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Stand Up and Fight (2004年)
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Stand Up and Fight
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解説 - Stand Up and Fight
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. せーら ★★ (2004-05-12 03:43:00)

80年発表の2ndアルバム。
0フレットさん曰く「時計屋からの回し者のようなバンド」・QUARTZは(笑)、77年にSABBATHのトニー・アイオミプロデュースの1st「QUARTZ」を発表するも、メンバーの脱退や世間がHR不人気だったせいもあり、しばらく低迷。その後起こったNWOBHMのムーブメントで復活し、発表したのが本作というわけです。
本作「STAND UP AND FIGHT」は、90年代初期に発売されたNWOBHM貴重盤コレクションの中の1枚。典型的なNWOBHM。
無骨なリフ主体ながら、ほんの一瞬ですが、ツインギターバンドならではの魅力的なハモリも聴くことができます。
全曲必聴なんてことはないですが、タイトル曲と「CHARLIE SNOW」「QUESTIONS」が結構良いです。
既にある程度有名どころ押さえているNWOBHMファン向けかな。と言っても割と入手困難な一品なので、よほどのことがない限り見つけることは出来ないかも。
それとQUARTZには失礼ですが、他のNWOBHM貴重盤コレクションはどれも本作を超える凄い作品ばかりなので是非揃えましょう。低知名度のFISTなんか、実はかなり良いですよ。
...え?...再発すんの?




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-05-22 23:19:22)

NWOBHMの盛り上がりは、新人だけでなく、中堅HRバンド達の参戦にも支えられていたわけですが、バーミンガム出身のQUARTZもそうしたグループに属するバンドの一つ。
トニー・アイオミが1stのプロデュースを手掛けたり、オジーがゲスト参加したりと、地理的/音楽的/人脈的に「BLACK SABBATHの弟分」との評判を得ていた彼らも、ジェフ・ニコルズ(Key)がそのBLACK SABBATH加入のため脱退したのを受け、4人編成でレコーディングが行われた本2ndアルバム(’81年)では、NWOBHMの勃興に歩調を合わせて音楽性をビルドアップ。『蛮勇コナン』の挿絵みたいなマッチョなアートワーク&アルバム・タイトルを手始めに、ソリッドに刻まれるGリフ、ブンブン唸りを上げるB、アタッキーなDs、歌メロから燻し銀の哀愁迸らせるVoとが、タイト且つキャッチーに押し出して来る楽曲に至るまで、作品全体が格段にメタリックな光沢を放つようになりました。
パワフルに撃ち出されるOPナンバー①、フィスト・バンギングを誘発する勇ましげなヴァースからメロディアスなサビへの移行が効果的な②、キビキビとした曲調の中からブリティッシュな哀愁が滲み出す④⑤、本編中最もNWOBHMの体臭を匂わす疾走ナンバー⑦、ドラマティックな曲展開を盛り立てるシンガーの塩辛い熱唱にグッとくる⑧etc…と収録楽曲はいずれも優れモノばかり也。
70年代からコツコツ積み上げた経験値が反映された、メタリックなアグレッションのみならず、英国産HRならではの滋味も非常に味わい深い1枚です。




3. 失恋船長 ★★★ (2024-09-05 11:12:04)

70年代の中期から活動していたバンドだけに、2枚目のアルバムでありながらも既にベテラン臭が漂っている。そのブルージーな音色とタイトに締め上げたリフワーク。リズム隊もキビキビとしたビートを叩き出し、NWOBHMに湧き上がるシーンに対する反応が音楽性に色濃く出ている。

今作のレビューは過去にしたのだが何故か消えている?なかなか再投稿というのはテンションが上がらないのだが、このどのようが曲であっても勇壮さを失わないパワフルなリズム隊の熱の籠もったプレイにケツを蹴り上げられ再投稿です。

このバンドの魅力は古典であるという一点に尽きる。NWOBHM当時でも落ち着いた音を出している。そのいぶし銀の英国ハードサウンド。ZEPやサバス、DPと言った大御所からの影響は勿論だが、彼らにはそれ以上に豊かな土壌があり、その音楽的バックボーンをサボることなく耕している。だから、この熱いサウンドが展開されている。今聴いても古典の美点が詰まっている。それはリリース当時から今日まで変わらない評価だ。
時流に左右され過ぎて足下を見失う事の無いクラシックサウンドの強み。

ブルージーかつダークな典型的英国サウンド、その厚みのある音楽性に今なお焦がれますね。時代を超越したパワー、メイデンのような複雑な要素はない、JPのような先見の明はないのかも知れないが、NWOBHMというムーブメントが巻き起こる中で、時代を対峙して自らを磨き上げたサウンドに嘘偽りはございません。新時代に呼応した一枚。歴史に残せる名盤でしょう。でもNWOBHMじゃない。NWOBHMに影響を受けた中堅という感じですね。そんな若い奴らに混ぜるにはキャリアがありすぎるかなぁ。



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