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絶叫者ヨハネさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1-50
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-No Prayer for the Dying
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Hooks in You
IRON MAIDEN-Brave New World-The Nomad
IRON MAIDEN-Brave New World-Out of the Silent Planet
QUEENSRYCHE-Philosophy of Life
IRON MAIDEN-The X Factor-The Unbeliever
IRON MAIDEN-Seventh Son of a Seventh Son-Seventh Son of a Seventh Son
IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Judas Be My Guide
IRON MAIDEN-The X Factor-Blood on the World's Hands
IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Wasted Years
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Public Enema Number One
IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Fear Is the Key
IRON MAIDEN-Powerslave-Back in the Village
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Holy Smoke
IRON MAIDEN-Powerslave-Losfer Words (Big 'Orra)
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Tailgunner
IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Deja-Vu
IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Sea of Madness
IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Childhood's End
IRON MAIDEN-Iron Maiden-Charlotte the Harlot
BLIND GUARDIAN-A Night at the Opera
NEUROSIS-A Sun That Never Sets
QUEENSRYCHE-Rage for Order
IRON MAIDEN-Killers
IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Bring Your Daughter... to the Slaughter
MORBID ANGEL-Altars of Madness
CATHEDRAL-The Ethereal Mirror
DISCHARGE-Hear Nothing See Nothing Say Nothing
ALICE IN CHAINS-Nothing Safe: The Best of the Box
BRUTAL TRUTH-Need to Control
CONVERGE-Jane Doe
ALICE IN CHAINS-Alice in Chains
QUEENSRYCHE-Hear in the Now Frontier
DISTURBED-Ten Thousand Fists
QUEENSRYCHE-Promised Land
QUEENSRYCHE-Operation: Mindcrime
TOOL-Ænima
PRIMAL FEAR-Devil's Ground
KORN-Korn
BLACK SABBATH-Tyr
DESTRUCTION-Metal Discharge
KILLSWITCH ENGAGE-The End of Heartache
SEPULTURA
SEPULTURA-Chaos A.D.
RHAPSODY OF FIRE-Symphony of Enchanted Lands
IRON MAIDEN-Virtual XI
FALCONER-Falconer
BLIND GUARDIAN-Tales From the Twilight World
BLIND GUARDIAN-Somewhere Far Beyond
NIRVANA-Nevermind
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IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-No Prayer for the Dying ★★ (2006-03-20 20:35:26)

これまた目立たないが、やっぱり名曲。
激しさこそないものの、何ともいえないかげりをたたえた曲。
疾走パートに入ったときのベースラインが非常に印象的。
何か考え深げなニュアンスがあります。

しかし、No Prayer〰アルバムは
各楽器の音量と定位のバランスが抜群によいですね。

IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Hooks in You ★★ (2006-03-20 20:33:46)

No Prayer〰に納められたエイドリアンの置き土産
明るくポップでメロディアス、一昔前のアイドル歌手の曲のような
非常にキラキラ活き活きしたノリが特徴。

しかしブルース先生の声が……、
どうしてそんな汚い声で歌うんでしょう?
おかげでせっかくの曲が……(涙)
とにかくVoと曲とのミスマッチがウルトラ級。

IRON MAIDEN-Brave New World-The Nomad ★★★ (2006-03-20 20:31:57)

Alexander〰と並ぶ歴史叙事詩的大作
そのまま、「BBCヒストリースペシャル」とかの
テーマになりそう

奇妙なリズム感がなかなか体になじまないせいか、
すいぶん過小評価気味ですが、これは文句なしの名曲、
テーマとマッチした、「悠久の時の流れ」を感じさせる曲想、
全体を包むムードがとにかく素晴らしい。

中間部の静かなパートでの、雄大なオーケストレーションと
哀愁のギターソロとの絡みは感動もの。こういう微妙に民族色が
入った感じのメロディは、初めてなのではないでしょうか

IRON MAIDEN-Brave New World-Out of the Silent Planet ★★★ (2006-03-20 20:29:56)

Brave New Worldのクライマックスを担うのがこの曲。
疾走タイプですが、シューティングゲームのラストステージ的
緊張感と壮大な広がりを感じさせます。
歌詞もなにやら「惑星最後の日」という切迫した雰囲気です。

聴き所は何といってもハリス先生のベース!!
宇宙を貫く「アルファにしてオメガの閃光」のごとく
加速減速を交えつつ、曲中の空間を自由自在に
駆けまわってます。

ベースラインだけで、ここまで盛り上がれるのは
本当のこのバンドくらいなもの。
ハリス先生のすごさを改めて思い知らされました。

QUEENSRYCHE-Philosophy of Life ★★ (2006-03-17 22:29:00)

一部の小売店や大学生協などでたまにみかける謎のライヴ盤。オフィシャルなDiscographyのどこにも載っていないところをみると、おそらくブート盤だと思いますが、普段この手のCD を扱っていないところにも置いてあるのが不思議。
しかし、正体はともかく中身は極上。ファンなら見つけ次第即座にゲットすべき幻の名品

「Promised Land」ツアー時の音源で、クレジットによると場所はJAPAN、大阪厚生年金ホールでのライヴの模様を完全収録とのこと。会場はともかく、オーディエンスのノリと声音からいって、とりあえず日本でのライヴなのはまず間違いないかと。

あらゆる面で絶頂期といっていい時期のライヴなだけに、楽曲・パフォーマンスとも最高。何しろ、Operation〰 とPromised Landからほぼ全曲と、EmpireとRage for Orde
…続き

