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帰ってきたクーカイさんのページ
帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
JEFF BECK-Loud Hailer
LOUDNESS-SAMSARA FLIGHT ~輪廻飛翔~
地獄図-Too Young to Die! 地獄の歌地獄-天国 -Hard Version-
地獄図-Too Young to Die! 地獄の歌地獄-Too Young to Die!
DAVID BOWIE-Tonight-Blue Jean
DURAN DURAN-Seven and the Ragged Tiger-The Reflex
Wham!-Fantastic-Bad Boys
CHRIS CORNELL-Higher Truth-Nearly Forgot My Broken Heart
YNGWIE MALMSTEEN-Spellbound
AMORPHIS-Under the Red Cloud
SIXX:A.M.-Prayers for the Damned
RAINBOW-Monsters of Rock - Live at Donington 1980
DEEP PURPLE-Live in Copenhagen 1972
JUDAS PRIEST-Battle Cry
WHITE WIZZARD
DREAM THEATER-The Astonishing
MEGADETH-Dystopia
FOO FIGHTERS-Saint Cecilia Ep-Saint Cecilia
DEEP PURPLE-From the Setting Sun...In Wacken
IAN GILLAN-Gillan's Inn
LOUDNESS-THE SUN WILL RISE AGAIN-The Sun Will Rise Again
DEF LEPPARD-Def Leppard
BRYAN ADAMS-Get Up
IRON MAIDEN-The Book of Souls
BON JOVI-Burning Bridges
MOTORHEAD-Bad Magic
DISTURBED-Immortalized
BRUCE SPRINGSTEEN-Magic
LINDEMANN-Skills in Pills
THE POLICE-Message in a Box:the Complete Recordings
RUSH-Clockwork Angels Tour
RUSH-Replay×3
MASTODON-Crack the Skye
WHITESNAKE-The Purple Album
HELLOWEEN-My God-Given Right
BLUR-The Magic Whip
HELLOWEEN-My God-Given Right-Stay Crazy
MANIC STREET PREACHERS-This Is My Truth Tell Me Yours-Nobody Loved You
Ben Folds Five-Jackson Cannery
BECK-Mellow Gold-Loser
ANDREW W.K.-I Get Wet-It's Time to Party
THE CLASH-The Clash
DEF LEPPARD-Songs From the Sparkle Lounge
PERFUME-LEVEL3
VAN HALEN-Tokyo Dome Live in Concert
MEGADETH
SCORPIONS-Sting in the Tail
DEEP PURPLE-Live in Long Beach 1971
ENFORCER-From Beyond
DENNIS DE YOUNG-And the Music of Styx Live in Los Angeles
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発言している11曲を連続再生 - Youtube



JEFF BECK-Loud Hailer ★★★ (2016-07-16 07:01:33)

 6年ぶりの新作。
 二人の若い女性アーティスト(Vo.:ロージー・ボーンズ  G.:カーメン・ヴァンデンバーグ)が参加している。
 全11曲中、ヴォーカルが入るのが9曲。

 ガラリと変わったわけではないのだけれど、確実にリフレッシュしたジェフの音楽は、アグレッシヴな曲も収録され、前作とは異なった地平にある。
 本人はギター・アルバムではなく、より普遍的なロック・アルバムを作りたかったらしいのだが、それは見事に成功している。

 ロージーの声は、ジェフのギターととても相性が良い。ロージーのしゃがれた(それは場合によってはキュートにも聴こえる)声は、強烈な個性をはなっているのだが、それでも楽曲はどれもジェフ・ベックの音楽としか言いようがない。

 ジェフとロージーとカーメンの3人が写っている写真を見ると、胡坐の上に大きな創作ノートを2
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LOUDNESS-SAMSARA FLIGHT ~輪廻飛翔~ ★★ (2016-07-15 22:01:40)

 本作は、はっきり言って素晴らしい。星三つ付けても良いくらいだが、純粋な新作というわけではなく企画もののセルフ・カヴァーなので、まぁ二つ。だが、限りなく三ツ星に近い二つ星。

 私は最近のLOUDNESSの音と音楽が結構好きなので、この企画盤は少し待ち遠しかった。
 ブットい音なんだが、先鋭的にただただヘヴィさを追求しているのではなく、’70年代から自分の好きなヘヴィミュージックを探究していたら、自然とこういう音に熟成された、とでもいうような、いぶし銀な音作り。そしてフックのあるリフやヴォーカル・メロディを、’80年代にただ回帰するのではなく鳴らす。そのメロディは、これまでに身銭を切って潜り抜けてきた音楽的冒険の成果を、きちんと身に纏っている。そういう現在のLOUDNESSが、初期の音楽をどう鳴らすのか。

 期待を裏切らず、格好良く鳴らしている。

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地獄図-Too Young to Die! 地獄の歌地獄-天国 -Hard Version- ★★★ (2016-07-12 22:01:47)

 それで、この曲も名曲です。

 向井秀徳さんの作った元のメロディが秀逸で宮藤さんの歌詞が良いので、劇中、(別ヴァージョンが)しんみりくるシーンで流れてきた時には不覚にも涙しそうになった。


 あなたがいれば そこは天国
 あなたがいない そこは地獄

 あなたがいれば地獄も天国
 あなたがいない天国は地獄

 
 こんなふうに唄える相手が配偶者だったら夢の様だろうな、と思うのだが、現実的に妻がいることにより天国とまではいかないが、“焦熱地獄でたまに涼風を感じる(または八寒地獄で熱々の肉まんを差し入れにもらう)”くらいのことは間違いなくあるわけだし、彼女がいないと色々な意味で困るので、「いないと地獄」はそのとおりだ。
 逆に妻は、私がいることによりたまに地獄が煉獄になっていないか、少々心配だが。

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地獄図-Too Young to Die! 地獄の歌地獄-Too Young to Die! ★★★ (2016-07-12 21:13:35)

