積年の思い(半年くらい)が叶い、やっと手に入れたTOKYO BLADEの2nd「闇を裂け」(83年)。 勿論ジャケ買いの部類です(笑)。分からない人のために説明すると、[戦国時代の鎧武者が日本の国旗を刀で切り裂いてる]というジャケットアートで、わたしたち日本人から見れば、およそ勘違いとしか思えない珍妙なセンスを醸し出しています。ダサカッコイイというヤツですね(笑)そして裏ジャケには、ギターをかんざしにする浮世絵風の鬼婆が。いやはや、脱帽モノのジャポネスクっぷりです。 良い曲が1、2曲入っていれば見っけもんかと思ってたら、意外や意外。非常に優れた内容でビックリ!嬉しい肩すかしを喰らっちゃいました。 例えるならば、同じNWOBHM勢のTYGERS OF PAN TANGの名作「SPELLBOUND」にもうちょっとで手が届きそうなほど優秀です。凄いでしょ? 哀愁、耳を惹くツインギターのメロディー、面白い構成、勢い、ハスキーヴォイス、そしてジャケ(笑) これは間違いなく買いです!わたしの買ったヤツは輸入盤ですが、ボーナスが8曲も入った全16曲で、ボーナスもなかなか素晴らしいです。文句なしにNWOBHMの名作。見つけ次第レジへGO!
私は、TYGERS OF PAN TANGのSPELLBOUNDよりこっちのほうが好きです。タイトル曲なんて凄いかっこいい。一回リズムがおちこむとこなんかIRON MAIDENっぽくて素敵。ちょっと曲にむらがあるのが難点。ハイトーンなボーカルの声がちょっと子供っぽいが、まあ曲にはあってる(?)。「さむらーい さーむーらーい」っていう歌詞はちょっと。
復活作『THOUSAND MEN STRONG』が大変素晴しい出来栄えだったので、久し振りに過去作を聴き直したくなり、お盆に帰省した際に実家の収納棚を漁って発掘してきたTOKYO BLADE、'84年発表の2ndアルバム。(邦題は『闇を裂け』) 近年のモダンなHR/HMサウンドに慣れ親しんだリスナーからすると、貧相な音質や垢抜けないシンガーの歌唱なんぞ拙過ぎて聴けたもんじゃないかもしれませんが、雄々しくドラマティックなツインGパートを配し、NWOBHMライクな荒々しさを纏って疾走する名曲“NIGHT OF THE BLADE”を収録するバンドの代表作として、リリース当時はここ日本でもそれなりに高く評価されたアルバムだけあって、収録楽曲のカッコ良さはこれがなかなか侮れたもんじゃありません。 “NIGHT~”以外にも、人によっては失笑モノだろうが、個人的には聴く度に一緒になって「サムラーイ!サムラーイ!」と合いの手入れたくなる勇壮な②(“旭日の闘士”なる邦題も◎)、IRON MAIDENの“CHILDREN OF THE DAMNED”をパク・・・じゃなくて彷彿とさせる⑧等、ついついリピート再生したくなる魅力を備えたHMナンバーの数々を収録。 まぁ曲作り(特にリフのアイデア)の引き出しが少ないせいで、油断してると、どの曲も似たり寄ったりに聴こえてしまう点は難ありなのですが・・・。 ともあれ非常にお気に入りの1枚。新作も素晴しい内容なのでそちらも是非どうぞ。