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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 201-250
LOU REED-The Blue Mask
LOU REED-Set the Twilight Reeling
DAVID LEE ROTH-Skyscraper
BAD MOON RISING-Opium for the Masses
BAD MOON RISING-Bad Moon Rising
VOIVOD-Voivod
METALLICA-St. Anger
MOTORHEAD-March ör Die
BLUE OYSTER CULT-Cultösaurus Erectus
GLENN HUGHES-Songs in the Key of Rock
GRAVE DIGGER-Rheingold
ANTHRAX-Among the Living
QUEEN-The Miracle
LOU REED-The Raven
DAMN YANKEES-Don't Tread
STYX-Cyclorama
PRAYING MANTIS-Time Tells No Lies
SYKES-Out of My Tree
LED ZEPPELIN
BLACK LABEL SOCIETY-The Blessed Hellride
GUNS N' ROSES-Appetite for Destruction
DIAMOND HEAD-Canterbury
TESLA-Psychotic Supper
DEEP PURPLE-In Concert
ARMORED SAINT-Revelation
WHITESNAKE-Slip of the Tongue
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey
WOLFSBANE-Wolfsbane
WOLFSBANE-Massive Noise Injection
LOU REED-Songs for Drella-Forever Changed
LOU REED-New York
LOU REED-New York-Dirty Blvd.
LOU REED
RATT-Out of the Cellar
SKID ROW-Slave to the Grind
ANTHRAX-We've Come for You All
IRON SAVIOR-Condition Red
NEIL YOUNG-Harvest
KING CRIMSON-The Power to Believe
IRON MAIDEN-Powerslave
BLACK SABBATH-Forbidden
MICHAEL MONROE-Not Fakin' It
KANSAS-Device-Voice-Drum
THE DATSUNS-The Datsuns
OVERKILL-The Years of Decay
PINK FLOYD-The Dark Side of the Moon
SICK OF IT ALL-Scratch the Surface
DEEP PURPLE-Abandon
SAXON-Heavy Metal Thunder—Live: Eagles Over Wacken
NEIL YOUNG-Mirror Ball
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LOU REED-The Blue Mask ★★ (2003-07-07 23:36:00)

'82年発表。11枚目のスタジオアルバム。
古巣のRCAに戻り、音楽性もルー一流の詩情に溢れ、かつ時にエッジの立った楽曲が並んでおり復活作と評価されている。スタジオライヴの手法でレコーディングされているため、その緊張感は凄まじい。アルバム随一のハードな楽曲のタイトルトラックを聴いてみて欲しい。そのギターの轟音と激情迸る歌声は半端なヘヴィロックバンドを一蹴する。もう20年以上経つのに、全く古臭さを感じさせないところも凄い。傑作。

LOU REED-Set the Twilight Reeling ★★ (2003-07-07 23:26:00)

'96年発表。17枚目のスタジオアルバム。
本作は総体で見ると、あまりHM/HRファンに訴えるところは少ないかもしれない。しかし、最初の1曲「EGG CREAM」、これは格好良い。ズルズルと引きずるようなヘヴィなリフ。しかしそれはキャッチーですらある。全く、ルーという人はハードで格好よいリフをかかせたら天下一品なのだ。他にHRっぽい曲は収録されていないのだが、普通にロックが好きな人なら一度は聴いてみるといい。どれも聴き応えがあり、バラエティに富む。名盤である。

DAVID LEE ROTH-Skyscraper ★★ (2003-06-22 22:38:00)

'88年発表。2ndソロ作。
以前から「いつか見つけて買ってやろう」と思っていたのだが、先日ようやく見つけた。
一言で言うと1stと同じくらい良い。あるいは作品のまとまり具合から言うと1stを凌ぐ。傑作である。
本作の中での代表的な曲としては②が挙げられるのだろうが、⑥や⑦なども良い。①と④もクールだ。ただし、1stに較べてスティーヴとビリーのプレイが少し抑え目だ。あのあくの強い2人を完全に制御してしまっている。それが勿体無いと言えば勿体無い。逆にいえばやっぱデイヴは凄いな・・・と。
3rdにはあの幻の名手(頑張れ!)ジェイソン=ベッカーを起用するなど、デイヴはプレイヤー選択眼を持っている。この路線でイングヴェイとかバケットヘッドとかを起用して一作ずつ「今回はデイヴ様VS○○」というノリで作品を発表していれば今ごろはもっとビッグになっていたかも。

BAD MOON RISING-Opium for the Masses ★★ (2003-06-22 22:25:00)

'95年発表の3rdアルバム。本作はようやくメンバーが固まった環境で製作された。とはいえ、カルとダグが1stで提示した音楽性に、微塵のゆらぎもない。
などと断言すると、「なに言ってんだ!3rdはグランジっぽくて音楽性ががらりと変わったんだ!」とコアなファンから怒られそう。確かB!誌のレヴューもパッとしたことが書いてなかった。
しかしグランジブームからすでに10年経った今、あらためて聴いてみると1stの音楽がよりハードに、心持ち少しラフになった感じで個人的にはかなりツボだ。大いに気に入った。
また、本作はしっかり「この1曲!」というのが存在する。実のところ1stは全体的に出来が非常に良いのだが、「これ!」というのがなかったのでどうも印象が地味なのである。対してこの3rd。冒頭からのせてくれる。1曲目はかなり格好良い。しかしヴォーカルの音を少しいじっているので、古くからのフ
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BAD MOON RISING-Bad Moon Rising ★★ (2003-06-22 16:40:00)

