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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 151-200
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EA-Ea II ★★★ (2020-05-04 01:30:55)
????産フューネラルドゥーム2009年作。
処女作の神秘性を引き継ぎつつ、全体的な音圧がやや厚めになり、シンセ寄りだった作風から一変してギターの存在感が増した。
前作ではギターの低音部の存在感があまりなかったが、そこが改善されて重厚で迫力のあるサウンドに仕上がっている。
シンセサウンドも低音部が厚く、パイプオルガン・ピアノなどアタックの強い芯のある音が増した印象、前作同様に空間系シンセもしっかりと作っている。
相変わらずメンバーは匿名で、曲名の無い20分越えの楽曲が2曲と、神秘性を前面に出す仕掛けが効いている。
前作のライトに聴ける感覚が薄れ、フューネラルドゥームフリーク向けの濃い作品にシフトしている。
EA-Ea Taesse ★★★ (2020-05-04 01:11:18)
????産フューネラルドゥーム2006年作。
メンバーは匿名で活動しており、果たしてどこの国のバンドなのかもよくわからない。
EaのCDは4枚所持しているが、メンバーに関するライナーなど一切無く、未だに不明なまま。
ロシアのプロダクション(soritude production)からのリリースで、音の感触はいかにもロシア的に聴こえるんだけど、果たしてどこの人がやってるのか。
スタイルはゴシック寄りのやや薄目の音圧のギターとシンセによるフューネラルドゥーム。
音圧で悩殺されるタイプではなく、空間系シンセのアンビエントサウンドをバックにギターを奏でるといった感じ。
メンバーの匿名性を含め、神秘性を前面に出したコンセプトが素晴らしい作品だ。
EARTHSHINE-My Bones Shall Rest Upon the Mountain ★★★ (2021-05-04 22:45:47)
オーストラリア産ドゥーム2021年作
一応ドゥームとしたが、ツーバスもあるし一口でドゥームと言い難いところもある。ペイガンメタルのようでヴァイキング的でもある。
基本鈍重なリフで進行し、ゴリゴリに歪んだギターを豪胆に掻き鳴らす。今は無きBathoryを彷彿させ、若干ポストブラック寄りにシフトさせたような
音楽性に大きな魅力がある。しかし、コモリ気味の録音状態は、評価を真っ二つに分けそうだ。この粗雑な録音が味わいになっているとは言い難く
コレを楽しむには少々慣れが必要だ。ボクはあまり気にならなくなった。そのハードルを越えれば、このサウンド特有の浪漫主義的な雰囲気にハマる。
なんといってもジャケが美しい。鷹が飛ぶ夕焼けをバックに、獣の頭骨が描かれる荒野、石碑の前で白馬に跨る槍を持った騎士が佇む。
戦いに疲れ、故郷に帰ってきた的な雰囲気と、大地を感じさせる壮
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ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah ★★★ (2023-08-24 22:58:12)
ギリシャ産オールドスクールデスメタル2022年作
最近は真性なダークサウンドよりも、古学校死サウンドを好んでゲットしている。特にB級路線。
そういうワケでデスメタル黎明期から活躍する老舗バンドも結構手にするんですが、むしろ影響を受けた次世代バンドの方が
より古学校死度が高いということを近年はヒシヒシと感じる。老舗バンドは一度完成しちゃうと演奏技術は上がっても味わいが欠落しがちだ。
というワケで、今月は未知の古学校死サウンドを発掘、いろいろ視聴して厳選して最もツボにハマったのがコレだ!
昨日空輸で届いたんだけど、もう、ずっとCDかけっぱなしです(笑)。
もうね、完璧。ボクがこのジャンルに求めるモノが全てこの1枚に凝縮されていると言っても過言ではナイ。ストライクゾーンど真ん中です。
このバンドのルーツをいろいろ調べてみたが、一時期は4人編成だったよう
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ECTOPLASMA-Inferna Kabbalah-God is Dead, Satan Lives (Rosemary's Baby) ★★★ (2023-10-14 01:17:26)
神は死に、サタンが生まれる。カッコ、ローズマリーの赤ちゃんwという曲。
まあボクくらいの年配者でダークサイド派なら、アイラレヴィンのローズマリーの赤ちゃんはホラーストーリーでは定番だろう。
今更、堂々と、ホラー界では散々使い古されたであろう題材の曲を1曲目に持ってくる潔さとセンスは、むしろ
オールドスクールデスファンのツボを刺激するんじゃなかろうか。
何故だろう、今年は上質デスメタルを結構手に入れたというのに、この夏にコレをゲットして以降、デスメタルはこの盤ばかり聴いてるな。
B級ズトボコ古学校死ファンは絶対手にすべき盤であることは間違いない。
EDUARD BAGHDASARIAN ★★★ (2022-01-16 18:01:01)
アルメニアの作曲家。アルメニアのクラシック作曲家はハチャトゥリアンぐらいしか有名どころはいないと思うが、最近ヘヴィローテなのがこの人だ。
バグダサリアンはアルメニア国内ではかなり有名なようで、24のプレリュードというピアノ曲がある。第6番、24番は探せば動画が見つかる。コレが美しい。
この2曲がよく弾かれてるんだろう。この曲集の中でも特に心に残る楽曲だ。
絶版になっているピアノ譜をRaffi Besalyanという演奏家が誤植を校訂して、昨秋ピアノ譜を発売したので、即買いしました。
第6番はスピーディで流れるような楽曲なのにゆったりと聴かせる、ラフマニノフばりの重厚さをも併せ持つ鉄板曲だ。第24番はテンポを落としてしっかり聴かせる感じで
これまたハーモニーが美しい。とりあえず簡単そうな第24番から覚えようかと思ってたが、ゴージャスな第6番の方がかっこいい。で
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ENCOFFINATION-O' Hell, Shine in Thy Whited Sepulchres ★★★ (2020-05-10 22:34:09)
米産ドゥーム2011年作、随分前にローランDeath氏に勧められてゲット。
Justin Stubbsという人のプロジェクトらしいが、ミキシングやジャケ・ライナーのデザインまでやってるようだ。
