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मृत्यु का तापसी अनुध्यान
मृत्यु का तापसी अनुध्यान
Ⅵ-De Praestigiis Angelorum
Ⅵ-De Praestigiis Angelorum
1349-Beyond the Apocalypse
9MM PARABELLUM BULLET-Termination
9mm Parabellum Bullet-Termination
AGALLOCH
AGALLOCH-Ashes Against the Grain
AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Fire Above, Ice Below
AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Limbs
AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Not Unlike the Waves
AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Our Fortress is Burning, Pt.2 : Bloodbirds
AGALLOCH-Pale Folklore
AGALLOCH-Pale Folklore-As Embers Dress the Sky
AGALLOCH-Pale Folklore-She Painted Fire Across the Skyline, Part 1
AGALLOCH-The Mantle
AGALLOCH-The Mantle-...and the Great Cold Death of the Earth
AGALLOCH-The Mantle-A Desolation Song
AGALLOCH-The Mantle-In the Shadow of Our Pale Companion
AGALLOCH-The Mantle-Odal
AGALLOCH-The Mantle-The Lodge
AHAB-The Call of the Wretched Sea
AKHLYS-The Dreaming I
ALCEST-Les Voyages de l'âme
ALCEST-Les Voyages de l'âme-Autre temps
ALCEST-Les Voyages de l'âme-Les Voyages de l'âme
ALCEST-Souvenirs d'un autre monde
ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Printemps émeraude
ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Souvenirs d'un autre monde
ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Sur l'autre rive je t'attendrai
ALCEST-Écailles de lune
ALCEST-Écailles de lune-Percées de Lumière
ALCEST-Écailles de lune-Écailles de Lune - Part 2
ALI PROJECT-薔薇架刑
ALTAR OF PLAGUES-Mammal
ALTAR OF PLAGUES-White Tomb
ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Earth: As a Furnace
ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Earth: As a Womb
ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Through the Collapse: Gentian Truth
ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Through the Collapse: Watchers Restrained
AMIA VENERA LANDSCAPE-The Long Procession
ANAAL NATHRAKH-Eschaton
ANEKDOTEN-Vemod
ANNIHILATOR-Alice in Hell
ANNIHILATOR-Never, Neverland
ANOPHELI-The Ache of Want
ANTHRAX-Among the Living
AOSOTH-Iii
ARCTURUS-The Sham Mirrors

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मृत्यु का तापसी अनुध्यान ★★★ (2015-03-11 16:53:22)

チェコのブラックの2nd。

メロディックで比較的オーソドクスなブラックをベースに、ブラックメタルの凍えるようなカルト性とオリエンタルな神秘性という二つの宗教的要素が上手く混ざる。
宗教的な旋律を悪用したブラックという事で、DSOの3rdにも通ずる所があると思う。

リフに関しては、トレモロフェチ歓喜のメロディックなトレモロもブルータルなリフも両方素晴らしく、バランスも良い。
また、所々用いられるシタール(かな?)や荘厳なシンセ等のアレンジも過不足無く、しかも良い意味での胡散臭さを醸していてこれまたグッド。
ヴォーカルは普通のがなり声を主体とするが、バックの旋律の御蔭で何か死と悟りとへ誘う呪文の様にも聴こえる。
個人的にではあるが、神秘的なクリーンギターを主体とする⑧を聴き終えた頃には、
内的な精神世界に新たな境地が生まれそうな感じで
…続き

मृत्यु का तापसी अनुध्यान ★★★ (2015-03-11 16:59:57)

なお、タイトルはヒンディー語で「Mr̥tyu kā tāpasī anudhyāna (英語:Ascetic Meditation of Death)」、各曲のラテン文字表記と英訳は
1. Samhāra rakta kālī (Black Blood Slaughter)
2. Astitva kī citā (On the Funeral Pyre of Existence)
3. Śava sādhanā (Silence Bodies)
4. Kālī mā
5. Mr̥tyu hī satya hai (When Death Is All)
6. Mr̥tyu kā vībhatsa nr̥tya (Gruesome Dance of Death)
7. Khaṇḍa maṇḍa yōga
8. Divya prēma kī j
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Ⅵ-De Praestigiis Angelorum ★★ (2015-11-19 20:18:34)

