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クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
RUSH-Grace Under Pressure
RUSH-Signals
KISS-Destroyer
RUSH-A Farewell to Kings
RUSH-2112
RUSH-Power Windows
RUSH-Presto
VINCE NEIL-Exposed
MOTLEY CRUE-Shout at the Devil
DIAMOND HEAD-Singles
PAUL RODGERS-Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters
METALLICA-Garage Inc.
THE FIRM-Mean Business
THE FIRM-The Firm
EMERSON, LAKE & PALMER-Pictures at an Exhibition
DIO-Sacred Heart
BILLY SHEEHAN-Compression
AC/DC-Fly on the Wall
CINDERELLA-Night Songs
PEARL JAM-No Code
PEARL JAM-Vitalogy
PEARL JAM-Vs.
PEARL JAM-Ten
PEARL JAM-Binaural
KISS-Crazy Nights
PEARL JAM-Yield
THE BLACK CROWES-The Southern Harmony and Musical Companion
THE BLACK CROWES-By Your Side
OUTRAGE-Life Until Deaf
KING CRIMSON-Discipline
FAITH NO MORE-King for a Day… Fool for a Lifetime
THIN LIZZY-Black Rose
STONE TEMPLE PILOTS-Purple
ANTHEM-Seven Hills
KING CRIMSON-Vrooom
ANTHEM-ANTHEM WAYS
STEVE VAI-Alive in an Ultra World
JEFF BECK-Blow by Blow
JEFF BECK-You Had It Coming
JEFF BECK-Who Else!
STEVE VAI-The Ultra Zone
IAN GILLAN-Toolbox
DEEP PURPLE-The House of Blue Light
DEEP PURPLE-Knebworth 85
NIRVANA-Nevermind
RAINBOW-Finyl Vinyl
DEEP PURPLE-Fireball
D・A・D-No Fuel Left for the Pilgrims
MEGADETH-Risk
STYX-Kilroy Was Here
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発言している2曲を連続再生 - Youtube



RUSH-Grace Under Pressure ★★ (2001-09-23 22:07:00)

'84年発表。12作目。
前作『SIGNALS』を契機としたテクニカル・ハード・ポップ路線が、更に発展した作風となっている。ただ本作の特徴はそれだけにとどまらない。全体的なトーンが暗いのだ。それはグランジロックなどに見られた内省的なものではなく、宇宙の深淵をのぞき込む時に感じる戦慄に似たものといえる。
そうした音づくりはもちろん詩世界と連動している。1曲目「DISTANT EARLY WARNING」(彼方なる叡智が教えるもの)が本作の表現するものを代表している。
他にも3曲目「RED SECTOR A」は"警鐘"ともいえる詩世界が展開しており、緊張感溢れるメロディとスピード感は本作でも随一である。
本作はRUSHの全カタログ中でも異色作として位置づけられようが、彼ら独自のポップ感覚の切れ味はますます冴えわたり、プログレッシヴかつハードポップなHRの名盤であること
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RUSH-Signals ★★ (2001-09-23 21:43:00)

'82年発表。11作目。
全体的な方向性としては、前作『MOVING PICTURES』の延長線上に位置づけられる。ただし前作がまだ'70年代HRの余韻(の中でも極上な物)を感じさせたのに対し、本作ではシンセサイザーの大幅な導入により、より現代的な(といっても'80年代前半に特徴的なアプローチではあるのだが)作風に"進化"している。
楽曲はゲディのベースラインとシンセがメロディの主体となっている。アレックスのギターは本作ではやや地味だが、ソロパートでは実験的かつ激しいプレイが聴ける。
加えてニールのドラミングは、コンパクトかつ幾分キャッチーな楽曲における変拍子の織り込み方が芸術の域に達した。
前作が'70年代に模索・獲得した方法論の集大成であったと共に、大作主義から楽曲のコンパクト化へのシフトチェンジが完了した分岐点となる作品であるとすれば、本作は'80年代におけ
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KISS-Destroyer ★★ (2001-09-12 19:13:00)

中学生の頃、友人の兄貴からテープに落としてもらって聴きました。
"KISSって格好良いなあ。いずれ他のも聴いてみてえもんだ"と思い、成人してから『ROCK AND ROLL OVER』、『LOVEGUN』とメイクアップ時代の名盤と言われているやつを聴いてみました。
私個人としては、ダントツでこの『DESTROYER』が好きです。
本作はKISSの作品としてはかなり作りこまれており、メンバーもレコーディングはかなり辛かったみたいです。他の作品とは毛色が違いますが傑作です。

RUSH-A Farewell to Kings ★★ (2001-09-12 14:07:00)

'77年発表。6作目。
10分を超える大作2曲(②と⑥)を収録する本作は、『2112』で用いた方法論がさらに洗練されている。HR/HM然とした"音"は変わらないが、全ての曲において明らかに『2112』の楽曲より曲の持つ"フック"がレベルアップしている。
また、アレックスのギターは楽曲によってソロの印象がかなり異なる。1曲目のタイトル曲では、イントロがアコースティックギターでリリカルに始まるが、ソロパートはある意味凶暴とも言えるようなアグレッシヴさに満ちている。そうかと思えば、3曲目「CLOSER TO THE HEART」(嗚呼、永遠の名曲!)では美しく優しいメロディを奏でる・・・。
この他にも3人のプレイが絡み合い、壮麗な大伽藍を構築するような②や⑥は圧巻である。
特に⑥は白鳥座X-1(我々の銀河で代表的なブラックホール)に向かう宇宙船ロシナンテ号の物語であると
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RUSH-2112 ★★ (2001-09-09 23:51:00)