ジャケ・黒地にゴールドで描かれたライナーのデザインがまず素晴らしい。
重く引き摺るような、ややこもり気味の閉塞的なギターが真性で背徳的で、まるで邪教で苦行を課せられているかのよう。
そんな禁忌に触れたような世界観が大きな魅力だ。
この人はIsoratorという延々と暗ーい音空間のダークアンビエント作品も作っているようで、特に「音作り」にコダワリがあるんだろう。
Father Befouledというバンドにも名を連ねているが、そこでの音作りに大きく貢献していることがこの盤の音から伝わってくる。
ENNOVEN-Redemption ★★★ (2020-07-08 20:52:10)
ポーランド産ブラックメタル2014年作
霧に霞む針葉樹林ジャケが印象的な、東欧の教科書通りの森林崇拝独りブラックだ。
Spirits、Etherenal Winter、Of the ice、Rebornの4曲を収録、曲タイトルがいかにもな感じでステキだ。
リリースから6年経っているのにYouTubeの再生回数が2800回程度で相当無名なバンドなんだろうがハイクオリティだ。
霧を思わせる高めの湿度で、ややポストブラック的な尖ったギターパートがメインだがアコースティックギターも織り交ぜ、
最高の雰囲気の演奏に、森全体に響き渡るような濃厚なエフェクトがかかったカオティックなヴォーカルが絡むスタイルが美しい。
ブラストが無いのは好みが分かれるところだが、ボクはこの控えめさが気に入っている。トレモロリフを多用する感じの曲もあるが
アトモスフェアな空間に割と
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EORONT-Gods Have No Home ★★★ (2021-01-22 00:50:38)
ロシア産ブラックメタル2020年作
処女作Neverending Journey(2013年作・未所持)は当時購入を悩んで何度か試聴した程度の知識しかないが、真面目でストレートなシンフォニックブラックだ。
通算4作目にあたる今作を発見し、処女作からどれだけ変化したか試聴してみたところ、想像以上のクオリティの高さから、ゲットしてみた。
また、購入検討中に、前作Another Realm(2017年作・未所持)とも比較してみたが、前作の自然崇拝的テーマと雰囲気が、更に円熟したような完成度を感じるところだ。
適度なザラザラ感のあるギター、トレモロリフで疾走するパートとミドルテンポを織り交ぜたオーソドックスなシンフォニックブラックだが、妙に惹きつけられるモノがある。
このバンドはFoltath Eternumという人物を中心としたバンドで、ギター・ヴォーカル・シンセ
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ERKKI MELARTIN ★★★ (2020-07-19 22:20:54)
フィンランドの作曲家。オーケストラやバレエ、室内楽など多くの作品を残し、音楽以外にも才能を発揮した人だが
とりあえずボクはこの人のピアノ曲以外には全く興味がナイ。この人が創造する音楽はフィンランド産らしく
温度が非常に冷たく、叙情溢れる作品が多く、かなり好きな作曲家だ。
同郷のシベリウスが10歳年上で、漂う雰囲気はとても近いものがある。雪と針葉樹が思い浮かぶ作品が多い。
また、若くして心臓病を患っており虚弱だったこともあり、そういう逸話から繊細なイメージがある。
恐らく「悲しみの園第4番雨」が最も有名だろうと思う。ボクもこの曲が最も好み。美しくとても感情に訴えかけるモノがある。
世間で弾かれている曲の殆どが、この「雨」のようだが、この曲集の第3番「乞食の子の子守歌」も個人的にかなり好きな曲だ。
でも、濃厚な悲しみを帯びた、暗ーい曲なので、弾いてい
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EVOKE THY LORDS-Boys! Raise Giant Mushrooms in Your Cellar! ★★★ (2020-05-18 02:17:44)
ロシア産サイケデリック・ドゥーム2015年作
ドイツのDoomedのジャケに激似してたのをキッカケにゲットした作品だが、中身はドゥームだけれども肌色は随分違っていた。
大きな特徴としては、フルートを大々的に導入しているところだが、このサウンドがストライクな人は恐らくストーナーがツボな人だろう。
ヘヴィなワリに真性さはなく、軽快なロックでもないので、ストーナー要素を含むサイケデリックなギターとフルートの絡みをゆったり楽しむ
といった感じの聴き方がいいと思う。とはいえ、ロシア産なので、独特な翳りはある。ちなみに女性ヴォーカルも登場する。
フルート導入だけで随分と他バンドとの差別化ができてて、一風変わった雰囲気のサイケデリックドゥームをライトに楽しみたい人にいいかも知れない。
EYELESS IN GAZA-Act I: The Protagonist ★★ (2020-11-14 00:54:36)
アルメニア産フューネラルドゥーム2020年作
Eyeless In Gazaといえば40年選手の英国ポストパンクバンドが思い浮かぶ。少なからず影響があるのかと思ったが真逆の音楽性であり
恐らくEyeless In Gazaの小説からバンド名を引用しているのだろう。この小説を読む気にはならないが、戦争・友人の自殺・神秘主義がテーマにあり
主人公の生涯を4つの期間に分けて語られるストーリーのようだ。「Act Ⅰ」というアルバムタイトルからも、この章立てた小説の序章という感じなのかも。
1曲目のタイトルを直訳すれば「主人公」だ。ラスト曲のタイトルは恐らくヨーロッパの詩を意味するのだろう。次作は「Act Ⅱ」を作ろうと思ってるのかも知れない。
モノクロ顔写真ジャケは、この小説の主人公なのだろう。大作主義の楽曲や、続編を予感させる雰囲気からも、大長編な壮大なコンセプト
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FALL OF EMPYREAN-A Life Spent Dying ★★ (2020-11-08 03:16:32)
米国産ドゥームメタル2010年作
十数年前に前作A Darkness Remembered(2004年)のレビューをしているみたいだが、その内容は概ね間違ってはいないが
少なくともMournful Congregationには似てもにつかない。当時はドゥーム経験値がまだまだで、なんでもMournful~に聴こえたのだろう。
前作はコンポジションに光るモノを感じさせるも、A級にはなりきれない楽曲構成と若干奥行きに欠ける録音状態で、佳作といった感じだったが
