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IWSKさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 51-100
WITHIN TEMPTATION-The Silent Force
VADER-De profundis
UNEARTH-The Oncoming Storm
SYMPHONY X-Symphony X
SCAR SYMMETRY-Symmetric in Design
OBITUARY-Slowly We Rot
LEAVES' EYES-Vinland Saga
EVANESCENCE-Evanescence
HEAVENS GATE-Planet E.
BLESSTHEFALL-Hollow Bodies
SONIC SYNDICATE-Only Inhuman
OPETH-Damnation
FEAR FACTORY-Soul of a New Machine
BLESSTHEFALL-Awakening
CHILDREN OF BODOM-Something Wild
AT VANCE-Dragonchaser
SOILWORK-A Predator's Portrait
PINK CREAM 69-One Size Fits All
EDGUY-Hellfire Club
AT VANCE-No Escape
SYSTEM OF A DOWN-Toxicity
SYMPHONY X-The Damnation Game
SUICIDE SILENCE-No Time to Bleed
SINNER-The End of Sanctuary
SENTENCED-Amok
PRIMAL FEAR-Jaws of Death
PINK CREAM 69-Pink Cream 69
PERIPHERY-Periphery II: This Time It's Personal
PASTORE-THE END OF OUR FLAMES
OBITUARY-Back From the Dead
LUCA TURILLI-Prophet of the Last Eclipse
FEAR FACTORY-Digimortal
THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below
ATREYU-The Curse
HOLY KNIGHTS-Gate Through The Past
GRAND MAGUS-Iron Will
EDGUY-Vain Glory Opera
AT VANCE-Heart of Steel
AMORPHIS-The Beginning of Times
LACUNA COIL-Karmacode
AMORPHIS-Tales From the Thousand Lakes
Whispered-Shogunate Macabre
鈴木このみ-17-CHOIR JAIL
PRIMAL FEAR-Primal Fear
LACUNA COIL-Comalies
TESTAMENT-Dark Roots of Earth
DARK TRANQUILLITY-Fiction
STRATOVARIUS-Visions
PRETTY MAIDS-Wake Up to the Real World
KAMELOT-Ghost Opera
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WITHIN TEMPTATION-The Silent Force ★★ (2015-11-04 23:38:51)

先に方向性が同じDelainを聴いているが、同タイプの曲を比べると本家の方が一枚上手。荘厳で落ち着いた感じのシンフォニックメタルでこれをゴシックと捉えるのはあまりにも美しすぎる。本領を発揮しているのは半ば辺りの癒し系の曲で、映画のサントラに使われそうなくらい万人が好みそうなサウンドだ。このバンドにRPGのような世界観や疾走を求めると期待外れになるがクオリティは高いので一聴の価値あり。

VADER-De profundis ★★ (2015-11-03 23:00:56)

Slayerを彷彿させるコード進行から分かるようにスラッシュメタルの要素が強いが、それをビルドアップさせたのがこのバンドだと思う。中でも一糸も乱れないブラストビートやツーバス連打に圧倒された。誰が聴いてもデスメタルと分かるくらい正真正銘のものである。

UNEARTH-The Oncoming Storm ★★ (2015-11-02 22:55:37)

メタルコアといえどもツインギターのフレーズからわかるようにメロデスの流れを汲んでいる。同系統のバンドと比べるとこの当時メロディアスでギターの主張が激しいバンドはおそらく彼らが群を抜いてたと思う。ストレートな手法だからこそかっこいい。

SYMPHONY X-Symphony X ★★ (2015-11-01 23:48:18)

ネオクラの比率よりプログレの比率の方が高く、楽器隊全てにDream Theaterの影響を強く感じる。シンガーは下手ではないけれど現在のシンガーと比べると力不足だ。この手にしては疾走パートが多くコーラスも入っていてなかなか面白いアレンジをしていることから、ただのバカテク集団ではないことを思い知らされる。

SCAR SYMMETRY-Symmetric in Design ★★ (2015-10-30 23:19:23)

Soilwork系のメロデスは聴きなれたせいか新鮮味は感じられなかったものの、これにはこれの良さがある。メンバーの経歴がそのまま反映されているためクオリティは非常に高い。幅広い音楽性とボーカルスタイルを持っていることから表現力の豊かなバンドだと思った。激しくかつ聴きやすい北欧産メロデスの見本となりそうだ。