フランスのブラックの1st。
メンバー全員が、AntaeusやAosothといったフレンチブラックの大物に在籍中(していた)というバンド。

昨年面白いトレモロリフを次々と披露したThantifaxathと言うバンドが現れたが、このアルバムは、それを攻撃的にし、衝動性や破滅性を増した印象。
気持ち悪く音程が揺らぐカオティックなトレモロ連打を中心としつつ、キャッチーなリフや疾走感も用いており、陶酔性は比較的薄めである。
世界観の追求と言うよりかは、神にまつわる危うさや矛盾を弾劾するような哲学的・抽象的なフレンチブラックといったところで、
フレンチブラックにおいては、DSOの名曲『Mass Grave Aesthetics』に近いスタイルと言えると思う。

フレンチブラックとしては珍しいものではないものの、一つ一つのリフが充分な背徳性を纏ってお
…続き

Ⅵ-De Praestigiis Angelorum ★★ (2015-11-19 20:23:32)

なお、アルバムタイトルの英訳は「The Angels' Illusion」、曲のは
1. And in the dust of my death.
2. By the judgment caused by its poisons.
3. The earth will continue to burn.
4. Look at your bodies because it does not allow you to be buried them.
5. A place among the dead.
6. This is the man who does not take you as Lord.
7. It is too late to give glory. Thus light will be changed into the shadow o
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1349-Beyond the Apocalypse ★★ (2013-11-22 21:24:53)

強烈なブラスト(音量のデカいスネアが凄い)を中心とした名手Frostの爆走ドラム、そして全てを薙ぎ倒すブルータルリフの両者共に素晴らしいファストブラック。
また、ファストブラックという事で邪悪なトレモロも多いが、一方でスラッシーな刻みやはっちゃけたような疾走感もある。
そういう意味ではファストブラックとしての無慈悲さは少な目で、ブラックの中ではキャッチーであるとさえいるが、
アルバムを通して聴くのに飽きさせないようになっていて、マイナスになるどころか良い意味での個性になっている。
②の猛烈で、キャッチーで、ヘドバンせざるを得ないリフ捌き等に代表されるように、
ファストブラックとしての無慈悲さを脇においても、エクストリームメタルとして十分なクオリティ。
勿論、ブラックとしての邪悪さや不穏さを湛えたパートのクオリティも十分である。⑤の不気味な3拍子リフ等、
…続き

9MM PARABELLUM BULLET-Termination ★★ (2015-04-04 16:07:57)

縦横無尽に弾きまくるリードギターとハイテンションな疾走感、それに反するように懐メロで歌う脱力的ヴォーカルや一瞬の静寂など、
それらの要素を違和感なく纏め上げる力量は1stにして既に現状の最高傑作と言える出来。
個人的には、他の作品に比べて、特定の要素に特化しすぎてないからかと思うが、そういう所は何が正義か分からなくなった退廃の世紀末のようである。

また、アルバム全体の構成も良い。
色々なヴァリエーションの曲を散りばめていて全体を聴くのに飽きさせないし、
大局的には、疾走とキャッチーなメロディを主体とする前半、退廃と叙情を歌う後半と、ゆっくりと崩壊に向かう世界のよう。
そして最後に爆走曲で締め、世界の悲惨な末路を示すという、ストーリー的な感じである。

ポストハードコアをベースに、メタルや歌謡曲など色々と鍋に入れて煮込んだ結果、独自の
…続き

9mm Parabellum Bullet-Termination ★★ (2015-04-04 16:07:57)

縦横無尽に弾きまくるリードギターとハイテンションな疾走感、それに反するように懐メロで歌う脱力的ヴォーカルや一瞬の静寂など、
それらの要素を違和感なく纏め上げる力量は1stにして既に現状の最高傑作と言える出来。
個人的には、他の作品に比べて、特定の要素に特化しすぎてないからかと思うが、そういう所は何が正義か分からなくなった退廃の世紀末のようである。