ギターの音自体はかなりツボを突く音質で、結構次作の登場を期待したものだ。結局音沙汰が無かったのでそのまんま忘れ去られたバンドだったが
先日この作品が400円くらいで叩き売りしていたのを発見し、ゲットしてみた。ここ2、3日くらいマイカーではコレを聴いている。
とりあえず、前作よりも録音状態は若干向上してい
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FATHER BEFOULED-Revulsion of Seraphic Grace ★★★ (2020-05-10 22:57:38)
米産デスメタル2012年作。
低く唸る下水道ヴォイスは王道で、クールで派手さがなく、とても心地よい重低音ヴォイスだ。
ドゥーミーなパートのドラムの質感や、ネットリ感あるギターの音、更にそこから爆発的にテンポアップする感じや・・・
ギターソロの音の運びなどが、大御所Autopsyの質感にとても近く、オールドスクールデスメタラーのツボをやたらつきまくる。
これ以降にも作品をリリースしているのをさっき知ったが、一聴した感じ、このAutopsy的質感はこのアルバムが最も色濃い。
FEDERICO MOMPOU ★★★ (2020-10-09 13:29:47)
スペイン出身の作曲家、ピアノ作品が多く、また、30年間パリで過ごしたことから、印象派のドビュッシーや、エリックサティに通じるような
明確な旋律よりも、長めのサステインとハーモニーによる独特な響きが美しい、スローテンポなピアノ曲が多い。
ゆっくりの曲が多く、モンポウの作品をピアノで弾くことに今まではあまり醍醐味を感じず、避けてきた感があるが
先日ふとモンポウの代表曲が収録される4枚組CDをゲットし、昔買い漁った輸入楽譜を眺めている。モンポウにハマったのは大学卒業頃だが
ここ最近、またモンポウの作品に向き合っている。記譜形式が小節で区切られていないような作品も多くあり、なかなか馴染みにくいものの
低めの難易度ながら高い音響効果を秘めている作品群に大きな魅力がある。
ボク世代は必ずといっていいほど聴いている太田胃散のCM、バックに流れているのはショパンの前奏
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FIFTH ANGEL-Fifth Angel ★★★ (2020-05-11 11:19:13)
米国産様式美HM1986年産。
長らくTime to Tellが処女作だと勘違いしており、随分前に後追いで再発盤をゲットした作品。
2ndはボクがダークサイドサウンドに染まる直前に猛烈にハマった盤で、未だにコンテナ収納行きにならずマイルームに常備している。
そういうワケで愛着度は断然2ndなんですが、ゆったりと安定感で聴かせる2ndに比べ、密度の高い迫力あるホンモノ感はこちらが上だ。
米国産でありながら、北欧情緒を思わせるサウンドではボクの中では相当上位に入る。この作品で聴かせるギターは同路線ではナンバーワンの称号をあげてもいいくらい。
中音域にイマイチ透明感が足りないと感じるヴォーカルの声質で若干好みが分かれるかもしれないが、しっかりハイトーンも熱唱している。
全体を支配するしっとりとした湿り気と深みのある哀愁漂う感じは、非常に味わい深く懐かしさを感
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FORSAKEN-After the Fall ★★★ (2020-04-27 23:36:06)
マルタ島ヘヴィメタルど真ん中バンドの2009年作。
たぶん出身国からして、無名バンドなんじゃないかと思うが相当クオリティは高い。
この作品の前作、前々作を聴いた回数が多すぎて、どうしても過去作への思い入れが強いが
初めてForsakenを聴くなら、もうここからでいいだろう。
スローからミドルテンポのツインギターが唸るど真ん中ヘヴィメタルだ。
キャンドルマスばりに歌い上げるヴォーカルといい、パワー溢れる作品だ。
ギターの質感が若干前作までと異なり、エフェクターの構成をドゥーム寄りに変化させているんじゃないかと思わせる。
ドゥームバンドのイメージを持っていないので、音の質感はボクは前作までが好き(このバンドに限り)なんだが、
これはこれでアリで、過去作への思いからネガティヴなことを書きながらも10年後も聴いているような気がする。
FORSAKEN-Anima Mundi ★★★ (2020-04-27 23:24:57)
マルタ島出身のヘヴィメタルバンド2004年作。
90年代から長く活躍しており、最近は2017年作のアルバムも出ている。
自分にとって最も好きな作品は、このAnima Mundiと次作のDominationだ。
After the faii(2009年作)はギターの質感が若干ドゥーム化しており、それはそれで素晴らしい。
しかし、硬派にヘヴィーメタルをやっているこの2作品が特に素晴らしい。
ツーバスでドコドコやったりスピードに頼ったりせず、ひたすらスローからミドルテンポで
ヘヴィーメタルど真ん中をやっているスタイルは、まさに化石とも言えるが、今となっては
ここまで頑固なメタルはむしろ存在価値が大きいと思う。
もうこの作品が発表されて15年くらい経つが、この路線でこのバンドを超える作品には出会えず
未だによくマイカーで愛聴している。
FRANZ LISZT ★★★ (2020-04-26 19:31:08)
ここの解説や発言の通り、高い鍵盤技巧が話題になりがちな作曲家で、ピアノを嗜む人が上級にグレードを上げる時期に必ずと言っていいほど憧れ、Lisztの楽曲を目標にする。
「超絶技巧練習曲集」などと訳された名称のせいか、高度な鍵盤技巧が代名詞みたいになっているが、決してそう捉えるべきではない。
超越しているのは肉体と精神と心であるとLisztは明言している。技巧については肉体的要素であり、Lisztの作品を単に技巧がスゴイということで片づけるのは勿体ない。
鍵盤技巧に偏ることなく、技巧に裏付けられた、より内面性の強い、心を打つ作品が数多い。実際、この曲集の第3番「風景」は、技巧的な面だけ見ると譜面通り弾くことはそんなに難しくはない。しかし、内面性を加味した心を打つ演奏となると、一筋縄にはいかない。
ウチには東芝EMIがまだ楽譜を売っていた頃(1980年代)のボロボロの楽
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FREEWAYS-True Bearings ★★★ (2021-02-07 02:52:46)
カナダ産NWOTHM2020年作