IRON MAIDEN-The X Factor-The Unbeliever ★★ (2006-03-16 22:25:05)

X Factorのラストを飾る問題曲
非常にプログレッシブな印象が強く
かなりとっつきづらい曲。
しかし、いいようのないほどドラマティック。
メロディはまさに、「終焉」をイメージさせるような響き。

IRON MAIDEN-Seventh Son of a Seventh Son-Seventh Son of a Seventh Son ★★★ (2006-03-16 22:22:13)

なにやら神秘的で予兆めいた気配を感じさせる大曲。
ただごとではないオーラが放たれています。
全体の構成がとにかく圧倒的。

スピードもヘヴィネスもそれほどでもないにもかかわらず、
非常にスリリングで緊迫感が高いのは、
張り切ったリズムと(ここでのニコ先生は何気にすごいと思う)
壮大なメロディのなせるわざでしょうか?

中間部の「静」のパートになっても、落ち着くどころか、
どんどん緊張感がたかまっていき、最後にインストによる
驚愕のクライマックスが叩きつけられる様は圧巻

このバンドの並外れた構成力と楽曲センスが如実に示されている曲

IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Judas Be My Guide ★★★ (2006-03-16 22:13:25)

わりと目立たないが、これってものすごい名曲だと思う。
歌詞の内容やらメロディ展開やら、何から何まで
MeidenというよりHMのヒロイック志向を象徴するような曲で、
信じられないほどドラマティックで感動的、
拳を突き上げずにはいられない。

非常にわかりやすいカッコよさがあるので
アニソン好きやメロスピ者をMeidenに誘導するには最適。
ありがとう、マーレイ先生。

IRON MAIDEN-The X Factor-Blood on the World's Hands ★★ (2006-03-16 22:09:25)

これまた隠れた名曲。
実際鳴っている音以上のスリルとヘヴィネスを感じさせるのは
黙示録的な悲壮さをたたえたムードのせいか。
絶望的な歌詞(旧ユーゴの内戦と関係あるそう)のなか、
終始威圧的に進むと思いきや、サビで美しいメロディが炸裂。

聞き込むほどに、深みを増していく曲ですが。
イントロのベースソロはどこかで聴いたような気が……
わかる人にはハリス先生の趣味がよーくわかります。

IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Wasted Years ★★★ (2006-03-13 00:42:59)

曲調自体は相当ポップなはずなのに実に奥深いニュアンス、
いいようもなくドラマティックで郷愁あふれる曲
列車の窓から外の景色を見渡した時のように、
都市の夜景が目の前を高速で流れすぎてゆく感じ。
エイドリアン先生の天才を確信させた曲、
Somewhere〰アルバムの時は本当に
神がかっていました。

IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Public Enema Number One ★★★ (2006-03-13 00:39:53)

ストレートなカッコよさが光る名曲
そしてあまりにも無視されすぎなとっても不幸な曲
こういう薄幸な名曲たちがMaidenにはとっても多いです。
Voメロや激しく盛り上がる短めのギターソロも最高ですが、
この曲はなんといってもハリス先生のベース!

録音のよさとあいまって、異常なノリと躍動感、
とくに、Aメロの時のベースラインは超強烈、
聴いているだけで体が動きだしてしまいます。
ベースだけだとまるでジョン・ライドンのPILみたい。

No Prayer〰にはこういうリズムの強い曲が多いです
隠れた名曲目白押しなのに……ああ、涙の薄幸アルバムに光あれ。

IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Fear Is the Key ★★★ (2006-03-13 00:26:26)

一般的な評価は高くありませんが、非常に気にいってます。
ブルース得意の妖しげ&オカルト路線が炸裂。
Zeppelin風にバウンドするリズムに勇壮なコーラスが絡むという曲調。
リズミカルなミドルテンポでかつ展開がドラマティックというパターン。
この曲はとにかくリフがよいです。作曲がブルースということもあって
Voとはベストマッチ。
余談ですが、ブルースの歌いまわしが、なぜか椎名林檎??

IRON MAIDEN-Powerslave-Back in the Village ★★★ (2006-03-13 00:23:57)

おおっっ、何という過小評価、
何という無視のされようだ。
Powerslaveは始めの二曲以外はさっぱり……
などと言う人に、よく聴いていただきたい曲
ケイレンするような細かいギターリフが特徴で、緊張感が激高。
こういうリフを書くのは……、と思ったらやっぱりエイドリアン先生でした
非常に攻撃的なイメージで、体感スピードではMaiden史上でも最速クラス、
歌詞の「悪夢の逃走劇」の雰囲気がよく出てます。

IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Holy Smoke ★★ (2006-03-13 00:20:22)

彼らにしては珍しい、軽快で皮肉の効いた曲調。
明るくノリよく聴きやすいが、軽くはなく、
やっぱり妖しげな感じがするのがポイント。
Maidenがメジャーな曲をやると、なぜかみーんな妖しく
「悪魔のパーティソング」というか、「明るいゴシック」な
感じになってしまうのが謎。
Number of the BeastとかBring Your Daughterとか。
「泣き」を求める人には辛いかもしれませんが、これはこれでよい曲です。
こういう路線でもいい曲を書けるから、Maidenはすごいんです。

IRON MAIDEN-Powerslave-Losfer Words (Big 'Orra) ★★ (2006-03-13 00:13:21)

上の方に同意。まんまゲームミュージックなインスト。
(まだ家庭用ゲームが一般化する前の時代だけど)
そのままグラディウスとかに入ってそうです。
イースシリーズの古代氏の例もあるし、Maidenが日本の
ゲーム音楽に与えた影響って実はかなり大きいのでは?

IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Tailgunner ★★★ (2006-03-13 00:10:15)

これとCharlotte the Harlotのすごさがわかるようになれば
あなたも立派なMeidenマニア。あまり人気がないのは
リズム主導の曲調のせい?
実はかなりの名曲だと思うんですけど
リフ・ハーモニーともMeidenらしくてカッコいいですが
なによりニコ&ハリス先生のリズム隊がすさまじいです。
この両巨匠が本気になって暴れると、
とんでもないグルーヴが発生するという見本。
Maidenの要はリズム隊にあり、ということを教えてくれた曲です。

IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Deja-Vu ★★★ (2006-03-12 23:58:05)

Maidenに山ほどある「知られざる名曲」の
筆頭クラスがこれ。
メロディがあまりに美しく、中間部のハードなドラミング
からそのまま、透明感あふれるメロディに流れるところは
本当に感動的。
Charlotte the Harlotにしても、Judas be〰にしても
マーレイ先生が書く曲には、とても繊細で
エモーショナルな感覚があります。
知性派のハリス先生
感情派のマーレイ先生
オカルト派のブルース先生
ドラマティック派のエイドリアン先生
と、Maidenの曲にはどれも作曲者ごとの個性がよく出ていて面白いです

IRON MAIDEN-Somewhere in Time-Sea of Madness ★★★ (2006-03-12 23:52:03)

Maidenマジック炸裂の超名曲
こういう「隠れ名曲」がいくつあることか
ノイジーなギターリフと、ニコ先生のハードなドラミングで始まる
イントロからしてインパクト大、跳ねるというより
叩きつけるように進むリズム感が特徴的。
Somewhereアルバム中、もっとも激しい曲ですが、
悠久の時の流れを感じさせる、静かな中間部が最高。
ここでの歌とギターのコンビネーションのセンスには脱帽。
ここまで美しく、しかも盛り上がる「静」のパートは前代未聞
そして「動」パートへの戻り際のかっこよさといったら……。
これを書いたエイドリアンは本当にすごい。大リスペクト。

IRON MAIDEN-Fear of the Dark-Childhood's End ★★ (2006-03-12 23:43:45)

Vo部が弱めなものの、ツインギターが大爆発している曲。
リフ、ソロとも強力、とくにソロのカッコよさは筆舌に尽しがたいです。

IRON MAIDEN-Iron Maiden-Charlotte the Harlot ★★★ (2006-03-12 23:41:34)

この曲が何故こんなところに……。マーレイ先生作ですが
5分弱の間にMaidenのエッセンスのすべてがつまっているような曲
何から何まですばらしいことこのうえなし。
インパクト抜群の不可解な響きの変則リフから入るイントロ、
前のめりにスキップするような、ガタガタと収まりの悪いリズム
落ち着いた叙情を聞かせる中間部のスローパートから、
シャウトとともに一気にバーストするドラムに導かれつつ、
火花を噴き上げながら、再加速していく「戻り」の
部分のカタルシスが最高。
この部分にMeidenのすごさが集約されていると思う。

個人的に1stで最も好きな曲。なのに、ライヴでやってくれないのが無念。

BLIND GUARDIAN-A Night at the Opera ★★ (2006-03-11 20:54:00)

正直聴きにくいアルバムです。私自身も馴染むまでにずいぶん時間がかかりました。

本当に今の自分たちがやりたい音楽をやりたいようにやってみた、という感じです。これを前作Nightfall〰がヨーロッパで売れまくったのをいいことに、リスナー置き去りで(しかもお金と時間をたっぷり使って)好き放題やらかした自己満足的な作品ととらえるか、もしくは理想の音楽を正面きって追求していて素晴らしい、これこそアーティストだと受け取るかで評価が分かれてきそう。

楽曲の形式に関していえば、ついにストレートな2バス連打の疾走曲は完全消失、ここにきて初期のスタイルとは完全に縁を切ったようです。さらに前作同様、楽曲に対してのアプローチがHM的なものから確実に離れてきています。例えば、ラストの超大曲And There Was Silence はまさにその典型。
例えば同じ大
…続き

NEUROSIS-A Sun That Never Sets ★★ (2006-03-11 20:38:00)

地獄のBGM。

一聴して、「見え」ました。溶岩の河と、硫黄のふり積った丘、赤く焼けただれた大地を列を成して呆然と歩く亡者の群れが。……とにかくおそろしい事このうえない音楽です。まさに怪物。

スタイル的には弦・管楽器等も取り入れたプログレテイストのドゥームメタル、特にジャーマン・サイケ・プログレの影響を感じさせる音、と形容できないこともないのですが、彼らの音楽をスタイルどうこうの見地から語るのは的外れもいいところなのでこういう話は止めておきましょう。

なんというか、人が内心深く抱える苦痛や恐怖、罪の意識といった、人類の「業」みたいなものをそのまま音にしたような苦悶に満ちた作風。果てしなくうち続く拷問に、狂わんばかりの叫びをあげる罪人の心境に近いものがあると思います。聴くのがたいへん苦しいです。

彼らのサウンドを表して、「スピリチュアル
…続き

QUEENSRYCHE-Rage for Order ★★ (2006-03-11 20:29:00)

