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帰ってきたクーカイさんのページ
帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 351-400
DEEP PURPLE
HELLYEAH-Band of Brothers
GUNS N' ROSES-Chinese Democracy
GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I
PANTERA-Vulgar Display of Power
DIO-Live - We Rock
SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-Apocalyptic Love
CHILDREN OF BODOM-Relentless Reckless Forever
DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)-City
PARADISE LOST-Host
MUDVAYNE-L.D. 50-Dig
RUSH-Clockwork Angels
VELVET REVOLVER-Libertad
ACCEPT-Stalingrad
ACCEPT-Blood of the Nations
GAMMA RAY-Blast From the Past
UNISONIC-Unisonic
IRON MAIDEN-En vivo!
JUDAS PRIEST-Killing Machine (Hell Bent for Leather)
JUDAS PRIEST-Nostradamus
DREAM THEATER-A Dramatic Turn of Events
RIOT V-Rock City
ALCATRAZZ-No Parole From Rock'n'Roll
ALCATRAZZ-Disturbing the Peace
GRAVE DIGGER-Knights of the Cross
SAXON-Crusader
ANGRA-Temple of Shadows
MR. BIG-What If...
POISON-Look What the Cat Dragged In
PRETTY BOY FLOYD-Leather Boyz With Electric Toyz
FASTER PUSSYCAT-Faster Pussycat
JETBOY-Feel the Shake
JOE SATRIANI-Surfing With the Alien
HELLYEAH-Stampede
HELLYEAH-Hellyeah
SAXON
IRON MAIDEN-The Final Frontier
SAXON-The Inner Sanctum
VAN HALEN-A Different Kind of Truth
SAXON-Call to Arms
METALLICA-Death Magnetic
TESLA-Five Man Acoustical Jam
GAMMA RAY-To the Metal!
NICKELBACK-Dark Horse
SKILLET-Awake
ONE OK ROCK-残響リファレンス
MICHAEL MONROE-Sensory Overdrive
NICKELBACK-Here and Now
BETA WOLF-DARK DAYS
DEATH-Individual Thought Patterns
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発言している1曲を連続再生 - Youtube



DEEP PURPLE (2012-07-22 07:03:05)

 ジョン・・・。残念です。
 この人のハモンドとリッチーのストラトとのバトルは最高でした。
 ご冥福をお祈りいたします。

>RIOT1970さん
 初めまして。決して暇なわけではないのですが、少しメロウな気分なので、ジョンへの追悼の意も込めて選曲してみました。以下の通りです。
 ただ、代表曲は網羅していないのでベストではなく、(ボーリンとモーズも好きなんだけど)リッチーが居た頃の曲に限っております。期で言うと第Ⅰ期(MkⅠ)、Ⅱ期(MkⅡ)、Ⅲ期(MkⅢ)、Ⅴ期(MkⅤ)、Ⅵ期(MkⅥ)です。ちなみにⅦ期からは選びませんでした。楽曲自体は箸にも棒にもひっかからないってわけではないのですが、いかんせんリッチーもギランもやる気の無さが透けて見えるので。

Disk 1
①Fireball(FIREBALL)
②Speed King
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HELLYEAH-Band of Brothers ★★ (2012-07-22 05:37:22)

 3rdアルバム。
 編成は前作と変わっていないのだが、Mudvayneが活動休止状態となったことからチャドの意識に変化が現れ、ヴォーカル面で禁じ手が無くなっている。①はMudvayneの「Dig」に歌メロが良く似ている。
 PANTERAに似てきた云々の話は、ドラムを叩いているのがヴィニーである以上、今更ながらなのだが、確かに本作では全体的な印象としてアグレッションの高まりを感じる。1st、2ndとHR寄りの空気が支配する瞬間が印象的だったことを思うと、本作はゴリゴリ感が増している。結論を言えば(結局のところ)「PANTERAにより似てきた」と言って良い。
 ただ、私の場合このバンドの楽曲で最も好きなのは1stの1曲目なので、PANTERAっぽさが増したから評価が上がるわけでもない。それを前提に読んでほしいのだが、それでも本作での変化は支持したい。バンドとしてタイトに
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GUNS N' ROSES-Chinese Democracy ★★ (2012-07-17 17:46:09)

 本作は名作である。
 だが、やはりGN’R名義での発表には正直なところかなりの違和感を感じる。
 まぁ、そこのところは言っても仕方がない。
 内容は、冒頭の曲はなんだかピンとこなかったのだが、②・③は名曲だと思う。中盤も曲調を変えて様々な曲が収録され、後半にも疾走曲(ベドウィンの歌。これも大好きだ)を配し、本当に良く考えられた曲順である。勿論、各楽曲はアレンジに細心の注意が払われており、完成度の高さは流石と言えよう。
 UYIⅡのラストで提示し、アーノルド・シュワルツネッガー主演映画のサントラに収録された曲でも踏襲された方向性が(勝手に「「サイコ・デジロック」路線」と呼ばせてもらう)、HR寄りに振れたような内容である。天才アクセルだけに提示できた、ある意味芸術品だ。
 であるからして、GN’Rの1stとはもう文脈を異にして成立していることは明確であり、聴き
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GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I ★★ (2012-07-14 21:27:58)