今年に入ってゲットした作品ですが、2020年作品中ベストアルバム候補に推奨したい素晴らしい作品だ。昨年ゲットしたPOSSESSED STEELの作品に感銘を受け
リリース元のカナダのTemple Of Mystery Records作品を漁っていた時に発見した作品。雪景色にキャンピングカーのような車輛が描かれるジャケに
購入当初はあまり興味をそそられず数日放置していたが、味わい深いロックサウンドにモーレツにハマってしまった。今ではそのジャケが何故か美しく見える。
同レーベルから作品をリリースしているPAGAN ALTERや、ヴォーカルの声質からWITCHCRAFT処女作(2004年)の音楽性が非常に近いが、もう少しヘヴィさがあり、
JUDAS PRIEST「Sad Wings of Destiny」(1976年)や、BLUE
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FROZENWOODS-Cold of Early Spring ★★★ (2021-03-18 00:37:41)
ロシア産アトモスフェアブラック2020年作
作品自体は2019年にカセットでリリースされ、CD化されたのが2020年のようだ。
前作から7年・・とはいっても、相当無名なバンドで、処女作である前作Echoes Of The Winterforest(2012年)のクオリティも決して高くはない。
少なくとも、当時は、ロシア産で極寒の自然を思わせるバンド名とアルバムタイトルが印象に残り、作品の雰囲気が好きだったが、ゲットには至らなかった。
しかし、今作のクオリティは非常に高いと感じる。聴けば聴くほど独創性の虜になってしまう。
EORONT、GLOOSHが最近ボクのお気に入りブラックだが、その2バンドのギタリストFoltath Eternumによるサイドプロジェクトと思われる。
ここに挙げたバンドはそれぞれに異なった趣きを持つ作品で甲乙つけ難いが、最も多く愛聴
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FUNERAL TEARS-The Only Way Out ★ (2020-08-14 20:30:19)
ロシア産フューネラルドゥーム2018年作
このバンドももう10年選手になるが、オーソドックスなメランコリックドゥーム路線ながら、他のバンドの差異化という点では
無個性派なところがあり、今までゲットせず静観してきた。今作は従来の路線の延長上ながらも若干雰囲気が変化したので
発売当時にゲットしたが、まだまだ克服しないといけない課題が山積しているなぁという印象を持ってしまった。
元々録音状態にあまり難点は無かったバンドだが、今作は中音域から高音域を際立たせ、強めの歪みを加えることで
若干エモーショナルさを狙ったのか、それが裏目に出ているような気がする。高音域が歪み過ぎて若干耳に障る。
また、それぞれの音のリバーブが万全でなく、一体感に欠ける。また、味わいを持たせるために加えているノイズなどが
鳴りっぱなしで、折角良い響きを持たせているのに、長めのサステ
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FUNERIS-Elegies & Blood ★★★ (2020-08-30 00:25:18)
アルゼンチン産フューネラルドゥーム2020年作
2014年に処女作を世に出してから、1年満たないスパンで似たような作風のアルバムを乱発しているバンドだが、毎回一定のクオリティはある。
Nocturnes For Grim Orchestra(2016年作・未所持)ではストレートに音楽性を象徴するパイプオルガンジャケがとても印象的で、
中身もオルガンとギターノイズ、唸るようなヴォイスが魅力的な教科書通りのフューネラルドゥームなので、辺境ドゥームのワリに真面目な
印象を持っていた。毎回ワリと標準的なジャケで中身も買う前から判っているので、あまり購入意欲が沸かないバンドだったが
今作のジャケが、突然気持ち悪いヘンなジャケに変貌しているので、ゲットしてみた。
食虫植物的な気持ち悪い花に砂時計が置いてあり、血の付いた鳥の羽が生えている。その背景は、蛾の羽のような
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FUOCO FATUO-Obsidian Katabasis ★★★ (2022-03-19 05:14:49)
イタリア産フューネラルドゥーム2021年作
珍しくイタリア発のバンド。というのも、イタリアといえばメロディックでクラシカルでスピーディなバンドが多いイメージ。
ボクの趣味と真逆の音楽性を持つバンド群なので、積極的にはイタリア産を漁るということはしない。
コレは昨年発見してゲットした作品。気難しそうな世界観、いかにも底辺の地獄絵図のような暗いジャケとバンドロゴ。
予備知識も無くジャケと曲名でゲットしたんですが、音楽性も結構底辺のフューネラル感を伴うズルズルドゥームでした。
10年選手でこの作品はどうやら3作目。なかなか聴き応えのあるギターノイズ、垂れ流しでありながらドラムはある程度の手数があり
単にノイズだけで聴かせるのではなく、アコギの物悲しい悲愴感なども楽しめる。レジェンド級とまではいかないが、聴き応え充分。
類似するバンドというのもあまり思い
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FVNERAL FVKK-Carnal Confessions ★★★ (2020-09-23 02:14:59)
ドイツ産ドゥームメタル2019年作
ここ数日マイカーではこのサウンド一色だ。あまり期待せずにおまけ的にゲットしたワリに猛烈にハマってしまった。
楽曲に劇的な変化や展開を求めるリスナーお断りの、せっかちな人も絶対お断りの、終始ミドルテンポで淡々としているドゥームメタルだ。
黒とベージュのツートンカラーで描かれた、宗教的イラストに仄かに魔性を加えているインナーとジャケ裏のイラストのセンスは素晴らしい。
基本ロングトーンの適度な音圧のイーヴルなギター、Solitude Aeturnusぽいクリーンヴォイスのヴォーカルとコーラスの絶妙なハーモニーが
このサウンドの大きな魅力だ。最適な残響音がこのハーモニーを引き立てる。じっくりと聴かせてゆっくりと展開していく様がクール。
聴き始めた当初は、単に展開下手スキルを発動しているのか、と退屈に感じたが、コレが繰り返し聴
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Folklore Negro-Al Amparo Del Silencio ★★★ (2023-11-09 00:24:47)