'91年発表。1stアルバム。
本作発表の段階では正式メンバーはカル=スワンとダグ=アルドリッチの2人のみである。要するにBMRはこの2人のプロジェクトとしてスタートした。ということはつまり、亡きLIONの後継者として待ち望まれていた中で本作が発表されたことを意味する。
などと偉そうに書いてはみたが、実は私がこの作品を入手したのはつい最近のことである。
DIOでのダグのプレイに耳を引かれ、さらにはWHITESNAKEにも参加したということで、BMRに興味が湧いたのだ。最初に聴いたのは3rd。これがなかなか気に入ったので、3rdより評判の良い1stがどうしても聴いてみたくなったというわけだ。
結論。私は3rdの方が好きだ。だが、本作も名盤であると評価したい。
なにが良いかというと、非常にオーソドックスなHRを一生懸命やっているということ。①と②はなんか明るい感
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VOIVOD-Voivod ★★ (2003-06-15 14:18:00)

そう。ジェイソン=ニューステッド参加というのは大きな売りの一つだが、やはり旧来のファンにとっては何よりもスネイクの復帰が嬉しい。
私としてはこのバンドに望むものは、スラッシ-でヘヴィでプログレッシヴでスペイシーなちょっと他では聴けないHMなのだが、この復活作では期待していたものが全て揃っており、それだけでなく「剛直さ」まで加わっている。復活作としてこれ以上はない出来だ。
あとは、最悪な場合ジェイソンが居なくなっても私は構わない。なにより必要なのは、この音楽性を維持した上での継続的な活動だ。そういう意味でOZZFESTへの参加は、是非とも意義あるものにしてもらいたい。「おかえり!」

METALLICA-St. Anger ★★ (2003-06-08 16:29:00)

・・・。さて。何から書こうか。
まず、私は彼等のファンであるが、あまり深い思い入れを持たずに各作品に接している。コアなファンから見れば非常にいいかげんな奴である。なにせ1stから3rdまでの一連の流れを愛しつつも3rdを溺愛してはおらず、プロダクションに難がある4thの価値も認めている。BLACK ALBUMに対しても、非常に複雑な屈折した思いを抱きつつも決して嫌いではない。好きだ。『LOAD』以降の流れに関しても、空洞化したHMのど真ん中をMETALLICA流のやり方で埋めようとしたことに好感を感じている。『LOAD』・『RELOAD』で唯一気になったのは曲の長さと収録曲の多さぐらいだった。
こんな人間が書いているんですよ。というのを前提にして読んでほしいのだが、今作は問題作でありつつ大傑作であると思う。
なにが問題か。それはやはりサウンドプロダクションだ。特にスカタ
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MOTORHEAD-March ör Die ★★ (2003-06-03 06:34:00)

'92年発表。
前作『1916』の影に隠れいまいち評価が低いようだが、個人的には「どこを切ってもMOTORHEAD」で、非常に楽しめる1枚。
なによりも1曲目の「STAND」。この曲の存在に尽きる。
困難に立ち向かっていこうとする存在について歌ったこの曲は、少しいじけた気分のときに聴くと絶好の応援歌となる。キャッチーで猥雑でスピードがあって粗暴な名曲。
他の曲も彼等ならではのフックが用意され、最初から最後まで楽しめる。名作。

BLUE OYSTER CULT-Cultösaurus Erectus ★★ (2003-06-03 06:21:00)

'80年発表。架空の恐竜(?)であるカルトサウルス・エレクタスをアートワークの主題にし、ナメクジの大親分かつろくろ首のご先祖的な雄姿を視覚化しつつ、タマゴの化石や頭蓋骨をでっち上げた楽しさ溢れる1枚。
音的には『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』の前作にあたるため、『FIRE・・・』と共通するキャッチーなメロディを持つ楽曲が主体となる。'80年代初頭の作品なので、あの妙に安っぽいシンセサウンドが若干時代を感じさせるのだが、メロディとアレンジがいかにもBOCなので逆に「味」となっている。
1曲目の「BLACK BLADE」の作詞はマイクル=ムアコックが担当。この人はかの異色ヒロイック・ファンタシーの名作であるエルリック・サーガの作者。「BLACK BLADE」(黒き剣)とは主人公エルリックの愛剣かつ忌むべき存在であるストームブリンガーのことである。要するにSF作家に
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GLENN HUGHES-Songs in the Key of Rock ★★ (2003-06-03 05:59:00)

'03年発表。
『FROM NOW ON...』以来の最高傑作との呼び声も高い、現時点での最新作。
確かに、HR度の高さから言えば『FROM・・・』を凌ぐ出来栄えで、アルバム途中にしっとりとした曲を配置するなど楽曲の並びにも気を使い、名作と呼んで差し支えないと思う。
また、本作ではギターの二人が非常に良く頑張っており、HTPで感じた「ときに妙にあっさり聴こえるギター」(それでも十分楽しめた)ではなく、「濃厚なハードロックギター」が全編とおして聴かれ、それがまた嬉しい。
ただ惜しむらくは、『FROM・・・』に収録されていた「THE ONLY ONE」やタイトルトラックのような、メロディアスかつ抒情性に満ちた必殺の名曲があと1曲欲しかった。凄い贅沢な要求なんだけれどね。ともあれ、この路線の追求は絶対正解である。HTPの次作が今から楽しみだ。傑作が発表されるに違いない。

GRAVE DIGGER-Rheingold ★★ (2003-05-29 22:45:00)

