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帰ってきたクーカイさんのページ
帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 101-150
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DEF LEPPARD-Songs From the Sparkle Lounge
DENNIS DE YOUNG-And the Music of Styx Live in Los Angeles
DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)-City
DIAMOND HEAD-Borrowed Time
DIO-Finding the Sacred Heart: Live in Philly 1986
DIO-Live - We Rock
DIO-Magica
DISTURBED-Immortalized
DISTURBED-Indestructible
DISTURBED-Live At Red Rocks
DOKKEN-Back for the Attack
DREAM THEATER-A Dramatic Turn of Events
DREAM THEATER-Dream Theater
DREAM THEATER-Dream Theater-False Awakening Suite
DREAM THEATER-Dream Theater-The Looking Glass
DREAM THEATER-The Astonishing
DURAN DURAN-Seven and the Ragged Tiger-The Reflex
EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time
EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time-Complexity
EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time-I Want You So Hard (Boy's Bad News)
EAGLES-Hotel California-Hotel California
EARTH WIND & FIRE-Electric Universe-Magnetic
EARTH WIND & FIRE-Powerlight-Fall in Love With Me
EARTH WIND & FIRE-Raise!
EARTH WIND & FIRE-Raise!-Let's Groove
ENFORCER-Death by Fire
ENFORCER-Diamonds
ENFORCER-From Beyond
EXODUS-Let There Be Blood
FASTER PUSSYCAT-Faster Pussycat
FOO FIGHTERS-Concrete and Gold
FOO FIGHTERS-Saint Cecilia Ep-Saint Cecilia
FOO FIGHTERS-Sonic Highways
FOO FIGHTERS-Wasting Light
FOREIGNER-4-Juke Box Hero
FREE-Fire and Water-Fire and Water
FREE-Highway
From Dusk Till Dawn
GAMMA RAY-Blast From the Past
GAMMA RAY-To the Metal!
GARY MOORE-Wild Frontier-Thunder Rising
GLASVEGAS-Glasvegas
GRAVE DIGGER-Knights of the Cross
GREEN DAY-American Idiot
GUNS N' ROSES-Chinese Democracy
GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I
HAREM SCAREM-Mood Swings-No Justice
HAREM SCAREM-United
HEAVEN & HELL-The Devil You Know
HELLOWEEN-Gambling With the Devil

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発言している14曲を連続再生 - Youtube



DEF LEPPARD-Songs From the Sparkle Lounge ★★ (2015-04-26 16:59:23)

 全然知らなかったんだけれど、上の方は随分と荒天だったんだねぇ。
 だが、双方の方々の言い分は、それぞれそれなりに共感をもって理解できる。
 私にとってLEPPSは“要聴き込み”のバンドでありつつ、やっぱり一聴して「これはまだ良くわからないけれど、素敵なメロディを持っている」と思わせる楽曲を作るのが、得意なバンドとして認識している。何回か聴いて、それでも「うーん。これ、良いのか?」と思った場合は、素直に出来が良くないというふうに割り切る。

 そんな私が本作についてコメントしようとすると、ポイントが三つある。
 まず最初に誤解がないように書いておくのだが、決して駄作ではない、というのが一点目。しかしながら、印象を一言で表現すると「竜頭蛇尾」というのが二点目。そしてフォローするわけではないのだが、「後半が薄味だけれども、ま、こういうのもたまには良いんじゃない?
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DENNIS DE YOUNG-And the Music of Styx Live in Los Angeles ★★ (2015-03-28 21:25:57)

 トミー・ショウも好きだが、デニス・デ・ヤングも好きだ。よって、デニスが元気にやっていることを示す本作を聴くことは、非常に気分が良い体験だ。
 本作は2014年3月18日に、ロサンゼルスのエル・レイ劇場にて収録された2枚組のライヴ・アルバムだ。エル・レイ劇場はキャパが最大770名。会場としては小規模だが、そのおかげで親密な空間でのパフォーマンスを堪能できる。
 収録された楽曲は、ほぼSTYXのベスト選曲。それにプラスして、デニスのソロアルバムのタイトル・トラック(「Desert Moon」)も収録されている。
 デニスの偉いところは、自分が作った楽曲だけをやる、というのではなく、トミーの楽曲も代表曲を余さず取り上げている点だ。ケツの穴の小さいことを言わず、観客が聴きたがっているであろう曲を、しっかりチョイスしている。あくまでSTYXの再現に拘っている、その軸に全くブレは
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DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)-City ★★ (2012-06-28 20:21:54)

 購入してから随分経つのだが、未だにアルバム全編を通しで聴いたことがない。
 ちょっと、個人的には音が閉塞感に満ち過ぎており、途中でリタイアしてしまう。
 だが、たまに聴きたくなる。何かに苛立っている時とか、怒りを感じている時など。
 少し聴くと、何に対して腹を立てていたのか忘れてしまうか、どうでも良くなってしまう。
 SLIPKNOTの2ndにも似たような効能があるが、こういう機能的な音楽って、常に服用はしないけれど持っていて安心な薬に似ている。

DIAMOND HEAD-Borrowed Time ★★ (2014-05-13 23:11:57)

 このアルバムに関しては、完全に思い違いをしていた。
 私は『SINGLES』→『CANTERBURY』→本作と、変な順序で聴いてきたために、本作については昨日購入してくるまでは、“おそらく『SINGLES』に収録されているような、リフ・オリエンテッドで勢い良くつっ走る楽曲を基軸に、若干ヴァラエティを豊かにしたような作風に違いない”と勝手に思い込んでいた。
 大きな間違いである。
 いや、そもそも、上で幾人かの方々が書かれているコメントを、ちゃんと読みなさいって、ということだ。みんな「そうじゃないよ」って教えてくれている。
 1曲目から6曲目まで、ミドルテンポを基本に、たまに走るパートが挿入されるくらいの楽曲がまとまっている。すでに皆さんご指摘のとおり、多分代表曲の一つであろう7曲目「Am I Evil」はこのアルバムの中では異質だ。正直聴いていささか驚いた。
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DIO-Finding the Sacred Heart: Live in Philly 1986 ★★★ (2013-07-17 20:19:58)

