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MEGADETH | MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! ★★★ (2022-07-25 06:21:03)
Rust in Peace(1990年)までしか受け入れられないんですが、この新譜のこの曲は素晴らしい。
先月くらいにMegadethのYouTubeチャンネルが更新されて、この曲のPVが追加されたんよね。
まあ、相変わらず映像は戦争や暴力を彷彿させて、最近の社会情勢的にはなんだか抵抗があるんですが
カッコいいんですよ、この曲。
ヒリヒリする緊張を伴うギターのリフ、サビの後のブレイクなんか、良い頃のMEGADETHが帰ってきた!と思わせる。
久しぶりに映像で見ると、なんか老けたなぁと思うんですが、音は全く衰えていません。
同意者:
AMASAG
DUNGEON CRYPT - Twilight of the Stone Age ★★★ (2021-09-16 22:23:58)
チェコ産ヘヴィメタル2020年作
コレを売ろうというセンスがスゴイと感じる超ポンコツ宅録メタルだが、また再生ボタンを押してしまった!
もはや長年メタル作品を愛聴していると、普通に完成度の高い作品は、ありきたりで喜びを感じられなくなるのか、ボクの感性が退化しているのか。
最近は3日に1回くらいはDUNGEON CRYPTを聴いている。確かに、ミドルテンポで刻むメタルはストライクゾーンだが、流石にコレはポンコツ過ぎる。
そう思っているものの、何度も繰り返し聴いてしまう謎の中毒性を秘めている。録音や演奏技術はポンコツであっても、惹きつける何かがある。
凄みも無ければ劇的に展開するような楽曲でもない。相変わらず風呂場で唸っているかのようなデスヴォイスだ。ダサいフレーズも結構多い。
きっとそういうダサさが凝縮した感じと風呂場ヴォイスのコラボレーションが絶妙にツボ
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うにぶ
CRYPTA - Echoes of the Soul ★★★ (2021-09-27 02:54:46)
オランダ産デスメタル2021年作
個人的に一目置いている女性ギタリストSonia Anubisが在籍しているレディスデスメタルバンドの作品。一応オランダ産としたが他メンバーはブラジル出身。
ヴォーカル兼ベースのFernanda LiraとドラマーのLuana Damettoは、元々故郷ブラジルでNervosaというスラッシュバンドをやっていた(未所持)ようで
かなーり若い十代頃からメタルにどっぷりハマっていたのだろうと想像するところだ。そういうこともあり、濁声ヴォーカルはかなりウマいと感じる。
そういう下地があるので演奏は安心して聴ける高いレベルにはあるが、決して職人芸的なハイテクニックではない。エフェクトも音圧も標準レベルで、
ブルータル度の高い最近の一線級デスメタルと比較すると激しさという点では物足りないと感じるリスナーもいるかも知れない。
ギター
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うにぶ
DUNGEON CRYPT - Blow by Blunt Flint - Tragedy in Teriatry ★★★ (2023-06-16 02:07:09)
なんでこんなギターソロにしたのか。
この音のハズしかたは確信犯だろ・・・ホント楽しい。
クセになる。
同意者:
うにぶ
OBSIDIAN SEA - Pathos ★★★ (2023-08-23 00:41:45)
ブルガリア産ドゥームロック2022年
Solitude Productionsがリリースする盤をひたすらゲットしていた時代に出会ったバンド。現在はドゥームストーナー専門レーベルに移籍。
初期作品からマメにゲットしていたが、水準以上のクオリティがあるワリにはあまり聴き続けなかったバンドでもある。
Between Two Deserts(2012年)は歌唱に若干クセのあるストーナー寄りドゥーム作品で、楽曲も固有のウネリがあり面白い作品だった。
今にして思えば、どうしてあまり聴かなくなったのか・・・きっとこの独特なヴォーカルが若干合わなかったのかも。
もはやドゥームストーナー路線は星の数ほどのバンドが犇めいている状況なので、敢えてチョイスするバンドというのも限られてくるワケで
短期間楽しんだらお蔵入りになるんですよねぇ。長く聴き続けるバンドはむしろ癖の無いオ
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うにぶ
ECTOPLASMA - Inferna Kabbalah ★★★ (2023-08-24 22:58:12)
ギリシャ産オールドスクールデスメタル2022年作
最近は真性なダークサウンドよりも、古学校死サウンドを好んでゲットしている。特にB級路線。
そういうワケでデスメタル黎明期から活躍する老舗バンドも結構手にするんですが、むしろ影響を受けた次世代バンドの方が
より古学校死度が高いということを近年はヒシヒシと感じる。老舗バンドは一度完成しちゃうと演奏技術は上がっても味わいが欠落しがちだ。
というワケで、今月は未知の古学校死サウンドを発掘、いろいろ視聴して厳選して最もツボにハマったのがコレだ!
昨日空輸で届いたんだけど、もう、ずっとCDかけっぱなしです(笑)。
もうね、完璧。ボクがこのジャンルに求めるモノが全てこの1枚に凝縮されていると言っても過言ではナイ。ストライクゾーンど真ん中です。
このバンドのルーツをいろいろ調べてみたが、一時期は4人編成だったよう
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うにぶ
CADAVER - The Age of the Offended ★★ (2023-10-09 02:43:40)
ノルウェー産デスメタル2023年作
なんだか様変わりしたな・・と思ってましたが、同郷TNTのギタリスト加入が原因ですか。このギターは誰だっけと思ってたが。
元々、真性で危険な感じこそしない反面、暴虐性がウリ(にしようとしてそうでもなかった)のバンド。
バンド名すら忘れそうになった頃に突如リリースされた前作EDDER & BILE (2020年)で、適度なゴア要素と暴虐性を備えた鉄板B級デスに。
オールドスタイルを残しつつ、ブラストを交えつつもシンプルな突進B級ズトボコ感、コレがこのバンドの大きな魅力だ・・・が
随分とカジュアル化した印象、TNTらしさが加わったかというと、ボクの印象では、アクの強いギタリストが加わった(笑)という感じ。
そもそも昔はダブルベースを取り入れたり、何か他のデスメタルとの差異化をしたい意思が割と強く感じられるバンドでもあるので
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うにぶ
CRYPTA - Shades of Sorrow ★★★ (2023-12-16 05:34:47)
ブラジル産デスメタル2023年作
ギタリストのSonia Anubisが脱退してしまって、全員ブラジル人女性一色となった。ソニアファンとしては残念。
Cobra Spellの活動に専念するのか、地元オランダでギター講師に専念するのかわからないが、ギタリストがチェンジして
随分と雰囲気に変化がある。教科書通りのスケールで奏でられる青臭さが減り、内省的な翳りが前面に出たという印象。
音響的にも高音域の音質に変化があり、厚みが増し、エンタメ的な華やかさが減少し、真性なダークさが微増している。
80年代風味が失われて、オールドファン好みのサウンドから、新たな境地を志向する作品に変化しているね。
前作Echoes of the Soul(2021年)の初々しく80年代テイストが盛り込まれた奇跡的デスメタル名盤とは別物ではあるものの
新ギタリストのクールな演
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うにぶ
SLEEP - The Sciences ★★★ (2020-05-01 00:03:33)
米国産ドープスモーカー向けドゥーム。
前作Dopesmokerは名作Jerusalemのリマスター&未発表曲アルバムなので、それをカウントしなければ