80年代Queensrycheの最大の遺産。
若き日の彼らの野心的な姿勢が結実したすばらしい作品。

アルバムトータルでは、彼らの最高傑作はやはりOperation〰でしょうが、曲単位の完成度と型にとらわれない面白さという点ではこちらの方が上だと思います。
当時のRycheがいかに鋭いセンスを備えたバンドだったかがわかります。凡百のバンドとは音に対する感覚の差が歴然、ドラムの音からして説得力が違います。今も昔も、テクニック賛美と「メタルかくあるべし」の精神論的形式主義が幅を利かせるHM/HRフィールドにあって、彼らのようにセンス主導で、定型からの逸脱をおそれないバンドは稀有な存在でした。

デジタルな音響や特殊な録音法はもちろんのこと、従来のHMとは明らかに一線を画した楽曲アプローチが最大の特徴。おそらくリアルタイムでこれに接した人は相当
…続き

IRON MAIDEN-Killers ★★ (2006-03-11 19:51:00)

上に書いたことの補足になりますが。

1stと2ndの楽曲は、レコーディングに際して新しく書かれた曲ではなく、バンドの結成当初からレコードデヴューまでの間に書かれ、数年に渡ってすでにライヴで演奏されていた曲を収録したそうです(例外的に、Murder in the Rue Morgueは2ndリリースに際して書かれた新曲だそうです)。
これは私の推測ですが、どうもハリス先生は1stの時には自信作というか、これからのIron Maidenの方向性に合ったベストと思われる曲を入れ、残りのクズ曲……、いえいえ、微妙に方向性のずれる曲をこちらに回したのではないのでしょうか?
実際、1980年の2月、すなわち1stの発売の二ヶ月前にリリースされたコンピレーションアルバムにWrathchildが提供されています。またPurgatoryに至っては76年ころに書かれた曲で、デビュ
…続き

IRON MAIDEN-No Prayer for the Dying-Bring Your Daughter... to the Slaughter ★★★ (2006-03-07 23:38:29)

Maiden最大のヒット曲……のわりに目立たないのは色モノすぎるからか。
しかし、個人的にはブルースの最高傑作
本当に面白い曲
「娘を殺戮者のところへ導け
娘を行かせろ
娘を逝かせろ
とにかく娘をイカせるんだ」
と、三通りに解釈できる歌詞が素敵。見事に昼間放送禁止を食らいました。

しかし、こんな歌詞の曲が全英ナンバー1どころか、「90年代最高のシングル・ベスト10」にランクインしてしまう英国はもっと素敵。また、こういう路線の曲をやってほしい。

MORBID ANGEL-Altars of Madness ★★ (2006-03-03 22:42:00)

これって凄い名盤だと思う。楽曲、録音、演奏といった実体的な部分の完成度はいうまでもなく、音の背後に漂う微妙なオーラが「これは紛れもない名盤」「後続のバンドに絶大な影響を与えますよ」という感じなのです。

冗談じゃなく本当に、音の背後に何か「魔的なもの」が宿っている感じがヒシヒシと伝わってくるのです。こういう雰囲気の「人間以上の何かが」侵入している作品って、私が聞いたかぎりでは、あのIron Maidenの「Number of Beast」以来かもしれない(あれはあれで以外にポップな曲調のわりに、ものすごいオカルティックな気配のする作品だった。)。とりあえずリアルタイムでこれを聴いた人の衝撃は相当のものだったはず。なぜデスメタル界において、Morbid Angelが「神」とまで言われているのか、あのNileのメンバーをして「Morbid Angel の前では、俺たちは存在すらし
…続き

CATHEDRAL-The Ethereal Mirror ★★ (2006-03-03 22:37:00)

カテドラル……、舌の使い方が悪い人にはきわめて発音しづらいバンド名。
カテドラル……、ヨハン・ボス+水木しげるを地でいく、妖怪百鬼夜行の奇天烈なアートワーク。
カテドラル……、ジャケット裏の余りに強烈すぎるメンバーフォト。魔の気配を放つ四体のサイコ地蔵。
カテドラル……、リー・ドリアン、ドリアンの怪しすぎるキャラ&ヴォーカル
カテドラル……、アンダーグラウンドの怪人にして、ファンからマニアへの生ける洗礼の扉……
カテドラル……、君もおいでよ、地下のお花畑、みんなで踊ろう、サバトの宴。リーが笑顔で待っている。

カテドラル……、
とにかく「妖しい」、「マニアック」、「地下世界」、「クスリ派」と極めてディープな方々とのイメージがありますが、このアルバムは非常に聴きやすいです。彼ら特有の雰囲気を保ちつつも、スロー&ヘヴィな正統派といってもよいHM
…続き

DISCHARGE-Hear Nothing See Nothing Say Nothing ★★ (2006-03-02 00:18:00)

真摯で果敢なロックを求める人すべてに奉げられた不滅のマスターピース。
リリース以来、全世界のパンクスに絶大なインパクトを及ぼし、今日に至るまで「Dischargeの使徒」(フォロワーのこと)を名乗る者たちの列が絶えることのない偉大なバンドの唯一無二の代表作。

ヘヴィなリフのくりかえしとシンプルな高速ビート(通称Dビート)でひたすら突っ走る単調なスタイル。
腕自慢の一流HMバンドに比べれば演奏技術は下手、Cryptopsy等の前では、はっきりいって「無」。

しかし、そんなものはまったく無意味。そういう見地からしかこの音楽に接することができないなら、そういう輩はすでに「愚者」の域を通りこして「不幸」な人間だと思ってよいでしょう(極論)。
自分はメタルでハードコアは……、という分離主義の輩はさらに論外、厳しく指弾しましょう(これも極論)。

