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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 151-200
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KING KOBRA-Thrill of a Lifetime-Party Animal ★★ (2007-11-19 22:41:36)
アルバム全体の完成度は今ひとつだったが、ラストのこの曲は思わず走り出してしまうほどの衝動に駆られるナンバー。曲調はどこかで聴いたことのある内容だがその疾走感たるや伊達ではない。レコード会社の思い通りにはならない!という強い意志が伝わってくるようだ。しかもポップさはあの三流アクション映画の主題歌よりも上だ。しかしこんな路線が主流になるはずもなく彼らは消えていったのである。ラストのカーマイン・アピスのソロに最後の輝きを見たのであった。
U.K.-Live In Boston ★★ (2007-11-15 23:22:00)
もともとBBCのラジオ・ショウの音源で、昔から有名だったそうである。
私は存在のみ知っていたのだが、めでたくオフィシャルでのリリースと
なった・・・・が・・・・・
まずかなりラフだ。アグレッシブというよりもラフ。これまでのUKの
繊細なサウンドを期待すると泣きをみることになる。さらにホールズ
ワースとブルフォードのやる気のなさはどうしたことだろう。2人は
この直後に脱退しているのでさもありなんというところか。
そのなかでジョプソンの奮闘振りは見事だ。資料的要素の他に彼の
プレイを聞くだけでも価値はある。
いずれにしてもマニアは買うのだろう。しかし彼らの本領が発揮されて
いるライブではないことは確かだ。
DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)-Biomech-Life ★★★ (2007-11-14 23:14:37)
限りないメロディアスさと、その中に隠れている狂気との絶妙なバランスの上に成り立った名曲。何年たっても色あせない永遠のエバーグリーンだ。浮遊感に身をゆだねているとそのまま帰ってこれなくなるかもしれないので要注意。
RICK DERRINGER-All American Boy-Jump, Jump, Jump ★★★ (2007-11-11 23:53:13)
まさに「都会の夜のバラード」。デリンジャーのやさしいトーンのギターにエドガー・ウィンターのピアノの調べが絶妙に調和している。ボビー・カルドウェルのドラムも重さは失っていないが、どこか切なげだ。これだけのナンバーはそうはない。ブルーズ・ベースのバラードももちろん大好きだが、こういうAOR,アーバンなバラードも捨てがたい。なかでもこの曲は最高峰ではないだろうか。
RICK DERRINGER-All American Boy ★★ (2007-11-11 23:33:00)
マッコイズ、ウインター兄弟との仕事でその名を轟かせてきたリアル・アメリカンが
満を持して放った1st。ここで聴かれるのはAORにも通じる大人のハードロックだ。
特にバラードナンバーの充実振りには脱帽。つくづくロックにはセンスが必要だと
いうことを痛感させられるアルバムだ。そう、このアルバムにはセンスが満ち溢れている。もちろんROCK AND ROLL,HOOCHIE KOOを始めとするハードナンバーの完成度も
高い。日本での評価は絶望的に低いが、今一度再評価されるべきアーティストでは
ないだろうか?それはエドガー・ウィンターにも言えることだが。
都会の夜景を見ながら一人酒を飲むときのBGMはJUMP,JUMP、JUMPで決まりだ。
HONEYMOON SUITE-13 Live ★★ (2007-11-10 20:12:00)
1994年8月19,20日彼らの地元トロントで収録され、95年にリリースされた
ライヴ。正直彼らに対する知識はさほどないが、地元と言うだけあってリラックスしてのびのびとしたパフォーマンスが聴ける。エンジニアとミックスはハリー・ヘスが担当しているせいか、どうもHarem Scaremっぽい印象だ。興味のある人はチェックしてみてはいかがだろうか?