完全新作としての復活は実に24年ぶりくらいになるか。Dopesmokerは完全新作と思っていなかったのでゲットせず
Jerusalemをゲットしたのは2000年以降なので自分にとっては10数年ぶり。
とはいえ、Jerusalemは神盤と思っているので、この10数年聴く頻度はワリと多く、長く愛聴してきた。
大麻合法国のマリファナデーを発売日に設定してリリースされたが、その情報を遅れて知ってしまい発売日過ぎてゲット。
一応予約購入したというのに、発売日をチョイ過ぎて届いてしまった。
Jerusalemではマリファナ騎士団が聖地を目指していたが、今作はジャケのとおり、ついに宇宙に行ってしまった。
濃
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ローランDEATH
MOURNFUL CONGREGATION - The Book of Kings ★★★ (2020-05-01 01:20:20)
オージー産フューネラルドゥーム2011作。
この作品以降、2作品のアルバムを発表しているが、それを含め、このジャンルではレジェンドになりつつあると感じる今日この頃だ。
重厚なギターと唸るようなヴォイスの密度が、初期作品から更に際立ち、凄みという点で深化している。
仄かな光を感じさせる、メランコリックさがスパイスとなっている作風がこのバンドの個性で、今作も鬱々とした気分に浸れる。
とりあえず、フューネラルドゥームというジャンルのど真ん中、スタンダードに位置していることは間違いない。
とはいえ、近年では、米露産・北欧産のフューネラルドゥームバンドが量産され、その多くが凡作ながら、一部良質バンドが出始めている。
特にロシアではこのバンドをお手本にしたかのようなバンド群が量産されているなぁ、と感じる。
この作品発売当時は、このバンドがマイフェイバリットN
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ローランDEATH
AHAB - The Boats of the Glen Carrig ★★★ (2020-05-01 03:10:01)
ドイツ産フューネラルドゥーム2015年作。
バンド名は、旧約聖書に登場するイスラエル王「アハブ」をモチーフにした小説『白鯨』のエイハブ船長から引用しており
処女作の白鯨ジャケが印象的なTHE CALL OF THE WRETCHED SEAから、常に「海」をコンセプトとしたドゥーム作品を作り続けている。
今作はついに海中に潜り、海中生物が色彩豊かに描かれた妖艶なジャケが美しく相当ポイント高い。そういう特殊な世界観が魅力的な個性派ドゥーム作品である。
分厚い歪んだギターと唸るヴォイスによる引き摺るようなドゥーミーリフが淡々と続くサウンドがメインで、非常に鈍重な感じなのだが
挿入されるアコースティックパートやクリーンヴォーカルの声が、何故か大海原や深海を感じさせるから不思議だ。
かなり上級者向けのドゥーム作品だが、海をテーマにしたファンタジーが感じられる異
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ローランDEATH
LUGUBRUM - De ware hond ★★★ (2020-05-03 00:51:36)
ベルギー産アヴァンギャルドブラック2007年作
強い魔性を感じさせ、かつ不吉な、タブーに触れたような背徳感が漂っている。かなりの異端作品だがブラック的世界観ではこの作品が真性で濃い。
Lugubrumは様々な引出しがあって、アルバムによって多様な世界観を感じることができるが、純粋にブラック的狂気に浸るにはこのアルバムがベストだ。
ギターは超ハイセンス且つあらゆる奏法を駆使し不気味な旋律を奏でる。ラッパがジョンゾーンのサックスのように荒れ狂い、狂人のようなヴォーカルが毒を吐く。
バンドネオン・オルガン的な音が密かに響いており、古臭さ、埃っぽさ、田舎臭さを感じさせ、まるで誰も知らない村の教会で異教徒が呪術を施しているかのよう。
ちなみに、この作品では、食べ物の腐ったような腐臭は感じられず、限りなく黒い。
もうね、このアルバムは狂ってるよ。
同意者:
ローランDEATH
TRIPTYKON | - Melana Chasmata ★★★ (2020-05-05 00:27:55)
スイス産ブラッキンエクストリームメタル2014年
ジャンルは勝手にボクが作ったが、トムウォーリアー(今はフィッシャー?)のサウンドはなんとも形容しがたい固有のモノがある。
Celtic Frost時代のMonotheist(2006年作)の音楽性を突き詰めたような音楽性は、迫力があり硬派で真っ黒な世界だ。
トムは結構お茶目な性格で、普段は暗い人物ではないと思うし、一時期Apollyon Sunのような全く黒くないデジロック的バンドを組んだこともあるが
結局はこういう真っ黒な世界を描く方が断然カッコいい。
ただ、ボクとしてはどうしてもCeltic Frost時代の初期作&Vanity/Nemesisの頃の強い癖のあるダミ声が断然好きで、Triptykonの音楽性とクオリティを認めつつも
ヴォーカルがクール過ぎて個性を失ってしまっている、と思ってしまう。そ
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ローランDEATH
KHANATE - Clean Hands Go Foul ★★★ (2020-05-07 13:43:15)
米産アンビエント・ドローン2009年作(遺作)。
既に解散後に発売、発売から数年後に見つけて、若干今更感を胸に秘めつつもゲットした作品。
しかし、当時Khanateの音楽性に衝撃を受けたリスナーは必ずゲットすべき盤だ。
とはいえ、アンビエントな音空間が占める割合は結構多く、もはやドゥームやスラッジの範疇で語りきれる音楽性ではなく完全にドローン化した作品だ。
ありがちなモノクロの石床ジャケが示す通り、冷たい石床にいる孤独感、空気は冷たく、ヒリヒリとした緊張感が張り詰めている。
そういうアンビエント空間で不安を煽りつつ、絶叫ヴォイスと暴虐的なギターから発せられる重圧と様々な倍音が聴き手を圧し潰す。
たまたまなんだろうが、「遺作」というのもこの冷たい音楽性を際立たせる一因になっている。
真冬にちょっと湿気た重めの冬用掛布団を数枚重ねて聴いてみたい、圧死
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ローランDEATH
BATHORY | - Blood on Ice ★★★ (2020-05-08 22:59:19)
スウェーデン産ヴァイキングメタル1996年作
Bathoryのヴァイキング作品中、完成度という点では他のアルバムに譲るが、インパクトという点ではこの作品がナンバーワンかも知れない。
録音年の異なる作品の寄せ集めのため、曲毎の音質が異なる上、音痴なクォーソンの「歌」を前面に出す楽曲が多い、という凄まじい作風。
ところが、お得意の鈍重ヴァイキングサウンドのみならず、バラード調の曲や、疾走曲、様々なエフェクトや語り口調の挿入などかなり気合の入った楽曲群が
ドラマチックに展開する。ラストなんてヤケクソでブラストに近い音圧で締めくくり、いつもの心地よい脱力感を体験できる。
腹筋が割れそうなほど笑える音痴な寄せ集めポンコツサウンド紙一重な作品でありながら、冒険譚ハリウッド映画1本観たかのような充実感が体験できる超問題作です。
Bathory上級者マニア向け作品で、
…続き同意者:
ローランDEATH
PORTAL | - Swarth ★★★ (2020-05-10 17:35:03)
オーストラリア産アヴァンギャルドブラック2009年作。
ウチにはPortalはこの作品と次作Vexovoidの2枚がある。音像はデスメタルとブラックの中間くらいな音。
猛烈な激しさと音圧が特徴で、派手さがなくクールなスタイルが真性さを醸し出している。
楽曲は複雑な展開を見せ、テンポの緩急がスゴイ。よく演奏が合わせられるなと感心するくらい。
もうとにかく圧倒的な真っ黒サウンドが聴きたい人は、このバンドは避けて通れない。
同意者:
ローランDEATH
PORTAL | - Vexovoid ★★★ (2020-05-10 17:54:41)
オーストラリア産アヴァンギャルドブラック2013年
