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SANOJESI AARELLE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-01-19 18:16:00)

2008年発表の7th。
ゲーマーには懐かしく思える(笑)黒ディスク仕様での二枚組みとなるアルバム。

「Disk1」

この作品も思いっきり「プリミティブブラックメタル」直球な音ではあるんですが、ファストパートでは豪速ブラストを炸裂させ、ミディアムパートではノリのいいリズムも聴かせる緩急の付いた展開、トレモロ一辺倒ではない、割と変化のあるリフ捌きなど「プリブラ=演奏が微妙」というイメージを覆すようなかっこよさのあるプリブラ。

メロディは他のフィンランド産プリブラと比較すると、哀愁より不穏さが強いように思います。何故か粗くも硬質だった「Evaatanags~」と比べると、音質は薄くてノイジーになり、より「プリブラらしい音」に近付いてはいるんですが…個人的にはこういうかっこいい作風ならもっと良い音で聴きたかったですね…。演奏のかっこよさとプリミティブ特有の陶酔感の二兎を追って微妙になってる気がするので…「Evaatanags~」くらいならベストなんですが…。

ただ、更に狂気を増した感のあるヴォーカルの凄まじさは本気でヤバいです。生まれたての悪魔が世界を呪う産声を上げている様な、ねちっこさある高音絶叫で叫びまくり。これ、MUTIILATIONの1st以上かもしれません。ただ狂気的なだけじゃなく、危なさ、凄み、そしてかっこよさまでどれを取っても申し分の無い、素晴らしいパフォーマンスです。

「Disk2」

一枚目はいつもの彼らという感じでしたが、こっちは4曲40分弱の大作主義。何故か音質も一枚目と異なり、やや硬質で重さがある音で、音量も少し大きめ。作風はやっぱり地下臭漂うプリブラなんですが…こっちはメロディにJANVSやLANTLOS、KRALLICE辺りのシューゲイズ寄りブラックの持つ美しさが、ほんの一滴だけ混じっている様な感じがします。
それが音質の粗さ、大作主義な作風と相まって、一枚目より陶酔感の強い音に。敢えて比べるなら、狙いの絞れていると思えるこっちの方が好みですね。

二枚とも作風が違い、HORNAの異なる表情が楽しめるアルバム。…まあ、似たような作風でプリブラ二枚組みだとそれはそれで拷問な気もしますが(笑)。



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