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帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 301-350
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MEGADETH-Super Collider ★★★ (2013-06-24 13:06:33)
このバンドは本当に働き者だ。
すでに、『Crypticwritings』(7th)や『Risk』(8th)を作っているので、メロディを追及する路線も、いずれはありだと思っていた。そのあたりは、永いこと第一線で活躍しており、様々な実験にも余念がなかったバンドの持つ特権と言えよう。
全体的な印象は、かの名盤『Countdown To Extinction』(5th)に良く似ている。ただ、7thも少し混ざる。5thが7割、7thが3割といったところで、そのような意味では、前作で提示されている、キャリア各期からのブレンドという路線を大きく逸脱するものではない。
ちなみに、2曲目のタイトル曲は、MEGADETH史上最もキャッチーな一曲ではない。これよりもキャッチーな楽曲はある。例えば「ALMOST HONEST」、それに「BREADLINE」とか。
私は、やはり初
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OUTRAGE-Outraged ★★★ (2013-06-24 12:46:22)
久しぶりに橋本さんが復帰され、充実度と緊張感が半端ではなかった“復活作”の前作も、喜んで聴いたものだが、本作もかなり良い。
このバンドは、基本的にはスラッシュ・メタルとハード・コアをバック・グラウンドに持っているのだが、作品によってその混ざり具合というか、発色のしかたが異なる。
私が大好きな『LIFE UNTIL DEAF』や、前作(『OUTRAGE』)は、スラッシュを出自に持つことを主張しつつも、より普遍的かつOUTRAGEにしか作り得ないHMであり、『Who We Are』はハード・コア色が若干強い。で、私はハード・コア色が薄い方が好み。
本作は前作の路線を引き継ぎつつ、徹底的に完成度にこだわっているようで、またしてもJapanese HMの傑作が生まれたと言えよう。
トータル・ランニング・タイムが短めなのも潔く、ただただ格好良い。
CHILDREN OF BODOM-Halo of Blood ★★★ (2013-06-24 12:28:27)
傑作である。
このバンドの何が好きかというと、アレキシの作るリフが格好良いところ。そして、音が良いところ。
各楽器がほど良く分離され、それぞれが「こうあって欲しい」という音で鳴っている。ギターはエッジが立っているし、キーボードは千変万化、バックで雰囲気を盛り上げているかと思えば、流麗な、あるいは攻撃的なソロで、ギターとバトルを繰り広げる。ベースもドラムも巧者揃い。幾分複雑な楽曲を、きっちりリズムキープ、テンポチェンジ。
私は現時点で初期3作と6thが未聴なので、なおさらピンとこないのだが、「メロディの劣化」という評価が良くわからない。初期3作が、そんなに素晴らしいのか。だが、代表作と言われる4th(これも疑いなく傑作)と、前作、そして本作を聴き比べても、リフの格好良さや、各楽曲の完成度の高さ、ツインリードのスリルなどと共に、ギターソロやキーボードソロ(そしてアレ
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DEEP PURPLE-Now What?! ★★ (2013-06-03 16:47:59)
はい。最初に書いておきますが、私の二つ星はあてになりません。何故なら、このバンドのファンだから。
前作は悪くはなかった。だが、ちょっと納まりが良すぎた感が。そしてあの何とも言えないデザインのアートワークで印象が・・・。
本作は、『Bananas』でちらりと垣間見えた、ギターとキーボードをはじめとする、楽器間の会話が戻ってきている。自由な空気が帰ってきている。
Ⅱ期の頃のDeep Purpleは、おそらくそれなりの時間を費やしたリハーサルに裏打ちされたものだったと思われるが、やはり楽器(Vo.も含む)同志の会話があった。キーボードの存在感は半端なかった。リッチーのギターに負けないくらいに。
今のDeep Purpleは、もうジョンも居ないし、イアン・ギランもほとんどシャウトをしない(出来ない)。往年のこのバンドに肉薄する、エキサイティングな音楽を創出してい
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BLACKMORE'S NIGHT-Autumn Sky ★★ (2013-05-20 16:40:15)
最近、私はキャンディス・ナイトの歌声が結構好きなことに気付いた。
このバンドを聴き始めたのは、もちろんギターがリッチーだからというのが理由だったのだが、今は多分、このバンドとその音楽が好きだからCDを購入している、のだと思う。
全作品を聴いておらず、とびとびで持っているのだが、本作は1stと前々作(5thだったか)と同じ位好きだ。わかりにくいな。要するに持っている3作が皆、好きなのである。
強いて言えば、新しい作品ほど、キャンディスのVo.に自信が感じられるかな。あと、楽曲も中世音楽のみに拘るということなく、中世音楽風のアンプラグド・ロックみたいな感じで、風通しの良さも増している気がする。