ベーシストがチェンジしているみたいだが、音楽性や方向性は変わらず、録音状態が少し向上して、更に迫力を増した。
音像が真っ黒いノイズの塊で、雪崩のように、怒涛のように襲い掛かってくる。
拍子が一定ではなく不規則なので、先が読めない不安感を煽られ、暗黒の渦に放り込まれる。
現在エクストリームサウンドではこのバンドを凌ぐバンドはいないと言えるくらい凄まじい。
ボクには少ししんどい。しかし、最高潮に激しく重くアヴァンギャルドな音楽性を求める人には神盤になるだろう。
同意者:
ローランDEATH
ENCOFFINATION - O' Hell, Shine in Thy Whited Sepulchres ★★★ (2020-05-10 22:34:09)
米産ドゥーム2011年作、随分前にローランDeath氏に勧められてゲット。
Justin Stubbsという人のプロジェクトらしいが、ミキシングやジャケ・ライナーのデザインまでやってるようだ。
ジャケ・黒地にゴールドで描かれたライナーのデザインがまず素晴らしい。
重く引き摺るような、ややこもり気味の閉塞的なギターが真性で背徳的で、まるで邪教で苦行を課せられているかのよう。
そんな禁忌に触れたような世界観が大きな魅力だ。
この人はIsoratorという延々と暗ーい音空間のダークアンビエント作品も作っているようで、特に「音作り」にコダワリがあるんだろう。
Father Befouledというバンドにも名を連ねているが、そこでの音作りに大きく貢献していることがこの盤の音から伝わってくる。
同意者:
ローランDEATH
FATHER BEFOULED - Revulsion of Seraphic Grace ★★★ (2020-05-10 22:57:38)
米産デスメタル2012年作。
低く唸る下水道ヴォイスは王道で、クールで派手さがなく、とても心地よい重低音ヴォイスだ。
ドゥーミーなパートのドラムの質感や、ネットリ感あるギターの音、更にそこから爆発的にテンポアップする感じや・・・
ギターソロの音の運びなどが、大御所Autopsyの質感にとても近く、オールドスクールデスメタラーのツボをやたらつきまくる。
これ以降にも作品をリリースしているのをさっき知ったが、一聴した感じ、このAutopsy的質感はこのアルバムが最も色濃い。
同意者:
ローランDEATH
NORTT - Galgenfrist ★★★ (2020-05-15 01:54:17)
デンマーク産アトモスフェア・フューネラルドゥーム2008年作
濃厚に深い残響音にブラックの質感を持つ分厚いノイジーなギターが響き渡る作風の独りフューネラルドゥーム。
ジャケの真っ黒で液体が流れるようなバンドロゴから思い浮かぶそのままの、かなーり暗い、寂しく、怖くなるサウンドだ。
ここまでイってしまわれている人生残念サウンドだと、独りでこのサウンドを作っているアーティストの安否を気遣いたくなる。
ギター等の魅力よりも、空間を支配するヒリヒリとした緊張や、ノイズの倍音が響き渡る様を楽しむといったダークアンビエント色が強く
判りやすい世界観ながら、聴き手を選ぶ上級者向けで、アンビエントサウンドが得意でないと厳しいかもしれない。
同意者:
ローランDEATH
DEMILICH | Nespithe - Nespithe ★★★ (2020-05-15 23:49:46)
フィンランド産オールドスクール・テクニカルデスメタル1993年作
発売から5年後くらいだと思うが、購入当時に少しハマって、友人に貸したまま戻ってこなかったCDだが、もはやオリジナル盤は入手困難。
結局ボクは20th Adversary of Emptinessという全音源収録盤を所持している。
このバンドのフルレングスアルバムはコレのみで、デスメタル全盛期のリリースでありながら殆どメディアに露出することなく全くの無名。
ところが、当時の有名デスメタルバンドと比較しても引けを取らないどころか、かなりの個性派で偉才を放つサウンドだ。
大きな特徴は、その時代のデスヴォイスの中でも極端に低音な下水道ヴォイス、ブラストもアリでMorbid Angelを更にヴァンギャルドにしたような楽曲構成だ。
そして、やたら長い曲名が多いのも特徴。変拍子を多用し、意表を突く気持
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ローランDEATH
LAST DAYS OF HUMANITY - Putrefaction in Progress ★★★ (2020-05-16 00:14:53)
オランダ産ゴアグラインド2006年作
このバンドの作品は前作とコレが必聴盤。この盤でヴォーカルがチェンジしており、前作で大きな魅力を放っていた下水道ヴォイスが変化。
グシャッとした胃液ゴボゴボヴォイスになっている。コレはコレで、このサウンドの肉をミンチにするようなブラストにフィットしている。
全く曲の見分けがつかないブラストメインの1分以下の曲40曲に、ラスト3分越えのブラスト一色という曲で終了という、ブラスト地獄サウンドが魅力だ。
仕事帰りのマイカーで聴いていると、スーパーに寄ってミンチを買いたい衝動に駆られ、大抵その日の晩ご飯はハンバーグだ!
10年以上経った今でも、このバンドの衝撃を超えるゴアグラインドには出会っていない。どこを切っても同じサウンドなのに、未だにたまーに聴いている。
同意者:
ローランDEATH
REENCARNACION - 888 Metal ★★★ (2020-05-24 17:20:48)
コロンビア産ウルトラメタル1988年作
辺境メタルを漁っていると必ず出くわすのがコレ。メタル文化があるのかと思いつつ、このバンドの作品は2枚ゲットしている。
確かにブラックメタルに聴こえなくもないが、独特な音楽性で、自分たちはウルトラメタルと言っているようだ。
少なくとも、ナマ音に近いギターやドラムのバタバタ感や粗悪な録音状態は、ムーディーに働いているとは言えないが
このバンドが作る曲は、前衛的というよりは、ヘンテコな曲で突拍子もない、破天荒な感じだ。
録音がポンコツなので、ダメ作品と思う人もいるかも知れないが、前衛さが洗練されていないだけでこういう作風は珍しい。
コレがコロンビア情緒なのか、と勘違いしそうだが、単にこのバンドの個性なんだろう。
後期作では、若干脱ブラック的な音で、前衛路線から若干普通になった、と思わせておいて、明らかにメタルから
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ローランDEATH
WITH THE DEAD - With the Dead ★★★ (2020-05-25 22:35:31)
英国産ドゥームメタル2015年作
リードリアンとElectric Wizardのドラム&ベーシストによるドゥームバンド1st・・・このメンツだと
もう聴く前にどんな音か想像できるが、予想を裏切ることのない、ファズかけまくりの壮絶にヘヴィなサウンドだ。
とにかくElectric Wizardクラスの重量感を求めるなら、コレは必聴盤だ。
リードリアンのプロジェクトTeeth Of Lions Rule The DivineのRampton(2002年作)あたりの重量感がある。
最近はボクはこのテのヘヴィさは年齢を重ねたからか少々疲れるので、あまり聴く盤ではなく、次作も未所持だが、
ヘヴィ・ドゥームファンはコレはバイブルとして携帯しておかなければならない。
同意者:
ローランDEATH
OSSUARIUM - Living Tomb ★★★ (2020-05-26 00:53:02)
米国産オールドスクールデスメタル2019年作
水に浸かった石造りの墓所のような廃墟のジャケ、裏ジャケは墓地に立つバンドメンバーのモノクロ写真。
「Living Tomb」というアルバムタイトルなどから、オールドスクールデスど真ん中の予感がしてゲットした作品。
適度にドゥーミーなテンポで、ブラスト等スピードや勢いに頼ることなく、湿気と霧を感じさせる雰囲気が素晴らしい。
ギターは血糊を思わせるザックリ感のあるリフを刻み、アヤシげな気持ち悪いギターソロを奏でる。
特にズトボコなドラムがいかにも80~90年代のB級デスメタルテイストで、とても良い仕事をしている。
ジメジメ、ドロドロ感がやたらツボにハマり、オールドファン納得の味わいが楽しめる、オールドスクール王道デスメタルだ!