The Jimi Hendrix Experience-The Cry of Love-Angel ★★★ (2007-11-06 23:35:18)
この曲の投稿がないとはどうしたものだろう。
譬えようもない美しさに満ちた名曲。やがてせまる
非命を予告するがごとき悲しみとエモーショナルな
ギターはジミファンのみならず全ロックファンが
静聴すべきだ。
GARY MOORE-Run for Cover-Listen to Your Heartbeat ★ (2007-11-03 18:03:01)
確かこの曲にはN・カーターが絡んでいたような記憶があるのだが勘違いだろうか?キーボードの印象的な使い方など異色曲だが、海賊版で聴くとG・ソロなどもなかなか攻撃的で悪い曲ではない。のちの一瞬のモダン路線の先駆的作品。
GARY MOORE-Dirty Fingers-Hiroshima ★★ (2007-11-03 17:57:38)
ムーアの青臭い、しかし一途な戦争への怒りがストレートに出た
作品。いかにものアルドリッジのツーバス、ハーンのシャウトっぷりが80年代前半を象徴している印象があるが、力の入ったナンバーだ。D・アーデンが意地を張らずに当時リリースしていれば
NWOBHMはもっと盛り上がりを見せていたかも知れない。
ELECTRIC WIZARD-Come My Fanatics... ★★ (2007-10-31 23:11:00)
ウルトラへヴィと評される彼らのアルバムだが、根底にあるのはブルーズであり、
へヴィでいてアグレッシブなサウンドは深夜一人で暗闇の部屋で聴くのに適している。
中ジャケにはA・クロウリーの写真がインサートされている通り黒魔術の儀式的効果
も彼らはねらったのだろうか。ならばそれは正解だろう。
JOURNEY-Frontiers-Frontiers ★★ (2007-10-30 14:43:03)
変拍子を多用した一聴するとストレンジなナンバーだが、タイトルトラックにするだけあり重厚なできばえだ。ロックという広大なフロンティアを前を向いて進んでいこうという彼らの意思の表れだろうか。SEPARATE WAYSばかりがもてはやされているこのアルバムだが、私は地味ながらもキラリと光るこの曲の方を推す。
続くRUBICONへの流れもベストだ。
ASIA-Astra-Wishing ★★ (2007-10-28 20:42:46)
この歌には希望がある。悲しみに打ちひしがれながらも前を向いて生きていこうというポジティブなメッセージがある。さあみんなで涙をぬぐってエンディングを大合唱しようではないか。
ASIA-Alpha-Midnight Sun ★★ (2007-10-28 20:19:55)
ここで聴かれるサウンドを何と表現してよいものか。
かぎりないイマジネーションを広げさせる荘厳なイントロ、ハウのすばらしいG・ソロなど聴かせどころは多いが、サウンドには一本筋が通っておりベテランらしい手堅い作りだ。「ALPHA」の特にB面はASIAの作品群の中でも最高の流れを我々に提示してくれる。すべてが名曲であり、永遠に残るマスターピースだ。もうこのマジックが復活することはないのであろうか?
DURAN DURAN-Duran Duran (The Wedding Album)-Breath After Breath ★★★ (2007-10-27 23:24:41)
名曲ぞろいのアルバムの中でも一際異彩を放つナンバー。愛を無くした世界を憂うべくブラジルの鬼才ミルトン・ナシメントを招き、ポルトガル語の歌詞を取り入れて人々にコミニュケーションの大切さを説いている。サウンドもブラジリアン・フレイバー溢れる神々しさすら漂う内容だ。この曲を聴くたび私はこの狂った世界で明日も生きていこうという勇気をもらう。そして殺伐とした世界に光あれと祈るのだ。
EAGLES-Desperado-Desperado ★★ (2007-10-27 20:40:41)
ドン・ヘンリーのヴォーカルはやはりこういうタイプの曲でこそ真価を発揮するという好例。イントロを聴いただけで名曲だと思えるのが真の名曲だが、このナンバーはまさにそれだ。
EMERSON, LAKE & PALMER-Works, Volume 1-Fanfare for the Common Man ★★★ (2007-10-23 23:51:18)
雪のモントリオールオリンピックスタジアムで再び3人が集結したPVが印象的だ。ヤマハDX-7の印象的な音色に導かれての演奏はエマーソン主導で進んでいく。実際レイクが目立たないのはもうバンドの行く末に見切りをつけていたからだろうか?終盤盛り上がってメインフレーズにリピートする瞬間はなんど聴いてもカタルシスを感じさせてくれる。
EMERSON, LAKE & PALMER-Emarson,lake & Powell-Love Blind ★★ (2007-10-23 23:45:23)
間奏ノのシンセ・ソロが印象的な佳曲。何と言うことのない出来ではあるが、さすがベテランだけあって若手にない重厚さを醸しだしている。それにしてもこんなポップな曲でもパウエルのドラムはやはり重い!
