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IWSKさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1-50
BLIND GUARDIAN-A Night at the Opera
和楽器バンド-ボカロ三昧
TRIVIUM-Vengeance Falls
SOILWORK-The Chainheart Machine
NOCTURNAL RITES-New World Messiah
CHILDREN OF BODOM-Relentless Reckless Forever
黒夜葬-∵Ga[Я]deN∵
STRATOVARIUS-Fourth Dimension
CONCEPTION-In Your Multitude
KATATONIA-Night Is the New Day
CONCEPTION-Parallel Minds
UNSUN-The End of Life
ORIGIN-Antithesis
LOST HORIZON-Awakening the World
KATATONIA-Discouraged Ones
NOZOMU WAKAI'S DESTINIA-Anecdote of the Queens
FEAR FACTORY-Demanufacture
ELUVEITIE-Slania
DISSECTION-Storm of the Light's Bane
Lacroix Despheres-Scivias/passiflora Caerulea
DARK LUNACY-The Diarist
CRYPTOPSY-CRYPTOPSY
CRUCIFIED BARBARA-'Til Death Do Us Party
CONCEPTION-The Last Sunset
ADAGIO-Underworld
PRETTY MAIDS-Spooked
キバオブアキバ-Yeniol
AT VANCE-The Evil in You
TO/DIE/FOR-Samsara
SYMPHONY X-The Divine Wings of Tragedy
SHADOWS FALL-Of One Blood
TO/DIE/FOR-Epilogue
POWER QUEST-Master of Illusion
WITHIN TEMPTATION-The Heart of Everything
TO/DIE/FOR-All Eternity
SYSTEM OF A DOWN-System of a Down
POWER QUEST-Neverworld
OPETH-Ghost Reveries
KIKO LOUREIRO-Full Blast
HEAVENLY-Virus
FAIRYLAND-Of Wars in Osyrhia
CATHEDRAL-The Carnival Bizarre
AXENSTAR-Far From Heaven
ATREYU-Congregation of the Damned
ALMAH-Almah
PINK CREAM 69-Games People Play
NOCTURNAL RITES-Tales of Mystery and Imagination
LACUNA COIL-Unleashed Memories
KAMELOT-The Fourth Legacy
LEAVES' EYES-Njord
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BLIND GUARDIAN-A Night at the Opera ★★ (2016-03-03 22:55:14)

一体何トラックにおよぶ多重録音だと言いたいくらい音の圧力がすごく、クワイアも過去最大級のものとなっている。ひたすら練り込んだというのは分かるが、一曲一曲が長く曲構成が複雑なため初期ファンが遠ざかる要因を作ってしまっている。ある程度耳が肥えている人や感性が人数倍優れている人、音楽理論が分かる人しか理解出来ないだろうな。

和楽器バンド-ボカロ三昧 ★★ (2016-02-27 22:14:18)

このバンドの大きな個性はバンドに和楽器を取り入れたことで、この発想自体が面白い。プレイヤー全員が高い技術を身につけているので演奏面は問題なし。今作は全てボカロのカバーで、実力のある女性Voをフロントに立てることで原曲の機械じみた声が苦手な人にとっても聴けるものになっており、全てのパートが生演奏のため曲の輪郭がよりはっきりした。ただロックと伝統音楽の融合という割には和楽器の割合が高くバンドサウンドが引っ込み気味であることは惜しい。女性Voも上手いのは分かるがビブラートを多用しすぎるので少しうっとうしい。

TRIVIUM-Vengeance Falls ★★ (2016-02-20 22:12:48)

前作がメタルコア寄りだったのでその方向性でいってくれると思ったが、そうではなかったので少し落胆した。音が正統派に近づき、クリーンVoのパートが増えたことからよりマイルドで聴きやすいものになった点は評価しても良い。しかしこれはグロウルや激しさがなくなるということを意味し、元々あったものを排除しているように思える。また同じような曲が並んでいるため面白みがない。これはギリギリの許容範囲なので、この路線を強めるよりは過去の音楽性とのシンクロを念頭に置いた曲作りをしてほしい。