この時代にこういう音を追求するバンドに出会えることは滅多になく、運よくジャケ買
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ローランDEATH
INCANTATION - Profane Nexus ★★★ (2020-05-27 12:44:57)
米国産デスメタル2017年作
最初にこのバンドをココに登録した頃は、濃厚なアングラ臭・クオリティの高さ・知名度の低さで、どことなく自身の独占欲と優越感を感じつつ
濃厚な魔性・背徳感を楽しんでいた。それももう17年前ですか。恐らく今は日本でも超有名バンドになっているんだろう。
デスメタルバンドの知名度が上がってくると、録音のクオリティがアップし、ローファイ感が抜けてしまい、真性さが半減しがちだが
Incantationに限っては、音質向上しようが、有名になろうが、全く動じることなく濃厚なアンダーグラウンド臭が漂う真性さを維持しているから凄い。
昔はギターソロのようなメロディアス・コマーシャルなモノを一切許さず、ブルータルさを前面に出す激しさと、濃厚なドス黒いドロドロ感に圧倒されたが
そのテイストは長きに渡って保たれており、今作ではブルータル一辺倒ではなく
…続き同意者:
ローランDEATH
PROFANATICA - Disgusting Blasphemies Against God ★★★ (2020-05-27 17:03:39)
米産ブラック2010年作
Incantationのオリジナルメンバーが分裂し、ドラマーのPaul Ledneyにより結成されたバンドだが、Incantationが激しいデスメタル路線で
アンダーグラウンドの帝王になっていった反面、Profanaticaは全く異なるアプローチで存在感に幅をきかせている。
元々分裂したキッカケは、演奏様式の違いというよりは、Paul Ledneyの思想を受け入れられなかったことが原因らしい。
そういうワケでProfanaticaのサウンドは、自身を崇拝し、他宗教に冒涜的な世界観が非常に色濃い。また、古くからあるブラックメタルのメイクや
演奏スタイルを伝統的と言えるほど貫いているように見える。特にドラムはブルータル路線に走ることなく、古典のようなスタイルだと感じる。
アンチクリスチャン度が最高潮のジャケデザイン、カルト臭の濃
…続き同意者:
ローランDEATH
PROFANATICA - Rotting Incarnation of God ★★★ (2020-05-27 17:38:45)
米産ブラック2019年作
ボクが持ってるCDジャケには、レーベルの宣伝文句と思われる文章が書かれたシールが貼ってあるが、日本語訳をすると
「最も卑劣なブラックメタルは、ベテランの王から射精され、彼らの最も邪悪な作品であることを証明するだろう」といった感じか。
レコメンドアーティストとして、Beherit、Mystifier、Blasphemy、Havohejが挙げられている。
ちなみにHavohejはProfanaticaの唯一のオリジナルメンバーであるPaul Ledneyで、そちらでも尊大で自身を崇拝する狂気のサウンドが聴ける。
相変わらず伝統的なブラックメタルのメイクを施し、ジャケやアルバムタイトルから判る通り、卑劣で冒涜的なテーマで、濃いブラックをやっている。
Incantationの分家と思って、このバンドに楽曲や演奏の妙を期待するのは間違い
…続き同意者:
ローランDEATH
PESTILENCE - Hadeon ★★★ (2020-05-31 22:39:41)
オランダ産オールドスクールデスメタル2018年作
オリジナルメンバーはPatrick Mameliのみで、それ以外は全員ルーマニア人になっている。
とはいえ、この人がヴォーカル兼リードギター、作曲の大半を行っているので、他メンバーが入れ替わってもあまり問題ない。
しかし、あまりにメンバーチェンジが多いので、ワリとこの人が中心のワンマンバンドなんだろうと感じる。
おまけに、最近は髪の毛を辮髪にしているようだ。
Consuming Impulse(1989年)、Testimony of the Ancients(1991年)と神盤を連発して当時のデスメタルでは
コレを超える作品はナイと個人的にナンバーワンだったが、次作Spheres(1993年)で大々的にシンセを取り入れ若干空振るも
新たな音楽性に向かってチャレンジする独特な音楽性にかなり期待したも
…続き同意者:
ローランDEATH
ABIGAIL WILLIAMS | - Walk Beyond the Dark ★★★ (2020-06-17 21:45:04)
米国産ブラックメタル2019年作
最近はブラックメタルは必ず試聴してゲットするんですが、最近初ゲットしたバンドで最もツボにハマったブラックメタルはコレだ!
試聴した時は北欧のバンドかと思ったが、どうやら米国産。確かに濃厚な北欧情緒という感じではないが、米国的でもない。丁度中間くらいのテイスト。
バンド名をどこかで聞いたことがあるなと思っていたが、コレは昔観たウィノナライダー主演の魔女裁判の映画「クルーシブル」の主人公の名前だ。
少女が罪のない人々を魔女として告発して処刑する結構エグい内容の映画だったが、恐らくバンド名の由来は、この魔女裁判なんだろう。
音や歌詞から、真性な悪魔崇拝のテイストはあまり感じられないので、魔女に由来するストーリーや世界をコンセプトに曲を書いているんだと思う。
音圧でノックアウトされるタイプが最近しんどいので、最近は雰囲気重視の
…続き同意者:
ローランDEATH
SEPTIC MIND - Rab ★★★ (2020-06-22 01:50:01)
ロシア産フューネラルドゥーム2014年作
一応真っ黒い世界観なのでフューネラルドゥームとしたが、一般に想像するフューネラルドゥームほど速度がそんなに遅くなく、あまり淡々とはしていない。
ロシア語を翻訳する気にならないので歌詞はわからないが、過去作含めたジャケから想像しうる世界観は限りなく絶望的で、人生残念ドゥームだ。
よくある遅ーい垂れ流し系とは一線を画し、ワリと起伏のある曲展開をする。また、ギターは常に何か旋律を奏でており、刻む時はトレモロリフを刻む。
ギターの音作りは結構コダワリを感じ、どちらかというとブラックメタル的質感を持つジャリジャリした硬めの音で、単音で弾くと突き刺さるような感じだ。
曲によっては、ワウを結構多用したり、フランジャー的なギターエフェクト(実際は何のエフェクターかはちょっとわからない)を咬ませたりしている。
大作主義の楽曲だが
…続き同意者:
ローランDEATH
DRYOM - 2 ★★★ (2020-06-27 01:21:33)
ロシア産フューネラルドゥーム2015年作
バンド名はロシア盤の表記は(たぶんベラルーシ語)Дрёмだ。3作品リリースしており、タイトルは処女作が「1」で
作品発表順にアラビア数字がそのまんまタイトルになっている。わかりやすくてイイ。
ワリと聴き応えのあるフューネラルドゥームだが、描く世界はジャケから察するに、少なくとも現代がテーマ。
翻訳すると1曲目は「死の街」3曲目が「ブリザード」だ。なんとなく世界観が見えてくる。
暗いジャケイメージと、派手さの無い音楽性から、かなーり地味なバンドというイメージを持っているが、クオリティは相当高い。
淡々としたゆるーいテンポ、粉っぽい歪みのギター、一本調子なコモり気味のデスヴォイスがうまく融合している。
ギターの質感からか、埃っぽさを感じるところと、ギター以外のシンセや効果音に独創性を感じる。
一聴しただ
…続き同意者:
ローランDEATH
MORAST - Il nostro silenzio ★★★ (2020-07-04 01:43:31)
ドイツ産ブラック寄りドゥーム2019年作
ブラックメタルとドゥームメタルの丁度中間といった音楽性で、ドゥーミーだが結構ドラムは騒々しい。
ジャリジャリ感のあるギターの質感でドゥーミーなサウンドを聴きたいリスナーにとってはツボにハマるかも知れない。
ドゥーミーとは言っても、テンポはそこまで遅くない。一部超スローな曲調はあるもののミドルテンポ主体の楽曲群だ。
ボクとしては、ツーバスでドコドコするのが余計だなぁ・・と感じるが、そこをガマンすれば充分聴ける素晴らしい音。
重低音かつ録音がいいので、重量感を堪能したいリスナーにも打って付けだろう。
少なくとも、オーソドックスなブラックやドゥーム路線ではなく、双方の質感をうまく融合した音響的にかなり好みの音だ。