 SLASHの新譜『APOCALYPTIC LOVE』の出来があまりにも良いので、思わずスラッシュの過去の仕事を再確認している。
 UYIはⅠとⅡの2枚発表されており、私は発表当時からⅠのほうが好きだ。それは単純に好きな曲がこちらの方が多いからなのだが、実は、好きではあるのだが少しばかり薄気味の悪さも感じている。
 はっきり言うが、本作の中で私は「THE GARDEN」と「COMA」がとても好きなのだが、この二つの曲はかなり気味が悪い。サイコ・ロックの名曲だ。どちらも、ドラッグでわけがわからなくなっている状態で見る妄想や幻影(私は酒は飲むがドラッグはやったことがない。大嫌いだ)を想起させる。
 自らの抱え込む深い深い森に踏み込んでいくかのような、聖杯伝説や村上春樹氏の小説のような、ある種の神話世界にも通ずる心の暗い部分。この二曲はその存在を思い出させる。
 それは
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PANTERA-Vulgar Display of Power ★★ (2012-07-09 16:22:58)

 20年経つのか・・・。
 全く古びず、というか、時代を超越して屹立している。HM史の中でも数少ない独立峰のような作品。
 確か、現バーンコーポレーション社長の酒井康氏が本作品発表当時、B!誌の表紙をPANTERAが飾ったのを見て、酒井氏が馴染み深かったHMが別のものに変化したことを実感した、というようなコメントをどこかでしていたような・・・(間違っていたらごめんなさい)。
 PANTERAがブレイクした後も、HMは様々なスタイルを身に纏い拡散していく方向性にあり、それは現在も変わらない。ただ、今ではこのバンドがHMのコアな部分を象徴する存在のようになっているとともに、その革新性を評価されているというのは、なかなか感慨深い。
 私は本作及び前作が、ただへヴィでハードコアなだけでなく、適度にキャッチ―・メロディアスな部分があり、好きだ。

DIO-Live - We Rock ★★ (2012-07-09 05:46:39)

 2010年発表。
 DIOの最初期のライヴレコーディングを中心にまとめたもの。全12曲のうち、①~⑨が1983年10月5日(1stアルバム発表のおよそ5ヶ月後)、⑩~⑫が1984年8月(2ndアルバム発表直後)のライヴ音源である。
 私は常々ヴィヴィアン・キャンベル在籍時のライヴをフルで聴きたいと願っていたので、このコンピレーションの発売は嬉しかった。とは言え、御大の逝去が発表のきっかけと考えると、複雑な心境にはなるのだが。
 ヴィヴィアン在籍時のライヴは、随分昔(1986年)に3rdアルバム発表後のツアーを録音したもの(「INTERMISSION」)がリリースされているが、スタジオ録音曲1曲を含み全6曲というのはいかにも食い足りない。それに、ヴィヴィアンは3rdの頃にはDIOを脱退する時機を見計らっていたような節があるので、やはり初期の頃のプレイが(私は)聴きたかっ
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SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-Apocalyptic Love ★★ (2012-07-08 18:08:44)

 評価は限りなく三ツ星に近いが、今後まだまだ良い作品が発表されるのではないかと期待を込めて二つ星。
 SLASH’S SNAKEPITの2枚、そしてVRの2枚、そしてソロの前作と、スラッシュの仕事を追っかけてきている。SNAKEPITの2ndは以前少し褒めたが、本心では(まぁ1stより好みだな)という感じで、気に入った楽曲も数曲あったためコメントさせていただいた。ぶっちゃけ、前作が発表されるまでは、スラッシュの凄さがわかっていなかった。
 前作では(へぇ。こんなことも、そんなこともできるんだ!)という驚きを感じ、本当に才能のある人なんだなと認識を改めたわけだが、今作は前作に負けない出来だと感じると共に、SNAKEPITの1stから勘定しても、最も好みかもしれない。まぁVRの2ndも良く聴くので、控えめに言っても「VRの2ndと同じ位好きだ」と言って良い。
 マイルズ・ケ
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CHILDREN OF BODOM-Relentless Reckless Forever ★★★ (2012-07-04 23:40:04)

 何故、もっと早くにこのバンドを聴いていなかったのか・・・!
 天を仰いで呟きたい気分である。
 ギターとキーボードのバトル具合はDEEP PURPLEを想起させるし、ツインギターの絡み具合はこれまた絶妙だ。音も良いし、今まで「北欧で、メロデスなんでしょ?」と完璧にスルーしてきたことが悔やまれると同時に、新たな楽しみを見つけてとても嬉しい。
 ゆっくりと旧譜を遡って楽しみたいと思う。
 そういう思いを抱かせてくれた本作は名盤。
 そしてこのバンドはとても良い。本当に。

DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)-City ★★ (2012-06-28 20:21:54)

 購入してから随分経つのだが、未だにアルバム全編を通しで聴いたことがない。
 ちょっと、個人的には音が閉塞感に満ち過ぎており、途中でリタイアしてしまう。
 だが、たまに聴きたくなる。何かに苛立っている時とか、怒りを感じている時など。
 少し聴くと、何に対して腹を立てていたのか忘れてしまうか、どうでも良くなってしまう。
 SLIPKNOTの2ndにも似たような効能があるが、こういう機能的な音楽って、常に服用はしないけれど持っていて安心な薬に似ている。

PARADISE LOST-Host (2012-06-28 20:19:35)

 基本的に、このサイトで書き込んだ作品というのは、昔の「クーカイ」名義であろうが、今の「帰ってきたクーカイ」名義であろうが、心に何かひっかかった作品を対象にしている。
 「お勧めしたい(したくない)」、「これは良い(惜しい)」など、要するに何かしら書き込みたくなる作品だからこそ、シコシコ打ち込むわけだ。
 で、今回はあえて“これは多分、取り上げることは金輪際ないだろうな”という作品を選んでみた。
 アーティストからすると余計なお世話以外のなにものでもない。