SOILWORK-The Chainheart Machine ★★ (2016-02-16 22:25:23)

鋭利かつ近代的なリフでまくしたてる本作は彼らの中で最も攻撃的だと思う。ばらつきがあった前作より方向性がはっきりしコンパクトでタイトなものになった。クリーンパートはないけれども印象に残るメロディは存在している。このままでいっても良かったと思ってしまうくらいだから初期を懐かしむ人の気持ちが一層分かる気がした。

NOCTURNAL RITES-New World Messiah ★★ (2016-02-12 23:41:59)

前作は評価が分かれた4th路線ではなく3rdに戻った部分が見られたが、いまいちパッとしない印象を受けた。しかし今作はそんなことはなく、より正統派に近づきVoの声質が最も活かされるものになった。特に序盤の曲はメタルとは何かを端的に示したものだと思う。次作以降から疾走チューンは封印されるので今作が最後となってしまったのは惜しい。

CHILDREN OF BODOM-Relentless Reckless Forever ★★ (2016-02-07 23:26:49)

初期の頃と比べるとインパクトは薄れたが、相変わらず高いクオリティを維持したものを世に出してきた。中期の音楽性はそのままにリフや曲構成が良く練られたものになっており、安定感が出てきたと思う。バンド側はこれを含めて常に最善策をとってきたから、ある意味スルメアルバムな本作はもっと聴き込むと評価が上がるかもしれない。

黒夜葬-∵Ga[Я]deN∵ ★★ (2016-02-06 23:44:10)

この頃はメタルとトランスどっちもやっていたが、双方ともゴシックを基調としチェンバロやストリングスを多用している。東方は元のメロディがクサく、ゴシックアレンジを施したらさらに良くなるということを証明している。重厚さは感じられないため迫力に欠けるが、この手を好むリスナーのツボは抑えていると思う。

STRATOVARIUS-Fourth Dimension ★★ (2016-02-05 23:42:18)

コティペルトが加入しただけなのに、全ての面において前作よりパワーアップしている。一番の成果はソングライティング能力が増し、キラーチューンが増えたことである。中には浮いた曲もあって全体としての完成度は今一つだが、シーンを引っ張っていく素質はこの時に覚醒したと断言出来る。

CONCEPTION-In Your Multitude ★★ (2016-02-04 23:34:40)

技術面においては本作が一番で、プログレにしては比較的分かり易い部類に入る。ただ冒頭から分かるようにこの方向に進んだのは失敗だと思う。これだとメロディの良さが減退するばかりかロイの魅力を殺しているようなものだ。そして曲がまあまあの出来なので人気が落ちるのも分かる気がする。

KATATONIA-Night Is the New Day ★★ (2016-02-03 23:53:25)

彼らの最高傑作とかねてから言われていたが本当にその通りだ。ダークな曲調に穏やかなVoが合わさる姿は、鬱、暗黒系ゴシックの完成形である。とは言え完全にそちら側とは言い切れず、どこか清涼感漂う部分がある。また今まで足りなかったモダンなへヴィさが見られるようになり、少し起伏のあるものになった。スロー、ミドルの主体、メロディのとっつきにくさは相変わらずなので、そこをどう捉えるかが評価の分かれ目だ。

CONCEPTION-Parallel Minds ★★ (2016-02-02 23:47:36)

散漫な前作とは違い今作はよりまとまりのあるものになったと思う。楽曲は少しプログレに近づいたが比較的ストレートである。ロイの声はここで基盤が出来上がり音そのものにも影響してくる。本作に神秘的な部分が見られるのはそのせいだろう。

UNSUN-The End of Life ★★ (2016-02-01 22:41:28)

楽器隊が全員デスメタル出身者なのでその手の音になると思ったが、フロントに女性を置いていることから分かるように予想とはかなりかけ離れた音になっている。少しゴシックの要素が入っているが、基本的にポップで聴きやすく、女性Voの声も親しみやすい声だ。それゆえメタルアルバムとしては物足りず、平均越えで止まっているものが多いが、Mauserの扇情的なギターソロは聴く価値があると思う。

