ショボいメロパワ/ジャーマンメタルと言えば彼ら!という具合に歪んだ愛され方をされがちなこのバンド。その理由は、実はギターに集約されている気がする。
ツインのどっちがリード取っているのは分からないのだが、いずれにしても…全然弾けていないのだ。しかも、タッピングも乱用し、ギターに少しでも長けている人が聴けば、失笑間違いなし。
ただ、曲そのものはそんなに悪くない。ギターにしても、ツインリードで絡むところは、まるで別人のように輝きを放ち出す。ヴォーカルも案外歌えている方だと思う。ショボいのにそこそこ聴けてしまうのは、そのあたりが理由だろう。
いずれにしても、メロディックパワーメタル沈滞期にマニアの間で(からかいで半分)もてはやされただけのバンドであり、今聴く価値も理由もどこにもない。どうしても興味があるのなら、適正価格は500円程度と言っておこう。