 1986年6月17日、フィラデルフィアのスペクトラムにて収録されたライブ盤。というか、ライヴ映像作品のサウンド・トラック。
 私は習慣的にテレビの前で長時間過ごすことをしないので、気に入ったバンドの映像作品も、ほとんどスルーしている。もっぱら購入するのはCDだ。
 本作もCDで購入したのだが、テレビの前でジッとしているのが苦にならない人には、映像作品の方を購入されることをお勧めしたい。多分、凄いと思う。
 ライヴ盤を買う時に、誰でも悩むことがあると思う。その一つが音に関してだろう。酷いのになると、臨場感の有無以前に、スタジオ音源より音が劣化し、演奏が拙劣になったような代物すらある。
 本作に関して言えば、その心配は全くない。臨場感たっぷり、やや低音が目立つがエッジがしっかり立っているギター、そしてなにより、ロニーの歌唱が素晴らしく良く聴こえる。
 本作はヴ
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DIO-Live - We Rock ★★ (2012-07-09 05:46:39)

 2010年発表。
 DIOの最初期のライヴレコーディングを中心にまとめたもの。全12曲のうち、①~⑨が1983年10月5日(1stアルバム発表のおよそ5ヶ月後)、⑩~⑫が1984年8月(2ndアルバム発表直後)のライヴ音源である。
 私は常々ヴィヴィアン・キャンベル在籍時のライヴをフルで聴きたいと願っていたので、このコンピレーションの発売は嬉しかった。とは言え、御大の逝去が発表のきっかけと考えると、複雑な心境にはなるのだが。
 ヴィヴィアン在籍時のライヴは、随分昔(1986年)に3rdアルバム発表後のツアーを録音したもの(「INTERMISSION」)がリリースされているが、スタジオ録音曲1曲を含み全6曲というのはいかにも食い足りない。それに、ヴィヴィアンは3rdの頃にはDIOを脱退する時機を見計らっていたような節があるので、やはり初期の頃のプレイが(私は)聴きたかっ
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DIO-Magica ★★ (2016-07-30 21:43:12)

 先日、隣町のBOOK OFFを初めて覗いてみたら、かの“怒ったロボットちゃんたち”アルバムを見つけてしまった。
 積極的に捜し歩いていたわけじゃないんだけど、中古盤屋に行くと(あるかな?)とみることがあり、まぁなかなか見つからなかった。ロニーが亡くなってDIOの活動というのは新しいものはあり得ない。そのような状況下では旧譜の再発も名作と評価されたもの以外は難しい。ロボット・アルバムは多分発表当時からその評価は厳しく、馬鹿売れしているとも思えない為、(こりゃあ、聴けないで終わるかな)と思っていた。
 それがあったので買いました。これも何かの縁だし、やっと見つけたし。

 どうしてロボット・アルバムの話から始まっているのに、『MAGICA』のコメントを書くのかというと、ロボット・アルバム(いずれコメントするかもしれない)を聴いていて、クレイグ・ゴールディを改めて聴き
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DISTURBED-Immortalized ★★ (2015-09-02 19:17:51)

 ヤングラジオさんの気持ちは良く分かる。
 
 私はこのバンドは3rdからのお付き合いで、正直3rdが一番好きだ。その3rdも超強力盤という評価は実はしていない。好きだけれど、もうひと踏ん張りという感じだった。だけれども、発表当時は他にここまで聴き応えのある作品を提出しているバンドが数少なかったので、確か褒めたおぼえがある。

 私は現時点で2ndは未聴(これは発表当時、試聴して「まぁ、いいや」と思ったので、未だに聴いていない)で、3rd→1st→4th→5thの順で聴いた。好きな順は、3rd→5th→1st→4thである。

 で、本作。良いことは良いのだ。久しぶりだし、やっぱり良いと思う。星二つあげる。
 だが、根源的に抱えているマンネリ感からの脱却は、悲しいかな果しえなかった。とても残念である。私は彼らの音楽のどこに停滞している部分を感じる
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DISTURBED-Indestructible ★★★ (2017-05-08 20:34:44)

 最初に謝ります。このバンドを見誤っていました。ごめんなさい。
 ライヴ盤でバンドの本質がすっきりとクリアに見えたわけで、今、旧作を改めて聴き直している。
 本作は発表当時なんだか楽曲にすっと馴染めなくて、ちょっと好きになれなかった。
 だが、今聴いてみると全然良い。当時の自分は何を聴いていたんだろうと思うくらい、文句なしに格好良い。
 冒頭のタイトルトラックから2曲目の流れなんか完璧だったんですね。本当、すみません。
 この2曲の流れに乗って前半は気持ち良く聴けるのだが、後半だって良い曲そろっていたんですね。
 ようやくバンドにどっぷり惚れ込むことが出来たわけで、そういう意味でレッドロックスのライヴ盤には感謝だ。曇っていた視界をクリアにし、このバンドの楽曲が持つ本当の魅力を教えてくれたのだから。
 多分、いつか2ndも購入すると思う。

DISTURBED-Live At Red Rocks ★★★ (2017-04-30 14:20:39)

 良いライヴ盤を聴くのが好きだ(嫌いな人などいないだろうけど)。音の分離と抜けが良くエッジも効いており、何より演奏に熱が入っている。会場の空気をパッキングしたかのようなライヴ盤。なかなかそのような優れたライヴ盤にはお目に書かれない。音は良いんだけど妙に演奏が大人しいとか。プレイは良いんだが音がちょっと良くないとか。会場での反響や歓声があまり聴こえず、スタジオライヴか?というものとか。
 もちろん本作は違う。
 完璧に理想的なライヴ盤。それがこのアルバムだ。