 結局、サウンドトラックを購入しました。もちろん映画も2回目をみましたよ。1回目と変わらず面白かった。

 この曲は「えらい格好良い曲だな」と思っていたら、何のことは無い。The Mad Cupsule Market’sのKyonoさんが作曲でした(作詞は宮藤官九郎さん)。

 「おお。このようなところでご活躍をされていたとは・・・」と、(お会いしたことはないのだけれど)ひょんな所で昔の友人に会ったような、懐かしくも嬉しい気持ちになってしまった。

 それは良いんだが、本当、格好良い曲っすよ。出だしでガッと耳を持ってかれて、リフがまた良いんだ。
 (近年は、結局デジ・ロック時代のMADもやっぱり良くなってしまった自分だが)『4PLUGS』時代の楽曲が、過激さはそのままに明るくキャッチーに展開していくようなこの曲は、誰が何と言おうと名曲です。

DAVID BOWIE-Tonight-Blue Jean ★★ (2016-06-26 18:54:51)

 同時代的に接したボウイの曲はこれ(か、その前のアルバムに収録されていた「Let’s Dance」)。
 当時購入していた『FMfan』の表紙に、この曲が収録されているアルバムのアートワークがド~ンとプリントされていた。

 アルバム単位で聴くと、この曲が入っているアルバムより一作前のアルバムの方が出来が良いような気がする。だが、本曲は『Tonight』収録曲の中では、「’80年代的ポップロックなボウイ」を代表する一曲(のうちの一つ)だと思う。

 名曲。

DURAN DURAN-Seven and the Ragged Tiger-The Reflex ★★ (2016-06-26 18:44:25)

 この曲は絶対にアルバム・ヴァージョンの方ではなく、12インチシングル・ヴァージョンの方が格好良い。上でけむさんが、9年前に書いているが本当の話だ。
 歌詞の内容はなんだかチョビっとハードボイルドな感じ。 

 ’80年代ってポップスもロックもメロディがとても重視されていたように思う。
 この曲も「踊れる」とか「踊れない」なんていう価値基準で判断する以前に、曲として非常に良く出来ている。
 全編、ポップ職人の気合の入った仕事(メロディ)に痺れまくる名曲。
 そんでこのバンド、基本はロックなんだよね。1stから4th(ライヴアルバム)は、今でもたまに聴く。
 我が青春のバンドとも言えようか。
 

Wham!-Fantastic-Bad Boys ★★ (2016-06-26 18:25:00)

 洋楽を聴き始めの頃からHRやHMにハマっていたわけではない。
 なにせ初めて購入したアルバムがSTYXだった。メロディアスでフックがある楽曲っていうのは良いものだ。

 それでこの曲。
 想い出がある。
 発売当時、というか日本でブレイクしていた頃、ラジオ番組でかかっていたのを(当時はDJが喋りをかぶらせないで、きれいに楽曲をまるごと流していたのだ。若い人達は信じないかもしれないが、場合によってはアルバム1枚分そっくり最初から最後まで放送する番組すらあった)、エアチェックして学校の昼休みに流した(放送委員だったので)。
 一部の生徒達の中で「あれ?!これWHAMだよ!」と話題になったらしい。
 その後すぐに「昼休みの放送はクラッシック以外かけないことになっているよね?」と職員室から指導が入ったのだが、“誰がやったのか”なんていうつまらない犯人探
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CHRIS CORNELL-Higher Truth-Nearly Forgot My Broken Heart ★★★ (2016-06-13 12:56:39)

 冒頭に配されることで、アルバムそのものの価値を規定する曲というのは多い。その曲が良い曲ならアルバム全体の印象も良くなるが、その曲が今一つだったなら2曲目以降でアルバムに好印象を与えることは、ややハードルが高い仕事となる。

 それで本楽曲は前者だ。アコースティックでキャッチーで、少しばかりコミカルな部分もある。名曲だと思う。

 メロディを聴いていて心惹かれるものがあると、たまに歌詞の内容が気になることがある。何について歌っているんだろうと。

 日本盤を購入していれば、とりあえず日本語訳を読むのだが、訳詩を読んでいて「?」となることは多い。「この曲って、そういうことなのか?」。・・・訳者もそのアーティストのことを好きで仕事を請け負っているとは限らないので(場合によっては「なんでこんな馬鹿アーティストの詩を訳さなきゃなんないのよ」と思いながら訳してい
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YNGWIE MALMSTEEN-Spellbound (2016-05-18 21:28:33)

 さて。新作が発表される。
 それで、3rdアルバムの項で宣言したとおり、もうこの人の新しいアルバムを聴くつもりはない。

 だが、本作にはたま~にだが、ついつい手が伸びてしまう。“もうしばらく聴くことはないでしょう”箱にもちょっと入れられない。何故なのだろう?と自問自答してみる。

 本作に対する評価は上で書いたので、同じことは繰り返さないのだが、まぁいかんせん音が悪すぎる。で、基本的に音が悪いと半分くらい聴く気が失せる。メロディを味わうのにえらく労力が必要となるからだ。
 それでもたまに聴く。どうしてこんなに本作が気になるのか考えてみたのだが、多分それは製作環境が極北に到達しているためなのだろう。イングヴェイ・マルムスティーンという一人のアーティストが、DIYで製作しているってのが、どうにも心にひっかかるのだ。超絶我儘なアーティスト(しかも言うまで
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AMORPHIS-Under the Red Cloud ★★★ (2016-05-18 21:03:12)

 発売後時を置かずして購入したのだが、聴き込むのに時間が必要だった。
 こういうスーラの点描画や、チベットの砂絵のような細かなところまで気持ちが行きわたった作品は、やはりじっくり聴いてからでないと、コメントがしづらい。パッと聴いて「良いよ、これ!」って言いたいところなのだが、全体像を把握したという実感が伴わないと、筆が進まないのだ。

