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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 251-300
BLUE OYSTER CULT-Imaginos
STEVE PERRY-For the Love of Strange Medicine
BOSTON-Boston-Foreplay / Long Time
TERRY BOZZIO & BILLY SHEEHAN-Nine Short Films
BLUE OYSTER CULT-Career of Evil
BLUE OYSTER CULT-A Long Day's Night
PEARL JAM-Riot Act
FOO FIGHTERS-One by One
CATHEDRAL-The Carnival Bizarre-Electric Grave
BLACK SABBATH-Tyr-Heaven in Black
NIRVANA
SPIRITUAL BEGGARS-On Fire
ANTHEM-Overload
HELLOWEEN-Keeper of the Seven Keys, Part II
GAMMA RAY-Heading for Tomorrow
JUDAS PRIEST-Jugulator
HELLOWEEN-Keeper of the Seven Keys, Part I
BLACK SABBATH-Sabbath Bloody Sabbath
COVERDALE・PAGE-Coverdale・page
METALLICA-Kill 'em All
LIVING COLOUR-Vivid
UFO-Lights Out
UFO-Phenomenon
DAVE MENIKETTI-Meniketti
THE BLACK CROWES-Live
KIX-Live
BON JOVI-Bounce
IRON MAIDEN-Somewhere in Time
TANK-Still at War
KING CRIMSON-Level Five
IRON MAIDEN-Iron Maiden
GUNS N' ROSES-"The Spaghetti Incident?"
SAXON-Forever Free
MERCYFUL FATE-Don't Break the Oath
BON JOVI-Crush
DEF LEPPARD-X
NIRVANA-In Utero
DIO-Killing the Dragon
TEMPLE OF THE DOG-Temple of the Dog
AC/DC-Stiff Upper Lip
DREAM THEATER-A Change of Seasons
AEROSMITH-Nine Lives
DEEP PURPLE-The Battle Rages On...
DEEP PURPLE-Purpendicular
DIO-Lock Up the Wolves
MOTLEY CRUE-Dr. Feelgood
MEGADETH-Hidden Treasures
IRON MAIDEN-Fear of the Dark
BADLANDS-Voodoo Highway
DREAM THEATER-When Dream and Day Unite
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発言している3曲を連続再生 - Youtube



BLUE OYSTER CULT-Imaginos ★★ (2002-12-21 00:36:00)

'88年発表。BOCがクトゥルー神話にがっぷり組んで世に放った、最高のコンセプトアルバムである。
全体のムードとしては、'80年代半ばの低迷期を吹き飛ばすかのような重厚なつくりになっている。どの曲もBOCらしい少しひねくれたポップセンスが伺えるハードロックだが、中でも④は気に入っている。加えて⑥であの名曲「ASTRONOMY」をテンポアップし、ビートをきかせてリメイクしているのが興味深い。なかなか格好良いのだ。やはり良いメロディを持つ名曲というのは、いかなるアレンジを施しても名曲たりえるのだと感心した次第である。
この作品が復活の起爆剤にならなかったのが、なんとも惜しい。間違いなく傑作である。

STEVE PERRY-For the Love of Strange Medicine ★★ (2002-12-21 00:24:00)

'94年発表。ソロ2作目。
この人の場合ソロ1作目もそうだったのだが、1曲目に凄く良い曲が収録されており、2曲目以降も良い曲が並んでいるのだがメリハリに欠けるため、作品のトータルイメージが悪いという傾向がある。
バラード系やスローテンポの曲が好みなのはわかるが、同じ曲調のものが並ぶとさすがに飽きるのである。
というわけで、本作の目玉はずばり1曲目。良い曲だ。2曲目からあとは恋人と2人きりでいるときなどにBGMとして流すには最高。アルバム単位でいうと決して悪い作品ではなく、良質なアメリカンロック作だと言える。

BOSTON-Boston-Foreplay / Long Time ★★ (2002-12-21 00:12:38)

BOSTONには多くの良い曲があるが、この曲は最高である。一番好きだ。
なによりも「FOREPLAY」の部分。痺れる。プログレハードバンドとしての面目躍如たるものがある。そして続く「LONG TIME」。「FOREPLAY」で物凄く深遠なものを垣間見た気がしたので、何を歌っているのかと思いきや・・・。
「長い付き合いだった。
俺は行くぜ 」
家出する男の歌だった・・・。
だが、これもまたポップで明るくてカラッとしていて良いのだ。
まあ、いろんな意味で最高の一曲。

TERRY BOZZIO & BILLY SHEEHAN-Nine Short Films ★★ (2002-12-20 23:45:00)

'02年発表。超有名ドラマーと超有名ベーシストによる超絶テクニカルロック作。
そう。どこをどのように切っても、「テクニカルロック」と形容する他はない。「テクニカル」な演奏の洪水でありつつ、「テクニカルロック」の金太郎飴状態である。
レヴューがくどいって?皮肉っぽい?
あたり。
本作の特徴の一つに「くどい」ことが挙げられる。正直、聴くのに気合が必要である。ねじり鉢巻を締め、正座して聴くような。はっきり言って内容は素晴らしい。だが、くどい。
何曲かは、ゆったりと聴かせるような余裕を持った曲があっても良かった。この2人がどのくらい凄いかは衆目の一致するところであるのだから、テクニカルロックマラソン状態でなくてもよかったのではないか。そんな気がする。
目茶苦茶良い(凄い)作品ではあるが、食いつきの良さからいえばNIACINの4th(こいつは名盤!)や、ビリーの
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BLUE OYSTER CULT-Career of Evil ★★ (2002-12-20 22:41:00)