'76年発表。4作目。
20分を超える大作「2112」を収録。初期RUSHの代表作にして、傑作として数えられる一枚。
RUSHが最もHRバンド然としていた時期の作品で、ここでニール=パートの大作志向が大きな花を咲かせた(ニール加入後の2作目以降、組曲が収録されるようになっていた)。
「2112」は7部構成になっており、現在の文明が崩壊した後の西暦2112年にギターを再発見した一人の若者の物語を、スリリングな演奏と劇的な展開で表現した曲である。一つに統一された宗教の司祭達が支配する地球は、個々人の個性が抑圧され閉塞感で満ち満ちている。そんな世界の中で、若者は発見した美しい音色を出す楽器の素晴らしさを説くのだが・・・。
ぜひ訳詩を読みながら聴いてもらいたい。
2曲目以降はRUSHらしいひねりの利いた楽曲が並ぶ。まだ荒削りな面が多いが、彼等独特のポップセンスの萌芽
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RUSH-Power Windows ★★ (2001-09-09 00:29:00)

'85年発表。13作目。
『SIGNALS』から推し進めてきた、テクニカル・ハード・ポップ路線を基軸とした上で、もっともHR然とした作風でつくられたのが本作である。当時はMTV全盛期でありHR/HMシーンも隆盛を誇っていたことが、作風に多少影響していると思われる。
1曲目「THE BIG MONEY」は、キャッチーな楽曲の中に3人のテクニカルなプレイが随所に見られる名曲。4曲目「MARATHON」は複雑なベースラインが耳を引くが、ポジティヴな歌詞の内容にも注目して欲しい。
①、③、④、⑧がこの頃のライヴの定番だったが、他の曲にも聴き所は多い。個人的にはRUSHのアルバムの中では最も好きなアルバムの一つである。
これからRUSHを聴こうという人には、本作と『MOVING PICTURES』をまずお薦めしたい(ライヴ盤も捨てがたいが・・・)。

RUSH-Presto ★★ (2001-09-09 00:03:00)

'89年発表。16作目。プロデュースはルパート=ハイン。
ウサギのジャケット・アートがなんともユーモラスな作品。音的には『HOLD YOUR FIRE』で完成された(テクニカル)ハードポップ路線に基軸を置いている。しかし、少し作風を変えてハードロック然とした部分が減少し、楽曲がよりシンプルかつコンパクトにまとめられている。
彼らの全カタログ中最もポップな一作と言えなくも無いが、基本的に彼らの場合、過去の自分達が習得して来た表現技法や方法論を無視することは無いので、本作もきっちりとHRの文法にのっとったつくりになっている。派手な部分、激しい部分を少し削ぎとり、各楽器の有機的な作用を重視したつくりとでも言えばよいだろうか。
個人的にはアルバムタイトル曲の6曲目「PRESTO」と、続く7曲目「SUPERCONDUCTOR」、10曲目「HAND OVER FIST」が気に入って
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VINCE NEIL-Exposed ★★ (2001-09-08 00:15:00)

'93年発表。1stソロアルバム。
電撃的な解雇の後、心機一転し思い切りきらびやかなアルバムを作った。相棒に選ばれたのはスティーヴ=スティーヴンス。
どの曲も聴き応えが十分だが、特に①のもつ疾走感と、⑨のもつキャッチーなところが気に入っている(⑨はトミー=ショウとジャック=ブレイズが提供している)。
この路線でソロ作を重ねてくれるのなら、モトリーに戻れなくてもいいや。と私は思っていたのだが、続く2ndは新機軸を打ち出したものの消化不良をおこし、中途半端な作品となってしまった。もちろんこの時点でスティーヴはいない。
結局、紆余曲折の末ヴィンスは元のさやに収まったわけだが、モトリーの『NEW TATTOO』は、この1stソロ作と較べても小粒な楽曲が多く、ヴィンスが今後いかにはじけることができるかが、モトリーの命運を決めるのではないかと思う。

MOTLEY CRUE-Shout at the Devil ★★ (2001-09-07 23:55:00)

'83年発表。2ndアルバム。
個人的には、このアルバムに出会ってなければHR/HMを聴いていなかっただろうというほど、自分の中ではDPの『FIREBALL』、IRON MAIDENの『LIVE AFTER DEATH』と共に最も重要なアルバム。
とにかくリフが良い。「SHOUT AT THE DEVIL」にしろ、「LOOKS THAT KILL」にしろ20年に1度生まれるかどうかの格好良いリフが刻まれている。
アルバムの構成としてはアナログのB面にあたるところで若干だれるが、それでも先に述べた2曲以外に「BASTARD」、「RED HOT」、「DANGER」などの佳曲があり、全体的には充実しているといえよう。
演奏面ではまだ初々しさが残るが、この作品から彼等の快進撃が始まったといえよう。バンドの歴史のみならずHR/HMの歴史の中でも名を残す、一里塚的なアルバム。