 実際、一聴して「良いよ、これ!」なのだが、月並みな表現だが本作は奥が深いのだ。もの凄く好きな音なのだが、何に心がひかれるのかな?と考えていた。やはりキーボードで奏でられる民族音楽っぽいメロディだろうか。これがとてもメロディアスで、心に沁みる。ただそれだけでなく、ギターで奏でられるリフはエッジが効いており、ヘヴィ・ミュージックとして絶妙なバランスなのだ。
 キーボードのメロディが耳をひくのは5曲目や7曲目かなぁ。特に5曲目は好きだ。
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SIXX:A.M.-Prayers for the Damned ★★★ (2016-05-09 19:12:34)

 ↑早いねヤングラジオさん。流石だな。

 私は前作が大好きなのだが、本作も負けず劣らず気に入ってしまった。
 B!誌のインタヴューでDJが言っていたけれど、ギターがたくさん入ったアルバムだ。これは個人的にはとても嬉しい。
 ヘヴィな音楽やダークな音楽は、ギターレスでも作ることが出来る(実際にある)。だが、ハードな音楽は、やはりエレキギターがないと。私はエレキギターの音が好きなので、DJのギターがたっぷり聴ける本作は、もうそれだけで“買い”だ。

 もちろん、本作の魅力はDJのギターだけにあるのではない。
 ジェイムズの恐ろしくレベルの高い歌唱力、ニッキーの存在感バッチリのベースも大きな魅力なのだが、何より楽曲がフック満載だ。聴かせどころをたくさん持っておりアレンジも良く練られているのだが、作り込まれた感じがあまり強くないという、絶妙に美味しい楽
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RAINBOW-Monsters of Rock - Live at Donington 1980 ★★★ (2016-05-09 17:47:28)

 個人的にはこのバンドの歴代ヴォーカリストの中では、グラハム・ボネットは“3番手”(ロニー・ジョー>グラハム>ドギー・ホワイト)であった。本ライヴ盤を聴くまでは。
 それで、本作を聴いて目から鱗が落ちる思いだ。この人は唄が滅法上手い。存在感もとんでもなくある。なによりロニーが歌った曲(「Stargazer」「Catch the Rainbow」)でも自分の歌にしてしまう。

 それで「グラハムって本当にコージーと仲が良かったんだなぁ」と思う。
 ドラム・ソロの後、「コージー・パウエル!」と3回叫ぶのだ。
 何故か。
 理由を『METALLION』Vol.8掲載のグラハムへのインタヴューから以下に引用したい。

 「~(前略)俺達は、キャッスル・ドニントンでの『モンスターズ・オブ・ロック』に出たところだった。大きなヘッドライナーとしては初めて
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DEEP PURPLE-Live in Copenhagen 1972 ★★★ (2016-05-09 17:08:31)

 『Machine Head』発表直前の、ノリにノッているこの時期のライヴが、良くない訳は全くないのだ。
 当然ながら最高である。
 個人的に最も感動したのは、CD2冒頭を飾る「Fireball」。イアン・ペイスのドラミングがこの曲では特に炸裂しまくっている。滅茶苦茶ハードだ。
 ペイシーのドラムはリッチー・ブラックモアが評するように「正確」というのがまず特徴として挙げられるのだが、ここでのプレイは正確なのはもう前提条件でしかなく、野蛮で過激だ。
 他のライヴ盤のところでも書いたが、リッチーとギランの掛け合いはやっぱりエロい(コミュニケーションがバッチリだ)し、聴きどころのかたまりのような本ライヴ盤である。

JUDAS PRIEST-Battle Cry ★★★ (2016-05-09 16:51:54)

 とても完成度の高い、「これぞプリースト!!」と喝采をあげたくなるライヴアルバムである。
 ロブの声は、それは全盛期と較べても遜色ない等と書くと嘘になってしまう。高音はまぁ厳しい。だが、良く出ているのだ。特に「Halls of Valhalla」は、思った通りスタジオ・ヴァージョンを再現出来ているという表現ではヌルく、鬼気迫るものがある。それはラストに収録されている「Painkiller」も同様で、「アルバムと同じか?」と問われると「違う」となるのだが、アルバム・ヴァージョンと同じくらい聴き応えがあり、かつライヴならではのラフでハードな感じがえらく格好良いのだ。
 他の収録曲については、これは言うまでもないだろう。定番の曲は、冒頭の客(8万5千人)との掛け合いや、客が唄う場面など、ライヴならではのゾクゾクするヴァージョンに仕上がっている。
 『Redeemer of S
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WHITE WIZZARD ★★ (2016-04-11 21:19:08)

 そう言えば最近見ねえなぁ。どうしてんだ?
 と、FACE BOOKを覗いてみた。

 現メンバーは二人だけ。しかもジョン・レオンがヴォーカル、リズムギター、ベース。もう一人はリードギター。
 なんかもうソロ・プロジェクトで良いんじゃね?という感じだ。

 とりあえず頑張れ。石の上にも三年だ。すでに活動を始めてから余裕で三年以上経っているが。

DREAM THEATER-The Astonishing ★★ (2016-02-20 15:48:50)

 感想としては上のこ~いちさんとほぼ同じものを持つ。
 聴いていて気持ちが良い。しかし長いね。2枚連続は難しいので、1枚目と2枚目を個別に聴いている。

 “ときにヘヴィ。ときにダーク。テクニカルかつフックのあるメロディを持つのがDREAM THEATER”との定義を前提に聴くと、「これはDREAM THEATERではない」となると思う。
 だが私自身は、2ndの世界観を明るく壮大に(恐ろしく広大な風呂敷を広げっぱなしにした、とも言える)した作品という受け止め方。
 結構良い(少なくとも嫌いではない)、というのが結論。

 ただ、次作も同じようだとかなり引く。

MEGADETH-Dystopia ★★★ (2016-02-20 15:36:24)

 久々に何の留保もなく、素直に「これ良いね」と言える作品が届けられた。
 古い革袋に注がれた汲んだばかりの新しい水。
 良く冷えていて美味しい。

 冒頭3曲のインパクトが絶大な前半が最高だが、インストゥルメンタルやFEARのカヴァーが良いアクセントになっている後半も味わい深い。

FOO FIGHTERS-Saint Cecilia Ep-Saint Cecilia ★★★ (2016-02-20 15:25:15)