OBITUARY-Slowly We Rot ★★ (2015-10-28 23:49:25)

ミドル、スローが多いデスメタルバンドだが、この頃は邪悪なスラッシュに近く疾走部分もある。またテンポチェンジを生かしミドル、スローな部分を効果的に織り交ぜている。あの苦しそうに呻くデスボイスはすでに顕在。整然としていないという意見があるが私はそれほど気にならず、デスメタルとは何かを模索している真っ只中であったことを教えてくれる。

LEAVES' EYES-Vinland Saga ★★ (2015-10-27 23:37:39)

よくあるシンフォ、ゴシック系とはやや違うタイプでフォークやバイキングの要素が強く、味付け程度にデスVoが入っているところが持ち味なのだろう。リヴの声はTheatre Of Tragedyの頃のように儚く切ないものではなく、勇ましく美しい戦場の女神のような声になっていることから歌唱力を上げたと思われる。この手にしては比較的コンパクトながらも、コンセプト通りストーリーがきちんと伝わってくる。

EVANESCENCE-Evanescence ★★ (2015-10-26 23:48:28)

前作で失っていたシンフォニックの要素が1stと同様いやそれ以上に強化されて戻ってきた。これによりダークで美麗なゴシックメタルがさらに輝きを増す。またピアノがかなり使われている点が気に入った。過去ほど話題には上らなかったが、世界観を維持しつつ最高のクオリティを備えた本作は長年蓄積された結果そのものである。曲数が多いけれどもそこまで苦にならず聴けますよ。

HEAVENS GATE-Planet E. ★★ (2015-10-22 23:52:00)

作品自体は悪くなく、音色や方向性はかつてのものと違うけれど成長の証はあるし、円熟期に突入したと思える。しかし4年待った割には期待外れというのが一般的な評でその通りだと思う。受け入れられなかった要因として、コンスタントにリリースしなかった、やる気のないものに聴こえてしまうの二つがあてはまる。この後一枚出すが、悲しいことに自然消滅のフラグはこの頃から立っていたのかもしれない。

BLESSTHEFALL-Hollow Bodies ★★ (2015-10-21 23:43:44)

前作がメロディアスだったのに対し今作は前作に欠けていた激しさが戻ってきた。まくしたてるリフはもちろんシャウトはより強烈になった。また今作ではブレイクダウンとエレクトロの融合や、⑥のようにストリングスとピアノを取り入れたこと等新たな試みを行い、リスナーの幅を広げようとしている。ちなみに⑩は某メタルコアバンドのオマージュにしか聴こえないので、訴えられたら確実に負けである。メロディやギターソロを重視する人は前作のほうが良いかもしれない。

SONIC SYNDICATE-Only Inhuman ★★ (2015-10-20 23:53:46)

10代、20代がヘビーローテしそうな音楽性で確かにノリがよくサクッと聴ける。keyを大胆に取り入れることでドライブ感が増し、メロデス、メタルコアの要素もそれに上手くとけこんでいる。インパクトが強い反面似たり寄ったりした曲が多く個性がないため飽きるのは早そう。

OPETH-Damnation ★★ (2015-10-18 23:48:40)

初めてOpethを聴いたのがこれなので面喰ったのは当然。激しくないしメタルでもない。しかしよく聴くとなかなか味のある作品であることに気付いた。特にギターとメロトロンがいい仕事をしており、静かで哀しく幽玄な雰囲気作りに大いに貢献している。またミカエルのクリーンも上手くそれにマッチしている。非常に質の高いプログレ作品なので、大人しいからと言って避けるのはもったいない気がする。このバンドはメロディアスな側面に焦点を当てたいと言った時正しい音楽性の変化の在り方を会得しているのでこのような方向性にシフトするのは許容の範囲だ。

FEAR FACTORY-Soul of a New Machine ★★ (2015-10-18 00:22:00)

これ以降の作品と比べるとインダストリアルの要素は少なくデス/グラインドの色が強いせいか比較的攻撃性のあるものに仕上がっている。またクリーンとデスの使い分け、リフに寄り添うかのようなリズムといった部分は当時から存在し彼らの武器となっている。機械のような正確さ、冷徹さは1stなので粗い気がするが、その代わり人間らしい部分はけっこう残されていると思う。