DIAMOND HEAD-Singles ★★ (2001-09-07 23:36:00)

'92年発売。日本編集盤。
オリジナル・アルバムではないので、ちょっと反則かもしれないけれど紹介させてもらいたい。本アルバムは、伊藤政則氏が監修した『NWOBHM貴重盤コレクション』の中の一枚である。
『SINGLES』という題名が指すとおり、本アルバムはシングルで発表された楽曲を集めたもので、ベスト盤といって良いものだ。
DIAMOND HEADというとMETALLICAがカヴァーすることで注目を集め、再評価されたバンドであるが、NWOBHMという大きなムーヴメントの中で誕生し、その一翼として活躍したにも関わらず、成功には恵まれなかった悲運のバンドとしても知られている。
本アルバムは彼らの息吹をNWOBHM勃興当時の空気とともにパッキングしてある。聴いていると、その当時の音楽シーンが持っていた独特の雰囲気が蘇るようだ。
METALLICAのカヴァー・ヴァー
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PAUL RODGERS-Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters ★★ (2001-09-07 00:03:00)

'93年発表。言わずと知れた、マディ=ウォーターズに捧げられたトリビュートアルバム。
ポールの歌については、まあ上手いのは当然なのだが、それにも増してこの作品を凡百のトリビュート作品とは異なる特別なものにしているのは、ゲストギタリストの豪華さである。
BUDDY GUY、TREVOR RABIN、BRIAN SETZER、JEFF BECK、STEVE MILLER、DAVID GILMOUR、SLASH、GARY MOORE、BRIAN MAY、NEAL SCHON、RICHIE SAMBORA・・・。
この錚々たる顔ぶれ!全く信じられない。こんなことが出来るのもポールの人徳だろう。
ちなみに老婆心ながら、主なギタリストの所属(していた)バンドを列記すると、YES、PINK FLOYD、GUNS N' ROSES(SLASH'S SNAKEPIT)、QUEEN、
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METALLICA-Garage Inc. ★★ (2001-09-06 23:41:00)

'98年発表のカヴァーアルバム。
『LOAD』発表後はなにかと批判的な意見も出ているが、個人的には『LOAD』も『RELOAD』も、彼等らしいメタリカにしか出来ないHMを聴かせてくれたと考えている。
確かに『MASTER OF PUPPETS』の持つ衝撃度や、『...AND JUSTICE FOR ALL』の持つ異端でありつつも全世界を呑み込んでいった存在感などは、『LOAD』、『RELOAD』では希薄である。しかし、それはHMの本質を見つめたうえで『METALLICA』(BLACK ALBUM)で獲得した方向性を発展させていったためである。要するにMETALLICAはスラッシュメタルの王者ではなくHMの王者として君臨することを選択したのだ。
そんな彼らの"ファン気質"が凝縮されたのが本作である。
どの曲も見事なまでに"METALLICAの曲"として呼吸している。
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THE FIRM-Mean Business ★★ (2001-09-05 23:59:00)

'86年発表。2作目。
発表当時B誌のレヴューで69点をつけられていたっけ?音が凄まじくこもっていて、ちゃんとプロデュースしたのかとか言われていた。
ごもっとも。確かに音は良いとはいえない。
だが、やっぱりこのアルバムも私は大好きなのだ。
本作の特徴としては、トニー=フランクリンが大活躍している点を挙げられよう。さすがフレットレスベースの名手。いや、もうたまらん。
トニーは作曲面でも貢献しており、彼が書いた6曲目「DREAMING」が私にとっては本作のベストである。まさに夢の中を漂うかのようで、ジミーのソロと曲の後半にテンポアップするスリリングな展開も申し分無し。
1stと本作では、本作のほうが好きな曲が多い。やはりアルバム隋一のハードロック曲①、ウルトラヘヴィーブルーズの②、ちょっとAORな③と④、単純なリフが妙に格好良い⑤、先にも取り上げた幻想的な
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THE FIRM-The Firm ★★ (2001-09-05 23:34:00)

'85年発表。1作目。
ジミー=ペイジとポール=ロジャースが組んだ"スーパーバンド"。それがTHE FIRMである。
リズムセクションは、ベースをトニー=フランクリン、ドラムをクリス=スレイドが務める。そう、トニーは後にBLUE MURDERに、クリスはAC/DCに加入する。スーパーバンドという呼び名はともかく、実力派がそろったバンドであった。
しかし本作の内容はというと・・・。地味である。目茶苦茶、地に足をつけた音楽。華やかなところ煌びやかなところが一切無し。ブルーズベースのハードロックなのだが、LED ZEPPELINやBAD COMPANYと同等のものを期待すると見事な肩透かしをくらう。
でも、私はこのアルバムと次作が好きでしょうがないのである。
ジミーのつくるリフはなんか冴えないのだけれど、逆にそのもったりした雰囲気というか音が、たまらなく魅力的なの
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EMERSON, LAKE & PALMER-Pictures at an Exhibition ★★ (2001-09-05 23:02:00)