COZY POWELL-Over the Top-Sweet Poison ★★★ (2007-10-22 16:34:20)
しなやかなM・ミドルトンのローズピアノ、それに絡みつくJ・ブルースのベース。このイントロは最高だ。朝焼け、もしくは夕焼けの海岸を思い起こさせる叙情的なサウンドである。一転力強い後半はコージーお得意のフレーズが楽しい。凄腕のメンバーに囲まれリラックスしてプレイできているようだ。BBCのライブの海賊版は音質が悪いせいもあっていまいちの出来だが、完成度の高さを損なうものではない。
改めて名曲である。
COZY POWELL-Over the Top-Theme 1 ★★ (2007-10-22 16:26:27)
もともとBBCのニュース番組のテーマ曲として作られたもの(だからタイトルがTHEME ONE)高揚感のある曲だが、私の世代としては格闘技系よりも"韓国の猛虎"大木金太郎のテーマとしての印象が強い。
ALLAN HOLDSWORTH-Velvet Darkness ★★ (2007-10-21 22:52:00)
1stソロアルバム。彼のルーツがコルトレーンにあることは知られているが、その片鱗を見せている。立位置は完全にフュージョンで、実際リズム隊はアルフォンソ・ジョンソン、ナラダ・マイケル・ウォルデンだ。ライナーを見るとアル・ディ・メオラの
ライバルのように書かれているのが面白い。採譜まで載っており当時のシーンを物語っている。30分ほどの作品だが、充分彼の個性はでている。本人は気に入っていないらしいが・・・
SAMMY HAGAR-Live Hallelujah! ★★ (2007-10-20 10:55:00)
レッドロッカーの渾身のライヴ。とにかくリラックスしてのびのびとパフォーマンスしているところがいい。実はヘイガー自身のパフォーマンスは技術よりもノリで押し切ってしまうところが多いが、年相応に枯れてきたヴォーカルがようやく追いついてきたとの印象(VAN HALEN時代の海賊盤など聴いているとけっこうラフ、というかひどい)あれだけの確執を引きずってのこのライヴこそVOAの真骨頂といえよう。やはりロックは気の合う仲間と一緒にプレイするのが一番である。ただハイライトの⑭,⑮、⑯がそれぞれフェイドアウトになっているのが残念。
SEPULTURA-Against ★★ (2007-10-17 23:10:00)
一聴してまったくちがったバンドになったな。と言う感想を持ったのを覚えている。
突っ走りのナンバーがあれば(⑩は圧巻!)トライバルなナンバーもあり、つかみどころがない。ただ前作に続いて自分たちのルーツを明らかにし、かつ肉付けをしようとするあたりはさすがだ。⑫はやりすぎかも知れないが、新生面を打ち出したところは評価できる。ソウルフライの1stより自分としては上にランクできる。
GENESIS-The Lamb Lies Down on Broadway-It ★★★ (2007-10-14 23:02:08)
これはGENESIS版ハードロックだ。聞き手を覚醒させるサイレンのごときシンセサイザー、複雑ながら軽やかなリズム、ギターなどが渾然一体となって音の津波となって劇的な高みへと誘う。ライブではエンディングがそのままWatcher Of The Skiesのイントロにつながりさらに劇的になっている。当時のライブを見たかった!