'90年発表。ベストアルバム。
実のところ、本ベストアルバムはBOCの全カタログ中で最もお薦めしてはいけない代物である可能性が高い。
以下にその理由を列記する。
①最も有名な代表曲を収録していない。
②ライヴヴァージョンとオリジナルヴァージョンがごちゃまぜ。
さて、①についてだが、皆さんはBOCの代表曲を3曲挙げよ言われたら、頭にどの曲名が浮かぶだろうか。「ASTRONOMY」と「BURNING FOR YOU」はかなり高い確率で挙がってくることだろうと思うが、実はこの2曲が収録されていない。オリジナルアルバムでは対の存在となっている「FLAMING TELEPATHS」が収録されているのに、何故か「ASTRONOMY」はカットされているのである。もうこの事実だけで、ベストアルバムとしては致命的であろう。いや、そもそもベストアルバムとは言えないのではないか。
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BLUE OYSTER CULT-A Long Day's Night ★★ (2002-12-15 18:24:00)

AZさんはじめまして。この書き込みはまことにタイムリー。ちょっと教えて下さい。
私も昨日このCDの存在を知ったのですが(まだ購入しておらず未聴なのです)、これは過去のライヴ盤から抜粋して構成したライヴベストだと理解してよろしいのでしょうか。CDのパッケージに貼ってあるシールに、"30周年記念、ライヴベスト"てなことが英語で書いて有ったような気がしたのですが。しかし、『HEAVEN FORBID』収録曲がちらりと見えたので、「ムムム・・・」と悩んでいます。
もし新収録のライヴ盤であるなら、私も速攻で購入しようと思います。ちなみに私が見たCDには、通常盤とDVDが追加されたものと2種類ありました。

PEARL JAM-Riot Act ★★ (2002-11-24 17:34:00)

'02年発表。スタジオ作として7作目。
タイトルだけ見ているとなにか凄く過激な音を想像してしまうが、実際のところは非常にストレートなハードロックに仕上がっている。
これまでの作品に見られたようなパンキッシュでアップテンポな、まえのめりな感じの楽曲も収録されていない。そういう意味では「地味だ」との評価を受けるかもしれない。
しかし、本作の価値は実はそのような所にはなく、そしてもちろん「LOVE」解禁や、政治色が強まった詩世界にあるのでもないと個人的には思う。様々な音楽的実験を展開し、前作あたりで「なんでもあり」という開放感を獲得したこのバンドが、本作でストレートなロックを奏でているということ。それはある意味自分達の内奥から滲み出てきたものを、そのままの形で楽曲へと昇華させているということに他ならない。
この作品は不思議だ。これといって突出した楽曲も無く1曲目などむし
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FOO FIGHTERS-One by One ★★ (2002-11-23 00:08:00)

'02年発表。4作目。
目出度い事に流動的であったメンバーが固まったらしい。CDのケースを裏返すと、しっかり4人で写ったグループショットが見られる。素晴らしい。
音の方も、やたらと確信に満ちている。ゴリゴリした質感の突っ走る楽曲が増え、彼らの(というかデイヴの)持ち味である哀愁を帯びつつ爆走する切れたROCKが満載である。演奏もアルバムのトータルイメージもタイトで、言うこと無しの傑作アルバムに仕上がっている。
今なら期間限定で2,000円で売っている。えらいお得だろ、これは。買って聴いてやってよ。

CATHEDRAL-The Carnival Bizarre-Electric Grave ★★ (2002-11-19 22:20:15)

'95年発表の3rdアルバムは、5thと同じくらい気に入っている。つまり、私はドゥ-ミーな彼らよりメロディアスな彼らの方が好きなのだ。
この曲は、3rdの中では「HOPKINS」と双璧をなす出来の良い曲だと思う。とにかくリフが格好良いのだ。CATHEDRALの楽曲群の中でもベストソングだと思う(って書いたら1stからのファンの人に怒られるかな?)。

BLACK SABBATH-Tyr-Heaven in Black ★★★ (2002-11-19 22:08:15)

'90年発表の『TYR』は、BLACK SABBATHの諸作品の中でもかなり好きな一枚である。Voにトニー=マーティンを擁し、ボトムをニール=マーレイ、そして今は亡きコージー=パウエルで固めたラインナップも好きだ。
その『TYR』の最後を飾ったのが、この疾走する名曲である。コージーのドラム、リフメイカーの面目躍如たるアイオミのメロディアスなプレイ、マーティンのヴォーカルも熱い。完璧な1曲だ。

NIRVANA ★★ (2002-11-17 16:57:00)

YOSIさん、お久しぶりです。早速のご意見有難う御座います。嬉しいなあ。
御指摘の件は実は予想していました。結果的にオルタナティヴロックの定義づけをかなり"一部限定"なもので括って書いたもので。そうそう、ありましたね「ミクスチャーロック」。
YOSIさんの文章を読んで改めて当時の流れを考えるに、確かに私の定義ではオルタナティヴロックの説明はかなり不十分だったと思います。私も理解としてはYOSIさんの定義づけでよろしいかと思います。ご指摘、有難う御座いました。
というわけで、ここの私の文章を読まれた方は、あわせてYOSIさんの文章もお読みになって下さい。
さ、次は何処で語りましょうか。リクエストお待ちしております(大嘘)。

SPIRITUAL BEGGARS-On Fire ★★ (2002-11-04 14:21:00)

皆さんが褒めているところを水を注すつもりは毛頭ないが、あえて苦言を呈しておきたい。
いや、私もこの作品のクオリティの高さを認めていないわけではない。メンバー個々人の持つ技量の高さ。'70~'80年代のROCKをそのままパクルのではなく、十二分に消化した上で構築された楽曲群。熱く激しく艶のあるVo。だが、今一つ物足りなく、残念な部分があるのだ。少しぐらい私個人の好みから外れるものが有ったとしても、目をつむって褒め倒しても良いのだが、それではあまりにも勿体無いのだ。彼らはもっと上を狙える。政則さんや広瀬氏が言うような、オリジナルの'70年代ROCKを啓蒙する役目だけを担わされた存在ではないはずである。私はそう信じている。
本題に戻そう。今一つ物足りないところは、Scary-Kさんが書いておられるように、歌メロのフックの無さと、バラエティに富まない楽曲群である。
歌メロに関し
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ANTHEM-Overload ★★ (2002-10-13 11:46:00)

