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NORTHWIND'S IRE (2008年)
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NORTHWIND'S IRE
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解説 - NORTHWIND'S IRE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-10-15 00:05:53)

2008年発表の1st。

このバンドはペイガンブラックとして認知されているようですが、出音の方は笛や民族楽器を使うタイプではなく、厚いバンドサウンドをバックにギターやアトモスフェリックなキーボード、勇壮なクワイアなどがトラッド色の強めな、壮大なスケールのメロディを奏でるスタイルで、どちらかというとシンフォ系に近い感触ですね。

ただし、刻みを多用したギターリフはやや辛口なノイジーさなので、作風の割には取っ付きにくさを感じる方もいるかもしれません。私はこのややノイジーで厚いバンドサウンドが、眼前に岩壁が聳え立っているかのようなスケールを感じさせてくれるので、作風に合った音質だと思ってますが。この音色だからこそ、メロディの美しさが際立っている感じがします。

このバンドも、メロディのセンスがほんと素晴らしいと思う。
お祭り系のような派手さこそないものの、ただ壮大なスケールがあるというだけでなく、儚さだったり仄暗い哀愁だったりを感じさせてくれるメロディは、聴いてて胸を打たれる。他のシンフォ系やペイガン系と比べて、展開のスパンが長めなので、じっくりと聴き入りたい作品ですね。

個人的には、近年のGRAVELANDに通じる作風を、もっとメジャーな感性で演ってるような印象の作品。アンビエンス重視のGRAVELANDと比べると、演奏がマッシブでメロディもより実体的。メタルを、作品の風景と一体になって身を委ねるような聴き方で楽しむにお勧めです。



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