…続き

ALICE IN CHAINS-Nothing Safe: The Best of the Box ★★ (2006-02-26 00:19:00)

「ビン詰め男」のアートワークも楽しいAliceのベスト版。メンバーが関わっていたのかどうかわかりませんが、選曲・曲順とも絶妙。1st〰3rdとミニアルバムからの代表曲に加え、未発曲、デモ、ライヴ版、サントラへの提供曲とバラエティーに富んだ内容。ヘヴィでサイケな曲とメロウ&アコースティックな曲のバランスが最高で、これ一枚でオリジナルとしてもきけるほどの充実ぶり。ひょっとしてAliceの文字通りの「ベスト」・アルバムはこれになるかもしれません。

しかしこれを聴くと、彼らがソングライターとしていかに優れたものを持っていたかわかります。同じグランジ/オルタナで(誤って?)くくられるその他大勢のバンドと比べて、メロディのフックとハーモニーの豊かさがズバ抜けており、楽曲の色彩がとにかく鮮明なのです。だからどんな曲をやっても必ずポップに響くし、なにより音の余韻がそのまま耳に
…続き

BRUTAL TRUTH-Need to Control ★★ (2006-02-25 01:09:00)

非常に懐の広い音楽です。個人的に90年代屈指の重要バンドだと思っております。最近になって彼らの偉大さ、そしてこのアルバムの背後に広がる地平の大きさを改めて実感しております。
最初に聴いた時には、あまりの野放図ぶり(とくにVoのワャワァーヒャッワォーンン!!!、という意味不明の悲鳴)にひたすら大笑いだったのも、今となっては懐かしく思われます。

とにかくセンスと霊感の塊のような作品で、聴くたびに微妙にニュアンスを変える万華鏡のようなアルバムです。非常に奥が深く、つい、かしこまって真剣に耳を傾けてしまいます。本当に聴くべき所が尽きないというか、一つ一つの音の微妙なひだまで聞き逃すことができません。ひたすら破壊的で衝動的な外観とは裏腹に、何かしら聴き手の知性を触発するような部分があり、これは頭脳に働きかけるタイプの「知的かつ芸術的な」音楽のように感じられます。これに対してブラ
…続き

CONVERGE-Jane Doe ★★ (2006-02-24 21:24:00)

近年一部で話題のカオティックハードコア、その代表的バンドということで、元来この方面には疎い私も手を出してみましたが……これが何とKing Crimsonです。正しくは70年代中期のへヴィ&ドライなKing Crimsonがハードコアをやっているような音です。

リズムこそ全然違いますが、たぶんギターの感触があまりにもロバート・フリップ教授そっくりなのでCrimsonのように聴こえるのでしょう。音色といいフレーズといい、私には「どこかで聴いたことのあるパターン」(悪くいうとパクリ)が盛りだくさん、ひょっとしてこのバンドのギタリストは教授主催のギター学校の卒業生では?、とまで想像したくなります。ギターだけならAnekdotenなどよりはるかにクリムゾン度高しです。(余談ですが、同じくカオティック系でかの奇才マイク・パットン氏でおなじみのDellinger Escape Planな
…続き

ALICE IN CHAINS-Alice in Chains ★★ (2006-02-24 21:14:00)

結果的に最終作になってしまったAliceの3rdは、噂どおりの怪作でした。

アルバムジャケットについては、皆さんもうご存知ですね、「検閲済み」の日本盤をお持ちの方は幸いです。輸入盤の方は……、ええ、表裏とも最悪(又は最高)です。悪趣味なのかアートなのかよくわかりませんが、とりあえず炸裂弾クラスのインパクトを与えてくれます、しかし心優しい彼女とかには見せない方が賢明です。これを見てニヤニヤしていると、何か大切なものを欠いた人間と疑われる恐れがあります。

音的なことを言えば、前作にあったカラフルなポップ色&へヴィメタルとしての重厚さとかっこよさが後退し、より乾いたアシッドな感覚になっているのですが……。まあ、音楽的なことは他の方におまかせするとして、私としては本作の音が私にもたらした「印象」について少々述べておきたいと思います。

Dirtはまだ「病的
…続き

QUEENSRYCHE-Hear in the Now Frontier ★★ (2006-02-24 21:09:00)

リリース当時、グランジにすり寄ったアルバム、ということで、ファンやプレスに散々に叩かれまくったRyche随一の問題作。

しかし、これは音楽そのものの出来よりも、そのあまりの「タイミングの悪さ」のせいだと思います。これが出た年はまさに伝統HMにとって最悪の時期、特にアメリカを拠点とするバンドにとっては「……その年の冬はかってないほど長く、暗く、厳しかった」時でした。折から吹き荒れるグランジ/オルタナティヴブームの嵐の中、それまで伝統的なHMを支えていたバンドたちは半ば強制的にトレンド追従を余儀なくされ、ファンを失望させた挙句に、次々と倒れてゆきました。

そしてそんな折に出された今作は、一聴するといかにもトレンド迎合路線の鑑のような作風、
「Queensrycheよ、お前もかっっっ、おおおおおお(号泣)!!!!」、「あの(Operation〰を
…続き

DISTURBED-Ten Thousand Fists ★★ (2006-02-24 21:03:00)

長い不毛時代を経て、アメリカから現れた正統HMの希望。
すでに死に絶えたかと思われた伝統メタルの血脈が、地下では脈々と受け継がれていたことを我々に知らしめてくれた作品です。