 選び方。普段ほとんど聴かないCDをしまっている箱の中から、“これは評価が難しいなあ”というのを取り出してみた。つまり本作である。

 決して質が悪いわけではないし、本当にごくたま~に取り出しては聴いているので、悪い作品ではないのだ。だが、(発売時に購入してもう何年も経っているのに)1曲目以
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MUDVAYNE-L.D. 50-Dig ★★★ (2012-06-27 00:03:34)

 曲単位で語りたくなることなんて、滅多にないんだけれど、この曲は好き。
 PVがまた良かった。
 エンタテイメントとしてギリギリの狂い具合が策士を感じさせたが、クレヴァーな格好良さの方が強く印象付けられた。
 ちょっと忘れられない一曲。

RUSH-Clockwork Angels ★★★ (2012-06-26 20:33:42)

 本人たちの言によると、前作も結構インストゥルメンタル的に弾きまくったらしいのだが、私が受けた印象ではアコースティックな感じだった。
 今作もかなり弾き(たたき)まくっているのだが、前作とは異なり、かなりへヴィだしグルーヴィだ。ゲディのベースがぐいぐいと引っ張っていく曲が多いような気もする。
 ある意味へヴィ・メタリックとも思われる今作は、はからずもドリーム・シアターにちょっと近いような感じもあるのだが、ドリーム・シアターと決定的に異なるのは(リズム・チェンジを多用する複雑な楽曲構成が、こんなに類似しているのにも関わらず!)、やはり、“自分たちは何でも出来る。何処へでも行ける”という自信に裏打ちされた自然かつ自由な実験精神が、作品の隅々まで行きわたっているからだろう。 どのような作風を追及しても、RUSHのアイデンティティは確かなものであり、しかも自らの焼き直しを作らない。そ
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VELVET REVOLVER-Libertad ★★★ (2012-06-22 20:05:15)

 今になって、結構良く聴いている。1stより好きかな。
 何故、今になってマイブーム到来になっているかっていうと、これまた今更ながらSTPの復活作を聴いてその出来の良さに、スコット君の歌メロ組立の上手さに感服したためである。
 現時点で、スコット君はVELVET REVOLVER(以下「VR」と書く)に復帰することもやぶさかではないようだが、もう止した方が良い。スコット君は天才だが、いわゆる“プロのミュージシャン”ではないのだと思う。プロは、自分達の活動や創作物が、どれだけ多くの人間(LIVEを楽しみに待っているファンは勿論のこと、ツアーに帯同するクルーや、アルバム制作に関わる人間も含めて)に影響を与えているか考えるし、自分たちの動かしている機械を、なるべく調子良く動くように留意する。
 スコット君にはそのへんの配慮が(全く)できないんだと思う。それはSTPの頃から変わ
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ACCEPT-Stalingrad ★★★ (2012-06-09 22:54:28)

 文句なしに素晴らしい作品。
 私も、もぶるーるずさんと同じく、最高傑作と言い切ってしまっても良いと思うくらい、聴き応えを感じている。
 ギターのサウンドもメロディも最高だし、ツインギターの醍醐味ってやつを、これでもかってくらい味わえる。
 マークの歌も最高だ。ウドに似ているとかなんとかっていうのは、前作を聴いて「もう、そういうレベルで語るようなものではない」と感じてはいた。例えばAC/DCでいうと、ボンの後をブライアンが引き継いだようなもので、どちらも最高ということだ。
 マークの歌は、つぶれ具合とひしゃげ具合が絶妙でエッジが立っており、ハイトーンがこれまた最高。それに加え、今作はヴォーカルメロディにフックが満載だ。
 本アルバムはアップテンポの曲が多く、へヴィでメロディアスで、なによりACCEPT以外の何物でもない。繰り返すが、文句のつけようが本当に無い
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ACCEPT-Blood of the Nations ★★★ (2012-05-27 19:08:34)

復活作考②

 今さらながらだが、コメントを。
 本当に素晴らしい作品である。
 正直なところ、2年前の発売時に購入したのではなく、先日、最新作(これがまた、とんでもなく良い!!!)と共に入手し聴いたのだが、掛け値なしに傑作である。
 何故、発表時に購入しなかったのかというと、ACCEPTは自分なりに思い入れのあるバンドだからだ。中坊の頃、「(北海道の)旭川にタワーレコードが来る!」ってんで、友人と一緒に行き、そこで「METAL HEART」のジャケットを見て以来、ラジオでウルフの「エリーゼのために」のメロディを取り入れたソロを聴いて以来、このバンドはちょっと自分の中では“青春のバンド”なのだ。
 だからして、正直「全盛期のイメージを大切にしておきたい」と思っていた。
 しかしここにきて、このバンドをめぐる盛り上がりに抗しきれず、自分ものっかって
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GAMMA RAY-Blast From the Past ★★ (2012-04-01 16:08:41)

 ここのところ、カイの歌唱の再評価を行っている。
 カイ≒デイヴ・ムステインという捉え方で聴いた場合、カイの歌声もなかなかなものだ、というのが、『TO THE METAL!』で得た素直な感想。
 それを基準に本作の特にDISC1を聴くと、うん。悪くない。
 少し前までは、どうしても聴き馴染んでいたシーパースの歌(GAMMA RAYの1stは結構好きで良く聴いていたもので)が思い出され、①~④が通しで聴けなかったのだが、いや、なかなかどうして。
 私は彼らの楽曲全てを聴いたわけではないので、選曲がベストなのか否かの判断はできないのだが、少なくとも本作収録の曲は、どれもワクワクするメタルだ。
 このバンドの実力と歴史が、納得いく形で示された良盤だと思う。