BLESSTHEFALL-Awakening ★★ (2015-10-16 23:50:37)

これまでスクリーモで語られていたが今作はメタルコアとして語っても良いと思う。よりメタリックになった要因としてオブリの多用、タイトになったリズム隊が挙げられる。②なんてまんまメタルコアだ。いくつか激しい曲があるが、中にはメロディアスなものもあり後半でそういった曲が目立ってくる。過去ないくらい曲のヴァリエーションが増えバランスもとれている。

CHILDREN OF BODOM-Something Wild ★★ (2015-10-07 23:48:36)

危なっかしい部分やまとまりのなさが目立つが、オケヒット、ギターとキーボードのかけあいというデスメタルになかったスタイルを提示した。当時これを様式美ブラックメタルとかいう訳の分からない名称で呼んでいたことも踏まえると斬新だったに違いない。今ほどモダンで洗練されている訳ではないがメロディに関していえば初期の方が良い。頭に残りやすい曲もあることから高いポテンシャルを感じさせる。

AT VANCE-Dragonchaser ★★ (2015-10-04 23:48:19)

出だしは好調、レベルも上がっている時点で進化したことは確実で、評判より良い評価をしたくなる。しかし半ばからテンションが落ちてしまう。前作、次作が名作扱いでこれが駄作になるのは前述の理由が大きな要因だと思う。恒例のクラシックとABBAのカバーをやる暇があるならオリジナルの方に集中すべきでは。

SOILWORK-A Predator's Portrait ★★ (2015-09-28 22:59:18)

これは現在の姿の第一段階であるため彼らの作品の中では重要な位置付けとなる。以前は典型的なメロデスの部類に入っていたがアマチュア臭が強く、まとまりがなかった。しかし今回は違う。まず歌が入ることでメロディアスかつキャッチーになった。次に演奏だが従来の激しさを残しつつモダンな音作りを意識した結果新境地を開拓することに成功した。脱メロデス化=丸くなったというのは見当違いで進化と捉えるほうが正しいだろう。分かり易いかつタイトであることがいかに重要かを思い知らされた。

PINK CREAM 69-One Size Fits All ★★ (2015-09-27 23:42:44)

前作よりややシリアスになった気がするが哀愁を好む日本人にとっては好みの作風だろう。ポップだけど湿り気のあるメロディが特徴で、なんといってもバラードの出来は最高クラス。この手の曲はHelloweenでも書いているがあちらより優れていると思う。実際はかなわぬ夢だったが世界制覇を狙えるだけのクオリティはある。

EDGUY-Hellfire Club ★★ (2015-09-25 23:00:57)

一曲目を聴いただけで名盤の予感がしたが本当にその通りになった。欧州系から正統派に近づいたこともあってか全体的に音が重く力強い。失うものは何もなく全てにおいてスケールアップした。しかも二曲目に大作を持ってくるあたりで本人達がいかに自信があったかが分かる。元々優れたコンポーザーだがまだまだいい曲を書けそうだ。

AT VANCE-No Escape ★★ (2015-09-24 23:43:09)

1stだが中心人物がズブの素人ではないため当然質は高く、ネオクラ好きにはたまらない一枚であろう。曲はアップテンポで分かり易いものが多く、カバー曲も誰もが知っているものを選んでいる。イングウェイと同じベクトルを持っているので、これが80年代だったらギターヒーローの仲間入りになっていたかもしれない。

SYSTEM OF A DOWN-Toxicity ★★ (2015-09-24 00:38:17)

歌唱法はおかしいし一枚のアルバムの中にいろんなジャンルが入っているから何がしたいかよくわからん、もしくは奇妙だがこれは一種のセンスだと思った人はたくさんいるだろう。確かにこれはどのジャンルに入るかは私も分からないし、最初聴いた時は違和感があった。しかし中毒性は高く先が気になってしまう。またメンバー全員技術が高く個性も強い。しかも哀愁のメロや他国の音楽要素もあるではないか。このバンドのように変態かつコミカルなバンドってあまりいないだろうな。

