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kamiko!さんの発言一覧(評価・コメント) 201-250
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HOUSE OF LORDS-New World - New Eyes
HYPONIC-Black Sun
HYPONIC-前行者
Hardwired… to Self‐Destruct
IMINDAIN-And the Living Shall Envy the Dead...
IMINDAIN-The Enemy of Fetters and the Dweller in the Woods
IMMOLATION
IMMOLATION-Atonement
IMMOLATION-Here in After
IN LOVING MEMORY-Negation of Life
IN LOVING MEMORY-The Withering
IN THE WOODS-Cease the Day
INCANTATION-Profane Nexus
INCANTATION-Profane Nexus-Incorporeal Despair
INCANTATION-Sect of Vile Divinities
INCANTATION-Unholy Deification
INQUISITION-Ominous Doctrines of the Perpetual Mystical Macrocosm
INTAGLIO-Ⅱ
INTAGLIO-Intaglio 15th Anniversary Remix
IRON VOID-Doomsday
IRON VOID-Excalibur
IRON VOID-Excalibur-Dragon's Breath
IRON VOID-IV
ISIS-Panopticon
IVAN-Silver Screens
IVAN-Silver Screens-Silver Screens
IVAN-Silver Screens-The Winds Will Scream
IZAH-Sistere
In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors)
JAMES BYRD-James Byrd's Atlantis Rising
JASON MRAZ-Mr. A-Z-Wordplay
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-Butterfly
JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-I’m Yours
JEAN SIBELIUS
JEX THOTH-Blood Moon Rise
KASSAD-London Orbital
KAYO DOT-Blasphemy
KHANATE-Clean Hands Go Foul
KHANATE-To Be Cruel
KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors)
KINGSBANE-Kingsbane
KISS-Destroyer
KISS-Destroyer-Detroit Rock City
KONQUEST-The Night Goes On
KORPIKLAANI-Ennen
KROHM-The Haunting Presence
KYUSS-...And the Circus Leaves Town
KYUSS-Sons of Kyuss
KYUSS-Welcome to Sky Valley

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HOUSE OF LORDS-New World - New Eyes ★★★ (2020-09-01 23:14:04)

米産メロディアスハード2020年作
アメリカンロックは基本聴かない。が、今年はVandenbergの新作をゲットしたり、一部気になる盤はある。
House of Loadsは、その音楽性から現在のボクのツボにはハマらないタイプだと思うんだが、Sahara(1990年)、Demons Down(1992年)に猛烈にハマり
ヴォーカルのJames Christianの声が、青春時代に刷り込まれた感があり、この人の歌唱を聴くと無条件で懐古の情が沸き、血が滾り、血圧が上がる。
Demons Downの後に解散し、VandenbergらとManic Edenをスタートさせて、James Christianは作品を発表する前に解雇されたんですが、
もしコレがクビにならずに作品を出してたら、きっと追い続けてただろうと思う。また、12年のブランクの後に再結成されて狂喜したの
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HYPONIC-Black Sun ★★★ (2020-05-09 01:22:41)

香港産デスメタル2001年作。
どちらかというと次作のThe Noise of Timeの方を多く聴いているが、この盤も相当渋いデスメタル作品。
あまりメタルに馴染みがないお国柄のように思えるが、侮るなかれ。デスメタルバンドではボクの中では相当上位に位置するバンドだ。
音像がとにかく真っ黒く、静かなる激しさというか、重低音で刻み、時にドゥーミーに、不穏な不協和音を織り交ぜながら聴かせる。
ヴォーカルも低音のデスヴォイスに徹底しており、派手に聴かせることはなく、終始クールだ。そういうスタイルがこのバンドの魅力。
ややオールドスタイル寄りだが、多くの大御所デスメタルバンドに全く引けを取らないどころか、凌駕するほどのクオリティを誇る。
オールドスクールデスメタルフリークは必聴盤だ!

HYPONIC-前行者 ★★ (2020-05-15 02:34:01)

香港産アヴァンギャルド・デスドゥーム2016年作
処女作がオールドスクールデス&ドゥームというスタイルでクールな作品だったが、2作目あたりからドゥーム色が強くなり
前衛的な要素を取り入れるようになったため、それに続く作品としては、納得の作品だ。
もはや処女作で感じられたデスメタル要素は皆無で、インダストリアル要素が色濃くなっており、曲によってはドゥームでもない。
個性派なサウンドを創造する姿勢が感じられる好盤だが、ボクは初期の作風の方が好みだ。

Hardwired… to Self‐Destruct ★★★ (2020-04-23 19:17:42)

初期作品And Justice for allまでが自分のストライクゾーンで、ブラックアルバム以降は
熟練の作品としてクオリティの高さは認めても、あまり好きになれなかった。
DeathMagneticも当時買いましたが、あまり聴かなかったな。
この2016年作はごく最近手に入れたんですが、どうも賛否両論のようで。
初期作品の濃厚な哀愁や、HM的音圧で押し切る感じや、コンセプトアルバム的なストーリー性云々などは一切無く
元々のメタリカのルーツであるNWOBHMに限りなく近い、ロックの原点、ヴィンテージ臭すら感じられるサウンドだ。
全く新しい何か、とか、奇をてらったような、突出した世界観というのは無い。
無駄を削ぎ落し、音圧も控えめに、各々メンバーが培ってきた熟練した技術を最大限に発揮した演奏を聴かせる。
路線がブラックアルバムやDeathMa
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IMINDAIN-And the Living Shall Envy the Dead... ★★★ (2020-08-24 02:06:59)

