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IWSKさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
ICED EARTH-Something Wicked This Way Comes
SOILWORK-Stabbing the Drama
POISONBLACK-Of Rust and Bones
STILL REMAINS-Of Love and Lunacy
SOILWORK-Steelbath Suicide
PRETTY MAIDS-Carpe Diem
POISONBLACK-A Dead Heavy Day
EVANESCENCE-Fallen
PRETTY MAIDS-Scream
VISION DIVINE-Vision Divine
UNISONIC-Unisonic
PRETTY MAIDS-Jump the Gun
LABYRINTH-Freeman
EVANESCENCE-The Open Door
DIVINEFIRE-Hero
DELAIN-Lucidity
AMARANTHE-The Nexus
WATCHTOWER-Control and Resistance
TWILIGHTNING-Delirium Veil
THEATRE OF TRAGEDY-Aégis
SOILWORK-Natural Born Chaos
PRETTY MAIDS-Sin-Decade
ARMAGEDDON-Embrace the Mystery
GYZE-Fascinating Violence
DARK TRANQUILLITY-Haven
CRADLE OF FILTH-Cruelty and the Beast
ALL THAT REMAINS-The Fall of Ideals
SEPULTURA-Morbid Visions
MURDERDOLLS-Beyond the Valley of the Murderdolls
HIBRIA-The Skull Collectors
CANNIBAL CORPSE-Bloodthirst
AMARANTHE-Massive Addictive
ANDI DERIS-Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads
POISONBLACK-Lust Stained Despair
NAPALM DEATH-Enemy of the Music Business
TESTAMENT-Demonic
TESTAMENT-Low
STRATOVARIUS-Episode
SPIRITUAL BEGGARS-Mantra III
RHAPSODY-Symphony of Enchanted Lands II: The Dark Secret
STRATOVARIUS-Fright Night
SPIRITUAL BEGGARS-Another Way to Shine
ヘタリア AXIS POWERS-ヘタリア キャラクターCD Vol.7 ロシア
KAMELOT-Poetry for the Poisoned
MUNICIPAL WASTE-Massive Aggressive
DARK TRANQUILLITY-Character
IN FLAMES-Whoracle
ICED EARTH-The Glorious Burden
LUCA TURILLI-King of the Nordic Twilight
HAMMERFALL-Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken
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ICED EARTH-Something Wicked This Way Comes ★★ (2015-04-12 23:24:46)

サウンドの方はお約束といっていいほどIced Earth節が全開で演出面でも確固たる世界観を築き上げている。そんな彼らの能力が最大限に発揮された三部作の構成は称賛に価し、大作志向を掲げるバンドと比べてひけをとらない。またシンガーのマシューは歴代の中でも一、二位を争うほどの実力の持ち主である。疾走曲がないため盛り上がりには欠けるがスラッシーなリフは健在であり、世界観の維持を優先した結果でもある。いずれにせよいい作品であることには変わりない。

SOILWORK-Stabbing the Drama ★★ (2015-04-11 23:50:07)

リフやグルーブがアメリカを意識したものになり北欧メロデスの要素は影をひそめた。しかし決してマイナス要素にならず特にグルーブ感はタイトになった。またクリーンVoのパートがより聴き易いメロディとなったが、全体で見るとブルータルな楽曲も収録されているためニューメタルやオルタナに成り下がっていない。個人的にはこれを中期の集大成ととらえているので進化か退化かはリスナーの自由だと思う。

POISONBLACK-Of Rust and Bones ★★ (2015-04-10 23:49:26)

前作の延長線上にありブルースの要素が濃くなったなと思う。それと同時に正統派のHRへの回帰を目指しているせいかシンプルながらも濃厚な楽曲が増えた気がする。ゴシックの要素が作を重ねるたびに薄くなっていくこととキーボードの割合が減ったことが個人的には寂しいがこの手も渋みがあって良い。どうせならスラッシーなボートラの曲のような路線が良いという言う人もいるだろう。確かに異彩を放つこの曲は完成度が高い。でも彼らの音楽性には合わない気がする。

STILL REMAINS-Of Love and Lunacy ★★ (2015-04-09 23:46:38)

北欧メロデスタイプのメタルコアはよくあるが、彼らの場合キーボードを取り入れたことで他の同系統のバンドより一歩進んでいたと思う。これがパーフェクトとは言い難いが、新人ながらも質の高い曲を書いている。今となってはこのスタイルはラウド系のバンドまで普及し目新しいものではなくなったが、元祖キーボードを取り入れたメタルコアバンドとして認知されるべきである。

