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LIFE (2017年)
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解説 - LIFE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-03-07 00:41:03)

ヨハン・ノービー(Vo)率いるスウェーデンの6人組が、'17年に発表した3rdアルバムにして日本デビュー作。邦題は『ライフ~華麗なる生涯』(別にコンセプト作ではない模様)。
雑誌等での高評価に興味を引かれて「どれほどのもんか」と購入してみれば、なるほど、こいつは確かにエクセレントな出来栄えですよ。ツインGにKey奏者を擁する大所帯編成を活かして奏でられるのは、重厚にしてスケールの大きなメロディアスHRサウンド。初期QUEENからの多大なる影響を伺わせるオペラティックな曲展開に、芝居掛かった熱唱を披露するヨハンのVo、気品漂わすピアノの美旋律、そして北欧メタルならではの…もっと言うとミカエル・アーランドソンに通じる悲哀に満ちたメロディが冷ややかな彩りを添える楽曲は、こっちの泣きのツボを知り尽くし的確に押してくるかのような、《押せば命の泉湧く》浪越徳治郎ばりのゴッドハンドぶり。
全編これ捨て曲なしですが、特に舞踏のリズムに乗っかって哀メロが踊る①、ブリッジから終盤にかけての劇的な曲展開が辛抱堪らん②、タメと泣きを効かせて劇的に盛り上がる③という、聴き手を一気に作品世界に没入させてしまう頭3曲は、それだけでアルバムのクオリティを確信するに十分。更に荘厳にしてシアトリカルな⑤を経て、トドメの一撃を加えるべくラストで待ち構えているのがバラード⑩で、どこかVIPERの“MOONLIGHT”を彷彿とさせる、この余りに儚く、余りに哀しい名曲によって静かな余韻を残し本編の幕が下りた途端、思わず「ブラヴォー!」と立ち上がって拍手喝采を贈りたくなってしまったという。そう考えると、本作には別にボートラはいらなかったような…。



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