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SHOGUN (1994年)
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SHOGUN
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解説 - SHOGUN
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2012-03-25 00:00:06)

ドイツはハイデンハイム出身の5人組が'94年に発表した7thアルバムにしてラスト作、それにニンジャが描かれたジャケット、漢字があしらわれた歌詞カード、そしてそのものズバリなアルバム・タイトルが物語る通り、リチャード・チェンバレン主演でドラマ化もされ、欧米において「日本=サムライ、ハラキリ、ニンジャ」の認識を根付かせるのに大いに貢献した(?)ジェームズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN/将軍』を基にしたコンセプト・アルバム。
結成は'79年まで遡るベテランにも関わらず、日本では知名度も作品の評価もパッとせず「万年B級バンド」のイメージが付き纏っていた彼らも、これでとうとうブレイクか?と思いきや、大スケールのコンセプトに不釣合いなショボイ音質や、詰めの甘い曲作りから漂うもっさりと垢抜けない雰囲気が足を引っ張ったのか、結局、何事も起こらずに普通にスルーされてしまいましたね。
それでも、スパニッシュ・フレーバー漂う叙情バラード⑤、王道ジャーマン・メロパワ・メタル風味の疾走曲⑧、アルバムのクライマックスを飾るドラマティックな⑪といった佳曲の数々を聴けば、バンドが真摯に本作の制作に励んだ事が伝わってきて好感度は上がりますし(逆にバカ要素を求める向きには物足りないか?)、安易に日本語や和音階といった小道具を用いて「エキゾチック・ジャパンでござい」と主張する事を良しとしない硬派な姿勢も潔かった。
尤も、そのせいでコンセプト・アルバムならではのスペシャル感に欠けるというか、単に「長尺なだけの(74分!)いつものSTORMWITCHのアルバム」ってな印象も無きにしも非ずなのですが・・・。




2. 聖なる守護神 (2017-02-09 19:33:29)

ハッキリ云って駄作の部類だと思いますね...わたしは。
"将軍!?"名乗っておきながら描かれていたのは..."忍者!?"だったてのも理解不能だし...全12曲で"74分越え!!?"ってのも...大いなる疑問だねぇ。




3. 失恋船長 ★★ (2017-02-14 18:43:18)

今思えばヘヴィメタル冬の時代にSteamhammerは多くのバンドを受け入れていたようなぁと思いますね。今作は1994年にリリースされたアルバム。時代の流れもありどのような作風になるのかと思ったが、無理にモダン化する事は無かったが、前作のようなキャッチネスさは減退、オーソドックスなスタンスを基盤にしつつも初期の頃のような破天荒さやダークファンタジー路線とも違う音楽性にシフトしておい、ギタリストのネオクラ風味が増えた事も気にかかるが、ひょっとすると初期インギー辺りを彼らなりに取り入れた音楽性なのかなぁと思ったりもしますね。
バンドは今作をもって一旦活動を停止。2002年に再始動を果たし現在まで活動を続けていますが、まさか再結成第一弾でStyxのカヴァーをするとは夢にも思わなんだ。1998年には初期の音源をまとめたベスト盤を出し、マニアに知られた面も強い彼ら、初期の作品があまりにも脆弱がレーベルからリリースされたが為に、その存在が今一つ認知されず、今日を迎えているのですが、シッケシケの様式美から剛毅なダークメタルに、キャッチーなメロディックメタルと幅広い音楽性を駆使していたので、今作のようなアルバムを作れたのでしょう。黄金期と言われるラインナップではないので、楽曲は弱いと言われがちな時代のラスト作なのですが、②なんて朴訥としたフォーキーなメロディを歌われると耳が持っていかれるのです(そのあとのギターソロにおけるネオクラパートはチト蛇足)③では女性の叫び声みたいのから始まり歌詞にある"Scream, scream for my lust!"を表しているのかな?なんて思ったりしてチョイと楽しんでいます(ヘヴィでメロディック!!)。
1994年と言う時代背景を持つだけに、このような閉塞感の強いシリアスな作風に終始したのでしょうが、SHOGUNというタイトルのアルバムの癖にスペイン人がテーマのスパニッシュな④、その流れで跳ねるリズムを持つ妖しげだがポップさもある⑤と面白い曲が続き、一筋縄ではいかない展開が続きます。もう少し無駄を省き楽曲をコンパクトにまとめる事が出来れば視聴感も違うのでしょうが、個人的には通して聴くとダレされるのが難点でしょうかね。



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