UNISONIC-Unisonic ★★ (2012-04-01 15:55:45)

 久しぶりにマイケル・キスクがメタル寄りのHRを歌うのを聴いた。
 私はHELLOWEENの1stと2ndがとても好きで、キスクの歌唱力も高く評価していたのだが、ソロ1作目を聴いてがっかりしてしまい、これまでの間聴くことをしなかった。
 本作でのキスクの歌は、“あの頃”と変わっておらず、表現力が増した部分があるようにも感じ、まことに感慨深い。
 本作の聴きどころは、キスクの歌だけではない。ツイン・ギターが素晴らしく良い。
 B!誌で二人のギタリストがそれぞれで語っているように、リズム・ギターも二人で刻んでおり、これは聴いていて飽きない。ギターはかなり聴き応えがある。音楽の種類は異なるが、THIN LIZZYやIRON MAIDENが有するそれと同質のものを感じた。
 楽曲は、ASIAや最近のJOURNEYが、ハードさが2割増しになったような印象を受ける。要す
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IRON MAIDEN-En vivo! ★★★ (2012-04-01 15:31:29)

 チリはサンティアゴでの収録。
 ブルースがしきりに煽っている。「叫べ!チリ!、叫べ!サンティアゴ!」
 それを聴いていて思う。この人のテンションって、四半世紀以上前にロングビーチアリーナの聴衆に向かって叫んでいた頃と全く変わっていない(逆に上がっているかも)。
 そして、やはり本ライヴ盤においても、最新スタジオ作収録の楽曲が光を放っている。複雑な展開を持つ楽曲が、エッジの立ったラウドな状態でかっちり演奏されている。これはスリリングだ。こうしてみると、最近の曲が複雑かつ長めなのは、ライヴでのこういう効果を期待しての事かとも思えてくる。
 私は最近DVDを見ることをしなくなったのでCDを購入したが、本作における聴衆のエネルギーの凄まじさを思うと、DVDも一見の価値が十分にあるのではと推察する。
 名ライヴ盤である。

JUDAS PRIEST-Killing Machine (Hell Bent for Leather) ★★★ (2012-03-26 18:36:37)

 勝手ながら、本作及び前後の作品をもって三部作的に捉えている。
 本作は“メタル化進行中”の作品で、かなり格好良い。この時期は、バンドの実験がとても成功していたと言える。ガラッと変えてしまうのではなく、前作で得たものをきちんと評価し、それを基礎にして更なる高みを目指す、という手法をとったからなのだろう。
 実験のやり方にもいくつかあり、それまでの経緯にあまり頓着せず、まったく別の土地で異なる地平を目指す、というやり方や、構造的には以前のものと類似するのだが、構成要素の一部を思い切って変えてみるなどのやり方があるのだが、このバンドの場合、実験≒博打みたいなところがある。
 まぁ、だから目が離せないっていうことも言えるんだが。
 ちなみに、本作は傑作。

JUDAS PRIEST-Nostradamus (2012-03-26 18:25:44)

 う~ん。正直、個人的に本作は「あ~ぁ。やっちまったかぁ」な作品に分類される。
 いや。意欲は買う。意欲だけは。ヴェテランのここまでの冒険は、なかなか出来ない。しかし、このバンド、3・4作に一回くらいの割合で実験しちゃうんだよねぇ。で、あまり成功しない、と。本作も、その悪い癖が出てしまったように思う。
 ちょっと良い曲も入っているし、決して悪い出来ではないんだが、復活2作目の本作に求められていたのは、コンパクトに良い曲が収められたメタル・ゴッドらしい作品だったのではないか。今でも、そう思う。

DREAM THEATER-A Dramatic Turn of Events ★★ (2012-03-26 17:55:30)

 音楽としての質については、非常に高い。だが、今更ながら(以前、自分で「彼らはプログレッシヴ・ロック・バンドではなく、“テクニカル・メタル”バンドだ」と書き込んだにもかかわらず、だ)愚痴をちょっと。
 実のところ、前々作以降、皆同じに聴こえている。違いがようわからん。もう完全に“進化”を止めたんだと思う。

 と、少し前に書いたのだが、今思うに、今回は大きな変化を望まれないタイミングだったと考えると、これがベストだったのかもしれない。
 前作と聴き比べると、今作は明るく透明な印象があり、前作はダークで湿っている感じがある。そういう意味では、全く違いがないわけでもない。現時点では前作の方が自分の好みだ。

 RUSHの新譜を聴いて改めて思ったんだが、このバンドはRUSHとはその出自が大きく異なる。
 これは仕方の無いことで、バンド成立時に基本的コン
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RIOT V-Rock City ★★ (2012-03-26 17:35:21)

 クローン病というのは、腸の病気で、「線維化や潰瘍を伴う肉芽腫をつくる炎症性のかなりまれな疾患」(電子辞書版『家庭の医学』より)とのこと。軽度の腹痛・腹部不快感・下痢・発熱・貧血などがその症状で、なかなか治らないらしい。
 ツアーの時なんかは大変だったろうな。
 マーク・リアリさんのご冥福をお祈り申し上げます。

 本作は、アメリカ東海岸のバンドが持つ独特の湿り気があり、たまに聴きたくなる。
 正直、作品としてのインパクトは『THUNDERSTEEL』が本作の3倍ぐらいあるのだが、それは後になってから聴いた場合の印象。’70年代終わり頃の発表当時では、かなりの衝撃があったと推察する。同時代の作品では、個人的にはほとんど、JUDAS PRIESTの『STAIND CLASS』と同レベルで語って良いのではと思う。
 名盤である。