こういう音像は世間的にどこへカテゴライズされるのかよくわかりませんが、私にはどう聴いてもこれは伝統的HM、それの21世紀ヴァージョンのように聴こえます。たとえギターソロがなかろうが、リズムがヒップホップの影響を受けてようが、実質的にIn Flames やChildren of BodomよりはるかにHMの正道に近い所にいるバンドです(だからといって彼らが「邪道」というわけではありませんよ、もちろん)。

一応、彼らの音楽性を成分別に分解すると、だいたい
「モダンヘヴィネス直系のへヴィリフ」、
「怪しげで病的な部分を全て抜き去ったAlice in Chains,」
「「
…続き

QUEENSRYCHE-Promised Land ★★ (2006-02-24 21:00:00)

続きです

しかしこのアルバムを覆う空気は本当に独特です。たんに「暗い」では済まされないほど、影が濃いというか、「……そして陽は落ち、辺りに闇が降り立った」ような黄昏色のイメージというか……。とにかく全編にわたって深い喪失感と虚無感に包まれています。
非常に内省的な雰囲気ですが、同時に得体の知れない不安感が漂っています。まるで音で表現された「実存的不安」です。あたかも目の前に果てしなく広がる、「無の荒野」をまえにして、独りたたずんでいるような感覚。「約束の地」というタイトルは何から何まで実に逆説的です。

スタイル的にはデジタルな感覚が優勢だった以前と違い、アコースティックな要素が表に出てきていてます。しかし、これは叙情を歌い上げるというよりは、フォーク・シンガー的(ボブ・ディランとかスザンヌ・ヴェガ)な現実の批判的描写や個人感情の訴えというアプローチで用い
…続き

QUEENSRYCHE-Operation: Mindcrime ★★ (2006-02-19 22:00:00)

ついにこれのレヴューを書く日が来たか……。あまりに素晴らしいすぎるものについて何か言おうとすると、かえって言葉がみつからないといいますが、今の私はまさにそういう状態。

いわく
「80年代最大の奇跡」
「ロック史に輝く不滅の金字塔」
「HM/HR史のクライマックスを飾る窮極のアルバム」

などと賛美のかぎりを尽くしたいところですが、あまりやりすぎるかえって回し者などと疑われそうなので控えめにしておきます。

本作の内容についてすでにみなさん触れられており、いまさら私がつけ加えることもないのですが、一つだけあまり語られていない点について述べさせてください。

実は、とてつもなく「ヘヴィ」で「アグレッシヴ」なアルバムです。
単純に感覚的な音の密度と重量感では、最近のものを含めこれより重いものはいくらでもありますが、全体の
…続き

TOOL-Ænima ★★ (2006-02-18 19:09:00)

本当は別のコーナーに書き込んだものなんですが、ここに書いておきたかったので、ほとんど同じ内容で書き込みます。

これは名作又は駄作というよりも「怪作」。いや個人的には「有害作」でした。私にとってこれは音楽ではなく、「音毒」です。耳から摂取する劇物といってよいでしょう。本当に健康被害を受けた唯一のアルバムです。

ジャケットからして何か嫌な感じがしましたが、始めの一音で「とてつもなく悪い予感」がし、「聞くな、聞くな、大変なことになるぞ」と何かが(たぶん私の守護天使でしょう)の警告が頭をよぎりましたが、すでに後の祭り。

最初の一曲が終わらぬうちに、何か得体の知れないドス黒い感覚が胃の辺りに込み挙げてくるのを感じはじめました。聴き進むに連れ、身体のあちこちに異変が現われ、吐き気・頭痛・悪寒が襲ってきました。たまらず途中でギヴアップ。

どんなに
…続き

PRIMAL FEAR-Devil's Ground ★★ (2006-02-17 00:01:00)

↑などと、恥も外聞もなく某キャプテン風の煽りをしたくなってしまうほど素晴らしいアルバム。
しかし正統派HM好き、いや、いやしくもヘヴィメタルという音楽のコアにある「精神」に惹かれる者ならば、何はなくとも絶対に聴くべき作品だ!!!!

スタイル的にはオリジナリティのかけらもない、それどころかあまりに古すぎ、カビが生えてもおかしくないほど古臭い正統派メタルなのですが、それが彼らの手にかかると何という輝きを放つことか。

ラルフのスクリームが凄いとか、マット・シナーのメロディセンスは天才的だとか、良いところを上げれば本当にキリがないのですが、何より素晴らしいのは彼らが本当に「へヴィメタルとは何かがわかっている」ことに尽きると思います。

スタイルが正統派だとかそういう音楽的な形式ではありません。HMの美学の真髄というか、音楽としての魅力の核心をなす部分
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KORN-Korn ★★ (2006-02-16 23:43:00)

わりとKornリアルタイム世代にもかかわらず、耳にしたのは何故かつい最近。どうもブームの波が十年ほど遅れているようです。しかしトレンドの風見鶏に「Kornの時代は終わった」などと囁かれる今だからこそ、かえって彼らの音楽の真価が判るのではないのでしょうか?

