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THE CALL OF THE WRETCHED SEA (2006年)
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THE CALL OF THE WRETCHED SEA
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解説 - THE CALL OF THE WRETCHED SEA
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. Kamiko ★★ (2006-11-13 19:21:00)

ドイツ産フュネラルドゥーム。
ジャケ見た瞬間MASTODONのLEVIATHANではないか?と思った(笑)。
こっちのジャケもあちらと同様に白クジラが船を転覆させとります。
こっちのジャケの方がやや暗めで霞んでて、不穏な感じがします。いいジャケだ。
TYRANNYやSKEPTICISMあたりの真性暗黒ドゥームをザブンと海に沈めました!のような音。
極限までスローで、引き摺りまわるようなリフが犇いてます。巨大な石を引き摺るようなリフがスゴイ。
オフィシャルサイトのメンバー紹介も「クルー」だし、海が大きなテーマなんでしょう。
大海原を感じさせる奥行きあるエフェクト、ヘヴィなリフに絡む単音ギターが霊的で不穏極まりない。
淡々と展開する王道葬式ドゥームですが、時折挿入されるシンセやアコギなどが絶妙で、決してよくあるメランコリックな感触ではなく、この作品特有の雰囲気作りになっているところはスゴイと思う。
真性な雰囲気とヘヴィさで勝負する同型の葬式ドゥームバンドと比較して、きちんと曲展開が存在して説得力があるところはこのバンドの強みだ。
音楽性は、初期CATHEDRALのような質感のドラム、初期SOLITUDE AETURNUSのようなリフ構成を感じさせるところがツボでありながら、真性葬式ドゥームの範疇に留まっているからスゴイ。
世界観は、BATHORYほど汗臭くないが、冷気を帯びた潮風を浴びながら航海するような感じとか、LEVIATHANのような湿り気たっぷりで濃厚な魔性をも感じさせる。
真性葬式ドゥームがダメな人には向かないが、叙情的でドラマチックで・・聴き応えあります。




2. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-01-22 21:20:00)

2006年発表の1st。
この手のバンドって、WORSHIPといいMOURNFUL CONGREGATIONといい一枚目から素晴らしい作品を
作る事が多いですよね。そういえばEURO ROCK PRESSにもレビューが乗ってましたね。
結構注目されているバンドなんでしょうか。
曲の方はKamikoさんが仰っているように、引き摺るリフの重さが圧倒的。
WORSHIP辺りとタメを張れるくらいの迫力があると思います。WORSHIPと比べると
スクラッチ音などギターの音作りそのものの聞かせ方の上手さだったら向こうの方が
上手いかな…とも思いますが、こっちはヘヴィさに加えてMOURNFUL CONGREGATIONを思わせる
緩やかながらドラマティックな展開やメロディアスな部分もあり、決して魅力では負けてません。
ヴォーカルの低音咆哮の迫力も凄い。やっぱりデス声はこうでないと!
ちなみに、バンド名の示す通り、彼らの音楽はH・メルヴィルの「白鯨」がテーマみたい
ですね(エイハブ=白鯨モビーディックを追う船長の名前)。歌詞の方も、曲によっては
「白鯨」のテキストをそのまま使用しているみたいです。正にそのコンセプトや、ジャケの
嵐や鯨の激しい力強さを体現するような音を出してます。これは大当たりでした。
私はこのジャンルに手を出して日が浅いので余り気の利いた事は言えませんが、そんな私でも
展開の上手さといい音の重さや浮かんでくる情景といい、この音には浸ってしまいます。お勧め!!




3. ローランDEATH ★★ (2007-01-23 23:53:00)

沈没した船とともに、深海へ・・・。
暗い海のそこで、得体の知れない怪物と遭遇し、怯えているかのよう。
「葬式ドゥーム」とはいい表現ですな。かなり上級者向け。




4. あんどーさん ★★ (2007-09-18 09:07:00)

ほかのフュネラルドゥームと比べると、リフのかっこよさと深海チックな世界観が際立ってます。
この迫力はすごい。



5. カズチン ★★ (2007-10-30 19:58:00)

えらいディープだなぁ。
メロディアスでありながら深海に沈みゆくようなヘヴィなリフが独特。
Kamikoさん同様船に乗って波に揺られている感覚を感じ、軽く「HAMMERHEART」を思い出します。
なかなか曲展開もあり、ズルズルな葬式ドゥームの中では聴きやすいほうかと思います。




6. netal ★★ (2014-02-08 20:56:48)

狂気に駆られたエイハブ船長と乗組員達がモビーディックを捕らえようとするシーンが中心となって描かれている訳だが、
それを象徴するかのような空間のある歪んだへヴィリフとその背後でうっすらと聞こえる幽玄なメロディが印象的である。
曇天と濃霧の中で生まれる狂気のシーンが目に浮かぶようだ。
不穏で陰鬱な雰囲気が捕鯨に執心する船長の心情を、幽玄なメロディがどこか悠然とした白鯨と大洋を象徴しているのだろうか。

小曲④を除き全曲10分前後であり、聴き通すのは少しきついが、フューネラルの好きな方、不穏で幽玄なムードに浸りたい方にお薦めできる作品である。

気に入り度…89/100

おすすめ…Below The Sun



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