また、アルバム全体の構成も良い。
色々なヴァリエーションの曲を散りばめていて全体を聴くのに飽きさせないし、
大局的には、疾走とキャッチーなメロディを主体とする前半、退廃と叙情を歌う後半と、ゆっくりと崩壊に向かう世界のよう。
そして最後に爆走曲で締め、世界の悲惨な末路を示すという、ストーリー的な感じである。

ポストハードコアをベースに、メタルや歌謡曲など色々と鍋に入れて煮込んだ結果、独自の
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AGALLOCH ★★ (2012-07-08 15:09:25)

Ulverの1st、2nd辺りが好きな人は気に入ると思う。
Ulverに比べるとブラック色が薄く、アンビエント・フォーク要素が強い気がする。

AGALLOCH-Ashes Against the Grain ★★ (2012-05-16 17:27:55)

アメリカのフォーク/アトモスフェリックブラックメタルバンドの3rd。2006年。

様々なアレンジを効果的に用いて雄大ながらも侘しい雪原を忠実に描いた前作に比べ、今作はアレンジは控えめで、アコギと小曲のサンプル位である。
メタリックなバンドアンサンブルが中心で、音も以前より分厚く重厚になった。
その恩恵か、 雰囲気としては悲哀や儚さの色がより強く、①や⑦等に如実に現れているようにメランコリックさも増したように思う。

但し、亡霊のような掠れヴォーカル、疾走しないドラムの性で攻撃性は殆ど生じていない。
ブラックと言えどそういった要素を抑え、情景を淡々と描くようなスタイルには個人的に好感が持てる。
10分近い曲ばかりではあるが、終始濃密な雰囲気を味わえ、ダレもない。
また少なくなったとはいえ、美しくも物悲しい雰囲気を醸し出すアコギ等、ア
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AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Fire Above, Ice Below ★★ (2013-02-13 22:34:27)

物悲しくも美しいギターメロディが素晴らしい。アルバム中最長曲だが、ダレることなく良メロを味わえる。

AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Limbs ★★ (2012-10-22 18:45:13)

これまでにない暗さと重さを感じさせる曲。
曲調が変わるところのアコギが物悲しく、効果的である。
勿論メロディの悲哀感は健在だ。

AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Not Unlike the Waves ★★ (2012-12-04 19:54:34)

歌詞にもあるが、オーロラのような儚い光に包まれた情景が浮かんでくる。

AGALLOCH-Ashes Against the Grain-Our Fortress is Burning, Pt.2 : Bloodbirds ★★ (2012-07-08 20:28:55)

巣を燃やされ、傷ついた鳥を表現した曲。
非痛感に溢れている。

AGALLOCH-Pale Folklore (2012-07-07 13:41:58)

アメリカのフォーク/アトモスフェリックブラックメタルバンドの1st。1999年。

寒々しくも情感あるフレーズが印象的で、以降のアルバムと比較すると勇壮な感じが強い。
時折出てくるギターソロも秀逸で、これに関しては以降の作品よりも優れていると思う。
時折正統派メタルを彷彿とさせるようなリフも出てきており、普段ブラックやアンビエント系を聞かない人にもお勧めできる。

おすすめ…As The Embers Dress The Sky

AGALLOCH-Pale Folklore-As Embers Dress the Sky (2012-12-03 18:27:32)

物悲しいメロディが良い。
特に中盤のアコギと叙情的なクリーンギターによるパートが素晴らしい。

AGALLOCH-Pale Folklore-She Painted Fire Across the Skyline, Part 1 (2012-10-20 13:45:35)

2:54からの泣きギターフレーズがツボ。
暗くメランコリックなメロディの中にも美しさと雄大さを感じる。

AGALLOCH-The Mantle (2012-04-11 21:11:42)

