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CARRIED BY THE STORM
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解説 - CARRIED BY THE STORM
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2012-01-08 23:38:36)

アメリカ・ツアー中にオリジナル・ラインナップが崩壊。ただ1人残されたショーン・カークパトリック(G)は英国へと戻ると新メンバーを補充してバンドを再建し、プロデューサーのマックス・ノーマンと共にニュー・アルバムのレコーディング作業を開始。URIAH HEEPのフィル・ランゾン(Key)らの助力を仰いで同作は完成にこそ漕ぎつけたものの、降って沸いた所属レーベルの破産騒動に巻き込まれ、結局正式にはリリースされる事なくお蔵入りとなってしまった。そんな幻の2ndアルバムが数十年の時を経て漸く陽の目を見たのだから、これほど嬉しい事はありません。
エッジが削られソフティケイトされたサウンド・プロダクションの下、“NIGHT RUNNER”系のハード・ロッキンな楽曲が姿を消した本編の大半を占めるのは、アダルトな哀愁漂わすサックスやお洒落な女性コーラスなんかも取り入れられた、よりAOR色を強めた耳に優しいポップ・チューンの数々。
強力なキメ曲の見当たらない内容はデビュー作の完成度には及ばないが、カル・スワン系の熱唱を聴かせてくれる新Voを筆頭にメンバーのパフォーマンスは安定しており、曲作りの上手さ・・・殊にメロディ・センスも相変わらず冴えている。モダンでムーディな②、Gが心地良く泣いてくれる小洒落たバラード⑥等はBRONZの新境地が垣間見える佳曲と言えるのではないでしょうか。
リリース自体に価値が見出せる作品ではありますが、確かな品質もちゃんと備えてますよ。



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