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TO LAY LIKE OLD ASHES (2009年)
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TO LAY LIKE OLD ASHES
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解説 - TO LAY LIKE OLD ASHES
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-09-27 00:16:00)

2009年発表の2nd。

ミディアムテンポ中心、鬱系のメロディ、発狂系高音絶叫ヴォーカル、アトモスフェリックなキーボードと、BURZUMの流れを組むスタイルで、鬱ブラック好きならばものの数秒でその質の高さが理解できそうな音楽性。特に中盤以降、シューゲイザー寄りブラックに通じるような、エモーショナルなメロディも聴かれますが、断末魔に見る光や血の温かさ、救いへの渇望などを連想させ、全く普通の「明るさ」に向かう気配が無いのが素晴らしいです(笑)。

XASTHURやI SHALT BECOME、NORTT辺りが陰鬱な世界観を演出しているのに対し、このバンドの音楽からは「感情が壊れてゆく感じ」が伝わってきて、単に鬱ブラのテンプレートをなぞっただけでは到底出せないような個性が感じられますね。

あとこのヴォーカルなんですが…スタイル的にはCount(BURZUM)スタイルと言えますが、狂い振りは確実に彼以上のものがあると思う。肺の中の空気を全部吐き出しきっても、憎しみを吐き出しきれない様が伝わってくる凄絶すぎる声。街中でこんな声出してる人がいたら、その日は恐くて眠れなくなりそうですもん(笑)。「本当の恐怖に直面した時の悲鳴は、聞いた者にもその恐怖を伝える効果がある」と言いますが…この人の絶叫を聴いてると、こっちまで絶望的な気持ちになってきます。

鬱系行ける人なら鉄板な質の高さかと。オーストラリア産では個人的にSTRIBORGより好みの路線。ラストの20分に及ぶ、ドローンめいた大作は、主人公の精神が遂に崩壊し、昏睡に陥った事を暗示しているのでしょうか…。



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