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帰ってきたクーカイさんのページ
帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 251-300
SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Echo
BRUCE SPRINGSTEEN-High Hopes
Red Dragon Cartel-Red Dragon Cartel
YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy
SONIC YOUTH-Experimental Jet Set, Trash and No Star
THE ALMIGHTY-Soul Destruction
THE ALMIGHTY-Powertrippin'
SPEEDTRAP-Powerdose
LITTLE ANGELS-Jam
LOU REED-The Blue Mask
LOU REED-Rock and Roll Heart
LOU REED-Sally Can’t Dance
LOU REED-Lou Reed
LOU REED
DREAM THEATER-Dream Theater-False Awakening Suite
DREAM THEATER-Dream Theater-The Looking Glass
NEIL YOUNG-Le Noise
DREAM THEATER-Dream Theater
MICHAEL MONROE-Horns and Halos-Ballad of the Lower East Side
MICHAEL MONROE-Horns and Halos
WHITE WIZZARD-The Devils Cut-Kings of the Highway
WHITE WIZZARD-The Devils Cut
EAGLES-Hotel California-Hotel California
KISS-Monster-The Devil Is Me
KISS-Monster-All for the Love of Rock & Roll
KISS-Monster-Shout Mercy
KISS-Sonic Boom-All for the Glory
KISS-Sonic Boom
FREE-Fire and Water-Fire and Water
AUDIOSLAVE-Revelations-Revelations
KISS-Music From "The Elder"
KISS-Sonic Boom-Danger Us
KISS-Sonic Boom-Stand
SAXON-Sacrifice-Stand Up and Fight
SAXON-Sacrifice-Guardians of the Tomb
SAXON-Sacrifice-Wheels of Terror
宇多田ヒカル-ULTRA BLUE-日曜の朝
SAXON-Sacrifice-Warriors of the Road
SAXON-Sacrifice
宇多田ヒカル-ULTRA BLUE
PRINCE-Graffiti Bridge(Soundtrack)
CINDERELLA-Long Cold Winter
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Full Moon Fever
MICHAEL SCHENKER GROUP-Built to Destroy
MICHAEL SCHENKER GROUP-Assault Attack
DIO-Finding the Sacred Heart: Live in Philly 1986
HEAVEN & HELL-The Devil You Know
BLACK SABBATH-13-Naïveté in Black
BLACK SABBATH-13
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発言している19曲を連続再生 - Youtube



SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell ★★ (2014-04-12 19:21:05)

 私は前々作・前作と聴いていたが、本作が最も好みだ。中でも2曲目のリフは格好良く、久々にバズの唄う名曲だと思う。全編通して聴いても、スルスルとあっという間に聴き終えてしまい、また最初から聴きたくなる。曲の配置にも気を遣っているのだろう。カヴァーも、いかにもバズの曲っぽい仕上がりになっている。
 B!誌のインタヴューで本人が、俺はもっとアルバムを作るべきかもしれないな、と語っていたが、レコード会社から尻を叩かれて、少し慌てて作ってこんなに良いのなら、そのとおりだ。もっと作って欲しい。
 今のところ、この男のアルバムに駄作は無く、徐々に質が高まっている。
 たいしたものだ。

TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Echo ★★★ (2014-03-03 01:56:45)

 自分でも理由が良くわからないのだが、どうもTOM PETTYが好きなのだ。多分この人独特の切ないメロディがツボなのだと思う。
 本作も、冒頭からツボに入りまくり。特に、一曲目、静かに始まったと思って聴いていたら、途中からドカンとバンドが入ってくるところなどロックだと思うし、やっぱりメロディが切ない。
 私は、トムがソロアルバムを出して以降の作品がどちらかと言えば好みで、そこはかとなく寂しげで、切なくて、だからといって過剰にメランコリックというわけではなく、むしろ少しダークなロックソングを愛好している。
 本作を聴いていると、起きると細部が思い出せないのだけれど、誰か懐かしい人に会って話をした夢を見たことを思い出す。懐かしい人といっても実在の人物ではなく、初恋の人やら好きだった人やらが一つの人格に統合された形で現れたような感じなのだけれど(ま、夢ですからね)。

BRUCE SPRINGSTEEN-High Hopes ★★★ (2014-03-03 01:37:42)

 この人のスタジオ盤を新譜で購入するのは、実は初めてである。
 何故、今回は例外的な扱いになったのかというと、それはトム・モレロが参加しているから。

 ブルースに関しては、長らくベスト盤を愛聴してきているものの、名盤『BORN IN THE U.S.A.』は中古盤屋で購入し聴いていたりする。間違いなく熱心なファンとは言えない私だが、本作は気に入った。
 トムが結構、弾きまくっている。特に10曲目の「The Ghost of Tom Joad」とか。これがかなり感動的で圧巻の演奏だ。感動と言えば、ライヴで演奏されることはあっても長らくスタジオ盤未収録だった「American Skin(41 Shots)」も。

 初回限定で『BORN IN THE U.S.A.』の全曲再現ライヴを収めたDVDが付くのだが、これがまた良い。たびたび書くとおり、滅多にライ
…続き

Red Dragon Cartel-Red Dragon Cartel ★★★ (2014-03-03 01:03:41)

 アルバムの評価とは全く関係ない話なのだけれど、本来、こういうコメントって発売からあまり間を置かず書きたいものなのだ。やっぱり作品が“旬なうち”にお勧めしておきたいし。
 でも、今年はもうダメ。年明けから(大嫌いな)ジェットコースターに半強制的に乗せられたかのように、ここまですっ飛んできてしまった。もう、3月ですよね?!

