調からは妙に寒々しい印象を受ける。ちょっと奇妙で少し綺麗な世界だ。
後半はインストゥルメンタルが並ぶが、本作の肝はこれらの楽曲にあると思う。
どこまでも続く曇天の空。雲の切れ間は何処まで行っても見つからない。そんな感じ。
だが、殺伐としておらずあくまでもそのメロディの美しさに心を奪われてしまう。
ボウイの作品の中で(自分が持っているものの中では)本作が一番好きだ。

AC/DC-Highway to Hell ★★ (2003-08-03 01:57:00)

'79年発表。ボン=スコット時代の集大成的アルバム。
とにかく、1曲目のタイトルトラックのイントロだ!これがワンフレーズ鳴り響いただけで、自分の周囲の空気がガラリと変わるぞ!問答無用の名曲だ!
例えば、悪魔が(歌詞の内容にはこの際触れずに)「地獄に向かっている高速道路」のプロモーションにAC/DCの「HIGHWAY~」を使ったと考えてみよう。そのあまりにも陽気でポジティヴでガッツの湧いてくるリフを聴いた途端、なんの迷いも無く地獄へ向かってハイウェイを爆走することを選んでしまいそうなくらいだ(でも、駄目だよ。これ聴いて現実の高速道路をふっとばして走っては)。
ま、細かいことはどうでもいい。傑作。

THIN LIZZY-Live and Dangerous ★★ (2003-08-03 01:40:00)

とにかく、ツインリードの絡みがもろにツボに入りまくりです。
ベースもうねうね、ドラムもタイト。これまでにHRバンドが発表した全ライヴアルバムの中でも出色の出来だと思います。
途中、しっとりと聴かせる曲も織り込んでいますが、全体的にはライヴならではの躍動感に満ちたハードな楽曲が目白押し。HRを好きで良かったなと思わせてくれる傑作ライヴアルバムです。
THIN LIZZYを初めて聴こうとする人は、このライヴアルバムを最初に聴くと良いでしょう。購入するならリマスター盤を。

QUEENSRYCHE-Rage for Order ★★ (2003-08-03 01:28:00)

今日、ちょっと手伝い仕事に行く途中の電車の中で聴いていた。というか、ここのところ気に入ってちょくちょく聴いている。
上の方で様々な方々がすでに色々と熱く語っておられるが、全くそのとおり。一聴して「こりゃ、良い。最高!」とはならないが、一度聴くと妙にひっかかり気がつくとじわじわとお気に入りになっている。非常に緻密で緊張感に満ちた彼等一流のHMは、今聴いても全く古ぼけていない。彼等の最高傑作という評価も頷ける。
まあ、本作を皮切りに『OPERATION~』も、『EMPIRE』も、『PROMISED LAND』もどれも非常にレベルが高く、それぞれに独特の味わいが有る。おそらく本作と『OPERATION~』がバンドのキャリアとしては頂点(セールス的には『EMPIRE』)。なのだろうが、出来る事なら本作から『PROMISED LAND』までの4作品はセットで聴いておきたいところだ。
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BAD COMPANY-Straight Shooter ★★ (2003-08-02 01:27:00)

'74年発表。2ND。
実のところ、BAD COMPANYは現時点で本作しか持っていない。せめて不朽の名作と言われている1STぐらい買おうかと思うのだが、「良いことはわかっている。あとのお楽しみ」と考え、未だ購入に至っていない。
とりあえずこの2NDだが、一口に言うと非常にキャッチーなHRである。
軽快なHRナンバーの①で幕を開け、どことなくカントリー調の②、優しげな③を経て、4曲目以降も名曲揃いだ。もっともハードなのは⑤だが、これにしても非常に明るいノリ。だがきっちり少しだけ湿っている。どの曲もどことなくホンワカしており、どこかちょっぴり湿っている。古き良き時代の傑作アルバム。

MOTT THE HOOPLE-All the Young Dudes ★★ (2003-08-02 01:17:00)

'72年発表。5作目。
デヴィッド=ボウイがプロデュ-スを担当。個人的には1曲目にTHE VELVET UNDERGROUNDの「SWEET JANE」がカヴァーされているのが感慨深い。また、3曲目のタイトルトラックは全ロックファン必聴の名曲。非常に感動的であり、この大袈裟さ加減はQUEENをも想起させる。とりあえず名曲。
アルバムトータルで見ると決してハードではなくポップロックと言ってよい作風だが、名作。

MR. BIG-Deep Cuts: The Best of the Ballads ★★ (2003-08-02 01:05:00)

'00年発表。バラードもしくはバラード系の曲のみを集めたベスト。
HM/HRが嫌いな妻にも聴けるアルバムとして、本作は重宝している。しかし、購入しておいてなんだが、このような企画盤が発表されることからもこのバンドがどういうバンドだったか、レコード会社からどのように売り出されていたのか、そしてそれがある一部のメンバー達の思惑とどれほどのギャップがあったのかがわかろうというものだ。
やはり、「TO BE WITH YOU」が当たってしまったのがそもそもの間違いである。エリックを天狗にしたのみならず、バンドのパブリックイメージを決定付けてしまった。
HRバンドはバラードを最大のヒットにしてはいけないという好例。購入しておいてなんだが。