 このサイトに書き込みをしたりそれを覗いたりしている人達は、この私を含めて多かれ少なかれ音楽に慰められたり癒されたりした経験を持っていよう。
 デイヴが唄うように、音楽は必ずしもメッセージを届ける上で万能のヴィークルではないが、それでも誰か一人の心の内をあたためる力を十分に持つ。一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。世界を変えるにはえらく手間がかかり遠回りにも見えるが、季節の移り変わりのように確実に変化を促していく。


  今はもう隠し立てしていないというわけではない
  俺の名はあなたのドアの外に引っかかったまま
  ただのありふれた目障りなもの

  俺が得たこの感覚を、今はもう押さえつけておけない
  少しばかりの癒しをもたらしてくれ
  聖セシリア、俺を安息の場所へと運んでほしい
  あなたの家、傷ついた遺骸の
…続き

DEEP PURPLE-From the Setting Sun...In Wacken ★★ (2015-11-22 19:21:07)

2015年発表のライヴ・アルバム。収録されているのは、2013年のヴァッケン・オープン・エアにおけるパフォーマンス。
 現時点で最新アルバムである『Now What?』発表に伴うツアーにおけるヴァッケン参戦だ。
 実は、本作に先駆けて発表された武道館のライヴは購入を見送った。だが本作は購入した。何故か。1曲目が「Highway Star」だからだ。『Live In Japan』を彷彿とさせる。
 イアン・ギランはさすがに声が出なくなっている。だが、熱唱している。手抜きは一切ない。往年のシャウトやスクリームとは比較すべくもない衰え具合だが、それでも熱く格好良い。
 インストゥルメンタル陣は相変わらず上手いので、ライヴならではのスリリングな展開にはワクワクさせられっぱなしだ。
 オープニング、ホルストの「火星」(『惑星』より)から、ロジャーのランニング・ベース
…続き

IAN GILLAN-Gillan's Inn ★★ (2015-11-22 18:17:05)

 イアン・ギランが好きなのだ。
 なにせ、私がハード・ロックに開眼した『FIREBALL』を唄っていたのがギランで、『MACHINE HEAD』も『IN ROCK』も、そして『LIVE IN JAPAN』もイアン・ギランがヴォーカルのDEEP PURPLEだったのだから。
 本作は自らのプロ・デビュー40周年を記念した、セルフ・カヴァー・アルバムである。DEEP PURPLE、GILLAN、IAN GILLAN(ソロ)、BLACK SABBATH、EPISODE SIX(DEEP PURPLE加入前に在籍)時代に歌っていたボブ・ディランの曲など、自らがチョイスした楽曲を、広い人脈からゲストを招き収録している。
 ゲスト・アーティストはジョー・サトリアーニ(1・4・12曲目)、ヤニック・ガーズ(2曲目)、ウリ・ジョン・ロート(3・13曲目)、ロニー・ジェイムス・ディオ(3
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LOUDNESS-THE SUN WILL RISE AGAIN-The Sun Will Rise Again ★★★ (2015-11-14 20:39:33)

 今日、通勤の途中に車内で聴いていた。
 あらためて「リフが格好良いな」と思った。いや、このリフ良いよね。
 サビのヴォーカルメロディも悪くない。
 ギターソロがピロピロいっているのも、’80年代ぽいっちゃあぽいんだが、曲自体は単なる懐古趣味に染まるはずもなく、なんだか今日的にモダンな空気やズッシリとヘヴィな雰囲気もまとっている。それでいてアップテンポ。繰り返すけど格好良いよな。
 現在のLOUDNESSでしか作れない名曲ですね。

DEF LEPPARD-Def Leppard ★★★ (2015-11-07 21:28:17)

 正直な感想。「メイデンの新譜みたいだな。ここで、こうきたか・・・」
 聴いた当初は「おぉ。開き直ったな、この野郎・・・(最後、意味不明)」と思ったのだが、B!誌のインタヴューを読んでわかった。開き直ったというよりは、自由に創作したのだ。ただ自分達が好きな音楽を。
 『YEAH!』で自らのルーツを楽しく開陳してみせて、その次作(あの“荒天だった”「あれ」)では「ありゃ?」という。なんだかオードブル(冒頭の3曲ほど)が滅茶苦茶美味くて、メインディッシュを期待していたら、ただ焼いただけの肉が出てきて塩が振ってあった。素材の味で勝負って言っても限度ってもんが・・・。みたいな。
 それに比べると本作の出来の良さは、本当に特筆すべきものがある。セルフタイトルアルバムであることの必然性が、ガッツリと体現されている。
 この人達は自由にやらせていた方が良さそうだね・・・。と、改
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BRYAN ADAMS-Get Up ★★ (2015-11-03 19:06:02)

 BRYAN ADAMS。
 私にとっては、何というか青春の甘酸っぱい想い出みたいなアーティストだ。なんだか、いい年をしたおっさんが書くと「お前、ちょっと気色悪いぜ」と突っ込みたくなるが。
 だがBRYANも『18 til i die』の頃から(まぁ正確にいうとその前作も異色だったのだが)作風がアーシーで地に足がついた、どっしりと構えるような感じに変化。それ以降はメランコリックに振れたり、ロックに振れたり、アコースティックに振れたりしつつも、基本的には’80年代にブレイクした頃の楽曲群とは一線を画す“大人な”楽曲を収録したアルバムを発表している。
 本作も多分、今に至るまでの脈絡の中で語られるべきアルバムなのだろうが、初めて聴いた時にまず思ったのは「あれ?若返った?」というものだ。
 一曲目、溌剌とした軽快な楽曲で幕が開き、2曲目はいかにも現時点の彼らしい、若々し
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IRON MAIDEN-The Book of Souls ★★★ (2015-09-06 19:15:24)