Vulgar Display of Power-Rise ★★★ (2007-10-14 16:06:07)
テーマはアメリカ社会にはびこる人種差別。アンセルモは怒り、煽動し、絶望し、叫ぶ。叫ぶことで時代を変えようとしたのだろうか。しかし今日もどこかで人々の尊厳が踏みにじられている・・
PANTERA-Vulgar Display of Power ★★ (2007-10-14 15:57:00)
実はモダン・へヴィネスとしてのアルバムは前作でほぼ完成、頂点を極めていたと言っていい。しかし本作は前作の上を行っている。つまり歴史的、前人未到の域に達している作品と言えるのではないか。一聴したときは「こんなのただの雑音」と思ったのだが③を聴いて認識を改めた記憶が鮮明に残っている。今の視点で見ると充分にキャッチーであるし(時代の流れとはおそろしい)なによりこのころの4人は②で宣言しているように新しい音を創造しようとするベクトルに向かってまったくぶれていない。その意気込みがヘヴィネス初心者の私をその後数年間へヴィネス狂いにさせてしまったのだ。
この狂獣たちのもつポテンシャルは計り知れなかった。
ERIC TAGG-Rendez-Vous ★★ (2007-10-13 15:39:00)
ブルー・アイド・ソウルの名盤。スティービー・ワンダーのSongs In The Key Of Lifeに大きな影響を受けていたとのことで、なるほどメロディや曲の展開、特にシンセサイザーのアレンジなどはかなり「らしい」作りだ。ヴォーカルもこころなしかスティービー風。ただ違いはこちらはより洗練された都会のサウンドだということだ。アーバン・ソウルファンは必聴。
CHRISTOPHER CROSS-Christopher Cross-I Really Don't Anymore ★★★ (2007-10-12 21:22:20)
なにはなくともラリー・カールトンのギターソロだけで、超名曲たる資格充分と言えよう。完璧な構成、音数は決して多くないが情景が浮かんでくるギターソロだ。これは多いようで、実はなかなかない。このアルバムにはエリック・ジョンソンもギターソロをひいているが、こちらの方がアルバムにあっている。ギターソロばかり書いたが、ドラマティックなイントロから一転突き抜ける明るいサビへの展開は見事。この1曲だけでアルバムを買っても損はない。
NIGHT RANGER-Dawn Patrol-Sing Me Away ★★ (2007-10-08 00:23:09)
典型的といえばこれほど典型的なアメリカンHRもないのだが、
サビ前の転調を繰り返すところや、絶妙なギターハーモニーなど
よく考えられているナンバー。とにかくこの当時の彼らは完成度が高かった!
PINK FLOYD-Meddle-Fearless ★★ (2007-10-06 15:30:58)
おだやかだが、どこか不穏なメロディが印象的なナンバー。
この歌詞はひょっとしてクレイジー・ダイアモンドを歌った
ものなのだろうか?淡々と続くナンバーは不意にサッカー
スタジアムでのサポーターたちの大合唱で幕を閉じるのだが、
意味はわからない。
AC/DC ★★ (2007-10-06 09:48:00)
11月、12月に紙ジャケットでの旧譜再発が決定したそうである。
とりあえず、私のもっていない「ロック魂」と「悪魔の招待状」(邦題の
ほうがしっくりくる!)を購入予定である。前回は来日記念だったが、
今回は?
