解説 2003年12月9日、Columbia Recordsよりリリースされた。 2003年3月、別のプロジェクトSteady Groundに専念するために15年連れ添ったドラマーRon Weltyが脱退した。レコーディングはJosh Freeseに依頼し、アルバム収録後、後任としてAtom Willardが加入した。彼は、"(Can't Get My) Head Around You"のミュージックビデオでのみドラムをプレイしている。 4月1日、エイプリルフールネタとして新作のタイトルは『Chinese Democrazy』と発表。これは当時から発表が遅れていたGuns N' Rosesのニューアルバムタイトルをもじったものである。 今作の制作にあたり、Dexter Hollandは以下のようなコンセプトを考えていたという。 『7枚目ともなると、もう他に何をやることがあるんだろう?って考えてしまったんだ。既に色んなことをやり尽してるし、The Offspringのサウンドではありたいんだけれど、以前と同じことはやりたくない。そこが難しいところでさ』『ファストでポップでパンクロックな曲がたくさん入ったアルバムを作りたかったんだ。それでいてたっぷりというわけではないけれど、バリエーションもある。ストレートで、実験的なものはなし、聴いてて楽しいもの、アゲアゲなもの。そういうのを作るのがコンセプトだったんだ』 アルバムタイトルの意味は「破片」であり、アルバムに収録された様々なスタイル、様々な心情を歌った曲がまるで破片のようであることに由来している。アートワークには、Storm ThorgersonやPeter Curzon、Daniel Abbotが関与している。 本作のアイデアは自宅からサーフィンをしに海に向かう車の中で考えていたという。そのため、サーフィンに由来した楽曲も制作された。9月には「Da Hui」のビデオを、レコード会社に無断でプロ・サーファー・チームの「Da Hui」と自主制作し、世界中のサーフショップにばら撒いた。 本編には12曲収録され、トータル32分というのはThe Offspringのアルバムの中でも1st『The Offspring』に次ぐ短さである。 1週間で87,000枚を売上げ、Billboard 200にて全米30位を記録。前作までに比べて、商業的には落ち込んだものの、RIAAよりゴールドに認定され、世界で85万枚以上のセールスを記録している。 アルバムからは"Hit That"、"(Can't Get My) Head Around You"の順にシングルカットされ、後に、"Spare Me the Details"もオーストラリアとニュージーランドのみでシングルカットされた。