 正直、このバンドの曲はたまにどれも同じように聴こえてしまい、スタジオ盤だと場合によっては退屈することもあったのだが(ドライヴの時のBGMとしては良い。寝る前や座ってじっくり聴こうとするといけないことがある)、このライヴを聴いて目からウロコが落ちた気分だ。同じような曲が並んでいても、全然良いではないか!いやい
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DOKKEN-Back for the Attack ★★ (2011-06-17 23:32:43)

 実のところ、DOKKENというバンドを、長い間敬して遠ざけてきた。
 初めてドンのヴォーカルに接したのはDON DOKKENのアルバムであり、それはそれで名盤なのだが、しばらくの間、ドンのヴォーカルとメロディアスなギターとの組み合わせが何か物足りず、”少し柔弱?”などという感想まで抱いていたためだ。
 しかし、本作を聴いて物足りなかったのは何かがわかった(遅まきながら)。
 それはギターのエッジだ。
 「カミソリ・ギター」とは良く言ったもので、ジョージのギターサウンドは切れまくっている。その切れ味の鋭さは尋常ではない。このアグレッシヴなギターならば、ドンの高音が良く伸びるメロディアスなヴォーカルは、持ち味を最大限に発揮できる。
 楽曲も、1曲目の格好良さはは言うまでもなく、他のものも粒揃いである。
 今更ながらだが、名盤だ。

DREAM THEATER-A Dramatic Turn of Events ★★ (2012-03-26 17:55:30)

 音楽としての質については、非常に高い。だが、今更ながら(以前、自分で「彼らはプログレッシヴ・ロック・バンドではなく、“テクニカル・メタル”バンドだ」と書き込んだにもかかわらず、だ)愚痴をちょっと。
 実のところ、前々作以降、皆同じに聴こえている。違いがようわからん。もう完全に“進化”を止めたんだと思う。

 と、少し前に書いたのだが、今思うに、今回は大きな変化を望まれないタイミングだったと考えると、これがベストだったのかもしれない。
 前作と聴き比べると、今作は明るく透明な印象があり、前作はダークで湿っている感じがある。そういう意味では、全く違いがないわけでもない。現時点では前作の方が自分の好みだ。

 RUSHの新譜を聴いて改めて思ったんだが、このバンドはRUSHとはその出自が大きく異なる。
 これは仕方の無いことで、バンド成立時に基本的コン
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DREAM THEATER-Dream Theater ★★★ (2013-10-05 01:15:24)

 正直なところ、このタイミングで本作のようなアルバムが発表されたことに、大変驚いている。
 本作については、もうこれは絶賛せざるをえない。
 近年、私はこのバンドに対しどちらかというと批判的な立場で接してきた。それはドラマーの脱退とは全く無関係で、冗長な楽曲群が型にはまって聴こえ、退屈だったからに他ならない(「だったら聴くなよ」という声が聴こえそうですね。でも、一度は惚れたバンドなので・・・)。良い例えではないが、積極的に別れを切り出すタイミングを逸したまま、ずるずると続いている交際みたいなものか・・・。
 故に、本作が“ここ数作における、いつものドリムシ定食”だったら、もうアルバムを購入することは金輪際しないつもりでいた。
 ところがどっこい。1st・2ndの頃を思い出させる充実作。なんだ、やれば出来るじゃん。
 本作で最も評価したいのは、コンパクトな楽曲
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DREAM THEATER-Dream Theater-False Awakening Suite ★★★ (2013-10-05 01:55:03)

 オープニングのために作られた楽曲。
 短いながら、メリハリのある展開が良いのだと思う。無駄に長くないから良いのだ、と感じる。
 長い楽曲も良いのだけれど、楽曲が長いものとして存在しなければならない必然性がないとね。意味や理由(要するに、聴かせどころっすよ)が存在しないと、ただの冗長な楽曲になってしまう。
 某IR〇N MAI〇ENも、そろそろ気づいてくれないものだろうか・・・。

DREAM THEATER-Dream Theater-The Looking Glass ★★★ (2013-10-05 01:42:04)

 キリーさんの仰るとおりだと、私も思う。
 この曲のように、シンプルなギターリフが引っ張っていくタイプの楽曲が収録されるようになったのは、やはりマイク・ポートノイが脱退し、ジョン・ペトルーシが主導権を握ったためであろう。
 バンドの裏事情はともかく、良い曲は良い曲。
 やっと、なんでも好きに出来る自由をバンドが獲得したのは、バンドにとっても、我々聴き手にとっても喜ばしいことだ。
 ただ、バンドの現状に最も行き詰まりを感じ、おそらく現状打破のために気分を刷新したいと、誰よりも強く願っていた人物が辞めた結果、バンドがブレイクスルーしたのは、皮肉としか言いようがないが・・・。

DREAM THEATER-The Astonishing ★★ (2016-02-20 15:48:50)

 感想としては上のこ~いちさんとほぼ同じものを持つ。
 聴いていて気持ちが良い。しかし長いね。2枚連続は難しいので、1枚目と2枚目を個別に聴いている。

 “ときにヘヴィ。ときにダーク。テクニカルかつフックのあるメロディを持つのがDREAM THEATER”との定義を前提に聴くと、「これはDREAM THEATERではない」となると思う。
 だが私自身は、2ndの世界観を明るく壮大に(恐ろしく広大な風呂敷を広げっぱなしにした、とも言える)した作品という受け止め方。
 結構良い(少なくとも嫌いではない)、というのが結論。

 ただ、次作も同じようだとかなり引く。

DURAN DURAN-Seven and the Ragged Tiger-The Reflex ★★ (2016-06-26 18:44:25)