DIAMOND HEAD-Canterbury-I Need Your Love ★ (2007-09-29 10:25:16)
これは異色作だ。DOKKENと見紛うばかりのイントロ、コーラス、淡々と刻まれるリフ、シングルカットしてヒットをねらったのだろうか?バンドのイメージとはまったく違う作品だが面白い。曲自体もよくできている。
IGGY AND THE STOOGES-Raw Power-Search and Destroy ★★★ (2007-09-18 16:10:52)
淫力魔人の淫力魔人による淫力魔人のためのマニフェスト。
もっとも原始的、呪術的な究極の破壊力、煽動力にあふれた
「ロック」の姿だ。あらゆる装飾を取り去った裸の(事実裸)
男の赤裸々な告白だ。ぶちきれたバックの演奏もすさまじい。
NINE INCH NAILS-The Fragile ★★ (2007-09-16 23:09:00)
相当の覚悟を持って聞かねばならない作品。聴き終わると疲労感が残るが、なぜか2年に一度の割合でラックから取り出してしまう。グランジ、インダストリアルにはあまりなじめない私がこうして聞いてしまうのは、この作品から漂う負のオーラ、黒い情念に絡めとられてしまったからだろうか。今日は久々にこの作品からの呼び声を聞いてCDプレイヤーに挿入してしまった。
JEFF BECK-Rough and Ready ★★ (2007-08-29 22:59:00)
このアルバムはまさにロックMEETSモータウンと言える。さらに特筆すべきは
メイン・コンポーザーおよびプロデュースがセルフということだ。こんなアルバム
は他にない。なるほど多少荒っぽい仕上がりになっているところはあるが、それを
補って余りあるパッションと溢れんばかりのソウル・フィーリングだ。
他メンバーも凄腕ぞろい。久々に聴いたらボブ・テンチがこんなにもソウルフルな
ヴォーカルを聴かせたことにまず驚いた。スティーヴィー・ワンダーとためを張る
と言えば言いすぎか。もちろんコージーも、そして私の大好きなミドルトン先生も
さすがのプレイを聞かせている。すくなくともヴォーカル路線でいえば第一期より
優れていると断言できる。
WHITE LION-Pride-Wait ★ (2007-08-28 10:35:59)
J・BON JOVIが二日酔い状態でレコーディングしたかのようなVoはさておき、この曲もLAメタルの王道だ。ヒットもうなづけるパーフェクトな仕上がり。しかしどうしても感想は「あのころはよかった・・・」になってしまう。時は1987年。もう二度とあのころのようなよき時代は訪れない・・
WHITE LION-Pride-Tell Me ★★ (2007-08-28 10:23:59)
究極のLAメタルアルバムからの究極の一曲。流麗なGソロ、華麗なコーラスワーク、甘い歌詞・・ここにはLAメタルを構成するすべてがある。
WHITE LION-Pride ★★ (2007-08-28 10:19:00)
これぞ究極のLAメタル。LAメタルのひとつの完成形。LAメタルの保守本流を
守りながらこれだけのヒットを飛ばしたバンドは実はそう多くない。バブルの
時代の徒花となってしまったが、これだけの完成度のアルバムを作ったことは
HM/HRの歴史の中で色褪せるものではない。
PRIMUS-Sailing the Seas of Cheese-Is It Luck? ★★ (2007-08-26 22:48:10)
この曲を聴いてフリクション(日本のパンクバンド)を連想してしまうのは自分だけであろうか。やけくそ寸前のカオスな曲だが、しっかりとアンサンブルは考えられており、単なるフリーキーなナンバーにはなっていない。歌詞の異常さも気になる。
HUMBLE PIE-Eat It ★★ (2007-08-25 23:37:00)
ピーター・フランプトン脱退。デイヴ・クレムソン加入という第二期パイの最高傑作ともいうべき作品。全編をスティーブ・マリオットのブラック・フィーリングで埋め尽くした強い意志が感じられる。特にスタジオサイドは新しいパイを存分に感じさせてくれる出来で劇的な①からストーンズ風の②を経てバラード③にいたる流れはいつきいても感動的だ。ハードロックとソウルの理想的融合がここにある。もちろん熱いライヴサイドも必聴。
ZZ TOP-Rio Grande Mud ★★ (2007-08-18 11:23:00)
タイトル通りの泥臭いサウンドだが、①などはキース・リチャードも真っ青のギボンズのノリのいいギターが聴ける。しかしこの時代から現在まで彼らの基本線はまったく変わっていないことにまず驚かされる。特にイントロからムーディーな⑤は最高のギターーソロでおすすめ。暑い夏の午後にビール片手にぜひ聴きたいアルバム。
OZZY OSBOURNE-Diary of a Madman-You Can't Kill Rock and Roll ★ (2007-08-17 15:01:53)