ORIGIN-Antithesis ★★ (2016-01-31 23:43:54)

この作品一番目立っているのはドラムで、ブラストビートを目にもとまらぬ速さで正確に叩いており、この部分においては達人レベルである。また手数、足数が多い点も良いことだと思う。これだけ高度なデスメタルを演奏するなら技術の高い人間が求められるのは当然で、他のメンバーもかなりのテクニシャンであることが分かる。同じような曲が並ぶがテクニカルなデスメタルとしての水準は満たしている。

LOST HORIZON-Awakening the World ★★ (2016-01-30 23:40:42)

これはとにかく熱い。本当に純粋な正統派メタルでハイトーンボイス、疾走感、勇ましさ等メタルに求められているものがこの一枚に詰まっている。やはり③が一番かっこよく、彼らはもちろん全メタラーのアンセムそのものである。③の影に隠れがちだが他の曲も高品質なものばかりだ。

KATATONIA-Discouraged Ones ★★ (2016-01-30 00:07:24)

全編ミドル、スローの気だるい曲で占められており、ボーカルも音楽性に合わせたような声で終始歌うから、聴いているこちらからすれば退屈の何物でもない。これは攻撃性を意図的に排除したか、このような音楽性を進んでやっているかのどちらかだろう。鬱や切なさを感じる部分は少なく、シンプルなゴシックロックと言えば聞こえがいいが、一歩間違えるとオルタナになってしまう。

NOZOMU WAKAI'S DESTINIA-Anecdote of the Queens ★★ (2016-01-30 00:06:44)

ここ最近注目されているギタリストということで聴いてみた。テクニカルでメロディが良いことはもちろん、今作のように正統派をベースにしながらバラエティ豊かな楽曲を書けることからコンポーザーとしての能力も優れている。また、リズム隊が完全にHR/HM出身者なので安定したプレイが聴ける。本作の特徴は、二人の女性Voである。Fukiは、Unlucky Morpheusを聴いているから高い歌唱力の持ち主であることは当然分かっており、本作でも十分に実力を発揮している。一方榊原ゆいもFukiに劣らない素晴らしいシンガーで、アニソンやゲーソンとは違った一面を見せてくれる。特に後者が歌う曲はPhantasmのキャラソンでも良かったと思う。中には女性Voを受けつけない人もいるだろうから、そんな人にはボートラを聴いてほしい。

FEAR FACTORY-Demanufacture ★★ (2016-01-27 23:51:16)

機械のような正確さで刻むリフとリズムがとにかくへヴィでかっこ良く、一切のブレがない。ギターソロ、フィルインを意図的に排除し、効果音を盛り込ませることでよりサイバーなものにしている。また、クリーンとデスを使い分けるボーカルスタイルも当時は革新的だったに違いない。リリースが約20年前にもかかわらず近未来的な内容で古臭さを感じさせない。インダストリアルメタルの先駆者として時代を切り開き、多くのバンドに影響を与えたことがこの一枚で分かる。

ELUVEITIE-Slania ★★ (2016-01-26 21:30:24)

フォークメタルなので民族楽器が大活躍して当然だが、このバンドはメロデスの影響がかなり強い。叙情リフやデスボ、疾走感なんかはメロデスそのもので、みなさんがおっしゃるようにダートラに民族音楽をプラスしたような音楽性のため、エクストリーム系を好むリスナーにアピールできる仕様になっている。この手は牧歌的なもの、ストーリー性があるもの、飲んで騒げるものでもいいが、このバンドのようにアグレッションを追加しバンドサウンドと民族楽器の調和を図るやり方もいいと思う。

DISSECTION-Storm of the Light's Bane ★★ (2016-01-25 23:57:01)