USAのフォーク/アトモスフェリックブラックメタルの2nd。

アコギを多用し、仄かに哀愁感のある雄大なメロディをミドル~スローで奏でる、フォーク/アトモスフェリックブラックメタル。
ややノイジーな儚いトレモロや掠れたデス声というカスカディアンブラックにも通ずる所があるが、
ネオフォーク&ポストメタル要素がかなり多めで、この手のブラックの中でもブラック要素は薄い方である。
その分、ジャケットの鹿が佇む雪原のように、暗いけれどもそこに潜む美を感じるといった世界観を純粋に味わえる。

次作と比べると、SEや鹿骨打楽器の使用などアレンジは多様であるものの、全編に亘って貫かれる物悲しいトレモロが無い分、やや淡々とし過ぎとは思う。
そこは個人的に物足りないけれども、好みの問題であり、ネオフォークやアンビエント等が好きな人にとっては寧ろ良いかもしれない
…続き

AGALLOCH-The Mantle-...and the Great Cold Death of the Earth ★★ (2013-02-13 17:00:59)

アウトロに1曲目と同じフレーズを使っていることから1曲目とセットだと思われる。
時折見せる雄大なギターメロディが美しく素晴らしい。

AGALLOCH-The Mantle-A Desolation Song ★★ (2012-07-08 15:05:56)

アコギによる寂寥感漂う渋いリフが印象的。
酒が飲める人は歌詞のように一杯傾けながら聴くのも一興かも。

AGALLOCH-The Mantle-In the Shadow of Our Pale Companion ★★ (2012-12-03 22:56:57)

15分近い長尺曲だが、メロディや雰囲気が良いためダレない。
終盤の泣きのギターソロはなんとなく初期Metallicaを感じさせる気がする。

AGALLOCH-The Mantle-Odal ★★ (2012-10-21 14:30:08)

メロディが非常に幻想的で綺麗な曲。
雪の降る静かで美しい風景が浮かんでくる。

AGALLOCH-The Mantle-The Lodge ★★ (2013-07-06 18:40:26)

雄大なアコギのリフと後ろで鳴るコントラバスが美しく、心地良い。

AHAB-The Call of the Wretched Sea ★★ (2014-02-08 20:56:48)

狂気に駆られたエイハブ船長と乗組員達がモビーディックを捕らえようとするシーンが中心となって描かれている訳だが、
それを象徴するかのような空間のある歪んだへヴィリフとその背後でうっすらと聞こえる幽玄なメロディが印象的である。
曇天と濃霧の中で生まれる狂気のシーンが目に浮かぶようだ。
不穏で陰鬱な雰囲気が捕鯨に執心する船長の心情を、幽玄なメロディがどこか悠然とした白鯨と大洋を象徴しているのだろうか。

小曲④を除き全曲10分前後であり、聴き通すのは少しきついが、フューネラルの好きな方、不穏で幽玄なムードに浸りたい方にお薦めできる作品である。

気に入り度…89/100

おすすめ…Below The Sun

AKHLYS-The Dreaming I ★★★ (2017-04-05 22:07:17)

また一つ、トレモロフェチ必携の名盤が現れた。

靄の掛かった様なトレモロが渦巻くブラック、という点では特に真新しい所はないが、その催眠性・サイケ感が凄まじい。
放たれた瘴気が耳から入って全身を犯す感触とでもいうべきか、
兎に角精神を蕩けさせる具合でいえば、ブラックの中でもトップクラスだと思う。
それこそ、タイプは違えどKralliceの全盛期にも劣らぬ程である。

気に入り度…9.5/10

おすすめ…Breath And Levitation

ALCEST-Les Voyages de l'âme (2012-10-26 15:42:07)

前作と同様に、光に包まれたような幻想的な世界観と美しくも浮遊感あるメロディを堪能できる。
今作の雰囲気はより儚さが強く出ており、どこか高貴さを感じる。
相変わらず上質なシューゲイザーブラックを提供し続けるNeigeは凄い。

おすすめ…Autre Temps

ALCEST-Les Voyages de l'âme-Autre temps ★★ (2012-12-06 18:09:10)