ALCATRAZZ-No Parole From Rock'n'Roll ★★★ (2012-03-26 17:00:28)

 年齢の離れたヴォーカリストは、若いギタリストを呼んで言った。
 「お前、この曲を聴いたことは?」
 ヴォーカリストは自分が以前いたバンドで、彼の後任者が歌っている、ある曲のリフのメロディを歌って聴かせた。
 「あぁ。あるかも」
 ギタリストが答えると、ヴォーカリストは言った。
 「俺は、今のリフは最高だと思うのだが、ヴォーカルメロディは最低だと思う。ついでに言えばタイトルも」
 ギタリストは肩をすくめて見せた。
 「このリフを使って、曲を書いてくれ」
 ギタリストはそれを聴いて眉をひそめ、言った。
 「そういうのって、盗作って言うんじゃないの」
 「盗作ではない。お前の独創的なギターで一ひねり加えるし、ソロも最高なものを入れる」
 そしてヴォーカリストは付け加えた。
 「今作っているアルバムに、似ている曲があると注
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ALCATRAZZ-Disturbing the Peace ★★ (2012-03-24 23:40:28)

 1stも素晴らしいと思うが、本作もかなり好きだ。
 まぁ、私はスティーヴ・ヴァイが好きだからなのだが、本人が「僕が作った唯一のへヴィ・メタルだよ」とコメントしており、そういう意味でも興味深く聴ける。とは言え、本作はへヴィ・メタルではないと思うのだが。
 笑えるのはグラハム・ボネットで、この人は本当に節操がないけれど、優秀な才能を見抜く力はあるし、やはり優れたヴォーカリストである。
 いろいろな意味で、本作は面白い作品。飽きない。

GRAVE DIGGER-Knights of the Cross ★★ (2012-03-11 06:18:24)

塩野七生さんの『十字軍物語』を読んで③

 それで、本作である。他にも十字軍に題材をとった作品があるのかもしれないが、今思いつくのはこんなところ。
 このバンドはギタリストが変わる以前は、どうもリフに一味足りなくて、この作品もちょっと聴いて長らくしまいこんでいた。
 今回、改めて引っ張り出し聴いたところ、サウンドプロダクションに多少の難があるが、決して悪くないことに気付いた。特に、⑤・⑦・⑫はなかなかの名曲だ。リフに勢いがあり格好良かったり(⑤・⑫)、クリスの歌メロが魅力的だ(⑦)。
 良い作品だと思う。

SAXON-Crusader ★★★ (2012-03-11 06:07:56)

塩野七生さんの『十字軍物語』を読んで ②

 『十字軍物語』は大層面白く、刺激的な書物なのだが、これを読んでいて思ったわけだ。
 「十字軍をテーマにした曲が収められた作品があったな」と。
 本作がそうで、私はこのCDを2002年から2005年の間のどこかの時点で、研修か会議で行った宇都宮にて購入している(旅先でのCD屋覗きは楽しい)。
 AXE KILLERというフランスの会社が、2002年に発売した「SPECIAL EDITION」で、本編10曲の後ろに3曲の「RARE TRACKS」が収録されているものだ。
 冒頭の序曲に続くタイトルトラックは、問答無用の名曲である。2曲目以降、獅子心王リチャードであれば、アッコンを目指したところを、気づいたらアメリカに向かっていたのには、確かに若干の驚きは禁じ得ない(2曲目から明るく、からっとした曲が続く。4曲目
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ANGRA-Temple of Shadows ★★★ (2012-03-11 05:37:51)

塩野七生さんの『十字軍物語』を読んで①

 読んでいて思い出したのだ。「十字軍に関係するアルバムがあったな・・・」と。
 その一枚がこれ。随分前に購入していたのだが、3曲目から先になかなか聴き進めなかった。
 何故なら、以前から書くように、私はいわゆる「メロディック・スピード・メタル」が苦手だからである(ちなみに1stの『ANGELS CRY』を、聴き馴染めなくて売った人間だ)。
 だが、今回『十字軍物語』のBGMに使用したところ、するすると聴けたではないか。全編を。
 というわけで、まだまだ聴き込みは足りないのだが、本作は上で多くの方々が述べておられるように、音がかなり良い。各楽器が鳴るべき音で収められている。そして、メロディがとても良く練られている。美しい。それでいて、きちんとHMとしてのエキサイトメントも感じさせてくれる。
 とても完成度の
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MR. BIG-What If... ★★★ (2012-03-07 01:59:04)

 VAN HALENの新譜を聴いて思い出したのだが、傑作大復活アルバムとしては本作も挙げられる。
 最高傑作かどうかという話だと、当時それこそ舐めるように繰り返し聴いた1stの方が(思い入れもあって)上かなと思うのだけれど、本作はそれに次ぐ作品として十分に名盤だ。完成度という見地からなら、1stを凌ぐだろう。
 “問答無用の超名曲が1曲欲しかったな”と思わないではないが、アルバムトータルとしてはどの曲も聴き応えがあり、終盤に至って駄目押しのファスト・チューンも配置され、曲の流れからしても申し分ない。
 ライヴ感に溢れた録音は、ケヴィン=シャーリーに感謝したい。
 繰り返すが、名盤。

POISON-Look What the Cat Dragged In (2012-03-07 01:45:28)

 勝てば官軍というわけではなく、2ndの大ブレイクは差し引いても、本作はなかなかのものだと思う。
 チープなのだが、それは多分狙ったのだろう。もしくは、そういうのが好みだったのか(それしか出来なかったという話も)。
 2nd以降はっきりとわかるメロディ・メーカーとしての才能は、本作にもその片鱗が見えている。バンド自体は本作での成功を無駄にはせず、きっちりと2ndから4thまで充実の作品を作ってきた。
 そういう意味でも、価値のある一枚だったと思う。