'02年発表。復活後2作目。
例えて言えばなにが頭に来るって、ラーメン屋に行ってぬるいラーメンを出されることほど、頭に来ることは無い。ラーメンって"熱い"もんだろ。出された直後にスープがごくごく飲めてどうすんだって。
だが、この『OVERLOAD』とANTHEMに限って言えば、期待したものが裏切られることは無い。それどころか期待以上のものが待っている。
もう、全編熱い。前作もそりゃあ熱くて最高の作品だったが、本作を聴くと"あれですら、まだ道半ばだったか・・・"と思えてしまう。
もう「聴き所満載!」なんてレベルは超えている。全曲、どれをとっても最高の出来である。各人のプレイは当然ながら魂のこもった鬼気迫るものだが、なかでも特筆すべきは清水のギターである。本作でのこの人のギターは凄い。上手いとか早いとかいう形容では全然表現できない。なにしろ格好良いのだ。「ああ。こうい
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HELLOWEEN-Keeper of the Seven Keys, Part II ★★ (2002-10-09 00:03:00)

'88年発表。前作に引き続きこれも狂ったように聴いた。
第Ⅰ章と本作はもちろん双子のような関係なのだが、さすがはHELLOWEEN、同じことは繰り返さない、というかきちんと差別化をはかっているのである。
何処に顕著に表れているかと言うと、それは④や⑤のような「おちゃらけナンバー」に表れている。はっきり言うが、かつてこんなに「おちゃらけた」HMがあっただろうか。この明るさ、この疾走感。そして曲にはきちんとフックがある。「DR.STEIN」。この曲は最高だ。シングルCDも買った。「RISE AND FALL」。ジェットコースターに乗っているかのような目まぐるしい展開は、どこかQUEENを想起させる。
もちろん、他の収録曲も高水準なのである。「EAGLE FLY FREE」、「I WANT OUT」の気持ち良さはいわずもがな、「KEEPER OF THE SEVEN KEYS
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GAMMA RAY-Heading for Tomorrow ★★ (2002-10-06 12:41:00)

HELLOWEENを辞めたカイがどのような音楽を作りたかったのか。
購入当初、もう興味津々で聴いた。結論としてはQUEENありのJUDASありの、とにかくよく出来た作品だと思った。
私は2ndは未聴で、3rd・4thと聴き5th以降は追うのを止めたが(だってVoに上手い人入れればいいのにさ、ミュージシャンとしてのエゴ丸出しじゃん。曲がもったいないって)、この1stだけは名盤として評価したい。
しかし、ジャケットはなあ。紫外線に当たっていると身体に悪いって、お二人さん!誰も教えなかったんだろうか(嘘、うそ。でも確かにあれじゃ"まんま"だよねえ。もうちょっとちゃんとしたデザイナーを雇えばよかったのにね)。

JUDAS PRIEST-Jugulator ★★ (2002-10-06 12:18:00)

'97年発表。
そりゃあどうしたってあの名盤『PAINKILLER』と較べれば、見劣りするだろう。
しかし、この怒り(憤怒と言っていい)に満ち満ちたブルータルなサウンドは買いだ。
①がもっとアップテンポの曲だったら、と思わないではないが、④とか⑨など激烈なナンバーの存在はこの作品の価値をぐっと高めている。
アーティストが自らの心情を激白したという意味において、そしてリッパーが実力を表現しきったという意味においても、本作は名盤として位置付けられると思う。
聴くたびに頭に血が上る、ある意味危ない1枚。しかしとても気に入っている。

HELLOWEEN-Keeper of the Seven Keys, Part I ★★ (2002-10-06 11:57:00)

'87年発表。日本デヴュー1作目。
最初に書いておくが、私は「ジャーマンメタル」とか「メロディック・スピード・メタル」とか「ネオ・クラシカル」とか「北欧メタル」などに分類されるHMが苦手である。嫌いというのではない。単順に苦手。どこが苦手なのかについては、HAMMERFALLの2ndのところで書いたので繰り返さない。
しかしこの1stと続く2ndは、発表当時それはもう狂ったように聴いた。
正直なところIRON MAIDENの後継者はこのバンドしかいないと信じたものだ。この1stに限って言えば、②や③、⑥の持っているメロディは、ハードかつキャッチーという抜群なバランス感覚を誇示しているし、なにより7曲目の「HALLOWEEN」。この曲のリフはもう誰が何と言おうが、絶品である。格好良い。
個人的にこのバンドは、「ジャーマン・メタル」の一つに括ってはいけないと、今でも思
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BLACK SABBATH-Sabbath Bloody Sabbath ★★ (2002-10-06 11:19:00)

'73年発表。5th。本作の特徴はシンセサイザーを使ってちょっと遊んでみましたってところ。
とはいえ、前作までにつかんだ方法論を全く無視したのではなく、自分達の持ち味の一つであるキャッチーさ(言い換えれば"軽快さ")やポップな部分を、もう一度整理しなおしてわかりやすく提示して見せたのだと思う。
ここ日本じゃ名盤というと、1stや2nd、ちょっとひねったファンだと3rdや4thを挙げる人が多いが、この5枚目の本作も名盤である。
笑っちゃうのは、シンセを使った曲が両極端だってこと。4曲目の「SABBRA CADABRA」にはシンセにYESのリック=ウェイクマンが参加。図太いギターに負けることなく、しかも違和感を感じさせずにシンセとピアノでフレーズを織り込んでいる。
リックは、かのNYのロック詩人LOU REED(VELVET UNDERGROUNDのリーダーだった人)
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COVERDALE・PAGE-Coverdale・page ★★ (2002-10-05 00:54:00)

