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INTO THE MIRROR BLACK (1989年)
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INTO THE MIRROR BLACK
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解説 - INTO THE MIRROR BLACK
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 29 ★★ (2002-02-16 01:06:00)

久しぶりにCD引っ張り出して聴きました。発表当時かなり気に入って聴き込んだのをふと思い出したので。
不思議な音楽性ですね、リフはスラッシュにも通ずるかなりアグレッシブなものなのに、アルバム全体のイメージはもっと淡白な感じなんですよ。普通のHMバンドがその感情(怒りだったり悲しみだったり)を外に向けて発散しているのに、このバンドはそれらの激情を全て自らの内側に封じ込めるかのように表現しています。個人的にはこの感覚は初期のU2に通ずるものがあるんですが、多分誰も感じないと思う(笑)
ワレル・デインの呪文のようなVoは上手いんだか下手なんだか判断に苦しみますが、音楽性に合っていることだけは確か。音楽的にはダークで深みのある正統HMって感じですが、結構クセが強いです。聴いた後味はスッキリしないけど、たまにはこういうのもいかがでしょうか?




2. KOZY ★★ (2002-04-21 02:01:00)

「陰鬱の美学」とでも言おうか・・・へヴィで物悲しく、そして美しい。アルバム・ジャケットがその内容を物語ってるよ。全てが白と黒の世界・・・。へヴィーで硬質なギターリフの上で、ロブ・ハルフォード型ハイトーンを駆使するワレル・ディーンのヴォーカルが踊るその曲は、派手さはないけど佳曲揃い。暗い海底のような雰囲気を醸し出すベースで始まる①、攻撃的なリフとヴォーカルが戦う②、サビで熱いハイトーンを聞かせる④、ドラマティックに展開する⑦等聞き所は多い。「この一曲」という曲がないのは少し淋しいけど、全体の質の高さはそれを補って余りある。捨て曲無しの名盤です!



3. Kamiko ★★ (2003-09-07 12:37:00)

ジャケを見るとスティングのビデオクリップそっくりでとてもスラッシュバンドとは思えない感触ですが一応スラッシュメタル。
人生悟ったようなお爺さんジャケが更に哀愁を漂わせてより鬱蒼とした気分に浸れる。
ウリの曲は確かにナイが、このアルバムは雰囲気がイイ。
スラッシュの畳み掛ける醍醐味ではなく、スラッシュ風な曲構成で静かにダークサイドな雰囲気に浸るための音なのだ。
演奏は地味でタイト、大人しめのギターのトンガリ方と特徴あるヴォーカル&コーラスのハモリなどがツボつきまくり。




4. 夢・マグナム・ナイト ★★ (2004-03-07 02:12:00)

1曲目のビデオ・クリップを見たときに、何か、これまでのメタルとは違う何かひねったものを感じたが、ここから、'90年代のスタイルが始まったような気がする。その代表的な作品ではないか?
TROUBLEの4枚目と同じ時期のリリースであり、やっぱり、何か時代が少し違う方へ向かった瞬間の象徴的な作品のような気がする。
ともかく、ヴォーカルのワレル・ディーンは、初期のロブ・ハルフォードの狂性を持っていると思う。絶対あの時期、JUDASの後任は彼だと思ったんだけどなァ。
そしたら、今回の復活劇の時、どんなになっていたか…。




5. saito8 ★★ (2005-01-06 23:15:00)

本当に過小評価すぎます。
俗に「マイナー路線」と言われる(?)モノで、これだけ曲進行に「メジャー」感があり、それでいて「クセ」「音の刺激」があるの作品はそう無いでしょう。
私的にはDEATHと同じくらい魅力のある作品です。



6. ZTN ★★ (2005-03-20 13:54:00)

非常に質が高く、奥の深いHMを聞かせてくれる一枚。楽曲も素晴らしく、オリジナリティーも持ち合わせており、もっとうまくプロモーションをやっていれば間違いなくメジャーになれる実力を持ったバンドだったと思います。皆さんおっしゃっているように、ジャケットも秀逸で内容と実にマッチしています。見つけたら是非買って聴いてみてください。



7. まんだむ(リニューアル) ★★ (2006-05-17 23:31:00)