ただ、そういう音楽性でありながら、録音が良すぎるからか、アングラ臭があまり感じられないのが残念なと
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ローランDEATH
MIZMOR - Yodh: Live at Roadburn 2018 ★★★ (2020-07-08 01:43:25)
米産ドローン・ブラック寄りドゥーム2018年作
最近ローランDEATH氏が猛プッシュして書き込みしてるので、是非ゲットしてみようと思いあちこち探したんですが
スタジオ盤は海外から輸入しないと無理っぽく、しかもこのコロナ騒ぎでいつ届くやら・・というワケで
唯一このライブ音源が日本のショップ(しかもアマゾン)で簡単にゲットできた。ここ数日コレを楽しんでいる。
基本ドゥーム作品のライブ盤は好まないのだが、この盤はまるでスタジオで万全の体制で録ったかのような素晴らしいクオリティだ。
まあ、演奏が終わった時の拍手とかが余計なんだけどね。いずれスタジオ盤をゲットしたいところだ。
トレモロリフを織り交ぜながらも鈍重な沈み込むような遅さ、重低音が魅力。ここまでテンポダウンしてくれると激しい音でも聴きやすい。
疾走するパートもあるが、ブラックメタルに慣れた耳であれ
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ローランDEATH
ENNOVEN - Redemption ★★★ (2020-07-08 20:52:10)
ポーランド産ブラックメタル2014年作
霧に霞む針葉樹林ジャケが印象的な、東欧の教科書通りの森林崇拝独りブラックだ。
Spirits、Etherenal Winter、Of the ice、Rebornの4曲を収録、曲タイトルがいかにもな感じでステキだ。
リリースから6年経っているのにYouTubeの再生回数が2800回程度で相当無名なバンドなんだろうがハイクオリティだ。
霧を思わせる高めの湿度で、ややポストブラック的な尖ったギターパートがメインだがアコースティックギターも織り交ぜ、
最高の雰囲気の演奏に、森全体に響き渡るような濃厚なエフェクトがかかったカオティックなヴォーカルが絡むスタイルが美しい。
ブラストが無いのは好みが分かれるところだが、ボクはこの控えめさが気に入っている。トレモロリフを多用する感じの曲もあるが
アトモスフェアな空間に割と
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ローランDEATH
GRIM RAVINE - It's a Long Way Down, to Where You Are ★★★ (2020-07-12 20:58:10)
英国産スラッジ・ドゥーム2020年作
訳すとバンド名は「厳しい渓谷」、アルバムタイトルは「あなたのいる場所までの長い道のり」という感じかな。
バンド名の通り、不毛な土地、過去の崩壊、塵と化す大地といったテーマの曲が鈍重なスラッジ・ドゥームで描かれる。
やや楽曲が弱いかなぁ・・と思いつつも繰り返し聴いていると、結構ハマってしまった。このサウンドは曲展開の妙を
期待するのではなく、沈むような遅さ、掻き毟るような閉塞的な質感を持つ歪んだギターで構成される冷たい音世界に
ひたすら没頭することで、人が立ち入ることができない渓谷をイメージしながらその世界に浸るのが良い楽しみ方だ。
引き摺るような重量感あるギターが最大の魅力ではあるが、砂利が飛び散るかのようなノイズ、吐き出すようなヴォーカル
ハウリングを効果的に使用したり、低周波を際立たせるベースのエフェクト
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ローランDEATH
SERPENTCULT - Raised by Wolves ★★★ (2020-07-27 22:53:26)
ベルギー産ドゥームメタル2011年作
前作のWeight of Light(2008年作)でMichelle Noconの女声ヴォーカルがクローズアップされがちな印象だが、この作品では脱退している。
濃密なドゥームサウンドをバックにキュートな女声ヴォーカル乗る魔女サウンドもいいが、このバンドの最大の魅力はそこではないとボクは思う。
このバンドの前身、Thee Plague of Gentlemenの鈍重で濃密な真性ドゥームサウンドに一時期ハマったことがあるが、そのヘヴィネスを継承した
演奏にこそ魅力がある。海外レヴューを翻訳すると、どうもichelle Noconが脱退したこの盤は過小評価されがちな感じだが、ボクは前作とではなく
Thee Plague of Gentlemen時代のサウンドと比較してしまう。純粋にドゥーム・スラッジ的濃さではThee Pla
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ローランDEATH
REVELATION OF RAIN - Откровения дождя ★★★ (2020-08-01 23:18:51)
ロシア産ドゥームメタル2009年作
ロシア作品を大量大人買いした時に、オマケ的にゲットした経緯もあり、僅かに聴いただけでコンテナ収納お蔵入りになってしまった盤だ。
ゲットしてもはや10年以上経っているが、最近マイカーで改めて聴き直している。モノクロジャケとオーソドックスな音響が地味過ぎて
一聴しただけではなかなかその魅力を理解することができない。空間系エフェクトの広がりが浅めで各パートの一体感が若干欠ける録音だが
それぞれの楽器が出す音自体は、その路線ど真ん中の安定感を備えた硬派な音響・演奏である。
近作よりも淡々としたドゥーム寄りの音楽性だが、曲の構成力は相当優れていると感じるサウンドで、録音状態に慣れることをクリアすれば
その奥深い音楽性を堪能することができるだろう。ただ、際立って目立つ個性は期待しない方が良い。ボクは今現在相当ハマっている。
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ローランDEATH
NORILSK - Weepers of the Land ★★★ (2020-08-11 23:03:57)
カナダ産ドゥームメタル2018年作
雪山ジャケとバンド名がロシアの都市名というところに惹かれ、ロシア産ドゥームかと思ってゲットしたが、カナダの2人組バンドだった。
ロシアの都市名をバンド名にするのが流行ってるのか、ボクの知る限り、フィンランド産ドゥームKYPCKとカナダ産スラッジのAstrakhanが
バンド名にロシアの都市名を採用している。寒々としたドゥームのイメージがきっとフィットしたんだろうね。
Norilskという都市がどんな所なのか、このバンドがこの都市についてテーマにしているのかは不明だが、少なくともこの土地をイメージ
しているのは過去2作品と今作のジャケからなんとなくわかる。歌詞を訳してどんなテーマなのか調べてみようと思ったところ
一部フランス語で歌われている曲があることがわかった。歌詞からNorilskの地について歌っているんだろうなと
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ローランDEATH
PALE DIVINE - Consequence of Time ★★★ (2020-08-22 22:21:59)
米産ヴィンテージドゥーム2020年作
昔から70年代ヴィンテージドゥームロックを意識し、結構渋味あるオールドファン向けの古典ロックを追求している感のある彼ら。
ツインギターヴォーカルというスタイルで、一方はメインヴォーカルでたまにハモるという感じなんだが、昔はそのヴォーカル部分が
若干弱いな、と感じていた。また、結構作品をコンスタントにリリースしているが、ヴィンテージ臭ある古典的な作風の魅力に反して
ギターの音自体は、盤ごとに試行錯誤が見えた。Painted Windows Black(2012年作)あたりではヘヴィなギターが若干煩わしさを
感じさせて、勿体ないなあと思っていた。ただ、自身のバンド名をタイトルにした次作Pale Divine(2018年作)でギターが若干改善。
とはいえ、ボクとしてはもう一押し欲しいと思わせる盤だった。曲も演奏も完璧なん
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ローランDEATH