まぁ、もの凄く好きで大ファンというわけではないのだが、たまに聴きたくなるし、聴くと気分が良くなります。
THE SMITHS-Meat Is Murder-The Headmaster Ritual ★★ (2013-05-18 19:39:15)
メロディが好きです。
歌詞読んでいると思いますね。「(学校)行かなきゃ良いじゃん」
私も、それは(逆説的な意味で)“良い”学校出ていますから。気持ちが少しわかる。先生方は割と話せる人たちが多くて、頑張っていたけど、生徒がね。泥棒はいるわ、やる気はねぇわ、あまり使いたくない言葉だけど、馬鹿だわ。
あれからもう随分経つけど、みんなちゃんとした大人になっているっぽいので、やっぱ、人間てすごいよね。「だって、人間だもの」(〇つ〇)という感じでしょうか。
THE SMITHS-Meat Is Murder ★★ (2013-05-18 19:27:09)
これも、“いつか聴いてみたいな”と思っていて、中古盤屋でみつけたアルバム。
正確には、本作を探していたのではなく、THE SMITHSというバンドの作品ならどれでも良かったのだが。
いや、しかし。評価が定まっているバンドのアルバムなので、ここで改めて書く必要もないのだけれど、名盤ですね。ジョニー・マーのギターはアコギをかき鳴らす風で、でもメロディはしっかり印象的、ロックのエッジも感じさせます。あと、ベースのメロディが良いですね。こういうベース、好きです。
モリッシーのVo.は好き嫌いが分かれるところだったろうな、と。昔、RO誌の記事を読んで(その当時は、ソロ・アルバムを出した頃だった)、“こういうアーティストなんだろうな”と、ほぼ思った通りの歌声、それに歌詞。嫌いな人なら「この軟弱野郎!!」と罵声を浴びせるかもしれませんが、僕は嫌いではありません。むしろ好きかも
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OASIS-Dig Out Your Soul ★★ (2013-05-11 19:22:41)
現時点(2013年5月)でラスト・アルバムとなっている。
それで、再結成の声明も出されていないので、本作がOASISというバンドの最後のアルバムであり続ける可能性は高い。
そのような見地から本作を評価しても、「最後まで非常に質の高いアルバムを発表していた」と言える高いクオリティを持っていると思う。前作までの焼き直しではなく、常にチャレンジングな姿勢を崩さなかったという意味でも、本作の価値は高い。
だが、ノエル(兄の方ね)は、もっともっと限界を超えたかったのだろう。そしてリアムもそれは同じ思いだったのだろうが、二人が目指している地平線の彼方は、それぞれ異なっていた。
なので、解散も致しかたなかったと思われる。
もしかすると、いずれ再結成するかもしれないが、その時は本作を超えるものが創造されないと意味がないだろうな。
高いハードルであるという
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ALICE COOPER-Trash ★★ (2013-05-11 19:10:24)
これも、“いつかは聴いてみたかったCDを中古盤あさりで”見つけた。
正直、絶品ですね。
アリス・クーパーその人も、結構ポップセンスに優れた人で、バンド名義でやっていた頃からフックのある楽曲群を書いている。だが、本作は何と言ってもデズモンド・チャイルド。デズモンドさんの手腕がバリバリに光りまくり。
なんて言うかデズモンドさんは、アーティストが作った楽曲を聴くと、メロディの膨らませ方がわかるんだろうね。“ここ、こういうラインで持っていくと、かなりイケルな!”みたいな。
と言うわけで、本作はアリスとデズモンドさんの共作。で、デズモンド色強し。’80年代後半の、ポップでフックががっちりついて、エッジも忘れられていない(でも、しばらく聴き込んでいくと一部飽きも生じる)アルバムを、いくつか思い出しました。全く懐かしい。
名盤です。
宇多田ヒカル-DEEP RIVER ★★★ (2013-05-10 23:27:51)
私は基本的に洋楽が好きなので、国内ミュージシャンの作品はそんなに聴かない。
故にコメントしたくなることも、まぁ多くはない。
だが、本作は先日来久方ぶりに聴き直し、何故かとても気になり、何度も聴き直している。
宇多田さんが「早熟な天才である」と私が書いても、おそらく異論を差し挟む方は少ないと思われる。
この天才のアルバムを、私は1st、2ndと聴き、そしてこの3rdに至るわけだが、購入当初(≒発表当時)は、優れてポップなのだが、とても暗い印象を受けた。
その印象は今も変わらず、本作は過分にタナトスへの衝動を感じる。それは伏流水のようにアルバム全編に行きわたっており、本作がどうして、このような若い(しかも才能があり、美しい)ミュージシャンの手により作られたのか、とても不思議である。
5thの、その極めて高度なポップセンスと、完成度も大変魅力的
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DARYL HALL & JOHN OATES-H2O ★ (2013-05-01 23:56:08)
以前も書いたかもしれないが、最近、中古盤屋で中古CDを漁るのが唯一の楽しみになってきている。