 とは言え、聴くべき作品には恵まれており、せっせと何とか時間を作り、聴いてはいた。
 本作もそうした中の一枚である。一月になってから店に取り寄せてもらって購入した。珍しく普段なら置いてありそうな店3軒が全滅だったもので。
 正直、「まさか普通に店を介した購入は困難に・・・?」と思わないでもなかったが、店のお姉さんが
 「あ、まだ購入可能です」
 やっぱりちょっと危なかったんだ・・・。

 実際はどうだったのかはわか
…続き

YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy ★★★ (2014-01-07 23:19:28)

 結構、最近のアルバム(リッパー2部作と独り舞台のアルバムね)を擁護してきたわけなのだが、本作を聴いている途中で、不意に、そして強烈に確信した(天啓と呼んでも良い)。
 やっぱり昔のアルバムの方が音も曲も段違いに良い(「今更気づくなよ」と言われそうだが)。おそらく私は、もうこの人の“ニュー・アルバム”を買って聴くことはないだろう。
 と、本作は曇っていた目をクリアにするくらいの威力を持つ名盤である。
 どうして、これほどのものを作っていた人が今のようになってしまったのかというと、本作や次作(その他にも緑で三角で顔がアップのやつとか)ほどの良いアルバムを発表しても、本人が満足するほどの成功をおさめなかったからなのだろう。
 エゴは天才に驚愕の仕事をさせることがあるが、狂気の縁に立たせることもある。奥さんの話以外に聞かなくなったということであれば、奥さんに「たまには優
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SONIC YOUTH-Experimental Jet Set, Trash and No Star ★★ (2014-01-07 23:02:49)

 発表当時、あまり好きになれなかった。
 『Goo』や『Dirty』の音楽性とガラリと変わっており、そして私は何より『Goo』や『Dirty』が好きだったからだ。
 だが、先日本当に久しぶりに引っ張り出して聴いてみたら、これが結構良い。
 ほとんど骨格だけの音楽で、無駄な脂肪や筋肉が一切ついていないアスリートさながらのサウンドだ。轟音がなければ、ポップですらない。
 だが、ロックだと思った。
 全編、通しで聴いたら結構気に入った。自分の耳をリセットするのに良い音だと思った。

THE ALMIGHTY-Soul Destruction ★★ (2014-01-07 21:35:17)

 私は4枚目の『Crank』が最も好きなのだが、この2枚目を最高とする方の気持ちもわかる。普通にラフでワイルドなハード・ロックだから。
 私は次作を聴いた後にこれを聴いたので、初め「いやに後ろに引っ込んだ音だなぁ」と思った。だがそれは逆なのかもしれず、3枚目の音が前に出過ぎているのだ。音と音の間に隙間も感じられ、それは私に普遍的なロックンロールの空気を感じさせる。
 ちょいとキャッチーなフックを持つ曲も収録された本作は、独特の魅力がある。やはり良盤と言えよう。

THE ALMIGHTY-Powertrippin' ★★ (2014-01-07 21:27:58)

 作品としての出来と思い入れの深さから言えば、次作が頭抜けていることは疑いが無い。だが、本作も結構好きだ。たまに聴きたくなる。
 本作は音の押し出しが強くて、リフでグイグイ引っ張っていくタイプの音楽が収録されている。前作がもう少しルーズなロケンロー臭さを持っているのに対し、本作はハードコア臭が強い気がする。“漢”の臭いが強烈というか。
 ただ、作品トータルで評価すると、後半がやや弱いかなという気がする。前半グイグイきてそのまま突っ走るなら、曲数を少し減らした方が良かった。
 まぁ、でも良盤だと思います。

SPEEDTRAP-Powerdose ★★ (2013-12-31 18:18:40)

 悪い癖で、「初期のスラッシュ・・・」とか「TANKを・・・」とか、「Motorheadが・・・」などの字句が踊ると、ついつい買ってしまう。で、聴いて思い出すのだ。
 「俺、スラッシュって初めスルーしていたんだっけ・・・」と(理由?どの曲も同じように聴こえた気がしたから。耳が慣れたら、そうではないことがわかったけど)。
 しかし、この作品は悪くない。いや、悪くないどころか、良い。
 一曲一曲が、きちんと差別化でき、通しで聴いていて飽きない。そしてあっという間に聴き終えてしまう。結構、スカッとしますよ。旦那(誰に言っているのか)。
 理屈っぽい音楽も大好きだが、本作のような理屈抜きで早くて格好良い音楽も大好きだ。
 名盤でしょう。

LITTLE ANGELS-Jam ★★ (2013-12-31 17:44:47)