PRETTY BOY FLOYD-Leather Boyz With Electric Toyz (2012-03-07 01:33:32)

 「青田買い」で思い出すのがこのバンド。
 やはりチープで、出来の悪いMOTLEY CRUEの複製のような印象を受けたものだが、今思うに当時の空気感が良く感じられて、変な意味で「悪くない」。
 でも、正直なところ当時のレコード会社が、“出来はどうあれ売れているジャンルのものだったら、さっさと売り抜けてしまえ”って考えていたことが如実に現れているアルバムでもあり、言うまでもなくレコード会社の姿勢はファンを馬鹿にしている。で、この後グランジ・ロックがメイン・ストリームになるのだから、全くレコード会社の抜け目の無さには呆れる(と言いつつ、こちらの方もそれで良いバンドにたくさん出会ったのだけど)。
 などと愚痴をこぼすわけだが、別にバンドをけなすわけではない。バンドもファンも、“この辺が曲がり角だったねぇ”とメルクマールを知る一枚。

FASTER PUSSYCAT-Faster Pussycat (2012-03-07 01:14:27)

 上の方々のコメントが本作の内容を的確に表現している。
 このバンドは3rdなんかを聴くと、決して才能がない人たちではないので、本作は当時多かったメジャーレーベルによる青田買いの代表作として思い出す次第だ。
 だが、このチープさ、安っぽく青臭くなったTHE ROLLING STONESというか、これが妙に悪くなかったりする。不思議なアルバム。

JETBOY-Feel the Shake (2012-03-07 01:07:16)

 GEORGEさんが書いておられるとおりだと思う。
 ただ、個人的には聴いて何かとても裏切られた思いがしたものだった。
 理由はバンド名とVo.のルックスだと考える。
 だって、「JETBOY」でパンクスのようなVo.がいて、疾走する曲の一つでも欲しいではないか!
 一曲目を聴いて“おっ。AC/DCっぽいな”と思い、勝手に“いつになったら、このリフ主体な感じでつっ走ってくれるのかな”と聴いていたら、この当時によくあったそこそこキャッチ―でバッドボーイズ・ロックンロール的なノリで終始し、気づいたら終わっていたという。
 “でも、当時の空気ってこんな感じだったなぁ。”と、遠い目をして青春時代を偲ぶのに適した一枚。

JOE SATRIANI-Surfing With the Alien ★★★ (2012-03-07 00:54:22)

 ギター・インストゥルメンタル・アルバムの傑作。
 私も『THE EXTREMIST』の出来の良さを認めるが、そちらと本作とどちらか一枚の選択を迫られたら本作をとる。
 何が良いか。それは、冒頭のタイトルトラックとアートワークが表しているとおり、全編に溢れる“遊び心”というか“茶目っ気”というか。何か聴いていてワクワクするような雰囲気をまとっているところだ。
 一曲目で心を鷲掴みにされ、その後はスルスルと聴けてしまう。これを超える作品って、ちょっとないね。

HELLYEAH-Stampede ★★★ (2012-02-25 23:54:33)

 2ndアルバムである。
 Bが、DAMAGE PLANでヴィニーと一緒だったボブ=ジラに代わっている。
 1stは、何というかメンバーそれぞれのルーツが自然に滲み出た好作品であったように思う。本作もその路線を踏襲しつつ、おそらくライヴを通じて強まったのであろうバンドとしての一体感で、各楽曲の完成度がより高まっている。
 本作には、へヴィで勢いのある曲からキャッチ―でありつつ哀愁を感じる曲、チャドの自伝的な歌なのだろうか、“人の親になったのなら、こうなっちゃいけない”と思わせる(別に説教くさい楽曲ではないのだが、聴いていて考え込んでしまう)曲など、様々な楽曲が収められている。
 振り幅の広さと懐の深さを感じるバラエティに富んだ内容だが、それはきっちりとHELLYEAHの楽曲として息づいている。なかなか素晴らしい、獣の群れによる蹂躙である。

HELLYEAH-Hellyeah ★★★ (2012-02-25 18:37:27)

うーん・・・。上の御三方とは感想を異にするのだが、私はこの作品が好きである。
 特に、冒頭に配置されているタイトルトラックの格好良さなどは、ビールを飲みながら聴くことでもあれば、ジョッキ振り上げて「イェー!!」てなくらいのものだ(さすがにこの年齢になると、自宅で飲もうが外だろうが、綺麗な姉ちゃんが一緒だろうが、実際にやることはないけど)。
 まあ、PANTERAがHMの基準になっている人が聴くと、オールド・スクールっぽく聴こえてしまう(要するに“ぬるい”と感じる)のかもしれないとも思うが。
 それはそれとして、この熱さは本物だ。良いバンドだし、息の長い活躍を切望したい。
 

SAXON (2012-02-21 20:35:28)

>HIGASHIさん

 おお!
 HIGASHIさん!お久しぶりです。
 同一人物ですよ。お声掛け、ありがとうございます。ちょっと今、感動しています。
 正直なところ、5年ほど自宅のPCをネットに繋がず(プロバイダを解約し、職場以外ではネットを見てませんでした。さすがに仕事場はどこのサイト見ていたか記録が残りますし・・・。長くご無沙汰していたのに特に深い意味はないのです)、過ごしていました。
 ずぼらなもんで、こちらのサイトに登録していたパスワードも、何処かへ紛失(さすがに今回参加させてていただくにあたっては書きとめましたが)。
 新しいPCを購入した(妻曰く「(PCが)無いと、やっぱり不便」)のを機に、いつの間にか居るような感じで復帰させていただいた次第です。ご挨拶もせずに申し訳ございません。