'72年発表。
クラッシックをあまり聴かない人でも、ムソルグスキーの『展覧会の絵』は聴いたことがあるのでは。その『展覧会の絵』を下敷きにしてライヴ録音で作成したのが本作。
はっきりいって、いっちゃってます。私達の知らない世界へ。
EL&Pはキーボードとベース(Voを兼任)、ドラムのスリーピースバンドなのだけれど、この3人の技術というか音楽的感性のぶつかり合いは、超新星爆発をエンドレスで見せられているような凄まじさ。野蛮。過激。クラッシックをモチーフにしていると聞いて、お上品な音を想像していると怪我しますぜ。
とにかく、もう存在自体が奇跡のような作品。圧倒されます。

DIO-Sacred Heart ★★ (2001-09-05 22:28:00)

'85年発表。3作目。このアルバムを最後に、ヴィヴィアン=キャンベルが脱退する。
DIOって、やっぱり1stと2ndが名作として揺るぎない評価を受けてるんだろうな。で、この3rdはちょっと地味な作品と考えられているのかも。
確かにスケールの大きさや荘厳さを感じさせるファンタジックな楽曲は、2曲目の「SACRED HEART」くらいなもんで、あとはややキャッチーで"小粒"な楽曲が並んでいる(1曲目を除く。この曲はDIOらしい、スピード感溢れ威厳を感じさせる名曲)。
ちょっと、歌詞が投げやりじゃない?という話も聞く。まあ「SHOOT SHOOT」なんかはサビの部分を訳すると「やめた、やめた!もう俺は知らん」ってな感じになるのかな。
だが、しかし。このアルバム、私は結構好きである。DIOのキャッチーでポップな面がいい感じで表現されているように思えるし、ヴィヴィアンのギタ
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BILLY SHEEHAN-Compression ★★ (2001-09-03 23:55:00)

2001年発表。1stソロアルバム。
これを出してくれたおかげで、もうMR.BIGには未練がなくなりました(MR.BIGファンの方々、御免なさい。でも俺だってMR.BIGのオリジナルアルバムは全て聴いたんだよ)。
"良い曲"を聴きたければMR.BIGを、ビリー=シーンのベースが聴きたければ本作を聴きましょう。歌心に触れたければMR.BIGを、ロックしたければ本作を、とも言っておきたい。
とにかくビリーのベースが耳に心地良いです。曲の出来は「よくできました」。結構いいです。だけどまだまだこんなもんじゃないでしょう。ビリーは。次作ではもっと派手に"ロック"してもらいたいと思います。
ヴォーカルはというと、これがまあ淡々としておりエリック=マーティンの正反対の方向に向かって爆走しています。だけど下手じゃありません。聴かせてくれます。
個人的には①、⑤、⑦、⑪が気に
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AC/DC-Fly on the Wall ★★ (2001-09-03 23:36:00)

'85年発表。通算・・・何作目だ?これ。
どうもAC/DCのアルバムの枚数って数えずらいよね。オーストラリア盤2枚が1枚に編集されてメジャーデヴュー盤になっているとか・・・。CD化されていないオーストラリア盤と『LIVE AT ATLANTIC STUDIO』を除くと11作目ですか?間違っていたら御免なさい。
このアルバム、世間的評価としては"地味"な1枚とされているのだろうか。あまり誉める言葉を聞かない。だがしかし、彼等のポップでキャッチーな面が嫌味なく出ており個人的にはお気に入りの1枚である。
1曲目「FLY ON THE WALL」、2曲目「SHAKE YOUR FOUNDATIONS」、4曲目「DANGER」、7曲目「STAND UP」」などが良い。

CINDERELLA-Night Songs ★★ (2001-09-02 17:18:00)

こういうのって、たまに無性に聴きたくなるよね。
BON JOVIの弟分なんだけど、音的には似ていない。1曲目は"どことなくAC/DCっぽいな"という印象を受けるミディアムテンポの曲だったりする。まあ、ヴォーカリストが金切り声だからそんな風に感じただけかも知れんけど。
世間的には3曲目の「NOBODY'S FOOL」が有名なんじゃなかろうか。この曲は当時MTVにかじりついていた人間なら、誰でも一度以上聴いていると思う。
今聴いても古臭い感じはせず、楽しく聴ける。いいバンドだったよね。いろいろ言われていたけど。

PEARL JAM-No Code ★★ (2001-09-02 00:57:00)

'96年発表。4作目。
PJの全カタログ中最も暗鬱で重い作品。
当時のバンドの内情(チケット・マスターとの抗争によりツアーが出来ない状況、メンバー間の人間関係の悪化)を反映したとも思われるような、閉塞感に満ちている。
音楽的方向性は完全に解体され、拡散している。自分達の持ち札をバラバラにし、それを床一面に並べて熟考しているかのような印象を受ける。二ール=ヤングのアルバムに参加した経験も、大きな影響を与えている。
しかし、結果的にPJはこのアルバムを制作することにより、脱皮し大きく空に羽ばたく事が可能となった。そういう意味では記念碑的、通過儀礼的な作品である。

PEARL JAM-Vitalogy ★★ (2001-09-02 00:41:00)

'94年発表。『生命学』と題された3作目。
前作でその兆しを見せた"解体"が一層進み、本作は恐ろしいほどヴァラエティーに富む内容を誇っている。しかし、その個性は失われず(逆により一層明らかなものとなり)アルバムは奇跡的な統一感を感じさせている。
「最終出口」と歌う1曲目「LAST EXIT」とそれに続く「SPIN THE BLACK CIRCLE」はザラリとした質感を持つハードな楽曲。その対極にあるのが5曲目の「NOTHINGMAN」や11曲目の「BETTER MAN」。この2曲は穏やかさ、明るさ、優しさが感じられる。
他の楽曲には実験的なものもあり、アルバムの初めから終わりまで飽きさせない。