レコード会社の企画によって結成され、アルバム発売、興行、「集金完了?」「ああ。こんなもんじゃない?」「じゃあ、さよなら」と解散した割には、すんげー良く出来たHRアルバム。
それにしてもデヴィッドの声の潰れようはなんなんだろう。
その後に出したソロではまともな声だったので、あれは絶対にロバート=プラントとの比較を嫌っての所業に違いない。
とはいえ、もう全編ペイジ節全開。①・④・⑩がお気に入りだが、⑩は特に凄い。気迫に満ち満ちたプレイが聴けるし、リフメイカーの面目躍如である。他の曲も押しなべて完成度は高く、動機は不純とはいえ、やはり2人は一流のミュージシャンである。しっかり仕事している。
最後に一言。
「ジミーさん。もうかった札束を菓子箱の上げ底に忍ばせて、ロバートさんのお家に遊びに行ったって本当ですか?・・・お主も悪よのう。ほっほっほ」
おあとがよろしい
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METALLICA-Kill 'em All ★★ (2002-10-05 00:09:00)

'83年発表。1stアルバム。
まあ、思うにHM/HRの作品との出会いってのは、人との出会いに似ている。
「あ、どうも・・・」なんて電車の中で靴踏んで詫びた人間が、実は10年前によくつるんでいた悪友だったりして、赤ちょうちんに行き一緒に酒を飲んで旧交をあたため合ったりするわけだ。
私が初めてMETALLICAのアルバムを購入したのは4thだが、初めて聴いた曲はこの1stに収録されている「MOTORBREATH」だった。初めて聴いたとき、「これ、音楽じゃねえな」と思ったもんだが、今聴くと普通のメタルである。
全曲メタル。それ以上でもそれ以下でもない。しかし、当時ここまでメタル、徹頭徹尾スラッシーなメタルだったバンドは他になかったわけで(あの3バンドを除いてね)、メロディアスでありつつもスピード感に溢れる楽曲群を提示した本作は、やはり歴史に残る名盤なのである。クリフの
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LIVING COLOUR-Vivid ★★ (2002-10-04 23:43:00)

'88年発表。1stアルバム。
私は2ndは聴いたことがなく、3rdは試聴はしたが購入しなかった。だから、彼らの熱心なファンとは言えない。
しかし、この1stだけは気に入って良く聴いた。なにより1曲目の「CULT OF PERSONALITY」が格好良かったし、他の曲もポップとファンクとハードロックが絶妙に混じり合っており好きだった。
この作品は一聴したところ目茶苦茶明るいが、実は非常に重いメッセージを含んでいる。
「いや、あんたから盗みを働こうとは思わないさ。
いやいや、あんたを殴ったりなんかしないって。
いいや。お前をレイプする気はないよ。
だけど、どうして俺に、
その妙なヴァイヴを送って寄越すのかね?」
(「FUNNY VIBE」)
皮膚の色が違うってだけで蔑まれることが、どれほど嫌なものかは理屈ではわかっていても
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UFO-Lights Out ★★ (2002-10-02 23:00:00)

'77年発表。『PHENOMENON』と肩を並べる名盤と考える。
なんといっても4曲目「LIGHTS OUT」。この曲だけは聴かずに死んで欲しくない。HR/HMを聴く人間でこの曲を気に入らない者は多分いないのではないだろうか。
他には軽快な幕開けを告げる①やしっとりとした③が名曲。
アートワークはやはりヒプノシスで、アルバムにずっしりとした存在感を与えている。

UFO-Phenomenon ★★ (2002-10-02 22:52:00)

'74年発表。この作品からマイケル=シェンカーが加入した。
UFOを聴く時いつも思うのだが、このバンドは実は非常にオーソドックスなHRバンドである。しかしそこにシェンカーのギターが加わると絶妙な湿り気を帯びるのである。
「DOCTOR DOCTOR」は永遠の名曲である。これほどまでに哀愁に満ちた名曲となると、他にはBLUE OYSTER CULTの「(DON'T FEAR)THE REAPER」ぐらいしか思いつかない。
ヒプノシスの手によるジャケットのアートワークも秀逸。楽曲やアートワークも含め、トータルな意味で考えてもこの作品の発表はロックの歴史に残る"現象"である。

DAVE MENIKETTI-Meniketti ★★ (2002-09-23 23:13:00)

'02年発表。Y&TのVo兼Gのデイヴ=メニケッティによる作品。
この作品についてはH・Wさんも語っておられるので、どうかそちらも参照して欲しい(新譜感想No.429及び、この曲を聴け!「I REMEMBER」の項、特に「I REMEMBER」の項は爆笑もの)。
私はY&Tを聴いたことがなく、従ってデイヴ=メニケッティの音楽にも今回初めて接したわけだが、この作品は大いに気に入った。ブルーズベースの侠気溢れるHRである。
アメリカンテイストな明るくからりとした雰囲気の曲もあるが、あくまで基軸となるのはFREE、BAD COMPANY起源のブルーズHRである。ラップやヒップホップやハードコア等とのハイブリッドがもてはやされ、純然たるHM・HRが不遇な扱いを受けている(最近はいくらかましになったか?)このご時世に、このような作品を堂々と発表し、しかもそれが実に溌剌とした良質の
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THE BLACK CROWES-Live ★★ (2002-09-22 00:16:00)

'02年発表。2枚組のライヴ盤。彼等自身の楽曲をフルヴォリュームで収録した初めての作品。
契約上の制限であの名盤5thからの楽曲が収録されていないのは非常に残念だが、それでもこれだけの名曲の数々を惜しげもなく並べられると気にならなくなってしまう。
最新作『LIONS』の曲と1st・2ndからの楽曲が多いのだが、本当にこの人たちの曲作りの上手さというのをしみじみと感じてしまった。ある意味何の飾りも無いストレートなROCKなのだが、魅力的なリフやソウルフルなVoはもちろん、所々にあいている"間"の取り方さえもが格好良いのだ。それがライヴバンドとして定評がある躍動感に満ちた演奏で聴けるのだからこたえられない。
全部聴くと2時間ほどある作品を、スルメをかじるように聴きますので、どうかゆっくり休養してください。そのかわり、必ず活動を再開して下さいよ。とバンドのメンバーに伝えたくな
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KIX-Live ★★ (2002-09-16 05:57:00)