 この曲は絶対にアルバム・ヴァージョンの方ではなく、12インチシングル・ヴァージョンの方が格好良い。上でけむさんが、9年前に書いているが本当の話だ。
 歌詞の内容はなんだかチョビっとハードボイルドな感じ。 

 ’80年代ってポップスもロックもメロディがとても重視されていたように思う。
 この曲も「踊れる」とか「踊れない」なんていう価値基準で判断する以前に、曲として非常に良く出来ている。
 全編、ポップ職人の気合の入った仕事(メロディ)に痺れまくる名曲。
 そんでこのバンド、基本はロックなんだよね。1stから4th(ライヴアルバム)は、今でもたまに聴く。
 我が青春のバンドとも言えようか。
 

EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time ★★ (2017-10-24 19:55:42)

 このバンドもQUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・オムがかんでいる。
 興味を持ったのはパリのバタクランで起こったテロの被害にあったからだが、バンド名が「?」だったからだ。
 「デス・メタルのイーグルス」って何だ?それでYoutubeでPVを見てみたら、これが結構良い楽曲があるではないか。そのようなわけで、えっちらおっちら遠出してCDなんぞを探すわけなのだが、「ここはあんだろ」というデカいCD屋にもない。Youtubeはチョロッと楽曲を試聴するにはいいが音が恐ろしく悪いので、やはりちゃんとした音源が欲しいなと思い早数年。
 ライヴアルバムが日本盤で発売された。

 日本盤で発売、ということはCD屋に行くと手に入るわけだ(音源をネットでポチることはしないので)。

 聴いてみたらこれが結構面白い。今時珍しいロックである。変にヒ
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EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time-Complexity ★★★ (2017-10-24 20:05:08)

 このバンドで最も好きな2曲のうちの1曲である。
 PVも好きだ。
 なんか昔のテクノ・ポップ・デュオみたいな佇まいの二人。笑える。

 でもライヴ・ヴァージョンはしっかりロックの楽曲で、「ほほう・・・」と感心してしまった。
 普通にロックソングなのである。キャッチーなメロディを持つので惑わされてしまった。

 名曲。

EAGLES OF DEATH METAL-I Love You All The Time-I Want You So Hard (Boy's Bad News) ★★★ (2017-10-24 20:19:19)

 それでこれがこのバンドで最も好きな2曲のうちのもう1曲。

 PVが可笑しい。少しいやらしく思いっきりバカっぽい。こういうユーモアは嫌いではない。好きである。

 ライヴではアンコールでやっており、DURAN DURANのSAVE A PRAYERの後に演奏している。やっぱりこれ演らなきゃ盛り上がらないよね!っていう扱いの楽曲だ。

 ガレージパンクっぽいノリなのだが、やっぱりフォーマットはロック。終始明るく、憂い気だるさは皆無〔あくまでメロディだけの印象。何を唄っているのかは知らないので。どうせロクなこと唄っちゃあいねぇんだろう?(笑)〕。

 名曲。

EAGLES-Hotel California-Hotel California ★★★ (2013-08-12 19:01:56)

 知らない人はいないという超名曲。
 アメリカのバンドって、たまに、あっけらかんと明るいだけでなく、この曲のようにイギリスのバンドとは異なる湿り方をした切ない曲を発表したりする。
 国の違いって、本当に面白くて興味が尽きないが、それはまぁいい。
 この曲は凄い。
 売れたからとか、超名曲で誰でも知っているから、とかではなく、妖しい。妖艶である。
 なんか、この一曲を聴いただけで、人生のハイライトを体験したような気になるし、人の持つ感情である、喜怒哀楽のうち、怒りを除いた全てが込められているような気がする。

 人が、自分の頭の中から、このような時代や民族や地域を超越した名曲を、作り上げたことは、言祝(ことほ)ぐべきだと思うのですが、いかがでしょうか。地球人以外の、宇宙に住む生命体全てに聴かせてあげたい。

EARTH WIND & FIRE-Electric Universe-Magnetic (2014-06-01 01:46:57)

 長い間忘れていて、今しがた思い出したのだが(おそらく30年くらいぶりに)、生まれて初めて小遣いで購入したシングル・レコードがこの曲だった。B面には確か「Spread Your Love」が収録されていた。
 今の今まで忘れていたくらいなので、購入当時、あまり気に入らなかったのだと思う。現時点で改めて聴いてみても、やはりピンとこなかった。懐かしいことは懐かしかったけれど。
 ほぼ同時期に入手した(こちらは両親に誕生日のプレゼントか何かで購入してもらった)初めてのアルバム・レコードが、STYXの『Kilroy Was Here』だった。こちらはまだ実家にあり、CDで後日購入し直し手許にある。
 シンセサイザー全盛期の音作りと言う意味では共通していたのだな、と思う。さらに思えばVan Halenの「Jump」も、シンセによる印象的なフレーズで、聴き手の心を鷲掴みにしていたし
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EARTH WIND & FIRE-Powerlight-Fall in Love With Me ★★ (2015-02-02 22:24:33)

 今日、アルバム『Powerlight』の中古盤を購入してきた。
 冒頭の曲がこれ。

 昨年末にとある温泉地のペンションに泊まりに行ったら、マスターがレコードを所有していたので聴かせてもらった。この曲がかかって「これ、聴いたことがあるな」と思った。
 多分、N兄ちゃんのステレオで、レコードをかけてもらったのだろう。
 前作の「Let’s Groove」と同系統の曲で、コーラスのメロディも良い。名曲であろう。

 僕と恋に落ちようよ。後悔はさせないよ。

 なんて、若くなければ言えない。
 現在の私が若い女性にこんな言葉をかけたら、ただの援交親父とどこが違うのか?という感じだ。だからといって、世代の近い妙齢の女性を相手にしたら、それはそれで洒落にならない事態に陥りそうだ(女性が相手にしてくれたら、の話だが)。
 やはり、若
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EARTH WIND & FIRE-Raise! ★★★ (2014-05-05 00:10:22)

