2003年5月6日、Sanctuary Records(North America)とNuclear Blast(Europe)よりリリースされた9thアルバム。
前作からのブランクは5年近くも空いている。この間、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ以降続発したアメリカ炭疽菌事件によって、不意にクローズアップされる事態となってしまう。
メンバーは取材時にはその件についてはジョークを飛ばしてはいたが、一時はバンド名の変更を考慮するほどこの事件にショックを受け、公式にバンド名変更を検討する事を表明した。すると他のアーティストやファンから「バンド名を絶対変えちゃいけない。そのままにするべきだ」と激励の声が上がった。あるライブの楽屋でたまたまで会った元Led ZeppelinのRobert Plantからも「本当にバンド名を変えてしまうのかい?」と真剣な表情で心配されたという。そんな励ましの声に押される形で、あるイベントに出演した(演奏は無かった)際に、メンバー揃いの「 Were Not Changing Our Name(俺達は俺達の名前を変えたりしない) 」と書かれたツナギを着て現れ、正式にバンドの改名をしない事を表明した。その後、炭疽菌事件は終息した。
リードギタリストRob Caggianoが2001年に加入し、1993年の『Sound of White Noise』以来となる5人体制で制作された。また、今作を最後にヴォーカリストのJohn Bushがバンドを脱退している。
ゲストとして、元PanteraのDimebag Darrell、The WhoのRoger Daltreyが参加している。
評論家からは“バンドを軌道修正させた作品”と称賛されたが、Billboard 200ではさらに順位を下げ全米122位止まりとなった。(アメリカでの総売り上げは62,000枚ほど)
Recorded:2001–2002 at BearTracks Recording Studio in Suffern, New York
Producer:Anthrax and Scrap 60