実は購入を躊躇していたんである。
キーワードとして「壮大な」とか「オーケストレーション」とか「シンフォニック」とかが語られると、警戒心が働くのだ。
しかし、上で見られるようにHIGASHIさんが褒めているんである。
買った。
買って良かった。
はっきり言うが、クリスのヴォーカルは「へたうま」の部類の中でも積極的に「へた」と評価できる。ただし、パワーメタルの世界の中ではそれも「あり」で、雰囲気重視のヴォーカリストといえよう。そのため、楽曲の良し悪しはクリスの歌メロでは決まらない。なんせ器用な歌いまわしが出来ない(しない)んだから。楽曲の良し悪しを決めるのはあくまでもギターのリフである。
正直、マンニを獲得してこのバンドは化けた、と思う。本作でもHIGASHIさんが絶賛するように、格好良いリフがバンバン聴ける。
B!誌のレヴューを読んでちょっと腰が引
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ANTHRAX-Among the Living ★★ (2003-05-06 23:40:00)

前言撤回。ごめんなさい。ANTHRAX。
昨日、旅行先で購入しなおした。帰ってきて聴いてみた。いいじゃん。どうして前に持っていたときに売ろうなどと考えたんだろう。
やっぱり①はヴォーカルが外れまくっているような気がするし(とはいえ、そういう曲なんだろうけどさ)、代表曲とされる②や③・④なども今一歩名曲になり損ねているような気がするし、素直に「あ、これいいな」と思ったのは⑥だけなんだけど、アルバムトータルで聴くとかなりツボにくる。2ndを越すことはできないけれど、同じ路線でかなり頑張っている。名盤と評価して良いと思う。
再度ごめんなさい。見損なってました。

QUEEN-The Miracle ★★ (2003-05-06 23:27:00)

'89年発表。13枚目のスタジオ作。
本作が発表された時点では、まだフレディの病については公にされていなかった。故に当時は非常に能天気に聴いていた。余計な思いを抱かずに聴けたという意味では幸せだったのかもしれないが、フレディ亡き今、彼がどんな思いで歌っていたかを考えながら聴くのが、やはり本作に接する上で正しい姿勢だと思う。
本作は純然たるHR作ではない。彼等のキャリアを総括する作風である。つまりなんでもあり。
初期のHRを想起させるものとしては④が挙げられ、中期のポップなHRを感じさせるものとしては②、⑥が挙げられる。もちろん後期のブラック・ディスコ系の曲もある。⑤がそれだ。当然全てが最新型QUEENの楽曲として作られており、古臭さは微塵も感じさせずに温故知新を形にしている。
と、以上に色々書いたが、実は私にとって本作は10曲目の「WAS IT ALL WORTH
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LOU REED-The Raven ★★ (2003-05-01 23:19:00)

'03年発表。
聴いていると様々な情景が浮かんでは消える。
個人的には8曲目の「PERFECT DAY」が衝撃的だった。この曲は元々は2ndに収録されていたポップで優しげな可愛らしい曲だったのだ。それが歌う人間とアレンジが変わると、ここまで表情を異にするものか。ほとんど神に近づかんばかりの美しさではないか。
意味も無く、「今まで俺は何をしていたんだ・・・」と思ってしまう。
ルーは自分のスタイルを作品を発表するたびにソリッドにしていく稀有な存在である。ROCKにはまだまだ未開拓の原野が広がっている。その原野の中を颯爽と歩むルーの姿は、いつ見ても聴いても勇気づけられる。

DAMN YANKEES-Don't Tread ★★ (2003-05-01 23:03:00)

'92年発表。2nd。
この作品のどこが悪いのか!?・・・なんちゃって。だって誰も書き込んでねえんだもん。
グランジブーム真っ只中に発表された本作は、1stの双子のような作品である。構成はほとんど同じ。ポップあり、バラードあり、ハードなチューンもありのゴージャスな出来。だから1stが気に入った人で本作を嫌いだという人は多分いないだろう。だって驚いたことにあれだけ出来の良かった1stと同程度もしくは上をいく仕上がり具合なんだから。こんな作品を2枚も出しちゃ普通なら大ブレイクなんだけど、いかんせん時代が悪かった。
個人的には珠玉の名バラード③(「HIGH ENOUGH」級の名品)と、⑨やラストの曲(テッドらしいよなあ。おい)が好きだ。
名盤。まだの人は聴くべし。

STYX-Cyclorama ★★ (2003-05-01 22:50:00)

'03年発表。
最初にはっきり言っておく。本作は「久々のクリーンヒット」ではない。「逆転満塁場外ホームラン」である。
全く、聴いていて随喜の涙が止まらない。本当にもう。
失礼。やや興奮している。正直なところそんなに期待はしていなかったのだ。なにせ前作があんなふうだったし。だが、STYXの楽曲で好きな曲を挙げるとトミーの曲が多いことに気づいたのである。要するに私にとってデニスの不在は「寂しいが我慢できないほどではない」程度なのだ。だったら、買って聴こうじゃないか!そんなのりだったのだ。
で、聴いてみたらこれがあんた!(って誰に言ってんのか)素晴らしい出来である。とりあえず冒頭の「ナ~ンミョ~ホレ~ンゲ~キョ~」が脱力を誘うのだが、曲が始まってみると立派なパワーポップで、なかなかの好感触。その後の数曲もDAMN YANKEESでやっていたような曲で、トミーの良い所(い
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PRAYING MANTIS-Time Tells No Lies ★★ (2003-04-16 00:13:00)

これさあ、俺にとっちゃあ「幻の名盤」だったんだよねえ。
数年前にCD化されたのを購入して聴いた時には、「なんかぬるいつくりだな」と思った。
でもそれは大きな間違いだった。ポップなメロディを流麗なツインリードで聴かせてくれる、良質なHMアルバムだと最近ようやく気づいた次第。
名盤。