'93年発表。KIX唯一のライヴ盤。
こうした作品が、ライヴ収録から約1年半後に日本特別企画盤として発売されるところに、このバンドの不幸が表れている。『HOT WIRE』の売上に追い風を吹かせるならもっと早く発売しなければ意味が無い。全くアメリカ本国のアトランティックは何を考えていたのか。
そもそもKIXとアトランティックの契約も、バンドにとっては"搾取されている"ようなものだったそうだし、アルバム発売の際のプッシュも全然十分なものではなかった。名盤を3枚立て続けに出しライヴだって頻繁にやっていたのに、どうして4thのゴールドディスク獲得がバンドのキャリアの頂点になってしまうのか。KIXについて考えると本当にアトランティックだけは許せない。恨み骨髄とはまさにこのことである。
とはいえ、以上に述べたことは本作の内容とは一切関係ない。非常に出来の良いライヴ盤である。バンドの
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BON JOVI-Bounce ★★ (2002-09-16 05:34:00)

'02年発表。スタジオ作として通算8作目。
前作『CRUSH』の作風に対しては、出来の良さは認めるがどうも個人的に納得がいかなかったので(理由はほぼこたろうさんと同じ)、本作に対しては並々ならぬ期待と不安を抱いて発売を待っていた。
はっきり言う。本作は傑作である。
なによりハードな曲がまた戻ってきたのが嬉しい。しかもそれらはどれもガッチリとフックを持つ名曲・佳曲である。①・②は歌詞の内容もメロディも文句のつけようがない名曲で、⑦・⑪も素晴らしい。また、バラードも充実しており、要所要所で作品の流れにきっちりとアクセントを付けている。一度聴き始めると、あっという間に最後まで聴いてしまう。これはアルバムトータルでの完成度の高さを物語っている。
本作の製作に臨み、彼等が作ろうとしたものは一言で言うと「9/11の事件から1年経つ今、人々を勇気づけ、元気づける作品」だったそう
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IRON MAIDEN-Somewhere in Time ★★ (2002-09-09 00:32:00)

'86年発表。スタジオ作として6作目。
本作はコンセプト・アルバムではないのだが、作品の背景に"近未来を感じさせるHMの創出"という意識が働いている。
まず、アルバムジャケット。デレク=リッグスによるイラストは『BLADE RUNNER』のイメージをエディの世界に置き換えたものだ。『BLADE~』はハリソン=フォード主演のSFハードボイルド映画だが、この映画は近未来の描写において現在に至るまで他者の追随を許さない名作である(監督はリドリー=スコット。原作はフィリップ=K=ディック)。
実は'80年代半ば頃というのは、SF界に端を発して社会現象ともなった一つの動きがあった。"サイバーパンク運動"である。SF作家でいうとウィリアム=ギブスン、ブルース=スターリングなどが挙げられ、日本では漫画家の大友克洋が傑作『AKIRA』で体現していた。
本作が成立した背景には以上に
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TANK-Still at War ★★ (2002-09-08 23:35:00)

'02年発表。この前発売された、できたてほやほやの最新作。スタジオ作としては実に15年ぶり、6枚目である。
あのHIGASHIさんをして「待っていろよ。TANK」といわしめた本作は、問答無用、疾風怒濤の傑作である。私もこのサイトでは色々なバンドの色々なアルバムを積極的に褒めて勧めてきた。それはひとえに「こんなに良いバンド、良い作品があるんだ。聴かずに死ねるか!死なせられるか!」という思いがあったからである。であるからして、なかには「おいおい、ちょっと褒めすぎなんじゃ・・・」というものもあったかもしれない。しかし、本作だけは別格である。もう、素直に「良い。最高!」である。
何が良くて何が最高!なのか。
それはとにもかくにもリフとVoのメロディラインの持つ格好良さと、必殺の煽情力である。
良いフックを持つHM/HRの楽曲の中には、ポップ・キャッチーとは形容しがたい、「
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KING CRIMSON-Level Five ★★ (2002-09-04 23:17:00)

'02年発表。新曲3曲を含むミニ・ライヴアルバム。
ミニアルバムで新曲および新しいテーマをお披露目するのは、『THRAK』発表前に『VROOOM』でやっているのだが、本作も同じ役割を与えられている。
やはりどうしたって新曲に注意が向けられる。第5段階の"Nuovo Metal"なんだそうだ。こうしたネーミングがいかにも「そそる」のだが、2曲目の「LEVEL FIVE」を聴く限り、確かに新しい段階へと移行したと感じられる。
基調になっているのはトレイ=ガンのヘヴィなリフで、それにあわせてフリップとブリューが時にはリフに同調し、時にはある種フリーキーなメロディを縦横無尽に駆巡らせるといったところ。
他の新曲2曲はヘヴィメタリックではないが、一聴して異世界へと誘ってくれる、静謐さや安らぎさえ感じさせる佳曲。
この3曲で提示された路線で次作を作るということであれば大
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IRON MAIDEN-Iron Maiden ★★ (2002-08-31 00:07:00)

'80年発表。1stアルバム。
全てはここから始まった。
「髪を切ってパンクバンドをやるなら、契約してもいい」
レコード会社にそう言われたステーィヴ=ハリスが「そうですね。やっぱ時代はパンクですか?」などと答えていなくて本当に良かった。
IRON MAIDENがHMの創始者であることは疑いない事実であろうが、スティーヴの偉大なところは完全にパンクロックを無視したところにある。パンクロックの台頭により、'70年代HRが絶滅していこうとしているその時、"パンクを通過した新しい音"を作ったのではなく、HRの持っているハードでメロディアスでダークでヘヴィな要素を抽出し、純粋培養して独自のHMを創り上げたその功績ははかりしれない。
もっとも、ポール=ディアノの吐き捨て型ヴォーカルはパンクロックの影響が明らかで、スティーヴが目指すところとは志向性が一致せず、後に脱退して
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GUNS N' ROSES-"The Spaghetti Incident?" ★★ (2002-08-29 00:15:00)