英国産デスドゥーム2007年作
ギターの質感、ヘヴィさ、適度なテンポ、構築的な楽曲など、ど真ん中のデスドゥーム路線で、音響的にとても聴き応えのあるサウンド。
上手いとは言い切れないが、デスヴォイス、低音クリーンヴォイス、ブラックメタル的ガナリ声などを使い分けるヴォーカルスタイルが
この盤の最大の魅力と言っても過言ではない。素っ頓狂なスクリームヴォイスも登場し、その個性を存分に発揮している。
ザックリ歪んだ重厚なギターでありながら、それに掻き消されることのないタイトなドラムとの対比は素晴らしく、録音状態が素晴らしい。
この作品以降、他バンドとのスプリットやCDr作品などは出ていたが、基本スプリットとCDrはよほど気に入らないとゲットしないので未聴だが
2017年にEPをリリースし、一応ゲットしている。完成度の高い音響とオーソドックスな世界観が魅力的なので
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IMINDAIN-The Enemy of Fetters and the Dweller in the Woods ★★★ (2020-08-24 02:27:00)

英国産デスドゥーム2017年作
日本のWeird TruthプロダクションからリリースされたEP。3曲のオリジナル曲とDisembowelmentのカヴァー曲が収録されている。
どちらかというとブラックメタル寄りなギター&ヴォーカルの質感で、仄かにオルガンが入っているところや、適度な湿度が絶妙だ。
重厚な歪みを持つギターだが、録音バランスが素晴らしく、ドラムがクリーンかつタイトに聴こえてくるから、無駄な疲労を伴わない。
基本は淡々としている曲調でありながら、ワリと起伏に富む曲展開をする。淡白さで没入感を誘う類いのサウンドとは一線を画す。
濃い世界観を描き出すモノクロジャケも優秀だ。朽ち果てた石造りっぽい建物の前で髭面の男が黒装束を纏って立っている。
もうね、バランス感覚が絶妙というか、過剰な演出が無くオーソドックスに聴こえるのに、色々な聴かせどころがさ
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IMMOLATION (2021-09-06 21:34:53)

〉悪い悪魔さん

こんばんわ。そのランキング
初期3作品、最新作、中期の最も邪悪な盤で5位までを占めて、Kingdom of Conspiracyが最下位という
ものすごーぐシックリくる妥当なランキングだと思うよ。
近年のIncantationやMajesty and Decayあたりの濃さは、もうボクにはしんどくてクタクタになるからあまり聴こうとは思わないが
Immolationの作品で、らしさがあって、オールドファンのノスタルジーを抜きにして、上質のクオリティの盤をチョイスするなら
AtonementとMajesty and Decayだと思うよ。

IMMOLATION-Atonement ★★★ (2021-07-17 00:49:49)

米国産デスメタル2017年作
デスメタル全盛期頃にサタニックデス路線を追いかけていると必ず出会うバンド、特にINCANTATIONにハマったボクとしては、そのホンモノ感には一歩足らないが
閉塞的な質感のギターサウンド自体はINCANTATIONに劣らずといった感じで、無機質なこのギターの音像はこの時代では双璧といった印象を持っている。
とはいえ、そもそも米国産はあまりゲットしないので、初期作品以外は所持していない。また、何故か評判のいいKINGDOM OF CONSPIRACY (2013年)は
ボクには全くフィットしない。初期の閉塞感が薄れて、煌びやかになり過ぎな印象で、米国産デスメタルのボク的ランキングはかなり下がってしまった。
が、この作品は、煌びやかな感じが残されているところは仕方ないにしても、初期に感じた魔性・無機質なスタイルが蘇った好盤である。
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IMMOLATION-Here in After ★★★ (2021-09-05 23:52:53)

米国産デスメタル1996年作
同時期の気持ち悪い旋律を武器に表舞台で活躍するデスメタルと比べて、かなり地味に聴こえるのは、一本調子で展開下手な固有のスタイルのせいだろう。
このサウンドは、印象に残るメロディやキャッチーでドラマチックな展開とか絶妙なギターワークとか、そういった次元で語るサウンドではない。
そういうコマーシャルな茶目っ気を排除したところが大きな魅力で、真っ黒な、閉塞的なギターの重低音とドラム乱打の塊が渦となって襲い掛かる様を
堪能するためのデスメタルだ。濃いアングラ臭を漂わせ、黒い塊となって暴れ回る音像からハーモニクスが飛び道具のように突き刺す、濃厚な魔性が魅力だ。
その作風に惹かれるが、そもそもそういう一本調子な音楽性であるが故に、この作品以降の類似した作風が受け入れられず、また、キャッチーさが加わると
尚更敬遠したくなる。ボクにとって
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IN LOVING MEMORY-Negation of Life ★★★ (2020-05-13 02:43:51)

スペイン産ドゥーム寄りHM2011年作
ジャケが微妙で、展開下手な側面が若干あり、卓越した演奏技術でもなく、速弾きのような際立ったギターソロも無いサウンドでありながら
ここ数年、通勤途中のマイカーで一番多く愛聴したのはきっとこの盤だと思う。
ゆったりしたテンポで聴かせるヘヴィメタルにデスヴォイスが乗っかるサウンドなんだけど、最大の魅力はザックリ感が心地よいギターの音である。
SEと空間系エフェクトが素晴らしく、冷たい張り詰めた空気、ヒリヒリした緊張感、そこに響き渡るギターのリフが、かなーりカッコいいのだ。
ザクザクリフと単音ギター、アコギが織りなすサウンドからは、哀愁がほんのり漂う感じで、デスヴォイスがブラッディな感触を思わせる、割と多彩な楽曲群なんだけど
いかんせんコード進行の巧みさがなく展開下手なのが残念。
将来ココが改善されればきっと凄いバ
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IN LOVING MEMORY-The Withering ★★★ (2023-08-12 00:15:41)