SYKES-Out of My Tree ★★ (2003-04-08 22:57:00)

'95年発表。SYKESとしては1st。
正直、購入当初からつい最近に至るまであまり好きではなかった。BLUE MURDERの2ndが更に明るくなったような作風が、当時注目を集めていたファンパンク(GREEN DAYとか)に影響を受けたかのように思えたのだ。私はGREEN DAYの『DOOKIE』は好きだが、HRバンドがファンパンク的な音を出すことについては嫌悪感しか感じない。「こらこら。あんたがやるこたあないでしょ!」とつっこみたくなる(だからBUCKCHERRYの2ndも嫌いだった。冒頭からもろ影響が丸見えで)。
だが、先日久しぶりに引っ張り出して聴いてみたら、自分がとんでもない誤解をしていたことに気がついた。
サイクスはファンパンク的なことをやろうとしていたのではなく、ロックの基本、自分のルーツに帰ろうとしていたのだ。どうも2曲目(SWEET的と言われてはいたが・
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LED ZEPPELIN ★★ (2003-04-08 01:22:00)

C3さん。逆回転の話は、私はEAGLESの「HOTEL CARIFORNIA」で聞いたことがあります。
まあ、昔「メタル雑談」かどこかでも書きましたが、このバンドの場合ジミー=ペイジがアレイスター=クロウリーの自宅だった城を購入したり、「黒い噂」にはことかきません。関係者に死人やけが人が続出して、メンバーが「頼むから売り払ってくれ!」とジミーに懇願したそうです。
「BABE I'M GONNA LEAVE YOU」の赤ちゃんみたいな音、確かに聞こえますね。なんか残響が入っちゃったような感じだけれど、なんだろう。でも、本物の「怪しい音」でも良いんじゃないんですか?このバンドの作品なら、何が入っていても不思議ではないし、それがスパイスになるのも一興かと。

BLACK LABEL SOCIETY-The Blessed Hellride ★★ (2003-04-08 01:02:00)

4枚目のスタジオ作。
前作も個人的にはかなり「ツボな作品」であったが、今作はその3rdを遥かに凌ぐ仕上がりである。
ザクザクしたギターが耳に心地よい。各曲もしっかりフックを持ちつつバラエティに富み、通しで聴いていて飽きさせない。
ただ、惜しむらくはB!誌のレヴュアーの誰かも書いていたけれど、ザック自身が弾くベースが少し淡白なこと。ここはやっぱりジェイソン=ニューステッドみたいな人に弾いて貰いたいところだ。あの人が作り出すグルーヴィーな空間ってかなり格好良いから。
何にしろとりあえず名盤。ザック兄貴、やっちゃいましたね!ってな感じ。

GUNS N' ROSES-Appetite for Destruction ★★ (2003-04-05 08:50:00)

ぎゃはははは。AJさん。使用上の注意の5はまずいよ(爆笑)。
特に「ようこそ。ジャングルへ。俺の、××(自粛)のようなやつを味わいな」ってくだりはさあ。あれ?別の意味で言っているのかな?
ともあれ、AC/DCなんかもそうだけど、歌詞の日本語訳は彼女には見せられないってところですかね。それなりの仲になっちまえば、一緒に笑って聴けるけどね(笑)。

DIAMOND HEAD-Canterbury ★★ (2003-04-05 00:45:00)

'83年発表。メジャーデヴュー後2作目。
ふっふっふっふ。
先日、ついに手に入れました。これはね、まるでALCATRAZZの2ndのような問題作。
当時のファンの人は、あまりの変貌ぶりに愕然としたんだろうな。なんか初期のDEF LEPPARDにも似てるキャッチーなHMです。でも出来は良いんで、「METALLICAがカヴァーしたあのバンドだろ?!」という人は除いて(あまりにもイメージの変化が激しいんでね)、NWOBHMに興味のある人なら聴いて損は無いと思います。

TESLA-Psychotic Supper ★★ (2003-04-03 23:17:00)

'91年発表。3枚目のスタジオ盤。
実はTESLAって長い間このアルバムしか持っていなかった。先日ようやく2ndを見つけて購入。少しずつ聴き込んでいるところ。
2ndの評価が高いのに反し、この3rdは誰も書き込みをしていないところを見ると、評価が低いのだろうか。でも俺はこの作品がかなり好きだ。
全体的にはヘヴィメタリックになったTHE BLACK CROWESっていう印象。アルバムの前半はどちらかというとキャッチーな部分も多く見られるHRで、あっという間に5曲目まで聴いてしまう。特に亡きスティーヴ=クラーク(LEPPSのギタリストね)に捧げられた5曲目は絶品かつ感涙もの。個人的には6曲目のリフも格好良い。
小曲の⑦を間に挟み、それから後ろはHM的な「リフが命」の佳曲がズラリと並ぶ。これも気持ち良い。もう間違いなく名盤。太鼓判をドーンと押したい。
ただ、難点は
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DEEP PURPLE-In Concert ★★ (2003-03-28 23:40:00)

このライヴ盤は聞きしに勝る名盤です。
もの凄い荒削りで、DEEP PURPLEお得意のインプロヴィゼーションもこれでもかってくらいです。『MADE IN JAPAN』と双璧をなすライヴの名盤と言っても過言ではないでしょう。
脂の乗り切った全盛期の名演を、ぜひ堪能して下さい!