 ’81年発表。何作目ですか?これ。10作目?(どうやらスタジオ作として11枚目らしい)

 このバンドのことを教えてくれたのは、従兄の「N兄ちゃん」だった。私より10歳ほど年上だったので、私の物心がついた時には、N兄ちゃんはもう「大人の人」という印象だった。だが、小さい私や妹を、良く構ってくれ、可愛がってくれた。
 剽軽なところがあり、私の母の実家であるN兄ちゃんの家に泊まりに行くと、私と妹が寝ている部屋の入口の襖が突然スッと開き、誰かの(まぁ、N兄ちゃんの)お尻がプリンと現れ私と妹が大爆笑する、なんてこともあった。面白い人なので、私も妹もN兄ちゃんに会うのを楽しみにしていたものだ。

 そのN兄ちゃんに、小学生の私は本作の一曲目「Let’s Groove」をテープに入れてもらい、良く聴いた。テープには他にYMOの『増殖』や、マイケル・ジャクソン、ロッド・
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EARTH WIND & FIRE-Raise!-Let's Groove ★★★ (2014-05-05 00:28:04)

 実のところ、『Raise!』収録曲の中では、この曲の完成度がずば抜けて高く、他の曲の印象は薄い。太陽の光が強い日中に、空の向うにあるはずの星々が見えなくなるように。
 
 『Raise!』本体は、今になってみると低迷期の作品という位置づけのようだが(と言いながらダブル・プラチナムを獲得しているとのこと)、「Let’s Groove」はその頃唯一大ヒットした曲、ということらしい。
 なんというか、ダンス・ナンバーとして数多ある曲の中でも、完璧な一曲だと思う。聴くだけで、自然に人の身体を揺らしてしまう。まさに「Let’s Groove」だ。
 しかも、今聴いても古臭さを感じさせない。ダンス・ナンバーとしてだけでなく、ポップ・ミュージックとして非常に良く出来ているのだと思う。

ENFORCER-Death by Fire ★★★ (2013-03-28 20:25:16)

 いや。正直なところ前作で期待していたのは、まさにこういう音楽っすよ。
 「これ、METALLICAの1st!」、「ここ、初期のIRON MAIDEN!!」
 もうNWOBHM及びそれに影響を受けたバンド達を彷彿させまくり。まさにこのバンド一つでNWOBHM祭り。祭りで身も心も踊りまくりってなもんで。

 本作は文句ない。・・・だが、実のところ次作が思いっきり勝負だと思う。
 我々はすでに知っている。METALLICAやIRON MAIDENがどのような音楽的進化を遂げたかを。そしてどのようなバンドが消えていったかを。
 このバンドは、AC/DCのように、この音楽性のまま、ひたすらリフとメロディを追及するのか。それとも、さらにメロディアスになっていくのか。もしくはスラッシーになっていくのか。あるいはドゥーミーになっていくのか・・・。
 しかし、実
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ENFORCER-Diamonds (2011-10-29 22:59:42)

 で、ごめんなさい。
 実のところ、WHITE WIZARDと比較して、あんまりピンとこなかったのがこの作品。まだ、聴きこみが足りないんだと思います。それに期待が大きすぎたのかも。IRON MAIDENの1st・2ndを比較対象として出されると、そりゃあ期待するなっていうのが無理ってもんでしょう。でも、あんまりMAIDENを感じなかった。
 ただ、質は高いような気もするし、たまに“聴こうかな・・・”という気にさせるということは、心のどこかにひっかかっているためなので、将来的に「こりゃ傑作!!」というふうな評価に変わる可能性もあります。しかし、今のところは「次作に期待」。

ENFORCER-From Beyond ★★ (2015-03-28 21:47:11)

 4thアルバム。
 前作も良かったが、本作もかなりな力作だ。正直、好きだ。

 方法論としては、IRON MAIDENが1st・2ndの頃の音楽性を変えず、楽曲の質を向上させていったら、どうなっていたか。あるいはMETALLICAが1st・2ndの頃のまま・・・(以下同文)。というのが、選択されている。
 それで、そのやり方は正しい。“あのバンドのあの頃の音楽性”での新曲っていうのは、当のバンドはまず作らないからだ(そういう意味では、皆、SCORPIONSの爪の垢を煎じて飲んだら良い、と思わないでもない)。
 このバンドは作品の質をリリースする毎に上げている。
 本作は、単なる懐古趣味を満足させるのみに留まらない、このバンドが持つ潜在的な力(底力というか)を感じさせる。
 将来が楽しみなバンドである。

EXODUS-Let There Be Blood ★★★ (2015-02-16 17:58:01)

 EXODUSはこれしか持っていないし、最近の活動もフォローしていないのだが、このアルバムは最高だ。リフが格好良い。パープルにしろ、Zeppにしろ、サバスにしろ、リフやメロディがキャッチーとかじゃなくて「格好良い」と表現するしかない楽曲が数多くあった。
 本作の楽曲も、しっかりとしたフックを持ち、耳に残る。非常に爽快。
 本作発表後、オリジナル盤もCDで(確か紙ジャケで)再発されたのだが、ちょっと手が出せなかった。大好きなMegadethの1stも、現行版と聴き比べて以前のは、やはり音質の悪さが気になったからだ。格好良い曲は出来るだけ良い音で聴きたい。モコモコしているのが味な場合(The Firmの2ndとか)もあるのだが、ある一定の基準は満たしておいて欲しい。
 YJMとか、セルフ・プロデュースをやめて欲しいのは、その一点なんだよね。カーステレオだけで音楽聴いているわ
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FASTER PUSSYCAT-Faster Pussycat (2012-03-07 01:14:27)

