FIREDANCE (1996年)
1. How Can I? (2)
2. En Cachent (5)
3. Wild Machine (2)
4. Borderline (0)
8. User (0)
10. Shiva (2)
11. Rock Lives On (0)
12. Sympathy (0)



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FIREDANCE
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解説 - FIREDANCE

コメント・評価

Recent 50 Comments



1. せーら ★★ (2004-12-23 05:59:00)

82年発表の唯一のアルバム。
LIMELIGHTのようなNWOBHMバンド、ということらしいですが、あながち間違ってないかも。
ヒンズーの神の名をそのまま頂戴したこのバンドの音楽は、不思議、というか変です。早い話B級プログレってことなんですが、ヘンテコな音の組み合わせ、突然のピアノ(キーボート)の挿入、独特の間の取り方など、「なんだこりゃ」と思わせる要素があちこちにある。
何てことない普通の曲も混じってますが、いずれにせよ、かなりの個性派NWOBHMバンドと言えます。
LIMELIGHTのような叙情性は持ち合わせていないけど、変わったものが聴きたい方は、試してみても良いかも知れません。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-05-12 00:32:23)

一口にNWOBHMといっても、スラッシュ・メタル誕生を促したアグレッシブなバンドからポップ/メロディアスな方向に振り切ったバンド、更には70年代に隆盛を極めたプログレッシブ・ロックの精神を継承するバンドまで、その音楽性は非常に多岐に亘っていました。
ヒンドゥー教最高神からバンド名を頂く英国はブリストル出身の3人組が、’82年発表の本デビュー作で聴かせてくれるのは、レザー&スタッドで身を固めたメンバーと、ソフト帽&スーツ姿のメンバーが入り混じる一風変わったアー写の出で立ちからも窺い知れる通り、NWOBHMのエッセンスとプログレッシブ・ロックのエッセンスが溶け合わされた個性的なHRサウンド。同じ方向性&トリオ編成ということでLIMELIGHTのことを思い出したりもしますが、“ASHES TO ASHES”みたいな分かり易い名曲も書いてくれていたLIMELIGHTに対し、こっちは万人向けとは言い難いクセの強さが全編に漲っているという。
逆に言えばそこが魅力でもあるわけで、ヘタウマVoが気怠げに歌う抒情メロディと美しいボーカル・ハーモニー、沈み込むようなリフを刻むバンマス役も担うBによって生み出されるスペーシーな浮遊感が印象的な②、情熱的に弾きまくるGがフィーチュアされた劇的な⑤、中間部で「別の曲が始まったの?」つーぐらい曲調が不気味に変化するバンドのテーマ曲⑩等は、とりわけこのバンド独特の世界観が色濃く描写された名曲。比較的シンプルに疾走する、ノリ易い⑥みたいな楽曲も味わい深いですけどね。
現在に至るまでバンドが再結成をしていないことも、本作が纏うミステリアスな魅力を底上げしてくれているように感じられる1枚。




3. 失恋船長 ★★★ (2020-10-10 15:02:09)

NWOBHM期にリリースされたプログレ寄りのバンドによるアルバム。RUSH同様のトリオ編成というのも眩しいのいのですが、コンピ作に提供した②を聴けば分かるように一筋縄ではいかぬアレンジと英国特有のどんより系のメロディ、その湿り気ったぷりの叙情性に咽びます。
重厚で劇的な英国流儀、そのプログレッシブなエッセンスは聴き手に迎合することなくアーティスティックな姿勢を貫き圧倒していく、ライブではどこまでやれるのか分からないが、これを再現できるのなら素直に高く評価するだろう。
音質はけして良くないが、NWOBHMにも通ずる生々しい荒っぽさ、静と動の起伏を生み出すシャープな展開の中でギラリとした個性を放ち、耳に残るリフやメロディが聴き手の知性面を刺激、ストレートなロックバンドでは味わえないお楽しみがある。
重量感のあるリズムとヘヴィな音像のギターには、時代の流れを意識したと思わせる手触りがあり、単なるRUSHのフォロワーで片づけられないのもNWOBHM時期デビューの所以だろう。
こうして改めて聴くと英国的な匂いがプンプンと漂っている。そしていかにNWOBHMが多様性を帯びたムーブメントだったかが理解できるだろう。比較するならLIMELIGHTが一番だろうが、徹底したという点ではこちらのバンドに軍配を上げる。



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