スタイルとしてのモダンヘヴィはかなり苦手なのですが、彼らの場合は独特の真に迫った空気とセンス抜群の演奏陣のおかげで退屈することなく聴けます。乾いた隙間の多い音像のおかげで、各人の出している音が際立っていて、一つ一つの音に存在感ありありです。普通はまず全体としての曲が先に聞こえ、そこから個々のパートの音へと耳が向かうものですが、彼らの場合、個々の音が先で、それが重なって後で曲になる、という感覚なのです(聴こえ方からいうとジャズっぽい?)です。
演奏のみなさんもセンスあふれるプレイを披露しており、特にリズム隊は素晴らしい
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BLACK SABBATH-Tyr ★★ (2006-02-11 00:06:00)

ファンタジーメタルの最高峰。「神話的」とか「叙事詩的」というのはまさにこのアルバムのためにある言葉。

仮に「もっともメタルらしいメタルは?」とアンケート取れば、確実にトップ10に入ってきそうなほど古典的な様式美サウンドですが、神話的なコンセプトを表現するための手段としてこのスタイルを最大限に生かしているのが本作のポイント。故にこれはHMファンのみならず、広く幻想的な音楽を愛する人々すべてに訴えかける懐の広さがあると思います。

この世界観はRPGではなく、本物の神話伝承とか叙事詩の世界。有史以前の北欧とかアングロサクソン侵入時代のブリテンを思わせるような、「歴史の重みと威厳」を感じさせます。ヴァイキングメタルの人たちが泣いて喜びそうな「伝説的で英雄的な」雰囲気と言えばよいのでしょうか。まるで「ニーベルンゲンの指輪」の世界です。

このタイプのサウンド
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DESTRUCTION-Metal Discharge ★★ (2006-02-10 01:03:00)

……死ぬほどカッコいいです……Iron MaidenのKillersのカヴァー……、冷や汗がでました。
この異常な殺気と緊張感はオリジナルを遥かに超えてます。
まさかカヴァー曲でこれほどの衝撃を受けるとは。
Destruction……あんたたち一体何者なんだ。

カヴァーにしろ、オリジナル曲にしろ、どれもこれも恐ろしく鋭利でソリッド、冷たく研がれた刃が高速で回転しながら迫ってくるような感じです。聴いているだけで怪我をしそう。

個人的にスラッシュメタルというと、速くて勢いだけの音楽、曲としての面白味に欠ける単調なスタイルという印象があり、余り好きになれなかったのですが彼らは違いました。何より曲がよい、Slayerや以前のSepulturaなどにくらべても圧倒的によいです。

無人都市的無情さとダークな空気が立ちこめる中、ほとばしる重低
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KILLSWITCH ENGAGE-The End of Heartache ★★ (2006-02-07 22:54:00)

論旨によくない所があったので修正します。……しかし、いつになく批判的で突き放した調子になってしまいましたね……。
下に書いたことはあくまで個人の主観ですので余り気にせぬようにお願いします、ただ実際自分で音を聴いて感じたことであるのは確かです。

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おたまじゃくしサウンド、以上。

いや、これだけだと意味不明なので、例のごとく駄弁の限りを尽くして「気になる点」をつっついて見ましょう。

「メタルコア」なんていうから、てっきり「メタル化に成功したDischarge」とか、「ハードコアへの傾斜を深めたSeplutura」みたいな切迫した音だろう、と思って聴いてみたら、見事期待を裏切られまし
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SEPULTURA ★★ (2006-02-04 00:13:00)

書き込みがこんなに少ないのは何故? 相当ビッグネームなバンドだと思うのだけど?
彼らの音楽の熱烈なファンと言うわけではないけれど、個人的にリスペクトしてるバンド。とにかくそのまま映画に出来そうなドラマティックなバンドストーリーが素敵。なにしろ
ブラジルの片田舎で楽器すら揃えられないどん底状態から、VenomやSlayerの素朴な模倣に始まり、
やがて本家を凌駕するほどのスラッシュの傑作を生み出すまでに成長し、世界の舞台で活躍するようになり、
時代の趨勢とともにモダン化・トライバル路線を歩んで、評論家も絶賛の決定的名作で不動の名声を獲得、さあ今こそキャリアの絶頂、
というまさにその瞬間にカリスマ的なフロントマンの脱退劇によって運命は急降下
それに続く、兄弟あい食む骨肉の争い、泥沼の裁判闘争によってバンドイメージは一気に低下、解散説すらささやかれるほどに追
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SEPULTURA-Chaos A.D. ★★ (2006-02-03 23:49:00)

一般的にはまるで「前門の虎、後門の狼」という具合に「Arise」と「Roots」という二大名作の間に挟まれ、今ひとつ目立たない感じの作品ですが、自分的にはこれが一番好きです(というかSepulturaはこれとライヴ盤くらいしかちゃんと聴いてません、ごめんなさい。)

前作までのハードコアスラッシュ路線と以降のモダン民族路線の橋渡し的な作風ですが、こういう過渡期にしかできない微妙なバランス感が魅力です。楽曲に即効性が少なく、正直最初は地味であまり印象に残りませんが、二度、三度と聞き返すとあちこちに面白いギミックが隠されていているのがわかります。聞くたびに発見があって楽しく、聴き手を飽きさせません。
ハイライトは何と言っても、魅力的なバンドのパフォーマンス、Vo含めて全員が実に味のあるプレイを繰り広げています。特にイゴールのドラムスは最高。この人の場合、テクもさることながら
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RHAPSODY OF FIRE-Symphony of Enchanted Lands ★★ (2006-01-17 00:37:00)

で、本題に戻ります。(一体何度目の書き込みだろうか……、何だかんだいってポイント増に貢献してるな、私は)。本当にこれで最後です。

ようは彼らの楽曲は見た目(アレンジと音色)はすごく派手だけど、中身(メロディと音の響きと曲展開)の方は驚くほど正統的で地味な、「普通に美しいクラシカルなへヴィメタル」ということです。薄味で音響上のクセがない、平坦で耳あたりのよい旋律的な音です。作曲者のセンスだと思いますが、この人は基本的に華麗で滑らかに響くような音の種類と運びを好んでいるような感じがします。それでそういう傾向の音使いを好み、かつクラシカルなメロディが好きな人ならば、これはきっと気に入られることでしょう。楽曲のクオリティの高さは折り紙付きですし。