メキシコ産ゴシックメタル2022年作
夏頃にメキシコでメタルCDをワゴンセールレベルの激安叩き売りしてるショップを発見して
地雷臭を感じつつも、近2年くらいのリリースのメキシコメタルをまとめ買いしたんですが、まあ、殆どが地雷(汗)。
そもそもメキシコ発のメタルで当たりを引いたことはほぼ無い。ゴア路線Disgorgeくらいで、まあ聴けた作品は僅かだ。
ドゥーム路線のバンドも僅かにいるが、まあ、一枚落ちると言わざるを得ない。
というワケで、まとめ買いから数か月経つも、その低クオリティな予感から、未だ全てのCDを開封していない・・・(笑)
メキシコ産メタル作品全般に言えるのは、一昔前の楽曲とアレンジ。哀愁を込めるバンドがやたら多いというのも特徴で
一口で言えば、「昭和ムード歌謡メタル」という感じのバンドが乱立している、というのがボクの印象だ。
そ
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Forest of Grey-Crypsis ★★★ (2020-07-20 18:45:13)
米国産ブラックメタル2018年作
ボクは森林崇拝サウンドに弱い。特に最近はブラックを蒐集する時には若干ペイガニズムを含むブラックをゲットしがちだ。
とりあえずバンド名に「Forest」という単語が含まれているブラックであれば、ゲットしないワケにはいかない。
よくある悪魔顔のガイコツに葉っぱと根っこが生えているイラストが、白黒のモノトーンで描かれているジャケにワクワクしたが
中身は森林崇拝的サウンドとは若干趣きが異なっていたのは残念。しかし、結構内容の濃いサウンドをやっている。
全2曲で30分と、内容は結構少なめ。アコギ部分が占める割合を考えると、ブラックメタルサウンドは20分くらいか。
不穏なアコギパートから始まり、音像が真っ黒な結構ゴリゴリのブラックメタルに突入、ガッツリと聴き応えがあるが、
このサウンドの大きな特徴は、教科書通りのコード進行と
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GAME OVER-Burst Into the Quiet ★★★ (2020-05-09 02:10:50)
イタリア産スラッシュ2014年作。
バンド名がダサくてイイ。ジャケで横たわるレディは一体何のゲームに巻き込まれたのか?
とりあえず若手バンドなのに全く新時代要素を含まない化石のような直球スラッシュを聴かせる。
疾走感溢れ、非常に抜けの良いドラミング、明るく元気でエネルギッシュで、とても聴きやすく、なかなかカッコいい。
コーラスやブレイクの入れ方、メロディアスな聴かせるフレーズではなく、とにかく盛り上げようとするギターソロなどなど
スラッシュ全盛期の息吹がふんだんに詰め込まれたサウンドに圧倒される。しかもA級になりきれていないB級テイストがいい。
これ以降の作品は直球スラッシュからチョイ外れた感があり、ボクはこの盤が一番好きだ。
GAME OVER-Hellframes ★★★ (2023-11-02 20:25:54)
イタリア産スラッシュ寄りHM2023年作
Burst Into the Quiet(2014年)の直球スラッシュは結構ツボにハマり、続く作品には結構期待したものだが
結局前2作品は佳作といった感じで、ツボにハマらず。スラッシュフリーク世代がスラッシュ愛で創作してる感はあるので
推したい気持ちはあるものの、その思いとは裏腹に、応援に留まり、結局作品をゲットもせず静観、という感じだった。
このジャンルが今の若い世代に新たなムーブメントを起こすほど人気を博すことは、メタル自体衰退してる今、まあ、あり得ない。
彼らより上の世代向けの、スラッシュ全盛期時代を経験した、ボクら世代が最大のターゲットになるんだろうが、
その世代で敢えてスラッシュメタルの盤に手を出そうという者も決して多くはないし、単にノスタルジックなサウンドだと、
耳の肥えた高齢者は納得しない上
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GARGANJUA-Toward Rhe Sun ★★★ (2020-07-19 23:22:27)
英国産ドゥーム寄りプログレッシヴメタル2020年作
スローではあっても超スローではなく、雰囲気と曲構成に魅力を感じさせる楽曲群。あまり真性な濃さは無いが
ブラックメタル的ヴォイス・デスヴォイス・クリーンヴォイス、コーラスを取り入れた演奏様式から、モダンなポストドゥームといった印象。
湿り気たっぷりのアコギ、トレモロリフ、疾走パートも登場し、単にドゥームという枠にとらわれない音楽性がとても独創的だ。
この音からは、内省的な、シューゲイザーとは異なる孤独感が感じられる。ヘヴィさや激しさが薄めだが、音像は黒いイメージ。
一応プログレッシヴとしたが、様々な演奏様式を取り入れた作風は、なかなか耳に馴染むのに時間がかかる。
繰り返し愛聴することで、ジワジワとこの音世界にハマっていく。偏った濃さではなく、クールな作風と言える。
派手さが全くない、どちらかという
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GLOOSH-Timewheel ★★★ (2020-12-29 12:43:30)
ロシア産独りブラック2020年作
まずジャケが優秀だ。植物と同化している老人や鳥、鬱蒼とした森と山岳をイメージさせる上、細やかな線を活かした独創的な画風が良い。
ジャケを開いた中身も、盤上にも同様のイラストが描かれ、CDをプレイヤーに入れる前段階でどんな森ブラックなのかワクワクする。
アトモスフェアブラックと言える作風だが、残響音は他の森林崇拝ブラックに比べて若干浅めだ。そのためギターの歪みがワリと鮮明で
広大な空間にポツンと佇むような感覚というよりも、より間近な場所に植物の蔦が纏わりついているかのような感覚になるのが特徴だ。
ブラック様式のヴォイス、ブラスト、トレモロリフ、ザラザラ感と攻撃性のバランスが優秀なギターによる、比較的オーソドックスなブラックだが
適度な音圧でありながら密度の高い音数が刺激的で、結構なお気に入り作品になっている。強烈な独創性
…続き
GOATSNAKE-Black Age Blues ★★ (2020-05-07 14:28:58)
米産ドゥームロック2015年作。
既に解散終了したバンドだと思っていたが、15年ぶりにアルバムをリリース。
メンバーのポテンシャルが高いので、作品のクオリティは高く従来のGoatsnakeがツボの人には必聴盤だ。
ただ、ボクはGoatsnakeの作品はライトかつロック要素が強くて、濃厚にハマるまでには至らないのが正直なところ。