トレモロリフ、ブラストビートというブラックメタルになくてはならないものがある一方、このバンド独自の特徴はシンセを一切使っていないのにメロディアスだという点で、よくギターで表現出来たなと思う。爆走するのはいいがややタイトさに欠ける、曲に面白みがないという欠点はあるが、それらを帳消しにするほどメロディセンスが高い。極寒の大地で死神が佇んでいるジャケットがこの作品を物語っている気がする。

Lacroix Despheres-Scivias/passiflora Caerulea ★★ (2016-01-24 23:48:39)

一曲目は生のオーケストラを取り入れ、ドラマティックで疾走感のあるシンフォニックメタルとなっている。メンバーにフルートやオーボエといった管楽器奏者がいるせいか、バンドサウンドではなくオーケストラに使用する楽器の主張が強いのも面白い。また、テノール男性Voとソプラノ女性Voの掛け合いも聴きどころだと思う。二曲目は一曲目と対照的なしっとりとした曲で、女性Voの良さが前面に出でいる。V系でオペラティックなバンドはあまりいないので彼らにはこの方向性を貫いてほしいと思う。VersaillesやMoi Dix Moisが好きな人におすすめ。

DARK LUNACY-The Diarist ★★ (2016-01-23 23:54:18)

これはメタル史におけるコンセプトアルバム最重要名盤で、レニングラード包囲戦という重苦しいテーマを見事描き切っている。所々に挿入されているロシア民謡、赤ん坊の泣き声、女性Vo等は場面を盛り上げるとともに、この戦争が悲劇であることを私達に教えてくれる。激しいパートは戦闘、悲哀に満ちたパートは包囲戦に巻き込まれた人々という表現を用いていると思う。叙情メロデスを聴くというよりは、戦争ドラマを観ているような感覚に陥ります。

CRYPTOPSY-CRYPTOPSY ★★ (2016-01-22 23:46:06)

Cryptopsyはこれから聴いたのでみなさんがおっしゃるように原点回帰したと言われてもピンとこないが、音楽性はデスメタルそのものであるしバンド名を冠したタイトルだからその通りなのだろう。唐突にジャズが入る曲があるものの、エクストリーム系を上手くブレンドしセンス良く組み立てている。中でもドラムが素晴らしく複雑なプレイを軽々とこなしている。この人がいるからこそプログレッシブで攻撃力の高いデスメタルが成り立つのだと思う。

CRUCIFIED BARBARA-'Til Death Do Us Party ★★ (2016-01-21 23:49:44)

前作はパンキッシュで骨太なHRという印象を持ち、今作はそれをさらに進化させHMの要素を強めたと思う。その証拠にアップテンポな曲が増えたことや、女性とは思えない強靭で媚がないパフォーマンスが挙げられるだろう。課題は図太いサウンドに対してメロディが弱いところで、そこをクリアすればより深みのあるオールドかつモダンななHR/HMを展開できるだろう。マッツ・レヴィンがゲスト参加したのだから高い能力を持っているバンドだと思う。

CONCEPTION-The Last Sunset ★★ (2016-01-20 23:42:31)

Kamelotの方がいいと言えばそれまでだが、あの妖艶な歌唱力はここでも聴け、バラードになると本領を発揮していると思う。中心人物はギターで、フラメンコ風のフレーズが最も印象に残った。北欧らしい湿り気のあるメロディはいいが、楽曲の出来はそこそこが多いため微妙な仕上がりなのが残念。

ADAGIO-Underworld ★★ (2016-01-19 23:51:39)

ずっと探していたものがやっと買えた。音楽性はSymphony Xと似たような部分があるがこちらの方がクラシック寄りのため敷居が高い。本作で加入したキーボードはプレイを聴くかぎりクラシック出身者だと思ったが、本当にその通りで、彼の奏でる旋律は正確さと美しさの両方を兼ねている。もし、彼がいなかったらここまで上品で高貴なプログレになっていなかっただろう。大作志向のものが多くてこの手が苦手な人は手に取りたくないかもしれないが、メロディや曲展開は決してつまらないものではないからコンポーザーの能力に終始脱帽する。一曲だけでもいいから聴く価値はあると思う。