SOILWORK-Steelbath Suicide ★★ (2015-04-08 23:44:56)

At The Gates寄りのメロデスだが時に変拍子を混ぜ、ギターソロでは泣きを強調している点が当時の彼らのスタイルだとこれを聴いて実感した。ヴォーカルは全編デスのため中期頃から現在に至るサビで合唱出来るようなパートはもちろん存在しない。フックのあるメロディは皆無で技術的にも稚拙な部分が残るが、攻撃性はキャッチーで聴き易くなった中期以降と比べるとこちらの方が上だ。未だに初期の方が良いというファンがいるのもこれを聴いて納得した。ただDeep Purpleのカバーの出来は微妙。

PRETTY MAIDS-Carpe Diem ★★ (2015-04-07 23:47:26)

哀愁を帯びたメロディとポップセンスは彼ららしい部分であり、この作品でもそれらを惜しみなく最大限に発揮していると思う。実際疾走曲よりもこの手のタイプが耳に残ったのは事実であり、名曲とは言い難い部分もあるがそれなりに良い出来だ。ただ全体を通して聴くとポップでメロディアスなロック系の曲が多すぎるので彼らにメタルを求める人には不向きである。疾走曲がもう少しあればまとまりのあるものになり評価も上がったと思う。

POISONBLACK-A Dead Heavy Day ★★ (2015-04-06 23:50:38)

この作品を聴いてSentencedと比較するのはやめようと思った。同じノーザンメランコリーメタルとはいえこちらはヘヴィに特化したものであり、アップテンポの曲はそのような面が強調された。新しい試みとしてブルースの要素が入り、こちらは古き良き音楽を思い起こさせる。両者の混在こそが今の姿であり過去の音楽と袂を分かちあうことになった。前作でなんとなく方向性が固まっていたがこれがPoisonblackだと言えるのはこちらの方だろう。

EVANESCENCE-Fallen ★★ (2015-04-05 22:55:48)

今となってはこれがバカ売れしたものに聴こえないが発表された当時は凄い衝撃を受けたに違いない。なぜならアメリカ出身なのに欧州のシンフォニック/ゴシックメタルの流れを汲むバンドなんていなかったからだ。モダン系のリフやラップ等の工夫を凝らしている部分はアメリカ出身のバンドらしい試みだが、それ以外部分は数多のシンフォニック/ゴシックメタルバンドにひけをとらず特にバラード系の曲が印象に残った。ギターソロが少ない、曲構成が少し単調という欠点はあるがそれらを帳消しにするだけの説得力がある。次作で魅力が減ってしまったがこの路線をキープするのは正直難しいだろう。

PRETTY MAIDS-Scream ★★ (2015-03-29 23:43:38)

サウンドが前作と比べて図太くなったのは時代のせいかもしれないがライブ映えを意識しているとも捉えることが出来る。ハードな曲だけではなくポップな曲も収録されておりこちらも彼らのセンスを最大限に引き出している。失敗作と言われているが質が決して低いわけではなく内容もコンパクトだ。正統派が冬の時代であったこの頃に正攻法で向き合う姿勢は評価すべきだろう。

VISION DIVINE-Vision Divine ★★ (2015-03-28 23:48:44)

ファビオとオラフのバンドということで何か新しいことをやるのかと期待したが、Labyrinthと同系統のものであったため安心した一方期待外れでもあった。及第点には達しているがジャケのダサさが物語っているように印象に残る曲が少なく、どれもいまひとつという評価になってしまう。何かが足りない惜しい作品だ。唯一印象に残ったのはEuropeのカバーで、原曲に忠実かつ歌い方までそっくりだったから本家と比較してみるのも面白いだろう。

UNISONIC-Unisonic ★★ (2015-03-27 23:56:31)

キスクとカイのバンドということで守護神伝のサウンドを期待してしまうが実際そうではない。しかもメロディアスなハードロックが大半を占め疾走曲やメタルの要素は皆無だ。だがこれでがっかりしてもらったら困る。妙に明るいものもあるが、ソングライター陣が優れてしるので肝心の楽曲はなかなか良く円熟の域に達している。またキスクの歌唱力も素晴らしく、超絶ハイトーンは封印しているものの低音の歌い方はますます磨きがかかっている。自分はHelloweenの問題作やキスクのソロを聴いているのでこのバンドに対してあまりいい印象を持っていなかった。しかし少なくとも前述したものよりかは良く不安も払拭出来たので買って良かったと思った。