今作も同じで、熟練の納得の作品なんだけど、お手軽に聴けるカッコいいドゥームロックサウンドという感じだ。
ゴスペルのような女性コーラスが入ったりして、ジャケのような荒野の教会のイメージにはしっくりハマる。
ゴスペル以外にもハーモニカが入るなど、米国情緒が色濃いので、寒さを求めるボクには若干フィットしないのだろう。
チョイとダメ出ししてしまったが、この盤から感じられる本気度は高く、今後も追いかけたいと思う。
GOREAPHOBIA-Mortal Repulsion ★★★ (2021-07-17 02:45:53)
米国産デスメタル2011年作
ゴアリーな要素を含ませ、手数多めの華麗なドラミングとザクザク感あるギターリフ、気持ち悪いギターソロがツボを突く古学校死スタイルど真ん中サウンドだ。
しかし、Cannibal Corpseあたりの同路線と比較すると殺傷能力はそんなに高くなく、しかもダサさが同居しており、B級愛を以って愛聴すれば、その魅力の虜になるだろう。
ゴア路線はいかに激しく聴かせるかというところがポイントだと思うが、このバンドの面白いところは、激しさではない固有の味わいで血塗れ感を表現しているところだ。
1990年代以前から活動していた上、最近はギタリストのAlex BouksはINCANTATIONやIMMOLATIONのような大御所に在籍した実績を持つワリに全くの無名。
というか、そんな大御所バンドに在籍するだけの実力や独創性を持つが、この人の世界観があま
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GORGUTS-Colored Sands ★★★ (2020-05-05 00:08:22)
カナダ産テクニカルデスメタル2013年作
GorgutsはオールドテイストとB級臭さがほんのりと感じられる初期2作品が好み。
3作目で、メンバーが一新したことで全くの別バンドと言っていいほどの変貌を遂げ、テクニカルさを前面に出すバンドになる。
それ以降もそのスタイルを貫いており、自分的には疲れるのでやや敬遠してきた感があり、ずっと購入を見送っていた。
まあ、オールドテイストに逆行することは恐らくないだろうし、それを望んでるファンなんて僅かだろう。
この作品は、テクニカル路線を突き詰めた現在の形ではあるが、ブラックスタイルにも似たギターのザラザラ感が非常に心地よい。
3作目以降のアヴァンギャルドさは個性でありつつ疲れる要素だったが、今作はさりげなくイヤミがない感じで結構ツボにハマる。
GORGUTS-Obscura ★ (2020-11-08 02:40:46)
カナダ産テクニカルデス1998年作
リーダー以外のメンバーを一新して、アヴァンギャルドな志向性を濃くした問題作。少なくとも前作までのオールドテイストは薄れて
テクニカルに攻める音楽性に変化した。当時は、新しモノを好みコレを良しとするリスナーには受け入れられたとは思うが、ボクのツボではない。
そういうこともありレビューもしていなかったが、まあ、初期作品を好むボクとしては、ガッカリした作品ではあった。
Shostakovichの影響を公言していることはココの書き込みで知ったが、無調性音楽を志向しているとしたら、結構影響されているなと感じるところはある。
ただ、やりたい事はわかるにしても、とりあえず難解なテクニックに演奏技術がついていってないな、と思わせるところが結構あり心地よくない。
クラシックに影響を受けたテクニカルデス第一人者のMekong Delta
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GORGUTS-The Erosion of Sanity ★★★ (2020-08-07 21:57:59)
カナダ産オールドスクールデス1993年作
3作目で全く別バンドのように化けたのは、メンバーを一新したことによるんだろうと思う。ボクは当然この作品までの初期2作品が好みだ。
疾走感豊かな、現代のブルータルデス寄りの路線ながら、気持ち悪いメロディやドゥーミーなキザミのようなオールドファン好みの
リフを織り交ぜた作風がいい。また、当時のデスメタル勢は群雄割拠の戦国時代で、鉄板バンドが数多くひしめき合っていたことや、
バンドロゴ・バンド名・ジャケからくるイメージで、どうしてもB級のイメージが拭いきれないところがあった。
ヴォーカルスタイルも、当時の鉄板バンドに比べると、ちょっとダサく聴こえる。ボクはそういうテイストがとても好きだった。
聴いた回数は佳作の処女作の方が圧倒的に多いが、作品自体は2作目の方がかなりレベルが高い。処女作にあったポンコツ感が全く無くなり
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GOTHIC SLAM-Just a Face in the Crowd-Who Died and Made You God ★★★ (2020-08-08 01:11:25)
B級スラッシュメタルの名曲。80年代後半スラッシュメタル全盛期に登場したGothic Slamのこの曲は、当時数少なかったHR/HMテレビ番組で、
毎週のようにPVが放映されて、忘れられなくなるほど刷り込まれた感のある曲だ。当時は目下売り出し中という感じだったんだろうか。
シャツとジーパンを着たお世辞にもカッコいいとは言えない全体的にイモ臭さ満点のファッションセンス、チョビ髭ヴォーカルによる癖のある絶叫スタイル、
Who Died and Made You God!!と全員で叫ぶコーラス、その総じてダサい光景を更に際立たせるカメラワークなど、B級愛をやたら刺激するPVだった。
ギターテクは結構高く、演奏力はあると思うんだが、そのローセンスさに全て掻き消されている。
しかし、毎週のように映像で刷り込まれたせいか、当時のスラッシュメタルでは相当印象に残っている曲
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GRIEVING AGE-Merely the Fleshless We and the Awed Obsequy ★★★ (2020-05-22 02:42:23)
サウジアラビア産デスドゥーム2013年作
サウジアラビアは中東でもあまり自由な表現が許されない、国内の情報があまり報道されない閉鎖的なイメージをボクは持っているが
知る限りメタルサウンドをやっているバンドは2つある。(もうひとつはAl-Namroodというブラックメタル、未所持)
メタル発展途上なのかと思いきや、このバンドのサウンドはそこらへんのドゥームバンドを凌ぐほどのインパクトを誇る。
5曲入りだが、CD2枚組で90分を超えるという苦行、慟哭のようなデスヴォイスとイーヴルなギターが支配するデス・ドゥーム地獄だ!