 このバンドの作品はこれしか持っていない。今後2nd、1stと遡って聴こうとも思っていない。しかし、本作はたまに聴きたくなるし、今も聴いていた。必殺の一曲が収録されているわけではないのだが、聴き終えた時の満足感は結構良い感じ。充実作であろう。
 金管楽器が結構な頻度で入ってくるので、「それが多少気に障る」という人もいるかもしれない。だが、こういうのもロックだと私は思う。少しビッグ・バンド・ジャズ風味のあるブラッククロウズ、みたいな。
 イギリスのバンドなので、明るさの中にどこかしら翳りが感じられる。アメリカのバンドが本気を出して明るくやると馬鹿陽気になるのだが(それはまた良かったりもするのだが)、イギリスの人たちは不思議なことに、馬鹿陽気を目指しても、カラリと晴れた青空に突きぬけていくものがない。頑張って、雨上がり直後の虹が見える青い空、くらいか。お国柄というのは、実に面白い

LOU REED-The Blue Mask (2013-11-16 05:31:17)

 このサイトで、また遊ばせてもらうようになった時、こ~いちさんに、「以前書き込みしたところには、書きません」と約束したのだが、少し興味深いことがあったので、星なしのコメントのみで書かせていただく。
 先日書いたように、ルーが亡くなっていることに気づいた私は、まだ、少々さびしい思いを抱えて日々を過ごしている。3日前、たまたま入った喫茶店(もう10年以上前から、あるのは知っていた)に入り、コーヒーを頼んだところ、どこかで聴いたことのあるメロディが。
 ルーの声ではなく、ギターの音色とフェルナンド・ソーンダースのベースで気づいた。
 コーヒーを入れて持ってきてくれた女性店主に、
 「ルー・リード、亡くなっちゃいましたよね」
 と話しかけると、「そうなのよ。もうショックで」と店主。店主もルーのファンだった。
 本アルバムを聴きながら飲んだコーヒーのことは、おそ
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LOU REED-Rock and Roll Heart ★★ (2013-11-11 20:30:43)

 '76年発表。7作目のソロ・アルバム。
 これも、ルーの全キャリアの中では、あまりぱっとしないアルバムと評価されているものと思われる。
 だが、6曲目の「Rock And Roll Heart」が大好きで、10曲目の「Vicious Circle」は名曲だと思う。


 ロックン・ロール・ハート

  俺は無口さ。だって自分の愚かさを知っているからね。
  だが、心の奥の深いところには、ロックン・ロール・ハートがあるんだ。
  そう、そうさ。心の奥底には、ロックン・ロール・ハートがね。

LOU REED-Sally Can’t Dance (2013-11-11 20:14:01)

 '89年発表の『NEW YORK』以降の作品群を含めると良くわからないのだが、長い間この4thソロ・アルバム('74年発表)が、セールス的には最も良かったと言われていた('90年の段階で)。
 正直、良くわからない。ルーが作ったアルバムで、本作以上に好きなものはたくさんある。実のところ、本作を聴くことは他の作品に比べると、あまり多くない。
 だが、5曲目の「KILL YOUR SONS」は、間違いなく名曲だ。私は、この1曲を聴くためだけに、本作を購入したようなものだ。


 息子殺し

 「精神科医づらしたロクデナシが電気ショックをやっている
  精神病院にいるかわりに
  おやじやおふくろと家で暮らせるようにしてやるからとやつ
   らは言った。
  でも いくら本を読もうとしても
  17ページも進まない
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LOU REED-Lou Reed ★★ (2013-11-11 18:34:47)

 1972年発表。これが1stソロ・アルバム。
 ルーはまだ自分のバンドを作っておらず、スタジオ・ミュージシャンを呼んで製作されている。
 面白いのは、後にYESのメンバーとして名を馳せる、スティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンが参加しているところか。だからといって、ルーの楽曲がプログレッシヴ・ロック的になっているわけではないのだが。こんなところで小銭を稼いでいたのね、という。
 楽曲は、The Velvet Undergroundの(セルフタイトルである)3rdアルバムと、4thアルバムである『Loaded』の間に作られていた楽曲を含む(それらは後にバンドの解散後『VU』に含まれ発表される)。それらの中でも白眉と言えるのは、「Ocean」だ。アルバムの全般的な印象は、ソロとして気概に満ちたものというよりは、「とりあえず、モヤモヤするんで始めちゃいました」的に、どちらか
…続き

LOU REED (2013-11-10 22:41:16)

 今日まで知らなかったのだ。
 10月27日にルーが亡くなっていたことを。

 ルーの音楽には、これまでの人生で幾度も救われてきた。
 今は何をコメントすべきなのか、なんだか衝撃が大きすぎて頭がまとまらないのだが、とりあえず。

 「ご冥福をお祈りいたします。
 お疲れ様でした。」

DREAM THEATER-Dream Theater-False Awakening Suite ★★★ (2013-10-05 01:55:03)

 オープニングのために作られた楽曲。
 短いながら、メリハリのある展開が良いのだと思う。無駄に長くないから良いのだ、と感じる。
 長い楽曲も良いのだけれど、楽曲が長いものとして存在しなければならない必然性がないとね。意味や理由(要するに、聴かせどころっすよ)が存在しないと、ただの冗長な楽曲になってしまう。
 某IR〇N MAI〇ENも、そろそろ気づいてくれないものだろうか・・・。

DREAM THEATER-Dream Theater-The Looking Glass ★★★ (2013-10-05 01:42:04)

