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Suspended in the Brume of Eos (Usher-to-the-ETHER)


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Suspended in the Brume of Eos

2011年発表の1st。
神秘的なジャケに心を惹かれて購入しましたが、ジャケ同様中身の方も個性的で良いですね。

タイプとしては、優美でメロディアスなギターフレーズを全編に配し、たおやかに進行していくアトモスフェリックで神秘性を感じさせるブラック。音質も音圧で攻めるようなヘヴィな音ではなく、メロディの繊細さを際立たせるようなクリアな音。ブラックらしい畳み掛ける疾走パートでもどこか優雅さを感じさせますね。音の美しさに反し、ヴォーカルは歪み切った絶叫なのも個人的には+なポイント。ダークだけど癒される作品。

ジャケのイラストそのままのような、美しくて神秘的なギターメロディが特徴のアルバムですが、アメリカ人がミステリアスな雰囲気を表現しようとすると、ちょっと和風っぽく聴こえる部分が出てくるのが個人的には面白いんですよね。特に4曲目の後半のメロディとか、聴いてて「忍者が出てきそうなメロディ」だと思いましたもん(笑)。もしくは江戸時代の権謀術数に満ちた城内のテーマソング(笑)。何気に、日本人の感性にフィットするメロディの路線かもしれません。

ダークで穏やかなムードは、人によってはブラックメタルらしさすら感じられないかもしれません。しかしメロディはかなり良いので、雰囲気のあるメロブラが好きなら聴いておいて損はないと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-10-30 22:37:36)