 上の方々のコメントが本作の内容を的確に表現している。
 このバンドは3rdなんかを聴くと、決して才能がない人たちではないので、本作は当時多かったメジャーレーベルによる青田買いの代表作として思い出す次第だ。
 だが、このチープさ、安っぽく青臭くなったTHE ROLLING STONESというか、これが妙に悪くなかったりする。不思議なアルバム。

FOO FIGHTERS-Concrete and Gold ★★★ (2017-10-24 20:50:13)

 この前のEPが滅法良かったので、本作は期待していた。

 期待を裏切らない傑作である。デイヴは「MOTORHEADが『SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』を作ったような作品にしたかった」みたいなことを言っていたらしい。そのとおりなのではないか。

 これさえあればとりあえず他はいらない、と思わせる名盤(と言いつつ他にも色々聴いちゃうけど)。
 

FOO FIGHTERS-Saint Cecilia Ep-Saint Cecilia ★★★ (2016-02-20 15:25:15)

 このサイトに書き込みをしたりそれを覗いたりしている人達は、この私を含めて多かれ少なかれ音楽に慰められたり癒されたりした経験を持っていよう。
 デイヴが唄うように、音楽は必ずしもメッセージを届ける上で万能のヴィークルではないが、それでも誰か一人の心の内をあたためる力を十分に持つ。一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。世界を変えるにはえらく手間がかかり遠回りにも見えるが、季節の移り変わりのように確実に変化を促していく。


  今はもう隠し立てしていないというわけではない
  俺の名はあなたのドアの外に引っかかったまま
  ただのありふれた目障りなもの

  俺が得たこの感覚を、今はもう押さえつけておけない
  少しばかりの癒しをもたらしてくれ
  聖セシリア、俺を安息の場所へと運んでほしい
  あなたの家、傷ついた遺骸の
…続き

FOO FIGHTERS-Sonic Highways (2014-11-16 20:23:15)

 むー。
 忌憚ない所を書かせてもらうが、このバンドのアルバムを聴いて「ん?!・・・んーん?」となったのは、今作が初めてである。
 何がそうさせたのかというと、1曲目だ。
 途中から出てくるこのリフは、DIOだよね。
 DIOの「Holy Diver」だよなぁ。どう聴いても。何回聴いても。

 で、解説とか読まないで聴いていたので、引っ張り出して読んだんだが、ロニーへのオマージュで作ったらしいよとはどこにも書いておらず。いや。可能性あるから。デイヴ、メタルヘッドだし。

 実際どういうことなんだかわからんのだが、リスペクトの発露で作られた曲だったとしても、「あーん?」(ヤンキーが下から、アゴを上げながら相手を挑発して見るイメージで)という感じ。

 この冒頭の1曲がなければ、星二つ以上は間違いなく付くのだが、何だか今は喉の途中に
…続き

FOO FIGHTERS-Wasting Light ★★★ (2013-01-20 12:54:15)

 2011年発表。スタジオ作としては7枚目のアルバム。
 7枚目にして、ほぼ最高傑作としていいような充実した内容。個人的には大好きな1st・2ndと並ぶと思う。
 やはり疾走する曲が格好良く、冒頭の「BRIDGE BURNING」は白眉。4曲目の「WHITE LIMO」も良い。他にも6曲目「THESE DAYS」、11曲目「WALK」など、優れた曲を要所に配し、アルバムを通して聴いても緩急に富み、全体的な完成度が高い。

 
 全ては巡り
 橋は全て落ち
 もう、引き返すことは出来ない
 (BRIDGE BURNING)

 永遠に、何があっても、俺は死を望まない
 去りたくない
 別れなど告げない
 (WALK)

 つい先日、生まれて初めて葬儀の施主などをやった。結構大変。仕事を休まずにやって、
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FOREIGNER-4-Juke Box Hero ★★ (2015-01-13 09:38:56)

 ちょっと好きな一曲。
 ハードだし、‘マット’ラングのプロデュースに特徴的な、ファットなボトムが曲のヘヴィさを増している。ロック賛歌、エレクトリック・ギター賛歌だしね。
 聴けば血潮も熱くたぎります。

FREE-Fire and Water-Fire and Water ★★★ (2013-08-03 22:36:26)

 ポール・ロジャースのVo.メロディは勿論なのだが、私はどうもメロディアスなベースが気に入っている。この曲だけではなくFREEの楽曲はみな、そうなのだが。
 ジェイク・E・リー率いるBADLANDSで、ジェイクが「Fire and Waterをカヴァーしようぜ」と言おうとしたのを、「Fire and Rainを・・・」と言ってしまい、バンド・メンバーは巧者揃いなのでそのままプレイして、出来が良かったので、そのままアルバム(2ndね)に収録されたのは、今となっては知っている人も少ないだろう。
 BADLANDSがプレイする「Fire and Water」も聴きたかったな・・・。と思うのは、やはり今となっては私だけなんだろうな。

FREE-Highway ★★★ (2011-09-20 16:49:58)

 いや、どうも前作が売れていて、バンド内の関係も良好で、そしてこの内容で売れなかった理由は、164さんが書いたとおりっぽいですよ。
 発売時、レヴューに「この“Highway”はいいバンドだ。彼らは驚くほどフリーに似ている」と書かれたらしいですから。
 間違いなく、音楽的滋養に富んだ名盤です。上で皆さんがおっしゃっているとおり。

From Dusk Till Dawn ★★ (2014-07-05 17:17:57)

 このサウンド・トラック・アルバムは、映画そのものが面白かったから購入した記憶がある。
 この時期(’90年代中頃)、私はクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスに嵌っていた。
 ロドリゲスさんもタランティーノさんも、音楽に拘るタイプの監督なので、サウンド・トラック(以下「サン・トラ」と略す)もなかなかに楽しい。
 本サン・トラはメキシカンなノリに溢れていて良い調子なのだが、中でも気に入ったのは9曲目のZZ Topによる「She’s Just Killing Me」と11曲目のTito & Tarantulaによる「Angry Cockroaches(Cucarachas Enojadas)」だ。
 特に後者は、「怒ったゴキブリ」って?という曲名もイカしているが、チープでキャッチーでメキシコの空気にブワッと包まれる感じがたまらない。
 途中に、映画
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GAMMA RAY-Blast From the Past ★★ (2012-04-01 16:08:41)