PEARL JAM-Vs. ★★ (2001-09-02 00:21:00)

'93年発表。2作目。
前作と比較して、方向性がより普遍的なロックに歩み寄った。その作風はパンキッシュな一面や、アコースティックな一面も見せており、表現の幅は確実に広がっている。前者の代表が1曲目の「GO」であり、後者を代表するのが3曲目の「DAUGHTER」である。
個人的には本作はPJの全カタログ中、最も好きな曲が多いアルバムである。「GO」、「DAUGHTER」、「GLORIFIED G」、「DISSIDENT」、「REAVIEWMIRROR」がベスト。

PEARL JAM-Ten ★★ (2001-09-02 00:02:00)

'91年発表。1作目。
初めて聴いた時には、このアルバムが馬鹿みたいに売れている(アメリカでね)というのが納得できなかった。
だが、繰り返し聴くうちに「ああ。そうか」と思えてきた。
本作はPJの全カタログ中最もHR/HM寄りの作品である。名曲「EVEN FLOW」、「ALIVE」、「JEREMY」を含む。
彼らの音楽がもつ独特のうねりと浮遊感はもうこのころに完成されている。
2nd以降、彼らは様々な方向性を試しつつ(解体、拡散、再構築)、"等身大の音楽"を模索していくことになる。

PEARL JAM-Binaural ★★ (2001-09-01 23:41:00)

2000年発表。7作目(オリジナル・アルバムでは6作目)。
前作『YIELD』は癒しと復活の喜びを謳歌するものだった。その後の彼等が何処に向かっていくのか・・・。その答えがこの『BINAURAL』だ。
本作での彼等はあらゆる束縛から解放された姿を見せてくれている。表現されているのはロックの持つダイナミズムと、そして圧倒的な存在感だ。その"音"はただ魂を揺さぶるためだけに存在している。
本作の詩世界は暗い。しかし曲調はダークでヘヴィな現実に希望を見いだすかのように、どこかしら明るさを感じさせるものになっている。
「最終出口」はとうの昔に通過してきた。だが、その先は行き止まりではなかった。
本作を聴いていると思い出す光景がある。
数年前、琵琶湖に行った時だ。その日は曇っており、私は岸辺でぼんやりと湖面と雪の残る山々を眺めていた。
すると不意に景色が明
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KISS-Crazy Nights ★★ (2001-09-01 17:39:00)

同感。
タイトル曲は高校時代コピーしましたなあ。

PEARL JAM-Yield ★★ (2001-09-01 10:37:00)

'98年発表。5作目。
暗鬱で痛々しかった前作『NO CODE』を経て、穏やかな日差しに身を包まれたような、どこか安らぎに満ちた本作が発表された。
本作のテーマは、「癒された傷」だと思う。完全に消えたわけではない傷跡を眺め、ちょっと微笑んでみせる。そんな作品。
全曲、どれも味わい深い。パンキッシュで勢いのある①はPJの十八番。2ndの「GO」や3rdの「SPIN THE BLACK CIRCLE」などと同系統に位置付けられる。そう、決して"牙"や"棘"は失っていない。では、"安らぎに満ちた"とはどういう意味か?
その答えは④と⑤にある。
壮大なイメージを喚起し、救済者の存在を暗示する「GIVEN TO FLY」、ちょっぴり屈折したユーモアを織り込みながら、限りなく優しく歌う「WISHLIST」。
この2曲を聴いてみて欲しい。
聴き終えた時に、少し
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THE BLACK CROWES-The Southern Harmony and Musical Companion ★★ (2001-09-01 00:12:00)

'92年発表。BLACK CROWESの評価を決定的なものにした2作目。出世作といっていいだろう。
乾いた土埃のにおいがする、ブルージーで軽快なロック。
この作品はアップテンポな①に始まり、グルーヴィーな②、ゆったり、じっくりと聞かせる④、カントリー調の⑥などバラエティーに富んでおり飽きさせない。
仕事から帰り、ネクタイを緩めてウィスキーを口に含むには絶好のBGMになる。そんなアルバム。

THE BLACK CROWES-By Your Side ★★ (2001-08-31 23:56:00)

1曲目「GO FASTER」で、いきなりノリのいい軽快なロックンロールが爆走する。続く「KICKIN' MY HEART AROUND」で完全にノックアウトされ、気づくとあっという間に全曲を聴き終えている。そういう作品。
'99年発表のこの5作目は、彼らのカタログの中でも最もハードでファストな1枚だと思う。
こういう作品に出会えるから、ロックを聴いていて良かったと思うんだよね。
憂鬱な月曜日の朝、気合を入れて仕事にすっとんでいくのに最適な1枚。意味もなく踊りたくなった時もどうぞ。即効性だよ。

OUTRAGE-Life Until Deaf ★★ (2001-08-31 23:44:00)