「別世界の時」初めて聴いた時儚い光が見えた気がした。
勿論実際にはそんなことはないけれど、そんな錯覚を抱いてしまう曲。

ALCEST-Les Voyages de l'âme-Les Voyages de l'âme ★★ (2013-02-15 21:56:41)

「魂の旅路」この曲を聴くと本当に魂が昇華していきそうだ。

ALCEST-Souvenirs d'un autre monde ★★ (2012-10-24 18:30:03)

ブラックと言えば、通常はネガティヴ(邪悪、混沌、陰鬱etc.)な雰囲気や攻撃性に覆われているものだが、このアルバムはそういった要素は皆無。
ヴォーカルはまろやかなクリーンヴォイスのみであり、ギターも清浄でノスタルジックなトレモロやクリーンが殆どである。
唯一トラディショナルなブラックと共通するところはノイジーなギターであるが、それすらもノスタルジックさに拍車を掛けている。

タイトルは異世界の記憶という意味であるが、確かに聴いていると何となく幻想的な理想郷みたいなものを想起させられる。
清浄なトレモロが異世界の美麗さを思わせる一方、ノスタルジックでしっとりとしたパートが現実世界において理想郷への憧れを象徴している。
私の場合、そう思えてならない。

気に入り度…86/100

おすすめ…Printemps Emeraude

ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Printemps émeraude ★★ (2013-02-14 01:08:33)

泉から湧き出る穢れ無き水のように澄んだメロディが非常に美しい。

ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Souvenirs d'un autre monde ★★ (2012-12-04 22:43:10)

切ないようなそうとも言い切れないようなえも言われぬ気持ちにさせてくれる曲。
癒し効果さえ感じてしまう。

ALCEST-Souvenirs d'un autre monde-Sur l'autre rive je t'attendrai (2013-04-16 18:42:54)

ノイジーながらも清浄なトレモロリフと女性ヴォーカルが合わさっていいムードを作り出している。
終盤の静かなパートになってからのしっとりとしたギターメロディも良い。

ALCEST-Écailles de lune ★★ (2012-10-25 22:37:50)

「月の鱗」と題されたこの2ndは、(世界観は違うが)憧れていた世界を遂に目の当りにしたかのように幻想性を強めた作品となっている。
「黄昏の木霊を聞くと、私は海底にて眠っていると知るだろう」(ブックレット最終ページより)

特筆すべき事は、前作には無かったスクリームやブラスト等、ブラックらしい要素が垣間見える事である。
しかし、それで幻想性が損なわれているかというとそうではない。
寧ろ、溢れ止まない光の如き幻想性を高めていて、より聴き手を異世界に惹き込む力が増したように感じる。

また音質に関しては、前作のようなノイジーさは殆ど消え、マッシヴで普遍的なメタルらしい音質となっている。
その御蔭で儚さをも含む前作とは違って、より陰影と輪郭のはっきりした世界を生み出している。

ただ欲を言えば、もう少し前作で見せたような胸を打つような
…続き

ALCEST-Écailles de lune-Percées de Lumière ★★ (2013-02-15 00:59:22)

「光の裂け目」それを象徴するかのような4:16からのトレモロメロディが非常に美しい。

ALCEST-Écailles de lune-Écailles de Lune - Part 2 ★★ (2012-12-05 17:22:56)

序盤でブラストとスクリームというブラック的要素を用いているのに美しい。
この矛盾したようなコントラストがたまらない。
静かな波打ち際で海に誘われているような気持ちになる。

ALI PROJECT-薔薇架刑 ★★ (2014-12-25 00:52:20)

シンフォブラック等にも劣らぬ華美なシンセと物悲しいストリングス、そして俗世から離れた壮麗な箱庭にトリップしそうな耽美的かつ妖艶なヴォーカルを中心に据えた、
「ゴシックロック」。
元々ローゼンメイデンのop(①②⑩)目当てで買ったので、それらの曲が気に入ったのは勿論だが、4.のように幻想的でどことなく古風な曲など他の曲も気に入った。
アップテンポにより更に際立つ華美さ、物悲しくダークなストリングス等、色々な音楽性を見せてかつそれらを全て纏めきったアーティスティックな所もあり、
ローゼン好きという事を差し引いても、純粋に一枚のアルバムとして良い作品である。
アリプロは他に『私の薔薇を喰みなさい』や『凶夢伝染』位しか聴いてないので適当な事は言えないが、彼女らの良い所が凝縮した良盤ではないだろうか。