ARMORED SAINT-Revelation ★★ (2003-03-28 22:31:00)

'00年発表。復活作。
ANTHRAXのVoであるジョン=ブッシュが在籍していたバンドが、再結成して発表したのが本作。だから弱いのよ。この手のメタルには。
これは凄え。この一曲だけは!というのがないのが玉に瑕なのだが、いやいやどうして格好良い楽曲がずらずらと並んでいるざんす。特に好きなのは①と⑤。
疾走するにしろグルーヴィーにうねるにしろ、このどこか湿り気を帯びた正統派メタルはとてもアメリカのバンドとは思えない。大好きです。ジャケットのアートワーク(ただし、人によっては「わかんねえな。こういうの」という意見もあるだろう)も含めて買って良かったと満足した一枚。

WHITESNAKE-Slip of the Tongue ★★ (2003-03-11 19:17:00)

発売当初は「駄目じゃん。これ」と思った。
だが、WSも復活することだし、スティーヴ=ヴァイのことも好きになっていたので改めて聴いてみた。
これが結構いける。
上の方々やB!誌の広瀬さんも書いておられるが、デイヴィッドのVoが多少聞苦しい点を除けば、出来としては決して悪くない。当時はやたらにゴージャスな音作りにちょっと引いてしまったが、今になってみると当時の狂騒的な音楽シーンを象徴しているようで興味深い。
とりあえず捨て曲なし。ただし色々と問題もあるので、なにはともあれ買うべしとは言わない。機会があったら聴いてみて。

YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey ★★ (2003-03-11 19:05:00)

つい先日買ってきたばかりです。
実のところ、私はイングヴェイの作品はことごとく売り払っております。『RISING FORCE』、『MARCHING OUT』、『THE SEVENTH SIGN』、『MAGNUM OPUS』の4作品。全て聴いた後に「うぅむ・・・」と唸り声をあげ、その後ほとんど聴くことがなかったため、きれいに売り払いました。まさにファンの皆さんからすれば、怒髪天をつく許されない所業でありましょう。
こんな私が言うのもなんですが、本作は最高です。
なにより、曲が名曲揃い。それに音が良い。そして、歌メロが充実している。
これ、全てジョー=リン=ターナー効果であると言って間違いないでしょう。そう。私はジョーのファンです。それは脇においておいても、やはり本作の出来は格別です。「なんだ、やれば出来ていたんじゃん」というのが率直な感想。
イングヴェイは絶対
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WOLFSBANE-Wolfsbane ★★ (2003-02-27 23:26:00)

'94年発表。ブレイズがメイデンに加入することになり、解散することが表明された後に発表された3rdアルバム。
解散が予定されていた中での発表だったので、気合が抜けて腑抜けた内容だろうと思うとそれは大きな間違い。これが最高傑作なのだ。
2ndも良かった。もちろんだ。しかしこの3rdも良いのだ。2ndはバラエティに富んだ作りで、バンドの持つハードな側面とソフトな側面を上手に表現していた。だが本作は徹頭徹尾ハードである。焦点がグッと絞られているのだ。しかも似たような楽曲が並ぶことはない。どの曲も歌メロのサビの部分に工夫が凝らされている。そして、テンションは後ろの楽曲ほど高まっていく。リフもキャッチーかつ切れ味を増していく。これが解散を決めたバンドが作る作品か?
もう一度言う。本作がWOLFSBANEの最高傑作である。

WOLFSBANE-Massive Noise Injection ★★ (2003-02-27 23:13:00)

'93年発表。マーキーで収録されたライヴ盤。
本作を聴くと、ブレイズがいかに優れたパフォーマーであるかが良くわかる。
男っぽく勢いのあるヴォーカルは、アップテンポで騒々しい楽曲でこそ本領を発揮するのだ。
確かにブレイズは「上手な」ヴォーカリストではない。それは認める。だが、決して音痴だったり下手糞ではないのだ。この最高にハイパーでラウドでハードロックな15曲の楽曲は、ブレイズだからこそこんなにも光り輝いているのである。
また、ブレイズはメロディを丁寧に歌い上げるタイプのヴォーカリストでもない。どちらかといえば前のめりになってすっ飛んでいく楽曲に、テンポ良く歌詞をのせることにたけた、イアン=ギランタイプのヴォーカリストである。スティーヴ=ハリスは彼の特質を生かそうとするなら、1stや『KILLERS』のようなアップテンポでザクザクした音作りのアルバムを作るべきだった
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LOU REED-Songs for Drella-Forever Changed ★★ (2003-02-18 22:24:39)

正確には『SONGS FOR DRELLA』はヴェルヴェット時代の盟友JOHN CALEと組んで製作されたものなのだが、アルバム製作の主導権を握っているのはルーなので、ここで紹介させていただく。
この曲はケイルのピアノのバックに、ルーがフリーキーでノイジーなギターを奏でているのが特徴。曲調もテンポが良く明るいのだが、どこか湿っているようなところがあり、その少し物悲しいメロディが好きな1曲である。

LOU REED-New York ★★ (2003-02-18 22:15:00)

'89年発表。本作が発表されてからもう10年以上経つなんて、信じられない。
本作はルー=リードにとって、一里塚的な作品である。前作までに様々な実験を重ねてきたルーが、2本のギター、ベース、それにドラムというシンプルな編成で製作に臨んでおり、自分にとっての「ROCK」とはなにかを見つめ直した作品であると言える。
また、本作はニューヨークという都市と、そこに住む人々を題材にした叙事詩である。それまでも「詩」にこだわってきたルーの歌詞が、一層鋭さを増しかつ豊かな世界を描き出すようになった。
「ROCK」であることを目指した結果、2本のギターはノイジーになり、互いを挑発するように絡み合う。そのギターをベースとドラムの名手が緊張感溢れるプレイでしっかりと支えている。そして、ときに皮肉で、ときに荒々しく、ときに優しげなルーの詩。ROCKの歴史の中でも10本の指に数えられる名作である
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LOU REED-New York-Dirty Blvd. ★★ (2003-02-16 01:58:59)