 キリーさんの仰るとおりだと、私も思う。
 この曲のように、シンプルなギターリフが引っ張っていくタイプの楽曲が収録されるようになったのは、やはりマイク・ポートノイが脱退し、ジョン・ペトルーシが主導権を握ったためであろう。
 バンドの裏事情はともかく、良い曲は良い曲。
 やっと、なんでも好きに出来る自由をバンドが獲得したのは、バンドにとっても、我々聴き手にとっても喜ばしいことだ。
 ただ、バンドの現状に最も行き詰まりを感じ、おそらく現状打破のために気分を刷新したいと、誰よりも強く願っていた人物が辞めた結果、バンドがブレイクスルーしたのは、皮肉としか言いようがないが・・・。

NEIL YOUNG-Le Noise ★★★ (2013-10-05 01:29:49)

 発表されてから2・3年経つので、今更ながらなのだが、DREAM THEATERの新譜と共に購入した(本当はDREAM THEATERの話は全く無関係なのだけれど、想像以上に出来が良かったので・・・ここでも宣伝)。

 一聴すると、周りの風景が少し違って見えるようになる。または、自分のいる部屋の空気が一変する。そういうアルバムが、世の中には稀に存在する。本作はそのレアな一枚。

 ただ単にノイジーなギターを掻き鳴らしながら、ニールが唄っている、というだけの作品ではない。
 ギターのノイズはプロデュースを担当したダニエル・ラノワによってコラージュされ、神秘的なものさえ感じさせる。それでいて、やっぱりエレキ・ギターならではの喧しさ、格好良さがこれでもかと表現されているのだ。ドラムは無し。ベースも無し。エレキギターと歌のみ。
 まさに、神がかった(絶品の)ロ
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DREAM THEATER-Dream Theater ★★★ (2013-10-05 01:15:24)

 正直なところ、このタイミングで本作のようなアルバムが発表されたことに、大変驚いている。
 本作については、もうこれは絶賛せざるをえない。
 近年、私はこのバンドに対しどちらかというと批判的な立場で接してきた。それはドラマーの脱退とは全く無関係で、冗長な楽曲群が型にはまって聴こえ、退屈だったからに他ならない(「だったら聴くなよ」という声が聴こえそうですね。でも、一度は惚れたバンドなので・・・)。良い例えではないが、積極的に別れを切り出すタイミングを逸したまま、ずるずると続いている交際みたいなものか・・・。
 故に、本作が“ここ数作における、いつものドリムシ定食”だったら、もうアルバムを購入することは金輪際しないつもりでいた。
 ところがどっこい。1st・2ndの頃を思い出させる充実作。なんだ、やれば出来るじゃん。
 本作で最も評価したいのは、コンパクトな楽曲
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MICHAEL MONROE-Horns and Halos-Ballad of the Lower East Side ★★★ (2013-08-31 08:29:16)

 最近のマイケルの曲の中では、ダントツの出来。ただ、書いたのはギターのスティーヴ・コンテだけど。
 でも、誰が書こうが良い曲なら歌うというのは、正しいことだ。スティーヴの隠された才能が開花したという意味では、ジンジャーがいなくなったのは、これも正解だったようだ。
 ともあれこの曲は、パンクとブルーズとゴスペルが絶妙に混ざり合った、本当に格好良いロックンロールの名曲だ。

MICHAEL MONROE-Horns and Halos ★★★ (2013-08-31 07:21:53)

 やっと、なんら留保なしで褒めることが出来る作品が発表された。
 私がマイケル・モンローのアルバム(ハノイとソロ双方。全て持っているわけではないけど)を聴くときに基準としているのは、あの名盤『Not Fakin’ It』である。あの傑作と比較し、どれくらいイケているか。それがアルバムを評価する際の基準だ。
 本作は、かなりイケている。前作が満足度75~80%だとしたら、本作は85%以上だ。
 前作は、ジンジャー色の濃い楽曲が、良い曲ではあるのだがどうもマイケルっぽくなかった。私にとってマイケル・モンローという歌い手は、パンキッシュで、ちょいとブルーズも入る、イカシタロックンロール・シンガーだ。アンディと組んでいた頃は、オリジナル・ハノイも再結成ハノイも、ロックな曲とポップな曲が混在し、曲数も多く、どうも聴いていてピリッとこなかった。意欲作であったことは認めるのだが。
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WHITE WIZZARD-The Devils Cut-Kings of the Highway ★★★ (2013-08-21 19:07:45)

 これ、結構良いんだわ。
 ツインリードで格好良いメロディがすっと入れられている。
 ジョンは「シンプルなロック曲」みたいな言い方をしていたけれど、こういう、格好良いメロディや格好良いリフを持った曲が、もっとレパートリーに増えると、ライヴも盛り上がるんじゃね?
 だって、「The Trooper」みたいな曲がガンガン演奏される、3rd・4th発表時のメイデンのライヴ、見たいよね?本家がもうやってくれないんだから、絶対需要はあると思う。

WHITE WIZZARD-The Devils Cut ★★★ (2013-08-21 18:59:20)