気に入り度…88/100

おすすめ…聖
…続き

ALTAR OF PLAGUES-Mammal ★★★ (2016-02-07 15:19:56)

暗黒性と退廃性を伴ったポスト/シューゲイザーブラックである点は前作と同じだが、前作にはあった清浄感が減衰している印象。
主体となるトレモロの魔的な感触が増し、ブラックメタルが持ちうる暗黒性や陶酔性を更に取り入れたアルバムとなっている。
①の夢想的なトレモロの長大なリフレイン等はWeaklingに、③の中心を占めるアルペジオのリフはDSOに似ている…と、
独自の暗黒性を放つブラックメタルの先達のツールも上手く取り入れつつ、相変わらずの優れたポスト/シューゲイザーブラックを披露している。

ポスト/シューゲイザー要素としては、クリーンギターによる儚いメロディやメロディックなトレモロも使われてはいる。
だが、希望を感じさせるというよりかは寂寥感や神秘性を醸し出し、暗黒性との対比というよりかは、暗黒性の一部をなしている。
そのため、このバンドの魅力だと思
…続き

ALTAR OF PLAGUES-White Tomb ★★★ (2015-08-26 21:37:11)

ポスト/シューゲイザーブラックのお手本のような煙たいプロダクション、
攻撃性は強めながら、邪悪さや寒々しさではなく、神々しいトレモロが放つ退廃的な美を主体とする作品。
例えば、③において初っ端からCastevetの様な荒々しいトレモロで攻め立ててから、精神を圧迫された様な歪んだヴォーカルがえぐいスラッジパートに突入したり、
アンビエント調のパートも少なくなかったりするが、小細工なしの上質のトレモロの雰囲気が素晴らしい。
メロウさを適度に抑え、アトモスフィアと攻撃性を上手くマッチさせているのが気に入った点である。

しかも、それだけでなく、アンビエントパートもトレモロ等のフェードインによってドラマティックに仕上げたり、
テンションが引くパートにおいても、流れを切らずに敢えて荒々しさを残すことで曲全体の神々しさをキープしたりしているなど、
曲展
…続き

ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Earth: As a Furnace ★★ (2015-11-23 17:10:53)

1曲目の流れを汲み、途中で高めのスクリームを披露する等、激情性を高めている。
8分辺りから入るアンビエント調のパートも、トレモロ等のフェードインによってドラマティック。

ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Earth: As a Womb ★★★ (2015-11-23 17:10:19)

一聴して名曲確定の神々しいトレモロリフが印象的で、リフ自体に特に工夫が無いながらも、逆にメロディの良さが際立つ様に感じた。
テンションが引くパートにおいても、流れを切らずに敢えて荒々しさを残すことで曲全体の神々しさをキープしている。

ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Through the Collapse: Gentian Truth ★★ (2015-11-23 17:12:25)

奇怪なトレモロのイントロで始まり、アンビエントから徐々にフェードインして、ミドルテンポの中神々しいトレモロを浴びせ続けるパートへ。
最後は、全てのネガティヴな感情を鎮圧するかの様な静パートで締める。

ALTAR OF PLAGUES-White Tomb-Through the Collapse: Watchers Restrained ★★ (2015-11-23 17:11:26)

初っ端からCastevetの様な荒々しいトレモロで攻め立てるダイナミックな曲。
…と見せかけて2分50秒から精神を圧迫された様な、歪んだヴォーカルがえぐいスラッジパートに突入し、最後は出口無き暗闇を彷徨うようなインストで終わる暗黒性強めの曲。

AMIA VENERA LANDSCAPE-The Long Procession ★★★ (2015-04-16 20:00:34)