PRETTY MAIDS-Jump the Gun ★★ (2015-03-26 23:54:39)

これが完成するまで様々な困難があったがそれを見事乗り越え万全の状態で世に出した作品だと言える。パワフルだけどどこかコマーシャルな一面を持つ楽曲や、もろ80年代のバンドにありがちなシンセの音のようにアメリカ進出を意識した音作りをしている。ただ一曲一曲は優れたものなのに世界制覇盤にはならなかった。今聴くと悪くはないが当時の飽和状態であったシーンの中だと個性が足りず商業的に失敗となった。あとポップすぎることや時代がメロハーを求めていなかったことも含まれるのではないかと思う。

LABYRINTH-Freeman ★★ (2015-03-25 23:52:19)

ディストーションを利かせたギターサウンドとプログレッシブな曲構成という前作の方向性をさらに進化させたのがこの作品だ。しかし疾走曲と呼べる曲が少なく2nd,3rdの頃の音楽性ではない。ミドル曲が大半を占めるせいもあってその点ではがっかりしたが、比較的コンパクトでヘヴィさは過去最高かもしれない。賛否両論あるかもしれないがこれが4th以降の彼らの姿であって過去にとらわれず新境地を開いている。プログレッシブメタルに舵を切ったと割り切ると意外と良かったりする。

EVANESCENCE-The Open Door ★★ (2015-03-24 23:50:23)

ヘヴィロック寄りの部分もあるがそれはハードな面を推し進めた結果であり、要となるゴシックな部分はもちろん健在でストリングスやピアノも効果的に使われている。エイミーの歌唱力はますます力強さを増し、ダイレクトにリスナーの耳に届くようになった。ただアルバム全編通して聴くと最後まで集中力がもたない。キラーチューンが少ないのが最大の原因か。とはいえゴシック好きにはおすすめ出来る一枚。

DIVINEFIRE-Hero ★★ (2015-03-23 23:56:42)

キラキラしたシンセとザクザクと刻まれるリフの融合がたまらん。シンフォニックメタルにしては珍しくアグレッションを重視していること、一曲一曲はそれほど長くないがスケールの大きさを感じとることが出来ることが持ち味だろう。またデスボが入っているためさらに攻撃的かつ禍々しくなった曲や、サビでSerpentのようなギターが聴けるバンド名を冠した⑨のようにメロデスみたいな部分もある。かなりの数のゲストが参加し、中でも元ソナタのミッコが参加した曲が良く彼らしいキーボードソロが聴けて個人的には満足だ。ちなみにQueenのカバーは原曲より壮大な仕上がりとなり、女性シンガーの歌唱力が高いことに終始驚かされた。一体どこにこんな人材がいたんだ?

DELAIN-Lucidity ★★ (2015-03-21 23:49:12)

元Within Temptationのキーボードを中心に結成されたバンドで、落ち着いた感じのある壮麗なシンフォ/ゴシックメタルを聴かせてくれる。このアルバムではメンバーが決まっていないせいかNightwishのベース、Leaves'Eyesのボーカル、Within Temptationのボーカル等のゲストミュージシャンが参加しておりプロジェクト的な側面が強い。豪華ゲストを招いた割にはこの手の音楽におけるありきたりなものになってしまったがそれでも質は高い。じっくり味わうと良さが理解出来るかも。

AMARANTHE-The Nexus ★★ (2015-03-20 23:52:00)

前作より分かり易くキャッチーなメロディにも磨きがかかった一枚に仕上がった。トランス系の曲はメタラーとして好まないものの流麗なギターソロや聴き手を飽きさせない曲構成、フックのある歌メロ、ボーカルの配分は評価に値する。分かり易いため飽きが来るのも早いが初めて聴いたときのインパクトは絶大で誰でもすんなり馴染む。また、モダン系のリフが使用されているがそこまで重くなく全体的にポップなのでメタルが苦手な人にもおすすめ出来る。ここまでキャッチーだと売れ線狙いの一面もあるかもしれない。でも特筆すべき部分も兼ね備えているのでそこは評価すべきだと思う。

WATCHTOWER-Control and Resistance ★★ (2015-02-18 23:54:12)