CHTHE'ILIST - Le Dernier Crépuscule (2020-08-25 01:07:59)
>ローランDEATHさん
コレかっこいいね。ドゥーミーでゴアリーなのに聴きやすくていい。ゲロリバースまでいかない丁度いいヴォーカルだ。
アトモスフェアなムードだから、きちんとお掃除された詰まりのナイ下水道という感じがいいね。
同意者:
ローランDEATH
TOWARDS DARKNESS - Tetrad ★★★ (2020-08-27 00:59:32)
カナダ産ポストドゥーム2020年作
ドゥーム路線ではボクの中でかなり上位に位置する彼ら。今年の新作は充分に聴き込んでレビューしようと思い、かなり聴き込んだが・・
処女作の非常に判りやすい世界観から、前作は独創的な世界観に変貌、今作は更に難解なサウンドに進化しており、一体どう捉えればいいのか
随分と悩みながら聴いた。アルバムタイトルTetrad(4つの組?4元素?)から受ける印象もなんだか小難しい。ただ、楽曲タイトルから
割と前作に近い延長上の世界観かな、とボクは捉えている。ちなみに前作は、不毛の土地をテーマにした固有なインダストリアルな
フューネラルドゥームを展開した。今作はややフューネラル臭が薄まった。曲の骨格自体は至ってシンプルで、相当地味に聴こえるが、
音に含まれる強調された倍音からその音素材への相当なコダワリは感じる。その迫力に圧倒されるが、疲
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ローランDEATH
UMBRA NIHIL - The Borderland Rituals - Welcome to the Borderland ★★★ (2020-10-09 04:29:41)
アヴァンギャルドドゥーム路線では、Markus Marjomaaというギタリスト率いるユニットの、Umbra NihilとAarniが最もボクのツボを突く。
意外と海外では評価されず無名なのかも知れないが、このギタリストの奏でる旋律、ギターの歪み、病的な不協和音、適度なサイケさなど
どれをとってみても強烈で、この人にしか作れない独創的な、癖のある、毒気を含んだ音楽に圧倒される。
Aarniが世に出たデモ音源ですら、そのギターの音が鳴った瞬間に、この人はホンモノだ、と思わせるインパクトと固有の毒気がある。
作品的には前作のファンタジック・メランコリックドゥーム「Gnoia](2004年作)が好みだが、純粋にMarkus Marjomaaが奏でるギターワークの
魅力を楽しむとしたら、こちらの盤だ。この曲はアルバム最初を飾る曲だが、ぶっ壊れた、イーヴルな、シュール
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ローランDEATH
SKYFOREST - Unity ★★★ (2020-10-09 12:45:55)
ロシア産シンフォニックブラック2016年作
随分前から欲しい欲しいと思いつつも、あまり高評価ではない世間評と金欠から購入を躊躇していたが、先にゲットした「A New Dawn」(2020年)の
素晴らしさに惚れてしまい、ついにこの作品もゲットしてしまった。相変わらずロシアからの空輸は時間がかかる、随分待たされたが、待った甲斐があった。
森&鳥ジャケフェチにとってどストライクな、水彩画調の、夕焼けに染まる山々、湖から飛び立とうとしている巨大鶴の美しいジャケから
どんな森ファンタジーなサウンドを聴かせてくれるんだろうというワクワク感と興奮が芽生える。盤には夜空が描かれ、鳥の星座があしらわれている。
プレイヤーにCDを入れる前から、そのファンタジックな世界観に高揚感を覚える。サウンドが流れた途端、美しく森ファンタジーな世界に魅せられる。
ギターのシャリシャリ
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ローランDEATH
CAULDRON BLACK RAM - Slubberdegullion - Black Market Trade of Whore and Blade ★★★ (2020-10-19 18:56:33)
砂利が擦れるような金属音のエフェクトから、塩気と水分多めドロドロズルズルの重低音ギターリフがフェードインする。
その途端、海賊をテーマにしたデスメタルというレアな世界観にどっぷりとハマれる。
単に変拍子で展開するのではなく、ワンテンポではない緩急のあるタメを利かせたリズムを刻む楽曲は、このバンドオンリーワンな個性。
そんなアヴァンギャルドなタイム感のある、オールドスクールデステイストを含むリフが複雑怪奇に展開するこの感じが最高だ。
こういう個性派に巡り合う機会はなかなか無い。特にこの曲は海賊テイストズルズル古学校デスサウンドの魅力がふんだんに詰まっている。
同意者:
ローランDEATH
GRIMIRG - From the Barren Womb of Night ★★★ (2020-10-31 19:45:35)
フィンランド産フューネラルドゥーム2020年作
この作品がこのバンド初体験。今年は良作フューネラルドゥームが結構多いが、そんな中でも特にイチオシしたい作品だ。
余計なオカズは一切無し、淡々とスローに4ビートを刻む飾りっ気の無いドラムと、ロングトーンを垂れ流すのが基本のギターによる
真性度の高い真っ黒カルトドゥームだ。スピードによる緩急のような茶目っ気や、無駄に凄みを効かせるコマーシャルな一面も皆無。
また、厚めの音像でヘヴィに圧死させるタイプでもなく、重量感はそんなに無い。劇的に展開する楽曲でもなく、地味な展開を見せる楽曲。
そんな楽曲群が4曲、ボーナストラック3曲で構成される作品。そんな苦行のような音楽性でありながら、惹き込まれると抜け出せない。
森で黒装束を着た人物が松明を持っているジャケだが、暗闇の中で粛々とアヤシゲな儀式を行っているかのようなサ
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ローランDEATH
EYELESS IN GAZA - Act I: The Protagonist ★★ (2020-11-14 00:54:36)
アルメニア産フューネラルドゥーム2020年作
Eyeless In Gazaといえば40年選手の英国ポストパンクバンドが思い浮かぶ。少なからず影響があるのかと思ったが真逆の音楽性であり
恐らくEyeless In Gazaの小説からバンド名を引用しているのだろう。この小説を読む気にはならないが、戦争・友人の自殺・神秘主義がテーマにあり
主人公の生涯を4つの期間に分けて語られるストーリーのようだ。「Act Ⅰ」というアルバムタイトルからも、この章立てた小説の序章という感じなのかも。
1曲目のタイトルを直訳すれば「主人公」だ。ラスト曲のタイトルは恐らくヨーロッパの詩を意味するのだろう。次作は「Act Ⅱ」を作ろうと思ってるのかも知れない。
モノクロ顔写真ジャケは、この小説の主人公なのだろう。大作主義の楽曲や、続編を予感させる雰囲気からも、大長編な壮大なコンセプト
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ローランDEATH
INTAGLIO - Intaglio 15th Anniversary Remix ★★★ (2020-12-29 01:45:46)
ロシア産フューネラルドゥーム2020年作
2005年発表の「Intaglio」の再録。原盤は15年前の作品でありながら、フューネラルドゥーム作品中、ボクの順位付けはかなり上位に位置する。
メランコリーを前面に出し、ギタートーンの減衰部分は、ギターの存在感と共にむしろ無音の存在感を感じさせる独創的な作風だ。
スローかつ音を詰め込み過ぎない楽曲のバランスが素晴らしい。また、単調にならない独特なコードワークも魅力、このハーモニーにハマる。
そんな作品の焼き直しだが、ギターの歪み、ドラムのリフなど、若干粗削りだった部分が改善され、間奏部分の尺が変化していたりと
より聴き易くなっている。が、原盤から大きな変化は殆ど無く、15年間聴き続けてきたボクでさえ、よく聴かないと気付かない微妙な変化もある。
何故今更この盤の焼き直しなのかは不明だが、Solitude Pro