他のどの曲とも似ていないストレンジなナンバー。もしやランディの進みたかった方向の一端があるのでは?と勘繰ってしまうが、真相は不明である。ランディは歌詞にはタッチしていないのだろうが・・・
JOHN WETTON-Caught in the Crossfire ★★ (2007-07-07 22:05:00)
ここで聴かれる世界はまさしくASIAの原型である。UK時代の未発表曲もあるようだが、まったく違うアレンジとなっている。全曲聴き応えのある「ポップであるがしっかりブリティッシュしている」名盤と言えよう。殊勲者はなんといってもマーティン・バレである。彼の起用は大成功である。ASIAにも起用していれば・・・ないか。
SILVER GINGER 5-Black Leather Mojo-The Monkey Zoo ★★ (2007-07-04 20:31:58)
メロトロンを思わせるイントロ。ストリングス風味のアレンジとサウンドはビートルズ的だ。自殺した友人に捧げた曲とのことだが、キャッチーではあるがダークっぽさも湛えるブリティッシュなナンバーだ。
10CC ★★ (2007-05-27 22:31:00)
成人男子の1回の射精量を4人分合わせると10CCとなる。
RUSH-Grace Under Pressure-Between the Wheels ★★★ (2007-05-12 21:55:37)
重い。重すぎる。暗く絶望的なイントロのシンセとグランジの先駆とも言えるへヴィなギターが絡み合い疾走する時代の歯車にしがみつき落ちこぼれてゆく人々の悲哀をドラマティックに語ってゆく。車輪にひき潰されるウサギやフロントガラスにぶつかりぺしゃんこのハエは我々消費と管理の世界で生きる弱者のイメージ。1983年と言う出口の見えない時代が彼らにこんな異色作を作らせたのか。しかし名曲だ。
YES-Big Generator-Shoot High Aim Low ★★★ (2007-05-09 21:18:15)
過小評価されているこのアルバムの中でもさらに過小評価されている1曲。夜明けの海岸をイメージさせるイントロに透明感溢れる世界がひろがってゆく。歌詞はアンダーソン的な内容だが(高めを撃って狙いは低くとは?)ラヴィンのイエスでのベストワークスのひとつではないか?モダンでソリッドだが、彼らは他の誰にも似ていない。イエスと言うサウンドの1つのジャンルなのだ。80年代でもそれはなんら変化していないことの象徴的1曲。
BRIGHTON ROCK-Young, Wild and Free ★★ (2007-04-30 10:15:00)
1986年ワーナーカナダが満を持して放つ期待の新人!メンバーは各種コンテスト
荒らしで名を挙げたテクニシャンぞろい、プロデューサーはマイケル・ワグナーと
お膳立ては整った・・・はずだったが惨敗に終わったファースト。当時TESLA
の1stと同時に購入して、私はこちらの方がピンと来た。Voがヒステリックすぎた
のか、ルックスがそれほどでもなかったのかはわからないが、売れなかったのが不思議
な充実した内容である。なんといっても曲がいい。メロディアスな②、グルーヴィーな
⑦、⑧(個人的にこの流れがマスト)一転ヘビーに押す⑨、⑩など利きどころ満載だ。
最近80年代のHM/HRアルバムがCD化されつつあるが、この作品も・・ないか。
THE ROLLING STONES-Let It Bleed-Gimme Shelter ★★★ (2007-04-18 22:52:41)
オルタモントの悲劇による60年代の終焉を象徴するナンバー・・というのが一般の見方だが、黒人女性Voやマウス・ハープ
の導入など彼らの志向がスワンプに向いていたのはあきらかで、
その観点から語られるべき名曲である。なんにしてもこのカタルシスは尋常でない。時代を反映させた音なのは確かだ。
JOE SATRIANI-Is There Love in Space? ★★ (2007-04-15 21:00:00)
江口洋介か!とツッコミを入れたくなるタイトルは別として
全体の印象は地味だ。フラッシーなソロをいまさら期待しても
仕方ないのだが、前作から最新作までこの路線でいくようだ。
言うまでもなくギターのトーンは一発で彼とわかるものだ。
ブルースだけでないロックのフィーリングが満ちている。
ARMAGEDDON (70'S)-Armageddon-SILVER Tightrope ★★★ (2007-04-14 23:06:02)
まさに金字塔的1曲。イメージするのは満月の秋の夜の
高原といったところか。静かなイントロから徐々に盛り上がっていくなかでコールドウェルのDrも静寂を演出(しかしやはり重い!)している。これだけの曲を書けるバンドが消えていくとは
不幸な時代である。
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