PRETTY MAIDS-Spooked ★★ (2015-12-29 23:42:45)

前作は微妙なもので低迷の兆しが見えかけたが、本作ではそれを払拭するかのような完成度を誇っている。やはり彼らにはメロディアスで疾走感のあるメタルが似合い、ファンの期待通りの仕上がりになった。かつてのような輝きがないため本作は地味な位置づけになってしまったが統制のとれたものであることは確かだ。

キバオブアキバ-Yeniol ★★ (2015-12-25 23:52:35)

歌詞の内容は現代社会に生きる若者、特にオタクが共感できるものが多い。音楽性はやや複雑な部分があるが、基本的にはナード色の強いスクリーモといった感じである。ただこのままでは不十分で特にVoが頼りない気がする。

AT VANCE-The Evil in You ★★ (2015-12-16 23:47:50)

ここにきてボーカルチェンジがあったが前任者と似たタイプなので問題なく、基本的に今まで通りの路線である。ただその影響で音楽性に微妙な変化が見られたがこれくらいは許容範囲。前作が名盤のためこれのインパクトが弱くなってしまうのは仕方のないことだと思う。やはり平均越えで評価が止まっている楽曲が多すぎるのと、ベター過ぎるカバーのチョイスが原因か。

TO/DIE/FOR-Samsara ★★ (2015-12-12 23:22:15)

長いブランクがあったが、そんなことを吹き飛ばすかのように過去の路線を踏襲したゴシックロックをさらに発展させている。変わったなと思ったのは曲のバリエーションが増えたことである。にもかかわらずクオリティ維持し、主要メンバー脱退の穴を塞いでいる。また過去作よりHR/HMの要素が強まったのも個人的にはいいことだと思う。

SYMPHONY X-The Divine Wings of Tragedy ★★ (2015-12-10 23:49:50)

一曲目がPantera風のリフでこれ以外にもそういった部分が見られたためモダン化の道を辿ったと思った。しかし彼らの本領はネオクラ、プログレといったジャンルである。今作は新たなものと既存のものを足して自分達の音楽を進化させることに成功した。王道を行くものから大作、バラード等過去作に比べて音楽性の幅も広がった。

SHADOWS FALL-Of One Blood ★★ (2015-12-08 23:41:36)

メタルコアバンドでありながらツインギターの特性を惜しみなく利用し、しかもギターソロを重視している時点で同系統のバンドとの違いを打ち出している。またリフがザクザクしていることからスラッシュメタルの影響が強い。2ndなのに早くオリジナリティを確立したと思う。

TO/DIE/FOR-Epilogue ★★ (2015-12-07 23:48:44)

ニューウェーブの要素を取り込んだと書いてあったので少し不安になり、結果HR/HMの要素が減退したという形で不安は的中した。しかし前作収録の一部の曲ではそういった要素が見られたので自然な流れだと思い直し、作風も暗いものから明るいものになったので聴きやすくなったと思う。シークレットトラックで同じフレーズが延々流れるのは何の意図があるのだろうか。

POWER QUEST-Master of Illusion ★★ (2015-12-06 23:40:51)

かつてのように爽やかかつキャッチーで疾走感のある曲は減ってしまい、つまらないものとなってしまった。その最大の要因がメロハーへの傾倒で、もはやメタルではない曲が目立ってきた。裏返せば成熟したということなのだろうがマイナスの方向に働いている気がする。いつも通りメロディはいいのだがこれだという曲がないのは残念。

WITHIN TEMPTATION-The Heart of Everything ★★ (2015-12-05 22:59:00)

作を重ねるたびに大衆路線へと進んでいくことはこのバンドも当てはまり、おそらくロック色を強めたことが最大の要因だろう。しかしシンフォニックの比重は過去最大で荘厳かつ美麗なものへとなり、こちらがひれ伏してしまいそうなほど進化している。癒しに関しては前作の方が上だが総合点でいうとこちらが上。これだけクオリティが高いと映画、ゲーム音楽に起用してほしいな。