スペイン産ドゥーム寄り様式美HM2022作
NEGATION OF LIFE(2011年)から10年、結局この前作の愛聴度は高く10年間頻繁に聴いてきた。
展開下手だなぁと思いつつも、結局その完成された音響の魅力の虜になってしまったワケでして・・。
際立ったハイテクニックや曲展開ではなく、オーソドックスな造りから外れない。とはいえ聴けば一発でこのバンド固有の音だとわかる。
もはや生活の一部と化したこのサウンド、昨年新作が出て狂喜したんですが、デジタルDLは簡単にできても
CDを手に入れるのには相当苦労した。だいたいこのバンド名は検索に引っ掛かりにくく、売ってるショップを探すのが一苦労。
うまく検索したら売ってる場所が見つかるんでしょうが、全世界あらゆるショップを探して、日本に空輸してくれるお店は
カザフスタンのショップ1つだけしか発見できず。初め
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IN THE WOODS-Cease the Day ★★★ (2020-05-28 23:12:25)

ノルウェー産ブラック2018年作
初期作のコンピレーションアルバムA Return to the Isle of Menの雰囲気ある作品にハマった当時は
既にバンドは解散しており、特に他の作品を追いかけることもなく、この盤だけが愛聴盤だったが
再結成していることを知り、最近の作品をゲット。ブラックとは言っても、真性な高密度ブラックメタルではなく
ブラックメタル的な要素を含むメタルサウンドといった内容にシフトしている。また、当時も感じられたヴァイキング的
な雰囲気も感じられ、この鹿ジャケのイメージがバッチリとハマる音楽性だ。
クリーンな声とブラック的ガナリ声を使い分け、落ち着いた雰囲気で味のあるサウンドを聴かせてくれる好盤だ。
こういう情緒のある作風がボク自身のツボということなので、刺激の強いブラック派にはオススメしない。

INCANTATION-Profane Nexus ★★★ (2020-05-27 12:44:57)

米国産デスメタル2017年作
最初にこのバンドをココに登録した頃は、濃厚なアングラ臭・クオリティの高さ・知名度の低さで、どことなく自身の独占欲と優越感を感じつつ
濃厚な魔性・背徳感を楽しんでいた。それももう17年前ですか。恐らく今は日本でも超有名バンドになっているんだろう。
デスメタルバンドの知名度が上がってくると、録音のクオリティがアップし、ローファイ感が抜けてしまい、真性さが半減しがちだが
Incantationに限っては、音質向上しようが、有名になろうが、全く動じることなく濃厚なアンダーグラウンド臭が漂う真性さを維持しているから凄い。
昔はギターソロのようなメロディアス・コマーシャルなモノを一切許さず、ブルータルさを前面に出す激しさと、濃厚なドス黒いドロドロ感に圧倒されたが
そのテイストは長きに渡って保たれており、今作ではブルータル一辺倒ではなく
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INCANTATION-Profane Nexus-Incorporeal Despair ★★★ (2020-05-27 12:51:29)

このバンドにしては珍しく、超スローなドゥーム作品で、濃厚な瘴気・腐臭・絶望感が宿っている。
中間にこの曲があることで、作品全体が引き締まり、他のブルータルな作品がより引き立っていると思う。

INCANTATION-Sect of Vile Divinities ★★★ (2020-09-23 01:28:30)

米国産デスメタル2020年作
ボクとしてはもはやこのブルータル度高めのデスメタルはしんどいんですが、近年ドゥーミーなパートを積極的に取り入れていることもあり
一応ゲットしてみたが、手数の多いドラムと真性なデスヴォイス、重厚なギターの怒涛のような真っ黒でドロドロなサウンドに圧倒された。
過去作品よりもドゥーミーなスローパートが増えた分、随分聴き易くはなっているが、アングラ臭のキツい特有の濃さは相変わらず健在だ。
彼らのサウンドは初期は圧倒的な音数とメロディを感じさせない無表情のギターを攻撃的に奏でるところに真性さがあり、更に独特の不協和が
背徳感を醸し出していた。その路線は大きくは変わらないが、近年作品や今作は後者の不協和の魅力をドゥームパートで聴かせるスタイルが
不穏で禁忌に触れたような感触をより強く引き出している。この不協和を生み出すギターの音像が同
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INCANTATION-Unholy Deification ★★★ (2023-08-28 12:20:49)

米国産デスメタル2023年作
3年ぶりの新譜、このバンドは既に完成の域にあってもはやゲットしなくても中身がわかる(笑)気がしていたがジャケがいい感じなのでゲット。
相変わらず高い完成度、有名老舗デスメタルで、妥協の時代が無く方向性がブレずに突き進むバンドはコレだけじゃないかな。
ドロリとしたドゥーミー要素、アングラ臭漂う黒い感じは健在。近年は無駄にギターソロを奏でる割合がほんの少し増えた感じはするが許容範囲。
一般デスメタルファンであれば、この盤があればもう、他は無くてもいいんじゃないか、と言っても過言ではない程の安定のクオリティだ。
とはいえ、近作から少しずつ気持ちが離れているのは確かだ。まあバンド発祥ルーツを辿った時、分裂したもう一方のバンドProfanaticaの方が
圧倒的に狂気に満ちており、初期からずっと聴いているボクとしては、どうしてもPr
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INQUISITION-Ominous Doctrines of the Perpetual Mystical Macrocosm ★★★ (2020-07-31 23:46:24)