ジャケットをフと目にしたらなんかフラフラと引き付けられ、久しぶりに聴きました。
改めてこのバンド特有の世界観にどっぷり。
全体に漂うひんやり冷たい空気の奥底に魔性が息づいているかのような雰囲気のアルバムです。
フロントマン、ワレル(ウォーレル?)・ディーンのボーカルはある種の狂気を感じさせる異様な存在感を放っています。NEVERMOREで結構名の知れた存在になってしまいましたね。
楽曲的にはスラッシーな要素を多分に含んだ正統派HM。僕はQUEENSRYCHE+METALLICAという印象を受けます。
プロダクションも良好。クリア、タイトかつ重量感たっぷりの硬質な音像で、楽曲の魅力を最大限に引き出していると思います。特にドラムのかっちり締まったサウンド処理が抜群で、スネアのアタックが心地いいです。
ジャケットデザイン等も含め、トータルイメージが非常にしっかり固められたアルバムだと思います。
御一聴を。




8. へびめた ★★ (2009-01-09 22:57:00)

曲それぞれのメッセージが際立ち、それでいてアルバムとしてのまとまりも感じさせる名盤
比較的短い時間の中にドラマ性が高い楽曲が詰め込まれています
メタリカの2ndの雰囲気に近いかな・・・
その後のNEVERMOREの曲よりも音の過激さは低いけど、言葉と音に込められた表現はずっと濃いです
これだけ声を駆使して表現するボーカリストはそぉいないと思うのですが・・・
ワレルの声を受け入れることができれば、楽曲のとりこになる
キングダイアモンドほどクセはなく、ロブハルフォードほどメジャーではないけど
彼の表現に対する執念みたいなものを感じる歌いっぷりです
どんより曇った空の下、運転しながら聴くのがお気に入りです



9. モブルールズ ★★ (2009-05-02 10:18:00)

FUTURE TENSEは名曲だがそれ以外の曲はキャッチーさに欠ける。




10. アゴ勇 ★★★ (2020-05-12 21:06:14)

全体を通してモノトーンで、無機質な人間味が殆どない作品。

METALLICAの「...AND JUSTICE FOR ALL」に似た感触。

軽く触れただけでもろくも壊れそうな繊細なサウンドで、当時としてはサウンドプロダクションも1stと比較すると、格段に向上している。

1stを聴き狂っていた自分は、これを理解するのに、半年程時間を要した。

この寒々しい荒涼感は、シアトル発のバンドならでは。

この作品が過小評価されているのは、1990年にリリースされたからではないだろうか?

1990年はJUDAS PRIEST「PAINKILLER」MEGADETH「RUST IN PEACE」SLAYER「SEASONS IN THE ABYSS」そしてPANTERAが「COWBOYS FROM HELL」で、メジャーデビューと、衝撃作・話題作が目白押しだったから、フォローアップされた方も、少なかったと思われる。

スルメ盤ですね。捨て曲らしいものも特別存在しないし、繰り返して聴く価値はあります。



11. 失恋船長 ★★ (2020-11-02 12:34:33)

デビュー時、日本ではスラッシュメタルとして紹介されたように感じるが、このバンドは走り出さない。確かにスラッシーなリフは顔を覗かせるし、プロデュースにデイブ・ムステインの名前もあったんで、そうなるのかもしれないが、出している音はQUEENSRYCHEの影響下にあるミステリアスでダークな曲調のHM/HRサウンドだった。

浮かれまくるL.A風のメタルを尻目に、彼等はプログレッシブロックに通ずる複雑な構成と無頼なパワーメタル色をじっくりと煮詰めることで独自性をアピール、サウンドプロダクションやヴォーカルの節回しなど、全てにおいてパワーアップ、不安定な要素を排除し完成度を高めている。
その深みの増した音楽性は、確実に成長しているのだが、その反面、バンドの顔となる音楽性が見てこず、捨て曲がない代わりにリーダートラックもないと言う決定打に欠ける面が強まっている。前作の弱さが、違う形で浮き彫りになったのは残念だが、前作以上に深みを増した楽曲の数々は、知性と狂気を孕んでいる。その触れると怪我するような切れ味が最大の聴きどころだろう。

これは嗜好の問題でしょうが、アメリカのバンドは欧州のような情緒がない、このバンドに扇情的なフレーズがあれば、日本人には聴きやすいのだが、その辺りが評価を分けるポイントでしょう。ミドルテンポ中心、時々スラッシーに走りますな閉塞感に満ち溢れたダークなパワーメタル、こういう音の需要は日本にも確実にありますのでね。

やはり唄はジェフ・テイトでもリジー・ボーデンでもなく、ミッドナイトくらいが丁度良いなぁ。



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