TO/DIE/FOR-All Eternity ★★ (2015-12-04 23:30:20)

ゴシックと聞くとシンフォニックで中二病的なものと個人的に捉えているが、ここで聴けるのはロックをベースにしたものである。Voの声がキモイということを除けば路線変更したSentenced同様ダークで鬱な世界観が味わえる。豪華ゲストが何人か参加しているがあまり反映されていないのは残念。

SYSTEM OF A DOWN-System of a Down ★★ (2015-12-03 23:06:17)

2ndよりもハードコア色が強いため荒々しい部分が多い。またデビュー作であるこれでも2nd同様変則的な曲展開、多彩な声を使い分けるVo、ジャンル区分不能な音楽性は顕在である。完成度は2ndの方が上だがデビュー作でこれだけ面白いアイデアを披露しているバンドはそういないだろう。しかし本当に狂っているな。

POWER QUEST-Neverworld ★★ (2015-12-02 23:42:24)

出だしから大作を持ってくるので聴き疲れると思ったがそうはならなかった。この作品の人気曲①、②、④全てに言えることだが疾走感と同時に爽快感が味わえることが人気の秘訣だろう。またメロスピバンドなのにメロハーの要素を取り入れオリジナリティをアピールしている。ダサいと言われるかもしれないがメロディは良く聴きやすい。

OPETH-Ghost Reveries ★★ (2015-12-01 23:47:11)

過去作の延長線上にあるのだろうが、このバンドは静と動の表現が本当に上手いと思う。デスメタルの激しさと幽玄なプログレの融合、そしてメンバーの音楽知識が合わさることにより聴き手は一つの絵画を見ているような感覚に陥る。また専属keyを加入させたことでプログレ色を一気に強めたと思う。二つ名である北欧の暗黒神としては大人しい部分があるので、本作は北欧の旧神という名のほうがふさわしい。

KIKO LOUREIRO-Full Blast ★★ (2015-12-01 00:17:27)

本人曰くタイトル通りなんだろうが私はそうは思わなかった。その最大の理由はメタルの要素が薄れ自国の音楽の要素を強めたことだと思う。これはこれで面白いが複雑になりすぎているし、過去にやったことの延長線上にある気がする。テクニックや曲構成はソロの中で本作が一番力を入れているがそれが裏目に出てしまったな。

HEAVENLY-Virus ★★ (2015-11-29 23:53:04)

どうやらメンバーチェンジがあったらしいがそんなことを感じさせることなく高いクオリティーを維持している。多くのクサメタルバンドは作を重ねるたびに衰退しているが彼らはそんなことはない。メロディや疾走感、ハイトーンボイズ等私達がクサメタルに求めるものが彼らの作品にはたくさん入っている。かなり関心を持ったので他のアルバムも聴いてみたいな。

FAIRYLAND-Of Wars in Osyrhia ★★ (2015-11-28 23:40:11)

よくラプソディーと比較されるがまさにその通りで、こちらもオーケストラが前面に出たシンフォニックメタルで、RPGを連想させる曲構成となっている。またVoが元Dark Moorの人なので2nd,3rd頃を思わせるクサメタルが展開されている。ただ私の手元にあるのは輸入盤なのでボートラが入っていないのが残念だ。

CATHEDRAL-The Carnival Bizarre ★★ (2015-11-27 23:50:42)

雰囲気がサバスっぽいなと思ったらなんとトニー・アイオミが参加していた。違和感なく溶け込んでいたからライナーノーツを読むまで気付かなかった。それだけサバスに認められていると同時に彼らの目指すべきサウンドがこれに提示されている。さてこの作品、ドゥームにしてはアップテンポなものが多く、また正統派、ストゥーナーの要素が強いことから暗く沈んだものではなく自然とノレる仕上がりになっている。本人達が音楽愛好家だからこそメジャー、時代に関係なくマニア向けの音作りを行えるのだと思う。