米国産ブラックメタル2011年作
当時は何の予備知識も無く、ジャケ背景が宇宙だからという理由のみでゲットした作品だが、かなり面白い盤で結構な回数聴いた。
一応米国産としたが、故郷コロンビアでGuillotina(ギロチン)というスラッシュメタルをやっていたが、米国に移住し現バンド名に改名。
そういう経緯があるが、あまり南米的な異国情緒は感じられない。録音状態が良く音響的にアングラ臭が感じられないものの
長い曲タイトルが示す宗教色の濃い悪魔崇拝的な思想と、バンド名(異端審問)のイメージ通りの珍しいヴォーカルスタイルに真性な濃さがある。
演奏様式はブラックメタルと言えるサウンドだが、ブラストはするものの、シンバルの響きが目立つからか、ブラックメタル的なブラストではなく
デスメタル的に聴こえるのが特徴。また、激しく疾走するところと、じっくりとミドルテンポで聴
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INTAGLIO-Ⅱ ★★★ (2022-01-03 00:30:40)

ロシア産メランコリックドゥーム2021年作
恐らく現地で爆発的にコロナウイルスが拡大したことでリリースが1年延期になったんだろう。一昨年には今作に収録されている「The Memory Of Death」が
先行シングルとして発表されたが、それからのスパンが長く随分待たされた感がある。「The Memory Of Death」が結構良作だっただけに、今作は待望の1枚だった。
一昨年はコレではなく処女作のリメイク盤がリリースされ、なんで新作じゃないの?と憤りすら感じた時期はあったが、まあ、リメイク盤で1年間お茶を濁し
やっと昨秋この新作をゲットできた感じだ。前作から実に15年ぶりの新作、セカンドアルバムでシンプルに「Ⅱ」というタイトルである。
フューネラルドゥームに分類されるんだろうが、処女作は重さは控えめで、どちらかというとメランコリーと冷たい空気感を淡々と楽
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INTAGLIO-Intaglio 15th Anniversary Remix ★★★ (2020-12-29 01:45:46)

ロシア産フューネラルドゥーム2020年作
2005年発表の「Intaglio」の再録。原盤は15年前の作品でありながら、フューネラルドゥーム作品中、ボクの順位付けはかなり上位に位置する。
メランコリーを前面に出し、ギタートーンの減衰部分は、ギターの存在感と共にむしろ無音の存在感を感じさせる独創的な作風だ。
スローかつ音を詰め込み過ぎない楽曲のバランスが素晴らしい。また、単調にならない独特なコードワークも魅力、このハーモニーにハマる。
そんな作品の焼き直しだが、ギターの歪み、ドラムのリフなど、若干粗削りだった部分が改善され、間奏部分の尺が変化していたりと
より聴き易くなっている。が、原盤から大きな変化は殆ど無く、15年間聴き続けてきたボクでさえ、よく聴かないと気付かない微妙な変化もある。
何故今更この盤の焼き直しなのかは不明だが、Solitude Pro
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IRON VOID-Doomsday ★★★ (2023-11-13 19:54:50)

英国産ドゥーム2015年作
BlackSabbath初期作品の音像を好む人にはワリとツボなんではないかと感じるオーソドックスなヴィンテージドゥームだ。
厚みのあるギターの単音によるリフがゴリゴリでブラッディな温もりを感じさせる。余計な音が一切無いので聴きやすい反面
このテのバンド自体が数多いので、無個性なヴィンテージサウンドに、何かひとつ物足りない感じも若干ある。
現時点の彼らの4作品のうち、最もヴィンテージ臭が高い作品であり、このジャンルのど真ん中の音楽性だ。
ボクにとってはEXCALIBUR (2018年)が抜きん出た名盤であり、その下地を築いた作品という見方をしているね。
最近は週1回ペースで異常気象のオーロラ観測のニュースを目にするが、このジャケにもオーロラが描かれる。
それで「Doomsday」というタイトルだから、なんだか気持ち悪さが
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IRON VOID-Excalibur ★★★ (2021-04-05 01:43:54)

英国産ドゥームメタル2018年作
前作Dooms Day(2015年)は、ヴィンテージドゥーム寄りのオーソドックスかつイーヴルな良作だったが、今作はヴィンテージ度がやや下がり
エピックドゥーム色をより強めた世界観が付加された。音響的には前作の方がドゥーム度は高いのかも知れないが、ボクはこちらの盤の方が好み。
エクスカリバーが描かれるシンプルジャケと、ドゥーミーな音像でありながら無駄を削ぎ落した飾りっ気のない楽曲のバランス感覚が素晴らしい。
速弾きなどのトリッキーなモノが極力排除された、聴きようによっては単調とも言えるリフで構成されるサウンドに何故か惹き込まれ
前作では殆ど感じられなかったエピックワールドが眼前に広がるかのような錯覚に陥る。濃厚になり過ぎないドゥーミーさがむしろ良い。
最近は作り込まれて凝った作品よりも、こういう超シンプルな作品の方がボク
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IRON VOID-Excalibur-Dragon's Breath ★★★ (2021-09-20 20:12:06)

近年のエピックドゥーム作品では最もお気に入りだ。通勤途中のBGM率が相当高い。
過剰なエフェクトを避けた適度な歪みで、早すぎず遅すぎずのミドルテンポで、無駄な演出を排除しつつも聴かせどころが多い。
イーヴルなギターをバックに朗々と歌い上げ、男臭いコーラスがハモると、まるで自分が勇者にでもなって戦いに向かっているかのような気分になる。
仕事前にマイカーで聴くと、適度にテンションが上がって、なんだかやる気が出てくる。こういうサウンドをもっと蒐集したいんですが
なかなかコレに匹敵する良作には出会えない。