'93年発表。GN'Rによるカヴァー曲集。
本当に、なんのひねりも無いバンド群からなんのひねりも無い楽曲が選別され、カヴァーされている。しかし、それが実に格好いいのだ。
故にこのバンドの本分は、なんのひねりもないハードなロックを、ただ演奏するだけで格好良く聴かせてしまうところにあったのだとわかる。もうひねりまくらんでいいから!早く新作リリースしなよ!
ちなみにタイトルの「スパゲティ事件」というのはステーィヴン=アドラーとバンドが裁判で争っていたときに出てきたエピソードに由来する。ダフも笑って語っていたようだが、(インタヴューを)読んでいるこっちも「アメリカって国は・・・」などと苦笑いしてしまうような話であった。

SAXON-Forever Free ★★ (2002-08-29 00:05:00)

'92年発表。スタジオ作としては11作目(ですよね?HIGASHIさん)。
前作の『SOLID BALL OF ROCK』も相当の充実作であったが、本作はその前作を凌いでいる。バンドの創作意欲も充実していたようだ。
なんといっても冒頭のタイトル曲。スピード感に満ち溢れ、歌メロにがっちりとフックを持つこの曲は、一度聴いたら忘れられない魅力がある。というわけで、真夜中に子供が夜泣きをし、それを妻がうんざりした顔で抱きかかえながら、寝たふりをしている私の顔をうらめしそうな顔で見ている時などに頭の中で鳴っている。「FOREVER FREE」!(嘘です。笑)

MERCYFUL FATE-Don't Break the Oath ★★ (2002-08-28 23:47:00)

'84年発表。2作目。
Voはあのキング=ダイアモンドである。リズムチェンジの多用による複雑な楽曲構成、ザクザクしたリズムギターに絡む流麗なリードギター。曲はどこか物悲しくも美しいメロディが主体となっており、個人的には大好きな世界である。こう書いてみると、なんだかブルース=ディッキンソン加入後のIRON MAIDENと共通する部分が多いなあと、改めて思った次第。もちろんMAIDENほどのメジャー感は無いが、そこはかとなく漂うB級臭さがまたいいのだ。場末の飲み屋だが酒が安くつまみが美味いといった感じ。わかる?
このバンドのポイントは良くも悪くもVoにある。情感たっぷりに歌っていたかと思えば、脳天から出すような高い声で歌うキングのVo。この声が生理的に嫌いという人は多かろう。
というわけで、ここに踏絵を用意しておく。踏めたあなたは、このバンドを好きになれる資格がある。「あな
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BON JOVI-Crush ★★ (2002-08-19 23:51:00)

今回の遠出で持っていった(同じく持参したのはRAINBOWとDEF LEPPARD、U2)。購入当初も、「う~ん・・・。ちょっと渋いなあ」と、評価は後回しにしていたのだが、今回はじっくり聴けると思い、持っていった。
でも、やっぱり渋すぎる。渋いのが悪いとは言わない。泥臭いのもかまわない。しかしおとなし過ぎやしないか。
確かに『THESE DAYS』で本格的に追求し始めた路線が、ほぼ彼バンドの理想に近い形で具現化されている。成功はしているのだ。だが、それで良いのだろうか。
私は、このバンドのことは「ポップ職人」だと思っている。タイプは違うが同様のバンドとしてはAEROSMITH、DEF LEPPARDなどが挙げられる。しかし、今挙げた2つのバンドとBON JOVIとの決定的違いは、良い曲に対する貪欲さにややかける点である。「そこそこ良い曲」で満足してはいないだろうか。「I
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DEF LEPPARD-X ★★ (2002-08-15 23:46:00)

この間家族で旅行した時に、車の中で良く聴いていました(一緒に持っていったのはRUSHの新譜とOASISの新譜)。
私は『ADRENALIZE』で顕著だったメロディの単純さが嫌いだったので、「ポップだ」という今作は結構ドキドキしながら聴いたのですが、感触としては『HYSTERIA』の頃の、「フックがありつつも聴けば聴くほど色々なメロディが聴こえてくる、タペストリーを鑑賞するかのような楽曲」が復活していたので嬉しかったです。
確かに『HYSTERIA』の完成度には及ばず、そこが残念といえば残念。『HYSTERIA』を超えられなかった原因は、楽曲があまりにもポップ一色で統一されたことに有ると思います。
「GODS OF WAR」や「WHITE LIGHTNING」、「PAPER SUN」などに代表されるダークで重い楽曲や、「RUN RIOT」などに代表される疾走系のハードな楽
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NIRVANA-In Utero ★★ (2002-07-28 00:55:00)

'93年発表。スタジオ作として通算3枚目。
実はここ数年本作を聴くことはない。
理由は単純。聴いていると死にたくなってくるから。
発表当時、良く聴いていたのは6曲目の「DUMB」と12曲目の「ALL APOLOGIES」だった。
スティーヴ=アルビニの作った音は、ザラザラした質感を持ち生々しい。前作の持っていた音の整合感は喪失したが、ロックが本来持っていた生きることに対する嘆き、悲しみ、怒りを表現するのに、これ以上の音はなかろう。そしてカートの歌声。詩。
ロック史上に名を残す傑作アルバムであるとともに、呪われた人の生を、切り裂いた腹から臓物を掻きだすように告発した作品。
そしてカートは子宮へと帰っていった。二度と生まれてくることは無い。

DIO-Killing the Dragon ★★ (2002-07-27 23:58:00)

