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MEMORIA VETUSTA I: FATHERS OF THE ICY AGE (1996年)
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MEMORIA VETUSTA I: FATHERS OF THE ICY AGE
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解説 - MEMORIA VETUSTA I: FATHERS OF THE ICY AGE
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. たまねぎ ★★ (2008-02-02 01:35:00)

96年発表の2nd。
彼らの作品は全て聴いたわけではないですが、多分この2ndが最も聴きやすいのではないかと思います。
1stのように全編病んだ雰囲気のコールド・ブラックというわけでもなく、現在のように不穏なインダストリアル、アンビエントなものでもありません。幽玄的な美しさというか、妖艶というか、そんな雰囲気が漂うアトモスフェリック・ブラックです。
まずリフがかなりメロディックだし、ベースもメロディ刻んでるし、大仰な感じのするコーラスが入ったり、これまたメロディの良いギターソロがあったりと、他の作品に比べるとかなり華やかさがあります。
あとこのVindsvalというヴォーカルの声、個人的にはULVERのGarmのように硬質な感じで凄く好きなんですよ。ちなみにこの人が98年に「CHILDREN OF MAANI」というプロジェクトを立ち上げていて、『VEIL OF OSIRIS』というEPを発表しています。こちらは音楽的にこの2ndを踏まえ、そこにエジプト的なメロディ、エッセンスをプラスした感じです。結構好きなんですがこれしか出てません。
1stとこの作品以降のアルバムを聴いてみると、この作品を出した当時、もしかしたら彼らは、どのような方向に進むべきかと考えていたのかもしれないですね。ちょっくらメジャー(と言っていいのか・・・)な感じにしてみるか、的な作品だったのかもしれませんし。いや、知らないですけど。
あと、自分が持っているのは再発盤ではなくオリジナルのほうなんですが、芸術的なジャケットが本当に素晴らしいです。バンドのロゴもやっぱこういう読みにくいやつのほうが味があります。




2. hiromushi ★★ (2012-02-23 21:31:04)

96年ということでULTIMA THULEEから一年程での制作ですか。
内から外に向かってより大仰にミスティックに、ケイオスティックに変化(または退化)。
音質は酷くノイジーな事に・・・そしてアートワークに加えて雪原地帯に生きるスキーヤーが陽だまりの中滑走する・・・が脳内イメージです。がなるヴォーカルは毎回少し違いますが、トレモロチックなリフを軸と基盤としながらワイルドアーバンな叙情性の香りを乗せて疾走するなどは清々しく健康的、パンクロックの爆発力が拡散した方向性にうっすらと陶酔の美を呼び込む様などはハッとする程美しいです、瞬間的にそんな場面に多々出くわす感じです。とても優秀でグルービー。ゴシカルで一本調子のコーラスも厚みがありなかなかツボにはまります。渾身の快作です。




3. 星をみるひと ★★★ (2013-01-14 15:22:51)

1stと比べるとギターリフが大分メロディアスになり曲によっては時折ギターソロも出てきたりとややメタリック度が増したように思いますが、重苦しい雰囲気は健在でむしろメロディに華が出てきたことにより作品としてのスケールが大幅に上がって悲壮感も増しました。1stのような病んだものではなくファンタスティックな世界観というか、実際コンセプトアルバムらしいですし。Keyは勿論ですが、随所で出てくるギターのハッとするようなメロディが素晴らしいです。The Territory of Witches/Guardians of the Dark Lakeが特にお勧めです。


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