'95年発表。7作目。
実は、"日本産HMバンドも捨てたものではない"と本気で思ったのはこのアルバムに出会ったからだ。自分の中に無意識のうちに育っていた、日本産HMバンドに対する偏見を完全に払拭してくれた作品。
全篇、硬質なHM。特に好きなのは冒頭の「MEGALOMANIA」、6曲目「ECHO」、8曲目「YOU SUCK」など。
当時、"ギターをザクザクいわせながら疾走するHM"に飢えていた私にとって、このアルバムは旱魃の最中の慈雨のようだった。
OUTRAGEは、現在(2001年8月)Voが脱退したまま3人編成で活動しているが、どうか頑張ってもらいたいと思う。このバンドは日本が世界に誇れるバンドだ。

KING CRIMSON-Discipline ★★ (2001-08-29 22:22:00)

メタルクリムゾンが好きだ。だが、このアルバムも好きだったりする。
『RED』からガラリと雰囲気を変えた本作の特徴は、神経症的に細かいピッキングでプレイされるギターにある。「ミニマム・リフ・クリムゾン」と勝手に呼ばせてもらっている。
'81年の発表当時は「これはクリムゾンとは言えない」とかいう意見もあり、クリムゾンの復活が諸手を挙げて歓迎されたわけではなかったらしい。
が、しかし。これはまぎれもなく彼らにしかできない音楽である。個人的には①、②、⑤が気に入っている。
本作は続く『BEAT』、『THREE OF A PERFECT PAIR』
とともに3部作を構成しているが、俺が思うに3部作というよりは"『Discipline』のボーナストラックでもう2枚アルバムをつくりましたってなところだと思う。
あとの2枚はともかく(といいつつ嫌いではないんだけどね)
…続き

FAITH NO MORE-King for a Day… Fool for a Lifetime ★★ (2001-08-28 23:44:00)

バラエティに富みポップな面もみせた前作からうってかわって、本作の彼らはかなりダークで攻撃的だ。
1曲目「GET OUT」が強烈。あとは彼らの音楽に蹂躙されるのみ。

THIN LIZZY-Black Rose ★★ (2001-08-28 23:35:00)

アルバムタイトル曲は永遠の名曲です。
高校1年の夏、北海道から東京に越して来る時に、親友が作ってくれたテープに「BLACK ROSE」が入っていました。
八王子の借家でよく聴いていたことを思い出します。
どこか哀しげなアイリッシュテイストのギターが、望郷の念を呼び起こすのでした。

STONE TEMPLE PILOTS-Purple ★★ (2001-08-28 23:24:00)

遅れてきたグランジ。ニルヴァーナの二番煎じ。B誌じゃ60点台の後半を付けられていたっけ。
だが、誰がなんと言おうと断言させてもらう。このアルバムはグランジがどうとかメタルがああとか、そんなことを超越した傑作である。
曲は強烈なうねりを持つものもあれば、猛烈な勢いですっ飛んでいくものもある。しかしそれらにはキャッチーなコーラスが・・・。
この麻薬的な魅力をもつ楽曲群は本当に癖になる。
冒頭に挙げたようなネガティヴなコメントで身を引いていた人。今からでも遅くはない。ぜひ聴いてみて欲しい。

ANTHEM-Seven Hills ★★ (2001-08-28 23:01:00)

まず、何よりも疾走感。全篇に漲る緊張感。
シングルカットされた①の出来がいいのは言うに及ばず、②から⑤にかけての畳み掛けるような流れは最高に気持ち良い。
圧巻なのは清水が書いた⑥。インストゥルメンタルなのだが、いやあ、この人たちは本当に上手い!曲調は異なるが思わずRUSHの「YYZ」を思い出してしまった。
しかし、本当に凄いのはここから。7曲目の「RUNNING BLOOD」。これは理屈抜きの名曲。なにより歌詞がいい。これは個人的アンセムとしたい。へこんだ時に聴くと元気が出るぞ。これは。この⑦以降はバラエティに富んだ楽曲が次から次へと繰り出され、本当に圧倒される。
坂本英三の魂のかけらを吐き出すような熱唱が見事。清水のギターも気持ちいい。リズムからソロから変幻自在。そしてボトムを支える二人は職人芸の域に達している。
柴田さん。あなたは日本のスティーヴ=ハリス
…続き

KING CRIMSON-Vrooom ★★ (2001-08-09 22:50:00)

'94年発表。
「メタル・クリムゾン復活か」と期待をあおりつつ、「しかしエイドリアン=ブリューがいるぞ・・・」と一部で"実はディシプリン・クリムゾンなのでは"と不安感もあおった(いや、逆に期待した人もいるかもしれんが・・・)後、満を持して発表されたミニ・アルバム。
発表当時、ダブル・トリオ編成が興味をかきたてた。「おいおい、ギターとベース(一方はスティック)とドラムが二人ずつ?どんな曲聴かせてくれんだよ!」とかなり興奮して聴いた覚えがある。
一聴した感じは特に奇抜ではないのだが、聴きこむうちに音とリズムの絡み合いを堪能できるという限りなく奥の深い作品。「VROOOM」のメタリックなうねりが耳に心地よい。
ちなみに、このミニ・アルバムの発展形が『Thrak』である。こちらも必聴。

ANTHEM-ANTHEM WAYS ★★ (2001-08-08 18:46:00)