 さて。SAXONですが、ここ数作
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IRON MAIDEN-The Final Frontier ★★★ (2012-02-20 20:37:41)

 今頃になって、どっぷり浸かり込み、繰り返し聴いている。
 正直なところ、ここ何年かは1枚のアルバムを繰り返し聴くなんてことはあまりしていない。
 常に、聴きたい複数枚のアルバムがあり、それを限られた時間の中で聴いているため、一つの作品に割く時間が少なくなっている。いけないことだと反省しつつ、そんな私がこのアルバムに入れ込んだということは、やはり気に入ったからなのである。
 一曲一曲が長尺なことは気にならない。どの曲も魅力的なメロディがこれでもかと盛り込まれており、するすると聴けてしまう。“長い”とか“退屈だ”とは感じない。
 だが、しかし。しかし思うのである。これは私がメイデンが基本的に好きだから、「良いなぁ」と聴くのではなかろうか。
 確かに本作の曲はメロディ豊かで聴いていて飽きないが、構成自体は皆、類似する。端的に言うと例えば、突っ走ってそのままお仕舞
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SAXON-The Inner Sanctum ★★★ (2012-02-15 00:12:58)

 もう、上の方で様々な方々により絶賛されているので、今更付け加えることもないのだが、やはり良い作品に接すると、何か書きたくなってしまう。
 私も、本アルバムは名作だと思う。
 冒頭の3曲。これで勝負は決まったようなものだ。正直、あまりにも良すぎて、じっくり聴きこみたいという意識を強く持ち、この次の作品に手が出せなかった。変な理屈だが、頂点を見たような気がして、新しい作品を聴き失望したくなかったのだと思う(失望すると決まっていたわけではないのだが。バンドに失礼な話だ。だけどそれから数年。『CALL TO ARMS』は買った。名盤だと思う)。
 本アルバムは、日本盤が出るのを待ちきれず、DVDがついた輸入盤を購入した。
 SAXONはアルバム毎に日本のレコード会社との契約を結んでいるとのことで、日本盤が出たり出なかったりしている。今はインターネットで音楽が買える時代な
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VAN HALEN-A Different Kind of Truth ★★★ (2012-02-13 10:13:43)

 正直、ここまで素晴らしい作品が発表されるとは思っていなかった。
 ①でちょいとジャブをかまし、②以降、ガコンガコンとギアチェンジ。④でトップスピードでそこから先、最後までジェットコースターよろしくVHワールドを堪能できる。傑作である。
 確かに、B!!誌の広瀬編集長が言うように「JUMP」はないし、それで良いと私も思う。
 エディのギターは切れまくっていて緩急自在。さらりと簡単そうに変態リフも刻んでいる。
 息子はというと、これがしっかりと上手い。少しテクニカルなプレイヤーである気配がありつつ、しっかりグルーヴしている。聴いていて根拠をさっと挙げられないのだが、ビリー=シーンを思い出すところがあった。
 デイヴはというと、この人は本当に変わらない。相変わらず、節回しとそのだみ声が強烈な個性を放っている。で、基本的にやっぱり上手い。
 CD発売、ツアー
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SAXON-Call to Arms ★★★ (2012-02-05 22:19:08)

 うーむ・・・。
 ・・・これは傑作だと思う。
 申し訳ないが前作は未聴なので比較できないのだけれど、前々作(これも傑作だと思う)に勝るとも劣らない素晴らしい内容である。内容がバラエティに富んでおり聞き飽きしないし、なによりスピーディーな曲のリフが格好良い。
 単純な言い方で芸がないのだが、SAXONは“凄い”と思う。

METALLICA-Death Magnetic ★★ (2011-12-04 02:00:30)

 結論から書くと、良い作品です。愛聴もしています。
 でも、なんだか“尖っていない(実験していない)METALLICA”は、本作が初めてのような気が・・・。
 しかし!大丈夫。彼らは次作ではやってくれますよ!『LULU』の制作でかなりの“何か”を掴み取ったようですからね!

TESLA-Five Man Acoustical Jam ★★★ (2011-12-04 01:46:01)

 リラックスしたムードの中、でもやっぱりROCKのダイナミズムも味わえるという名盤。
 STONESのアルバムにも同じようなのがあり、それも格好良いんだけど、企画としてはTESLAの方が先。
 バンドの実力もアイデアの良さも、共にばっちり浮彫にされた好企画盤っすねぇ。

GAMMA RAY-To the Metal! ★★ (2011-12-04 01:29:53)

 久しぶりにGAMMA RAYの作品を聴いた。
 私は4thで挫折してしまった人間で、これまで敬して遠ざけていた。
 以前、1stのコメントの中で「Vo.にまともな人を入れたら良いのに。自分で歌うのはエゴではないか」(当時、ラルフ=シーパースは脱退していた)みたいなことを書き、おそらくは良識あるファンの方々の眉をひそませたものと思うのだが、本作を聴いて思った。
 “カイの歌ってMEGADETHのデイヴみたいに味があるんだ”
 味があるんだというより、出てきたと言った方が良いのかもしれないが、少なくとももう下手ではなく、個性である。立派なものだ。
 たまにどこかで聴いたようなギターのフレーズがあったりするが(RAINBOWっぽいのとか・・・)、それは別にマイナス点には思わない。なかなかの意欲作だと思う。

NICKELBACK-Dark Horse ★★★ (2011-12-04 01:03:53)