それで、“以前から気になっていたのだけれど、これまで購入する機会のなかったCD”を見つけて喜んでいる。これもその一枚(再発されていれば、そちらを買うこともあるのだが、探しているCDって、忘れ去られて久しいものも多くって)。
ちなみに、「やれやれ、やっと見つけたぜ!!」と聴いたアルバムに、がっかりすることは意外と少ない。たいがい、「うん。思っていたとおり、悪くなかったな」と思う。
だが。この作品については、その逆であった。
私はこの次のスタジオ作(『BIG BAM BOOM』ね)がとてつもなく好きで、今でも聴くと「音が古ぼけないし、クールだよなぁ」と思う。
そして、これまでずーっと本作のことを「『BIG BAM BOOM』と同じような作風で、優れたアルバム
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BULLET FOR MY VALENTINE-Scream Aim Fire ★★ (2013-05-01 23:36:53)
さて。4枚目がそこそこ聴き馴染んできて、予想通り、かなり好きになってきている今日この頃。どうしても今一つ受け付けず、コメントする気になれなかった、この2枚目の再評価である。
再評価にあたり、聴くポイントは「どうして以前(購入直後)、好きになれなかったのか?」の追及である。何故なのか。何が気に入らなかったのか。
改めて、とても久しぶりに通しで聴いたところ、曲そのものについては悪くない事を確認した。前作(1st)は結構気に入って聴いていたわけであり、この2ndの曲がアウトなら、1stもアウトだろうな、と思った。では、1stがヒットだったのに、どうしてこの2ndは見逃し三振だったのか。
さっき、また聴いて、やっとわかった(ような気がした)。
多分、ドラムの音。
軽すぎる。
パタパタパタパタ・・・という感じ。これが気に食わなかったのだと思う。で、
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YES-Fly From Here ★★ (2013-04-14 19:13:25)
2011年発表。平成25年(2013)年4月の時点で、最新のスタジオアルバム。
バンド存続の方法論としては、JOURNEYにならい、オリジナル・メンバーのVo.にそっくりな声の新人ヴォーカリストを加入させて製作している。
これが本当にそっくり。声だけ聴いていると瓜二つ。新Vo.の名はベノワ・デイヴィットと言う。
ただ、本作の売りはVo.がジョン・アンダーソンに似ているというだけではない。楽曲が良いのだ。少なくとも、あの、キーボードの代わりにオーケストラを入れた前作より、私は好きだ。
本作は、往時のYESが7割程度復活している良作だと思うのだが、それはプロデュースを『DRAMA』製作時にメンバーだったトレヴァー・ホーンが手掛けているから。そして、タイトル・トラックになっている組曲の元ネタが、『DRAMA』製作時にトレヴァーとジェフ・ダウンズの二人で作った楽
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YES-Anderson, Bruford, Wakeman, Howe ★★★ (2013-04-14 18:53:28)
はっきり言いますが(書きますが)、YESの作品としてなら本作は高い評価をできません。
何故か。
私は、YESの傑作が持つ魅力は、どうにも腑分け出来ない、カオスな状態にあるポップセンス、極めて高度な演奏技術、今にも砕けて粉々になってしまいそうなスリルにあると感じているからです。
本作はとても質が高い。普通のテクニカル・ロックの中では最高峰にあると思う。私は正直大好きです。
しかし、腑分けが可能です。収まりが良すぎて、プログレッシヴ・ロックとしてはちょっといただけない。
私は最盛期のYESの魅力は、楽曲が今にもバラバラに分解しそうな状態で、奇跡的にあり得ないほど完全な姿を保っている刹那的な美しさにあると思う。そして、それがプログレッシヴ・ロックの一つの理想形だったのだと考えます。そういう意味で、本作は昔の自分たちを模写している姿が透けて見えます。
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DAVID BOWIE-The Next Day ★★★ (2013-04-07 11:01:10)
上の方と同感ですな。一曲一曲の質が高いし、様々な曲が収められているので、全編聴いても飽きません。ボーナストラックも含めて。
ライヴはやらないらしいのですが、“ライヴでやったら格好良いだろうに”という曲も数曲あり、ボウイさんにしか作れないし唄えないロックが、本当にどれも気持ち良いです。
誰が何と言っても、もうキャリアの終盤にあることは疑いないアーティストが、これほどまでの作品を発表するとは。ボウイさんの井戸はえらく深く水量も豊富なようです。
偉大なアーティストの傑作です。
BULLET FOR MY VALENTINE-Temper Temper-Riot ★★ (2013-04-07 07:12:29)
『TEMPER TEMPER』の中で、目下のところ一番のお気に入りはこの曲。
キャッチーかつコンパクトにまとめられており、きっちり上手さやエッジが立っているところもアピールしている。良く出来ているなぁ。と思っていたら、帯に1stシングルって書いてある。
なんだ。売り方わかってんじゃん。でも、バンドが選んだのか?それともレコード会社か?