 まだまだ全然聴き足りていないが、断言しよう。本アルバムは傑作である。10th・11thアルバムを境界線に設定し、このバンドの歴史を前期と後期に分けた場合、本作は後期の代表作として語り継がれることとなろう。キャリアのこの時点で、これほどまでにメロディが芳醇で、ツインリードが耳に心地よく、楽曲の長短が気にならないドラマティックな名作がリリースされるとは。全く予想していなかっただけに(前作までの路線を踏襲した、聴き応えはバッチリでメロディも豊かなのだが、本当の良さがわかるまでに聴き込みを必要とする作風を思い描いていた・・・しかも長めの)、とてつもなく嬉しい。
 あくまで個人的見解だが、本作は8thアルバム(『No Prayer For The Dying』)以降リリースされたアルバムの中で、最も好きだ。もう、随分長い間待ち続け、いい加減あきらめていたのだが、本当にこのバンドの良い所が全
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BON JOVI-Burning Bridges (2015-09-05 15:17:39)

 B!誌を買ってきて読んでいたら、本作のことが書かれていた。

 上記の残念な点その2については、リッチーへのあてこすりではなく、本作をもって契約が終了したレコード会社に対するものとのことだ。
 でも、作品のイメージは変わらず。

 未発表曲集っちゅうことで、ま、一つ。てな感じの、ファン以外は手を出さない方が身のため、という意味で「ファン・アルバム」である。

MOTORHEAD-Bad Magic ★★★ (2015-09-03 21:05:48)

 『Bastards』と『Inferno』が好きな人は、本作は絶対に買いだ。
 キャメロン・ウェブがプロデュースした作品群は、個人的にはハズレがない(唯一弱く感じたのは『Motorizer』か)のだが、本作は抜きんでて良い。
 これを聴くと、今の3人組がMotorhead史上、最強の布陣だし、デヴュー40周年を迎え(レミーは齢70にも達しようとしている)、最高の状態にあることが納得できる。

 まぁ、とにかくHR・HMが好きな人は・・・全員聴け!!!

DISTURBED-Immortalized ★★ (2015-09-02 19:17:51)

 ヤングラジオさんの気持ちは良く分かる。
 
 私はこのバンドは3rdからのお付き合いで、正直3rdが一番好きだ。その3rdも超強力盤という評価は実はしていない。好きだけれど、もうひと踏ん張りという感じだった。だけれども、発表当時は他にここまで聴き応えのある作品を提出しているバンドが数少なかったので、確か褒めたおぼえがある。

 私は現時点で2ndは未聴(これは発表当時、試聴して「まぁ、いいや」と思ったので、未だに聴いていない)で、3rd→1st→4th→5thの順で聴いた。好きな順は、3rd→5th→1st→4thである。

 で、本作。良いことは良いのだ。久しぶりだし、やっぱり良いと思う。星二つあげる。
 だが、根源的に抱えているマンネリ感からの脱却は、悲しいかな果しえなかった。とても残念である。私は彼らの音楽のどこに停滞している部分を感じる
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BRUCE SPRINGSTEEN-Magic ★★★ (2015-07-12 22:02:00)

 かなりリスナー・フレンドリーな作品だ。
 まずもって1曲目が必殺のROCK曲だし。
 『THE RISING』もやはり1曲目でグイっと持ってかれて、あとは最後まで聴き込めてしまう傑作であったが、本作も同じ位聴き応えがある。
 要所にキャッチーというか耳に心地よいフックを持つ楽曲を配し、全編美味しい。

 名盤。

LINDEMANN-Skills in Pills ★★ (2015-07-12 20:58:42)

 最初に書いちゃうと、こういう音って好きだ。
 「音」って書いたのは、歌詞の内容については、あまり共感できないものもあるため。エロ・グロな歌詞もあるっぽい中で、「グロ」は個人的に苦手。エロは良いとしても。グロは想像して気持ち悪くなることがあるし(本作収録じゃないけれど、ぺ〇スを料理して食べちゃう猟奇的な話とか)、それで曲の印象が悪くなるのは勿体ない。
 と、いうわけで本作は店頭にあった三つのヴァージョン(輸入通常盤・輸入特別盤・輸入通常盤に解説・対訳を付けた日本盤)のうち、輸入特別盤を購入した。対訳が無用だったし、ボーナス・トラックが1曲ついていたので。

 最初に戻るが、こういう音は大好きである。
 ゴスでちょっとマシーナリーで、ヴォーカリストが芝居っ気たっぷりで、(それでやっぱり)ギターのエッジが効いていて、猥雑な感じもありつつ良くプロデュースされている
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THE POLICE-Message in a Box:the Complete Recordings ★★ (2015-07-10 23:27:20)

 一時期流行ったBOXセットものの中でも、ほぼ究極的な作品。
 「全部集めました」っていうのは、なかなか言えない。そもそも、「全部集まっていたって、半分以上は退屈な曲だろう?」と思われては成立しない商品なわけだ。このバンドだからこそ、リリースが可能であったのだろう。
 リリース当時、丁度オリジナルアルバムを1枚ずつ集めるか否か思案中の時期だったので、思い切って(確か1万円弱だった気がする)購入した。今でもたまに聴くし、まだまだ全てを聴き込めている気がしないため、非常に息の長い付き合いとなっている。これだけ楽しめれば、1万円でも安かったように思えなくもない。
 一方、同じ位の値段だったように記憶しているYESのBOXセットは、THE POLICEのこれほどには満足できなかった。ただの4枚組(レア・トラックを含む)ベストだ。と言ってもしょうがないんだけど。THE POLIC
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RUSH-Clockwork Angels Tour ★★★ (2015-06-29 00:02:44)

 それで、久しぶりに購入して聴いた(と言っても、もう2年も経つんですね)RUSHのライヴ盤がこれ。この前とさらにその前のライヴ盤はスルーした。『Rush in Rio』(2003年発表)が、まだ聴き込めていなかったし、『Different Stages/Live』(1998年発表)ですら、まだなんか聴き込めていないような気がしていたので。