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ローランDEATH
EORONT - Gods Have No Home ★★★ (2021-01-22 00:50:38)
ロシア産ブラックメタル2020年作
処女作Neverending Journey(2013年作・未所持)は当時購入を悩んで何度か試聴した程度の知識しかないが、真面目でストレートなシンフォニックブラックだ。
通算4作目にあたる今作を発見し、処女作からどれだけ変化したか試聴してみたところ、想像以上のクオリティの高さから、ゲットしてみた。
また、購入検討中に、前作Another Realm(2017年作・未所持)とも比較してみたが、前作の自然崇拝的テーマと雰囲気が、更に円熟したような完成度を感じるところだ。
適度なザラザラ感のあるギター、トレモロリフで疾走するパートとミドルテンポを織り交ぜたオーソドックスなシンフォニックブラックだが、妙に惹きつけられるモノがある。
このバンドはFoltath Eternumという人物を中心としたバンドで、ギター・ヴォーカル・シンセ
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ローランDEATH
HESPER PAYNE - The Cruel Teeth of Winter ★★★ (2021-03-02 23:08:07)
英国産デスドゥーム2020年作
アヴァンギャルドなデスドゥーム路線ではボク的にナンバーワンバンドの昨年末にリリースされたデジタル作品。
タイトルを直訳すると「冬の残酷な歯」だろうか。過去作から植物が変異したモンスター的なテーマが感じられる異質な世界観があるが
この作品においても同様、魔物と化した森の木々が描かれる気持ち悪いモノクロジャケのイメージ通りの気持ち悪ーい音楽が楽しめる。
植物が纏わりつくようなウネリが特徴的なギター、軽快なビート感のようなコマーシャルなモノは皆無の鈍重なドラム、呟くようなヴォイス
鬱蒼とした森に漂う霊的な空気感を醸し出すシンセ、常に不協和なコードで構成される全く爽快感の無い毒々しいカビがわきそうな楽曲。
相変わらず健康を害しそうな日陰の音楽を全力でやっている。デスドゥーム路線ではオンリーワンな個性派で非常にクオリティが高い。
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ローランDEATH
RIPPIKOULU - Ulvaja ★★ (2021-04-14 22:56:54)
フィンランド産フューネラルドゥーム2014年作
3曲入りEP、量的にやや物足りなさはあるものの、中心人物だったと思われるギタリスト死亡後、21年のブランクを経て作品を世に出したことに興味惹かれる。
ダウンチューニングを施された重低音、絞り出すような低音デスヴォイス、ノイジーなギターには仰々しいシンセが絡む。いかにもフィンランド産の真性さがある。
唯一のフルレングスアルバムMusta Seremonia(1993年)のレジェンド級の凄まじさを継承しているとは言い難いところはある。それだけギタリストの存在が
大きかったんだろうと、まず感じてしまう。リフで構成する感じとブラストが無くなり、前作のデスメタル的楽曲からアンビエント寄りになっている。
真性さはある程度維持しつつ、スタイルが様変わりしているところは、評価が大きく割れるところだろうと思う。ボクとしては前作の
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ローランDEATH
RIPPIKOULU - Musta Seremonia ★★★ (2021-04-14 23:35:39)
フィンランド産ドゥームメタル1993年作
この作品をタイムリーに体験していれば、かなりショックを受けただろうと思う。残念ながらコレをゲットしたのは2010年にリマスター盤が出て数年後だ。
1993年年頃のフィンランド産ドゥームといえば、まず思い浮かぶのはTHERGOTHONだ。当時はデスメタル全盛、むしろ更にスピード化が加速していた時代に
鈍重で、超スローテンポなメタル、表舞台で活躍するサウンドに比べ逆行するスタイルに某メタル雑誌では低得点を食らい酷評され、ボクのような低得点マニア
は狂喜した。酷評ではあってもレジェンド級のクオリティだった。THERGOTHONはメディアで紹介されたぶん、ドゥームファンには一定の知名度はあったと思う。
しかし、活動時期がほぼ同じ時代であって、同等のレジェンド級クオリティを秘めるRIPPIKOULUは、更に知名度が低く、恐らく
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ローランDEATH
SAOR - Forgotten Paths ★★★ (2021-08-14 03:05:21)
英国産ブラックメタル2019年作
ペイガニズムに寄ったメタルサウンドに浪漫を感じるボクのツボを突くバンドの作品。ペイガンメタルはロシア、特にスラブ地域の作品を多く愛聴しているが
珍しく英国産で、このバンドはカレドニアメタルと言われているようだ。深く調べると、英国の土地、自然、詩をテーマにしているようだ。
Andy Marshallという人のソロプロジェクトだが、恐らくゲストミュージシャンと共に演奏されている。この人は、自然をメタルに融合することをテーマとして
作品を創っているようだ。そういう志向性があるので、ボクのような森林崇拝系ブラックを愛する者としては、どストライクゾーンなサウンドだ。
但し、多くの森林崇拝ブラックのように、濃い空間エフェクトで霧を表現する類いのサウンドではない。適度な残響音でブラックメタル様式の演奏で突っ走るが
音圧は控えめ、落ち
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ローランDEATH
TAAKE - Kong Vinter - Inntrenger ★★★ (2021-08-18 13:51:30)
アルバム中、最も旋律が印象に残る。キャッチーでありながらとてもカッコいいギターワークがふと脳裏によぎると、またこの盤を手にしている。
なかなか中毒性の高い音質とクールな楽曲である。そんなサウンドが終盤に差し掛かる頃、ラジオヴォイスによる語りが挿入され、コレがまたカッコいい。
佳作揃いの盤で、凄い名盤という印象こそないものの、なんだかんだで今年はこの盤のこの曲を最も愛聴している気がするね。
同意者:
ローランDEATH
PERSISTENCE IN MOURNING - A Tongue of Bone ★★★ (2021-09-15 22:59:52)
英国産フューネラルドゥーム2020年作
Andy Lippoldtという人のドローン寄りインダストリアルドゥームプロジェクト。多くがカセットテープや他バンドとのスプリットなので長く購入を控えていたが
CDでのリリース作品を発見したので即ゲットした。恐らく録音年はもう少し前なんじゃないかなと思う。ちなみにDying in the Darkness(2020年)が最新作
ではないかと思うが、コレはカセットテープでのリリース。底辺の良作ドゥーム作品はカセットテープリリースが多いと感じる今日この頃だ。
人生残念ドゥームは結構多いが、WORSHIPやUNTIL DEATH OVERTAKES MEあたりの、群を抜いて底辺を行く絶望感を漂わせるバンドにはそうそう出会えない。
このバンドはそんなレジェンドに匹敵する底辺サウンドを聴かせてくれる。純然たるドゥームといった感じ
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ローランDEATH
MURKRAT - Murkrat ★★★ (2023-10-20 11:21:49)
オーストラリア産ドゥームメタル2008年作
Mandy Andersen含む2人の女性メンバーによるドゥーム作品だが・・・保有するドゥームの中でもかなり濃い強烈な作品。
3曲のドゥーム曲に加え、Murky Ratmass(2007年)のデモ5曲が収録されている。
モノクロジャケではお手伝いさんのような女性が剃刀を振り上げ、ベッドに押さえつけている赤ちゃんの耳から出血している。
床にはネズミが6匹ほど描かれている。かなーりイタイ醜悪な世界観をお持ちである。赤ちゃんにオイタをするジャケだけならまだしも