この1曲が飛びぬけて良いってわけじゃないのだけれど、好みかそうでないかと聴かれると、これが最も好み。コーラスの「オーオーオー ライオット!」は聴いて一発で覚えられるし、ライヴでも合唱だろう。
もう2曲ほどこれと同じ位の曲が収録されていたら、『TEMPER TEMPER』は即決で(個人的には)傑作と評価されたのだが。
名曲っすよ。
BULLET FOR MY VALENTINE-Temper Temper ★★ (2013-04-01 18:23:19)
うーん・・・。
本作って、MEGADETHでいうと『RISK』みたいだよね・・・。
悪くないどころか、むしろ好きなのだけれど、もう一歩及ばず、というか、あと一味!というか。
私は、1stを「支持する」と言った人間だが、実は2ndを聴いて上記の感覚とは別の意味で、「ちょっと違うかな・・・」と思い、3rdはスルーしました。
本作を聴いて、改めて1stも聴いたりしているのだけれど、何が一味足りないのだか、今一つ良くわからない。本作の楽曲は良い。1stより好きな部分も多い。ギターのエッジだって十分ある。ソロもピロピロいっている。ツインリードもあるね。でも、1stにあった何かが本作には感じられない。なんだろう。切迫感か?これで4作目なので、足りないのが「切迫感か?」などと言われても、バンドも困ってしまうのだろうが。
もう少し聴き込めば多分もっと好きになると
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ENFORCER-Death by Fire ★★★ (2013-03-28 20:25:16)
いや。正直なところ前作で期待していたのは、まさにこういう音楽っすよ。
「これ、METALLICAの1st!」、「ここ、初期のIRON MAIDEN!!」
もうNWOBHM及びそれに影響を受けたバンド達を彷彿させまくり。まさにこのバンド一つでNWOBHM祭り。祭りで身も心も踊りまくりってなもんで。
本作は文句ない。・・・だが、実のところ次作が思いっきり勝負だと思う。
我々はすでに知っている。METALLICAやIRON MAIDENがどのような音楽的進化を遂げたかを。そしてどのようなバンドが消えていったかを。
このバンドは、AC/DCのように、この音楽性のまま、ひたすらリフとメロディを追及するのか。それとも、さらにメロディアスになっていくのか。もしくはスラッシーになっていくのか。あるいはドゥーミーになっていくのか・・・。
しかし、実
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TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Wildflowers ★★★ (2013-03-17 08:34:04)
'94年発表の2ndソロ・アルバム。
2曲目の「YOU DON’T KNOW HOW IT FEELS」が目当てで購入したのだが、聴いてみると、1曲目のタイトルソングや4曲目の「YOU WRECK ME」が気に入ってしまった。
初めて聴いてからもう20年近く経とうとしているが、今でもコンスタントに手に取っている。
名曲・佳曲を多数収録した名盤である。
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Full Moon Fever-I Won't Back down ★★★ (2013-03-17 05:27:07)
ちょっと弱っている時に聴くと元気がでますね。
「俺は引き下がらない。引き下がらないよ。
地獄の門に立たされてもね。
俺は引き下がらない
浮足立つことなどない。回れ右などさせられない。
この世界が俺を引きずり倒そうとしても、
しっかり地に足をつけ、引き下がらない」
(トムはいつものように)飄々と歌っていますが、固い決意がそこにはあります。
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Greatest Hits-Mary Jane's Last Dance ★★★ (2013-03-17 05:12:40)
'93年の『GREATEST HITS』発売に際し収録された、(当時の)新曲。
BON JOVIのジョンがトムから影響を受けているんだろうな、と初めて思ったのは、ジョンの2ndソロ・アルバム収録曲の一つが、この曲に少し似ていたから。
どっちも踊りが関係する曲なんだけれど、こちら本歌の方は、イントロのギターが少しばかりメランコリックで、それがまたクール。
終始、物憂げな曲調ですが、絶妙なキャッチーさがあり大人の曲ですね。大好きです。
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Southern Accents-Don't Come Around Here No More ★★ (2013-03-17 04:44:59)
これがTOM PETTY & THE HEARTBREAKERSを知るきっかけになった曲です。
私もPVが好きでしたね。『不思議の国のアリス』が元ネタで、トムが帽子屋に扮して名演技を見せています。
歌詞の内容はというとアリスには(多分)関係なく、「もう、このへんには来ないでよ」と、おそらく女性に別れを告げています。あるいはストーカーを追い払っているか。
唄っている内容とはアンバランスに、美しくストリングス・アレンジされたメロディが癖になる名曲です。
TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS-Hard Promises-The Waiting ★★★ (2013-03-17 04:07:28)
BON JOVIの「Because We Can」に影響を与えたと思われる曲。
歌いだしのメロディが何となく似ています。
この曲は恋愛の歌ですね。
「待つっていうのは、身に応える
毎日、君が切るカードは違うし
信じ、心から受け入れてほしい
待つって身に応えるよ」
どうも恋が成就した後、その喜びと共に唄っているようなんですが、良い曲です。
