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The Clouds Prepare for Battle / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Abandoned by the Light / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
From Happiness to Dust / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
The Womb of Winter / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
7 Hours Late / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Songs From the North / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
66°50'N, 28°40'E / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
10 Silver Bullets / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
With You Came the Whole of the World's Tears / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Empires of Loneliness / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Plague of Butterflies / Plague of Butterflies (ハルディン)
Gathering of Black Moths / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Lost & Catatonic / Songs From the North I, II & III (ハルディン)
Heartstrings Shattering / Songs From the North I, II & III (ハルディン)


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The Clouds Prepare for Battle / Songs From the North I, II & III
Despairサイドは勿論のこと、多種多様な作風を交えた本作の大団円を飾る〆曲。重厚なクワイアやピアノによる束の間の静寂パート、終盤あたりのおぼろげに鳴り響くアルペジオなどのメロウな側面までもが一体となって終末的なムードを演出し、MY DYING BRIDEの名盤「Turn Loose The Swans」に匹敵するほどの絶望を味わう。

ハルディン ★★★ (2016-01-17 22:11:56)


Abandoned by the Light / Songs From the North I, II & III
こっちのサイドでは最も短いが8分強ほどあるので十分大曲といってもいい。場面によって多彩な音色(チャーチオルガンやグランドピアノ等)を使い分けて寒々しい絶望感を演出するアレクシの鍵盤ワークが最大の肝。

ハルディン ★★ (2016-01-17 21:53:38)


From Happiness to Dust / Songs From the North I, II & III
デスメタリックな要素は抑え目で、アトモスフェリックなシンセや重厚なストリングスを組み込みこの上ない喪失感に打ちひしがれるシンフォニック・ドゥームメタル。何かを悟ったように語り掛けるVoやおぼろげに揺らめくGの繊細なトーンは儚く消え行く命を弔うようだ。Disc1の締めとして、とても印象深い仕上がり。

ハルディン ★★★ (2015-12-28 21:25:07)


The Womb of Winter / Songs From the North I, II & III
吹きすさぶ風のSEとピアノの暗めな音色に導かれ、Beautyサイドの幕開けを飾るインスト曲。さながらクラシック音楽のような格調の高い荘厳ムードが何とも重々しい。

ハルディン ★★ (2015-12-28 21:04:00)


7 Hours Late / Songs From the North I, II & III
死別や喪失感、そして後悔の念を綴る歌詞の世界観が重く圧し掛かるディプレッシヴ・ドゥーム曲。グロウルも心なしか憤怒というよりも失意や深い悲しみに嘆くような響き。

ハルディン ★★★ (2015-12-12 23:41:44)


Songs From the North / Songs From the North I, II & III
郷愁を誘うトラッド・フォーク色が濃厚なタイトルトラック。女性Voによるフィンランド語歌唱パートの優しく温かみのあるメロディに思わず涙が・・・。

ハルディン ★★★ (2015-12-12 23:19:31)


66°50'N, 28°40'E / Songs From the North I, II & III
静けさともの悲しげな暗がりをもたらすインスト曲。残響の強めな音像が一層寒々しさを演出する。

ハルディン ★★ (2015-12-12 23:13:03)


10 Silver Bullets / Songs From the North I, II & III
破壊力抜群の重低音リフのグルーヴィーなウネリに揺れる曲。不安さを煽るGメロと抑えたVoからスクリームで切り込む場面など、ドゥーム調の中で静・動の対比をごく自然に使い分けているのが好印象。

ハルディン ★★★ (2015-12-12 23:10:33)


With You Came the Whole of the World's Tears / Songs From the North I, II & III
紡ぎだされるアコGの美しいメロディ、激しく唸りを挙げるヘヴィネスのシンプルかつダイナミックな対比を展開する、GloomサイドのOPを飾る曲。9分台と挨拶代わりとしては十分すぎるほどのボリュームで聴かせる。

ハルディン ★★ (2015-12-12 23:02:15)


Empires of Loneliness / Songs From the North I, II & III
重苦しさを覆うメランコリックな空間美に耳を惹く。ほんの僅かな安堵と同時に寂寥感を覚える。

ハルディン ★★ (2015-12-12 22:50:17)


Plague of Butterflies / Plague of Butterflies
3パートから構成される、34分強にも及ぶバンド史上最長の超大作。元々バレエとのコラボ曲だったということもあって全体的に耽美かつシアトリカルな色合いが強く、ゴシック好きへの求心力がかなり高めな気がする。個人的にはダークさが急激に増す2章目が好き。

ハルディン ★★★ (2015-12-11 23:15:59)