ライブで再現出来るのかと疑いたくなるほど超絶技巧のオンパレードで、当然覚えられる曲はない。ボーカルはハイトーンの持ち主だがオマケ程度。スラッシュメタルがちりばめられているという点でDeathが近いと思うが、それよりかは遥かに複雑で頻繁に変拍子やテンポチェンジがある。Dream Theater以前に存在したバンドなので彼らに影響を与えたことはもちろん、プログレメタルの先駆けともなった。休む暇がないほど変化し続ける音楽性では聴く方も演奏する方も気が狂う。彼らこそ真の技巧派集団だ。

TWILIGHTNING-Delirium Veil ★★ (2015-02-17 23:51:41)

80年代のHR/HMの流れがある若手バンドと聞いてチェックしてみたが、内容は意外にもストラトやソナタがやるようなメロスピだったので期待以上の出来栄えであった。フォロワーかと思いきやそこは若さで押し切り独自のアレンジを展開させている。また近年の本家にはあまり感じられない分かり易さがありピュアメタルのあるべき姿を提示している。この一枚を聴いただけで次代を担う素質があると言っても過言ではない。それだけ説得力のあるバンドだ。

THEATRE OF TRAGEDY-Aégis ★★ (2015-02-16 23:43:17)

死の淵に引き込まれそうな甘美で妖艶な音楽性こそがゴシックメタルの真骨頂である。女性Voのはかない歌声と男性Voの不気味な歌声がダークでメランコリックな楽曲とマッチしている。メタル特有の激しさはないため人によっては陰鬱なものに聴こえるかもしれないが雰囲気ものに浸るには十分な一枚。

SOILWORK-Natural Born Chaos ★★ (2015-02-15 23:44:02)

ノーマルとデスボの混在型メロデスの理想形といえるべき姿がここにある。ノーマルを導入したことによって聴き易さとキャッチーさが増し、これまでエクストリーム路線に手が出しづらかった人でも楽しんで聴ける作品となった。またメロウな部分と同時にザクザクしたリフやタイトなリズムのような激しさも内包している。彼らの手法はメタルコアやメロデスにも影響を与えたので無視出来ないバンドだとこれを聴いて実感した。

PRETTY MAIDS-Sin-Decade ★★ (2015-02-14 23:43:07)

カバーばかりが注目されたためメンバーにとっては重荷だったに違いない。しかしオリジナルの楽曲は質が高く抜きん出たものはないものの疾走曲、ミドル曲共に安定感がある。ハードロックを基調としつつメタリックかつパワフルに仕上げ結成10周年にふさわしい作品となった。

ARMAGEDDON-Embrace the Mystery ★★ (2015-02-14 00:00:12)

前作はメロデス路線だったがここで正統派のHR/HMへとシフトしたのは自然な流れである。なぜなら前作のままだとArch Enemyとかぶってしまうので差別化をはかるために必要な措置だったからだ。そのため彼が影響を受けたイングヴェイやマイケルシェンカー等のギタリストの影響がはっきり表れている。④や⑦のような異色ともいえる楽曲があるがそれは彼の音楽性の幅広さを物語っているともいえる。正統派ということで80年代の焼き直しと思われがちだが個性のアピール、彼なりの解釈方法をすることでオリジナルの正統派HR/HMに仕上がった。またリズム隊が強力なメンバーなのでプログレ的なエッセンスも感じ取れる。質は高いが過剰に期待すると消化不良になってしまうので彼の別の一面が見たい人におすすめ。

GYZE-Fascinating Violence ★★ (2015-02-09 00:00:07)

日本のメロデス界に新たな逸材がまた現れた。音楽性はSerpentの流れを汲むクサクサメロデスでモロ影響を受けている。だがクリーンVoの導入によりV系寄りのアプローチやモダンでヘヴィなリフを取り入れることで単なるフォロワーになっていない。ギターに関して言うとテクニカルな部分もいいがなんといってもメロディラインが素晴らしくセンスのあるギタリストだと感心した。ルックスも良く新世代のヒーローとして取り上げられる日もそう遠くないことだろう。昨年この作品の国内盤が発売されメジャーにも進出し近々2ndが発売される。楽しみな反面ルックスを鼻にかけセルアウトを狙った音楽性の腐敗が懸念されるが、彼らならそんな心配は無用で少なくとも1stと同等いや超える作品を世に出すだろう。

DARK TRANQUILLITY-Haven ★★ (2015-01-28 23:51:06)