この人(達)の曲は、アメリカンなんだけど、絶妙にメロウなメロディが織り込まれていたりして、たまに無性に聴きたくなります。
BON JOVI-What About Now ★★★ (2013-03-13 20:16:05)
12枚目のスタジオ・オリジナル・アルバム。
印象としては「マッチョになったトム・ペティ」といったところか。多分的を得ていないけれど。
しかし、随所にトム・ペティからの影響を感じてしまう。当然パクリってわけでなく、ちゃんとBON JOVIの曲になっている。私はトム・ペティが好きなので、本作を高く評価する。
「この一曲!」というのがあれば、もっと良かったのだけれど、好きだな。このアメリカン・ロックの王道を悠々と歩む作風は。多分、5作目の『KEEP THE FAITH』も、本作のようなところを目指したのだろうけれど、あの時はまだ若かった。今では、いぶし銀の風格が感じられる。
多分、本作を評価しない人も多かろうが、『KEEP THE FAITH』の後半部分や『LOST HIGHWAY』が嫌いじゃない人は、結構いけると思いますよ。
BUCKCHERRY-Confessions ★★★ (2013-03-04 16:13:18)
ヤングラジオさんに同意します。
この6枚目のスタジオ作は、BUCKCHERRYの最高傑作であるとともに、HR史に名を刻む名盤だと思います。本作が持っているスケールやアリーナロック感は、最盛期のMOTLEY CRUEを想起させます。音が似ているっていうんじゃなくて、その存在感が。
私は前々作の“黒アゲハ”で少し「う~ん。あと一つ何かが・・・」と物足りなさを感じてしまい、前作はスルーしたのですが、今回は凄い。買って良かった。
のっけから格好良いハードロックをぶちかましてくれ、心を鷲掴み。2曲目以降も、そのタフでラフな、このバンドでなければ鳴らせない音が、次から次へと繰り出されます。楽曲にはこれまでにはなかったぶっとい芯が一本ズドンと通っており、貫録を感じさせます。格好良いの、グルーヴィなもの、しみじみと聴かせるものが勢揃い。曲の並びも抜群ですね(最後
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HELLOWEEN-Straight out of Hell ★★★ (2013-02-12 18:32:11)
今日、半日ほどこのアルバムを聴きながら(お金にならない)仕事をした。
ある物を観察しつつ分類して、エクセルでデータ化するという、まぁある意味単純な作業。ただ、ぼんやりしていると大切な手がかりを見逃すので、感覚はちょっと研ぎ澄まされていなければならない。
というわけで、アルバムに集中して聴いているいるのかというとそうではなく、BGMに用いたのだが結構良かった。
スピーディーな曲もしくは展開が多いので、作業する上でテンポが絶妙。仕事がはかどった(ような気がした)。もちろん、メロディが魅力的で展開も良く練られているので、聴いていて気持ちが良い。
今日初めて聴いたわけではなく、これまでも度々聴いていたのだが、ここで結論が出た。本作は素晴らしい。名盤である。
ヴォーカルがアンディに変わってからは、アルバムによって聴いたり聴かなかったりしているのだが、本作は
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FOO FIGHTERS-Wasting Light ★★★ (2013-01-20 12:54:15)
2011年発表。スタジオ作としては7枚目のアルバム。
7枚目にして、ほぼ最高傑作としていいような充実した内容。個人的には大好きな1st・2ndと並ぶと思う。
やはり疾走する曲が格好良く、冒頭の「BRIDGE BURNING」は白眉。4曲目の「WHITE LIMO」も良い。他にも6曲目「THESE DAYS」、11曲目「WALK」など、優れた曲を要所に配し、アルバムを通して聴いても緩急に富み、全体的な完成度が高い。
全ては巡り
橋は全て落ち
もう、引き返すことは出来ない
(BRIDGE BURNING)
永遠に、何があっても、俺は死を望まない
去りたくない
別れなど告げない
(WALK)
つい先日、生まれて初めて葬儀の施主などをやった。結構大変。仕事を休まずにやって、
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SOUNDGARDEN-King Animal ★★ (2012-12-11 23:33:59)
イングヴェイの新譜と一緒に購入した。
久しぶりのスタジオ盤なわけだけれど、このバンドの旨味を上手に楽曲に練り込んでいる。クリスの歌メロのキャッチーさは、解散前の5作品にはない明るさと解放感に満ちているような気がする。ただ、少しお行儀よくまとまり過ぎたかなぁという気がしないでもない。もうちょい、ドロッとしたところやキレてるところを感じさせてくれても良かったかなぁ。
でも、アルバム全編を通して良く作り込まれているし、どの曲も聴かせどころを持っており退屈さを感じさせないのは凄い。この完成度は、STONE TEMPLE PILOTSの復活作(まだコメントしていないけれど、傑作だと思う)と同じ位高い。良いアルバムだと思うし、再結成した意義は十二分にあると思う。
TESLA-Mechanical Resonance ★★ (2012-12-04 20:23:16)
これ、この一年の間に中古盤屋で買ってきた。もう最近、中古盤屋でCDあさるのが唯一の楽しみみたいになっていて・・・。「おぉ。これ。懐かしいなぁ」とか言って。
それはともかく、良く見ると本作って'86年の発表なんだね。
1stでこの完成度は凄いと思う。王道、ストライクゾーンど真ん中、剛球一直線なアルバム。今聴くと「良いなぁ」と思うけど、発表当時に聴いていたらどうだったかな。ちょっと若僧(当時の俺のことね)にはこの格好良さはわからなかったかもしれないね。
YNGWIE MALMSTEEN-Relentless ★ (2012-12-04 18:57:07)