IRON VOID-IV ★★★ (2023-11-13 20:29:14)

英国産ドゥーム2023年作
個人的に神盤認定している前作「EXCALIBUR」 (2018年)から約5年を経て待ちに待った新作が今年初頭にリリースされた。
前作では、水彩画調の木と剣が描かれるジャケ、エピックファンタジーを前面に出した土着的浪漫を感じさせる音楽性で
ハートを鷲掴みされてしまったが、今作は「Ⅳ」のロゴが描かれるシンプルなジャケで、前々作のヴィンテージドゥーム色に
少し回帰した音楽性になった印象。過去2作品の良いところ取りという感じだ。
前作では、演奏のラフさが程よい味わいになっていて、作品全体に漂う土着要素や物語性を引き立てていたが、今作は演奏の
レベルも上がり、録音状態が向上している分、前作の味わいは若干薄められてしまった。より聴きやすく加工されて
やや型にハマった演奏に聴こえ、特にギターソロ部分が浮き出て聴こえるところなどは、ボ
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ISIS-Panopticon ★★★ (2020-08-24 23:09:28)

米国産ポストロック2004年作
ギターの質感、ヴォーカルスタイルから、ハードコア的なカオスが色濃いが、シューゲイザー、オルタネイティヴロック的にも聴ける翳りがあり
激しさと愁いの対比がとても魅力的なサウンドだ。非常に尖った、突き刺さるような歪みを持つギターだが、突っ走らないので疲労感が無い。
ブラックメタル的なトレモロリフも、クランチトーンが強い硬質なギターの質感から、ブラックメタルには聴こえない。
まとめると、ゆったりとしたテンポで、クランチーなハードコア的カオティックさを含ませた、シューゲイザー的サウンド、という異色作だ。
カオティックな音ながら、ブルーな地味なジャケの印象からも、内省的な世界観を感じ、落ち着いて聴ける作品だ。

IVAN-Silver Screens ★★★ (2020-09-06 21:03:54)

オーストラリア産デス・ポストドゥーム2020年作
油絵タッチのパープルを基調とした、ヒーリング系やアカデミックなジャズ系のような非メタルジャケ。ホントにドゥームなのか不安になったが
タイトル曲である1曲目が、かなり濃いドゥームで安心した。調性が全くわからないアヴァンギャルドなドゥームから始まり、徐々にシンセが登場する。
音叉のような振幅があるビブラフォンや弦楽を主としたシンセサウンドが融合され、メランコリック&エモーショナルなポストドゥームに変貌していく。
そういう音楽性でありながら、元々の曲構成や演奏スタイルが相当濃いドゥームなので、そのデスドゥームな世界から逸脱することがない。
真性なドゥームは1曲目だけだが、その濃いサウンドの余韻に浸りつつ、後続のシンセ中心の楽曲もシットリと堪能することができる。
このサウンドを聴き終えると、この非メタルジャケが
…続き

IVAN-Silver Screens-Silver Screens ★★★ (2020-09-06 21:08:46)

このアルバム最大の聴きどころは、この1曲目だ。
音叉のような振幅を持つ金属音、ビブラフォン、ミニマルに変化するシンセ自体のクオリティが高く
調性が判らない変則リフの濃いドゥームサウンドにそのシンセが徐々に融合されていく。
その様は、アートロック的ジャンルのサウンド、SpiritualizedやSupersilentあたりを彷彿とさせる瞬間がある。
こんなポストドゥームは聴いたことがない。素晴らしいの一言。

IVAN-Silver Screens-The Winds Will Scream ★★★ (2020-09-06 21:11:33)

定番な鈍重なドゥームサウンドに、弦楽系のシンセが絡む。
1曲目の濃いサウンドの余韻に浸りながら落ち着いて聴けるところがいい。

IZAH-Sistere ★★★ (2020-05-25 00:12:42)

オランダ産ポストロック2015年作
ジャケに描かれる林、ジャケ裏の密林、空や小路が板の木目のような画風、多分ボクが所持してるのはスウェーデン盤だが
硬めの材質の紙を使用した紙ジャケが、紙ではなく薄い板のように感じられ、異様に木の質感を前面に出したデザインが優秀だ。
歌詞カードがないので曲のタイトルが意図するところは判らないが、少なくとも一般的なドゥームやメタルの世界観とは明らかに異なり
知的で、内向的で、印象的なテーマがあるのだろう、と思わせる。10分超の3曲の後、アルバムタイトル曲が30分超という大作主義だ。
ブラックメタル、ドゥーム、スラッジ、シューゲイザーなどの演奏様式を組み合わせ、時に激しく、時に静寂を感じさせ、時に叙情的に、
いろいろな感覚を呼び起こさせる起伏に富んだ楽曲、細部にまでこだわっているアレンジは、かなりレベルが高い。
チリチ
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In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors) (2023-08-30 21:41:40)

こういう音楽はコッソリと楽しむからいいんであってね。
ゴールデンタイムの真面目な情報番組のオープニング曲に採用するのはちょっと違う。
まあ単に番組制作者の趣味かも知れませんがね。
こういう暗示が近年どんどん増えていることにちょっと気を配るべきだよ。
今日は母親に、そんな番組見ちゃダメだよ、と言ったんだけどね・・。

JAMES BYRD-James Byrd's Atlantis Rising ★★ (2020-05-11 11:30:09)

