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BEHAVIOUR (1985年)
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BEHAVIOUR
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解説 - BEHAVIOUR
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2011-01-09 00:38:27)

ライブ盤『IN TRANSIT』をもって初期プログレ・ハード路線を総括。ニューウェーブ~AOR/産業ロック色を強めた5th『HEADS OR TALES』('83年)がアメリカでゴールド・ディスクを獲得する程の成功を収めた事に自信を深めたSAGAが、同様の路線を更に追求すべく、プロデューサー兼エンジニアにエレクトロ・ポップ・ロックを得意とするピーター・ウォルシュを迎えレコーディング作業を行い、'85年に発表した6thアルバム。
物語を感じさせたファンタジックなイラストから、写真を用いた即物的なジャケット・アートワークへの変化が物語る通り、本作にはもはやプログレ・ハード色は局所的に残るのみ。共通するコンセプトを備えている事から、副題として“CHAPTER”が振られていた楽曲(総じてプログレ色が強かった)の姿は既になく、女性コーラスやダンサブルなビートを取り入れる等、モダンさを増したアレンジの数々といい、シンプルな間奏パートといい、曲展開は飽くまでスマートにまとめられ、Keyサウンドも楽曲をファッショナブル且つスタイリッシュに彩る事に専念している。例えばアルバムのラスト・ナンバー⑪は6分を越える長尺曲ながら、嘗てのようなドラマ性の迸りを感じる場面は殆どなく、アルバム全体も、お洒落で都会的洗練を感じさせる上品なポップ・ロック・アルバムといった趣き。
個人的にSAGAと言えばやはり初期作の方が好みだけど、壮麗なイントロが印象的な①、良い意味で眠気を誘われる幻惑的なバラード⑥、躍動するポップ・ナンバー⑦、壮大なスケール感漂わす⑪といった名曲/佳曲を収録する、本作の完成度の高さを否定するものではない。
それはそれ、これはこれとして愛聴している1枚。



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