ごめん。ベスト盤だけど紹介させてくれい。
本ベスト盤は、ANTHEMの名曲を10曲集めたものだが、そのうちの6曲をリテイク及びリミックス・ダウンしている。で、うち1曲では島紀史(CONCERTO MOON)がソロをとっている。
恥ずかしながら、ANTHEMってこれで初めて触れたんだけど、なかなかどうして、格好良いなあと思った次第ざんす。どうもJAPANESE METALのうち、日本語の歌詞で歌っているものは好きになれなかったのだが、このバンドの場合日本語詩のもつくささが適度な薬味となって、絶妙なんだよね。
『SEVEN HILLS』もトライしてみようかと思う。出来が良かったら紹介するぜ。

STEVE VAI-Alive in an Ultra World ★★ (2001-08-08 18:28:00)

凄い作品。
ツアーで訪れた様々な国にインスパイアされて作曲した曲を、ツアー中にライヴ録音したもの。
2枚組、全16曲(BONUS TRACK含む)。
もちろん日本にインスパイアされた曲もあります。路線的には『THE ULTRA ZONE』と似ているかな。聴いていると心が癒されます。
癒しを求めている人はぜひ。気持ちいいっすよ。

JEFF BECK-Blow by Blow ★★ (2001-07-16 18:54:00)

俺は「AIR BLOWER」が一番好きです。
本当に爽快で気持ちいいアルバム。

JEFF BECK-You Had It Coming ★★ (2001-07-16 18:50:00)

前作の帯に「今世紀最後のアルバム」と書いてしまった担当さんにとっては、嬉しい誤算だったろう。2000年発表の、正真正銘20世紀ラストアルバム。
なんか、ここにきて急に働き者のおやっさんだが、このアルバムも格好良いぞ。
1曲目の「EARTHQUAKE」はデジタルグルーヴィーな名曲。地球も揺れるぞ。5曲目の「NADIA」は、もう聞惚れるしかない美しい曲。浮遊感がたまらない。
ベックが過去の遺物だと思っている人、あなたは間違っている。ぜひ本作を聴いてみてくれ。

JEFF BECK-Who Else! ★★ (2001-07-16 18:40:00)

'99年発表。
とにかく冒頭の「WHAT MAMA SAID」に尽きると思う。格好良すぎるって。この曲。なんかコンピューターで色々いじくってそうだけど、いやはや・・・。おっさん、やるねえ。という感じ。②もデジタルな感じのなかなかの佳曲。と思うと③はしみじみと聴かせつつも鬼気迫るプレイが印象的なブルース。
他にも聴き所満載のこのアルバムは、個人的にはBLOW BY BLOWに肉薄する名作と言っていいと思う。

STEVE VAI-The Ultra Zone ★★ (2001-07-16 18:30:00)

高水準なギタープレイが厭味なく耳になじむ、非常に心地よい一枚。
これを聴いていると悟りがひらけそうな気がしてくる。
①はオリエンタルな雰囲気のヴォーカルがたまらない名曲。⑬では日本のB'Zが参加。
WHITESNAKEでの悪夢を、年老いた狸のようにいまだに執念深く忘れられないあなた。偏見をきれいに捨て、聴いてみましょう。おすすめです。ぜひぜひ。

IAN GILLAN-Toolbox ★★ (2001-07-16 00:36:00)

DEEP PURPLE(MARK Ⅴ)を解雇された後、イアン=ギランが発表した作品。'91年発表。
正直言って傑作。
このレベルのアルバムを出し続けてくれるのなら、ギランはもうDPに戻る必要は無いと思ったね。とにかくハード。とにかくシャウト。DP(MkⅡ)が好きな人、DPはギランだと思っている人。本作の存在をもちろん知っているよね?もし聴いていないなら即刻GETだ。損はさせないよ。

DEEP PURPLE-The House of Blue Light ★★ (2001-07-16 00:24:00)

DP再結成第2弾アルバム。
でも、このアルバムって一般的に評価が低いのだろうか。なんか方向性が定まっていないとかの批判も聞くし。
しかし。4曲目の「MAD DOG」はリフが痺れるように格好良い名曲だし、少し力を抜いた5曲目の「BLACK & WHITE」もクールだ。6曲目「HARD LOVI'N WOMAN」は、思わず聴きながら叫びそうになった。「やっぱ、ギラン。あんただよ。DPは」
忘れてはならないのは、10曲目の「DEAD OR ALIVE」。この曲も疾走する名曲。
以上4曲を収めた本アルバムは、捨て曲なしの傑作とは言わないが、十分名作だと思う。
ジャケットも綺麗だぞ。
ちなみに「HARD LOVI'N WOMAN」は、日本語訳されて宝塚で歌われていました。職場の先輩(女)が残業時間中かけていた宝塚に聞覚えのあるメロディーが・・・。
恐るべし
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DEEP PURPLE-Knebworth 85 ★★ (2001-07-16 00:05:00)

そうそう。このライヴ盤いいよねえ。なんで日本盤出んかったんだろ。
ちなみに俺は立川の新星堂で、1,850円で買いました。見つけた時は嬉しかったなー。

NIRVANA-Nevermind ★★ (2001-07-08 18:55:00)