'02年発表。ギターがクレイグ=ゴールディーからダグ=アルドリッジにチェンジした。
いやあ。皆さん辛い。どうも本作に関しては「期待はずれ」との声を多く聞くのだが、皆DIOに対して大きな期待を抱いていたのだなと思う。
では内容は?駄作か?
そんなことはない。正直なところ、ようやくDIOは復活したと思える良い出来である。1曲目を聴いて、「やっと帰ってきたか・・・」と嬉しくなってしまった。疾走する曲も収められているし、大満足である。
確かに大味なリフが多いし、聴くものをねじ伏せる「名曲」は残念ながら無いが、それでもこれはDIO以外の何者でもない。DIOらしい佳曲がずらりと並んでいる。
どうか、これが新たなスタートラインに立ったDIOの姿なのだと、寛容な目で見て欲しい。次作ではきっと"21世紀の名曲"を我々に聴かせてくれるはずだ。

TEMPLE OF THE DOG-Temple of the Dog ★★ (2002-07-27 23:43:00)

'91年発表。PEARL JAMのストーン=ゴッサード、ジェフ=アメン、マイク=マクレディと、SOUND GARDENのクリス=コーネル、マット=キャメロン(現PEARL JAM)とが組んだ"夢の"プロジェクト。
本作は、MOTHER LOVE BONEのVoであったアンドリュー=ウッドへの追悼盤である。
MOTHER LOVE BONEはPEARL JAMの母体となったバンドだが、メジャーデヴュー作発表前に、アンドリューがドラッグにより死去。解散を余儀なくされた。
アンドリューの死を悼んだ、クリス(アンドリューのルームメイトだった時期がある。苦楽を共にした仲であった)がシアトルの仲間達に呼びかけたのが、このプロジェクトの始まりだ。
聴いて欲しい。クリスの熱唱を。これが魂のこもった歌というやつだ。そして楽曲は'70年代のHRを彷彿とさせる、どこか懐かしい印象を与え
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AC/DC-Stiff Upper Lip ★★ (2002-07-20 01:33:00)

2000年発表。
AC/DCってたまに無性に聴きたくなる。"全部同じに聴こえる"なんていう方もいるかもしれないが、そんなことはない。本当にこの人達は歩くリフ袋というか、リフのアイデアが尽きることがないのが凄い。
ビールをガンガン飲りながら聴きたいのが『HIGHWAY TO HELL』とか『BACK IN BLACK』だとしたら、本作はどちらかというとウィスキーでもあおりながら聴きたい作風。渋い。渋いがハード。なんか聴きながらやたら元気になってしまう彼等の音楽は、本作においても健在。たいしたもんである。格好良いぞ!親父!

DREAM THEATER-A Change of Seasons ★★ (2002-07-20 01:22:00)

'95年発表。Keyをデレク=シェリニアンに変えた後で発表された、20分を超えるタイトル曲とライヴ音源を収録した企画盤。
タイトル曲は2nd製作時からアイデアを温めていたものらしいが、音像的には3rdに共通するところが多い。ヘヴィでダークだが、緩急織り交ぜてところどころにキャッチーなメロディも散りばめており、グイグイ引っ張っていく様はさすがという感じ。
2曲目以降も美味しい。なにが美味しいかというと、なんてったってDEEP PURPLEやLED ZEPPELINのカヴァーが聴けること。最後のメドレーに至ってはFLOYD、KANSAS、QUEEN、JOURNEY~と、もうほとんど吃驚箱。
特にZEPのカヴァーの「ACHILLES LAST STAND」の部分は、マイアングに「ナイスランニング!」と褒めてやりたいくらい。
この人達は本当に上手いわ。それになにより楽しそ
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AEROSMITH-Nine Lives ★★ (2002-07-15 00:08:00)

'97年発表。スタジオ作としては12作目。
思うに『PERMANENT VACATION』以降の作品群の中では、最高にエアロな作品だと思う。勿論ここ10年間に発表された全HRアルバムの中でも、最高峰に位置する作品であろう。
このバンドの持ち味というのは、フックのあるメロディやリフづくりに秀でているのみならず、なによりも猥雑さ、ロックの持ついかがわしさをクールに体現しているところだと思う。
そういう意味では、『PERMANENT~』・『GET A GRIP』・『JUST PUSH PLAY』は少々お行儀が良すぎる(とはいえ、これらの作品ももちろん高品質だ)。復活後におけるエアロらしい傑作という意味では『PUMP』と本作を挙げたい。
ただし、『PUMP』は前半の派手さケバさに比べ後半が渋い作りとなっているので、そのギャップの激しさを考えるとアルバムトータルの完成度では
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DEEP PURPLE-The Battle Rages On... ★★ (2002-07-14 18:39:00)

'93年発表。第7期唯一の作品。多分リッチー在籍時最後の作品となろう。
さて、本作だが個人的にはどう贔屓目に見ても傑作・名作とは言えない。
だが、決して駄作ではないと思う。何故か。
①・③・⑤・⑦を除く他の楽曲に注目して欲しい。これが結構キャッチーなところもある、ブルーズテイストの佳曲なのである。
また、先ほど除外した⑤も、なにもあえてDPがやらなくても・・・とは思うが、しっかりしたフックをもつ良い曲だ。単にDPっぽくないだけ。
そういう意味で、本作は私にとっては駄作ではなく、ブルーズベースのDPが聴ける興味深い作品である。リッチーだってギタープレイに関しては決して手を抜いてはいないと思うけど。確かに気合入りまくりとは思わないが、結構随所でトリッキーなフレーズをさりげなく挿入しているし。
た・だ・し。いただけないのは過去に自分が書いた曲のリフやメロディ
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DEEP PURPLE-Purpendicular ★★ (2002-07-10 18:36:00)