 ここのところ、カイの歌唱の再評価を行っている。
 カイ≒デイヴ・ムステインという捉え方で聴いた場合、カイの歌声もなかなかなものだ、というのが、『TO THE METAL!』で得た素直な感想。
 それを基準に本作の特にDISC1を聴くと、うん。悪くない。
 少し前までは、どうしても聴き馴染んでいたシーパースの歌(GAMMA RAYの1stは結構好きで良く聴いていたもので)が思い出され、①~④が通しで聴けなかったのだが、いや、なかなかどうして。
 私は彼らの楽曲全てを聴いたわけではないので、選曲がベストなのか否かの判断はできないのだが、少なくとも本作収録の曲は、どれもワクワクするメタルだ。
 このバンドの実力と歴史が、納得いく形で示された良盤だと思う。

GAMMA RAY-To the Metal! ★★ (2011-12-04 01:29:53)

 久しぶりにGAMMA RAYの作品を聴いた。
 私は4thで挫折してしまった人間で、これまで敬して遠ざけていた。
 以前、1stのコメントの中で「Vo.にまともな人を入れたら良いのに。自分で歌うのはエゴではないか」(当時、ラルフ=シーパースは脱退していた)みたいなことを書き、おそらくは良識あるファンの方々の眉をひそませたものと思うのだが、本作を聴いて思った。
 “カイの歌ってMEGADETHのデイヴみたいに味があるんだ”
 味があるんだというより、出てきたと言った方が良いのかもしれないが、少なくとももう下手ではなく、個性である。立派なものだ。
 たまにどこかで聴いたようなギターのフレーズがあったりするが(RAINBOWっぽいのとか・・・)、それは別にマイナス点には思わない。なかなかの意欲作だと思う。

GARY MOORE-Wild Frontier-Thunder Rising ★★★ (2014-06-16 21:13:40)

 傑作『Wild Frontier』の中盤に入ったところを、ガッツリ締める名曲。
 私はアルバムの中では、1曲目と同じ位この曲が大好きだ。本当に良い曲だと思う。
 ただ、どうしてなのか理由がわからないのだけれど、この曲になると音のレベルがガクッと下がる。それは大昔に買ったヴァージョン(曲順が変でしたね。ボーナストラックが真ん中あたりに入れられていて)も、2002年のリマスターヴァージョンも同じ。その後のことは知らない。さすがに、いくら好きだからといっても、同じアルバムを購入するのは2回が限界だ。給料だって安いし。

 歌詞に出てくる、ク・フーリンというのは、アイルランドの伝説の英雄。“雷鳴の轟き”というのは、ク・フーリン(の活躍と彼の勇名)を指すのですね。
 さて。ク・フーリンはアイルランドの伝説の中でも、極めて重要な位置を占める。そしてク・フーリンに色々と
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GLASVEGAS-Glasvegas ★★ (2012-11-26 09:46:13)

 2008年発表。1stアルバム。
 私は輸入盤を購入したので、何を唄っているのか詳細はわかりませんが、曲調はいかにも英国な感じ。少しケルト調も入るような。Vo.がまた切ない声を張り上げ、もの悲しさを倍増させているわけですが、この声が苦手って人もいるかも。私は好きですが。
 サウンドは、この1stに限って言えば、ギターが壁のように迫ってくるので、かなりHRっぽい。曲も新人とは思えないほど質が高く、名作です。感触としては、OASISの1stを聴いた時を思い出しますね。「おおっ!?お主ら、なかなかやるな!」みたいな。
 ただ、次作はギターが奥に引っ込んでしまい、曲もなんだか味が薄まったような出来栄え。本作が最高傑作だった、ってなことにならなければ良いのですが・・・。

GRAVE DIGGER-Knights of the Cross ★★ (2012-03-11 06:18:24)

塩野七生さんの『十字軍物語』を読んで③

 それで、本作である。他にも十字軍に題材をとった作品があるのかもしれないが、今思いつくのはこんなところ。
 このバンドはギタリストが変わる以前は、どうもリフに一味足りなくて、この作品もちょっと聴いて長らくしまいこんでいた。
 今回、改めて引っ張り出し聴いたところ、サウンドプロダクションに多少の難があるが、決して悪くないことに気付いた。特に、⑤・⑦・⑫はなかなかの名曲だ。リフに勢いがあり格好良かったり(⑤・⑫)、クリスの歌メロが魅力的だ(⑦)。
 良い作品だと思う。

GREEN DAY-American Idiot ★★★ (2014-08-29 00:34:39)

 これは傑作である。
 ずいぶん後になってから購入したのだが、まさかこのバンドが『dookie』を超えるアルバムを出すとは思わなかった。「『dookie』を超える」どころか、(繰り返すが)一大傑作アルバムだ。
 タイトル・トラックに耳を引かれ購入を決めたのだが、それだけではなく名曲が複数収録されている。素直に、凄いと思う。
 『dookie』で「お。良いじゃない」と気に入ったのだが、次作が完全に波長が合わなかった。変な例えで申し訳ないが、良い笑顔でこちらに歩いて来た知り合いの顔面の皮膚が、いきなりズルリと剥け、それでも知り合いは笑顔のまま、という感じの気味悪さを感じた。音楽性は『dookie』と大差ないのだが、どうにもドロリと澱んだ何かの臭気が感じられたのだ。
 故にそのアルバムは売り払い、以後、GREEN DAYのアルバムは聴かなかった。
 そのため、GR
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GUNS N' ROSES-Chinese Democracy ★★ (2012-07-17 17:46:09)