 ご祝儀で三ツ星(本当は2ツ星半くらいかな、と)。
 ENFORCERも3rdまで付きあっているので、このバンドの3枚目も聴かなきゃならんだろう。
 内容は、疑いなく現時点での最高傑作である。個人的には、1stが78点、2ndは70点、そして本作は85点くらいは進呈したい気分である。
 新Vo.はロニー・ジェイムズ・ディオの従兄弟らしいのだが、この男がかなり良い。前任の、あの出たり入ったりと忙しかったワイアットは、どことなく素人くさい歌いまわしが今一つだったが、新Vo.の存在感はすでにメジャー級だ。
 その男の名はジョセフ・マイケル。太い低音から、紙を引き裂くような高音まで、自在に操る。上手い。ワイアットが消えてくれて良かった。
 それに、新加入のG.二人も良い仕事をしている。ツインリード、速弾き、前作で物足りなかった要素が、今回はテンコ盛りだ。
 ま
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EAGLES-Hotel California-Hotel California ★★★ (2013-08-12 19:01:56)

 知らない人はいないという超名曲。
 アメリカのバンドって、たまに、あっけらかんと明るいだけでなく、この曲のようにイギリスのバンドとは異なる湿り方をした切ない曲を発表したりする。
 国の違いって、本当に面白くて興味が尽きないが、それはまぁいい。
 この曲は凄い。
 売れたからとか、超名曲で誰でも知っているから、とかではなく、妖しい。妖艶である。
 なんか、この一曲を聴いただけで、人生のハイライトを体験したような気になるし、人の持つ感情である、喜怒哀楽のうち、怒りを除いた全てが込められているような気がする。

 人が、自分の頭の中から、このような時代や民族や地域を超越した名曲を、作り上げたことは、言祝(ことほ)ぐべきだと思うのですが、いかがでしょうか。地球人以外の、宇宙に住む生命体全てに聴かせてあげたい。

KISS-Monster-The Devil Is Me ★★★ (2013-08-09 20:47:09)

 この曲も最高。
 「悪魔とは俺のことだ」なんて、こんな歌詞の曲がキャッチーなメロディで歌われるのは、このバンド以外にあり得ない。
 『Monster』収録曲の中では、比較的へヴィな曲なのだろうが、やっぱりKISS。やっぱりチクロ。やっぱりラフで、やっぱりチープ。
 それが格好良いし、それ以外に何をKISSに求めるのかって。
 名曲だ。

KISS-Monster-All for the Love of Rock & Roll ★★★ (2013-08-09 20:41:11)

 んで、これも名曲。
 いかにもKISSが歌いそうだし、KISSが演奏するからサマになっているという。
 やっぱりコーラス部の、“誰もが歌えるし、誰もが歌いたくなる”メロディは、KISS一流のものだ。
落ち込んだ時にこの曲を聴くと、なんだか「ビールを一杯やって流しちゃおうや」みたいな気分になれるかも。リフも格好良いし、歌メロもキャッチー。KISS必殺の一曲だ。
 

KISS-Monster-Shout Mercy ★★★ (2013-08-09 20:37:19)

 と、いうわけで、やっぱりKISSを良く聴いている。
 前作に引き続き、『Monster』も再評価しているのだが、「いかにもKISSだなぁ」と感心するのが、この曲である。
 KISSの作る楽曲の魅力は、チクロっぽい怪しげな甘みのあるリフやメロディなわけだ。何というか、チープであり、ラフであり、たまにへヴィで、思わず鼻歌で歌ってしまいそうになるキャッチーさが、なんともクセになるという。
 この曲など、その良い例だと思う。
 コーラス部の、「フッフーッ」とか、「オーイェエ」とか、これは民謡で聴かれる合いの手のようなもので、もう伝統芸の域である。
 ライヴでやれば必ず大合唱だろうな、というコーラスが、『Monster』収録曲には、この曲も含めて満載である。

KISS-Sonic Boom-All for the Glory ★★★ (2013-08-08 20:35:00)

 これも、コーラスのメロディが良いんですよ。
 しかも、歌詞がいかにもKISS的で、ライヴで(演奏しているか知らないけれど)聴いたら、抜群だと思う。コーラス、みんなで合唱で。
 こういうキャッチーで、少しばかりチープなのだけれど耳にしっかり残るメロディは、KISSならではのものだと思う。
 良い曲です。

KISS-Sonic Boom ★★★ (2013-08-08 19:24:08)

 今、結構はまっていますね。遅ればせながら。仕事場へ行き来する車の中で、繰り返し聴いています。
 最初は、実はあまり良さがわからなくて、ちょっと放置状態になっていたのだけれど、『Monster』が、パッと聴いてかなりイケていたので、その前作にあたる本作も、SDカードに入れてみたという。
 正直なところ、聴いているうちにジワジワと好きになっていって、かなりの良盤だと、今は思います。
 ①~③の流れも良いんだけど、④以降が好きだなぁ。
 私は『Crazy Nights』や『Destroyer』がKISSの傑作だと信じて疑わず、実はその他の、特に’70年代のヒット作の何枚かは、未だにあまりピンときていないのですが、本作は『Crazy Nights』で「格好良いなぁ」と聴いていたメロディがヒョッと出てくるので、結構良いです。
 ④~⑧が、今、かなり好きだなぁ。
…続き

FREE-Fire and Water-Fire and Water ★★★ (2013-08-03 22:36:26)

