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PHOBOS MONOLITH (2014年)
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PHOBOS MONOLITH
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解説 - PHOBOS MONOLITH
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-05-31 11:46:59)

2014年発表の3rd。
バンド名はおそらくラテン語で「意識の海」でしょうか?

ギターリフの轟音の壁が、意識を現実と断絶させるような、どこか夢見るような雰囲気を醸し出しつつ、神秘的なトレモロリフのメロディと絶叫ヴォーカルを伴い、疾走していく、ポスト/シューゲイザーブラック勢やカスカディアン勢に通じるブラックメタル。ただしカスカディアン勢の自然崇拝的な雰囲気は希薄で、こちらは意識に作用しコズミックな情景を演出するような、どこか思索的というか哲学的な印象の音。

…と言っても、その演出すべきムードを全て音に変換できている感じで、小難しくなく音に身を委ねられるのが良いですね。例えば一曲目の6分を少し越えた辺りのパートなど、聴かせどころではトレモロのメロディをはっきり、音程の上下をくっきり聴かせてくれる辺り、この手としてもメリハリの付いた音に仕上がっていると思います。個人的には、この手はやはりこれくらいメロディにフックがある…というかメロディの主張が強い方が好きですね。

私はこの手のアトモスフェリック・ブラックでは余程空間演出が上手くない限り、メロディが地味だと飽きて音の世界に集中できなくなってしまうんですが、この作品は良い感じにフックがあるのでどんどん引き込まれていきます。気分ではないときにかけていても、いつの間にか引き込まれてる魅力を持った良盤です。



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