英語の歌詞っぽいので、どんな歌詞なのかと翻訳してみるも、どうも単純に英語ではないのか、うまく翻訳できず、某サイト情報を
翻訳したところ、「ネガティヴで神経衰弱なところがあり、普通の人にはお勧めしません」という最高の誉め言葉が。そういう歌詞な
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GRIM RAVINE-It's a Long Way Down, to Where You Are ★★★ (2020-07-12 20:58:10)
英国産スラッジ・ドゥーム2020年作
訳すとバンド名は「厳しい渓谷」、アルバムタイトルは「あなたのいる場所までの長い道のり」という感じかな。
バンド名の通り、不毛な土地、過去の崩壊、塵と化す大地といったテーマの曲が鈍重なスラッジ・ドゥームで描かれる。
やや楽曲が弱いかなぁ・・と思いつつも繰り返し聴いていると、結構ハマってしまった。このサウンドは曲展開の妙を
期待するのではなく、沈むような遅さ、掻き毟るような閉塞的な質感を持つ歪んだギターで構成される冷たい音世界に
ひたすら没頭することで、人が立ち入ることができない渓谷をイメージしながらその世界に浸るのが良い楽しみ方だ。
引き摺るような重量感あるギターが最大の魅力ではあるが、砂利が飛び散るかのようなノイズ、吐き出すようなヴォーカル
ハウリングを効果的に使用したり、低周波を際立たせるベースのエフェクト
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GRIMIRG-From the Barren Womb of Night ★★★ (2020-10-31 19:45:35)
フィンランド産フューネラルドゥーム2020年作
この作品がこのバンド初体験。今年は良作フューネラルドゥームが結構多いが、そんな中でも特にイチオシしたい作品だ。
余計なオカズは一切無し、淡々とスローに4ビートを刻む飾りっ気の無いドラムと、ロングトーンを垂れ流すのが基本のギターによる
真性度の高い真っ黒カルトドゥームだ。スピードによる緩急のような茶目っ気や、無駄に凄みを効かせるコマーシャルな一面も皆無。
また、厚めの音像でヘヴィに圧死させるタイプでもなく、重量感はそんなに無い。劇的に展開する楽曲でもなく、地味な展開を見せる楽曲。
そんな楽曲群が4曲、ボーナストラック3曲で構成される作品。そんな苦行のような音楽性でありながら、惹き込まれると抜け出せない。
森で黒装束を着た人物が松明を持っているジャケだが、暗闇の中で粛々とアヤシゲな儀式を行っているかのようなサ
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GRUESOME-Savage Land ★★★ (2020-10-19 19:59:14)
米国産オールドスクールデスメタル2015年作
初期DEATHが好きすぎて、そのまんまの演奏様式を貫くバンドの処女作。次作の方が本家のサウンドに酷似しているが、コレも当然似ている。
処女作の方がデスメタル度は高く、カニバリズムが大きなテーマになっており、ブラッディな感触が濃厚だ。ゴアリーなデスメタルを展開している。
やたら古学校デスのツボを突くサウンドなのでメンバーを調べてみたら、EXHUMED、MALEVOLENT CREATION、POSSESSED、DERKETAのメンバーが結成している!
ナルホド、どうりでクオリティの高い玄人向けデスメタルなワケである。
蛮族が捕らえた人間の内臓を食い散らかすPVは、とても食欲を減退させるが、サウンド自体のクオリティは古学校デスフリークを納得させるモノがある。
聴き応えはこちらの処女作の方が上かも知れないが、DE
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GRUESOME-Twisted Prayers ★★★ (2020-10-19 19:51:06)
米国産オールドスクールデスメタル2018年作
一聴してChuck Schuldinerだ!と思わせるこの感じ。初期DEATHのLeprosy(1988年作)やSpiritual Healing(1990年作)のスタイルを
そのまま現代に蘇らせたかのようなサウンドに拍手を贈りたくなる。確かめたワケではないが、この人たちは恐らく心の底からDeathが大好きなんだろう。
Chuck Schuldinerのモノマネとも言えるヴォーカルスタイル、ズトボコなドラム、ギターのリフの刻み方・抉るようなギターソロ、曲の展開の仕方などなど
その全てが初期Deathそのもの。もう、このバンド独自の新要素など無い。概ね100%Deathの音世界を蘇らせたこと自体がこのバンドの独創性だ。
逆さ十字を組み込んだバンドロゴと、ジャケの雰囲気からも、DEATHを随分と意識していると感じさせ
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Georges Migot ★★ (2020-09-26 03:05:35)
ボクはメタル作品以上に、クラシックピアノソロ作品収集にワリと生き甲斐を感じている。
我が家にあるピアノ作品で、最も、無名で珍しい作品は何?と言われると、たぶんミゴーの作品じゃないかと思う。
フランスの作曲家で、声楽や交響曲、様々なユニットの室内楽など多くの作品を残し、そちらの方では無名とは言えないかも知れない。
しかし、僅かにピアノソロ作品を創作しており、あまり知られていないんじゃないかと思う。
Le Zodiac(邦題では、12の練習曲集「獣帯(黄道十二宮)」)という作品だ。
この聖闘士星矢を想起させるタイトルの12曲からなる組曲は、そのイメージから神秘的でカッコいい曲なのだろうと思ってしまうが
なんとも取り留めのない明確な旋律があまり登場しない、ぬるーい、アンビエント調のピアノ曲で、一聴した感じではあまり心に残らない。
なかなか曲想が掴み切れ
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HALLOWED BUTCHERY-Deathsongs From The Hymnal Of The Church Of The Final Pilgrimage ★★★ (2021-10-09 23:59:05)
米国産フューネラルドゥーム2020年作
最近は米国産ドゥームは静観しがちな上、真っ赤なブラッディなジャケが好みに全くフィットしないんですが、サウンドのクオリティが高いのでゲット。
Ryan Scott Fairfieldという人の独りプロジェクト。カセットテープリリースだが、今年CDに再録されて発売されたモノを購入している。
底辺の上質フューネラルドゥームは、カセットテープリリースに注目すべし、という格言がボクの中にできつつある。しかし、カセットを楽しむ機材が無いので