前作は仕方なかったとはいえリスナーからすればやる気のないものに聴こえたが今作では前作の反省点を克服している。それを顕著に示したのがデスボとアグレッションの復活であろう。もうこれだけで復活の兆しが見えてきたようだ。終始退屈することなく彼らの世界観に浸っていたらあっという間に終わっていた。ミドルテンポ主体という点は克服出来ていないがメランコリックなメロディはそのままで前作から加入のキーボードのプレイを更にフィーチュアした結果新たな可能性を提示している。特にボートラのような明るい曲は新鮮に聴こえるだろう。冷気を纏った未来感のある雰囲気を重視した音作りはこの時点で欠かせないトレードマークとなった。この後今作と前作の音楽性が過去三作の音楽性とシンクロし素晴らしく劇的な復活を遂げることは言うまでもない。

CRADLE OF FILTH-Cruelty and the Beast ★★ (2015-01-27 23:49:52)

この一枚でバンドの音楽性を決定づけたと言っても過言ではない。コンセプト自体も悪くなくダニの声質によりホラーな世界観がダイレクトに伝わる。プロダクションの軽さと長尺が欠点となっているが、それを補うあまりの壮大でドラマ性のある楽曲と声の使い分けは称賛に値する。またシンセが活躍しているためブラックメタル初心者におすすめ。ボートラであるメイデンのカバーは彼ららしい部分もあるがオリジナルに忠実な仕上がりとなっている。

ALL THAT REMAINS-The Fall of Ideals ★★ (2015-01-22 23:46:53)

ここに来て一気にメジャー感が増したと思う。その証拠にクリーンVoの増強、キャッチーなメロディラインが挙げられる。ツインギターのハーモニーはかっこ良く技術も向上し彼らならではの味が出でいる。一曲目ばかりが強調されるが他の曲の質も高く最後までテンションや疾走感を損なうことがなく聴けるためメタルコアの部類では良く出来たものだ。メロデス的なアプローチをとるのもこれまた良い。ずばぬけたものはないが王道メタルコアの正しいあり方を示した一枚だと思う。

SEPULTURA-Morbid Visions ★★ (2015-01-19 23:48:16)

音質は悪く演奏もボロボロのためリリース出来たのが不思議なくらいだ。しかし当時の事情を知るとそうした状況下でもリリースすべき必要性があったと感じさせられる。スラッシュメタルであることは間違いないがまだアンダーグラウンド臭が漂い曲によってはデスメタルに感じる部分もある。13~14歳頃の作品なので楽器に触った時間が短いということもありこのような結果になってしまったが、ひたすら突っ走っている点については評価する。また情熱や生々しさが溢れていること、ここが原点であることを忘れてはいけない。

MURDERDOLLS-Beyond the Valley of the Murderdolls ★★ (2015-01-18 23:46:13)

Slipknotとは違う音楽性に戸惑いつつも意外な方向性を提示したのでこれはこれでありだと思った。初期Motley Crueの影響が強くそれをパンキッシュにしたようなサウンドだ。歌詞とサウンドの両方がストレートであるためリスナーの耳に直接届きやすい。またコンパクトにまとめた楽曲が多く最後までノリを維持できる。パンクっぽい部分もあるがハードロックの部分もあるので両方のリスナーにおすすめ。個人的にはヤワになったSlipknotよりこっちがいいな。

HIBRIA-The Skull Collectors ★★ (2015-01-17 23:54:44)

衝撃的な前作だったが今作は前作よりも格段にレベルアップを遂げた。もう一曲目を聴いた時点でそれは明らかである。一曲一曲の輪郭がはっきりしたこと、プレイヤーの技術が向上したこと、ギターのリフ、ソロが目立ち始めたことが改善点である。Voの熱さは相変わらずでこれがHibriaのトレードマークであることを改めて感じさせられた。この熱唱法と正攻法に沿ったサウンドであるからこそ違うメタルのジャンルを聴いても正統派に戻ってしまう。流行に流されず正攻法で攻める姿はまさしく漢であり漢のためのメタルと言っても良い。ベースが目立たなくなったこととキラーチューンが減ったことが少し気になったが、路線は変わらずむしろ磨きがかかったので4年待たされた甲斐があったと思う。最近まがい物のメタルが流行っているのでこの一言を最後に付け加えておく、これがHMだ。

CANNIBAL CORPSE-Bloodthirst ★★ (2015-01-16 23:55:47)

