メジャー・デビュー後のおバカ路線2枚に続く作品。 作風は前2作とは違いキーボードの導入があり(当時後にプロデューサーとして有名になるジョン・パーデルが正式メンバーになったとかならなかったとか・・・)、同時期にでたBON JOVIのSLIPPERY WHEN WETと個人的にはタメをはる名盤。 METAL HEALTHの過去とケヴィン・ダブロウのビッグ・マウスがなければ、このバンドの運命はえらい違いだったと思う。 ただ、案外ランディ・ローズ在籍時のQUIET RIOT Ⅱ(暴動に明日はない)あたりと通じるやわらかさがあり、聴いていて疲れない。 Twilight HotelやStill Of The Night(当時元TOTOのボビー・キンボールがケヴィンと掛け合いをやっている)、Slave To Loveのアダルト性が案外ポール・ショーティノというヴォーカリストを求めるきっかけだったのかも・・・。(当然ケヴィンの人間性なんでしょうけど)。 カルロス・カヴァーゾのギターの音が嫌いな自分にとっては、ちょうどいい塩梅でした。
このアルバムの頃になるとMETAL HEALTHの頃とは比べ物にならないほど人気が落ちていた クワイエット・ライオット。しかし洗練されたメロディアスな楽曲が沢山あり、 ポップなMain Attraction,The Wild And The Young,名曲のTwilght Hotel,バラードで 白蛇とは同名異曲のStill Of The Night,Slave To Love等粒ぞろいです。クワライで 本当に評価されるべき作品はMETALHEALTH、CONDITION CRITICALではなくこの作品と ポール・ショーティノが加入した次のアルバムQRではなかったのでしょうか? クワライ=Cum On Feel The Noize だけと思っている人はこの2作品を聴いてください。
M2「THE WILD AND THE YOUNG」はカッコいいロックアンセムだし、上の方がコメントしているM3「TWILIGHT HOTEL」もケヴィンのメロウなヴォーカルが楽しめます。何と!ベースソロ曲のM8「BASS CASE」も面白いし、個人的にはM10「SLAVE TO LOVE」はこの作品のハイライトだとさえ思っています。
作風を変える, とケヴィンが発言していた通りキーボードの導入などそれまでとは違った形を目指した作品 シングルカットされたThe Wild and the YoungやThe Pumpのようにリズムそのものが別物という曲もある一方, Put Up or Shut Upのような曲も健在 この辺は新しく加入したチャック・ライト(ベース)の影響もあったのかなと思います 前任のルディ・サーゾとは異なるスタイルで弾くのでそうしたリズム隊の変化もアルバムのイメージチェンジに一役買っていたのではないかと