 この作品から聴きだした。
 こんなに良いバンドがいて、すでに爆発的に売れていたことを知らずにいた己の不明を恥じたもんである。
 音はもう、上の方々も触れられているとおり、マットの音。でも、NICKELBACKの偉いところは、願い倒して弟子入りし、しっかり音作りを習得してしまったところだ。次作を聴くと、その素晴らしい成果が良くわかる。
 これより前にはまだ遡って聴いていないんだが、ま、お楽しみにとっておくっつうことで。
 今さらながらだが、本作は超絶クールで格好良い、王道ど真ん中で参勤交代の大名も道を譲る名盤です。

SKILLET-Awake ★★★ (2011-12-04 00:48:31)

 いきなり、別のバンドの話から始めるのもなんだが、私にとってNICKELBACKは、“気づいたら大活躍していたスゲェ良いバンド”である。で、このSKILLETも同じ。
 このアルバムしか持っていないんだけど、とても良い。印象的な歌メロが次から次へと出てくる。あっという間に、全編聴けてしまう。
 音作りも、モロに好みだ。ギターのエッヂが立っているし、Drの姉ちゃんはドラムも歌も上手い。そしてついでに可愛い。KeyはVo.の奥方だが、この人も必要なところに必要なフレーズを上手に入れてくる。センスが良い。
 このようなバンドがチャートの上位につけているというのは、アメリカって結構まともになったんだなと思える。まぁ、昔ほどビルボードに影響力が無いにしてもだ。
 LEPPSとかNICKELBACKが好きな人に、ぜひ聴いてもらいたい。

ONE OK ROCK-残響リファレンス ★★★ (2011-11-23 01:31:52)

 正直なところ、私にとって日本におけるHR/HMは、ANTHEMとOUTRAGEがいてくれれば不満はないのだが(いや、他にもたくさん素晴らしいバンドはいると思いますよ・・・)、このONE OK ROCKもかなり気に入っている。他のバンドを引き合いに出すとアーティストに失礼かもしれないが、近い存在だとFOO FIGHTERSを想起する。いや、FOOと同じくらい格好良いという意味で言っている。
 シングルカットされた曲の出来が良いのは無論のこと、アルバム全編にわたり高いレベルにある。
 このようなバンドが売れているというのは、とても良いことだと思うし、素直に嬉しい。

MICHAEL MONROE-Sensory Overdrive ★★ (2011-11-23 01:20:53)

 この作品はバンドとしてのMichael Monroeが発表しているものなので、ソロ作と分けなくてはいけないのかもしれないが、細かいところはさておき。
 復活後HANOIの2・3作目をフォローしてきたのだが、どうも私はアンディの作曲センスに共感が抱けず、曲数も多すぎて今一な感じだった。
 しかし、本作はアンディと袂を分かち、ようやくマイケルの良い部分が存分に楽しめる作品が発表されたような気がする。
 “ジンジャーはすぐに辞めちゃうだろうな”と思っていたが、予想通り脱退してしまい、残念ではあるが仕方がない。個人的にはちょっと甘酸っぱいポップな曲が多い本作は、少しハードさが足らずやや物足りないが、まぁ今後に期待。

NICKELBACK-Here and Now ★★★ (2011-11-23 01:09:21)

 前作から聴きだした。前作も良かったのだが、本作も良い。
 音がもう、もろに好み。エッヂがギリリと立ったギター、ドムドムうねるボトムに漢気あるVo.。
 そしてメロディとギターリフも申し分無し。彼らは職人である。
 ぜひとも、AC/DCやLEPPSの正統な後継者として、迷わずこの路線を極めて欲しい。

BETA WOLF-DARK DAYS ★★★ (2011-11-23 00:46:49)

 長い間、こういう新人の出現を待っていた。
 捨て曲無し。曲の並びにも隙は無し(前半も良いが、9曲目以降本編ラストに至るまでの流れは文句無く格好良い)。全くもって素晴らしい。
 まだ、聴き込みが足りない(一聴して「良い」のだが、まだまだ、聴けば聴くほど色々と発見できそうな気がする)が、全体的な印象としては4thの頃のBon Joviが、翳と湿り気を帯びたような感じだ。
 面白いのはメンバーが影響を受けた5枚のアルバムだ。彼らが挙げた大半のアルバムを、私は聴いたことがない。だが、この1stアルバムで鳴っている音は、まごうことなきハード・ロック。'90年代以降細分化が進み、普通に良いHRが姿を消してしまったのだが、シーンもぐるりと一巡し、グランジ以降'00年代までに生まれた種々雑多なラウド・ロックを混ぜ合わせたら、空洞の中央ど真ん中に位置する音が抽出されたということか。推測
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DEATH-Individual Thought Patterns ★★ (2011-11-20 17:52:59)

 私はデス・メタルの熱心なファンではないのだが、'93年発表の本作は3年に1回くらいのスパンで引っ張り出して聴きたくなる。そして聴きだすと最初から最後まで聴いてしまう。
 今のバンドでいうと、おそらくメロディックという意味ではARCH ENEMYが最も近い存在のような気がするが、DEATHはメロディックなだけではなく、上の方々も書いているとおり、プログレッシヴでもあった。
 本作を聴いていると、何か現代社会が必要悪的に(だが本当は不必要なのだが)内包している醜悪な理不尽さとか、巨大な擂鉢で人々を構わずゴリゴリと擂り潰すような、冷酷かつ残虐、そして強大な暴力とかを、冷めた目で腑分けしていくようなイメージが浮かぶ。
 発表から約20年経つが、未だに唯一無二のアルバムだと思う。


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