AXENSTAR-Far From Heaven ★★ (2015-11-26 21:56:40)

ソナタと同路線のメロスピで、あちらよりインパクトが弱いものの北欧系特有の美旋律はこちらにもあり、将来ソナタの後継者になることを約束されたかのような作品だ。コンパクトで聴きやすく疾走曲が多めな点が良い。今のままでは悪くないで終わりそうなので全体的に工夫を凝らすともっと良くなるかも。

ATREYU-Congregation of the Damned ★★ (2015-11-25 23:47:40)

過去作もそうだがメタルコアにしては音が軽すぎる。しかしリードギターのフレーズは普遍的だけれども印象に残るし、今作はVoのメロディにも気を配ったのかこちらも頭に残りやすい。こういった部分は正統派の影響が強く、メタルコアと上手くシンクロさせている。高い技術をもつバンドとは言い難いが、無駄な要素を省きキャッチーなメロディで勝負するスタイルも大事なことだろう。

ALMAH-Almah ★★ (2015-11-22 23:57:08)

Angraとは違うアプローチをしているのかなと思ったら意外とそうではなかったという意味では無難。しかし、これと近年のAngra双方に言えることなのだが楽曲に面白みがないという欠点がある。せっかく豪華なゲストを招いているのに個性が反映されていないことも問題だ。一人で書いた結果がこれだとファンは満足しないと思うのでソングライティング能力を向上してほしい。

PINK CREAM 69-Games People Play ★★ (2015-11-10 23:40:29)

今までは明るめで時代に適したものだったが、今作でいきなりモダンでシリアスな展開となった。とはいえHR/HMとしては成立しているし、アンディ特有のメロディもあり、彼の最初のソロアルバムに近い雰囲気があるから問題ないと思う。しかしこれはアンディと他のメンバーに確執があるという伏線を張っていて、結果的にアンディが脱退するという悲劇を招いてしまった。一方、ギリギリのところで音楽性の大胆な変化を食い止めているのでファンが望む形ではなかったにしろ低評価をつける必要はないと思う。

NOCTURNAL RITES-Tales of Mystery and Imagination ★★ (2015-11-09 23:27:25)

3rdを先に聴いているため今作がそれの劣化版という印象を受けてしまった。しかし佳曲も存在し、特にI Want Outのような軽快でノリのいい④とクラシカルな旋律を持つ⑩が気に入った。前任Voは線は細いけれどもこういった路線なら現在のVoより向いていると思う。全体的に安っぽいが近年の作品に見られない部分が存在しているので初期を好む人がいる理由が分かる気がする。

LACUNA COIL-Unleashed Memories ★★ (2015-11-09 00:02:21)

ゴシックにしては華やかで、時折聴ける中近東風のメロディもあるから神秘的な要素もプラスされる。ただシンフォニックな要素、キャッチーなメロディというこの作品の欠点を列挙していくとリリースした当時日本では受け入れられにくいかも。それでもツインボーカルの味は引き出せているし、楽曲もさらに練り込めば良くなるものばかりだから彼らの歴史を知るのには丁度いい。

KAMELOT-The Fourth Legacy ★★ (2015-11-06 23:47:49)

これ以降の作品から聴くと少し力量不足に感じてしまうが、②を聴いただけで買いに走った人は少なからずいるだろう。それくらい美しく幻想的で印象的なナンバーだ。また、随所にある中近東風のメロディはこのバンドの神秘的でミステリアスな部分を象徴している。ここでKamelotワールドが確立され更に官能的になっていくことからこれは重要な位置にあると思う。前作はまだ未聴だが化けたというコメントが多いのも実感出来る。

LEAVES' EYES-Njord ★★ (2015-11-05 23:49:16)

フォーク/ヴァイキング色が強かった前作に対し、今作はシンフォニック路線を強めじっくり制作した成果が現れたと思う。壮大なスケールはそのままで聴いているとストーリーがはっきり見えてくる。有名シンフォニックメタルバンドにひけをとらない仕上がり。


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