SYMPHONY X-The Damnation Game ★★ (2015-09-23 01:11:23)

マイケルロメオはレガート、ピッキングに優れたギタリストだ。面白いところはネオクラを基調としつつプログレの要素を含んでいるところである。Voのラッセルアレンは本作で加入するがその実力は折り紙付き。凝った楽曲を作りたいという気持ちは分かるが、やはり一曲目のようなものをやるべきだと思う。

SUICIDE SILENCE-No Time to Bleed ★★ (2015-09-21 23:08:27)

休む間もない熾烈なサウンドと高音絶叫が混ざったことでとてつもない狂気を感じた。同時に刺激が強く一通り聴くのもやっとだった。Morbid Angelのようなテクニカルな演奏とCannibal Corpseのような残虐さにコアの要素を取り込んでいるため、通常のデスメタルより遥かに過激になっている。一本調子にならず、若手ながらもしっかり先人達の音楽を勉強し自らの音に反映させている。勢い重視のところがあり普通に聴くよりかはライブで暴れるほうがこの手の楽しみ方として正しいだろう。

SINNER-The End of Sanctuary ★★ (2015-09-20 23:46:09)

典型的なジャーマンメタルを貫き全編に渡ってエネルギーに満ち溢れている。それは本気で取り組んだ証と言ってもよい。またバランスが良く、彼らのジャーマンメタルに対する回答がここに詰まっている。ゲストの貢献も大きく特にウリのドラミングが良いと思う。もしかしたら彼らの中で歴代一位の作品かもしれない。

SENTENCED-Amok ★★ (2015-09-19 23:50:35)

一応カテゴリー上メロデスの部類に入るのだろうが、リフやリズムはもろハードロックなので荒々しさ、激しさはあまり感じられなかった。しかし民謡の影響が強く悲哀に満ちたギターフレーズは北欧ならではの特徴で、その分野に関しては他のメタルバンドより優れているし、泣きはもはや一級品だ。これが脱メロデスのフラグを立てることになってしまい少々残念だが、ノーザンメランコリックメタルの覇者になる第一段階となった記念すべき作品。

PRIMAL FEAR-Jaws of Death ★★ (2015-09-18 23:45:51)

前作と同路線なので安心して聴けるのは良いが、何か進化があったかと聞かれると特になしと答える。最近Sinnerの方も聴き始めたが、それと差別化が図られていないためこのバンドのオリジナリティが感じられない。前作もそうだが力押しこそ正統派だという意気込みで臨んでいるのはいいことだと思う。しかしフックのある曲を作らなければ意味がない。これだけキャリアを積んだ逸材を抱えているのだからリスナーとしてはいいものを聴きたいというのが本音。

PINK CREAM 69-Pink Cream 69 ★★ (2015-09-17 23:43:59)

Helloweenのようなサウンドを期待したら肩透かしになってしまうが完成度は非常に高い。全体的にはポップ寄りのロックなんだけどどこか哀愁がある。しかもドイツのバンドなのにドイツらしくない。これは真似しようと思ってもなかなか真似できず、PC69独自のロックとしか表現できない。1stなのにアンディ節が完成されている点も注目。

PERIPHERY-Periphery II: This Time It's Personal ★★ (2015-09-16 23:51:14)

Djent初体験のアルバム。元々Dream Theaterのようなプログレが好きなのでこの手はすんなり馴染めた。Dream Theaterをエクストリーム路線にもっていったというのがこのバンドの第一印象で、当然のことだが彼らからの影響が強い。基本的にはゴリゴリとした音色で複雑なリズムと曲展開を披露しているが、テクニック一色にならずクリーンVoの導入によりメロディにも気を配っていることがわかる。ボートラにSlipknotのカバーが入っているがオリジナルに忠実すぎるのでもう少しアレンジしても良かったかも。

PASTORE-THE END OF OUR FLAMES ★★ (2015-09-16 00:01:36)

Hibriaと同じベクトルをもつブラジル出身の正統派HMバンドで、こちらもメタルシンガーの手本ともいえるハイトーンVoと強力な楽器隊がいる。音楽性が剛直であることも共通点であろう。ただ正統派なのにあまりブレイクしないのはキラーチューンの不在が大きいと思う。せっかく伝統的な音楽をやっているのだからもう少しソングライティング能力を磨いてほしい。今のままでは持ち味を生かしきれず宝の持ち腐れになってしまう。