米国産様式美HM1991年作。
頻繁に聴く盤ではなかったが、なかなかカッコいいなと思い愛聴した時期がある。
Fifth Angelの処女作でギターをやっていた人の作品ということを後から知り、ナルホド、と線が全部繋がった感じだ。
米国産なワリにほんのりと北欧情緒があるな、とは思っていた。普通気付くだろ!というツッコミはナシで。
Fifth Angel時代と同様に密度高めに詰め込んだ作風のワリには、意外とライトに聴けるところがイイ。

JASON MRAZ-Mr. A-Z-Wordplay ★★★ (2020-09-15 22:19:04)

Jason Mrazのシンガーとしてのセンスと実力をこれでもかと思い知らされた曲だ。
この曲を歌いたくて一生懸命練習するも、早口言葉のような歌詞についていけず、早々に諦めた。
イージーにギターを奏でながら、複雑怪奇なヴォーカルラインをいとも簡単に平然と歌う様にショックを受けた。

JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things. ★★★ (2020-09-15 21:59:50)

米産ポップロック2008年作
男性シンガーでツボに入ったのはこの人だ。やや乾いた質感の声で、自然体でクールに歌う様がとてもカッコいい。
Mr. A-Z(2005年作)のWordplayという曲を初めて聴いた時には、歌うことに対する醍醐味を感じ、かなりの衝撃を受けたが
この作品においても、英単語のイントネーションを複雑なリズムに乗せるこの人独特の歌いまわしに醍醐味がある。
基本はフォークやカントリー風の夏を感じさせるイージーに聴けるポップスだが、ジャズやヒップホップのテイストが色濃い
サウンドアレンジが登場し、多彩な楽曲群に圧倒されるが、やっぱり最大の魅力はヴォーカルの歌唱力だ。
この盤で聴ける独特なリズム感で歌うスタイルは、以降の作品であまり聴かれなくなったのが残念。ボクはこの盤が最も好きだ。

JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-Butterfly ★★★ (2020-09-15 22:14:29)

ホーンセクションから始まるソウルフルなサウンドは、Earth Wind And Fireあたりを好むリスナーのツボにハマりそうだ。
しかしながら、最大の魅力は、やはり独特なリズム感で歌い上げるヴォーカルだ。ホントカッコいい。
発売当時はカラオケにもこの曲があったが、最近は削除されてしまったようで残念。機種によっては残ってるかも知れないが。

JASON MRAZ-We Sing. We Dance. We Steal Things.-I’m Yours ★★★ (2020-09-15 22:06:14)

トロピカルな雰囲気が、ボクのようなダークサイドな人間には全く合わないのは承知しているが
この盤発売当時には、この曲を歌うためにカラオケ店に通った。
フォーク調のイージーなバッキングは、独特なリズム感のあるヴォーカルラインを際立たせる。
歌うことが楽しいと思わせるこの人固有のイントネーションが魅力的だ。

JEAN SIBELIUS ★★★ (2020-04-26 21:18:37)

フィンランド作品は特にボクのツボに入りまくるので、我が家にはフィンランド産メタルやドゥーム作品は多い。
基本、針葉樹の生える国の音楽はボクのツボなんだろうと思う。というワケで、シベリウスは特に好きなクラシック作曲家だ。
一般にはピアノ作品より交響曲などが有名なんでしょうが、ボクはピアノ作品のみコレクションしている。
シベリウスのピアノ曲の特徴は、まず難易度がそんなに高くない。最小限の音数でありながら曲によっては豪華に聴こえる。
要は、無駄な打鍵が無く音響効果が大きいということだ。なので、ピアノを嗜む人にはシベリウスは超オススメである。
特に好きな楽曲は「樹の組曲」作品75で、たぶんピアノ曲としては最も有名なんじゃないかなと思う。
雪を連想させる北欧情緒溢れる作品で、第2番「孤独な松の木」は初めて聴いた時には、2ページ足らずの短い曲ながら
静寂を感
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JEX THOTH-Blood Moon Rise ★★★ (2020-04-29 23:40:43)

米国産女性ヴォーカル・サイケデリック・ヴィンテージ・ドゥーム2013年作。
ヴィンテージドゥーム作品ではここ10年ではコレを凌ぐインパクトを持つ作品には出会っていない気がする。
ヴィンテージとは言っても、ローファイ志向でロックをやっている類のサウンドではなく
あくまで、ギターサウンドがいかにもヴィンテージ臭が漂う音作りであり、全体的に残響音が深めの録音状態に仕上がっている。
どんよりと超スローな楽曲が多く、控えめな癖に存在感のあるギターに細かく揺れるシンセがサイケデリックに絡む。
ジャケからもわかるように、死臭がプンプン漂っているというのに、フューネラルドゥームのような根暗感が無く
仄かなストーナー臭とギターのヴィンテージ臭のためか、むしろサイケデリック職人気質が前面に出ている。
そういう濃いサウンドでありながら、女声ヴォーカルの「歌」を最も聴か
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KASSAD-London Orbital ★★★ (2020-08-06 00:58:27)

英国産シューゲイザー・ポストブラック2020年作
白黒のモノトーン、現代の朽ちた建物のジャケが印象的な独りポストブラック。際立って凄いサウンドというワケではないが
今年コレをゲットしてから、結構な回数聴いている。ライトに楽しめる内容でありながら、とても惹きつけられる魅力がある。
ポストブラックと言っても、ワリとブラックメタルのスタイルを崩すことはない。それでいて、シューゲイザー臭がほんのりと
漂っている感じがステキなサウンドだ。コレたぶんジャケが森林だったら、森林崇拝ブラックに聴こえるんだろうと思えるくらい
残響音とギターの質感がそのテのサウンドに近い。ガナリ声ヴォーカルがたまに登場するが、サウンドへの溶け込み方も絶妙だ。
ジャケの印象の違いで、音響的には森林崇拝系ブラックなのに、聴こえ方が全く変わってくるから不思議だ。
ドラムはナマ音なのかリズ
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KAYO DOT-Blasphemy ★★★ (2020-05-28 01:12:16)