イタリアのポストハードコアの1st。

複雑なリフ捌きと高めのアグレッション&テンションで畳み掛ける所等、Convergeにも通ずる要素もあるが、
あちらの錯乱したかのようなカオティックさは薄めで、代わりにポストロック風な美メロが際立っている。
淡い光を放つ様なクリーンギターや激情のトレモロ等、真新しいものはそれ程多くないが、非常に素晴らしい美メロであり、
あの『Jane Doe』の最終曲終盤にも勝るとも劣らぬ美しさを兼ね備えた曲が並ぶのが特徴。
Convergeのみならず、IsisやEnvy等、ポスト/カオティックハードコアの良い所を凝縮した作品である。

しかも、クリーンギターによる幻想パートでもアグレッシヴなドラムでテンションを保ち、雲の隙間から注ぐ一条の光の様なアンビエント色の強い④等、
本当にここぞという時にテンションを落と
…続き

ANAAL NATHRAKH-Eschaton ★★ (2015-07-02 19:38:20)

マシンとはいえ、違和感の全く無い豪速のブラストに乗せて叩き込まれるブラックらしい荘厳で禍々しいリフやブルータルな刻みや疾走感を中心とする
グラインド/ブルータルブラック。
全体を迸る異常なテンションや発狂具合、最長5分弱という曲の短さなどからして、ややグラインド寄りである。

先述もしたが、特筆すべきはその異常なまでのテンション。
聴いているとヘドバンのし過ぎで首がもげ、噴出した血液が一瞬で蒸発しそうな程で、史上最もハイテンションでブルータルなバンドの一つと言っても過言ではないと思う。
またそれだけでなく、クリーンヴォイスや印象的な刻みやメロディも適度に交えており、アルバム全体を通して飽きさせない。
最終曲⑨がくどくて無くてもよかったとは思うが、それを除けばブルータルミュージック好き歓喜のフレーズ満載の良盤である。

気に入り度…86
…続き

ANEKDOTEN-Vemod ★★ (2014-09-01 19:38:21)

King Crimson直系のプログレに、北欧的な叙情性を加えた音楽。
自分自身、プログレを聴いた量がそこまで多くないので確実な事は言えないが、簡潔に言えばこんな感じだろうか。

「動」の部分では難解ではないがタイトな演奏による不穏なムードが味わえる。
テクニカルさや奇抜さよりもタイトさに重点を置いている点が個人的には好印象。

そして何より魅力的なのが「静」の部分。
メロトロンやチェロ、アコギ等、方法自体は新しくないが、哀愁や迸る悲しみを存分に感じさせる素晴らしいメロディの宝庫である。

最後に一つ、日本盤ボートラの『Sad Rain』はボートラにするには惜しいクオリティ。
こちらを正規のエンディングに持ってくるほうが個人的にはベターである。

気に入り度…88/100

おすすめ…Karelia

ANNIHILATOR-Alice in Hell ★★ (2015-04-17 19:32:05)

2ndでも同様に書いたが、1stたるこのアルバムの時点で既にシャープさとテクニカルさの塩梅が絶妙で、ちょっとした刻みの変化やアクセントの付け方等は負けず劣らず。
しかし、全体的な雰囲気や曲展開の面では違いも見られる。
曲展開の複雑さに関しては、凝り過ぎな所もある為か、2ndよりは散漫な気もする。
一方で、狂気を滲ますヴォーカルも相まって独特の不穏さもあり、過剰な曲展開もそこまでマイナスになってはいない。
寧ろ、美しいプレリュードをやっておきながら、本編のイントロでもまだ複雑に展開していく②等、良い意味で頭がいかれたシアトリカルな展開を演出している所も多い。
全体の完成度は次作に譲るが、癖と複雑さのあるフレーズやリズム、曲展開を難無く聴かせる手腕だけでなく、独特の淀んだ空気をも味わえるテクニカルスラッシュ。

気に入り度…81/100

…続き

ANNIHILATOR-Never, Neverland ★★ (2015-01-05 19:27:08)