 だが本作は買った。何故ならあまりライヴでやっていなかったらしい、’80年代後半の楽曲をあえて選曲したツアーであったこと(CD1に収録)と、CD2に最新スタジオアルバム(『Clockwork Angels』の楽曲を、オケ帯同で再現していたからだ(ちなみにCD3収録曲は、オール・タイム・ベストな楽曲群。演奏しないと観客が暴動を起こす多数の名曲が収められている)。
 正直歳喰ったせいか、CD3枚を大人しく聴いている忍耐力はもうない。しか
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RUSH-Replay×3 ★★★ (2015-06-28 23:40:05)

 この間まで、『Grace Under Pressure Tour』のCD(要するにサウンド・トラックの方)を車内で良く聴いていた。最も気に入ったのは、やはりFear三部作のうちの一曲である「The Weapon」(PartⅡ of Fear)かな。始まるところで“語り”が入るんだけど、これが格好良いというか「うぅぅ。あぁ恐ろしいぃぃ」と、ちょっと怖い(笑)。緊張感が徐々に高まっていき、こういう演出をやらせるとこのバンドは本当に上手い。

 発表時にダイレクトに聴き、視ていたのは『A Show of Hands』なので、そちらの方がやはり思い入れも馴染もある。だが『Grace~』も悪くない。
 聴いていて改めて思うに、『Signals』以降の3枚の時期って、やっぱり好きだな。

MASTODON-Crack the Skye ★★★ (2015-06-27 21:13:18)

 評価するのに時間がかかる作品、というのが存在する。
 音楽的情報量がもの凄く多くて、全体像を把握するのに何度も聴き返さなければならないという作品が。そして、こういう作品の一部には一聴して、「これはまだ良く分からないのだが、名作なのかもしれない」と思わせるものがある。本作は、そういう作品の一つだ。

 この作品は、後半にいくに従いテンションが尋常ならざるレベルまで上がっていく。
 終盤あたりの楽曲は、リズムが緩急自在だし、メロディの展開が次から次へと開けていき、全く気が抜けない。発表されてからもう何年も経つのだが、この作品は凄い。ヘヴィでありつつプログレッシヴであり、このアルバム自体が一つの世界であるかのごとくだ。
 傑作である。

WHITESNAKE-The Purple Album ★★ (2015-06-17 19:22:24)

 ちょっとこれはコメントが難しかった。
 でも、基本的には良く出来たアルバムだと思うし、リリースする価値も十分あったと思う。
 自分が「今一つだな・・・」と思う曲についてのコメントは差し控える。オリジナル・ヴァージョンを唄った当の本人が演っているわけだし、40年も経って同じキーで唄えるはずがないのは、もう仕方がないことだ。それに、「キーを下げなきゃいけないから、今回は外そう」と言えない曲が存在しているのは事実である。DCが唄うDPの曲で、「え?なんでこの代表曲を歌わないの?」と言われるくらいなら、きっちり唄っておいた方が良いに決まっている。ま、そういう意味では本作の選曲は潔いのだ。

 出来が良い曲について語る。例えば4曲目「Sail Away」。聴いていて、「オリジナル・ヴァージョンって、むしろこっちなのかもな」と思った。『Burn』収録の“本当の”オリジナル・
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HELLOWEEN-My God-Given Right ★★★ (2015-06-16 21:36:18)

 前作が大いに気に入ったので、本作は久しぶりにリリースを楽しみにしていた。
 前作については、車内で聴いたり仕事のBGMにしたりしていて、不意に魅力的なメロディが奏でられ、よくよく聴いてみると名曲、あれ、他にも良い曲あるぞ、あ、このアルバム名盤じゃん。みたいな感じだったのだが、本作は冒頭の4曲がガッチリ「掴みはOK」みたいな良い曲だった。で、問題は5曲目以降で、スルメを齧るように車内で通勤の折に聴いていた。

 結論。大変良いです。

 ミドルテンポの曲もバラードも、それぞれ退屈さなど感じさせない完成度を誇っている。終盤に織り込まれているスピード・ナンバーがこりゃまた格好良い。そりゃあボーナス・トラックを含めて16曲もあれば、「全てが名曲」なんてことはないわけなのだが、結構良い線いっているぜ。これ。なかなか凄いぞ。

 このバンドが新たなる最盛期
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BLUR-The Magic Whip ★★★ (2015-06-16 21:10:41)

 今年の上半期で最もリリースが嬉しかった作品の1枚である(もう1枚はHelloweenの新譜。こいつも名盤だ)。

 前作はあのクソ忌々しい「COPY CONTROL CD」で2003年にリリースされた『THINK TANK』なので、12年ぶりのスタジオ・アルバムだ。そりゃ、驚くよな。当時8歳だった子供が成人している時間幅だから。リリースを知って、本当に吃驚した。

 音楽性にも驚く。本当に掛け値なしに素晴らしい。前作が、「これはこれで進化しているし、良いように思うよ。これがラストでもまぁ良いんじゃない。グレアムも辞めたし、しょうがねぇよなぁ」的な名作だったのに対し、本作は「これがラストでも構わん。こんなのが作れちゃあアーティスト冥利につきる」的な名作だ。
 音楽的な会話がなされていることが伝わってくるし、これまでの諸作で聴こえてきた「これがBLUR」という
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HELLOWEEN-My God-Given Right-Stay Crazy ★★★ (2015-06-01 19:00:43)

 今日、買ってきたばかりなので、全編聴きとおしていないのだが、この曲は一回聴いただけで気に入ってしまった。この曲だけでなく、1曲目からこの4曲目まで、かなり良い。
 HELLOWEENの新譜を心待ちにしていたことなど、本当に久しぶりなのだが、序盤の楽曲群を聴くだけでも『My God-Given Right』は名盤認定して良いように思えるくらいだ。このバンドも歴史が長いので、何を期待して聴くのかということに関しては、各リスナーによってそれぞれ微妙に異なるだろう。だが(あくまで個人的な見解ではあるが)、本作は前作と同じ位(とりあえず冒頭4曲に関して言えば)ツボにハマっている。それで、1枚のアルバムで4曲良い曲が並んでいれば、それだけでもう私について言えばそのアルバムは一定以上の価値を持つのだ。
 本曲に話を戻そう。メタルのエッジと良質なメロディが絶品である。一聴して「おぉ、これ良
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MANIC STREET PREACHERS-This Is My Truth Tell Me Yours-Nobody Loved You ★★★ (2015-05-18 21:25:33)