ジャケットが残虐な描写であるとともに音楽性も残虐極まりない。彼らの音楽はどれもたいして変わってはいないが混ざりものがないピュアなデスメタルであることは共通して言える。最初はどれも似たような曲ばかりで面白味がなかったが聴き進めるうちにはまっていく自分がいた。他のデスメタルバンドの影響はあるが彼らはやるべきことを最優先した結果このような仕上がりになったのだと思う。デスメタルの中では聴き易くリフもかっこいいためおすすめ。速くて残虐、これが正しい姿だ。

AMARANTHE-Massive Addictive ★★ (2015-01-15 23:55:18)

メロディラインがTOP100などのチャートものの流れを汲んでいるので大衆向けの作品になったなというのが第一印象。多少気になっていた軽薄なシンセはあまり感じられない反面楽曲に占める割合が増えたこと、メタリックな部分を減らしポップでキャッチーな部分を強調したことの二点も本作のポイントと言えるだろう。スクリーマーの交代はそんなに気にならなかったが、大衆向けに走るとヤワになるというこれまで危惧していた部分が露呈しまった。特にDrop Dead CynicalのPVを観たときには痛切に感じた。作品全体について述べるとかつてあったメロデス的な部分は感じられず、ギターソロも全曲にあるわけではないのでやや不満を抱いた。本人曰くこれが新しいAmarantheみたいだが個人的には受け入れられない。マンネリ化防止にはいいが彼らには売れ線ポップスの要素を楽曲に組み込んでほしくないため別の道を探ってもらいたい。

ANDI DERIS-Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads ★★ (2015-01-14 23:53:09)

正直1stはかなり退屈なアルバムだったし2ndも未聴ということで本作を買わない予定だったが中古屋で安かったので買ってみた。出来の方は予想より遥かに良く退屈することがないまま彼の世界観に引き込まれた。ギターソロやツーバスが目立ったせいで一部の曲ではへヴィな仕上がりとなり、それと同時にあの独特でポップなメロディのアンディ節も健在である。また彼のソロアルバムには人柄もにじみ出ているのでそこも注目すべきポイントである。これが今のHelloweenに求められる音楽性ではないがバラエティ豊かな作品であることを考慮すると90年代のHelloweenなら演奏している可能性は高い。1st,2ndの反省点を踏まえて仕上げた今作はどこから聴いても彼らしい音楽が詰まったソロ作品の最高傑作である。

POISONBLACK-Lust Stained Despair ★★ (2015-01-01 23:58:45)

Sentencedではなくこれから聴き始めたため比較は出来ないが、Sentencedよりはへヴィな作風であるため受けつけない人もいると思う。キーボード奏者もいるが今回はバンドサウンドを前面に押し出すことをメインに曲を書いたと思うのでその目論みは当たっている。ただへヴィだけではなくメランコリーなメロディもあるのでその辺は北欧のバンドの強みだろう。ホント寒空の下にぴったりだ。目立つものがない反面楽曲の質は平均的に高いので興味を持ったら聴いてみるのもあり。ゴシックを期待するのではなく北欧産HR/HMとしてとらえた方が楽しめる。

NAPALM DEATH-Enemy of the Music Business ★★ (2015-01-01 01:07:24)

グラインドコアは苦手な部類に入るがこれはデス、スラッシュ、パンクの要素があったのですぐに馴染めた。これらの要素を全て網羅し上手く組み合わせることによって、出だしからテンションとアグレッションが高くグラインドコアの帝王の名にふさわしい作品となった。一番印象に残ったのはドラムでリズムのパターンが多くスピードが速いので素晴らしいドラマーだと思った。一曲一曲が短い、ギターソロがない、構成が金太郎飴状態というのが欠点となるかもしれないがそんなことは気にならない。聴き易い作品なのでグラインドコアが苦手な人も気に入ると思う。

TESTAMENT-Demonic ★★ (2014-10-29 23:56:29)

これは前作の延長線上でありへヴィネスの追求の結果デスメタル寸前まで接近した。チャックのドスの効いた声とデスメタル出身のジーン・ホグランの参加の二つが貢献している。中途半端ではなく徹底した姿勢を貫いている点も潔い。ただしミドルと重さを主体にしているのでこの手が嫌いな人にはおすすめ出来ない。歴史を語る上では必要だがらしさは感じられないので別バンドとしてとらえたほうが良い。キラーチューンの不在とギターソロの少なさがアルバムの評を下げてる気がする。

TESTAMENT-Low ★★ (2014-10-26 23:42:28)