 ポール・ロジャースのVo.メロディは勿論なのだが、私はどうもメロディアスなベースが気に入っている。この曲だけではなくFREEの楽曲はみな、そうなのだが。
 ジェイク・E・リー率いるBADLANDSで、ジェイクが「Fire and Waterをカヴァーしようぜ」と言おうとしたのを、「Fire and Rainを・・・」と言ってしまい、バンド・メンバーは巧者揃いなのでそのままプレイして、出来が良かったので、そのままアルバム(2ndね)に収録されたのは、今となっては知っている人も少ないだろう。
 BADLANDSがプレイする「Fire and Water」も聴きたかったな・・・。と思うのは、やはり今となっては私だけなんだろうな。

AUDIOSLAVE-Revelations-Revelations ★★★ (2013-08-01 20:06:43)

 名曲だと思う。
 リフが格好良いし、ヴォーカル・メロディはさすがクリス・コーネルというべきだろう。
 へヴィでありながら、スゥィングしているのも良い。

 未だに俺にはわからないんだ。お前の天啓が。
 俺にも一枚噛ませてくれ。
 お前の天啓なしに生きていたくないんだ。

KISS-Music From "The Elder" (2013-08-01 18:23:31)

 上で、何人かの方が書かれているが、本作はKISS初心者にはお勧めできない。
 かくいう私も、本来ならこの作品を購入する前に、聴いておくべきKISSの名作アルバムがあることは知っている。なら、何故にKISSのコアなファン以外はまたいで通った方が良い本作を、あえて聴き、かつコメントするのか。
 それは、LOU REEDが作詞に一枚噛んでいるからに他ならない。
 だが、結論としては、バンドメンバー以外の誰かが数曲で作詞していようが、音楽性はそうガラッと変わるものでもない。むしろ、本作の雰囲気を決定的に他のアルバムと違ったものにしているのは、プロデューサーのボブ・エズリンである。
 すでに上で言及されているとおり、本作の出来は決して悪くはない。
 だが、KISSのもつ、ラフでキャッチーで、チープなのだが魅力的でもある部分が極端に減退し、緻密で、荘厳な曲作り、アルバ
…続き

KISS-Sonic Boom-Danger Us ★★★ (2013-07-30 19:53:53)

 これも、いかにもKISS。
 「危険なお前、危険な俺、危険(な俺たち)」
 こういう歌詞が似合うバンドって、そうない。
 KISSの楽曲の中では、ちょっとへヴィなのだが、それでもチクロ系の甘みが添加されているところが、このバンドらしい。ラフでキャッチーなロックンロールを聴きたきゃ、KISSを聴け!ってなところか。

KISS-Sonic Boom-Stand ★★★ (2013-07-30 19:48:10)

 いかにもKISSなアンセム。
 こういう曲を演らせると、本当にKISSっていうバンドは最高だ。
 キャッチーなリフに、ポップなメロディ。そして皆で歌えるコーラス。
 『Sonic Boom』収録曲の中でも、お気に入りである。

SAXON-Sacrifice-Stand Up and Fight ★★★ (2013-07-29 20:44:37)

 そして、この曲が悶絶疾走曲三連発の掉尾を飾る。
 リフ一発でノリも良いのだが、ヴォーカル・メロディがこれまた格好良い。やはりライヴ会場で、観客が「Stand UP and Fight!!」と拳を天に向かって突き上げている光景が目に浮かぶ。
 ツインリードも交えた間奏部の展開も文句なしの一曲だ。

SAXON-Sacrifice-Guardians of the Tomb ★★★ (2013-07-29 18:34:43)

 『Sacrifice』における悶絶疾走曲三連発の2曲目。
 これがまた、前の曲と疾走する点で共通するものの、趣が全く異なる名曲。
 ビフのメロディ・メイカーとしての才能は、底の見えない井戸のごとく、深いところに通じているようだ。汲んでも汲んでも尽きることが無い(本人は、えらく苦労して作曲しているのかもしれないが・・・)。
 ライヴ会場で、サビの部分を観客が合唱する光景が目に浮かぶ・・・。

SAXON-Sacrifice-Wheels of Terror ★★★ (2013-07-29 14:32:25)

 後半にミドルテンポの曲が固まっている『Sacrifice』ですが、9曲目の「Wheels of Terror」の存在が、アルバム・トータルの聴き応えを確かなものにしています。要所にビシッと楔が打ち込まれるかのように。
 ギター・ソロのあたりからアップテンポに展開する、この曲の存在がなかったら、『Sacrifice』は「前半は凄く良いんだけど、後半の印象が地味かな」という感想になったかもしれません。
 曲単体の出来と共に、その配置についても良く考えられている、なかなかの名曲です。

宇多田ヒカル-ULTRA BLUE-日曜の朝 ★★★ (2013-07-27 22:54:32)

 ちょっと好きだな。こういう曲。
 一聴すると、恋人だか、結婚したばかりの配偶者だかと過ごす日曜日の朝、気持ちの良い一日の始まり、みたいな曲だ。しかし何故か、私にはこのカップルにいずれ別れてしまうか、死別してしまうような未来が待っているように聴こえてしまう。
 宇多田さんの楽曲のほとんどに感じてしまうのだが、「この幸せは長くは続かない」とか、「今は良いが、そのうち良くないことが起こる」などの予兆が、必ず曲にスタンプされているように思える。
 全開で「今、幸せ~。この幸せ、ずっと続きま・す・よ・う・に!」というタイプのアーティストではないのだ。宇多田さんは(少なくとも、私にとっては)。
 私も基本的には、「今、良いことがあったから、近いうちに良くないことがあるかも」とか考える性質(悲観主義者なのだ。でも、根がいい加減なので、馬齢を重ねていられるのだ)なので、とても共
…続き