Gathering of Black Moths / Songs From the North I, II & III
ノイジーなGリフや暗鬱アンビエントなシンセをバックに地鳴りのごとき咆哮と絶叫が木霊する、地獄のDespairサイドの幕開け。Disc2から続けて聴くと、まさに夢の楽園から禁断の死地へ足を踏み入れてしまったかのような恐ろしい落差の大きさに驚く。

ハルディン ★★★ (2015-12-11 22:45:55)


Lost & Catatonic / Songs From the North I, II & III
ずっしりと沈み込む陰鬱な空気と、壊れそうなほどに儚く憂いに満ちた美メロディが交じり合う幽玄ムードに心をがっちり掴まれる。2ndに近い雰囲気。

ハルディン ★★★ (2015-12-11 22:35:57)


Heartstrings Shattering / Songs From the North I, II & III
前作路線をよりSTSらしいサウンドでブラッシュアップさせたような曲。幻想的なアルペジオのメロディ、ほのかに温もりを帯びたクリーンボイスといったヘヴィさと対比を成す「美」サイドの完成度が以前にも増して上がっている点は注目すべきところ。

ハルディン ★★ (2015-12-11 22:31:26)


Songs From the North I, II & III

約3年半ぶりとなる6thで、前作のツアー途中でNIGHTWISHのサポートや本業のWINTERSUNの活動に専念するためにカイ・ハフト(Ds)が離脱したが、新たにユーソ・ラーティカイネン(現HEATHEN HOOF)を後任として抜擢。今作は事前にアナウンスされていた通り異例のトリプル・アルバムとしてのリリースで、それぞれのディスクごとに「Gloom」(Disc1)、「Beauty」(Disc2)、「Despair」(Disc3)とキャプション付け(2ndのあの曲のタイトルを意識しているところがGood)されている。

Disc1はこれまでのバンドならではの美醜入り混じるメランコリック・ドゥームメタルを展開しており、一聴してそれぞれがしっかりキャラ立ちが確認できるあたりからも格段の成熟を感じ取れる。4や6で顕著なヘヴィな禍々しさの中で爪弾かれるアコGの端正なメロディや繊細な女性Voがコントラストとして映え、5のようにシンフォニックなKeyや転調を巧みに挿入して起伏のある流れを設けたり等と、前作での実験性が無駄にならずに上手く昇華している点も含めまさに集大成といってもいいような素晴らしい仕上がり。ポストメタル的な空間作り(最近のINSOMNIUMなどにも通ずる)のKeyだけでなくGフレーズにも多彩さが増している点も注目。薄命な美しさを醸すクリーンヴォイスの甘美なメロディ、命を削るような苦悶に満ちたグロウルと両刀ヴォーカルの使い分けもエモーショナルに彩る。

Disc2はキャプションの通り、土着民謡色が濃厚なアコースティック曲のみで構成されたセクション。一見前作と似たムードでありながら前作ではやや希薄だった薄暗さや冷気が覆っており、神秘的な森の奥地から響いてくるようなサウンドスケープに夢見心地を誘う。作風の関係上ミッコのVoは全編クリーンVoのみだが、まるでフォークシンガーのような飾り気のない美声で聴かせてくれる。こちらは3~6分台とコンパクト目に纏まっているのでサクサクと聴ける。

Disc3は先ほどの2枚からは一転して壮絶な怨念を嘆き散らしながらヘヴィ&ダークネスの極致を描く「Despair」のキャプション名に恥じぬフューネラル・ドゥームを展開しており、過去作には見られなかった新機軸。今までは多少なりとも覗かせていたメロウな甘美さは一切なく徹底してドロドロに淀みきった常闇のサウンドで統一され、救いなき終末感が超スローな曲調でじっくりと近づき息が詰まるような恐怖感と絶望に満ちた地獄を味わう。全5曲で殆ど8~10分台の長尺ナンバーで構成され、薄っすら揺らめくGメロや暗鬱なアンビエントパート等が違和感無く差し込まれ、重苦しいムード一辺倒にならないメリハリの付け具合がまた絶妙だ。

アルバム3枚分という特大ボリューム故に情報量も非常に多いため1週のみならずそれなりの聞き込みを要するが、全体を通じて北欧フィンランドならではの極上のメランコリック色で染めてしっかりと統一感を持たせた美しく深遠な雰囲気作りを始めアレンジセンスの円熟味と聴き所は相当にあり、聴けば聴くほどドップリと嵌りきってしまう。バンド側の気合が空回りすることなく存分に反映された力作。リリース時期がすっかり肌寒くなってきた晩秋というのもナイスタイミング。

ハルディン ★★★ (2015-12-09 19:48:54)