米国産エクスペリメンタル・アヴァンロック2019年作
Maudlin of the WellのToby Driverのプロジェクト。深い霧のジャケのようにアトモスフェアなシンセが印象的なサウンド。
前衛的な手法が当然のように様々に用いられながらも、ごく自然に聴かせるところには、この人の職人気質を感じるところだ。
過去作はもっと禍々しいギターが入っていたと思うが、今作はそうでもない。しかし、聴きどころは卓越したギターセンスだ。
また、独特なリズムを刻むドラムが、霧に霞む自然の雄大さをイメージさせ、とても良い仕事をしている。
ストーリーを感じさせる楽曲からは、神秘、美しさ、時に醜悪さを感じ取ることができ、ラストのタイトル曲で最高潮を迎える。
壮大なファンタジーの世界が非常に素晴らしい作品で、過去作やMaudlin~にハマったことがある人はマストだ。

KHANATE-Clean Hands Go Foul ★★★ (2020-05-07 13:43:15)

米産アンビエント・ドローン2009年作(遺作)。
既に解散後に発売、発売から数年後に見つけて、若干今更感を胸に秘めつつもゲットした作品。
しかし、当時Khanateの音楽性に衝撃を受けたリスナーは必ずゲットすべき盤だ。
とはいえ、アンビエントな音空間が占める割合は結構多く、もはやドゥームやスラッジの範疇で語りきれる音楽性ではなく完全にドローン化した作品だ。
ありがちなモノクロの石床ジャケが示す通り、冷たい石床にいる孤独感、空気は冷たく、ヒリヒリとした緊張感が張り詰めている。
そういうアンビエント空間で不安を煽りつつ、絶叫ヴォイスと暴虐的なギターから発せられる重圧と様々な倍音が聴き手を圧し潰す。
たまたまなんだろうが、「遺作」というのもこの冷たい音楽性を際立たせる一因になっている。
真冬にちょっと湿気た重めの冬用掛布団を数枚重ねて聴いてみたい、圧死
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KHANATE-To Be Cruel ★★★ (2023-11-04 20:39:32)

米産アンビエント・ドローン2023年作
解散後、忘れた頃に「遺作」として登場した前作から、更に10年以上経った今、突然リリースされたこの作品。
もはや活動終了したんだろうと思っていたが、地道に活動していたのか、再結成なのか・・・。
ヘヴィさ、というよりは、音響と作風から感じられる圧迫感の強さという点では、ずば抜けたヘヴィさを誇るバンド。
To Be Cruelというアルバムタイトルが示すように、絶叫とタメを利かせた音圧のコラボは、凄惨な残虐性が色濃い。
今作でやっていることは、過去作品の類似作品、延長上の音楽であり、過去作を堪能した人にとっては一聴しただけでは
目新しさはさほど感じない内容だろうと思うが、アンビエントかつ超スローという音楽性で緊張を維持し続ける工夫は
随分とレベルアップした、と感じさせる。そもそも圧の高いアンビエントドローン的ドゥ
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KING CRIMSON-In the Court of the Crimson King-21st Century Schizoid Man (including Mirrors) (2023-08-30 21:41:40)

こういう音楽はコッソリと楽しむからいいんであってね。
ゴールデンタイムの真面目な情報番組のオープニング曲に採用するのはちょっと違う。
まあ単に番組制作者の趣味かも知れませんがね。
こういう暗示が近年どんどん増えていることにちょっと気を配るべきだよ。
今日は母親に、そんな番組見ちゃダメだよ、と言ったんだけどね・・。

KINGSBANE-Kingsbane ★★★ (2020-08-28 00:53:29)

カナダ産メロディアスハード2010年作
ややプログレッシブロック寄りながらも、非常に聴き易い正統派なメロハー路線。1991年のデモ作品と、バンド名をSeven Yearsに改名した後の作品
を収録したコンピレーション作品だ。もはや入手困難で、海外で取り扱っているショップを見ても100ドルくらいが最安値だった。
かなりのポテンシャルを感じさせる内容のワリに、全く表舞台に出なかったのは、レーベルとの契約上の問題があったようだが、後にIN THE NAMEという
バンド名で作品をリリースしている。唯一のフルレングスアルバムIn The Name(1995年作)は、これまた全くの無名のまま鳴かず飛ばずで消えてしまったが
ボクはこの盤を心底惚れこんでおり、ゲットして25年経った今でも愛聴している。派手さの無い、どちらかというと地味な作品な上、ジャケやバンドロゴが微妙。
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KISS-Destroyer ★★★ (2020-08-20 23:57:57)

米国産ロック1976年作
唯一我が家にあるKiss作品。何も考えずに楽しく聴けるロックンロールナンバーが激アツだ。
当時の華やかなロックシーンの空気、ライブ的グルーヴ感が詰め込まれた鉄板作品だ。
バンドをやり始めた頃、とりあえず最初に手に取ったアメリカンロック作品でとても思い出深い。
ボクは決して残念な人生を送ってはいないが、このままこの路線の音楽を追いかけていたら、更に明るく華やかな人生だったかも知れない。
が、何故かこれ以降は、デスメタルやダークサイドサウンドにハマっていき、人生残念サウンドばかりゲットするようになっていった。
この盤はボクのようなダークサイド派であっても、そういう暗さを一蹴してしまう破天荒な明るさ、破壊力に圧倒され、惹き込まれるのだ。