"彼"が死んだと知った時、「何故死ねるのだろう」と思った。ドラッグが彼を殺したのだが、愛する妻や娘に対する思いは、ドラッグなど凌駕すると私は思ったのだ。
だが、脳内に満ち満ちた唾棄すべき化学物質に死をほのめかされ、彼は逝ってしまった。それが現実だ。
本作はNIRVANAのメジャーデヴュー作にして最大のヒット作だ。1stはあまりにもダークで、かつ破滅的。ほとんど自慰行為に近い(それでも見るべき楽曲はあるのだが)。3rdは本作の成功で反動的に(必然的に)1stの世界観に半分戻ってしまった。NIRVANAの作品で、本作は一番とっつきやすい。
大ヒットしたのも当然だ。時流が鬱を求めていたし、比類なきポップセンスが破壊的にラウドなギターで表現されていたのだ。
耳になじむメロディーを持つハードな楽曲。歌詞はこの上なくダーク。'90年代初頭、皆が望んでいたものがこの上ない形で与
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RAINBOW-Finyl Vinyl ★★ (2001-07-06 22:06:00)

私がRAINBOWを聴いたのは、このアルバムが最初だった。
'86年発表の、ライヴや未発表曲を集めたアンソロジーだが、代表曲(とは言っても、ジョー=リン=ターナー在籍時の曲が主体)が収められており、てっとりばやくRAINBOWに触れるのに非常に重宝した。
1曲目「SPOTLIGHT KID」や2曲目「I SURRENDER」は、スタジオヴァージョンよりこちらのライヴヴァージョンの方が好きである。とにかくリッチーのギタープレイがよりラウドでアグレッシヴなのだ。
圧巻は8曲目の「DIFFICULT TO CURE」で、このライヴヴァージョンでは本物のオーケストラとの共演が聴ける。スリリングかつ感動的な演奏に強い衝撃を受けたことは今でも覚えている。
好企画盤であるとともに、私にとっては永遠の名盤だ。

DEEP PURPLE-Fireball ★★ (2001-07-06 18:54:00)

実は、DEEP PURPLEのアルバムにまともに接したのは、この『FIRE BALL』が最初であった。このアルバムと、MOTLEY CRUEの『SHOUT AT THE DEVIL』を聴いていなかったら、私はHR/HMの世界に足を踏み入れなかっただろう。
たっぷりある思い入れをちょっと脇に置き、幾分冷静になって紹介させてもらう。
DPのアルバムの中でこれほどバラエティに富むものはない。そう断言しよう。
軽快でポップなタイトル曲の①(この曲を聴いて一発でDPが好きになった)、ヘヴィかつキャッチィな②、ライヴでおなじみの③(ただし日本盤のみ)、なんとカントリーの④(佳曲。好きだ)、オリエンタルな⑤(『LIVE IN JAPAN』ではイアン=ペイスのドラムソロが組み込まれていた)、ドラマティックな⑥、ハードで少し実験的な⑦(ライヴで見たけど目茶苦茶格好良かった)というように、
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D・A・D-No Fuel Left for the Pilgrims ★★ (2001-07-05 00:47:00)

デンマーク発、雑食性ロックバンドのメジャーデヴュー作。'89年発表。
とにかく、なんでもあり。ポップ、HR、HM、ハードコアなどを放り込んで煮詰めたスープをベースにして、妙に格好良い(中毒になる)ギターリフに甘いポップセンスをパラパラと振りかけて、はいお待ちどう様!という一枚。
まさに暗黒ディズニーランド。Voの声がGN'Rのアクセルに似ていると思ったのは俺だけか?同じ爬虫類系だと思うんだけど・・・。
AC/DC meets METALLICAな素直に格好良い作品。

MEGADETH-Risk ★★ (2001-07-03 16:57:00)

「問題作」と多分世間では言われているんだろう。
実際そうかもしれない。しかし、このアルバムで激変したわけでなく、『YOUTHANASIA』ですでにこの路線への変化は約束されていたのだと考える。
"MEGADETHをより多くのキッズたちに"これが本作のキーワードだ。
大衆に迎合した。ポップすぎるなど、批判的な意見もあるかもしれないが、俺はMEGADETHの全カタログ中最も"なごむ"一枚として本作を位置付けている。BGMにも使えるMEGADETH。いいじゃないの、一枚くらいこういうのがあっても。
個人的には③、④は素直に格好いいと思うし、⑤と⑦も好きだ。
俺は好きだよ。このアルバム。

STYX-Kilroy Was Here ★★ (2001-07-03 16:16:00)

実はなにを隠そうこのアルバムが、私が初めて購入した洋楽だった。
当時北海道に住んでいた私は、士別市から自宅のある旭川市に帰宅する途中、カーステレオから流れてきた一曲に耳を疑った。
「英語の曲なのに、日本語で歌っている・・・」そう。それが「MR.ROBOTO」だった。
前作『PARADISE THEATER』同様、本作もコンセプトアルバムであるが、正直言ってその"コンセプト"は「?」ものである。内容的にも前作には及んでいない。
だがしかし、このアルバムはバラードが充実しているのだ。少し明るめの③、切なく物悲しい⑥、暗から明、静から動への展開がたまらなく感動的な⑧など、タイプの違うバラードが3曲も収録されている。少しポップ過ぎるが・・・間違いなく本作も「名作」の名に値しよう。


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