 本作は名作である。
 だが、やはりGN’R名義での発表には正直なところかなりの違和感を感じる。
 まぁ、そこのところは言っても仕方がない。
 内容は、冒頭の曲はなんだかピンとこなかったのだが、②・③は名曲だと思う。中盤も曲調を変えて様々な曲が収録され、後半にも疾走曲(ベドウィンの歌。これも大好きだ)を配し、本当に良く考えられた曲順である。勿論、各楽曲はアレンジに細心の注意が払われており、完成度の高さは流石と言えよう。
 UYIⅡのラストで提示し、アーノルド・シュワルツネッガー主演映画のサントラに収録された曲でも踏襲された方向性が(勝手に「「サイコ・デジロック」路線」と呼ばせてもらう)、HR寄りに振れたような内容である。天才アクセルだけに提示できた、ある意味芸術品だ。
 であるからして、GN’Rの1stとはもう文脈を異にして成立していることは明確であり、聴き
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GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I ★★ (2012-07-14 21:27:58)

 SLASHの新譜『APOCALYPTIC LOVE』の出来があまりにも良いので、思わずスラッシュの過去の仕事を再確認している。
 UYIはⅠとⅡの2枚発表されており、私は発表当時からⅠのほうが好きだ。それは単純に好きな曲がこちらの方が多いからなのだが、実は、好きではあるのだが少しばかり薄気味の悪さも感じている。
 はっきり言うが、本作の中で私は「THE GARDEN」と「COMA」がとても好きなのだが、この二つの曲はかなり気味が悪い。サイコ・ロックの名曲だ。どちらも、ドラッグでわけがわからなくなっている状態で見る妄想や幻影(私は酒は飲むがドラッグはやったことがない。大嫌いだ)を想起させる。
 自らの抱え込む深い深い森に踏み込んでいくかのような、聖杯伝説や村上春樹氏の小説のような、ある種の神話世界にも通ずる心の暗い部分。この二曲はその存在を思い出させる。
 それは
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HAREM SCAREM-Mood Swings-No Justice ★★★ (2018-08-26 19:23:46)

 個人的には完全無欠の名曲だと思う。
 私にとってHAREM SCAREMというバンドの最も良い部分が表現されている曲は、この曲だ。

 THE BEATLESばりに最も美味しいメロディを冒頭とコーラスに配し、サウンドはヘヴィ。QUEENとTHE BEATLESとを起源に持つHRの一つの到達点であろう(今でも心の底からそう思う)。

 『MOOD SWINGS』発表当時、私はLOU REEDとTHE VELVET UNDERGROUND、そしてSONIC YOUTHやNIRVANA・PEARL JAM・SOUND GARDENなどを好んで聴いており、HM/HRは気になるバンドの新譜を買いはしても共感することが少なかった。
 あの頃の心象風景は殺伐としたもので、そのサウンドトラックにはLOU REEDやSONIC YOUTHがとってもしっくりしたものに感
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HAREM SCAREM-United ★★★ (2017-05-02 01:06:51)

 14枚目のスタジオ・アルバム。
 思えばこのバンドも随分長い旅路を経て現在に至っている。私は4thを聴いた後途中下車し、本格的再始動の前作から再び乗り込んだある意味不真面目な客なので、このバンドの不遇な時代をスルーしている。前作も「良いんだけれど、なんかちょっと、こう・・・」みたいな感じで、結局今に至るまでコメントしていない(今後する可能性はある)。

 そんな私だが、本作は「これ良いから聴いてみて」と素直な気持ちでお勧めできる。
 バンドも吹っ切れたかのように、良い部分を出し惜しみしていない。変に2ndに寄せていくこともしていないような気がするし。好きで得意な事を一所懸命やったら出来上がりました、という感じ。

 このバンドは気の毒なことにいきなり2枚目で最高傑作をスルンと生み出してしまった。しかもそれが、その手の音楽をあまり評価しない時代に。その
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HEAVEN & HELL-The Devil You Know ★★★ (2013-07-04 18:03:58)

 別に、ロニーが亡くなっているから三ツ星というわけでは、ない。
 内容は、上で色々な方々が語っておられるように、素晴らしい。だから星三つ。

 オジーのVoで製作された『13』が、1stから6thまでのサバスをそのまま、タイム・スリップして当時のままにそっくりと持って来たかのような作風であることを考えると、ロニーは最期の最後まで、へヴィ・ミュージックの探究者だったのだと思う。
 DIOの末期でも、多分、自他共に認める全盛期であった1st~4thの作風をただ再現することを考えるのではなく、『MAGICA』の続編を構想していたように、重いことにかなりの拘りを持っていた。

 本作も、かなり重い。正直なところ、前半部分を聴き終えた時には、「これは私の知っている悪魔ではない」と思った。悪くはないのだが、『Dehumanizer』で上手く実験できなかった部分を、
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HELLOWEEN-Gambling With the Devil ★★ (2014-08-26 03:54:58)

 これも車内で評価が定まったアルバム。
 購入してから随分経つのだが、今一つ聴き込めていなかった。つい最近、通勤途中で毎日数曲づつ聴いていたら、結構良い曲が収録されていたことを実感した。
 バラエティに富んでいて、デリス期ハロウィンがキスク期とは異なる形で、一つのハロウィン流HMを完成させたことを実感する。
 正直な話、デリス期のハロウィンは音(の分離)が悪かったり、ダーク/ヘヴィ路線への振れ方が咀嚼不良な形(数曲は良い曲があったが・・・。)で提示されたりと、私は今一つのめりこめなかった。故にアルバムも現時点で全く聴いていない(購入しなかった)ものが何枚かある。
 だからこのアルバムの評価にも時間がかかったのかもしれない。『Straight Out Of Hell』が気に入ったので、ようやく本作についても素直に耳を傾けられるようになったと言うべきか。
 今さ
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