ヴォーカルは…これ最強でしょう(笑)。 こんなゴツいヴォーカル聴いた事ないです。 これ以上ないという位に野太い咆哮で、病んでるとか怖いとか思う以前にその迫力に驚いてしまう感じ。バーバリアンとかバーサーカーとかそういう雰囲気で、包丁渡したら今にも人どころかマンモスとかぶっ殺しそうな勢いです。TRIUMPHATORの「Wings of Antichrist」のラストにもイカツイ咆哮が入ってますが、イカツさではこっちのが上かも。 個人的にはMAYHEMの「Wolf's Lair Abyss」とFUNERAL MISTの「Salvation」がブラックのベストヴォーカルアルバムだったんですが、それらにも劣らないくらい気に入りました。 その2枚とこの作品でベスト3って感じです。
ファストブラックの衝動とスピードを極限まで高めた先で、ついにスピリチュアルな次元に到達した、プリブラのひとつの究極。 端的に言って、このアルバムは音楽ではないかもしれない。ギターが何弾いてるか、とかブラストが、とかフレーズやフックが、とか楽曲が、とかもう全部どうだっていい。そんな概念全部要らない。つまり、そんなものこのアルバムにはない。 「No Rehearsal,No Writing,just the captured spirit that "American Psycho" awoke in us.」 多分これが全て。 潰れた音像にあるゴアっぽさに、私はやはり初期BEHERITを想起するんですけど、「THE OATH OF BLACK BLOOD」が100点なら、これは120点。ブラックメタルを超越した何かだと思います。 あと、スタイルは全く違えど、どうしてもNEUROSISと同じ世界を感じるんですけど…私だけかなぁ。