これまでにルーのライヴには2度行った。面白いことに、この人のライヴでは観客は席に座ったままで聴く。そしてアンコールになると皆、恐る恐る立つのだ。ルーが客に「座って聴いていろ」というわけではない。皆、ルーの気迫に気圧されて、立つに立てず「ご拝聴」状態になってしまうのである。
そしてアンコールで演奏されるのがこの曲である。リフが軽快でキャッチーで格好良い。非常にノリの良いロックソングだ。

LOU REED ★★ (2003-02-16 01:50:00)

ああ。ついにやってしまいました。追加を。
こ~いちさんのこのサイトで、非HM/HRのアーティストのところをわざわざ見ている人は少ないとは思いますが、どうしても紹介したくて・・・。
ルー=リードは、元THE VELVET UNDERGROUNDのVo.・Gでリーダーだった人です。'70年にバンドを脱退した後、'72年にソロデヴューを果たし、現在までに19作のスタジオアルバムを発表しています。
ちなみに1stにはYESのスティーヴ=ハウとリック=ウェイクマンが参加しています。
2ndはデヴィッド=ボウイとミック=ロンソンがプロデュースしており、名盤として評価されています。続く3rdはボブ=エズリン(この人はKISSの作品も手がけています)が苦労しながらプロデュースし、これもまたルーのキャリアの中では評価の高い一枚となっています。蛇足ですが、KISSの作品中『ELDER
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RATT-Out of the Cellar ★★ (2003-02-16 00:56:00)

'84年発表。メジャーデヴュー作。
私が彼らを知った時にはすでに2ndが発表されており、この作品は後になって購入し聴いた。
3曲目の「ROUND AND ROUND」がアルバムを代表する名曲だと聞いていたので、かなり期待して聴いたのだが、個人的には「良い曲」ではあるがこんなレベルで代表曲と言われているのは腑に落ちないという感想を持った。
私にとって本作の価値はむしろ5曲目以降にある。この⑤から⑩までの6曲は1曲たりとも捨て曲は無い。アップテンポなもの、キャッチーなもの、リフにフックがあるもの、歌メロが印象深いものなど、バラエティも豊かで名曲揃いである。特に好きなのは⑩の「SCENE OF THE CRIME」だ。
後半の流れの凄まじい充実度により、本作は間違いなく名盤と評価できる。

SKID ROW-Slave to the Grind ★★ (2003-02-16 00:45:00)

'91年発表。2nd。
他の所で様々な方が言われているとおり、私も作品トータルの出来では1stに軍配が上がるように思う。好きな曲の数も1stの方が多いし。
しかし、1stから3rdまでのうちで(どれも大好きだが)最も好きな1枚を選ぶとなると、この2ndを選ぶ。ヘヴィな部分とキャッチーな部分が絶妙なバランスで共存している、非常に男っぽい作風のHRを体現した本作は傑作である。
そして何よりもタイトルトラックの存在。2曲目に配されたこの曲は、いまだに聴くと総毛立つような興奮を覚える。私は3rd発表後のライヴを見たことがあるが、やはりオープニングはこの曲だった。ちなみにライヴでのバズは大変上手かった。不世出のエンターテイナーであり、優秀なヴォーカリストであった。
この2ndの路線でせめてもう1枚作ってくれていたら・・・。本作を聴く度にそう思わずにはいられない。

ANTHRAX-We've Come for You All ★★ (2003-02-15 00:13:00)

'03年発表。9作目。
最初に断っておくが、私はANTHRAXのファンではない。
2nd、3rd、6th、7thと聴いたが、まだ持っているのは2nd一枚のみ(認める。これは名盤)である。他のは売ってしまった。
売った中では3rdが最も嫌いだった。本当にもう積極的に嫌い。なにが嫌だったかというと、べラドナのVoがキーを外しているように聴こえて仕方がなかったためである。代表曲が収録された名盤のはずなのに・・・。そう思ったが、最終的には自分の耳に従った。「これは聴けない」。
6thは出来は悪くなかった(どころか結構格好良かった)のだが、どうにもMINISTRYなどのインダストリアル系の模倣に聴こえてしまい、あまり好きになれなかった。そして7thはゴリゴリ・ザクザクした楽曲が多くてアグレッシヴなのは良かったのだが、似たような曲が並んでいるような気がして、それに加えて「この
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IRON SAVIOR-Condition Red ★★ (2003-02-05 01:01:00)

実のところ、C3さんに勧められていなかったら聴いていなかったと思う。
正直言ってもの凄く気に入りました。
何が良いか。まずなによりもギターのエッジが立っているところ。
色々なところで書いたが、私はジャーマンメタルと言われるものはどうも苦手なのだ。ただし、以前に確かYOSIさんがいみじくも看破されていたとおり、ジャーマンメタルと言っても初期は雄雄しいコーラスをサビに配したパワーメタルをプレイしているバンドをジャーマンメタルと呼んでいたのだ。その時期のもの及びその系譜を引くものは私も大好きなのである。例えばACCEPTなどがそうだ。また、男っぽいコーラスはないがSINNERやGRAVE DIGGERも大好きなバンドだ。
で、本作であるが、曲的にはHELLOWEENの2nd発表後にブレイクした、スピーディーでメロディアスな楽曲が主体を占めている。ただし、サウンドプロダク
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NEIL YOUNG-Harvest ★★ (2003-02-05 00:32:00)

