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CROWN OF SNAKES
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-02-03 09:35:00)

2009年発表の1st。

どうもこのバンドの経歴を調べてみると、96年からデモを出し続け、2009年になって漸くフルアルバムの発売に漕ぎ付けた…という事で、意外に活動暦はかなり長いバンドみたいですが…そのキャリアを裏付けるかのような、地に足の付いたブラックを演ってますね。やや金属質なノイジーさはあるものの、緩急やメロディの濃淡をしっかり付けた緊張感のある展開といい、厚みを持たせた音作りといい、非常に重厚で威風のある音を出してます。

このブラックメタルの本質を衝きつつもハイクオリティな作風は、同レーベルに所属するASCENSIONやORDER OF ORIASを髣髴とさせるものがありますが…このバンドはブラックメタルの邪悪さだったり悲哀なムードだったりを際立たせるメロディが、時々あざとい程に鮮烈。例えば12分近い大作のラスト曲なんかは、イントロから泣きのギターメロで攻め、トレモロを交えた疾走パートなんかはDARK FUNERALやNAGLFARを愛聴する人ならガッツポーズもの。濃厚な邪悪さとメロディアスな作りを両立させているのが素晴らしい。

良質なブラックを次々にリリースするレーベル、WTCですが、この作品もまた素晴らしいですね。衝動性やインパクトばかりでない、濃密なブラックメタルをがっつり聴きたい方にお勧めの一枚です。



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