OBITUARY-Back From the Dead ★★ (2015-09-14 23:52:54)

良く言えば無駄を削ぎ落としデスメタルが苦手な人でも聴きやすいものにしたのだろうが、悪く言えばデスメタル特有の重くて速く残虐な音楽性は感じられない。またミックスのせいか音が軽く聴こえるのも問題であろう。頼みの綱となるのはVoの苦しそうな呻き声だけである。死の淵から戻って来た割には残念な出来栄え。

LUCA TURILLI-Prophet of the Last Eclipse ★★ (2015-09-13 23:48:27)

前作との違いは中世から近未来まで世界観が広がったことだろう。それに伴い新たな試みとして電子音を導入している。とはいえ音楽性は前作の路線を踏襲し、新要素も邪魔にならない程度にミックスされているのでその辺は安心して聴ける。前作でも同じことを書いたかもしれないが本家よりシンプルでよりメタルに近いソロの方が聴いた後の疲労感もなく純粋に楽しめる。

FEAR FACTORY-Digimortal ★★ (2015-09-12 23:56:54)

機械的かつ正確にリフとリズムを刻んでいるためあまり人間らしいプレイが聴けないがそこが良い。しかし楽曲は聴くにつれて似たり寄ったりのものが多く、後半に差し掛かる頃にはすでに飽きている。かつて業界に名を轟かせた工場が時が経つにつれ経営不振となり、もはや閉鎖という選択肢しか残っていないという例えが浮かび上がるかのような作品だ。楽曲の劣化がバンド崩壊(後に復活)に繋がることを暗示しているかのようだ。

THE DEVIL WEARS PRADA-With Roots Above and Branches Below ★★ (2015-09-11 23:48:56)

出身はおそらくスクリーモ界だろうが強靭なサウンドはメタルコアに通じるものがあるし、このバンドの最大の武器であるシンセを導入している点が非常に良い。しかも電子音よりピアノ、オーケストラといった音色の方が多くこちらとしては嬉しいかぎりだ。攻めの姿勢以外に物悲しさ、美しさを兼ね備えているためありがちなものからの脱出は成功し、オリジナリティを確立している。メタラーやシンフォニックな音楽が好きな人にも十分アピール出来そうな作品。

ATREYU-The Curse ★★ (2015-09-10 23:54:14)

メタルコアだけど80年代のHR/HMが彼らのバックグラウンドでありその影響が強い。そのせいで普通のメタルコアより物足りなさを感じてしまったが曲自体はそれほど悪くないと思う。印象に残ったのがオリジナルではなくBon Joviの禁じられた愛のカバーなので一曲でも突出したものがあればもっと良かった。

HOLY KNIGHTS-Gate Through The Past ★★ (2015-09-06 23:45:33)

2ndでガンダムのカバーをやっているのを聴きかっこいいと思ってこれを購入した。しかし2ndと比べると幾分かチープに感じる。また曲はいいがフックのある曲が少ないという問題もある。Rhapsodyのフォロワーにしてはあまりにも貧弱なのでもう少し頑張って欲しかった。そんなわけでB級シンフォニックメタルを愛する人にはいいかもしれない。

GRAND MAGUS-Iron Will ★★ (2015-09-05 23:49:50)

JBはSpiritual Beggarsの方で知りその漢臭い歌唱力に酔いしれたので上手いシンガーであることは承知の上で本作を買った。しかしこれを聴いて一番最初に驚いたのはJBはギターも上手いということだった。個人的にはArch Enemyのマイケルアモットとためを張る実力の持ち主だと思う。ストーナー系と予想はしていたがどちらかといえば王道を征く正統派で、荒々しくも北欧らしい陰鬱な音楽性が持ち味。こうして聴くと彼らのルーツはBlack SabbathやDioでそれらを咀嚼したサウンドが全編に渡って楽しめる。

EDGUY-Vain Glory Opera ★★ (2015-09-04 23:43:22)