アレックスの脱退により方向性がガラッと変わった。しかしモダンへヴィネスへのシフトチェンジが功を奏したのか前作の欠点であった退屈さは払拭され攻撃的な曲が増えた。音が重いのは全曲通して言えることだがチャックの声を更にドスを効かせたデスメタル寸前の曲も収録されていることから新たな挑戦もしている。90年代モダンへヴィネスを追求し生き残ったバンドがいる反面らしさを失ったバンドもいた。しかし彼らの場合らしさは残っている。アレックスの脱退により流麗なギターソロは聴けないが彼なしでもバンドが存続出来ることをこのアルバムは示しているし痛手にもなっていない。

STRATOVARIUS-Episode ★★ (2014-10-23 23:50:58)

ここで最強の布陣が揃い更なる音楽的発展を遂げたことは言うまでもない。①を聴いた時点で確信した。他にも②や⑤のような疾走曲、③や⑫のようなバラード曲と今までより佳曲が多い。ただ欠点も存在し前半の展開が良すぎたせいか後半ダレてしまうこと、引き出しが狭くパターン化していることが気になった。トータルタイムが60分越えというのも聴き手の集中力をそぎ落としてしまう。コンポーザー能力を疑っているわけではないがアルバム構成が悪い気がする。申し訳ないがこれが最高傑作と言う人の気持ちは理解しにくい。

SPIRITUAL BEGGARS-Mantra III ★★ (2014-10-22 23:48:41)

体制は変わらないが前作との決定的な違いはオルガンを入れたことで楽曲に更なるアクセントが加わったことだろう。また今作は無駄な曲が一つもなく濃厚なハードロックを堪能できる。70年代のロックをベースにしていることはどの作品にも共通するがこれほど質の高い作品を90年代に発表するとは当時誰も考えつかなかっただろう。マイケルがハードロックアーティストとして認められている理由がこの作品にある。この後これをいとも簡単に超える作品を連発するのでここがターニングポイントととらえることが出来る。

RHAPSODY-Symphony of Enchanted Lands II: The Dark Secret ★★ (2014-10-21 23:50:08)

これまで培った経験がそのままこのアルバムに反映された。技術力の向上、壮大な物語、緻密なまでに計算された曲構成、ゲストの参加によりシンフォメタルの完成系に辿り着いた。しかしスケールアップを図った代償として印象に残る曲が少なくなってしまった。よく作りこまれていることは分かるがそれが裏目に出てしまい一曲一曲がぼやける。収録時間が70分越えというのも聴き手からすると疲れる。もはやメタルアルバムというより映画のサントラととらえればいいのか?と思ってしまった。いずれにせよ彼らは行き着くところまで行ってしまったので今後の進展は見込めないというより限界がある。前作が良すぎたのでこちらが期待しすぎたな。

STRATOVARIUS-Fright Night ★★ (2014-10-15 23:50:06)

これはハロウィンとインギーを足して二で割ったサウンドと言われても仕方ないな。曲構成の面ではパクリが目立つしメリハリもない。アルバム自体も短期でレコーディングしたせいか稚拙な部分が目立つし音も良くない。まあだんだん良くなるのでこれは黒歴史としてとらえておくがこのままの方向性だと今ほど成功する確率は低く最悪の場合解散もあり得る。彼らの中では恐ろしく出来が悪いアルバムなのであまりおすすめはしない。当時ライナーノートを書いた人よく冷静にレビュー出来たな。私だったら批判しか思いつかないよ。

SPIRITUAL BEGGARS-Another Way to Shine ★★ (2014-10-14 23:44:43)

キーボードはないがそれを補うあまりのクオリティはある。3ピースというシンプルな構成ながらも楽曲は年季がはいっており通好みのサウンドだ。後の作品に比べると洗練されきっていない部分はある。しかしドゥーム、ロックという軸はすでに健在だ。初心者向けのアルバムではないが何枚か彼らのアルバムを聴いた人におすすめ。

ヘタリア AXIS POWERS-ヘタリア キャラクターCD Vol.7 ロシア ★★ (2014-10-11 23:40:39)

なんだこの両極端なまでのキャラソンは。まあメタラーにしては一曲目の方がいいに決まっているがボーカルの声がなよなよして曲に適していないため少し残念。二曲目はほのぼのポップスなのでどうせなら一曲目のようなゴシックメタルに統一してほしかったがあくまでキャラソン。そこは仕方ないか。

KAMELOT-Poetry for the Poisoned ★★ (2014-10-10 23:49:20)

