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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-06-23 04:18:00)

2003年発表の、5曲入りデビューミニアルバム。
タイプ的には、神秘的な女性Voをフィーチャーした幻想的な音楽で、やはりシンガーである
みとせのりこさんのプロジェクトのKIRCHEや、初期ZABADAK、初期ALI PROJECT辺りを
引き合いに出せそうな音。ただ前述のアーティストと比べると歌メロはキャッチーではなく、
音に融けていくようなメロ使いになっていたり、リズムトラックもちょっとパーカッションが
入る程度の静かなものになっていたり、ポップ性よりも情景描写により重きを置いた感じ。
KIRCHEの「Mirage of Sand」「水夢」などプログレ色の強い曲が好きな人にお勧め出来そう。
この音を語るのにASTURIAS(日本のプログレ)なんかが引き合いに出されているのを見た事が
ありますが、確かに情景描写の巧みさでは共通するのかもしれませんね。
また、コンポーザーのナルキさんはクラシックから強い影響を受けたミュージシャンだからか、
キーボードの音使い、特にピアノが凄く綺麗。ほんと歌以上に歌心のあるピアノです。
それがみとせさんの神秘的なヴォーカルと絡まると、もうアルファ派出まくりです(笑)。
そして彼女が参加する音源の感想を書く度に褒めてますが、ヴォーカルもやっぱり素晴らしい。
歌メロは割と難解ですが、それでも伸びのある声で幽玄さを表現出来ているし、音楽の
神秘性とも相まってまるで森の精霊が心の内に語りかけてくるかのようにも聴こえる…。
彼女はソロではプログレ寄りの曲以外にも普遍的なポップスに挑戦していたりもしますが、
やっぱり本分はこっちの音なんだろうな…と思います。彼女のVoはもっと評価されて良いと思う。
…Marty Friedmanは彼女か上野洋子さん、宝野アリカさん辺りとコラボして欲しかったなぁ。
どうせ日本のポップス界の歌手と共演するのであれば。
という訳で内容的には名盤扱いしても良いくらいの高品質さですが、「語れ!」でも
書きましたが値段が高いのがネックですね…。6分以内の曲が5曲で2100円はちょっと…。
値段分のクオリティはあるので損はしないと思いますが、一瞬購入を躊躇ってしまいました。
でもZABADAKが名盤「桜」で標榜した「人間としての本能のリコール」を、10年以上の時を
経て現代に蘇らせている音だと思うので、そういう音が好きならば必聴でしょう。



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