2ndなのでまだまだアマチュア臭い部分も残してはいるが、当時20代前半ということを踏まえると完成度は非常に高くフックのある曲もあるので余裕で合格点をあげられる。先人達の築き上げたものを受け継ぎ自らの音楽性に反映させる姿勢が良かった。またStratovariusのティモ・トルキとBlind Guardianのハンズィ・キアシュがゲストで参加しているためどうしても彼らの意向が反映されるが、彼らの援護があったからこそここまで到達したとも捉えられる。将来大物になる器を秘めた作品だ。

AT VANCE-Heart of Steel ★★ (2015-09-03 23:53:35)

1stも良かったが2ndで更なる上のレベルに達したと思う。それは②を聴いた時点で実感できた。ベタなネオクラではあるが反面当たり障りもなく聴けるのが良い。その他の曲もなかなか良く少なくともハズレはない。恒例となるクラシックや他バンドのカバーも分かり易い形で表現していると思う。

AMORPHIS-The Beginning of Times ★★ (2015-09-03 00:00:47)

マンネリ化と言ってしまえばお終いだが、ここまで来ると孤高の域に達したとしか言えない。良質な北欧民謡メロディは過去最高の出来栄えなので名盤と謳う人がいてもおかしくない。大半がミドルテンポで構成された本作だが、へヴィな部分も残しているあたりはメタルバンドらしい。音楽性の幅も広がり、北欧メタルに必要なものをすべて詰め込んだように思える。このバンドをメロデスの範疇で語るには異質すぎてあまりにも難しく、万人受けではない。しかし長年の経験の結果がこれならそれはそれで受け止める。堅実に自らの音を追求した者のみが辿りつける境地に達したことを証明した一枚だ。

LACUNA COIL-Karmacode ★★ (2015-08-02 23:45:45)

ゴシックメタルの面影が薄れモダンへヴィネスの面が強調されたのは、前作の成功を意識した結果かもしれない。しかしこのグルーヴ感はなかなか良く、ありがちなゴシックからの脱却に成功した。それは時折聴ける中近東あたりを思わせる神秘的なメロディも同じことが言える。またDepeche Modeのカバーが収録されているが、原曲を知らない人にはオリジナルに聴こえるくらいハマっている。メジャー感があるのにどこかダークな雰囲気はこのバンドでしか表現できないだろう。

AMORPHIS-Tales From the Thousand Lakes ★★ (2015-07-28 00:00:20)

In Flamesもそうだったがこちらも惜しみなく北欧民謡フレーズを惜しみなく使っている。メロデスという言葉や定義がなかった当時、流行に乗らず自らの音楽性を追求した姿勢はチャレンジャーといか言いようがない。デスメタルにしては遅くどちらかと言えばドゥームで、ボーカルはデスとクリーンの両方があり、しかもメロディアスで哀愁たっぷりだ。さらに題材がカレワラなのでますますとっつきにくい。そんな作風だから当然論争も起きたと思う。しかし異色中の異色だからこそ他の追随を許さない孤高の存在となれたのだろう。また2ndで冷たく重い雰囲気を表現できている点も評価すべきだ。

Whispered-Shogunate Macabre ★★ (2015-07-18 00:02:21)

またフィンランドからとんでもないバンドが現れた。COBタイプのメロデスに三味線や琴等の和楽器をガンガン入れているが決して邪魔になっていない。それどころか両者のバランスがキッチリとれている。しかも二作目にして作風が完成されており、演奏スキルも高い。個人的には本編もいいがカバー曲のアレンジも聴きどころだと思う。歌舞伎メイク、和楽器を取り入れた楽曲、カバー曲のチョイス、コンセプト、どれをとってもメンバー全員が日本人以上に日本好きであることを思い知らされる一枚。

鈴木このみ-17-CHOIR JAIL ★★ (2015-07-04 23:50:32)

アニソンでここまでガチのシンフォニックメタルはあまりないだろう。しかも当時14歳でこの歌唱力はもはやプロ級である。贅沢言えばギターソロが入っていれば最高だった。またこの手の曲をやってくれないかな。

PRIMAL FEAR-Primal Fear ★★ (2015-06-15 23:45:25)

教科書通りのメタルなので安心して聴けるし、正統派にこだわっているのがダイレクトに伝わる。メタルには力量というものが必要だと教えられるようだ。楽曲の質は総じて高く、1stからここまで徹底してやっているので聴いてて気持ちが良い。贅沢いうと一曲でも抜きん出た曲があればメリハリがついてもっといいものになったかもしれないが、それは次の課題ということで。