世界観は維持出来ているものの今作では目立つ曲がなかったというのが第一印象。これまでの作品の中では一、二位を争うほどメタリックに仕上がっているがシンフォニック度は減退した。新しい要素は取り入れていることは理解出来る。しかし持ち味を上手く生かされていないことについてはいくらか点を引いてしまう。そういう意味ではEpicaのシモーネとのデュエットと四部構成のタイトル曲が一番いい出来だった。またゲストもかなり豪華で特にガスGが参加した⑤はギターソロがかっこいい。このバンドギターソロだけは微妙なのでたまに彼が参加するのもいいだろう。これがカーンの最後の作品となってしまったがゆえ有終の美を飾って脱退してほしかったというのが正直な感想。

MUNICIPAL WASTE-Massive Aggressive ★★ (2014-10-09 23:41:07)

収録時間が30分と短いためあっという間に終わった。爆走曲ばかりなので長時間この手だとさすがに飽きるが最後までテンションを損なうことなく聴ける。パンクスラッシュながらも時折メイデンみたいなリフやソロがある。だから完全にHMが払拭されたわけではないのでご安心を。クロスオーバースラッシュが好きな人、普段パンクを聴いている人に聴いてもらいたい一枚。余談だがこいつらのpvは必見。

DARK TRANQUILLITY-Character ★★ (2014-10-08 23:56:16)

一曲目を聴いた時点でダートラの最高傑作と確信した。音楽性は前作の延長線上にあるがよりアグレッシブに、プログレッシブになった。リフに関しては慟哭のメロディが復活し2ndや3rdの頃を思わせる部分もあったが当時の音楽性に回帰したというわけではない。そこで4thから加入したキーボードの存在が鍵となってくる。モダンで退廃的な場面もあるが美旋律をセンス良く奏でる場面では本領を発揮し今の彼らになくてはならない重要なものだ。本作の特徴としては過去と現在がシンクロしたというところだろう。モダンな部分もあるが古典的な部分も忘れていない。それでいて進化し続けるのだから素晴らしい。

IN FLAMES-Whoracle ★★ (2014-10-05 23:47:11)

ギターのメロディラインは本作が一番。前作で洗練されきっていない部分が本作で改善されスケールもアップした。相変わらずミドル重視ではあるがイエスパー節はますます冴えを見せもはや孤高の域まで達した。全編に渡って漂う哀愁がたまらん。ここでトラッドとデスメタルの融合は完成され叙情メロデスの基準となった。そして次作への基盤となった作品とも言える。

ICED EARTH-The Glorious Burden ★★ (2014-10-03 23:50:41)

これまでどこかアンダーグラウンド臭が漂っていたがリッパーの加入により一気にメジャー感が増した。彼は歴代シンガーの中でもトップクラスの表現力を持ちこの音楽性にもマッチしている。彼の加入により力強さ、スケール感は一層増した。ジョン以外のメンバーも非常に優れたミュージシャンであるので人選ミスはありえない。なんといってもハイライトは南北戦争をテーマにした曲で壮大な歴史絵巻となった。楽曲の起伏やオーケストラの効果的な使い方等はもちろんある程度研究しなければ書けないテーマであることも踏まえてこれは名曲であり彼らだから表現出来た曲だととらえることも可能だ。それ以外にもワーテルローやアッティラ等世界史で習ったものをテーマにした曲もあるので世界史好きにもアピール出来る作品となった。

LUCA TURILLI-King of the Nordic Twilight ★★ (2014-10-02 23:42:16)

ソロなので違うことをやっているのかなと思ったら全く同じ。コンポーザーが同じせいか曲調も変わらなければファンタジー路線であることも本家と一緒。ただこちらの方がコンパクトな仕上がりなので人によってはこちらの方が好みかもしれない。本家ほど聴き終わった後の疲労感もないし。いずれにせよ優れたアルバムであることは間違いないのでファンの方はぜひ。

HAMMERFALL-Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken ★★ (2014-10-01 23:42:16)

メロディを大事にし安定感のある分かりやすい正統派だということはどの曲にも共通する部分だと思う。しかしアルバムを通して聴くとこれといった曲がないため地味だという印象を受ける。せめて疾走曲が何曲かあるともっと評価が良くなるのだが・・・。あとこのバンドには⑩のような大作は向いていない。もっとシンプルで分かりやすい疾走曲を作るべきだ。こんな作風だと欧州ではウケが良く日本では過小評価気味というのも分かる気がするな。


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