KISS-Destroyer-Detroit Rock City ★★★ (2020-08-21 00:04:58)

高校に入った頃、バンドを組んだばかりの頃に、地元の祭りの企画の駅前ライブで演奏した曲だ。
ライブ映像を真似して手を回しながら演奏したが、当時は白塗りの化粧をする勇気までなかった。
この盤では最も好きな曲、ライブの楽しさや華やかさが詰まったロックンロールサウンドがアツい。

KONQUEST-The Night Goes On ★★★ (2021-05-01 01:22:52)

イタリア産NWOTHM2021年作
2019年デビューのホットなバンドなワリに、年配向けトラディショナルモノ路線ど真ん中の化石ロックサウンドが楽しめる好盤。
最近はドゥーム路線よりもこの路線を多くゲットしているが、今年蒐集した盤のうち、最もレトロ感を堪能できたのがコレだ!
必要最小限に抑え気味のエフェクト、どこかで聴いたことのあるようなベタな展開、キャッチーなリフ、派手な演出は無く適度なテンション。
しかし何故かコレが相当ツボにハマる。奇をてらった派手な演出が無くとも、ハードロックの基本をガッツリ押さえていればカッコいいという事を
知らしめる作品だ。というワケで、この作品はロックを聴き倒してきた年配者向けである。ここのところ一番多く愛聴している盤だ。
リフや展開、どこかで聴いたことあるあるを存分に楽しめる。そういう曲を決め打ちして作っているんだろう。
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KORPIKLAANI-Ennen ★★★ (2021-09-06 22:28:36)

フィンランド産フォークメタル2021年作
最近はAIがウチのPCに勝手に、この動画を見ろと言わんばかりに、最新PVやツボを突く動画などを送ってくる。
このバンド自体、あまりにメジャーになりすぎて、無名バンド発掘に生き甲斐を感じるボクとしては敢えて聴こうとは思わないバンドではある。
が、飲んだくれフィンランド民族楽器バカバンドのこの空気は嫌いではない。
露産BROTHERS OF METALに近年結構ハマっているが、それと同等のおバカな感じや宴会的雰囲気の突き抜けた爽快感はストレス解消にもってこい。
今日この曲の最新PVがPCに届いたワケだが、コレはJoe Jacksonの処女作Look Sharp! (1979年作)のGot The Timeのカヴァーで、
少なくともボク世代(40~50歳代)でスラッシュメタル全盛期を経験したメタラーは、この楽曲タイト
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KROHM-The Haunting Presence ★★★ (2020-08-01 00:13:36)

米国産ブラックメタル2007年作
前作と比べると内容の濃さとしては前作の方が優れているかも知れない。ただ、ボクはこちらの盤の方が聴いた回数は圧倒的に多い。
初期XASTHUR的な音を好むブラックメタラーがハマりそうな禍々しさとヴォーカルスタイル、そして特有の湿度の高さが大きな特徴だ。
高音域が控えめなよりジメジメ感が前面に出ていた前作を好む人が多いかも知れない。しかし、こちらの盤はジャケが森林だ。
密室的・閉塞的な前作のストレートな鬱路線が若干薄れ、室内から屋外に出た感じの広い空間を感じさせる高音域の残響音が前作との違いだ。
曇り空と霧、森林を感じさせるブラスト&トレモロリフ、ヴォーカルがとても美しい。その三者が気持ち悪く絡み合いカオティックだ。
森林崇拝ブラックど真ん中な音楽性だが、それに加えて特有のジメジメした高い湿度がこのサウンドの最も素晴らしい
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KYUSS-...And the Circus Leaves Town ★★★ (2020-05-07 11:53:29)

米産ストーナーロック1995年作。
ボクはそもそも寒い音楽が好きなので、米国産ロックサウンドをあまり積極的にチェックはしないし
Kyussを蒐集し始めた頃には既にQueen of the stone ageを先に聴いていたので
解散後数年以上経ってから、この盤から順々に遡って聴いたんですが、最も好きな盤はコレですね。
我が家にはドープスモーカー向けドゥームで濃厚に石化できる作品が多くあるので最近はあまり手に取る機会はないが
購入当時は結構ハマった。この盤はKyuss作品中、落ち着いた感じと、ストーナー要素がそこまで煙たくなり過ぎないところが
むしろお手軽でクールでカッコいいと感じさせる。

KYUSS-Sons of Kyuss ★★ (2020-05-07 12:27:54)

米国産サイケデリックロック1990年作。
ストーナーロックバンドKyussの前身、バンド名を改名する前の作品なので、実質処女作にあたる作品。
この頃はストーナー要素というのは無いが、Kyuss作品中、好きなアルバム3番手くらいだ。
若干つぶれ気味のギターサウンドと、ローファイな録音状態、小さなライブハウスを思わせる浅めの残響音が妙にシックリくる。
また、ボクが昔ハマったグレンダンジグ在籍時のMisfitsに歌い方が似てる部分がほんの少しあって、結構ツボに入った。

KYUSS-Welcome to Sky Valley ★★★ (2020-05-07 12:12:46)

米国産ストーナーロック1994年作。
Kyuss作品中、最もストーナー要素の強い作品だろうと思う。
ボク自身があまり「ストーナー」という言葉を当時シックリと受け入れなかったこともあって、
購入当時は単にサイケデリックロックのうちのカッコいいバンド、という位置づけで聴いていた。
ジャリジャリ感のあるギターサウンドがカッコいいと同時に、スペーシーな酩酊感が素晴らしい作品で
現在は「ストーナーロック」という言葉を受け入れた自分にとっては、そのサウンドのど真ん中にある音楽性だろうと感じている。


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