(いや・・充分ヒドいが)インナーのイラストは更に醜悪で完全にイってしまわれている。
この人自身がフェミニストであると公言している記事を随分昔に読んだことがあるが、現在でも閲覧できる動画からはむしろ
ミサンドリーあるいは極度なミサントロープと言われても仕
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ローランDEATH
MURKRAT - Drudging the Mire ★★★ (2023-10-31 20:13:07)
オーストラリア産ドゥームメタル2011年作
一応ドゥームメタルとしたが、メタル要素が控えめになり、オルガンドゥーム色を前面に出した作品だ。
前作ほどイタいジャケではないが、まあ、子どものような物体が描かれるジャケからは不穏な空気が。
メタルサウンドとしてはオススメできないが、底辺のドゥームを求める人には、まあオススメできる。
世界への絶望と、鬱々とした内省的なコンセプト、そこに子どもの誕生が絡んでくる世界観は相当イタイ。
フェミニズムと人類への憎悪を感じるこの生理的気持ち悪さが、この作品の唯一性でして
ドゥームというジャンルの作品の中では、群を抜いてドゥーム度が高い真性さを帯びた作品なのだ。
この世界観に没頭できる人にとっては、この盤は神盤になるだろうし、生理的に拒絶感を感じる人は
ゴミ以下の、音楽自体を冒涜していると感じてもおかしくない最
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ローランDEATH
KHANATE - To Be Cruel ★★★ (2023-11-04 20:39:32)
米産アンビエント・ドローン2023年作
解散後、忘れた頃に「遺作」として登場した前作から、更に10年以上経った今、突然リリースされたこの作品。
もはや活動終了したんだろうと思っていたが、地道に活動していたのか、再結成なのか・・・。
ヘヴィさ、というよりは、音響と作風から感じられる圧迫感の強さという点では、ずば抜けたヘヴィさを誇るバンド。
To Be Cruelというアルバムタイトルが示すように、絶叫とタメを利かせた音圧のコラボは、凄惨な残虐性が色濃い。
今作でやっていることは、過去作品の類似作品、延長上の音楽であり、過去作を堪能した人にとっては一聴しただけでは
目新しさはさほど感じない内容だろうと思うが、アンビエントかつ超スローという音楽性で緊張を維持し続ける工夫は
随分とレベルアップした、と感じさせる。そもそも圧の高いアンビエントドローン的ドゥ
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ローランDEATH
MONASTERIUM - Cold Are the Graves ★★★ (2023-11-05 06:15:16)
ポーランド産ドゥームメタル2022年作
ドゥーム寄りの正統派で飾りの少ない音楽性、前作から大きく音楽性は変化していないが、何故か魅力タップリなサウンド。
ヴィブラートを利かせたクリーンな声で歌い上げる、CandlemassのMessiah Marcolinを彷彿させるヴォーカルが魅力だ。
Solitude Aeturnus路線を真面目にやっているバンドも年々少なくなっていると感じるので、このバンドの存在は結構貴重だ。
とはいっても、ドラムの手数が少な目でSolitude Aeturnusよりもヘヴィさ控えめ、雰囲気はSanctuaryのInto the Mirror Blackに近いかも。
海外の反応は微妙な感じで、高評価ではなさそうだ。新時代要素皆無の化石ミドルテンポメタルは今の時代ではウケない、ということか。
ギターの音像もオーソドックス、速弾きは
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ローランDEATH
MALEVOLENT CREATION - The Ten Commandments ★★★ (2020-08-07 21:31:24)
米産オールドスクールデスメタル1991年作
処女作なのに圧倒的なクオリティを誇る名盤。このバンドは、ボクよりも一緒にバンドをやっていたドラマーが激ハマりして
一生懸命コピーしていたのがとても懐かしい。当時のフロリダデスメタルでは個性という点でDeath、Morbid Angel、Obituaryの方が
ストレートに受け入れやすかったのかも知れない。ただし、リフ構成で一線を画していたこのバンドの凄みはスルーされている感がある。
当時ボクはCoronerに激ハマりしてバンドを組んでコピーしていた時代だと思うが、Coroner、Malevolent Creation双方に共通するのは
3拍子、6拍子という、刻む数が3で割り切れる数のリフを積極的に取り入れている点だ。ベーシストだったボクとしては、こういう
リフを弾きこなすために3本指奏法を志すキッカケになった
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悪い悪魔
IMMOLATION | - Atonement ★★★ (2021-07-17 00:49:49)
米国産デスメタル2017年作
デスメタル全盛期頃にサタニックデス路線を追いかけていると必ず出会うバンド、特にINCANTATIONにハマったボクとしては、そのホンモノ感には一歩足らないが
閉塞的な質感のギターサウンド自体はINCANTATIONに劣らずといった感じで、無機質なこのギターの音像はこの時代では双璧といった印象を持っている。
とはいえ、そもそも米国産はあまりゲットしないので、初期作品以外は所持していない。また、何故か評判のいいKINGDOM OF CONSPIRACY (2013年)は
ボクには全くフィットしない。初期の閉塞感が薄れて、煌びやかになり過ぎな印象で、米国産デスメタルのボク的ランキングはかなり下がってしまった。
が、この作品は、煌びやかな感じが残されているところは仕方ないにしても、初期に感じた魔性・無機質なスタイルが蘇った好盤である。
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悪い悪魔
IMMOLATION | - Here in After ★★★ (2021-09-05 23:52:53)
米国産デスメタル1996年作
同時期の気持ち悪い旋律を武器に表舞台で活躍するデスメタルと比べて、かなり地味に聴こえるのは、一本調子で展開下手な固有のスタイルのせいだろう。
このサウンドは、印象に残るメロディやキャッチーでドラマチックな展開とか絶妙なギターワークとか、そういった次元で語るサウンドではない。
そういうコマーシャルな茶目っ気を排除したところが大きな魅力で、真っ黒な、閉塞的なギターの重低音とドラム乱打の塊が渦となって襲い掛かる様を
堪能するためのデスメタルだ。濃いアングラ臭を漂わせ、黒い塊となって暴れ回る音像からハーモニクスが飛び道具のように突き刺す、濃厚な魔性が魅力だ。
その作風に惹かれるが、そもそもそういう一本調子な音楽性であるが故に、この作品以降の類似した作風が受け入れられず、また、キャッチーさが加わると
尚更敬遠したくなる。ボクにとって
…続き同意者:
悪い悪魔
読書とは即ち、書を読むことなりよ(らくがき帳) (2022-03-15 04:25:27)
日本を蝕む 新・共産主義 ポリティカル・コレクトネスの欺瞞を見破る精神再武装 馬渕睦夫著
馬渕睦夫が読み解く2022年世界の真実 静かなる第三次世界大戦が始まった 馬渕睦夫著
新型コロナ騒動の正しい終わらせ方 井上正康・松田学著
地球の未来のため僕が決断したこと ビルゲイツ著
イベルメクチン ; 新型コロナ治療の救世主になり得るのか 大村智著
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
これからの日本に必要な「絡合力」 武田邦彦著
グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界
ロシアやウクライナ、その周辺地域の音楽を楽しむことはボクのステイタスだ。
というワケで、今起こっているロシアとウクライナの戦争でこの地域のCDの空輸が止まってしまうのはイタイ。
ただ、それはボクの生活においては些細なことだ。
…続き同意者:
失恋船長
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