 何コレ珍名曲④

 いや。これも普通に名曲なのだ。
 だが、まさかマニックスが1st収録曲以来、こんなにリスナーフレンドリーなキャッチーな曲をを書くことが、最初信じられなかったので。
 
 その昔、SONYのビデオのCMに使われていて、「おぉ!マニックスの曲が・・・!」と感動したものだ。
 この1曲が収録されているので、アルバムの印象もかなり良かった。

Ben Folds Five-Jackson Cannery ★★★ (2015-05-10 20:42:43)

 何コレ珍名曲③

 これも実のところ「珍名曲」(珍妙な名曲)なのではなく、普通に名曲なのだが、やはり最初に接した時に「こういうROCKのあり方もあるんだ」と驚かされたので。

 ギターレスのトリオ。ピアノ・ヴォーカル、エレキベース、ドラムの3人組。
 ピアノを弾きながら歌っており、そのバックをベースとドラムが固めているという、ポップスの世界では普通にいる編成なのだが、なにせピアノもベースもドラムもROCKにドライヴしており、格好良いのだ。
 1stアルバムの冒頭を飾るこの曲。ヴォーカルメロディのキャッチーさもさることながら、前のめりなリズム感でピアノもベースもドラムもガンガンいっている。
 '90年代って、ハード・ロックやヘヴィ・メタルはちょっと停滞していたけれど、ROCK全般で見ると、結構イカした新しい音楽が生まれていた、そのことを象徴する一
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BECK-Mellow Gold-Loser ★★ (2015-05-10 19:31:14)

 何コレ珍名曲②

 実際の所「珍名曲」ではなく、普通に名曲として評価されていると思われる。だが、初めて聴いた時の印象が「おぉ。何だこれ。こういうやり方があったか・・・」というものだったので、何コレ珍名曲。

 RO誌で話題になっていたので、シングルCDを買ってみたわけだ(後に1stアルバムも買い、2ndまで付き合った)。
 フォークとブルーズと、リズムパターンはヒップホップのそれか。今となっては珍しくも何ともないのだろうが、当時は新しかったように思う。誰もやっていないような混ぜ方をしていたので。
 歌メロは何だかダルそうに歌ってはいるのだが、キャッチー。

 俺は負け犬だぜ、ベイビー。
 何故、殺っちまわないんだ?

ANDREW W.K.-I Get Wet-It's Time to Party ★★★ (2015-05-09 21:55:45)

 何コレ珍名曲①

 長い間一つのジャンルの音楽を追っかけていると、「何だこれ?!でも良いじゃん!」という曲にいくつか出くわす。この曲もその中の一つ。
 全ての空間を埋め尽くさんとするアンドリュー。同じような手法を取った人と言えば、ジンジャーとかデヴィン・タウンゼントが挙げられる。この手の音づくりは、耳が良くて音作りの才がないと不可能だ。なにせ、埋めると共にその埋めた音が綺麗に聴こえてないと体を成さないからだ。当然、メロディはキャッチーでないといけない。ただ単にウルサイだけでは、音を丹念に重ねてもただのノイズにしかならない。
 そしてネタは“パーティー・マッドネス”。
 ほとんど出落ちである。
 まぁ、2枚目、3枚目のアルバムも、ひたすら〝パーティー”でのしていくのは相当難しい。そして、そんなことは頭の良いこの人の事だから、わかっていたはずなのだ。
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THE CLASH-The Clash ★★ (2015-04-26 19:09:22)

 パンクのアルバムって、持っているのは約20年後に勃興したファン・パンク(GREEN DAY)やメロ・コア(OFFSPRING・BAD RELIGION)を含めても、ほんの数枚ってところなのだが、本作は格好良い。
 ポップなロックでとにかく威勢が良くて、そして適度に湿っていて。一曲一曲が饒舌じゃなくて(曲が短い)。
 本作はSEX PISTOLSの『NEVER MIND THE BOLLOCKS HERE’S THE SEX PISTOLS』にちょっと似ていて好きだ。もちろんPISTOLSっぽいから好きというわけではない。PISTOLSより不良を感じる(笑)。ま、音楽の出来が良い。

 パンク・ムーヴメント自体は、「う~ん。果して繰り返し訪れるべきものなのかなぁ」と、’90年代後半には業界の作為的なものを感じたものだが(出てきたバンドやインディは良いんだけど、メジ
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DEF LEPPARD-Songs From the Sparkle Lounge ★★ (2015-04-26 16:59:23)

 全然知らなかったんだけれど、上の方は随分と荒天だったんだねぇ。
 だが、双方の方々の言い分は、それぞれそれなりに共感をもって理解できる。
 私にとってLEPPSは“要聴き込み”のバンドでありつつ、やっぱり一聴して「これはまだ良くわからないけれど、素敵なメロディを持っている」と思わせる楽曲を作るのが、得意なバンドとして認識している。何回か聴いて、それでも「うーん。これ、良いのか?」と思った場合は、素直に出来が良くないというふうに割り切る。

 そんな私が本作についてコメントしようとすると、ポイントが三つある。
 まず最初に誤解がないように書いておくのだが、決して駄作ではない、というのが一点目。しかしながら、印象を一言で表現すると「竜頭蛇尾」というのが二点目。そしてフォローするわけではないのだが、「後半が薄味だけれども、ま、こういうのもたまには良いんじゃない?
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PERFUME-LEVEL3 ★★ (2015-04-26 16:37:03)