SAXON-Sacrifice-Warriors of the Road ★★★ (2013-07-26 20:32:40)

 冒頭でエンジン音が鳴り響くアップテンポなこの曲は、いかにもSAXONな一曲。
 車を運転している時に聴くと、思わずスピードを上げそうになってしまうので、要注意です。
 「Sacrifice」収録の、中盤での疾走三番勝負の一番目にあたりますが、SAXONの凄いところは、3曲とも疾走曲という点は共通していても、それぞれに違う旨味をもっていることです。
 こういう曲が、惜しげもなくポンポンと入れられているところが、SAXONの凄いところです。

SAXON-Sacrifice ★★★ (2013-07-26 20:20:52)

 当サイトの、HIGASHIさんを筆頭とするSAXON SCHOOLの方々を差し置いて、書き込みさせていただくのは恐縮なのですが、一言、言わせていただきます。
 このアルバム、傑作ですよ!
 HIGASHIさんが「なじょして・・・」と慨嘆されるのもわかりますね。
 私も、別にSATANやDEMONに恨みがあるわけではないのですが、NWOBHM勃発以降、現在に至るまで、先の両バンドに比較し、明らかに存在感で勝っているのはSAXONでしょう。何故、日本盤が出ないのでしょうか。
 本作は1~3曲目までの流れが絶妙で、掴みがOKなだけでなく、その後の疾走曲三連発が悶絶ものです。後半の各曲もテンポは似ていますが、リフや展開に工夫がなされており、興味深く聴けます。
 前作は、ややHR寄りの良作でしたが、本作はややHM寄りの名盤ですね。
 日本盤が出ないのは、何が原
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宇多田ヒカル-ULTRA BLUE ★★★ (2013-07-24 00:59:58)

 まぁ最近になってからだが、私はどうも宇多田さんが気になって仕方がない。
 本作は、つい最近入手したのだが、3rd以上にタナトス全開で、本当にこの人は(発表当時、えらい若いのに)どのような人生を歩んできたのだろうか、と考え込まずにいられない。
 そういう意味で、やはり「Be My Last」が名曲である。もちろん、「This Is Love」、「COLORS」も良いのだが、なんといっても「Be MY Last」だ。
 プロモーション・ビデオも凄かった。

 名盤。

PRINCE-Graffiti Bridge(Soundtrack) ★★ (2013-07-24 00:51:30)

 ’90年発表。何枚目だかは知らない。
 PRINCEは、本作と「Brack Album」しか持っていないのだが、本作は良く聴いた。あ、そうそう。「Purple Rain」も持っていたのだが、夫婦喧嘩した際に妻に捨てられてしまったようで、今、手許に無い。実のところは「Purple Rain」の方が好きかもしれない。
 それはともかく、本作は同名の映画のサウンド・トラック扱いで、存在として良くわからない位置にあるものの、内容はなかなか興味深い。
 1曲目の「Can’t Stop This Feeling I Got」はPRINCEらしい、ポップな名曲だと思うし、3曲目の「Release It」は、ラップが少し入ったクールな一曲だと思う。ラストから二曲目のタイトル曲は、本当にこの人一流の名バラードだ。
 もう今では頻繁に聴くことをしないが、なかなかの良盤だと思う。

CINDERELLA-Long Cold Winter ★★★ (2013-07-24 00:34:40)

 私は本作を、ブルージーなハード・ロックアルバムの代名詞のように捉えている。
 ドラマー(フレッド・コウリー)がスタジオ・ワークの経験が浅かったため、ドラムはコージー・パウエルとHEARTのデニー・カーマッシが叩いている。発表当時、フレッドに対してちょっとそのことを気の毒に思ったのを憶えている。
 このバンドの代表曲の一つである「Gypsy Road」を収録し、他の曲も押しなべて完成度が高い。まさに入魂の一枚である。

TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Full Moon Fever ★★★ (2013-07-24 00:23:11)

 以前にも書いたが、TOM PETTYが好きだ。
 この人は、アメリカン・ロックならではの乾いた雰囲気をまといつつ、メロディは切ないというか、少し湿り気を帯びているところが(私にとって)大きな魅力だ。
 本作はトム初のソロ・アルバムなのだが、THE HEARTBREAKERSも(確か、ドラマーを除いて)全面的にバックアップしている。故に、ほとんどTOM PETTY & THE HEARTBREAKERSのアルバムである。
 1曲目の「Free Fallin’」でしっとりと始まり、2曲目の「I Won’t Back Down」へと続く流れは最高である。その後も緩急をつけながら、ポップで湿ってて、それでしっかりロックな楽曲が並ぶ。
 名盤である。

MICHAEL SCHENKER GROUP-Built to Destroy ★★★ (2013-07-18 20:31:39)