疾走こそ少ないが、シャープさとテクニカルさの塩梅が絶妙で、テクニカルさがリフやリズムワークの巧みさに繋がっている。
滅茶苦茶心地良い細かい刻みの効いたリフ、偶に出てくる美麗なクリーン等による展開での揺振り等、
全体的に癖と複雑さのあるフレーズやリズム、曲展開を難無く聴かせる手腕が見事である。
前作1stでもそれを存分に発揮してくれたが、一方では過剰なまでに凝った曲展開もみられた。
しかし本作ではそれが大きく改善され、よりワンランク上のテクニカルスラッシュに仕上がっている。
無機質さと熱さ、時に妖しさをも併せ持つ名手Jeff Watersのギターワークは、スラッシュひいてはメタルにおける理想の一つとも言えるのではないだろうか。

気に入り度…87/100

おすすめ…The Fun Palace

ANOPHELI-The Ache of Want ★★ (2016-02-20 14:47:58)

アメリカのポストハードコア/クラストコアの1st。2015年。

悲哀を滲ませたメロディを滲ませつつの疾走を基本とし、儚げなチェロや清浄なメロディが絡むスタイルで、チェロ以外は比較的オーソドクスなポストハードコアといったところ。
疾走パートが一本調子な所に退屈感を多少感じるが、一方では、儚げなチェロや清浄なメロディは、一本調子な攻撃性の中に一石投じる良い役割を果たしている。
このため、激情よりは、どちらかというとダークな雰囲気や燻る葛藤を強く感じさせる音楽性である。

気に入り度…82/100

おすすめ…Awoken

ANTHRAX-Among the Living ★★★ (2016-08-31 16:05:56)

「キャッチー」の一言に尽きる。
徹頭徹尾、約50分間ヘドバンを誘発し続けるキャッチーで躍動感あふれるリフ&リズムが熱い。
他に何の要素も必要としない、唯只管に潔いスラッシュである。

気に入り度…92/100

おすすめ…Among The Living

AOSOTH-Iii ★★★ (2015-12-07 20:06:09)

禍々しさ極まるリフと呪詛染みたがなりを放ち続けるMkMのヴォーカルを主体とするフレンチブラック。
DSOの3rdのような厚みがありドスの効いた音質であるが、あちらの様に宗教的で冷涼な雰囲気というよりかは蠢く毒沼の様な生々しい邪悪さを演出している印象。

それとの対照をなすカルティックなスロー・ミドルのウェイトも高いが、
そこでも邪悪さの余韻を残しつつ、次なる悪の到来への準備と言わんばかりの陰鬱さを演出しており、邪悪さを減じる事は無い。
加えて、音響までもが更なる恐怖を予感させるように巧みに用いられ、全てがフレンチブラック好きならまず納得できるクオリティと邪悪さを演出している。
激烈なリフ捌きによるストレートな邪悪さだけでなく、連鎖的にやってくる陰鬱さをも味わえる優れたフレンチブラックである。

気に入り度…93/100

おすす
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ARCTURUS-The Sham Mirrors (2012-05-17 19:53:44)

Hellhammerらブラックの大御所達が集うバンド。
なのだが、今作はブラストが無かったり、⑥以外でデス声が無かったりと、ブラック要素は殆ど無い。
美麗なシンセ・ピアノやGarmの多彩なヴォーカルを軸にした、スペーシーなアヴァンギャルドメタルである。
各人の高い演奏力と時に奇抜なヴォーカルやアンビエントで魅せてくれ、アンニュイさを孕む芸術性と壮大な宇宙を思わせる。

…ただ、自分の趣向の問題だとは思うけれども、感性には訴えるが聴いてて昂ぶる所がさほど多くなく、間違いなく良盤以上と言えない部分もある。
折角の美麗なパートが尺や繋げ方の問題で味わいきれないだとか、アンニュイさやアグレッションが要らないだとか、そういう所に少し勿体無さも感じた。
5.のイントロの、星の瞬きを其の儘音にしたかのような超美麗なエレキピアノとか、そういう所をもっとフィーチ
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