'72年発表。
言っておくがハードではない。だが、たまーに無性に聴きたくなるのだ。
全編アコースティックで、ニール=ヤングのナイーヴな一面を堪能できる。このおっさんは轟音ギターのノイズ親父として名を馳せているが、他方ではこのような優しい歌をそよそよと歌ったりもするのだ。特に4曲目の「HEART OF GOLD」が有名。傑作。

KING CRIMSON-The Power to Believe ★★ (2003-02-01 02:00:00)

'03年発表。『LEVEL FIVE』、『SHOGANAI』で徐々に姿を見せていた「NUOVO METAL」の全貌が明らかにされた作品。
かくいう私も『SHOGANAI』までは「NUOVO METAL」というのがいかなるものなのかということを意識してCRIMSONに接していた次第である。
だがしかし。そんなことは本作を聴いてどうでもよくなってしまった。
本作のキーワードは「不穏」と「静謐」である。メタリックな楽曲は、いつ何が起こっても不思議ではないという不穏な空気を孕み、不気味ですらある。これらの曲を聴くスリルは得がたい快感だ。一方、合間に挿入される安寧と静謐を表現する楽曲(小曲を含む)は、誰も居ない山奥の湖に映った満月を眺めるかのようだ。孤独だが優しく美しい世界が表現されている。
いつまでも聴いていたくなる、本作はそんな作品。で、言うまでもなく傑作。

IRON MAIDEN-Powerslave ★★ (2003-02-01 01:40:00)

'84年発表。スタジオ作としては5作目。
ブルース=ディッキンソン加入後、メイデンは2枚の傑作をものとし、アメリカ制覇に王手をかけた。その駄目押しとなったのが、本作である。
捨て曲云々の話が上記でなされているが、個人的には捨て曲はないと考えている。ただし、「弱い曲」はある。強いてあげるなら⑤と⑥がそれだ。
しかし、それはあくまでも他の収録曲と比較しての話だ。1曲目の「ACES HIGH」を始めとして名曲が並ぶ中、⑤と⑥が並の出来だったというだけの話。決して駄曲ではない。
アルバム冒頭を飾る超名曲の①はもちろん、キャッチーなサビがエイドリアン一流の出来である②や、久々のインストだった③、切れ味鋭いリフが印象的な④、リフがなんだか訳もなく古代エジプトを感じさせるタイトルトラックの⑦、14分という長尺ながら聴き手を離さない驚愕の⑧など、聴き所だらけの本作は間違いなく名作
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BLACK SABBATH-Forbidden ★★ (2003-01-14 23:24:00)

'95年発表。
『HEADLESS CROSS』を褒める声は多い。『TYR』を絶賛する声も多く聴く。『CROSS PURPOSES』を再評価しなければという声もある。しかし、本作に限っては語る者がいない。そんなに駄目な作品だろうか。
いいや。そんなことはない。確かに少々「ヘヴィネス」を意識した1曲目で、「あれれ、マーティンの持ち味を殺しちゃってる」と思う人は多いかもしれない。その第一印象が後々まで尾を引き、作品をトータルで考えた時に「今一つ・・・。いや、今三つくらいの出来か」という感想を抱くことになっているのかも。ICE-Tも参加しちゃっているし。でも、他の曲に関して言えば、先に挙げた作品群に収録された楽曲にひけをとらないものもある。本作だけが駄作扱いされるのは、なんとも納得がいかないのだ。
結局、少しばかりトホホなのはアートワークだけのような気がする。このアメコミ仕様
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MICHAEL MONROE-Not Fakin' It ★★ (2003-01-14 23:01:00)

'89年発表。気合を入れなおし、メジャーから放たれた2ndソロ作。
全編、ギミック無しのロックンロールが展開され、心地よいことこの上ない至上の逸品。個人的には'89年の名盤3選に選んでいる。他の2作?もちろんモトリーの『DR.FEELGOOD』とエアロの『PUMP』だ。モトリーとエアロは聴いたことがあっても、本作を知らないという人が居たら、それは大層勿体無いことをしている。
ぜひ聴いてみてもらいたい。1曲目からぶっ飛んでいるから。

KANSAS-Device-Voice-Drum ★★ (2003-01-12 16:37:00)

'02年発表。2枚組ライヴアルバム。
最初は「なんかやけにテンポダウンしていないか?」と思った。余裕を持った演奏というより、少ししまりがないというか、ゆるいような感じだ。
しかし、それも束の間。ライヴが進行するうちにメンバーものってきているのがわかるくらい、徐々にアップテンポになってくる。聴いているこちらもドンドン演奏に引き込まれていき、これは結構快感。
というわけで、本ライヴアルバムは是非最初から最後まで2枚を続けて聴いてもらいたい。選曲もほぼベスト選曲だし、初めてKANSASに接する人でも楽しめる作品となっている。

THE DATSUNS-The Datsuns ★★ (2003-01-12 16:21:00)

'02年発表。
だからさぁ、やめようよ。「ガレージ・ロック+ハードロックな」とか「ネオ・ガレージ」とかいう売り方は。正真正銘のHRだよ。こいつら。
凄ぇぞ。久しぶりに新人を聴いて興奮しちまったもんな。30年前に大英帝国で起こったことが、ここに来てニュージーランドで突然勃発したって感じだ。メロディやフレーズが似ているというわけじゃないんだけれど、DEEP PURPLEの『IN ROCK』とか、LED ZEPPELINの『Ⅱ』とかを想起させるこの仕上がり具合には、本当にたまげた!
鉈で肉を骨ごと叩き切るようなリフや、ドコスカとやたらと威勢の良いドラム、'70年代初頭のHRが持っていた荒々しさが体現され、それに加えてヴォーカルは若い頃のイアン=ギランのような激情と共に、ロバート=プラントが持っていたような色っぽさや艶を持ちえている。'70年代HRが好きな人にはこれはたまらんで
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OVERKILL-The Years of Decay ★★ (2003-01-05 15:13:00)