'96年発表。リッチー脱退後、スティーヴ=モーズを擁した第8期のメンバーによる1作目。
多分本作のことを、駄作だなんだ言う以前に聴いてすらいない人って多いんだろうな。
"リッチーのいないDPは、DPではない。"そう言いたい気持ちはよくわかる。
"4期はまあ許せても、8期のモーズは許せん。"まあね、バンドのカラーをかなり変えちまったもんな。
だがしかしである。本作もまたDPのアルバムとして、決して恥ずかしくない出来なのだ。
本作の最大の売りは、なんといってもギターとキーボードのバトルが復活したところにある。
まるで'70年代に戻ったかのような溌剌としたプレイが随所に光っている。
確かに我々がDPと聞いてすぐに脳裏に浮かべるような楽曲とは、少々毛色の異なった楽曲群が本作の主体を占めてはいる。それでもギランが叫びロードがキーボードを引き倒せば、それはま
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DIO-Lock Up the Wolves ★★ (2002-07-07 07:00:00)

'90年発表。スタジオ作としては5枚目。
発表当時はなんだかえらい叩かれようでした。
まあ確かにローワン=ロバートソンのギターはどこか少しお行儀のいいところがあります。
でも、しっかり聴かせどころはつくっているし、リフだってかなり格好良いリフ弾いています。
①、⑥、⑧は名曲。特に①と⑧の疾走感は応えられません。
他の曲もハードでありながらキャッチー、それらはいずれも心地よくヘヴィです。
本作もまたDIO一流のHR作品として、名作だと思います。

MOTLEY CRUE-Dr. Feelgood ★★ (2002-07-06 23:53:00)

'89年発表。5作目。
モトリーの最高傑作というと、やはり本作になるのだろう。
発売当時はB!誌の酒井康氏が③と④の2曲を特に褒めていたが、実際に買って聴いてみると、
③と④だけが私にはピンとこなかった。音楽の好みは人によってわからないと、しみじみ思った
ものである。
というわけで、ほとんど全ての曲の完成度が高く、名曲「DR.FEELGOOD」、
「KICKSTART MY HEART」、「WITHOUT YOU」、
「DON'T GO AWAY MAD(JUST GO AWAY)」を収録する本作は、モ
トリーの最高傑作であるとともに、'80年代HR界を代表する名盤でもある。
個人的には⑧も好きだ。ニッキーのベースがやけに格好良く聴こえる。

MEGADETH-Hidden Treasures ★★ (2002-07-06 23:37:00)

'95年発表。来日記念盤。
①以外はヴァージョン違いかアルバム未収録曲(日本盤ボーナストラックになっているものが2
曲あり)である。
まさに『隠された秘宝』で、個々の楽曲はそれぞれ興味深く聴ける。なかでもお気に入りは、8
曲目の「ANGRY AGAIN」と、9曲目の「99 WAYS TO DIE」である。
「ANGRY~」はシュワルツネッガー主演映画『LAST ACTION HERO』のサン
トラに、「99~」は『THE BEAVIS AND BUTT-HEAD EXPERIENCE』
に収録されていたものである。共にリフの格好よさは悶絶もので、アルバムに収録されていない
ことが信じられない。要するにMEGADETHというバンドは企画物に楽曲を提供するさいに
手を抜いていないということなのだ。
それにしても、帯、「メガデス驚異の
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IRON MAIDEN-Fear of the Dark ★★ (2002-07-06 23:11:00)

'92年発表。スタジオ作としては9作目。
実は私も本作に関しては長い間(購入から現在までだから10年間)、"捨て曲多し"との印象
を強く持っていた。特に③~⑨は曲調が似ているように思え、どうも好きになれなかった。
しかし、こんなことはあまりないのだが、ここにきて急に③~⑨の楽曲の良さが見えてきた。
これまでも聴き込む努力はしてきたのに、良さがわからなかった曲が急に輝きだしたのである。
というわけで、①と⑫は疑いなく名曲、②はキャッチー、⑩は疾走感あり、⑪は軽快な佳曲であ
るとともに、③~⑨に関してもドラマティックな名曲・佳曲が並んでいる。
10年目にして名盤と知るというのも、なんだかなあと我ながら思うがまあ良しとして・・・。
ただし、やっぱりギターのサウンドにエッジが足りないように思う。スティーヴってギターの音
をマイルドに丸めてしま
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BADLANDS-Voodoo Highway ★★ (2002-07-06 00:45:00)

'91年発表。2nd。
1stよりも各楽曲のもつキャッチーさが後退したため、一聴するとものすごく無愛想な作品に思える。
しかし、"野蛮さ"は相当レベルアップしており、単に泥臭いだけでなくやたらと威勢の良いブルーズ・ハード・ロックが聴ける。
当時ジェイクが「いやあ、この間イングヴェィに会ったら、"SHINE ONのソロ、どうやって弾いてるんだ?"とたまげてたよ」と言っていたのが可笑しかった。
確かにこの「SHINE ON」は凄い。火花が散るようなプレイが聴ける。
他の曲も、どこがどう良いのか説明に窮するのだが、なんか格好良いのである。
というわけで、1stと毛色の異なるこの作品も結構愛聴した。お気に入りである。

DREAM THEATER-When Dream and Day Unite ★★ (2002-07-06 00:09:00)

'89年発表。1st。
KUZUさんやひょうすべさんが書き込まれているとおり、良い作品です。
発表当時、「僕達はRUSHが好きです。でもMETALLICAも好きです」というスタンス
が、とても新鮮でした。ドミニシのVoの線の細さが少し気になる以外は文句のつけどころがあ
りません。
特に好きだったのが3曲目の「THE YTSE JAM」と6曲目の「AFTERLIFE」
でした。
ドミニシが辞めた時は「ありゃりゃ。もったいないなー」と思ったのですが、まさか2ndであ
れだけのものを作ってくるとは・・・。この1stの存在も霞むわけです。
この間、RUSHのところでDREAM THEATERがプログレッシヴロックか否かのとこ
まで踏み込んで論議がなされていましたが、俺にとっちゃこのバンドはテクニカル・メタルとで
も形容するのがいい
…続き


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