しかし、美しいともに不可解で異世界的な雰囲気のコードやハーモニーを好む人、アレンジや音色より曲展開の妙にドラマ性を感じるよ
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IRON MAIDEN-Virtual XI ★★ (2006-01-04 22:50:00)

これはひどい。目も当てられません。Meidenのアルバムの中では、唯一売却済みです。リリース当時はMeiden大リスペクトの後輩ミュージシャン達からすら激しい非難を浴びたそうで、偉大なる鋼鉄の処女の恥部というべき惨めな作品です。私としても、この作品だけは擁護する気になれません。Killersが未発曲集的凡作、Dance of Deathがセンスに乏しい問題作とすると(どちらも「名作」との絶賛の声が多いのは承知してますが)、このVirtual Ⅺは正真正銘の駄作といってよいでしょう。

一般的には「歌っているのはブレイズのままだが前作よりかはずっとマシ」的評価ですが……。確かに表面的な楽曲スタイルの上では難解な部分があった前作よりもずっとなじみやすく、一聴しての印象はこちらの方がよいとは思います。Furturealのような最高のリフをもった名曲もありますし。しかし、
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FALCONER-Falconer ★★ (2005-12-28 19:19:00)

「いやあ、へヴィメタルって本当にイイものですねー」と思わず大仏スマイルを浮かべてしまうような音。のっけからメタルスピリッツ全開、もうこれでもかっ、これでもかっといわんばかりに確信犯的トレンド無視時代遅れ呼ばわり上等だゴラァー的超正統派疾走HMナンバーの連発にガッツポーズの連続、気づいたらあっという間に終わってました。

何でも以前はヴァイキングメタル(デスやパワーメタルに北欧民俗音楽的要素を導入し、勇壮なメロディやコーラスに載せてキリスト教以前のスカンディナヴィアの土着的なカルチャーを賛美する人たちのやるメタルをこう呼ぶらしいです。)をやってた人たちだそうですが、私はその辺にはまるっきり無知なのでちょっとパス。確かにVoの歌いまわしやメロディ・アレンジの節々にフォークっぽいセンスが感じられますが、驚いたことにそれが土台にある正統派HMサウンドとびっくりするほどマッチしてます。
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BLIND GUARDIAN-Tales From the Twilight World ★★ (2005-12-24 16:56:00)

ちなみに私はこの作品が大嫌いです。いや作品自体というよりこのアルバムによって作りだされた彼らのイメージが嫌いといった方がいいでしょう。このアルバムの存在が今のBGの音楽を理解するうえでの大きな妨げになっているように見えるからです。

このアルバムが不運にも日本で、しかも主としてジャーマンファンの間で受けてしまったせいで、BG=ジャーマンメタル=Helloween系=疾走(パワー・スピード・メロディ)、という悪魔の連鎖式が彼らのパブリックイメージとして定着してしまいました。おまけに「世界観としてのファンタジー」と「家庭用ゲーム機のRPGの世界観」の区別すら出来ないような輩によって、気違い沙汰としか思えないような評論まで浴びせられる始末です。

彼らにとって通過点にすぎないこのアルバムが、この当時の彼らのスタイルが、何と「ブラガ本来の」スタイルとなり、今作での音楽性が
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BLIND GUARDIAN-Somewhere Far Beyond ★★ (2005-12-24 16:40:00)

いわずと知れた超名作。比類なき完成度を誇るだけでなく、この一枚の中にへヴィメタルのすべてが込められたHMの代名詞的作品。Voも楽曲も世界観や音の響きの印象まで、何から何まで完全無欠のHMサウンド、そのうえ明確すぎるほどのオリジナリティも備わっているという文句の言いようのないアルバムです。

このバンドについてはいまだにジャーマンメタル云々と言われてますが、私から見ればこれは完璧な正統派メタル。少なくともこのアルバムに関してはそうです。「Defender of the Faith」の時のJudas Priestがスラッシュメタルを通過し、ドイツという土壌の中で進化するとまさしくこういう音になる感じです。爽快さを通り越してほとんど激烈なまでの疾走感といい、スラッシュに近いニュアンスの刻みといい、全編を支配するダークで神秘的な「闇」を感じさせる雰囲気といい、スタイル的な類似点こそ認
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NIRVANA-Nevermind ★★ (2005-12-24 01:32:00)

世の中には偏見のせいで正当に評価されない音楽がありますが、反対に一定の偏見がないと正しく評価できない音楽というのもあるようです。たとえば、このバンドのこのアルバムがまさしくそれ。この作品をちゃんと評価するには、実際に鳴っている音だけでは不十分で「歴史的意義」とか「時代性」とか「カート・コバーンという人物」についての知識が不可欠なのでしょう。ようするに音楽に対する価値基準の中に「時代」とか「ロック」とかいう音以外のファクターを自然に入れられるような感性(こういうのをロックヒストリー的感性というのでしょうか)を持った人でないと、この作品の真価はわからないのかもしれません。よって音楽の良し悪しを語るのに、そういう部分をほとんど考慮に入れないようなタイプのリスナーにはほとんど評価不可能、それを承知で書きます。途中かなりキツイ表現が出てくるので、愛するミュージシャンに対して批判的な調子の感想を目に
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