前作のところでコメントしたとおり、この人の作品って何かがひっかかり、なんだかんだ言って聴いてしまう。
そりゃあ、音は悪い。上の方々のコメントを読んでも「良い」と言っている人はいない。私も本作を聴く度に「ドラムの音がうちの末っ子が裸足で歩いているような音だなぁ」と思う。
でも、「チクショー!金返せ!これ聴くぐらいだったら嫁のいびき聴いている方がましだ!」とは言わない(うちの奥さんの名誉のために書くと、彼女は滅多にいびきをかかないんだけど)。
では、何がひっかかるのかを良く考えてみると、つまるところ、この人はこの人にしか出来ない音楽を作っているからだと思う。しかも結構勤勉で、2年おきくらいに作品をリリースしている。で、インタヴュー記事を読むと、なんだか聴きたくなるようなことを言っている。そして実際に聴いてみると、半分くらいは当たっている。半分納得出来れば上等じゃなか
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TESLA-Bust a Nut ★★ (2012-12-04 17:55:47)
私は3rdを発表当時に購入し、それなりに気に入って聴いていた。あえて言うなら「ちょっと曲数が多いかな・・・」と思ったくらいだ。だが、1st・2ndと、この4thスタジオアルバムは長い間聴かずにいた。別に避けていたわけではなくて、当時はアルバム購入資金にも限りがあり(良く考えりゃ、今でもあるのだが)、なかなかTESLAまで手が届かなかったのだ。
何年か前に本作を中古盤屋で見つけた。
聴いてみると、結構良い。今日も引っ張り出して聴いていたのだ。やはり「もうちょっと曲数少なくても良かったのにな・・・」とは思うが、しみじみ名作だと思う。
収録曲はおしなべて、リフが若干へヴィと言うかダークと言えなくもない。だが、唄のメロディが思いがけない明るさでキャッチ―な感じに展開する曲があり、そういうのって好きだ。
アルバム全編を通しで聴いても、聴き応え、聴かせどころが十二分
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ANTHEM-Burning Oath-Dance Alone ★★★ (2012-11-30 01:54:17)
他の曲も名曲なのだが、現時点で一番のお気に入りはこの曲。
アルバムラストの配置というのも良いと思う。最後、思いっきりスカッとする。
スピーディーな展開とテンポの良い会話が売りの、熱血刑事ドラマのエンディングに流したら、滅茶苦茶はまると思う。
ハードかつキャッチーかつ爽やかな名曲。
ANTHEM-Burning Oath ★★★ (2012-11-30 01:48:20)
仕事が忙しくかったため、つい先日、やっと購入した。
誤解を恐れずに書くが、再結成以後の諸作品の中で本作が一番好きだ(「他のが実はイマイチだった」とか言いたいわけじゃないんですよ)。
ふところの深いバンドが自由にやると、こんなに凄いものになるのかと感じ入ってしまった。このアルバムは全く隙のない素晴らしい作品である。
冒頭から魅力的な楽曲が並び、気づくと全編聴き通している。スピーディーな楽曲が多いことが、また良い。
清水さんのギターは、相変わらずツボにはまるメロディが次から次へと繰り出され、本当に組立や構成が芸術的なのだが、今回はどこかが一二本プッツリ切れたかのような狂気まではらみ、格好良いことこの上ない。坂本さんについては「調子が悪かったのでレコーディングに苦労した」、とB!誌のインタヴューで柴田さんが言っていたが、調子の悪さなど微塵も感じさせぬ熱唱ぶりだ
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GLASVEGAS-Glasvegas ★★ (2012-11-26 09:46:13)
2008年発表。1stアルバム。
私は輸入盤を購入したので、何を唄っているのか詳細はわかりませんが、曲調はいかにも英国な感じ。少しケルト調も入るような。Vo.がまた切ない声を張り上げ、もの悲しさを倍増させているわけですが、この声が苦手って人もいるかも。私は好きですが。
サウンドは、この1stに限って言えば、ギターが壁のように迫ってくるので、かなりHRっぽい。曲も新人とは思えないほど質が高く、名作です。感触としては、OASISの1stを聴いた時を思い出しますね。「おおっ!?お主ら、なかなかやるな!」みたいな。
ただ、次作はギターが奥に引っ込んでしまい、曲もなんだか味が薄まったような出来栄え。本作が最高傑作だった、ってなことにならなければ良いのですが・・・。
ZZ TOP-Afterburner ★★ (2012-11-26 09:24:42)
1985年発表。この頃の作品って、個人的には思春期の頃の思い出と渾然一体となって記憶に刷り込まれているので、聴くと甘酸っぱい感傷に浸ってしまい、客観的な評価が難しい。
良い年のおっさんが、なんだか気持ちの悪いことを書いてしまったが、本当にそうなのだから仕方がない。だいたい、この年になってもHR/HMを聴くことを止められないのは、超合金とか懐かしいおもちゃを大事にとっておく(いや、私はやっていませんが)という感覚と多分同じなのだ。
シンセやドラムの音を聴くと、「当時はこういう音が格好良かったんだよなぁ」と時代を感じさせられる。
本作は格好良い楽曲が3曲収録されており、個人的に大好きなのは2曲目の「STAGES」と、4曲目の「ROUGH BOY」、6曲目の「PLANET OF WOMEN」である。
2曲目と6曲目はギターのサウンドが良かったりリフが良かったり
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PAUL STANLEY-Live to Win ★★ (2012-11-26 09:06:19)
KISSの「MONSTER」の出来が非常に良かったので、改めて引っ張り出して聴いた。
購入した当初(もう6年も経つのか・・・!)も、「良いアルバムだな」と思ったが、今聴いてもやっぱり良い作品だ。