URIAH HEEP-The Magician's Birthday ★★ (2003-08-02 00:54:00)

実はHEEPのアルバムはこれしか持っていないので、このバンドについて正当な評価を下すことが出来ない。しかし、本作だけを評価するならライナーノーツで伊藤政則さんが書いているように「プログレッシヴ・ロックとハード・ロックの中間のサウンド」である。
ロックンローラー気質のプレイヤーによる幻想的なサウンドというか、奇妙な味わいが本作には存在する。8曲目のタイトルトラックは文句なしの名曲だと確信するが、それにしたってどこかが微妙に歪んでいる。それを美しいと感じるか醜悪と感じるかで、本作の評価も大きく異なろう。当然私は前者であるが。
ロジャー=ディーンのアートワークを見て、YESばりのプログレッシヴ・ロックを期待すると大いに肩透かしをくらう。だが、先入観に囚われないで聴けばこの奇妙は音楽は中毒性を持っている。はまるよ。

ROLLINS BAND-Weight ★★ (2003-08-02 00:39:00)

'94年発表。2NDアルバム。
1STの作風の延長線上にありながらも、ベーシストの交代による影響なのか、あるいは音楽性の変化がベーシストの交代を招いたのか、1STよりも重々しくグルーヴィな作品である。疾走する曲も少ない。でありつつ、サウンドプロダクションと曲構成は整合性を重視したものとなっており、そういう意味では妙に綺麗にまとまって聴こえる。
個人的にはこのバンドには破天荒で八方破れな曲展開と、疾走する曲の出来の良さを求めていたので、重いが妙にこじんまりとまとまった本作は長い間好きになれなかった。
しかし何年か寝かした後に久しぶりに聴くと、これがまあまあ聴ける。やはり妙な小奇麗さを感じてはしまうが、うねうねとうねるグルーヴに乗っかったヘンリーの咆哮も、また良し。

RATT-Invasion of Your Privacy ★★ (2003-07-30 03:15:00)

実のところ、RATTとの出会いはMOTLEYよりも先であった。「YOU'RE IN LOVE」の存在はかなり早くから知っており、「RATTって格好良いな」と思った記憶がある。しかし、本作をCDで入手したのはほんのつい最近。1STは随分前に入手して愛聴していたのだが、本作は長い間「購入保留」の状態だった。
この2NDは基本的には1STの延長線上で、音楽性が大きく変わりもしなければなにか新機軸を打ち出しているわけでもない。そこがいいのだ。RATTはウォーレンがへたなブルーズ趣味に傾倒しだしてからおかしくなったと考えるのは私だけであろうか。そういう意味で、ウォーレンはあまり好きなギタリストではなく、DIOへの加入もなくなったと聞いて嬉しかったりするのであった。
ちなみに本作は傑作である。ミドルテンポの楽曲をこうまでスリリングに聴かせてくれるバンドとして、やはりRATTは稀有な存在で
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PEARL JAM-Tokyo,japan March 3rd 2003 ★★ (2003-07-30 03:01:00)

'03年発表。題名のとおり今年の3月3日に行なわれた、武道館公演を収録したライヴ盤。
CD2枚組みで収録時間は約2時間20分。ライヴ盤といえばすでに『LIVE ON TWO LEGS』('98年発表)が存在するが、もし彼等のライヴパフォーマンス未体験の方が居たら、やはり本作がお勧め。
個人的には本作における最も美しい部分は6曲目『DISSIDENT』から9曲目『GIVEN TO FLY』までの流れである。特に7曲目『LOVE BOAT CAPTAIN』は感動的だ。以前『RIOT ACT』の項で"特に突出した楽曲が存在しない"みたいなことを書いたが、訂正する。この曲は(他の曲もだけれど)素晴らしい。
また、以前『DISSIDENT』の項でライヴ盤大量リリースについて批判したが、それも撤回したい(というか保留にしたい)。なぜかというと本作の成立する背景がえらいことになってい
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JEFF BECK-Wired ★★ (2003-07-08 00:05:00)

'76年発表。『BLOW BY BLOW』に続くギターインストゥルメンタル路線2作目。
なかなか新譜が出ないので、仕方なく(とはいえいつ聴いても良いなあ)昔のを聴いているんだけれど、本作も格好良いね。前作よりも少し黒っぽいかな。やはり一番のお気に入りは「BLUE WIND」。ジェフ=ベックの曲って曲名もクールだよね。

LOU REED-Rock'n'roll Animal ★★ (2003-07-07 23:55:00)

'74年発表。ソロになってから1枚目のライヴアルバム。
本作の聴き所はなんといっても1曲目。「SWEET JANE」のイントロである。後にアリス=クーパーバンドに加わるスティーヴ=ハンターとディック=ワグナー(この2人は前スタジオ作の『BERLIN』にも参加)が、ツインリードで弾きまくる様はやはり格好良い。
などと書くと、おそらくコアなルー=リードファンからは非難轟々であろう。「あの名曲SWEET JANEを破壊している」とかなんとか。だが私はHR/HMリスナーのルー=リードファンなので、やはり流麗なツインリードには胸が躍ってしまう。買えとは言わない。だが、一聴の価値あり。


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