LACUNA COIL-Comalies ★★ (2015-06-10 23:49:25)

帯にEVANESCENCE好きにお勧めと書いてあったので買ってみたが中々良い出来であった。EVANESCENCEを比較対象にするのはどうかと思うが、それと比べるとへヴィロックを基調としつつ妖艶でダークであるという共通点があり、それよりも先にサウンドを確立している。どうしても女性voに目が行きがちだが、それ以外の部分も注目してほしい。日本盤はオリジナルより数年遅れて発売、つまりブレイク後の発売なのでいかにこの手の音楽に馴染みがなかったかよくわかる。しかし、これでブレイクし現在トップクラスのゴシックバンドとなった。そのような意味でこれは彼らの作品の中で重要な位置を占めていると思う。

TESTAMENT-Dark Roots of Earth ★★ (2015-05-05 23:53:41)

これまでの歴史を総括させ最新版にアップデートした前作の流れを引き継ぎ、更にプラスアルファを図った結果ベテランとは思えない切れ味のある作品となった。特にブラストビートが炸裂している点は前作と異なりデスメタル出身のドラマーらしいアレンジとなっている。またアグレッションに関しては前々作に近い雰囲気があり、それに1stから健在である流麗なギターソロが加わることで更なる高みに到達した。速さばかり追求するのではなく聴かせる曲も存在しているから本当に文句のつけようがない。

DARK TRANQUILLITY-Fiction ★★ (2015-04-21 00:10:25)

前作は過去と現在の音楽性をシンクロさせた最高傑作だったが本作はそれ以上の出来栄えだ。まずバラエティに富んだ楽曲で構成されている。マンネリズムに陥らず今までの歴史を総括しているようだ。次に表現力だがリフのザクザクした感触は切れ味を増した。また所々で聴けるキーボードはメタル系のアーティストにはあまり見られないデジタルエレクトロの音だが、鋭利な刃物のように冷たくどこかサイバーな部分もあり今回一番貢献度が大きかったと思う。これらはアグレッションを損なうことなく耽美なメロデスへと一歩前進した成果であろう。さらにクリーンボイスも復活した。抜きん出た曲がなくインパクトに乏しいととらえがちだが、逆に言えばどれも甲乙つけ難く素晴らしいということだ。

STRATOVARIUS-Visions ★★ (2015-04-17 23:48:49)

これまで積み上げてきたものが真価を発揮した。それはBlack Diamondを聴いた時点で一聴瞭然である。他にもスリリングな展開が味わえるインスト曲や、聴き手を飽きさせない壮大な構成のタイトル曲等とにかく駄作がなくライブ映えするものばかりだ。曲のヴァリエーションが増えたことや演奏技術の向上等も彼らの成長の証である。ストラト節はこれで完成され、彼らの最高傑作と同時にメロスピの最重要名盤でもある。

PRETTY MAIDS-Wake Up to the Real World ★★ (2015-04-15 23:48:28)

これを発表するまで様々な困難があったがこちらの期待に応えてくれるものではなかった。確かに彼らに求めるメタル像からは大きく外れているわけではないし、楽曲も冷静になって聴きこむと一定の水準は満たしていると思う。しかし守りの姿勢に入ってしまったのかエネルギーに満ち溢れたものがない。今まで培ったものを昇華せずそれなりに仕上げている。これでは現状に甘んじているとしか思えないのだ。一曲も印象に残らないのもそれを裏付ける証拠である。リリースしてくれただけでもありがたいがこんな作風では見切りをつける人もいるに違いない。

KAMELOT-Ghost Opera ★★ (2015-04-13 23:47:45)

カーンの声を生かした雰囲気のあるメタルはここにきてさらに深化し、劇場で鑑賞しても違和感がない。コンセプト作品かどうかは知らないがダークで幽玄な世界観の表現力は並々ならぬものがある。ただ本来目指していたものの完成型にしては欠点が目立ち、キャッチーな曲の少なさ、全体に漂う重苦しさが挙げられる。せめてもの救いは楽曲がコンパクトで収録時間が短いことかな。


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