上の方々がもう書いておられるとおり、メロディが充実している。だがサウンドはあくまでハード・ロックであり、この人が骨の髄からロッカーであることが示されている。バンドの演奏もタイトで、色々な意味で軸がぶれていないところも潔い。こういうところは、KISSの近作でも貫かれていると思う。
「やっぱりこの人は偉大なロッカーでありアーティストなのだな」と、しみじみ思わせてくれる名作である。
LORDI-The Arockalypse ★★ (2012-11-13 23:58:46)
これしか持っていないのだが、本作は名盤。
ちょっとハードに、そしてモダンになった'70年代のKISSが、フック満載の曲をテンコ盛りにしたアルバムを発表しました、というイメージ。
なにかビデオクリップもなかなか良く出来ており、素直に感心したものだった。
見た目で腰が引けている方がいたら、ぜひ聴いてみて欲しい。とっても良質なハードロックだから。
AEROSMITH-Music from Another Dimension! ★★★ (2012-11-12 16:32:50)
もぶるーるずさんの意見を批判するわけでなく、「こういう他の意見もありますよ」ということで読んでいただきたいのだが、私は本作を聴いて『TOYS IN THE ATTIC』(3rd・1975年発表)と『ROCKS』(4th・1976年発表)の頃のエアロが帰ってきたなと思った。あの頃の、STONESがより過激になったような楽曲に、鉈をぶん回すかのようなギター。要するに粗暴なエアロが復活している。
先日コメントしたKISSの『MONSTER』もそうであったが、本作も'70年代の頃の自分達を基準に据えたアルバムと受け止められる。そして、単に回帰するのではなく、これまでに培った、磨き上げた全てを、楽曲にぶちこんでいる。故に、ときたま(本作においては主にバラードで)近作で感じられた雰囲気がフッと立ち上る瞬間がある。
私は『PUMP』(10th・1989年発表)や『NINE LIVES
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STEVE HARRIS-British Lion ★★ (2012-10-31 18:32:53)
スティーヴのUFO好きが、上手い具合にはまった良盤である。
この湿り具合がいかにもブリティッシュ・ハードで、私はこういうのが大好きだ。楽曲はハードなもの、キャッチーなものなどヴァラエティ豊かであり、全編するすると聴けてしまう。
ヴォーカリストは、まぁ確かに線が細いかもしれないが、変声期を迎える前のフィル・モグみたいで、やはりこの湿り具合をスティーヴはとったのだと思う。
でも、このように書いている私は、あのTHE FIRMが大好きであり、その作品は確かB!誌で60点台か70点台の評価をもらっているため、あまり、額面どおりに受け取らない方が良いかも(と警告しておく)。
とは言え、やっぱりブリティッシュ・ロックが好きな人なら、このスティーヴ・ハリスが初めて放つソロ作は楽しめると思うな。
KISS-Monster ★★ (2012-10-30 20:34:47)
KISSが「KISSらしい」アルバムを作った。
それだけで高く評価されるということ自体が、いかにもKISSらしい話なのだが、本作は正真正銘、どこを切ってもKISSである。
私は'70年代だと『DESTROYER』、'80年代だと『CRAZY NIGHTS』が好きで、実はこれらはKISSの全カタログの中ではイレギュラーなアルバムだと思われる。だから、逆に『DESTROYER』の次の「あれ」とか、そのまた次の「それ」なんかは、そんなに好きではなかったりする。いや、決して悪くはないのだが。
そんな私が聴いても、本作は結構楽しめた。キャッチーでポップなロックンロールが気分良く聴ける。秀作である。’90年代にオリジナルメンバーで復活した時、精神病質曲芸団アルバムは、実は本作のようなものを作りたかったのではないだろうか。
VAN HALEN-Fair Warning ★★★ (2012-10-29 18:55:08)
このバンドの諸作品の中で、最後に(つい先日)購入したのが本作。
理由はアートワークが薄気味悪かったためなのだが、聴いてみたらこれがまぁなんと。とても素晴らしい。
エディのギターがとんでもないことになっているのも良いのだが、曲としてもコーラスがとてもキャッチ―だったりして、正直、①~⑤を聴いて完全にノックアウトされた。超名盤である。
私はこのバンドの作品(曲)で同時代的に聴いていたのが『1984』以降で、その中でもヴォーカルがサミー・ヘイガーに交代した『5150』が最も好きだ。1stから5thは完全に後追いなのだが、この4thがこんなに良かったとは!!デイヴ時代の作品の中では、一番好きである。
蛇足だが、アートワークがやはり気になったのでちょっと調べてみたら、なんのことはない、結構有名な画家の作品(「The Maze」という、暴力的な情景がセルで区
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BARONESS-Yellow & Green ★★ (2012-10-14 22:27:43)
「男爵夫人」である。
私は今作でBARONESSを初めて聴くので、前作・前々作のことを知らない。だからこのバンドがどのような変化を遂げたのかわからないのだが、少なくとも本作に限って言えば、かなり好みだ。
あくまで纏っている雰囲気の話なのだが、聴いていてPINK FLOYDに似た瞬間がある。
PINK FLOYDというのは実に難しいバンドで、後にも先にも本家以外にこのバンドのフォロワーが現れないという事実が、それを物語っている。ブルースとサイケを土壌にし、適当に水くれてりゃFLOYDという花が咲くわけではない。真似だって簡単にはできないのだ。
だから、BARONESSがFLOYDと同じような空気を持っているというのは、実に興味深いことだと思う。受けた影響が自然な形でじわりと滲んでくるところに、BARONESSの凄さを感じる。
本作は2枚組だが、なん
