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ENDZEIT (2009年)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-05-23 18:54:34)

2009年発表の5th。

NSブラックってプリミティブ系、ペイガン系、ハードコア系が主な印象があるんですが、このバンドはそのどれでもなく、かなりハイクオリティなファスト系ですね。荒々しく、時に荒涼としたメロディを仕込んだリフと、豪速ブラストビートが土石流となって襲い掛かるパートの迫力は、ENDSTILLEやARKHON INFAUSTUSなどこのサブジャンルの代表格のバンド並だと思う。それらのバンドと違い、ヴォーカルに少しハードコアのガナリの痕跡が見られるのが、NSらしさでしょうか。

…というレビューを書こうと、イントロ明けの1曲目を聴いてる途中までで思ったんですが、ラストまで聴いて衝撃を受けました。なんなんでしょう、このメロさは…。一応、良く聴くとしっかりリフで主題は提示してあったとはいえ、まさかここまでメロウなアレンジで聴かせるとは…。他の曲も、軍歌っぽい勇壮さだったり、地下臭い妖しさだったりはありつつも、共通してメロいパートを設けてくれていて、意外にも聴きやすい。そしてそれが強烈な印象を残すんですよね。

ファストブラックとしての、地下臭さを保ったままのクオリティの高さと、一見その作風とは相反しそうなメロディの主張の強さが、聴き手の目を覚ますような作品。凶悪さとメロウさ、両方をブラックに求める方は是非。



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