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TENEMENTS (OF THE ANOINTED FLESH) (2011年)
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TENEMENTS (OF THE ANOINTED FLESH)
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解説 - TENEMENTS (OF THE ANOINTED FLESH)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-08-23 22:38:54)

2011年発表の4th。

これ、個人的に凄く楽しみだったんですよ。
ショップの宣伝や、レビューサイト/ブログでもDEATHSPELL OMEGAの影響を受けたと言われてて、今までアンビエントやインダストリアル、それもかなり個性的な路線のものを演ってたバンドがそっち方面に行ったらどんな音になるのか…と、かなりわくわくして聴きました。

確かに、単にダークなだけでない、不協的かつ有機的に蠢くようなメロディは、明らかにプログレ/アヴァンギャルド/テクニカルな方面に行ってからのDSOの影響下にありそうですね。しかしそれが乗るリズムが、手数は多いものの音量の小さい、音に融けるようなドラミングのため、更に有機的な気持ち悪さが強調されている感じ。テクニカルな面の追及をしない代わり、不気味さに特化したDSOという雰囲気で、常軌を逸したムードはBLUT AUS NORDっぽくもあるかも。

今まで作り上げてきた世界観が崩れ落ちるような8曲目、オーケストラルなキー、メロいトレモロとメロディックな要素が何故か気持ち悪い9曲目、アンビエントからノイズで締める後味の悪いエンディングの10曲目と、生理的嫌悪感を催すような世界観を圧倒的に構築しておいて、終盤でそれを覆すも嫌悪感はしっかり保ち続けるようなアルバム構成も、なにか偏執的なものを感じます。

と言っても完全にDSOやBLUT AUS NORD的というわけでもなく…怒りに任せたがなり、泣きながら何かを懇願するような呻き、邪悪な意志を説くようなクリーンなど、感情の流れに従って狂気的なパフォーマンスをするようなヴォーカルが、数億匹の蚯蚓が壁面になったような、赤黒く蠢くバンドサウンドの前に出てパフォーマンスをする音像は、個人的には前作の感性を引き継いでるように思うんですよね。前作はアンビエント+語りというスタイルでしたが、何かをヴォーカルが訴えかけてくるスタイルが似てる。

作品の路線やクオリティとしては、余裕で星を3つ付けても良いところなんですが…音が小さい、ラストが今までと同じ音量で聴くと爆音過ぎて耳が痛い、と私の大嫌いな要素が2つも入っているので、星は2つで。特に音の小ささは…これ聴いた後に、音量戻すの忘れて最近のJ-POPとか聴くとイラッと来て柱蹴りたくなるレベル。ここだけは本当になんとかして欲しかった。1stはまともな音量だったのに…。



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