'89年発表。
「THRASH METAL」という言葉は当時、過激なMETALの代名詞だった。しかし、今本作を聴くと全然普通のHMである。もちろんザクザクしたリフのスピーディーな曲も収録されているが、メロディアスな曲、叙情性に満ち満ちた曲もあり、非常にバラエティに富んだ内容である。曲の展開が若干複雑なところはどこかMEGADETHを想起させるものもあるし、全体的に完成度は非常に高い。
「このような"良いバンド"が数多く存在していたというのが'80年代だったのだな・・・」と、思わず遠い目をしてつぶやかせてしまう、本作はそういう良質な作品である。

PINK FLOYD-The Dark Side of the Moon ★★ (2003-01-05 14:13:00)

うん。やまねこさんには悪いが、こういう作品だからこそ気軽に聴いてみて欲しい。
「プログレッシヴロックは難解」そう思っている方がいるとしたら、それは大きな間違いである。「プログレッシヴロック」とは、平たく言えば、「未だかって誰も聴いたことがない音楽を創造する」ということを目的とした音楽である。それはメロディや詩世界やコンセプトなど、様々な分野において追求されており、あくまで多元的なものなのだ。理解しがたいような抽象的な歌詞を、テクニカルなフレーズにのせて歌うものを「プログレッシヴロック」だと思っているのなら、それはすぐ改めてもらいたい。この『狂気』(邦題)を聴いて。
若い人など特にそうだ。「プログレッシヴロック=DREAM THEATER」という傾向がまま見られるが、それはプログレッシヴという意味を一面的にしか捉えていない。さもなければ裏と表の両面でしか考えていない。プログレッ
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SICK OF IT ALL-Scratch the Surface ★★ (2003-01-02 00:30:00)

'94年発表。ハードコアバンドの顔役のメジャーデヴュー盤。
帯に「彼らこそがリアルハードコアバンドだ!!」とあるが、どう聴いてもHRにしか思えない為、HR/HMバンドとして紹介させてもらう。解説もB!誌の前田さん(俺は、B!誌執筆陣の中でもこの人はかなり好きだ。音楽の好みは決して同じではないが)なので、まあ良かろう。
思うに、'90年代中頃って、結構HR/HM起源のバンドでもハードコアっぽい音を出しているものがいたような気がする。例えば、THE ALMIGHTYとか。
作品の内容はというと、ザクザクしたリフと吐き捨て型のヴォーカル、グラインドするリズム隊によって構築された楽曲は、かなり切れが良く格好良い。ハードコア起源のバンドだからして、アルバム一枚が15曲収録で40分弱というのも見事。あっという間に駆け抜けてしまい爽快である。

DEEP PURPLE-Abandon ★★ (2003-01-02 00:11:00)

'99年発表。『ABANDON』リリース後のツアーで、オーストラリアはメルボルンでのライヴを収録したもの。2枚組。
曲目はやはり『LIVE AT THE OLYMPIA '96』と重複するものが多いが(どうしても外せない曲ってあるよね)、『ABANDON』収録曲が聴けることと、モーズのソロが収録されていることが売りである。
特筆すべきはモーズのソロで、「イントロでポン」(・・・何じゃそりゃ)というか、「人間イントロスロットマシーン」(ああ・・・。ますます訳がわからん)というか、かなり面白いソロが聴ける。ちなみに私はツェッペリンとビートルズ、それにキンクスしか判らなかった。まあ、要するにギャギャギャ・・・というリフを刻みながら、途中で有名なバンドの有名な曲の、有名なフレーズを挿入するというものなんだけれど、遊び心に溢れていて個人的には感心した次第である。もう、絶対にリッチ-なら
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SAXON-Heavy Metal Thunder—Live: Eagles Over Wacken ★★ (2002-12-21 22:51:00)

'02年発表。過去の名曲群をリレコーディングして1枚に収めたもの。
私のように新参者のファンにとっては、過去の名作群を後追いしたくてもなかなか容易ではないので、こうした企画盤は砂漠で見つけたオアシスのようなものである。
あのBOCも『CULT CLASSICS』でベスト選曲をリレコーディングして収めていたのだが、BOCが過去に録音した楽曲の権利でもめたため、その対応策として『CULT CLASSICS』を製作したのに対し、SAXONはおそらく(推測だが)前作『KILLING GROUND』で過去の名曲を数曲リレコーディングしたことが好評だったためと思われる。
思うに今、SAXONには順風が吹いている(と願いたい)。アートワークも含めて、傑作な1枚。
・・・追伸。HIGASHIさん、ぜひご感想を!

NEIL YOUNG-Mirror Ball ★★ (2002-12-21 00:52:00)

'95年発表。
何故このサイトでニール=ヤングを取り上げるのか。
それはPEARL JAMがからんでいるからに他ならない。
本作は契約上の理由で明記されていないが、バックバンドをPEARL JAMが担当している。そのせいもあってか、1曲目からずしりと重いロックが聴ける。ニール=ヤングといえば"グランジの父"であり、轟音を支配するのに長けているアーティストでもあるのだが、本作で聴けるのはシンプルでハードなロックである。このHRよりの音のせいか、ニールのファンの間では本作の評価は低い。だが私は本作を愛してやまない。
⑥の「DOWN TOWN」のようなキャッチーな曲も魅力的な、傑作アルバムである。


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