こうしてCD化されたものを片っ端からチェックするようにしている。とはいえ、ポンコツドゥームも多いので試聴せずにゲットするのはハイリスクだ。
このバンドは最近のカセットテープリリースの作品中、かなり衝撃を受けたバンドだ。アルバムタイトルが示す通り、限りなく底辺を行く人生残念サウンドだが
ホ
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HAVOHEJ-Kembatinan Premaster ★★★ (2020-06-08 01:17:52)
米産ブラック2009年作
ジャケを開くと逆さ十字を持ったキューピットがカワイらしく描かれ、CD盤面にもそれが描かれている。
この人の思想が歯止めを知らず、狂人と化したと実感させられるのはこの盤からだろうと感じる。
前作はまだ、バンドスタイルを維持してビートを刻んでいたが、この作品は、もはやノイズ、アンビエント的な作品になっており
不浄で卑劣な音空間の根源とも言えるノイズが終始響き渡り、濃厚なカルト臭が漂い、耐え難い狂った音世界が拡がっている。
少なくともこの人はドラマーなので、時折カッコいいドラムのリフが登場したりもするが、この人のドラムの魅力はカッコ良さではない。
何の工夫もない、単調な4ビートや8ビートを延々と繰り返すリフにこそ、気持ち悪さが宿っており、惹きつけられる。
大した演奏力があるワケでもなく、楽曲構成力があるワケでもないのに、異様な
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HAVOHEJ-Table of Uncreation ★★★ (2020-06-07 22:34:15)
米国産ブラック2019年作
最近最もよく聴くブラックはProfanaticaのRotting Incarnation Of God(2019年作)だが、そのドラマーPaul LedneyがHavohejだ。
ブラックというと悪魔崇拝のイメージが付き物だが、この人は自分自身を崇拝して、濃厚なアンチクリスチャン思想を持っている。
そもそもHavohejはエホバの綴りを反対から読んだモノだ。というワケで、ソロ名義のこの盤も一般のブラックメタルフリークを寄せ付けない
激しさとは無縁な、祭儀的で、尊大で、狂った内容だ。本気なのかファッションでやってるのかわからないが、全くこの人はもう狂人だよ。
ちなみにソロ名義の盤はDethrone The Son Of God(1993年作)も持っているが、この人のスタイルを知らずに聴いた当時は全く理解できず
ただのポンコツメ
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HEAVY LORD-Balls to All ★★★ (2022-01-03 00:59:09)
オランダ産サイケデリックドゥーム2011年作
イーヴルでヴィンテージ臭漂うラフでありながら職人気質な感じのドゥームだが、そういうスタイルでクオリティの高いバンドは結構数多いので
ジャケが気に入らないとまずゲットしない。このバンドはとりあえずジャケで買う気にならないバンドで、我が家にはTHE HOLY GRAIL (2004年)だけあったんですが
ロシアのショップで買い物をしたときにオマケでこの盤がプレゼントされたので、年末はコレを結構聴いた。ジャケはアレでも中身はホンモノ感があることは
もはや聴く前から判っている鉄板バンドなので、なかなかプレイヤーにCDを入れようと思わないものの、一度プレイヤーに入れてしまうと聴き続けてしまう。
ギターの歪み具合と粘り気、僅かにスタジオ臭のする物静かなパートと、激しさと適度な浮遊感を漂わせるカオスパートの対比が素晴らしい。
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HEAVY LORD-The Holy Grail ★★★ (2020-06-09 22:09:28)
オランダ産サイケデリックドゥーム2004年作
ウチには2009年にリマスターされたロシア盤があり、オリジナル盤には収録されていないボーナストラックが追加されている。
とてもシンプルかつイーヴルなサイケデリックドゥームで、純粋にギターの歪みを楽しむ類のサウンドだ。
様々な表情を見せるギターの歪み、ピッキング音や細やかな倍音まで意のままに操り、心地よく昇天させるドープスモーカー向け。
知る限り4枚のフルレングスアルバムをリリースされており、どの盤もギターの質感が素晴らしい。2nd以降はスラッジ色がより強くなるが
ボクは無駄のないシンプルなこの作品が最もツボでこの作品のみ所持している。
HELL-Human Remains ★★★ (2020-05-07 21:55:22)
UK産NWOBHM寄り正統派HM2011年作。
無名と思ってたが、結構な書き込みがあって驚いた。地元ではかなり評価されているようだが日本ではあまり知られていない・・と思っていた。
NWOBHMの息吹を残しつつ、バンド名が示すとおり、魔性を帯びたサウンドを聴かせる、Angel Witchに近いコンセプトを持つバンドだが
楽曲構成はかなり手が込んでてレベルが高い。次作で70年代から引き継がれるNWOBHM的息吹がほぼ消失してしまうので、そういう色を求めるならこっち。
ヴォーカルの自殺やレーベル倒産などリリースまでにいろいろ紆余曲折があったのは、ここの書き込みで知ったが、音楽性を語る上で重要なのは
70年代にNWOBHMバンドとして活動していた、ほぼ無名バンドParalexのメンバーが加わっていることで、そのテクニカルな音楽性がほんのりと感じられることだ。
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HELLHAMMER-DEMON ENTRAILS ★★★ (2020-09-06 23:09:42)
スイス産ブラックメタル2008年作
このバンドは1982年から84年まで活動していたCeltic Frost前身バンドだ。Celtic Frostにハマった頃にTriumph of Deathの凄まじさを知り
当時はカセットかスイス盤LPしか見つけることができず、CDをゲットすることができなかったので、友人に録音してもらい鑑賞していた。
ウチには2008年にリリースされた、この全音源収録版のCDのみある。
後のCeltic Frostにも継承される濃厚な魔性とアンダーグランド臭は、ここで培われ、且つ、Hellhammer時代の方が濃く、ぶっ飛んでいる。
Tom Gabriel Warriorの魅力は、そのアクの強い歌唱だとボクは思っている。特にこの音源中、Triumph of Deathが最も濃い。
楽曲や演奏技術は相当なポンコツであるにも関わらず、怨
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