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DEEP PURPLE-Come Hell Or High Water ★★ (2012-10-12 23:47:26)
これも再評価。最近再評価ばかりやっているような気もするが、仕方がない。もうおっさんだからな!新しいバンド聴いているより、どうしても馴染のバンドのCDに手が伸びてしまう・・・。
発表当時は、「あぁ。リッチーのソロ、やる気がない・・・」などとアンポンタンな勘違いをしてしまったが、今、改めて聴くと、リッチーは確かにバリバリに弾く気満々とは言えないが、少なくとも自らの全盛期のコピーに堕するつもりなど毛頭なかったことが、理解できる。
真にいさぎよい。
久しぶりに聴くと、なかなか聴きどころの多い好ライヴ・アルバムだと思えた。
MCAULEY SCHENKER GROUP-Save Yourself ★★ (2012-10-12 22:59:02)
つい最近購入した。発表当時は、またいで通った。M.S.G.の良さが今一つ理解出来ていなかったので。
いきなりイングヴェィばりの弾きまくりから始まり、やる気は伝わるものの何か“らしくない”感が漂ってくるのだが、最後まで聴くとかなり良い。
今さらながら、もっと気の利いたプロデューサーを使えば良かったのに、と思わなくもないが(特に1曲目を聴くと。ベースの音、ちょっと問題ではないか。楽曲がブツブツ切れて聴こえる)、基本的に良い作品である。
名盤であろう。
DEEP PURPLE-Made in Europe ★★ (2012-10-12 22:46:04)
私は第Ⅱ期がなんと言っても大好きなので、本作は随分昔から持っていたのだけれど、あまり聴き込まなかった。
だが、最近改めて聴いてみると、これがかなり良い。
Ⅲ期のライヴテイク・ベストなので曲間がブツギレてて、実況録音盤としての魅力はあまりないのだが、優れた楽曲の優れたライヴ・ヴァージョン集としては、かなり良く出来ている。
結構楽しく聴けてしまった。名盤である。
RICHIE SAMBORA-Aftermath of the Lowdown ★★★ (2012-10-12 22:33:25)
ソロ3作目。
なんだか色々辛かったのだろうな、というのがカラりと湿らずに伝わってくる。
私はこの人を“ギター職人”として信頼している。
人柄については知らないが(もっと言うと「知ったこっちゃない」が)、一人のギタリスト、アーティストとして、とても真面目な人だ。
自らのルーツに誠実で、理想とするポイントがとても高く設定されており、なおかつそれを実現できる力量の持ち主だと、私は思う。
本作は、そんな“ギター職人”が、弾くべきところを弾き、唄うべきところを唄った、逸品である。
MICHAEL SCHENKER GROUP-Rock Will Never Die ★★★ (2012-10-02 21:10:45)
さて。私も現時点でこちらのライヴ盤しか持っていないのだが(もう一枚の方は多分近日中に購入すると思う)、内容は悪くない。どころか、かなり好きだ。
マイケルのギタープレイについては、言うことは無い。この人は精神的にゆらぎのふり幅が大きいようだが、天才だ。
ゲイリー・バーデンは上手いか上手くないかときかれると、「上手くない」と思うが、下手か下手ではないかときかれると、「そんなに下手ではない」もしくは「思ったより下手ではない」と答えるだろう。少なくともヘタウマではあるし、味がある。ヴォーカリストは味があるだけでオーケーだと思う。ルー・リードを聴けばわかる。
何故、こちらのライヴを先に買ったのかというと、①の存在がその理由。だが、①だけではなく、全編を通して滋養に富んだ良い演奏が聴けるように思う。色々と綻びや、まずい点などが少し見えはしても。
名ライヴ盤だと思う。
MICHAEL SCHENKER GROUP-MSG ★★★ (2012-10-01 19:35:27)
すでに多くの方々が発言されているとおりなのだが、私もM.S.G.の1stは、2曲(あるいは3曲)の名曲の収録を認めるものの、アルバム全編を通してだとあまりピンとこなかった。だから、マイケル・シェンカーのギターを聴きたくなった時は、UFOを聴いていた。
だが、つい最近本作を中古盤屋で見つけ、“ちょっと気になっていたから”と聴いてみたところ、これが意外と良かった。何か、手にピッタリとサイズの合った手袋を見つけたように嬉しくなってしまった。
それをきっかけに、今更ながらこのバンドにズッパリはまっている。
というわけで、マイケルのギター(とメロディ)を気持ちよく聴ける楽曲が揃っている本作は、疑いなく名盤。
SONNY ROLLINS-Saxophone Colossus ★★★ (2012-07-26 19:12:25)
この人は、基本的には作り出す音楽が“天才のひらめき”に満ちており、聴いているとプログレッシヴ・ロック的なエキサイトメントを感じるわけだが、本作においてはASIAの1stのような作品と捉えている。歌ものがばっちりはまった感じで、まぁ文句なし。誰でも良さがわかる。
言うまでもないが超名盤。
SLASH-Slash ★★★ (2012-07-26 19:04:33)
私は“あのバンドの1stアルバム”については、ロケンロー・ワールドの奇跡の一つと捉えており、あのメンバーで、あの時代で、あのタイミングだからこそ生まれた作品と考えている。つまり、努力すれば同じような作品をつくることが出来るとは、小指の先ほども考えていない。
だからして、スラッシュについてもその実力は正直(今にして思えば)過小評価していた。スネイクピットもあんな感じだったし。そこそこ良いんだけど、まぁ、こんなもんでしょみたいな。
だが、本作を聴いて評価はがらりと変わった。
この人、本当に才能あったんだな、と。
本作は、「この曲は、あの人に歌ってもらうと良いな」と、ヴォーカリストにいろいろな人(超ビッグ・ネームを多数含む)を起用し、全く制限を設けなかったため、とんでもない傑作となった。私はこの作品の次のアルバムも大好きなのだが、2作続いてホームラン級の仕事を
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