 これはリマスター盤を購入した。信じられないが、オリジナル・ミックスと、USミックスが1枚に収められている。同じ作品が、ミックス違いで丸っと2枚分聴ける。お得なのかそうではないのかの判断は難しいのだが、私の好みで言うと、オリジナルで十分だ。USミックスより、シングルB面収録曲や未発表曲はなかったのか?と問いたいところだが、収録に値するような楽曲はなかったのかもしれない。
 ともあれ、MSGについては最近、改めて聴いているのだが、本作は良く聴く。名盤である。
 ゲイリー・バーデンのVo.は、メロディラインが時折不安感を誘うのだが、同じガナり系のグラハム(前作を担当した)ほど押し付けがましくなく、善戦していると思う。
 楽曲は押しなべてキャッチーな印象をまとうのだが、弾くべきツボははずさずに弾いているマイケルのギターは、やはり流石だ。
 私は、1曲目の「Rock My
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MICHAEL SCHENKER GROUP-Assault Attack ★★★ (2013-07-18 19:00:38)

 正直、グラハムのVo.は苦手であった。RAINBOWの諸作品の中でも、グラハムがVo.を担当した『Down To Earth』は、良いとは思うのだけれど、他の作品より聴くことが少なかったし。
 何が苦手かというと、やはりガナるような声か。パワーシャウターってのは良い表現だが、私はどうにも好きになれなかった。
 だが、グラハムのVo.について、私にも再評価する機会があって、今では、まぁ普通に聴ける。
 本作は、5曲目の「Desert Song」が白眉だ。名曲である。3曲目の「Dancer」も、キャッチーな佳曲である。
 素直に名作だと思う。  

DIO-Finding the Sacred Heart: Live in Philly 1986 ★★★ (2013-07-17 20:19:58)

 1986年6月17日、フィラデルフィアのスペクトラムにて収録されたライブ盤。というか、ライヴ映像作品のサウンド・トラック。
 私は習慣的にテレビの前で長時間過ごすことをしないので、気に入ったバンドの映像作品も、ほとんどスルーしている。もっぱら購入するのはCDだ。
 本作もCDで購入したのだが、テレビの前でジッとしているのが苦にならない人には、映像作品の方を購入されることをお勧めしたい。多分、凄いと思う。
 ライヴ盤を買う時に、誰でも悩むことがあると思う。その一つが音に関してだろう。酷いのになると、臨場感の有無以前に、スタジオ音源より音が劣化し、演奏が拙劣になったような代物すらある。
 本作に関して言えば、その心配は全くない。臨場感たっぷり、やや低音が目立つがエッジがしっかり立っているギター、そしてなにより、ロニーの歌唱が素晴らしく良く聴こえる。
 本作はヴ
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HEAVEN & HELL-The Devil You Know ★★★ (2013-07-04 18:03:58)

 別に、ロニーが亡くなっているから三ツ星というわけでは、ない。
 内容は、上で色々な方々が語っておられるように、素晴らしい。だから星三つ。

 オジーのVoで製作された『13』が、1stから6thまでのサバスをそのまま、タイム・スリップして当時のままにそっくりと持って来たかのような作風であることを考えると、ロニーは最期の最後まで、へヴィ・ミュージックの探究者だったのだと思う。
 DIOの末期でも、多分、自他共に認める全盛期であった1st~4thの作風をただ再現することを考えるのではなく、『MAGICA』の続編を構想していたように、重いことにかなりの拘りを持っていた。

 本作も、かなり重い。正直なところ、前半部分を聴き終えた時には、「これは私の知っている悪魔ではない」と思った。悪くはないのだが、『Dehumanizer』で上手く実験できなかった部分を、
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BLACK SABBATH-13-Naïveté in Black ★★ (2013-07-03 20:23:19)

 なんだ。
 どうして最後にいきなり駆け出すのかと思ったら、ボーナス・トラックでしたか。
 なかなか格好良いっすよ。というか、かなり良い曲です。

 でも、聴くならちゃんとボーナス・ディスクに収まっている方を購入して聴いた方が良い、と思う。 日本盤で通常盤だと、ラストにこれがきます。これがラストにあって、私は本編の雰囲気が見事にぶち壊されたと感じた。あの本編にこのボーナスはいらない。まぁ、そんなこと言っちゃうと、安い輸入盤との差別化が出来なくなって、レコード会社は困るんだろうけど。
 私も知っていたら2枚組の方を探して購入したろう。でも、忙しかったし、店にはこれしかなかったし・・・。
 まるで「蛇足」という言葉を絵に描いて額に納めて、部屋に飾って、あまつさえスポットライトを当てたかのような、そういうボーナス・トラックだと思う。一曲、余計に聴かせたのに、
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BLACK SABBATH-13 ★★★ (2013-06-25 20:51:05)

 本作を指して(プリンスの『ブラック・アルバム』のように)「1st~6thの頃に一度作ったのだが、発表しなかったアルバム」だとのアナウンスがあっても、信じてしまうだろう。そして、それは決してアウトテイク集などではないのだ。
 B!誌のレヴュアーのどなたかが書かれていたが、5thや6thで聴かれた鍵盤系での実験は無いので、全くもってソリッドなサバスがここに現れている。
 ここまで、期待された音を期待通りに提供したアルバムも珍しいと思う。なにせ、HEAVEN&HELLが、(良いんだけど)ああいう音だった後なので尚更だ。
 あえて言えば、ラストの曲が取って付けたような(やや)疾走曲で、良いんだけど、この後ろにもう1曲ドヨーンというのが欲しかったかな。
 まあ、これだけのものが提供されたわけだし、細かいことはどうでもいいけど。
 問答無用の名盤。


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