 娘に「PERFUMEのCD、何か買ってくれない?」とねだられて買ってきたのがこのアルバム。
 で、娘に「ipodで聴けるようにしてくれない?」と言われてmp3化し、娘のipodに入れ、ついでに車のカーナビにも入れてみた。
 それで車内で聴いて思うのだが、なかなかイケている。
 ズンズンくるビートと小技の効いたピコピコいう電子音の入れ方が絶妙。
 YMOのテクノが、'80年代後半のユーロビートやJESUS JONESもやっていたデス・テクノ、その後のジャングル・ビート、RADIOHEADも取り入れたアレなどを通過すると、こうなるのだろうか(この手のものって、ほとんど聴かないから良くわからないんだけれど)。

 ま、こういう音楽が成立する背景事情はとりあえずどうでも良い。聴いていて気持ち良いなら、それで十分。
 なんか娘にカツアゲ喰らったような気も
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VAN HALEN-Tokyo Dome Live in Concert ★★★ (2015-04-18 18:51:35)

 さて。申し訳ないんだが、ライヴ盤には、ちとウルサい。

 ダメなライヴ盤というのは、例えば以下に列挙するとおりだ。
 
①声が出ていない
 ダメなんである。スタジオ録音では出ていた高音が再現されていないのは。
 いや、実はそれはまだマシな案件か。
 そもそも、高音が出ないどころか、スタジオ・アルバムではそこそこ聴けるんだが、ライヴではド下手糞というバンドもある。ほとんど妖怪不祥事案件だ(RA〇Tとか?。でもライヴ盤をリリースしていないのだから、オノレを知っているんである。エラい)。
 とにかく、Vo.だけでなく、ライヴでの演奏でアルバム収録曲が再現されていないのは、厳しい(厳しいどころか、③に続く)。
②音が悪い
 ダメなんである。音が悪いのは。
 そもそも聴き苦しいので、作品に没頭できないのだ。これは録音技術の進歩とは
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MEGADETH (2015-04-03 20:09:15)

 ↑エイプリルフールじゃないですか?
 と思ったら、4月2日発表ですね。
 いやはや魂消た。

SCORPIONS-Sting in the Tail ★★★ (2015-03-30 19:31:47)

 それで、爪の垢を煎じて(他のバンドに)飲ませてあげたいってのは、本作の存在(と、次作ね)があるからなのである。
 私はこのバンドの'70年代の作品は未聴なのでわからないが、'80年代以降はあらかた聴いているので断言してしまうのだけれど、本作は素晴らしい。ほとんど偉業と言って良い。自らの最盛期の音楽を、“なんとか再現してみました”ってんじゃなく、堂々と、「俺たち、こういう音楽好きなんだよ。作るのは大の得意さ!!」と提示したというのは。出来ないよ!?こんなバンド見たこと無いね!
 それで、さすがの私もコメント出来なかった。だってラスト・アルバムだって言うんだもん。
 そりゃあ、色々考えちゃうよね?このぐらいビッグ・ネームで勢いも落としていないバンドが、これだけの作品を作ることの出来るバンドが、どうして引退宣言をしなければならないのだろうか?!!!どうにも得心がいかなくて、
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DEEP PURPLE-Live in Long Beach 1971 ★★★ (2015-03-30 18:24:24)

 これはもう性(さが)である。でなければ業(ごう)か。欧米の人ならカルマというところだろう。

 『Scandinavian Nights』、持っている(実際のライヴの曲順に並べ直される前のだが)。
 『In Concert』、持っている(10年以上前のだが)。
 『Live In Japan』、持っている(’93年リリースの3枚組と’98年リリースの『Made In Japan』リマスター・ヴァージョンも)。

 もう、Ⅱ期のライヴは良いでしょう。買わなくとも。だいたい、知っているじゃん。どの曲がどんなふうに演奏されていて、どのようにインプロヴィゼーションが展開されているか。わかっているものをわざわざ買うことないじゃん。

 でも買ってしまう。アホか。

 そう。私はアホです。

 それで本作だが、良いに決まってい
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ENFORCER-From Beyond ★★ (2015-03-28 21:47:11)

 4thアルバム。
 前作も良かったが、本作もかなりな力作だ。正直、好きだ。

 方法論としては、IRON MAIDENが1st・2ndの頃の音楽性を変えず、楽曲の質を向上させていったら、どうなっていたか。あるいはMETALLICAが1st・2ndの頃のまま・・・(以下同文)。というのが、選択されている。
 それで、そのやり方は正しい。“あのバンドのあの頃の音楽性”での新曲っていうのは、当のバンドはまず作らないからだ(そういう意味では、皆、SCORPIONSの爪の垢を煎じて飲んだら良い、と思わないでもない)。
 このバンドは作品の質をリリースする毎に上げている。
 本作は、単なる懐古趣味を満足させるのみに留まらない、このバンドが持つ潜在的な力(底力というか)を感じさせる。
 将来が楽しみなバンドである。

DENNIS DE YOUNG-And the Music of Styx Live in Los Angeles ★★ (2015-03-28 21:25:57)

 トミー・ショウも好きだが、デニス・デ・ヤングも好きだ。よって、デニスが元気にやっていることを示す本作を聴くことは、非常に気分が良い体験だ。
 本作は2014年3月18日に、ロサンゼルスのエル・レイ劇場にて収録された2枚組のライヴ・アルバムだ。エル・レイ劇場はキャパが最大770名。会場としては小規模だが、そのおかげで親密な空間でのパフォーマンスを堪能できる。
 収録された楽曲は、ほぼSTYXのベスト選曲。それにプラスして、デニスのソロアルバムのタイトル・トラック(「Desert Moon」)も収録されている。
 デニスの偉いところは、自分が作った楽曲だけをやる、というのではなく、トミーの楽曲も代表曲を余さず取り上げている点だ。ケツの穴の小さいことを言わず、観客が聴きたがっているであろう曲を、しっかりチョイスしている。あくまでSTYXの再現に拘っている、その軸に全くブレは
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